【SS】夏美「Liella!偏見公開大会～！！ぱちぱちぱち～！！」【ラブライブ！スーパースター!!】

可可「なんデスかそれ？」

夏美「夏美の持ち寄りネタですの！」

千砂都「うん……なんか突然Ltubeっぽくなったね？」

夏美「最近動画の伸びが悪いのでこのくらい当然ですの！全てはマニーの為！マニーこそ全て！」

すみれ「はいはい。それで？この偏見公開大会ってのは何よ」

夏美「その名の通り、お互いの偏見をぶちまける企画ですの」

かのん「えぇ……それ需要ある……？」

夏美「いいですの？私達は優勝校なんですのよ。お互いがどう思っているか、ファンの皆さんも知りたいに決まってますの」

恋「そうですかね……？」
　

夏美「細かいことを気にすると将来ハゲますの。それでは、早速――」

かのん「ちょ、ちょっと待って！」

かのん「他の一年生は……？まだ来てないみたいだけど……」

夏美「ああ、私が事前にアンケートを取っておいたので」

千砂都「何のアンケート？」

夏美「先輩への偏見を募集しましたの」

かのん「なにしてんのぉ！？」

夏美「ほら、先輩方、席に着いて下さいの。読み上げますから」ﾄﾞﾝｯ

かのん「やめてぇぇ！」
　

千砂都「その箱は何？」

夏美「これは偏見BOXですの。名前の通り、募集した偏見が沢山詰まってますの」

すみれ「嫌なBOXね…」

可可「可可達の悪口が入っている可能性も無きにしも非ず……」

恋「なんと言う悲しい企画なのですか……」

夏美「それでは早速読み上げていきますの」

夏美「偏見BOX〜っ、ぐるぐるど〜ん！！」ﾊﾞﾝｯ

夏美「お、出てきたのは恋先輩への偏見ですの」

恋「わっ、私ですか！？！？」ｶﾞｰﾝｯ

夏美「ええっと…なになに…『葉月恋、昼食はサプリメント数粒』」

恋「」
　

かのん「やめたげてよおおぉぉぉ！！！！！」

すみれ「言っていいことと悪いことあるでしょうが！？！？」

千砂都「そうだよ！いくら恋ちゃん家がお金無いからって！！！！」

可可「こんなの酷過ぎマス！あんまりデス！！！！」

夏美「これが全員分続きますの」

かのん「地獄過ぎない！？もう辞めようよ！？」

夏美「続いての偏見は〜っ、こちら！」ﾊﾞｰﾝｯ

夏美「『澁谷かのん、「今日ご飯うちで食べて行きなよ〜」とか言いつつ代金しっかり払わせそう』」

かのん「」
　

すみれ「ごめん、本当にごめん。なんか納得しちゃった」

可可「ゴメンなさい。可可も何となくそんな感じしマス」

恋「一体誰が書いた偏見なのですか…」

千砂都「きっとかのんちゃんの被害者なんだろうねぇ」

かのん「やめよう！？今すぐやめようこれ！？」ｸﾞｲｸﾞｲ

夏美「引っ張らないで下さいの。……っあ」ﾎﾟﾛｯ

すみれ「あ、落ちたわよ」ﾋｮｲｯ

すみれ「なになに……『唐可可、騙されて枕営業始める』……？」

可可「」
　

千砂都「可可ちゃんになんて偏見を！！」

恋「枕営業……？」

恋「（膝枕でもするのでしょうか……？）」

かのん「ごめん、これは納得」

すみれ「最低ねあんた」

夏美「次、行きますの」ｺﾞｿｺﾞｿ

夏美「『嵐千砂都、小学生時代年中半袖短パン』」

かのすみれんくぅ「「「「あ〜〜……」」」」
　

千砂都「いやいや、あ〜、じゃないからね！？」

千砂都「なに四人とも納得してるの！？というかかのんちゃん、私の小学生時代知ってるよね！？」

かのん「知ってた上で言ってるんだよ。分かる」

千砂都「全然分かってないよね！？」

夏美「次、『葉月恋、ネーミングセンス無い』」

恋「」

すみれ「これは良くない」

可可「チビも大切な想いが込められて付けられた名前デスよ！ね！レンレン！」

恋「（言えません、当時は小さかったのでそのままチビと名付けたこと……）」

恋「（あんなに大きくなる犬種だとは思わなかったこと……）」

恋「（チビと名付けた日のお母様とサヤさんの顔がフラッシュバックして……）」

千砂都「もうやめてあげて」
　

夏美「次、『嵐千砂都、マルしか考えてない』」

千砂都「」

かのん「これはそう」

すみれ「凄い明確なとこ突いてくるわよね」

可可「誰がどの偏見書いたのか気になるところではありマスよね」

恋「流石に怒りますけどね」

