1: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:14:47.51 ID:FXodCg8n
とある国のとある場所に、千歌ちゃんという
とても明るくとても元気な、普通の女の子がいました。
千歌「ちかっちって呼んでね!」
彼女の髪が蜜柑色なことから、周りの人達は彼女のことをミカンちゃんと呼んでいました。
千歌「ちかっちって呼んでよ!?」
とても明るくとても元気な、普通の女の子がいました。
千歌「ちかっちって呼んでね!」
彼女の髪が蜜柑色なことから、周りの人達は彼女のことをミカンちゃんと呼んでいました。
千歌「ちかっちって呼んでよ!?」
2: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:14:59.78 ID:FXodCg8n
そんなある日、ミカンちゃんのおうちから少し離れた森の中に住んでいるおばあちゃんから、風邪を引いてしまったという手紙を受け取ったミカンちゃんはお見舞いに行くことにしました。
曜「はいこれ、お見舞いの品の蜜柑だよ。おばあちゃんによろしくね」
曜「外は寒いから暖かくして行くんだよ」
曜「それと、分かってはいると思うけど森に住んでると言われる魔女には気を付けてね」
千歌「はーい」
曜「はいこれ、お見舞いの品の蜜柑だよ。おばあちゃんによろしくね」
曜「外は寒いから暖かくして行くんだよ」
曜「それと、分かってはいると思うけど森に住んでると言われる魔女には気を付けてね」
千歌「はーい」
3: (調整中) 2019/09/03(火) 21:15:18.50 ID:FXodCg8n
暖かくして行きなさいと言われたミカンちゃんは、お気に入りの蜜柑覆面を被っておばあちゃんのおうちへと向かいます。
正直オラも蜜柑は好きだけどその覆面はないずら……。
千歌「花丸ちゃん!?」
一方その頃、森の中では長い黒髪を片方だけお団子にしたゴス口リ少女が散歩をしていました。
正直オラも蜜柑は好きだけどその覆面はないずら……。
千歌「花丸ちゃん!?」
一方その頃、森の中では長い黒髪を片方だけお団子にしたゴス口リ少女が散歩をしていました。
4: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:15:33.28 ID:FXodCg8n
善子「あー、今日も暇だわー。こんな森の中で何をしろっていうのよ全く」
善子「はぁ、なんかいい暇つぶしはないかしら」
善子「ん? こんな森に人が来るなんて珍しいわね……なによあの蜜柑頭……」
少女はミカンちゃんの姿を見つけると、そろりそろりと後ろから近づいていきます。
善子(ふふふ、なんか変な頭してるのは不気味だけど、ちょっと驚かして暇つぶしさせて貰おうかしら)
善子「はぁ、なんかいい暇つぶしはないかしら」
善子「ん? こんな森に人が来るなんて珍しいわね……なによあの蜜柑頭……」
少女はミカンちゃんの姿を見つけると、そろりそろりと後ろから近づいていきます。
善子(ふふふ、なんか変な頭してるのは不気味だけど、ちょっと驚かして暇つぶしさせて貰おうかしら)
5: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:15:47.63 ID:FXodCg8n
少女は悪巧みをしながらミカンちゃんへと少しづつ近づいて行き、ついに飛び掛かろうとしたその時……
善子「あだっ!!」
少女は石に躓き、地面に倒れてしまいました。
千歌「ほぇ?」
ミカンちゃんも後ろからの物音を聞いて振り返ります。
そしてミカンちゃんの目の前にはうつ伏せに倒れるゴス口リ少女の姿が。
善子「あだっ!!」
少女は石に躓き、地面に倒れてしまいました。
千歌「ほぇ?」
ミカンちゃんも後ろからの物音を聞いて振り返ります。
そしてミカンちゃんの目の前にはうつ伏せに倒れるゴス口リ少女の姿が。
6: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:16:08.84 ID:FXodCg8n
千歌「あの、大丈夫?」
善子「え、ええ、大丈夫よ。人間風情に心配させる必要などないわ」
千歌「人間風情って……もしかしてあなたが森に住んでると言われている魔女なの?」
善子「クックックッ、そう噂されているのね。でも少し違うわ、私は魔女ではなく堕天使! 堕天使のヨハネよ!!」
