【SS】曜「千歌ちゃんって絶対私のこと好きだよねー」梨子「はぁ……」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (SIM) 2021/06/29(火) 19:27:22.33 ID:yoVG+PYu
曜「ねーねー梨子ちゃ~ん、聞いてるー?」

梨子「……」

曜「梨子ちゃーん」ユサユサ

梨子「聞いてる。聞いてるから揺らさないで」

曜「やっぱ梨子ちゃんもそう思うよねー。千歌ちゃん絶対私のこと好きだって」

梨子「はいはい。どうせまたお得意の妄想のお話でしょ?」

曜「違うもん!!今回はちゃんと証拠があるってば!!」

2: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:28:58.87 ID:wKWG6Vh2
梨子「証拠?」

曜「うん!だってね、授業中とかいっつも千歌ちゃんと目が合うんだよ!」

梨子「それは曜ちゃんが千歌ちゃんのことずーっと見てるからじゃなくて?」

曜「あとはあとは~、千歌ちゃんっていっつも私のことすごいって褒めてくれるところとか!」

梨子「曜ちゃんが天才過ぎて敬遠されているだけよ」

曜「他にも私がおはヨーソロー!ってやると満面の笑顔で曜ちゃんおっはよー!って返してくれるところとか~」

梨子「それは人としての最低限の礼儀じゃないの?」

曜「それに私と千歌ちゃんはちっちゃい頃からずーっと一緒の幼馴染だし!」

梨子「幼馴染なだけで好きになるんだったら今頃果南ちゃんなんてモテモテじゃない」

曜「ほら!やっぱり千歌ちゃん絶対私のこと好きだって!」

梨子「はぁ、やっぱりいつもの妄想だったのね……」

4: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:30:29.18 ID:wKWG6Vh2
曜「あぁ~、千歌ちゃんってばそーゆーところがほんっとに可愛いんだよね~♪私にすっかり惚れ込んでるところとか~♪」

曜「ね~、梨子ちゃんもそう思うよね~?」

梨子「……」

曜「むふふ~、この調子で行くとそろそろ私に告白してくる時期じゃない?」

梨子「いやあり得ないから。万に一つもあり得ないわよ。ちゃんと現実見なさい」

5: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:32:28.92 ID:wKWG6Vh2
梨子「それより曜ちゃんはいいの?」

曜「ん~?なにが?」

梨子「告白。私は曜ちゃんの方からすべきだと思うけど」

曜「ええ~っ!!?」

曜「けほっ!けほけほっ!!ううっ、びっくりしすぎて喉痛めたぁ……」

梨子「はぁ……」

曜「こっ、こくは……//りりりりりり梨子ちゃん!!!」

梨子「なによ。そんなに驚かなくてもいいじゃない」

曜「だ、だだだだだって!!こっ、告白だよ!!?///きゅ、急にそんな……」

梨子「告白の話切り出したのは曜ちゃんの方からだけどね」

曜「そっ、それは!!だって、告白なんて、恥ずかしいし……///ち、千歌ちゃんの方からして欲しいなって……//」

梨子「曜ちゃんのその気持ちで告白できないんだったら千歌ちゃんの方からしてくれるはずないじゃない」

曜「け、けど……」

梨子「曜ちゃんの予想だと両想いのはずなんでしょ?だったら問題ないじゃない。私は知らないけど」

曜「で、でもっ!!//だって!!もし千歌ちゃんにフラれたらその時は絶対立ち直れないって言うか……」ゴニョゴニョ

梨子「両想いなのか片思いなのかどっちなのよ」

7: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:34:49.45 ID:wKWG6Vh2
曜「り、梨子ちゃんが代わりに聞いて!!千歌ちゃんに!!私のこと本当に好きなのか、そうじゃないのか!!」

梨子「イヤよ。どうして私がそんな面倒なことしなくちゃいけないの?」

曜「ええーっ!?梨子ちゃん私のこと助けてくれないの!!?ひっどーい!!」

梨子(なんで私が薄情な人みたいな扱い受けなくちゃいけないのよ……)イラッ

曜「ひどい!!梨子ちゃんいつもなら色々優しく教えてくれるのに!!楽譜の読み方だって!!」

梨子「それとこれとは別問題。自分のことくらい自分で何とかして」ムニュッ

曜「わあっ!?」

梨子「だいたい曜ちゃんはすぐに他人に頼りすぎ。自分の恋愛くらい自分の力で切り開いて」ムニムニ

曜「ひ、ひほひゃん……」

梨子「うじうじしてないでちゃんと勇気を振り絞ること。わかった?」

曜「はひ、頑張りまふ……」

8: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:35:53.01 ID:wKWG6Vh2
~次の日~

曜「ち、千歌ちゃん!!」

千歌「ん?」

曜「あ、あのさ!!千歌ちゃんにどうしても一つだけ聞いておきたいことがあって……」

千歌「なあに?どうしたの?」

曜「え、えっと………あ、あのさ!!」

曜「その……千歌ちゃんって!!絶対私のこと好きだよね!!!なんて、てへ……///」

千歌「え?」

曜「……///」

千歌「……」

9: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:37:14.71 ID:wKWG6Vh2
曜「そ、そうだよね。なんてね、あはっ……//」

千歌「……」

曜「……//」

千歌「……」

ペチッ!

