3:毎度毎度コンプラ無視ですみません(あら) 2022/11/02(水) 20:29:59.19 ID:lYU+Ayr2
きな子「ひどい」
メイ「誰がこんなこと…!」
四季「最低」
夏美「あわわわわわわわわ…ネタ企画のはずがとんでもないことになりましたの」
恋「ここまでの驚きと感動が全て無に帰してしまいました…」
夏美「葉月家の池の水、全部抜く。衝撃の展開―――――」
夏美「赤ちゃんの遺体、発見される―――」
「一体誰の子――――!?」
4: (あら) 2022/11/02(水) 20:32:09.89 ID:lYU+Ayr2
※回想です
夏美「というわけで、次のオニナッツチャンネルの企画は」
恋「『葉月家の池の水、全部抜く』に決定しました!」
かのん「恋ちゃんの家、池なんてあったっけ?」
恋「家の敷地内ではなく、先祖代々所有している土地の中にそういう場所があるんです」
きな子「恋先輩、本物のお嬢様だったんすね…」
恋「ほら、地図のここですね」スマスマ
すみれ「へぇ、この辺は東京の中でも自然豊かだものね。都会で見られない生き物がいそうね」
千砂都「へぇ…どれどれ?」
千砂都「ここ、は…!?」ゾクッ
夏美「というわけで、次のオニナッツチャンネルの企画は」
恋「『葉月家の池の水、全部抜く』に決定しました!」
かのん「恋ちゃんの家、池なんてあったっけ?」
恋「家の敷地内ではなく、先祖代々所有している土地の中にそういう場所があるんです」
きな子「恋先輩、本物のお嬢様だったんすね…」
恋「ほら、地図のここですね」スマスマ
すみれ「へぇ、この辺は東京の中でも自然豊かだものね。都会で見られない生き物がいそうね」
千砂都「へぇ…どれどれ?」
千砂都「ここ、は…!?」ゾクッ
6: (あら) 2022/11/02(水) 20:37:11.01 ID:lYU+Ayr2
※冒頭の展開までもう少しお待ちください
千砂都「…」サー
かのん「どうしたの、ちぃちゃん…顔青いよ?」
千砂都「ねぇ、やっぱり今日の企画やめにしない?」
メイ「はぁ? どうしてだよ」
すみれ「珍しいわね? 面白そうとか丸い生き物いるかなーとか言いそうなのに」
夏美「今回の企画はショウビジネスと協力しての一大広告活動になりますの!」
恋「そうでなくても環境保全・生物学的見地で見ても良い企画です」
恋「もちろん、千砂都さんの体調が優れないということなら無理は言いませんが…」
千砂都「ご、ゴメン…そういうことじゃないんだ」
千砂都(マズい…あのことがバレたら…! 『あの子』が見つかったら…!!)
千砂都「…」サー
かのん「どうしたの、ちぃちゃん…顔青いよ?」
千砂都「ねぇ、やっぱり今日の企画やめにしない?」
メイ「はぁ? どうしてだよ」
すみれ「珍しいわね? 面白そうとか丸い生き物いるかなーとか言いそうなのに」
夏美「今回の企画はショウビジネスと協力しての一大広告活動になりますの!」
恋「そうでなくても環境保全・生物学的見地で見ても良い企画です」
恋「もちろん、千砂都さんの体調が優れないということなら無理は言いませんが…」
千砂都「ご、ゴメン…そういうことじゃないんだ」
千砂都(マズい…あのことがバレたら…! 『あの子』が見つかったら…!!)