千歌「ヨハネちゃん? ……すっごく可愛いね!!」
千歌「そうだ、蜜柑食べる?」
そう言ってお土産が入った籠から蜜柑を一つ取り出してヨハネちゃんへと差し出すミカンちゃん。
ですが……
善子「え、ええ、大丈夫よ。人間風情に心配させる必要などないわ」
千歌「人間風情って……もしかしてあなたが森に住んでると言われている魔女なの?」
善子「クックックッ、そう噂されているのね。でも少し違うわ、私は魔女ではなく堕天使! 堕天使のヨハネよ!!」
千歌「ヨハネちゃん? ……すっごく可愛いね!!」
千歌「そうだ、蜜柑食べる?」
そう言ってお土産が入った籠から蜜柑を一つ取り出してヨハネちゃんへと差し出すミカンちゃん。
ですが……
7: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:16:23.06 ID:FXodCg8n
善子「私蜜柑嫌いなのよね」
千歌「えー、こんなに美味しいのに。ほらほら一個だけでいいからさ~」
善子「しつこい! 私を見ても逃げ出さないなんて、あなたは何を考えてるのよ」
千歌「だってこんなに可愛い子が悪い人なわけないもん!」
そんな訳の分からない理由で人を選ぶなんて、ミカンちゃんの頭の中はきっとお花畑なのでしょう。
千歌「えー、こんなに美味しいのに。ほらほら一個だけでいいからさ~」
善子「しつこい! 私を見ても逃げ出さないなんて、あなたは何を考えてるのよ」
千歌「だってこんなに可愛い子が悪い人なわけないもん!」
そんな訳の分からない理由で人を選ぶなんて、ミカンちゃんの頭の中はきっとお花畑なのでしょう。
8: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:16:45.20 ID:FXodCg8n
千歌「あ、おばあちゃんのお見舞いの途中なんだった」
千歌「ヨハネちゃん、またねー」
渡そうとした蜜柑を籠の中へと戻し、ミカンちゃんはおばあちゃんのおうちへと向かいます。
取り残されたヨハネちゃんはというと……
善子「なんなのよ今の子は……」
善子「確かおばあちゃんの家に行くって言ってたわね。ここら辺でお婆ちゃんの住んでる家といえば一軒だけ……」
善子「ふふ、蜜柑を押し付けてきた仕返しも兼ねてもう一回驚かせてやろうじゃない」
そう決めるとミカンちゃんが歩いている道とは違う道を進んでいきます。
千歌「ヨハネちゃん、またねー」
渡そうとした蜜柑を籠の中へと戻し、ミカンちゃんはおばあちゃんのおうちへと向かいます。
取り残されたヨハネちゃんはというと……
善子「なんなのよ今の子は……」
善子「確かおばあちゃんの家に行くって言ってたわね。ここら辺でお婆ちゃんの住んでる家といえば一軒だけ……」
善子「ふふ、蜜柑を押し付けてきた仕返しも兼ねてもう一回驚かせてやろうじゃない」
そう決めるとミカンちゃんが歩いている道とは違う道を進んでいきます。
9: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:17:10.63 ID:FXodCg8n
善子「こっちを通った方が近道なのをあの子は知らないのね」
善子「クックックッ。見てなさい、蜜柑頭!」
蜜柑の押し付けは拒否してるし勝手に転んだだけの癖に何言ってるずらこの堕天使。
善子「ずら丸うっさい!」
近道を急いで走るヨハネちゃん。
ミカンちゃんより先におばあちゃんのおうちへとたどり着きました。
善子「クックックッ。見てなさい、蜜柑頭!」
蜜柑の押し付けは拒否してるし勝手に転んだだけの癖に何言ってるずらこの堕天使。
善子「ずら丸うっさい!」
近道を急いで走るヨハネちゃん。
ミカンちゃんより先におばあちゃんのおうちへとたどり着きました。
10: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:17:25.60 ID:FXodCg8n
コンコン
梨子「ゴホゴホ……あら? ミカンちゃんかしら?」
梨子「はーい」
ミカンちゃんがお見舞いに来たと思ったおばあちゃんが扉を開けると、ヨハネちゃんがおばあちゃんへと襲い掛かります。
梨子「わっ、ちょっと、あなた誰!? なにするのよ!」
善子「通りすがりの堕天使よ! いいから大人しくやられなさい!」
梨子「ゴホゴホ……あら? ミカンちゃんかしら?」
梨子「はーい」
ミカンちゃんがお見舞いに来たと思ったおばあちゃんが扉を開けると、ヨハネちゃんがおばあちゃんへと襲い掛かります。