曜「いてっ!」

千歌「なに言ってるの。私が曜ちゃんのこと好きなはずないじゃん」

曜「へっ!?」

千歌「当たり前じゃん。だって私たちただの幼馴染なんだし」

曜「そっか、ただの、おさななじみ……」

千歌「うん」

曜「……」

10: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:38:22.69 ID:wKWG6Vh2
曜「……」

曜(だあ~………)

曜(あぁ~、フラれた……終わった、私の初恋……)

曜「……」トボトボ

曜(これから残りの人生どうやって過ごそう……。千歌ちゃんに好きって言ってもらえないのなら、こんな人生なんて……)

千歌「どこ行くの?」

曜「え?」

千歌「帰らないの?」

11: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:39:45.93 ID:wKWG6Vh2
曜「かえ……?」

千歌「だって今日部活お休みじゃん。何か用事とかあるの?」

曜「いや、ない、けど……」

千歌「けど?」

曜「その……帰るって、一緒に?」

千歌「それ以外になにかある?」

曜「二人っきりでってこと?」

千歌「もちろん。ってかいっつもそうでしょ。昔も今も、これからも」

曜「……」

曜(それって、つまり………!!!)

千歌「ほーら、あんまりふざけたことばっかしてると置いてっちゃうよ」

曜「あ、待って千歌ちゃん!!今行く~っ!!」テテッ!

曜「~♪」


この後途中のコンビニで、二人で仲良くアイスを食べた

14: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:46:33.36 ID:wKWG6Vh2
◇———◇

千歌「ねえ梨子ちゃーん」

梨子「……」

千歌「聞いてるー?梨子ちゃんも何か言ってよー」ユサユサ

梨子「聞いてる。聞いてるけどめんどくさいから無視してるだけ」

千歌「えー?だってさー、みーんなおんなじこと言ってくるんだよー。絶対チカ曜ちゃんのこと好きでしょってー」

梨子「……」

千歌「むっちゃんたちってばすーぐチカと曜ちゃんのことくっつけようとしてくるし、おまけに曜ちゃんも絶対に私のこと好きでしょってー聞いてくるし」

梨子(曜ちゃんってばそんな聞き方してたんだ……)

千歌「ねーねー、梨子ちゃんもそう思うよねー?絶対チカは曜ちゃんのこと好きじゃないって」

梨子「いや、知らないけど……」

16: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:48:57.37 ID:wKWG6Vh2
千歌「えー!?知らないの!?」

梨子「知ってるわけないじゃない、千歌ちゃんの気持ちなんて。千歌ちゃんがそう思うならそうなんじゃないの?」

千歌「なにそれー!?梨子ちゃんひどい!」

梨子(どうして私が怒られる流れになってるんだろう……)

千歌「どうして梨子ちゃんが知らないのさ!!梨子ちゃんなんでもお見通しなんじゃなかったの!?」

梨子「あのねぇ……千歌ちゃんは曜ちゃんのことどう思ってるの?好きなの?好きじゃないの?」

千歌「ん~、好きじゃないよ」

梨子「だったら好きじゃないってことなんじゃないの?」

千歌「えー?でも~」

梨子「でも?」

千歌「好きじゃないわけじゃないっていうかー?好きじゃなくもない感じっていうかー?」

梨子「はぁ??」

18: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:50:43.62 ID:wKWG6Vh2
千歌「絶対曜ちゃんが私のこと好きなだけだってー、私が曜ちゃんのこと好きなわけじゃなくってさー」

千歌「だって曜ちゃんってばずーっとチカのことばっか見つめてくるんだよー。曜ちゃんのこと見るといっつも目が合うんだもん」

梨子「そうね。それだけ千歌ちゃんも曜ちゃんのこと意識してるってことだもんね」

千歌「それに曜ちゃんなんかにドキドキとかキュンとしたことなんて一度もないしさー。曜ちゃんの行動なんて手に取るようにわかるんだもん」

梨子「長いこと一緒にいるからきっと心が安心しきっちゃってるんじゃない?」

千歌「あ、でもムッとすることならたまにあるかも。曜ちゃんって私のこと一番!とか言う癖にすぐ他の女の子のとこ行ったりしてちょームカつくんだよ」

梨子「それは千歌ちゃんが単純に嫉妬してるだけじゃなくて?」

千歌「ほーら、やっぱり絶対曜ちゃんのことなんて好きじゃないって」

梨子(どいつもこいつもどうしてこんなにめんどくさいんだろう……)

20: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:52:11.55 ID:wKWG6Vh2
梨子「ねえ千歌ちゃん。千歌ちゃんもそろそろ素直になったらどう?」