7: (あら) 2022/11/02(水) 20:42:03.13 ID:lYU+Ayr2
恋「到着しました!」
すみれ「自然豊かっていうか自然そのものね」
きな子「東京にもこんなところがあったんすね…!」パアア
四季「クワガタいるかな…?」ワクワク
夏美「既に大学の研究チームとショウビズの皆さんとで池の水を抜き始めてもらってますの!」
可可「泥だらけデス」
メイ「うわっ、何か跳ねたぞ!」
恋「はいっ! 早速見つけましたね!」
恋「こちらが在来種の『ゆいがおー』ですっ!」
ゆいがおー「がおっ」
すみれ「自然豊かっていうか自然そのものね」
きな子「東京にもこんなところがあったんすね…!」パアア
四季「クワガタいるかな…?」ワクワク
夏美「既に大学の研究チームとショウビズの皆さんとで池の水を抜き始めてもらってますの!」
可可「泥だらけデス」
メイ「うわっ、何か跳ねたぞ!」
恋「はいっ! 早速見つけましたね!」
恋「こちらが在来種の『ゆいがおー』ですっ!」
ゆいがおー「がおっ」
8: (あら) 2022/11/02(水) 20:47:06.78 ID:lYU+Ayr2
かのん「ゆいがおー、どこにも見かけないと思ったらこんなとこにいたんだ…」
すみれ「僻地とはいえ東京にいるとは思ってなかったわ」
ゆいがおー「がおっ」
きな子「かわいいっす!」
メイ「いや、明らかにこいつら絵面おかしいだろ…」
きな子「どうおかしいっすか?」
メイ「普通はこういうのってザリガニとかカメとかフナとか出るもんだろ?」
メイ「あと他には」
四季「鯉(こい)…」
10: (あら) 2022/11/02(水) 20:52:22.09 ID:lYU+Ayr2
きな子「なるほど、確かにそういう生き物もいるはずっすね」
すみれ「あっちの水の中にならいるかもしれないわね」ガサッ
夏美「流石すみれ先輩! 既に準備万端ですの!」
すみれ「ふふん、この番組にいつでも出られるように子供のころから練習してたんだから!」
可可「なんて無駄な努力デスか」
すみれ「ほら、泥の中だってこんな風にスイスイ…」
すみれ「え――――!? こ、これって…!!!」
千砂都(やっぱり…)
千砂都(やっぱりここだった…!)
千砂都(見つかっちゃった――――――『あの子』が――!)
11: (あら) 2022/11/02(水) 20:55:06.80 ID:lYU+Ayr2
すみれ「何コレ…タコ!?」
メイ「なんでこんなとこにタコがいるんだ?」
四季「池に住み着くタコなんて聞いたことない…」
恋「これは間違いなく外来種…! ゆいがおーたちの生態を崩しかねません!」
夏美「く、駆除ですのー!」
千砂都「やめて!」
かのん「!? ちぃちゃん…!?」
千砂都「…ゴメンなさい」
千砂都「その子…私がここに放したの…!」
12: (あら) 2022/11/02(水) 20:57:56.40 ID:lYU+Ayr2
恋「は!? 千砂都さんがタコを放流!?」
夏美「衝撃の事実発覚!?」
メイ「何やってんだよ…」
四季「そういうの、良くないと思う…」
かのん「そうかな?」
すみれ「かのん!? 千砂都のこと庇うの!?」
かのん「うん。何か理由があると思うんだよね」
千砂都「かのんちゃん…! うん、理由を話すね―――」
千砂都『はぁ、はぁ…貴方、強いタコだね』ゴボボボ
タコ『そういう嬢ちゃんもなァ! ワイはやられへんで!』
千砂都『そうはいかないよ! こっちもタコ焼き屋の看板背負ってるんでね!』グサリ
タコ『ぎゃああああああ!』
13: (あら) 2022/11/02(水) 21:00:02.78 ID:lYU+Ayr2
タコ『ああ…一度でいいから海以外の場所にも行ってみたかった』
千砂都『あなた淡水じゃ生きられないんじゃないの?』
タコ『それでも行きたい…そういうものなんや、嬢ちゃん…』
千砂都『じゃあ…その願い、叶えてあげようか?』
タコ『え…!?』
千砂都『一晩だけ私の知ってる池に案内してあげる』
