1: (あら) 2023/06/17(土) 19:03:27.70 ID:wbvaje0U
SSコンペに参加させていただきます!
以下はコンペのスレのURLです。よろしくお願いいたします。
https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1685782999/
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2: (あら) 2023/06/17(土) 19:06:33.70 ID:wbvaje0U
かのん「ねえねえ、2人ともこれ見たことある?」つ📱
マルガレーテ「何よ? 澁谷かのん。……子供の動画?」
冬毬「金髪で可愛らしい子ですね。でも、どこかで見たことがあるような……」
かのん「これね、小さい頃のすみれちゃんなんだ。すっごく可愛いでしょ!」ドヤァ
かのん「今も美人さんだけど、これはまさに美少女って感じだよね。ホントに可愛い!」
かのん「それで、ここからが見どころなんだけど……」グソクムシ~♪ グソクムシッ♪
マルガレーテ「ふふっ、平安名すみれってこんなことしてたの?」クスクス
冬毬「とても可愛い映像ですね」フフッ
かのん「でしょ? すみれちゃんは秘密にしたがってるみたいだけど、こんなに可愛いんだから――」
すみれ「か~の~ん!」
かのん「ひえっ! す、すみれちゃん!?」アセアセ
すみれ「あんた、何度目よ! 誰にも見せるなって言ったでしょ!」
かのん「いやあ、可愛いすみれちゃんを2人にも見て欲しいなあって思ったからさ……」
かのん「あっ! そういえば用事があるんだった! 行ってきま~す!」ビューン!
すみれ「ちょっと! 待ちなさいったら待ちなさい!」
マルガレーテ「何よ? 澁谷かのん。……子供の動画?」
冬毬「金髪で可愛らしい子ですね。でも、どこかで見たことがあるような……」
かのん「これね、小さい頃のすみれちゃんなんだ。すっごく可愛いでしょ!」ドヤァ
かのん「今も美人さんだけど、これはまさに美少女って感じだよね。ホントに可愛い!」
かのん「それで、ここからが見どころなんだけど……」グソクムシ~♪ グソクムシッ♪
マルガレーテ「ふふっ、平安名すみれってこんなことしてたの?」クスクス
冬毬「とても可愛い映像ですね」フフッ
かのん「でしょ? すみれちゃんは秘密にしたがってるみたいだけど、こんなに可愛いんだから――」
すみれ「か~の~ん!」
かのん「ひえっ! す、すみれちゃん!?」アセアセ
すみれ「あんた、何度目よ! 誰にも見せるなって言ったでしょ!」
かのん「いやあ、可愛いすみれちゃんを2人にも見て欲しいなあって思ったからさ……」
かのん「あっ! そういえば用事があるんだった! 行ってきま~す!」ビューン!
すみれ「ちょっと! 待ちなさいったら待ちなさい!」
5: (あら) 2023/06/17(土) 19:10:00.75 ID:wbvaje0U
すみれ「あの子はまったく……」ブツブツ
メイ「かのん先輩、去年も私たち2期生にあの動画を見せてくれたよな」
すみれ「見せて『くれた』じゃないのよ」
四季「かのん先輩は基本的に真面目だけど、口の軽さだけは本当にすごい」
夏美「グソクムシ先輩の秘密だからいいですけど、私の秘密を知られたらと思うとぞっとしませんの」
すみれ「私の秘密でもダメに決まってるでしょ! っていうか、誰がグソクムシ先輩よ!」グニグニ
夏美「ごめんなさいですの~」グニラレグニラレ
可可「すみれは怒りっぽくていけませんねえ。ククはかのんらしくていいと思いマスよ」ヤレヤレ
千砂都「そうだね。かのんちゃんは、いつだって何よりも自由でないとね」ウンウン
すみれ「そうやって甘やかしてるあんたらもよくないのよ?」
メイ「かのん先輩、去年も私たち2期生にあの動画を見せてくれたよな」
すみれ「見せて『くれた』じゃないのよ」
四季「かのん先輩は基本的に真面目だけど、口の軽さだけは本当にすごい」
夏美「グソクムシ先輩の秘密だからいいですけど、私の秘密を知られたらと思うとぞっとしませんの」
すみれ「私の秘密でもダメに決まってるでしょ! っていうか、誰がグソクムシ先輩よ!」グニグニ
夏美「ごめんなさいですの~」グニラレグニラレ
可可「すみれは怒りっぽくていけませんねえ。ククはかのんらしくていいと思いマスよ」ヤレヤレ
千砂都「そうだね。かのんちゃんは、いつだって何よりも自由でないとね」ウンウン
すみれ「そうやって甘やかしてるあんたらもよくないのよ?」
8: (あら) 2023/06/17(土) 19:13:32.69 ID:wbvaje0U
可可「そんな秘密ぐらい別にいいじゃないデスか。グソクムシの動画、とっても可愛いデスよ~」ウププ
すみれ「笑ってんじゃないわよ!」バンッ!