千歌「すなお?」

梨子「千歌ちゃんって口ではすぐ好きじゃない好きじゃないって否定したがるけど、ほんとの気持ちは別のところにあるんじゃないの?」

千歌「えー?だってさー。チカ、ほんとは……」

梨子「ほんとは?」

千歌「んー、わかんないよー。チカのほんとの気持ちなんてさー」

梨子「千歌ちゃんがわかんなかったら他の誰もわかんないわよ」

千歌「えー!?梨子ちゃんでもわかんないのー!?うっわー!!チカに教えてくれるんじゃなかったのー!!?」

梨子(なんかバカにされてるみたいで妙にムカつく……)イラッ

千歌「だって梨子ちゃんいつもなら優しく教えてくれるじゃーん!!筆者の気持ちを答えなさいって問題の答えとか!!」

梨子「それとこれとは別問題よ。いいから千歌ちゃん」モニュッ!

千歌「わあっ!?」

梨子「自分の気持ちくらいはっきりさせて。じゃないと曜ちゃんだって可哀想だし、何より私も振り回されてばっかじゃない。せっかく恋バナ乗ってあげてるのに」ムニムニ

千歌「ひ、ひほひゃん……」

梨子「ふらふらしてないで少しは自分の頭で考えること。わかった?」

千歌「はひ、頑張りまふ……」

22: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:52:54.82 ID:wKWG6Vh2
~次の日~

千歌「ねえ、あのさ曜ちゃん」

曜「ん、なあに?」

千歌「一つだけ確認しときたいことがあるんだけどさ」

曜「うん、大丈夫だよ。何でも聞いて!」

千歌「えっとね、昨日のあの話の続きなんだけど……」

曜「……?」

千歌「やっぱり私って……曜ちゃんのこと好きじゃないよね?」

曜「えっ?」

千歌「……」

曜「……」

23: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:54:36.16 ID:wKWG6Vh2
曜「……」

千歌「……」

曜「あ、いや、その……」

曜「えっと、私はその質問に答えたらダメなような気がするって言うかその……なんかごめん」

千歌「う、ううん!!こっちこそごめんね!!」

曜「……」

千歌「……」

千歌(だぁぁ!!そっかぁ~、やっぱり梨子ちゃんの言ってた通り誰に聞いてもわかんないよね~、私のほんとの気持ちなんて)

千歌「……」

曜「あ、や、けど……」

千歌(あぁぁ~、けどなんかこう胸の辺りがモヤモヤするっていうか……うぅぅ~……)

曜「……あ、あのね千歌ちゃん!!」

千歌「ん?」

曜「ゆっくり考えていいよ!!っていうか、焦らなくても大丈夫だよ!!っていうか……//」モジモジ

24: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:56:33.10 ID:wKWG6Vh2
曜「わ、私はその、千歌ちゃんがちゃんと見つけた答えだったら!どんなものでも安心できる気がするし……」モジモジ

曜「そ、そのね!!私は!!千歌ちゃんが幸せになれる答えが一番なんだと思う!!千歌ちゃんだったら絶対幸せになれると思うし!!う、うん!!私が保証するっ!!」

千歌「……」

曜「絶対千歌ちゃんは私たちのこと真剣に考えてくれてるなって、そんな気がするし。私もそんな千歌ちゃんのことが大好きだなって、えへへ……ってわあああっ!?」

プニッ!

千歌「……」モニモニ

曜「ひ、ひはひゃん!!?」

千歌「……なんか生意気。曜ちゃんのくせに」

曜「うぇぇぇっ!?」

25: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:57:38.87 ID:wKWG6Vh2
千歌「むぅ~……」

曜「ひ、ひはひゃん……」

千歌「……」

ペチッ!

曜「いてっ!」

千歌「はい、曜ちゃんの癖に生意気言ったバツ。曜ちゃんの癖に幸せがなんだとか百年早いし」

曜「ご、ごめん……」

千歌「けど……なんか嬉しい♪」ボソッ

曜「えっ?」

千歌「ううん、なんでもない!ほーら、帰るよ!」

曜「あっ、待って!今絶対何か言いかけたでしょ!!」

千歌「ないしょったらないしょ!早く来ないと置いてっちゃうよ~!!」テテッ!

曜「あ、ズルい!!待ってよ千歌ちゃ~ん!!」

千歌「~♪」

千歌(後で曜ちゃんにアイス奢ってあげよーっと)



この後パピコを二人で分けた。いつものコンビニで

27: (もんじゃ) 2021/06/29(火) 19:59:46.10 ID:wKWG6Vh2
終わるびぃ!久しぶりのようちかでした

37: (やわらか銀行) 2021/06/29(火) 20:08:39.38 ID:YguhG0tR
王道のようちか

30: (茸) 2021/06/29(火) 20:02:15.36 ID:egreJgWG
おつ!二人とも可愛かった

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1624962442/

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