千砂都『でも明日の晩には貴方の命、取るからね』
タコ『恩に着るわ、嬢ちゃん…!』ウルウル
千砂都「ということがあったんだ…」
かのん「感動の展開だね…!」グスン
すみれ「どこがよ」
メイ「ツッコミどころしかねえ」
14: (あら) 2022/11/02(水) 21:03:07.61 ID:lYU+Ayr2
※タコは千砂都の手で捌かれそのままタコ焼きになり美味しく頂きました
千砂都「ありがとう…あのタコも天寿を全うしたと思うよ」
メイ「…」
四季「ツッコんだら負け」
かのん「ちぃちゃん、タコの気持ちも聞けるなんて偉いよ」
千砂都「かのんちゃん…! 庇ってくれてありがとう!」
かのん「ううん、私とちぃちゃんの仲じゃない!」
千砂都「かのんちゃん…!」キュン
かのん「ちぃちゃん…!」キュンキュン
かのん・千砂都「うぃっすーういっすー!」
すみれ「アホらし」イラッ
15: (あら) 2022/11/02(水) 21:07:42.65 ID:lYU+Ayr2
※もうそろそろ冒頭の展開に戻ります
四季「あ、カメ…」
メイ「そういや科学室のカメって今どうなってるんだ?」
四季「家にいるけど?」
メイ「そっか。じゃあ今度四季の家行ってもいいか? 久しぶりに見たいなー」
四季「!?」
四季「え…!? メイが私の家に///!?」ボウッ
メイ「なんだよ? ダメなのか?」
四季「ダメじゃないけど…///」
メイ「ヘンな四季だな?」
※もう本当そろそろ冒頭の展開に戻ります
16: (あら) 2022/11/02(水) 21:10:03.02 ID:lYU+Ayr2
夏美(在来種ゆいがおーたちが住む、東京最後の楽園…葉月家の池)
夏美(外来種のタコにザリガニやカエルなんかもいたけれど)
恋(それもまた大自然ゆえに起こりうること)
恋(人に出来る手段で在来種を守るしかない)
恋(そして、守れない命は人の中にもあるということ)
夏美「葉月家の池の水、全部抜く。衝撃の展開―――――」
夏美「赤ちゃんの遺体、発見される―――」
かのん「きゃあああああああああああああっっっっ!!!」
かのん「嘘…この子もしかして…!」
17: (あら) 2022/11/02(水) 21:13:03.76 ID:lYU+Ayr2
ピーポーパーポー
恋「はい…私の家が管理している土地です…。母が亡くなってからは半ば放置されていました…」
夏美「私が企画者ですの…こちらが大学の研究チームの方でこちらがショウビズの…」
かのん「はい…………だいいちはっけんしゃの……しぶや…のんです……」
すみれ「まさかこんなことになるなんてね…」
千砂都「うん…まさか人間の骨が発見されるなんて」
千砂都「きな子ちゃん、大丈夫?」
きな子「はぁ、はぁ…うっ」
メイ「落ち着け、ゆっくり吐けよー」
四季「ミネラルウォーター買ってきた…」
可可「警察の科学捜査の途中経過デスが…やはり赤ちゃんの骨、ということだそうデス…」
18: (あら) 2022/11/02(水) 21:16:02.79 ID:lYU+Ayr2
可可「死後数か月が経っていると思われ、お肉は魚やカメに食べられてマス」
きな子「うっ…想像したらもっと吐き気が」
メイ「おい、そんな話やめろよ」
すみれ「っていうかどうしてアンタが警察からそんな話聞いてるのよ」
可可「可可も科学捜査に協力したからデス」
可可「細かい作業はそこらの作業員より可可の方が得意デス」
四季「そんなことある…?」
可可「そして…その結果を受けて、これからDNA検査を行いマス」
可可「すみれ、髪の毛を寄越すデス」
すみれ「ぎゃらっ!? なんで私!?」
20: (あら) 2022/11/02(水) 21:20:16.88 ID:lYU+Ayr2
すみれ「まぁ良いけど…」プチッ
四季「いいんだ…」
可可「…それでは確かに貰いマシタ」スタスタ
すみれ「いやいやいや、なんなのよったらなんなのよ…」
四季「もしかして、すみれ先輩の子どもだったり…しない?」
メイ「それはないだろ~」