梨子「わっ、ちょっと、あなた誰!? なにするのよ!」
善子「通りすがりの堕天使よ! いいから大人しくやられなさい!」
11: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:17:40.64 ID:FXodCg8n
いきなり堕天龍鳳凰縛を仕掛けるヨハネちゃんにサイレントチェリーブロッサムナイトメアで反撃するおばあちゃん。
家の中ではそんな二人の激闘が繰り広げられていました。
善子「くっ、このっ、さっさとくたばりなさい!」
梨子「お断りに決まってるじゃない!」
というか風邪を引いてるはずなのにおばあちゃん元気すぎるずら。
家の中ではそんな二人の激闘が繰り広げられていました。
善子「くっ、このっ、さっさとくたばりなさい!」
梨子「お断りに決まってるじゃない!」
というか風邪を引いてるはずなのにおばあちゃん元気すぎるずら。
12: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:18:01.23 ID:FXodCg8n
そんな激闘の末……
梨子「んーっ、んーっ」ジタバタ
善子「はぁ、はぁ、全く、手こずらせるんじゃないわよ」
なんと、おばあちゃんはヨハネちゃんに敗れてしまいました。
善子「それじゃあ貴女はしばらくの間そこで大人しくしてなさい」
梨子「んんーーーーーーっっっ!!!」
バタン
梨子「んーっ、んーっ」ジタバタ
善子「はぁ、はぁ、全く、手こずらせるんじゃないわよ」
なんと、おばあちゃんはヨハネちゃんに敗れてしまいました。
善子「それじゃあ貴女はしばらくの間そこで大人しくしてなさい」
梨子「んんーーーーーーっっっ!!!」
バタン
13: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:18:18.35 ID:FXodCg8n
ヨハネちゃんはおばあちゃんを隣の部屋のクローゼットに閉じ込めると、いそいそとおばあちゃんの服へと着替えてベッドに潜り込みます。
きっとこのままおばあちゃんのフリをしてミカンちゃんを騙そうとしているのでしょう。
コンコン
千歌「おばあちゃーん、お見舞いに来たよー」
ガチャ
ついにミカンちゃんがやってきました。
ミカンちゃんは覆面を外してからおばあちゃんが寝ているはずのベッドへ近づいて行きます。
きっとこのままおばあちゃんのフリをしてミカンちゃんを騙そうとしているのでしょう。
コンコン
千歌「おばあちゃーん、お見舞いに来たよー」
ガチャ
ついにミカンちゃんがやってきました。
ミカンちゃんは覆面を外してからおばあちゃんが寝ているはずのベッドへ近づいて行きます。
14: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:18:42.46 ID:FXodCg8n
千歌「おばあちゃん、大丈夫?」
善子「あぁ、大丈夫だよ」
おばあちゃんに話しかけるミカンちゃん。
ですが、なにやら違和感を覚えます。
善子「あぁ、大丈夫だよ」
おばあちゃんに話しかけるミカンちゃん。
ですが、なにやら違和感を覚えます。
15: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:19:04.94 ID:FXodCg8n
千歌「あれ? なんかいつもと声が違うね」
善子「ゴホッゴホッ、風邪を引いてるからねぇ」
千歌「そっかー、髪色もいつもと違くない?」
善子「実はさっき墨汁をぶちまけちゃってねぇ」
それはいくらなんでも無理があるずら。
千歌「もひとつ質問いいかな」
千歌「私のおばあちゃん、どこに行った?」
善子「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
善子「ゴホッゴホッ、風邪を引いてるからねぇ」
千歌「そっかー、髪色もいつもと違くない?」
善子「実はさっき墨汁をぶちまけちゃってねぇ」
それはいくらなんでも無理があるずら。
千歌「もひとつ質問いいかな」
千歌「私のおばあちゃん、どこに行った?」
善子「……君のような勘のいいガキは嫌いだよ」
16: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:19:20.50 ID:FXodCg8n
ベッドの上からミカンちゃんへと飛び掛かるヨハネちゃん!