恋「まあまあ、すみれさんも落ち着いてください」ドウドウ
千砂都「かのんちゃんも悪気があるわけじゃないんだ。それはすみれちゃんも分かってるでしょ?」
すみれ「かのんが嫌がらせで秘密を言いふらしてるってわけじゃないのは、そりゃあ私も理解してるわよ?」
すみれ「でも、だからって秘密をばらされてもいいってことにはならないでしょうが!」
千砂都「すみれちゃんが言いたいことも分かるけど、かのんちゃんは昔からああだからなあ」
すみれ「……そうなの?」
千砂都「うん、かのんちゃんの辞書に『秘密を守る』って概念は載ってないよ」
可可「かのんは大胆不敵でさすがデス! すみれも小さいのことに拘ってはいけませんよ」
すみれ「あんた、そういうこと言ってると痛い目に遭うわよ」
可可「ククは人に言えない秘密なんかないから大丈夫デス!」フフーン
きな子「明らかに死亡フラグっぽい台詞っすねえ」
すみれ「まったくね」
すみれ「笑ってんじゃないわよ!」バンッ!
恋「まあまあ、すみれさんも落ち着いてください」ドウドウ
千砂都「かのんちゃんも悪気があるわけじゃないんだ。それはすみれちゃんも分かってるでしょ?」
すみれ「かのんが嫌がらせで秘密を言いふらしてるってわけじゃないのは、そりゃあ私も理解してるわよ?」
すみれ「でも、だからって秘密をばらされてもいいってことにはならないでしょうが!」
千砂都「すみれちゃんが言いたいことも分かるけど、かのんちゃんは昔からああだからなあ」
すみれ「……そうなの?」
千砂都「うん、かのんちゃんの辞書に『秘密を守る』って概念は載ってないよ」
可可「かのんは大胆不敵でさすがデス! すみれも小さいのことに拘ってはいけませんよ」
すみれ「あんた、そういうこと言ってると痛い目に遭うわよ」
可可「ククは人に言えない秘密なんかないから大丈夫デス!」フフーン
きな子「明らかに死亡フラグっぽい台詞っすねえ」
すみれ「まったくね」
9: (あら) 2023/06/17(土) 19:17:12.37 ID:wbvaje0U
放課後 Liella!の動画LIVE配信
可可「かのんがグソクムシの動画を1年生たちに見せたのデスが、すみれが怒ってしまって……」ヤレヤレ
すみれ「ちょっと、可可!」
可可「かのんがせっかく後輩たちに宣伝してくれてるのデスから、すみれは喜ばないといけません」
可可「グソクムシの歌と踊り、すっごく可愛いと思いマスよ~」ウププ
かのん「だよね! 特に可可ちゃんはホントに大好きだもんね!」
可可「うえっ! か、かのん!?」
かのん「恥ずかしいらしくって、すみれちゃんの前ではからかってるけど……」
かのん「すみれちゃんがいないとこでは、しょっちゅうあの動画を見てニヤニヤしてるんだ」
すみれ「へー、そうなの?」
かのん「そうなんだよ」
可可「ち、違いマス!」
可可「かのんがグソクムシの動画を1年生たちに見せたのデスが、すみれが怒ってしまって……」ヤレヤレ
すみれ「ちょっと、可可!」
可可「かのんがせっかく後輩たちに宣伝してくれてるのデスから、すみれは喜ばないといけません」
可可「グソクムシの歌と踊り、すっごく可愛いと思いマスよ~」ウププ
かのん「だよね! 特に可可ちゃんはホントに大好きだもんね!」
可可「うえっ! か、かのん!?」
かのん「恥ずかしいらしくって、すみれちゃんの前ではからかってるけど……」
かのん「すみれちゃんがいないとこでは、しょっちゅうあの動画を見てニヤニヤしてるんだ」