すみれ「ないない。あるわけないじゃないそんなこと~」
可可「すみれとの血縁関係が認められマシタ」
すみれ「GALAXYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!?」
21: (あら) 2022/11/02(水) 21:25:10.12 ID:lYU+Ayr2
すみれ「はあああああああああああああああっ!!!??」
すみれ「なんでそうなるの!?」
可可「大人しく白状するデス」
千砂都「すみれちゃん、赤ちゃん出来てたの…!?」プルプル
メイ「おいおい、しかもその子を池に遺棄って…」ブルブル
四季「人として最低…」ガタガタ
すみれ「いやいやいやいやないないないないないなーーーーいっ!」
すみれ「赤ちゃんなんて出来たことないったらないわよ!?」
きな子「そりゃそうっすよね?」
可可「本当にそうデスか?」
すみれ「!!??」
22: (あら) 2022/11/02(水) 21:28:08.42 ID:lYU+Ayr2
すみれ「可可…!? アンタ一体何を言わせようとしてるの?」
可可「可可はただ事実を述べ、それに対して弁明はあるかと問うてるだけデス」
すみれ「…ちょっと来なさい!」ザブザブ
きな子「池の方に入っていったっす…」
千砂都「暗くなってきたしもう危ないよー?」
すみれ「ここなら聞かれないわね…」
可可「すみれ、正直になった方が良いデスよ」
すみれ「正直も何もないわよ! 心当たりがまったく…」ハッ
すみれ「まさか…」ゾクッ
すみれ「まさか………あれ、 私とアンタの子 だって言うつもりなの…!?」
23: (あら) 2022/11/02(水) 21:31:47.26 ID:lYU+Ayr2
すみれ「確かに私とアンタは付き合ってて何度もその…してるけど///」
すみれ「iPS細胞ってので同性同士でも子どもが出来るのは知ってる…知ってるけど!」
すみれ「私は子どもを身籠ったことなんてないわよ!?」
すみれ「アンタだってそうでしょ!?」
可可「…」ピクッ
すみれ「えっ…!?」
可可「ハン、何を想像してるデスか。私がすみれの子どもなんて身籠るわけないデス」
すみれ「そうよね!?」
すみれ「そうなんなら…一体なんだって言うのよ」
すみれ「っていうかアンタさっきから私に当たり強くない?」
すみれ「どうして………………………………………… まさか 」
24: (あら) 2022/11/02(水) 21:34:22.35 ID:lYU+Ayr2
すみれ「まさか…まさか…まさか!!」ゾクゾク…ゾワッ
かのん「その…まさかなんじゃないかな…」
すみれ「かのん!!」
可可「…」
すみれ「かのん…アンタまさか」
かのん「うん…。きっとそうだよ。そういうことなんだよ…!」
かのん「あの子は、私とすみれちゃんの子どもなんだよ…」
すみれ「嘘…嘘嘘嘘嘘嘘…」
すみれ「嘘よ…」
可可「…」
25: (あら) 2022/11/02(水) 21:37:02.26 ID:lYU+Ayr2
すみれ(私と可可は1年生の頃からみんなに隠れて付き合っている)
すみれ(時々2人きりでお泊りしてるしキスもした、メンバーに言えないことだってした)
すみれ(だけど…)
すみれ(関係を続けていくうち、物足らない日があった)
すみれ(可可の暴言に耐えられず、他の子を求めることがあった)
すみれ「じゃあ…」
かのん「うん…。可可ちゃんには私たちの浮気、バレてたんだよ…」
可可「知っていマシタ。すみれとかのんが時々2人でいることは…」
すみれ「そんな…」
28: (あら) 2022/11/02(水) 21:40:02.17 ID:lYU+Ayr2
すみれ「じゃあ…あの骨は私のiPS細胞で作った…かのんの子どもなのね…」
かのん「そういうことに、なるんじゃないかな…」
すみれ「どうして!? どうして言ってくれなかったの!?」
かのん「何度も言おうとしたよ!」
かのん「でもすみれちゃんは他の子に…可可ちゃんにやっぱり夢中で」