善子「バレたなら実力行使するしかないわね!」
千歌「ヨハネちゃん! おばあちゃんをどこにやったの!?」
素早く後方へと下がりヨハネちゃんの攻撃を避けるミカンちゃん。
それならばとヨハネちゃんは真っ直ぐにミカンちゃんへと突撃します。
善子「そんなに会いたいなら今すぐ貴女もおばあちゃんと同じ目に遭わせてあげるわよ」
堕天龍鳳凰縛を狙ってミカンちゃんに組み付こうとするヨハネちゃん。
……これ、当初は驚かすだけのつもりだったこと忘れてるんじゃないの?
善子「バレたなら実力行使するしかないわね!」
千歌「ヨハネちゃん! おばあちゃんをどこにやったの!?」
素早く後方へと下がりヨハネちゃんの攻撃を避けるミカンちゃん。
それならばとヨハネちゃんは真っ直ぐにミカンちゃんへと突撃します。
善子「そんなに会いたいなら今すぐ貴女もおばあちゃんと同じ目に遭わせてあげるわよ」
堕天龍鳳凰縛を狙ってミカンちゃんに組み付こうとするヨハネちゃん。
……これ、当初は驚かすだけのつもりだったこと忘れてるんじゃないの?
17: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:19:35.74 ID:FXodCg8n
千歌「ヨハネちゃん……。あとで理由を聞かせて貰うからね!」
ミカンちゃんはお見舞い用の籠から蜜柑を一つ取り出すと、突っ込んでくるヨハネちゃんの目に向けて蜜柑の汁をぶっかけました。
善子「ああああああ!? 目が!? 目がぁぁぁぁぁぁぁ!?」
もしかすると失明しちゃうかもしれないから良い子のみんなは真似しないでね。
これはたまらんとその場に膝をついて目を押さえるヨハネちゃん。
ミカンちゃんはお見舞い用の籠から蜜柑を一つ取り出すと、突っ込んでくるヨハネちゃんの目に向けて蜜柑の汁をぶっかけました。
善子「ああああああ!? 目が!? 目がぁぁぁぁぁぁぁ!?」
もしかすると失明しちゃうかもしれないから良い子のみんなは真似しないでね。
これはたまらんとその場に膝をついて目を押さえるヨハネちゃん。
18: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:19:56.23 ID:FXodCg8n
千歌「さあヨハネちゃん。おばあちゃんはどこにいるの?」
善子「うぅぅ……貴女のおばあちゃんならそこの部屋にあるクローゼットの中よ」
千歌「分かった。ヨハネちゃんは逃げずにここで待っててね」
ヨハネちゃんからおばあちゃんの場所を聞き出すことが出来たミカンちゃん。
すぐに隣の部屋へと向かい、クローゼットを開きます。
善子「うぅぅ……貴女のおばあちゃんならそこの部屋にあるクローゼットの中よ」
千歌「分かった。ヨハネちゃんは逃げずにここで待っててね」
ヨハネちゃんからおばあちゃんの場所を聞き出すことが出来たミカンちゃん。
すぐに隣の部屋へと向かい、クローゼットを開きます。
19: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:20:18.09 ID:FXodCg8n
梨子「んーっ!!」
千歌「おばあちゃん! 大丈夫?」
梨子「ぷはっ。ありがとうミカンちゃん。なんか堕天使だとかいう人が急に襲ってきたの」
千歌「その堕天使ならやっつけたからもう大丈夫だよ」
無事におばあちゃんを助けることが出来たミカンちゃん。
ミカンちゃんがおばあちゃんと一緒に元の部屋へ戻ると、ヨハネちゃんが正座をして待機していました。
千歌「おばあちゃん! 大丈夫?」
梨子「ぷはっ。ありがとうミカンちゃん。なんか堕天使だとかいう人が急に襲ってきたの」
