【SS】海未「後輩よりチョコをこめて」

―10月21日―

海未「今日は待ちに待った日……」

海未「つまり、絵里の誕生日です♪」

海未「ふふ、私の手作りチョコ喜んでくれるでしょうか」

海未「ことりに手ほどきを受けて頑張って作ったのが、絵里の口に入るのを考えただけで胸騒ぎが止まりません」

海未「それとこのプレゼントも喜んでいただけるでしょうか……」

海未「……雨なのが残念ですがそんなのは関係ありません」

海未「ではそろそろ行きましょうか」
　

―絵里の家の前―

海未「絵里の家まで来ると緊張します……」

海未「普段から緊張はしてしまいますが、今日はいつも以上です……」

海未「絵里が私のプレゼントを喜んでくれないのではないかと不安にもなりますし……」

海未「ですが、いつまでもウジウジしていたら時間がもったいないですよね」

海未「ふぅ……では行きますか、いざ！」ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
　

絵里「はーい」ｶﾞﾁｬ

絵里「あら、海未じゃない♪」

海未「絵里、お誕生日おめでとうございます」

絵里「ふふ、海未に祝われるなんて嬉しいわ♪」

絵里「じゃあ、入って？」

海未「失礼します」
　

亜里沙「海未さん、いらっしゃい」

海未「こんにちは、亜里沙」

亜里沙「海未さんもお姉ちゃんのお誕生日を？」

海未「はいっ」

亜里沙「では2人で楽しめるように私が色々と準備しますね」

海未「そこまでしなくてもよかったのですが……」

亜里沙「お姉ちゃん、海未さんが来てくれて嬉しいから」

海未「そういうことならばわかりました」
　

海未「お待たせしました、絵里」

絵里「もう、海未が亜里沙に取られたと思っちゃったわよ」

海未「そ、そのようなことは……」

絵里「ふふ、ごめんなさい♪」

絵里「困り顔の海未が見たくてつい」

海未「ですが今日の主役の絵里を差し置いてしまったのは謝罪します」

絵里「もう、そういうところがマジメねぇ」

海未「ですが事実ですし……」
　

海未「では気を取り直して……」

海未「絵里、お誕生日おめでとうございます」

海未「これが私からの誕生日プレゼントです」

絵里「あら、何かしら？♪」

海未「私の中の絵里をイメージして作ったキーホルダーです」

絵里「ふふ、海未の手作りのキーホルダーだなんて嬉しいわ♪」

絵里「早速包装を開けていいかしら？」

海未「はいっ」
　

絵里「じゃあ遠慮なく……」ｶﾞｻｶﾞｻ

絵里「あら、随分と可愛いキーホルダーね♪」

海未「絵里と言えばクールなイメージが先行しますが、時折見せる可愛さがとても素敵なのでそれをイメージしました」

絵里「海未、大好きよ♪」ｷﾞｭｯ

海未「もう、絵里ったら……///」

絵里「このキーホルダー、大切に使わせてもらうわね」

海未「嬉しいです」
　

ｺﾝｺﾝ

亜里沙「お姉ちゃん、海未さん、入ってもいいですか？」

絵里「いいわよ」

海未「いいですよ」

亜里沙「では失礼します」ｶﾞﾁｬ

亜里沙「ケーキの準備が終わり、持ってきましたのでお2人でどうぞ♪」

絵里「ふふ、チョコレートケーキだなんて嬉しいわね♪」

亜里沙「では失礼します、ごゆっくり」ﾊﾞﾀﾝ
　

海未「あの、絵里……」

絵里「どうしたの？」

海未「ケーキを食べる前に私のチョコを食べてください」

絵里「あら、プレゼントだけじゃなくてチョコも用意してたの？」

海未「はい、美味しく作れるように、ことりから教えてもらって作りました」

絵里「それは楽しみね♪」

絵里「そうだ、海未」

海未「何ですか？」
　

絵里「海未にチョコを食べさせてほしいわ」

海未「そういうことなら」ﾋｮｲ

絵里「んー……手じゃなくて唇に挟んで私の顔に近づいてくれる？」

海未「え、ええぇぇぇ！？///」

海未「唇でなんて……破廉恥です！」

絵里「今日だけだから、誕生日の私のお願いだと思って」

海未「で、ですが……///」
　

海未「わ、わかりました……///」

海未「覚悟を決めます……///」ﾊﾟｸｯ

海未「うぅ……はふはひいへふ(恥ずかしいです)……」

絵里「とは言いながら近づいてはいるのね」

絵里「でもここまで頑張ったから……んっ♪」ﾁｭｯ……ﾊﾟｸｯ

海未「んんー！？///」

絵里「ぷはぁ……美味しいわ♡」
　

海未「うぅ……絵里に初めての口づけを……///」

絵里「あら、私も初めてよ……？///」

海未「あの積極さはとても初めてじゃありませんよ……///」

絵里「本当よ？」

絵里「海未こそもう穂乃果かことりで済ませてると思ってたわ」

海未「私も絵里は希かにこで……」

絵里「ふふ、お互いに初めてなのは嬉しいわ♪」
　

海未「ですが口づけを交わしてしまいました……もうお嫁に行けません」

絵里「あら、それは私もよ？」

海未「それはすみませんでした……」

絵里「いいのよ、海未の初めてを奪った責任は取るわ」

絵里「でも海未も責任取ってくれるかしら？♡」ｼｭﾙ

海未「それは当ぜ……って、何で脱いでいるのですか！？///」

絵里「それは……こういうことよ♡」ﾍﾞｯﾄﾞﾆｵｼﾀｵｼ

海未「あっ……♡」


この後、絵里と海未の2人は一晩中愛しあった

おしまい