かのん「聞いて欲しかったよ! すみれちゃんには、一番に相談したかった!」
かのん「そんなの…そんなの当たり前だよ!」
すみれ「っ!!!」
すみれ「ゴメン…なさい」
すみれ「ゴメンなさい、かのん…」
すみれ「ゴメン…可可…」
30: (あら) 2022/11/02(水) 21:43:45.48 ID:lYU+Ayr2
かのん(夢に向かって突き進む日々)
かのん(毎日楽しくて、新しい発見があって、充実した日々)
かのん(心強い仲間たち、大好きな友達と過ごす日々)
かのん(だからこそ、もっともっと強い刺激を求めてしまう)
かのん『いけないことしてるね、私たち…』
かのん『また明日――――――可可ちゃんにどんな顔して会えばいいんだろ』
すみれ『いつも通りの顔して過ごすのよ』
すみれ『これは、秘密の関係なんだから…』
かのん(毎日楽しくて、新しい発見があって、充実した日々)
かのん(心強い仲間たち、大好きな友達と過ごす日々)
かのん(だからこそ、もっともっと強い刺激を求めてしまう)
かのん『いけないことしてるね、私たち…』
かのん『また明日――――――可可ちゃんにどんな顔して会えばいいんだろ』
すみれ『いつも通りの顔して過ごすのよ』
すみれ『これは、秘密の関係なんだから…』
32: (あら) 2022/11/02(水) 21:46:09.42 ID:lYU+Ayr2
すみれ「けど、かのんったらいつ妊娠してたの?」
すみれ「私みたいなダメ人間が言うのもなんだけど全然気付かなかったわよ」
かのん「あはは、すみれちゃん鋭いもんね」
かのん「私だって他の人にバレたくないから頑張ったんだよ」
かのん「たくさん運動したり…カフェオレ我慢したりしてさ」
かのん「けど…我慢しすぎたのが良くなかったのかな…」
かのん「ある日突然お腹の中からいなくなっちゃったんだよね…」グスン
すみれ「そうだったの…辛かったのね…」
すみれ「…」
すみれ「…」
すみれ「…それ、想像妊娠じゃない…?」
33: (あら) 2022/11/02(水) 21:50:03.69 ID:lYU+Ayr2
すみれ「いやね? 流産したとかなら分かるの」
すみれ「そういう話じゃ無いのよね?」
かのん「ないよ?」
すみれ「じゃあこの話はなんだってのよーーーーーー!」
すみれ「今! 見つけた! この赤ちゃんの骨が!」
すみれ「アンタの子なわけないじゃない!」
かのん「でも…想像の中で妊娠していなくなった子が今現れたって可能性だって」
すみれ「そんなオカルトありえないわよーーーーーーーー!」
すみれ「はぁ、はぁ…」
すみれ「どういうこと? 可可」
可可「チッ…」
34: (あら) 2022/11/02(水) 21:53:05.86 ID:lYU+Ayr2
可可「どういうこともこういうこともないデス!」
可可「すみれが他にも浮気してるんじゃないデスか!?」
すみれ「違うったら違うわよ!」
すみれ「ふん、アンタ気付いてないようね?」
可可「な、何がデスか」
すみれ「確かに浮気はしたけど…私はアンタと付き合ってるのよ」
すみれ「アンタが嘘をつくときのクセくらいお見通しなのよ!」
可可「!!!」
すみれ『私は子どもを身籠ったことなんてないわよ!? アンタだってそうでしょ!?』
可可『…』ピクッ
かのん「え…!? 子どもを身籠っていたのは可可ちゃんだったってコト!?」
35:関連作:可可「ゆらゆら揺らぐわ」千砂都「変わらないすべて」(あら) 2022/11/02(水) 21:56:13.91 ID:lYU+Ayr2
すみれ「…かのん」
可可「…ハァ?」
すみれ「恋」
可可「…なんでみんなの名前を言い出してるのデスか?」
すみれ「きな子、メイ、四季、夏美…」
可可「っ…」
すみれ「千砂都」
可可「…」ピクッ
かのん「えっ…!?」
36: (あら) 2022/11/02(水) 22:00:18.80 ID:lYU+Ayr2
千砂都(マズい…あのことがバレたら…! 『あの子』が見つかったら…!!)