千歌「その堕天使ならやっつけたからもう大丈夫だよ」
無事におばあちゃんを助けることが出来たミカンちゃん。
ミカンちゃんがおばあちゃんと一緒に元の部屋へ戻ると、ヨハネちゃんが正座をして待機していました。
20: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:20:34.48 ID:FXodCg8n
梨子「もう、いきなり襲い掛かって関節技かけてくるなんて」
千歌「まあまあ、もうヨハネちゃんは十分に懲らしめたから、ね?」
梨子「ヨハネちゃん? まあミカンちゃんがそう言うならいいけど……」
怒るおばあちゃんを落ち着かせてからヨハネちゃんへと向き合うミカンちゃん。
そして、ヨハネちゃんに尋ねます。
千歌「まあまあ、もうヨハネちゃんは十分に懲らしめたから、ね?」
梨子「ヨハネちゃん? まあミカンちゃんがそう言うならいいけど……」
怒るおばあちゃんを落ち着かせてからヨハネちゃんへと向き合うミカンちゃん。
そして、ヨハネちゃんに尋ねます。
21: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:20:51.18 ID:FXodCg8n
千歌「それにしても、どうしてこんなことしたの?」
善子「こんな森の中じゃ毎日一人で退屈だったの」
善子「そんな時に、蜜柑頭の貴女を見つけて驚かせて暇潰しをしてやろうと思って」
千歌「そっか、ここに向かう途中で会ったのはそういうことだったんだね」
善子「ええ。それで、その、蜜柑を押し付けられそうになったことに少しカチンと来て、もう一回驚かせてやろうと」
千歌「おばあちゃんを襲ってから成りすまして私も襲おうとしたんだ」
善子「……はい、その通りです。ごめんなさい」
善子「こんな森の中じゃ毎日一人で退屈だったの」
善子「そんな時に、蜜柑頭の貴女を見つけて驚かせて暇潰しをしてやろうと思って」
千歌「そっか、ここに向かう途中で会ったのはそういうことだったんだね」
善子「ええ。それで、その、蜜柑を押し付けられそうになったことに少しカチンと来て、もう一回驚かせてやろうと」
千歌「おばあちゃんを襲ってから成りすまして私も襲おうとしたんだ」
善子「……はい、その通りです。ごめんなさい」
22: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:21:08.23 ID:FXodCg8n
事件の全容を聞いたミカンちゃんはパチンと両手を一つ打ち鳴らすと、ヨハネちゃんに向かって頭を下げました。
千歌「蜜柑が嫌いだっていうのに押し付けたのはごめんなさい! 私が好きだからついついおススメしたくなっちゃった」
善子「え……え? べ、別にそれくらいもういいのよ」
千歌「それでね、森の中で暇だって言うなら私と友達になろうよ!」
千歌「それで毎日一緒に遊ぶの! それならもう暇じゃないでしょ?」
自分とおばあちゃんを襲った堕天使にお友達になろうと言うなんて、ミカンちゃんはなんて優しいのでしょう。
それかやっぱり頭の中がお花畑なのでしょうね。
千歌「蜜柑が嫌いだっていうのに押し付けたのはごめんなさい! 私が好きだからついついおススメしたくなっちゃった」
善子「え……え? べ、別にそれくらいもういいのよ」
千歌「それでね、森の中で暇だって言うなら私と友達になろうよ!」
千歌「それで毎日一緒に遊ぶの! それならもう暇じゃないでしょ?」
自分とおばあちゃんを襲った堕天使にお友達になろうと言うなんて、ミカンちゃんはなんて優しいのでしょう。
それかやっぱり頭の中がお花畑なのでしょうね。