すみれ「へー、そうなの?」
かのん「そうなんだよ」
可可「ち、違いマス!」
10: (あら) 2023/06/17(土) 19:20:32.61 ID:wbvaje0U
可可「ま、待ってください! かのんはいきなり何を言いだしてるデスか!?」
可可「ククはニヤニヤなんてしてません! あれは、すみれの滑稽さを笑っているだけデス!」
かのん「えー? でも、可可ちゃんったら、『可愛いデス~』とか声に出ちゃってるよ?」
かのん「あの可可ちゃんの顔からは、ホントに大好きなんだなあってすごく伝わってくるの!」
かのん「そんな可可ちゃんも可愛くってねえ。画面の向こうのみんなにも見せてあげたいな」
可可「なっ、そんなことありません! なんてこと言うデスか! なんで言っちゃうデスか~!?」
きな子「恐ろしく速いフラグの回収。きな子でなきゃ見逃しちゃうっすね」
すみれ「まったくね」
可可「誰か配信を止めるデス~」ビエーン
可可「ククはニヤニヤなんてしてません! あれは、すみれの滑稽さを笑っているだけデス!」
かのん「えー? でも、可可ちゃんったら、『可愛いデス~』とか声に出ちゃってるよ?」
かのん「あの可可ちゃんの顔からは、ホントに大好きなんだなあってすごく伝わってくるの!」
かのん「そんな可可ちゃんも可愛くってねえ。画面の向こうのみんなにも見せてあげたいな」
可可「なっ、そんなことありません! なんてこと言うデスか! なんで言っちゃうデスか~!?」
きな子「恐ろしく速いフラグの回収。きな子でなきゃ見逃しちゃうっすね」
すみれ「まったくね」
可可「誰か配信を止めるデス~」ビエーン
13: (あら) 2023/06/17(土) 19:23:54.33 ID:wbvaje0U
翌日 全校集会
恋「では、最後に生徒会副会長の澁谷さんから伝えたいことがあるそうです。お聞きください」ペコッ
恋「かのんさん、お願いします」
かのん「ありがとう、恋ちゃん。時間を取ってもらっちゃって」
恋「ですが、生徒のみなさんにどのような話があるのですか?」
かのん「とっても大事な話だよ」キリッ
恋「はあ、そうですか……」
かのん「みなさん、こんにちは! 副会長の澁谷かのんです」
かのん「今日は結ヶ丘のみんなに知って欲しいことがあって時間をもらいました」
かのん「それは、生徒会長の葉月恋さんのことです!」
夏美「なんか、もう嫌な予感しかしませんの」
四季「me too」
恋「では、最後に生徒会副会長の澁谷さんから伝えたいことがあるそうです。お聞きください」ペコッ
恋「かのんさん、お願いします」
かのん「ありがとう、恋ちゃん。時間を取ってもらっちゃって」
恋「ですが、生徒のみなさんにどのような話があるのですか?」
かのん「とっても大事な話だよ」キリッ
恋「はあ、そうですか……」
かのん「みなさん、こんにちは! 副会長の澁谷かのんです」
かのん「今日は結ヶ丘のみんなに知って欲しいことがあって時間をもらいました」
かのん「それは、生徒会長の葉月恋さんのことです!」
夏美「なんか、もう嫌な予感しかしませんの」
四季「me too」
16: (あら) 2023/06/17(土) 19:27:30.95 ID:wbvaje0U
かのん「新入生のみなさんも学校に慣れてきた頃かと思いますが、恋ちゃんのことをどう思ってますか?」
かのん「みんな気づいてるかもしれないけど、恋ちゃんはホントにすごい人なんです」