すみれ「タコがどうこうとかマトモな神経で出てこないわよ」
すみれ「千砂都は気付いた。ここに『あの子』…可可の子がいることを」
可可「っ…」
すみれ「そしてアンタも『あの子』が見つかった時にどうにかバレないようにしたかった」
すみれ「それで警察に協力とか言って私に血縁関係があるとか嘘をついた」
すみれ「DNA捜査なんてその場ですぐ分かるほど簡単なわけないでしょ」
すみれ「そして…ずっと糾弾したかった、私とかのんの浮気の話に擦り付けた!」
すみれ「そういうことね!?」
千砂都「…」
38: (あら) 2022/11/02(水) 22:03:06.71 ID:lYU+Ayr2
可可「え…!? 千砂都…」
千砂都「もう暗くなってるのにまだ池の方にいるから来ちゃった」
千砂都「気付かれちゃったんだね。私と可可ちゃんの関係」
すみれ「思いもしなかったわ。恋人の可可が…千砂都と浮気し返してるなんて気付かなかった」
すみれ「それも妊娠するほど愛し合ってたなんて…」
可可「千砂都は…苦しんでいた可可を慰めてくれマシタ」
可可「もちろん可可がすみれを虐めすぎたのもいけなかったんデス…デスが…!」
可可「だからって…! かのんと浮気なんて…!」グスン
かのん「ちぃちゃん…嘘、だよね…?」
千砂都「嘘じゃないよ。そういうことなんだよ、かのんちゃん」
千砂都「知らなかったでしょ?」
千砂都「私とかのんちゃんも、付き合ってるのにね」
千砂都「もう暗くなってるのにまだ池の方にいるから来ちゃった」
千砂都「気付かれちゃったんだね。私と可可ちゃんの関係」
すみれ「思いもしなかったわ。恋人の可可が…千砂都と浮気し返してるなんて気付かなかった」
すみれ「それも妊娠するほど愛し合ってたなんて…」
可可「千砂都は…苦しんでいた可可を慰めてくれマシタ」
可可「もちろん可可がすみれを虐めすぎたのもいけなかったんデス…デスが…!」
可可「だからって…! かのんと浮気なんて…!」グスン
かのん「ちぃちゃん…嘘、だよね…?」
千砂都「嘘じゃないよ。そういうことなんだよ、かのんちゃん」
千砂都「知らなかったでしょ?」
千砂都「私とかのんちゃんも、付き合ってるのにね」
40: (あら) 2022/11/02(水) 22:06:01.66 ID:lYU+Ayr2
すみれ「は…?」
かのん「…!」
可可「はい…。かのんと千砂都は、付き合ってマス…」
すみれ「はああああああああっ!? つ、つまり?」
すみれ「かのん×千砂都×可可×すみれ×かのん×千砂都×可可…」グルグル
千砂都「一応言っておくけど、誓ってすみれちゃんや他の子とはしてないよ?」
可可「可可もかのんや他の子とそんなことはしてマセン」
かのん「私も…」
すみれ「狭い中で浮気しすぎでしょ…」
42: (あら) 2022/11/02(水) 22:10:09.40 ID:lYU+Ayr2
…
千砂都(どうしてこんなことをしているのか分からない)
可可『千砂都っ…千砂都ぉっ!』
千砂都(そのくらいショックだったんだ、私は…)
千砂都(…)
可可『千砂都…とっても気持ちいいデス! すみれなんかよりずっと…』
千砂都(ああ…)
千砂都(やっぱり、かのんちゃんとがいいな…)
可可『~~~~~~っ!』
…
千砂都(どうしてこんなことをしているのか分からない)
可可『千砂都っ…千砂都ぉっ!』
千砂都(そのくらいショックだったんだ、私は…)
千砂都(…)
可可『千砂都…とっても気持ちいいデス! すみれなんかよりずっと…』
千砂都(ああ…)
千砂都(やっぱり、かのんちゃんとがいいな…)
可可『~~~~~~っ!』
…
43: (あら) 2022/11/02(水) 22:13:10.73 ID:lYU+Ayr2
可可「千砂都はどっかの誰かさんと違いテクニシャンデシタ」
可可「お陰で…たった1回でお腹に愛が充満してしまったのデス」キュン
すみれ「うぁ…」ブルブル
かのん「脳が破壊される…」カタカタ
かのん「っていうか! ちぃちゃんも結構ノリノリだったんだね!?」
千砂都「そうでもないよ?」
千砂都「私の方に愛はなかった。私はあくまで、かのんちゃんのことが好き」