23: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:21:25.47 ID:FXodCg8n
善子「い、いいの? 私はあなた達に攻撃したのよ?」
千歌「それはちゃんと謝って貰ったもん。ね? 私はヨハネちゃんとお友達になりたいな」
善子「こ、こちらこそよろしくお願いします!」
千歌「えへへ、よろしくね! ヨハネちゃん」
千歌「それはちゃんと謝って貰ったもん。ね? 私はヨハネちゃんとお友達になりたいな」
善子「こ、こちらこそよろしくお願いします!」
千歌「えへへ、よろしくね! ヨハネちゃん」
24: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:21:41.81 ID:FXodCg8n
そしてお友達になったミカンちゃんとヨハネちゃんは、毎日のように遊びまわります。
ある日は森の中を探索して野イチゴを食べたり。
またある日は川で魚釣りをしたり。
そんなある日。
ある日は森の中を探索して野イチゴを食べたり。
またある日は川で魚釣りをしたり。
そんなある日。
25: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:21:57.99 ID:FXodCg8n
千歌「ヨハネちゃーん。遊びに来たよー」
善子「いらっしゃい。上がっていいわよ」
ミカンちゃんは森の中にあるヨハネちゃんのおうちに遊びに来ていました。
千歌「今日はなにしようか? また魚釣りとか行きたいなぁ」
善子「外で遊ぶのもいいけどたまには家の中でもいいんじゃない?」
千歌「そうだね。それもいいかも」
善子「私の部屋はこっちよ」
千歌「はーい」
善子「いらっしゃい。上がっていいわよ」
ミカンちゃんは森の中にあるヨハネちゃんのおうちに遊びに来ていました。
千歌「今日はなにしようか? また魚釣りとか行きたいなぁ」
善子「外で遊ぶのもいいけどたまには家の中でもいいんじゃない?」
千歌「そうだね。それもいいかも」
善子「私の部屋はこっちよ」
千歌「はーい」
26: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:22:29.89 ID:FXodCg8n
無警戒にヨハネちゃんの部屋へと入ってしまったミカンちゃん。
これからどうなってしまうのかも知らずに……。
千歌「ひゃっ。ヨハネちゃん、くすぐったいよぉ」
善子「いいじゃない。ほら、じっとしてて」
千歌「う、うん……」
――――――
――――
――
これからどうなってしまうのかも知らずに……。
千歌「ひゃっ。ヨハネちゃん、くすぐったいよぉ」
善子「いいじゃない。ほら、じっとしてて」
千歌「う、うん……」
――――――
――――
――
27: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:22:45.89 ID:FXodCg8n
千歌「んっ、んんっ、はぁ……はぁ……ヨハネちゃん……」
善子「千歌、気持ちいい?」
千歌「うん、すごく、気持ちいいよ……」
こうしてミカンちゃんは蜜柑嫌いの堕天使に美味しく食べられてしまうのでした。
めでたしめでたし
善子「千歌、気持ちいい?」
千歌「うん、すごく、気持ちいいよ……」
こうしてミカンちゃんは蜜柑嫌いの堕天使に美味しく食べられてしまうのでした。
めでたしめでたし
28: (もんじゃ) 2019/09/03(火) 21:23:05.62 ID:FXodCg8n
おしまい
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1567512887/