かのん「生徒会長だし頭もいいし、美人でスタイルもよくって、ダンスも得意で家も大きいし……」
かのん「それだけだと近寄りがたい人だなって思うかもだけど、そうじゃなくてとっても可愛い人なの!」
かのん「私、新入生の子たちが恋ちゃんのことを『ちょっと怖い』って言ってるのを聞いちゃったんです」
かのん「あっ! 別にその子たちに怒ってるってわけじゃないですよ」
かのん「私は恋ちゃんがすっごく優しい人だってことを分かって欲しいだけなんです!」
恋「かのんさん……」ジーン
きな子「おや? 今のところは大丈夫そうっすね」
すみれ「そうかしら? 油断しちゃダメよ」
冬毬「気をつけていればどうにかなるんですか?」
かのん「みんな気づいてるかもしれないけど、恋ちゃんはホントにすごい人なんです」
かのん「生徒会長だし頭もいいし、美人でスタイルもよくって、ダンスも得意で家も大きいし……」
かのん「それだけだと近寄りがたい人だなって思うかもだけど、そうじゃなくてとっても可愛い人なの!」
かのん「私、新入生の子たちが恋ちゃんのことを『ちょっと怖い』って言ってるのを聞いちゃったんです」
かのん「あっ! 別にその子たちに怒ってるってわけじゃないですよ」
かのん「私は恋ちゃんがすっごく優しい人だってことを分かって欲しいだけなんです!」
恋「かのんさん……」ジーン
きな子「おや? 今のところは大丈夫そうっすね」
すみれ「そうかしら? 油断しちゃダメよ」
冬毬「気をつけていればどうにかなるんですか?」
17: (あら) 2023/06/17(土) 19:31:03.81 ID:wbvaje0U
かのん「3年生と2年生の人たちは知ってるだろうけど、お嬢様らしく天然なとこも多いんです」
かのん「去年の最後の方なんて、結ヶ丘のゆるキャラみたいになってましたもんね」フフッ
かのん「初めて見るものに興味津々なとことか、小さな子みたいですっごく可愛いんですよ!」
恋「か、かのんさん?」アワアワ
かのん「あっ、そうだ! 思い出したんですけど、1年の頃に恋ちゃんが部室でネットを見てたんです」
かのん「それで純粋無垢な恋ちゃんには、バナーの広告が刺激的で気になっちゃったみたいで」クスクス
かのん「みなさんは『禁断のセカイ』って知ってますか? ちょっとエ チなサイトらしいんですけど……」
かのん「それを見てたってバレそうで焦ってる恋ちゃんがホントに可愛くって」ニコニコ
恋「」バターン!
可可「あー、レンレンが倒れました!」
メイ「恋先輩!?」
マルガレーテ「あれが、澁谷かのん……」ゴクッ
千砂都「そうだね。あれがマルちゃんが超えなきゃいけない壁だよ」
マルガレーテ「マルちゃんって呼ばないでよ。ちぃ、いつも言ってるでしょ」
千砂都「ふふっ、そうだったね」
かのん「去年の最後の方なんて、結ヶ丘のゆるキャラみたいになってましたもんね」フフッ
かのん「初めて見るものに興味津々なとことか、小さな子みたいですっごく可愛いんですよ!」
恋「か、かのんさん?」アワアワ
かのん「あっ、そうだ! 思い出したんですけど、1年の頃に恋ちゃんが部室でネットを見てたんです」
かのん「それで純粋無垢な恋ちゃんには、バナーの広告が刺激的で気になっちゃったみたいで」クスクス
かのん「みなさんは『禁断のセカイ』って知ってますか? ちょっとエ チなサイトらしいんですけど……」
かのん「それを見てたってバレそうで焦ってる恋ちゃんがホントに可愛くって」ニコニコ
恋「」バターン!