かのん「えっ…!?」ドキッ
可可「その通り、あれ以降は今まで通りの関係に戻ってマス」
可可「どこかの誰かさんは度々していたようデスが」
すみれ「うっ…」
44: (あら) 2022/11/02(水) 22:16:14.08 ID:lYU+Ayr2
すみれ「そ…」
すみれ「そんなこと言ったって! アンタ性欲強くて何度も求めてくる上に要求多いじゃない!」
すみれ「アンタに合わせてたらこっちが持たないわよ!」
可可「それはコッチの台詞デス! すみれが激しいの好きだとこっちは大変なんデス!」
可可「おまけに自分が達することを第一に考えてマスよね!?」
すみれ「な、なんですって!?」
可可「かのんのことだって強引にしたんじゃないんデスか!?」
かのん「それは違うよ! 誘ったのは私なんだ…」
かのん「ちぃちゃん、上手だけど優しくて…私に合わせてしてくれるのは嬉しいけど」
かのん「もっと激しくしてみたいって思いもあるって…そんな相談をすみれちゃんにしたの」
かのん「そこからはもう2人で意気投合しちゃって」
千砂都「み、耳が痛い…」
47: (あら) 2022/11/02(水) 22:20:07.21 ID:lYU+Ayr2
可可「ぐぬぬぬぬぬ! 何が意気投合デスかグソクムシ!」
可可「グソクムシなんか千砂都のテクニックの半分以下デス!」
かのん「うん…。正直すみれちゃん勢いは凄いけど…ド下手だよね」
すみれ「ド下手で悪かったわね!?」
千砂都「でも、私と違って情熱的なんでしょ?」
かのん「うっ…。そんなことない…けど、ある…」
千砂都「分かった。私…かのんちゃんが気持ちよくなることしか考えてなかった」
千砂都「今度するときは私ももっと激しくするね?」
かのん「ちぃちゃん…うん!」キュン
すみれ「何いい流れに持ってってんのよそっちはーーー!」
48: (あら) 2022/11/02(水) 22:23:45.79 ID:lYU+Ayr2
可可「ハァ、ハァ…。すみれの浮気だけ糾弾するつもりがこんなことになるなんて」
千砂都「仕方ないよ。そう上手くはいかないってことだね」
かのん「あー! ちぃちゃん、可可ちゃんのこと分かった風な感じしてる…!」
かのん「可可ちゃんの方が大事なの!?」
千砂都「違うよ」
千砂都「ちゃんとかのんちゃんの方が大事だよ」
可可「ぐぬぬぬぬぬ!」
すみれ「私だって…ちゃんと可可のことが大事よ?」
可可「!!?」
可可「そんな…そんな浮気グソクムシの甘い言葉に騙される可可ではないデス!」
可可「ないのに…! すみれのこと大嫌いなのに…」
可可「やっぱり大好き、デス…」グスン
49: (あら) 2022/11/02(水) 22:26:24.35 ID:lYU+Ayr2
千砂都「…ゴメン、かのんちゃん。すみれちゃんも、可可ちゃんも」
千砂都「本当は全部全部知ってたけど黙ってた」
かのん「ううん。私も悪いんだよ…。ゴメン、ちぃちゃん、可可ちゃん、すみれちゃんも」
かのん「ちぃちゃんと可可ちゃんが今日まで知ってて黙ってたのには理由があるんだよね?」
可可「すみれ、かのん、千砂都…可可もゴメンナサイ」
可可「理由はありマス。もちろん、自分も浮気していたからというのが一番デスガ」
可可「浮気を糾弾出来るほどパートナーの要求に応えられてなかったから、というのが大きいデス」
すみれ「う…。可可、千砂都、かのんも…ゴメン」
すみれ「やっぱり、浮気は良くないわよね…」
50: (あら) 2022/11/02(水) 22:30:14.77 ID:lYU+Ayr2
かのん(それから…私たちはお互いのパートナーときちんと話した)
可可(途中で可可とかのん、すみれと千砂都に分かれてお互いのパートナーについてアドバイスした)
すみれ(浮気は良くないこと。けど…この浮気を機に、パートナーの新しい面を知れたのも事実)
千砂都(私たち4人はこれから、新しい恋人生活をしていくんだ―――)
かのん「…」
可可「…」
千砂都「…」
すみれ「…」
すみれ「いや、これそういう話じゃなかったわよね?」