夏美「……っぶふ……い、いきますの……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

かのん「今あの子吹き出してなかった？」

恋「どれだけ酷い偏見なのでしょうか……」

夏美「……んふ……『澁谷かのん、唐可可のことを性的な目で見てる』」

かのん「」
　

すみれ「なんだ。皆知ってることじゃない」

千砂都「そんな気はしたよねぇ。かのんちゃんったら、着替えの時可可ちゃんのことガン見してるし」

可可「かのん…………」

かのん「やめてよ！私が悪いみたいな！」

かのん「一番悪いのはこの偏見を書いた私のことを何にも知らない人なんだ！私は悪くない！そうだよね！？ねっ！？！？」

恋「焦るということは、もしや事実……？」

可可「かのん…………」

かのん「やめてよおぉぉっ！そんな目で見ないでよおおおお！」

夏美「意外と事実も混ざっているようですのね」

千砂都「主にかのんちゃんだけどね」
　

夏美「次行きますのよ、ええっと……『平安名すみれ、金髪だし口癖はダサいけど、神社の娘だし、得意教科は国語と日本史、好きな食べ物卵かけご飯なの萌える』」

すみれ「えっ……」

かのん「なんですみれちゃんだけ褒められてんの！？」

千砂都「ズルくない！？こんなのマルじゃないよ！！」

可可「可可達を見習えデスよ！」

恋「こんなのあんまりですよ！」

すみれ「いやいやいや、書いたの私じゃないし」

かのん「ずっと思ってたんだよ……すみれちゃんだけ全然偏見出てこないじゃんって……」

かのん「こんなの裏切り行為だよ！！」

すみれ「裏切ってないんだけど！？」

かのん「大体、こんなの偏見じゃないじゃん！ただ褒めてるだけじゃん！！」

すみれ「何でそんなにキレてんのよ！？」
　

夏美「揉めてるようなら先行きますの」ｺﾞｿｺﾞｿ

千砂都「この状況で先行こうと出来るの凄いと思う」

夏美「ええっと……『唐可可、どすけべボディ』」

可可「」

かのん「だからおかしいよね！？悪口じゃんこんなの！」

すみれ「可可を性的な目で見てるあんたが言ってもなんの説得力も無いわよ！？」

かのん「すみれちゃんもどうせ可可ちゃんのこと工　　な目で見てるんでしょ！！！！」

すみれ「何でそうなるのよ！」

千砂都「……荒れてるねぇ」

恋「……荒れてますね」
　

かのん「次！ほら！早く引いてよ夏美ちゃん！！」ｸﾞｲｸﾞｲ

夏美「突然乗り気になりますのねこの人……」ｺﾞｿｺﾞｿ

夏美「ええっと……『澁谷かのん、付き合ったらクソ重い』」

かのん「」

かのん「おかしい！こんなの絶対おかしい！！！」

かのん「私が一年生に何をしたって言うの！！何にもしてないじゃん！！！」

千砂都「まあまあ落ち着いてかのんちゃん……こういう企画だから……撮影されてるから……」

かのん「マルしか考えてないのに撮れ高のこと考えてる余裕あるの！？」

千砂都「飛び火が過ぎない？」
　

夏美「さてお次は……」ｶﾞｻｺﾞｿ

夏美「……『平安名すみれ、メンヘラ』」

かのん「よっしゃあああああぁっ！！！！」

かのん「よっしゃ！よっしゃよっしゃよっしゃああああああああっ！！！！」

すみれ「うるさ……」

かのん「メンヘラさぁ〜ん、ねぇねぇ今どんな気持ち〜？」

すみれ「本当いい性格してるわよねあんた」

かのん「ありがとう♡」

すみれ「もしかしてこれ褒め言葉だと思ってる？」
　

かのん「まあまあ、落ち着きなよメンヘラのすみれちゃ〜ん♡」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

すみれ「うっざ……」

可可「このかのん嫌いデス……」

すみれ「割といつもこんな感じじゃない？」

千砂都「ほら、あと何個かあるみたいだし……時間が無いから……ササッと行こっか」

夏美「わかりましたの」ｺﾞｿｺﾞｿ

夏美「『葉月恋、赤ちゃん』」

恋「」
　

かのん「よっしゃああああああああ！！！」

かのん「って違う間違えたすみれちゃんの偏見かと思った」

恋「……」ﾎﾟﾛｯ

かのん「えっ」ｷﾞｮｯ

恋「……どうしてそんなこと言うのですか……酷過ぎます……」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