可可「あー、レンレンが倒れました!」
メイ「恋先輩!?」
マルガレーテ「あれが、澁谷かのん……」ゴクッ
千砂都「そうだね。あれがマルちゃんが超えなきゃいけない壁だよ」
マルガレーテ「マルちゃんって呼ばないでよ。ちぃ、いつも言ってるでしょ」
千砂都「ふふっ、そうだったね」
18: (あら) 2023/06/17(土) 19:34:25.36 ID:wbvaje0U
放課後
かのん「恋ちゃん、ごめんね。みんなに恋ちゃんの可愛いとこを知って欲しくってさ」
恋「お気持ちは嬉しいですが、次からは事前に話す内容を教えてくださいね」プンプン
かのん「……はーい」ムー
きな子「あんなことしておいて不満げなのがすごいっすね」
千砂都「かのんちゃんは悪いことしたとは思ってないからね」
すみれ「かのんのやつ、他人の秘密に対する倫理観が完全にバグってるのよねえ」
千砂都「うーん、それは少し正確な表現じゃないかなあ」
すみれ「え?」
かのん「恋ちゃん、ごめんね。みんなに恋ちゃんの可愛いとこを知って欲しくってさ」
恋「お気持ちは嬉しいですが、次からは事前に話す内容を教えてくださいね」プンプン
かのん「……はーい」ムー
きな子「あんなことしておいて不満げなのがすごいっすね」
千砂都「かのんちゃんは悪いことしたとは思ってないからね」
すみれ「かのんのやつ、他人の秘密に対する倫理観が完全にバグってるのよねえ」
千砂都「うーん、それは少し正確な表現じゃないかなあ」
すみれ「え?」
19: (あら) 2023/06/17(土) 19:37:57.42 ID:wbvaje0U
可可「千砂都はかのんの幼馴染デスけど、秘密をバラされたりしたことはないのデスか?」
千砂都「いくらでもあるよ。でも、別に何も問題はないよね」
恋「千砂都さんは強いですね……」
メイ「鉄の精神力だな」
マルガレーテ「ちぃはナチュラルボーンなアイアンハートね」
かのん「違うよ! ちぃちゃんは努力して強くなったんだよ。生まれつき強かったわけじゃないの」
かのん「昔のちぃちゃんは気も弱くて、よくいじめられて泣いてたんだ」
かのん「でも、一生懸命に頑張ったちぃちゃんは、今ではすっかり強く――」
すみれ「ちょっと待ちなさい! さすがにそれは一線を越えてない!?」
夏美「いじめられてたなんてことを勝手に話すのはよくないですの」
冬毬「そういうデリケートな話を暴露するのはコンプライアンス違反ですよ」
千砂都「いくらでもあるよ。でも、別に何も問題はないよね」
恋「千砂都さんは強いですね……」
メイ「鉄の精神力だな」
マルガレーテ「ちぃはナチュラルボーンなアイアンハートね」
かのん「違うよ! ちぃちゃんは努力して強くなったんだよ。生まれつき強かったわけじゃないの」
かのん「昔のちぃちゃんは気も弱くて、よくいじめられて泣いてたんだ」
かのん「でも、一生懸命に頑張ったちぃちゃんは、今ではすっかり強く――」
すみれ「ちょっと待ちなさい! さすがにそれは一線を越えてない!?」
夏美「いじめられてたなんてことを勝手に話すのはよくないですの」
冬毬「そういうデリケートな話を暴露するのはコンプライアンス違反ですよ」
21: (あら) 2023/06/17(土) 19:41:16.35 ID:wbvaje0U
かのん「あ、あれ? まずかったかな? ごめんね、ちぃちゃん」
すみれ「まずいに決まってんでしょうが! それと、あんたの謝罪は軽いったら軽いのよ!」
かのん「えー、そんなことないよ」
すみれ「そんなことあるから言ってるんでしょ! かのんはちょっと反省しないと――」
千砂都「すみれちゃん、ありがとう。私の心配をしてくれて。やっぱり、すみれちゃんは優しいね」