すみれ「赤ちゃんよ赤ちゃん!可可と千砂都の子…なの?」
51: (あら) 2022/11/02(水) 22:33:17.98 ID:lYU+Ayr2
恋「えー、警察の科学捜査の結果…あの骨は人体模型であることが判明しました」
夏美「よく出来たオモチャですの」
メイ「えぇ…」
きな子「ほっ」
可可「そんな…身籠っていたけどいつの間にかいなくなった千砂都の子と思っていたのに」
すみれ「流行ってるの!? 想像妊娠!」
かのん「ちぃちゃんも想像妊娠の話信じてたの?」
千砂都「ないよ?」
かのん「じゃあなんで『あの子』が見つかったらとかなんとかモノローグしてたの?」
千砂都「え? だってタコの下り自体は本当だし…」
すみれ「そういえばこの子マトモな神経じゃなかったわ…」
52: (あら) 2022/11/02(水) 22:36:06.37 ID:lYU+Ayr2
夏美「スクープですの~♪ 大スキャンダルでっすの~♪」
夏美「池の水を抜いたつもりがLiella!の闇をすっぱ抜きしちゃいましたの!」
メイ「上手いこと言ったつもりか」ビシッ
四季「今回の撮影はお蔵入り」
夏美「えーーーーっ!? なんでですのー!」
恋「世に出せるような出来事ではないからです」
夏美「…」
夏美「まぁ確かに」
夏美「ぶっちゃけ闇と言うかLiella!の恥ですの」
かのん・可可・すみれ・千砂都「すみません…」
53: (あら) 2022/11/02(水) 22:40:05.31 ID:lYU+Ayr2
四季「あれ以降先輩たちの仲がよりよくなった気がする」
メイ「まぁ、いいことなんじゃないか? 浮気は良くないけどよ」
メイ「雨降って地固まる、って言葉もあるくらいだしな」
四季「そう?」
メイ「そういうものなんだろ」
四季「私たちも…あのくらい仲良くなれたらいいね///」ズイッ
メイ「お、おい…なんだよ。この前亀見に行ってからえらく近くないか?」
四季「そりゃあそうもなる。だって…」
四季「私、メイの子…身籠ったみたい…///」
メイ「まだ何もしてないのに!?」
完
57: (あら) 2022/11/02(水) 22:43:47.46 ID:lYU+Ayr2
いつもいつもこういうのばっかりですみません
こちらは9話の後には書いてた分なんですが、
「かのちぃ、クゥすみがある中で生まれたかのすみ浮気に対するクゥちぃ浮気仕返し」
という設定をこのSSで使い潰すのは勿体ないなぁと思い
可可「ゆらゆら揺らぐわ」千砂都「変わらないすべて」
を書いて先に投稿しました。設定が被ってるのはその為です
こちらは9話の後には書いてた分なんですが、
「かのちぃ、クゥすみがある中で生まれたかのすみ浮気に対するクゥちぃ浮気仕返し」
という設定をこのSSで使い潰すのは勿体ないなぁと思い
可可「ゆらゆら揺らぐわ」千砂都「変わらないすべて」
【SS】可可「ゆらゆら揺らぐわ」千砂都「変わらないすべて」【ラブライブ!スーパースター!!】
■約15000文字■可可(始まりは、恋人と友達がキスしているのを見た時)
すみれ『かのん…』
かのん『すみれちゃん…もっと激しく…!』
可可『え…』
可可(呆然とする意識の中、信じられない、信じたくないという想いはその続きで?き消された)
可可『…おっぱじめやがりマシタ』ガタガタ
可可『すみれ…………可可の時より激しいんじゃないデスカ…?』
可可『嫌…やめて』ガタガタ
可可『やめて下さいっ…! こんなの、悪夢デス…!』
可可(目の前の光景から逃げ出すように走り出した。その先に)
千砂都『??』
を書いて先に投稿しました。設定が被ってるのはその為です
59: (もんじゃ) 2022/11/02(水) 22:55:22.62 ID:/98pzon3
恋ちゃんただただ被害者で草😢
66: (あゆ) 2022/11/03(木) 13:55:33.25 ID:VuhFLbv1
乙
もうこのユニットは終わりだぁ!
もうこのユニットは終わりだぁ!
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1667388343/