千砂都「あーあ……」

可可「これが赤ちゃんデスか……」

すみれ「黙ってなさい」

恋「かのんさんのばかぁ……！」ｴｰﾝ ｴｰﾝ

かのん「ごごごごごめん！すみれちゃんの偏見かと思ってから！ねっ？ねっ！？」ｱﾜｱﾜ

すみれ「私だったら良いってのも中々狂ってるけどね」

夏美「撮れ高アップですの」

すみれ「あんたは鬼か」
　

千砂都「どうする？続ける？」

可可「大丈夫デスこれ？」

夏美「取り返しのつかないことになったら没にするので問題無いですの」

可可「どこから来るんデスか、そのLtuber魂」

夏美「次行きますの〜っ、」ｺﾞｿｺﾞｿ

夏美「じゃんっ！『澁谷かのん、前髪取り外し可能』」

かのん「」

すみれ「分かるわ〜」

可可「ブーメランっぽいデスよね」

かのん「酷くない！？やだ！こんな企画やだ！企画倒れしろ！！」

恋「落ち着いてくださいかのんさん！！」

千砂都「私はカッコイイと思うよその前髪！！」
　

夏美「サクサク行きますのよ」ｺﾞｿｺﾞｿ

夏美「はいっ、『嵐千砂都、お団子に自我がある』」

千砂都「」

かのん「どっちにも自我あるのかな」

千砂都「ないよ」

恋「かのんさんと同じで取り外し可能なのですか？」

千砂都「そんなわけないでしょ」

かのん「私も取り外し可能じゃないからね？」
　

夏美「続いて……『唐可可、〇慰下手』」

かのん「わっっっかる」ｳﾝｳﾝ

恋「（分かります……）」

すみれ「可可だけ何でこんなにセクハラされてんの？」

可可「ジイ？って何デスか？」

千砂都「知らなくてもいい日本語って沢山あるんだよ……」
　

夏美「さてと…お次は……」ｺﾞｿｺﾞｿ

夏美「じゃ〜ん！『平安名すみれ、唯一のツッコミ担当』」

すみれ「いっぱい居るでしょツッコミ出来る人。これだとツッコミ要因としか必要とされてないみたいじゃない」

千砂都「まあ、ね？Liella!って意外とボケ多いから……貴重なツッコミ要因だよ」

すみれ「ボケじゃなくてただアホなだけでしょ」

かのん「誰がアホだってぇ！？」

すみれ「誰もあんたとか言ってないし何でキレ始めんのよ」

恋「……あほ……」

千砂都「恋ちゃんはただ抜けてるだけというか……アホというよりポンコツ……」

可可「もう疲れてきマシタね……」

夏美「……ん、あとひとつですの」ｺﾞｿｺﾞｿ

かのん「ようやくこの戦いが幕を閉じるんだね……」

すみれ「戦ってたつもりないんだけど」
　

夏美「……『先輩達、仲悪い』」

一期生「「「「「！！！」」」」」

かのん「……流石の私もキレちゃったよ……」

恋「私達が仲が良くないなんてそんなこと……」

千砂都「そんなのマルじゃないよね……」

可可「許されることではありまセン……」

すみれ「あの子達と違って私達は二年間も一緒に活動してるのよ……」

夏美「雰囲気変わりましたの」
　

メイ「うぃーっす…」ｶﾞﾗﾗｯ

四季「お疲れ様です」ｶﾞﾗﾗｯ

夏美「……あ“っ」

かのん「おうおうおう、後輩じゃんよほら〜。何なの？この偏見ってやつは」

メイ「は？何の話してんだ？」

四季「偏見BOX？……これは何？」

すみれ「え、まさか知らないの？」

夏美「ぅ“……え、えっとぉ……これは……」

可可「メーメー達も知らないのデスか！？」

可可「一体どう言うことデスか！素直に言いやがれデス！」

夏美「……実は、一年生皆で先輩方の偏見考えたのは嘘ですの……」

恋「夏美さん一人が考えたということですか？」

夏美「いえ……それは……」
　

きな子「うぃっすっす〜！！」ｶﾞﾗﾗｯ

きな子「あっ、偏見BOX！きな子が考えたやつっすね〜！これ先輩達に見せるっすか？」

かのん「うーん、実はそれがさぁ、見た後なんだよねぇ」

千砂都「マルしか考えてないって、あれ何？」

可可「誰がどすけべボディデスか！」

恋「誰が赤ちゃんですか！」

すみれ「詳しく聞かせてもらっていいかしら？」

きな子「ひ、ひいいぃっ……」ﾋﾞｸﾋﾞｸ

きな子「ご、ごめんなさああああぁいっ！！！！」

おしまい
　

きな子さぁ…
　

なんできな子ノリノリなんだよっ
　

ノリノリがすぎるぜきな子
　

面白かった、乙です