千砂都「でも、大丈夫だよ。さっきも言ったけど、別に何も問題はないから」
すみれ「そうやって甘やかすのはよくないって言ったでしょ。かのんのためにも厳しくしないとダメよ」
千砂都「甘やかしてるわけじゃないよ。こういう縛られないところは、かのんちゃんの魅力だから」
千砂都「それに、これでまた私は強くなれる。人の成長は、未熟な過去に打ち勝つことだからね」
千砂都「これは試練なんだよ。過去に打ち勝てという試練を、かのんちゃんが私に与えてくれたんだ」
恋「千砂都さんは本当に強いですね……」
メイ「これは強いって言っていいのか?」
四季「too crazy」
すみれ「千砂都はもっと自分を甘やかしてもいいのよ?」
すみれ「まずいに決まってんでしょうが! それと、あんたの謝罪は軽いったら軽いのよ!」
かのん「えー、そんなことないよ」
すみれ「そんなことあるから言ってるんでしょ! かのんはちょっと反省しないと――」
千砂都「すみれちゃん、ありがとう。私の心配をしてくれて。やっぱり、すみれちゃんは優しいね」
千砂都「でも、大丈夫だよ。さっきも言ったけど、別に何も問題はないから」
すみれ「そうやって甘やかすのはよくないって言ったでしょ。かのんのためにも厳しくしないとダメよ」
千砂都「甘やかしてるわけじゃないよ。こういう縛られないところは、かのんちゃんの魅力だから」
千砂都「それに、これでまた私は強くなれる。人の成長は、未熟な過去に打ち勝つことだからね」
千砂都「これは試練なんだよ。過去に打ち勝てという試練を、かのんちゃんが私に与えてくれたんだ」
恋「千砂都さんは本当に強いですね……」
メイ「これは強いって言っていいのか?」
四季「too crazy」
すみれ「千砂都はもっと自分を甘やかしてもいいのよ?」
22: (あら) 2023/06/17(土) 19:44:35.98 ID:wbvaje0U
翌朝
すみれ「それで、かのん以外のメンバーを集めてどうしたのよ?」
すみれ「いや、なんとなく予想はつくけど……」
きな子「かのん先輩の被害が先輩方を一巡したので、ここで止めておきたいと思ったっす」
きな子「すみれ先輩に順番が戻るんならいいっすけど、きな子の番だったりしたらイヤっすから」
すみれ「あんたもいい性格してるわねえ」ハー
夏美「まあまあ、いいじゃないですの」ドウドウ
夏美「それで、すみれ先輩にかのん先輩を止めて欲しいんですの」
可可「ククたち3年生ではなく、すみれに頼むのデスか?」
夏美「はいですの」
すみれ「なんでよ!」
すみれ「それで、かのん以外のメンバーを集めてどうしたのよ?」
すみれ「いや、なんとなく予想はつくけど……」
きな子「かのん先輩の被害が先輩方を一巡したので、ここで止めておきたいと思ったっす」
きな子「すみれ先輩に順番が戻るんならいいっすけど、きな子の番だったりしたらイヤっすから」
すみれ「あんたもいい性格してるわねえ」ハー
夏美「まあまあ、いいじゃないですの」ドウドウ
夏美「それで、すみれ先輩にかのん先輩を止めて欲しいんですの」
可可「ククたち3年生ではなく、すみれに頼むのデスか?」
夏美「はいですの」
すみれ「なんでよ!」
24: (あら) 2023/06/17(土) 19:47:55.38 ID:wbvaje0U
メイ「いや、昨日に私たち後輩で話し合ったんだけどさ……」
メイ「後輩から言うのはあれだし、先輩たちならすみれ先輩に任せるのがいいかなって」
恋「私たちは頼りになりませんか?」
メイ「いやいや、そんなことはもちろんないんだけど……」
四季「穏やかな恋先輩や素直な可可先輩だと、かのん先輩に押し負ける可能性が高い」
四季「千砂都先輩がやってくれるなら、それがベストだとは思うけど……」
マルガレーテ「ちぃは澁谷かのんを説得なんてしないわよね?」
千砂都「うん、かのんちゃんはあのままでいいからね」
メイ「後輩から言うのはあれだし、先輩たちならすみれ先輩に任せるのがいいかなって」
恋「私たちは頼りになりませんか?」
メイ「いやいや、そんなことはもちろんないんだけど……」
四季「穏やかな恋先輩や素直な可可先輩だと、かのん先輩に押し負ける可能性が高い」
四季「千砂都先輩がやってくれるなら、それがベストだとは思うけど……」
マルガレーテ「ちぃは澁谷かのんを説得なんてしないわよね?」
千砂都「うん、かのんちゃんはあのままでいいからね」
25: (あら) 2023/06/17(土) 19:51:27.94 ID:wbvaje0U
すみれ「まあ、あんたらの言いたいことは理解できるっちゃ理解できるけどねえ……」
マルガレーテ「日本語では適材適所と言うんだったかしら」
マルガレーテ「平安名すみれは、少なくとも3年の中では一番まともね」
可可「ククたちはまともじゃないデスか?」
千砂都「マルちゃん、言葉には気をつけてね」
マルガレーテ「な、何か間違えたかしら?」ビクッ
冬毬「一番まともかどうかはともかくとして、姉者からもすみれ先輩は頼りになるといつも聞いています」
冬毬「私自身も姉者の意見に全面的にアグリーです。サポートはしますので、お願いできませんか?」
マルガレーテ「日本語では適材適所と言うんだったかしら」
マルガレーテ「平安名すみれは、少なくとも3年の中では一番まともね」
可可「ククたちはまともじゃないデスか?」
千砂都「マルちゃん、言葉には気をつけてね」
マルガレーテ「な、何か間違えたかしら?」ビクッ
冬毬「一番まともかどうかはともかくとして、姉者からもすみれ先輩は頼りになるといつも聞いています」
冬毬「私自身も姉者の意見に全面的にアグリーです。サポートはしますので、お願いできませんか?」
29: (あら) 2023/06/17(土) 19:55:38.65 ID:wbvaje0U
すみれ「……はー、仕方ないわねえ」
夏美「ありがとうですの! さすがはすみれ先輩ですの!」パチパチ
きな子「きな子たちに何か手伝えることはありますか?」
メイ「すみれ先輩に任せといてなんだけど、私たちもできるだけのことはするから」
すみれ「うーん、そうね……。千砂都、かのんの恥ずかしい秘密を教えてもらえるかしら?」
すみれ「人の振り見て我が振り直せ作戦よ!」
恋「私怨も入っていそうな作戦ですね」
千砂都「うん、いいよ。すみれちゃんに私が知る限りのことを教えてあげるね」
可可「ククたちは助かりますけど、千砂都はそれでいいのデスか?」
千砂都「うん、構わないよ。そんな作戦じゃ、かのんちゃんは変えられないから」
恋「かのんさんを信頼しているんですね」
すみれ「イヤな信頼ね。でも、本気になった私は簡単な相手じゃないわよ?」
夏美「ありがとうですの! さすがはすみれ先輩ですの!」パチパチ
きな子「きな子たちに何か手伝えることはありますか?」
メイ「すみれ先輩に任せといてなんだけど、私たちもできるだけのことはするから」
すみれ「うーん、そうね……。千砂都、かのんの恥ずかしい秘密を教えてもらえるかしら?」
すみれ「人の振り見て我が振り直せ作戦よ!」
恋「私怨も入っていそうな作戦ですね」
千砂都「うん、いいよ。すみれちゃんに私が知る限りのことを教えてあげるね」
可可「ククたちは助かりますけど、千砂都はそれでいいのデスか?」
千砂都「うん、構わないよ。そんな作戦じゃ、かのんちゃんは変えられないから」
恋「かのんさんを信頼しているんですね」
すみれ「イヤな信頼ね。でも、本気になった私は簡単な相手じゃないわよ?」
30: (あら) 2023/06/17(土) 19:59:10.86 ID:wbvaje0U
放課後
すみれ「ねえ、かのん。ちょっといいかしら」ニマニマ
かのん「すみれちゃん? 別にいいけど、何かあったの?」
すみれ「別に何かあったってわけじゃないんだけど、面白い話を耳にしちゃってね」フフーン
すみれ「かのん、あんた実はかなりのマザコンなんですってねえ」
きな子「えー、そうだったんっすか?」
すみれ「そうなのよ。もう選挙権もある年齢だっていうのに、小さな子みたいに甘やかされて――」
かのん「そうなんだよ! お母さんったら、なんだかんだ言って私に優しくってさ」エヘヘ
かのん「お母さんは私に甘すぎるとかありあは言うけど、娘なんだから別に甘えてもいいよね」
すみれ「か、かのん? ……えっ、恥ずかしくないの?」
かのん「恥ずかしい? なんで? 2人はお母さんのこと好きじゃないの?」
すみれ「いや、そういうわけじゃないんだけど……」
きな子「まあ、きな子も家族と仲がいい方だとは思いますけど……」
すみれ「ねえ、かのん。ちょっといいかしら」ニマニマ
かのん「すみれちゃん? 別にいいけど、何かあったの?」
すみれ「別に何かあったってわけじゃないんだけど、面白い話を耳にしちゃってね」フフーン
すみれ「かのん、あんた実はかなりのマザコンなんですってねえ」
きな子「えー、そうだったんっすか?」
すみれ「そうなのよ。もう選挙権もある年齢だっていうのに、小さな子みたいに甘やかされて――」
かのん「そうなんだよ! お母さんったら、なんだかんだ言って私に優しくってさ」エヘヘ
かのん「お母さんは私に甘すぎるとかありあは言うけど、娘なんだから別に甘えてもいいよね」
すみれ「か、かのん? ……えっ、恥ずかしくないの?」
かのん「恥ずかしい? なんで? 2人はお母さんのこと好きじゃないの?」
すみれ「いや、そういうわけじゃないんだけど……」
きな子「まあ、きな子も家族と仲がいい方だとは思いますけど……」
33: (あら) 2023/06/17(土) 20:03:27.63 ID:wbvaje0U
すみれ「でもさ、かのんはビビりなとこがあるし、もっと大人にならなきゃいけないんじゃない?」ネ?
すみれ「小学校の修学旅行で遊園地に行ったとき、お化け屋敷でビビりすぎて気絶したって聞いたわよ」
メイ「かのん先輩って、そういうのダメなんだな」
すみれ「そうなのよ。私がスクールアイドル部に入ったときも、私を幽霊と間違えて騒いでたのよねえ」
すみれ「知らない人が部室にいたから怖かったらしいけど、まだ明るかったわよね?」
かのん「いやあ、私って昔からそういうのダメでさあ」アハハ
かのん「明るくても怖いものは怖いし、お化け屋敷とか暗いから絶対にダメだね」
かのん「高校3年生の今でも気絶する自信があるよ!」ヘヘーン
メイ「自慢げに言うことじゃないんじゃねえかなあ」
かのん「そうかな?」
すみれ「そうよ!」
すみれ「小学校の修学旅行で遊園地に行ったとき、お化け屋敷でビビりすぎて気絶したって聞いたわよ」
メイ「かのん先輩って、そういうのダメなんだな」
すみれ「そうなのよ。私がスクールアイドル部に入ったときも、私を幽霊と間違えて騒いでたのよねえ」
すみれ「知らない人が部室にいたから怖かったらしいけど、まだ明るかったわよね?」
かのん「いやあ、私って昔からそういうのダメでさあ」アハハ
かのん「明るくても怖いものは怖いし、お化け屋敷とか暗いから絶対にダメだね」
かのん「高校3年生の今でも気絶する自信があるよ!」ヘヘーン
メイ「自慢げに言うことじゃないんじゃねえかなあ」
かのん「そうかな?」
すみれ「そうよ!」
34: (あら) 2023/06/17(土) 20:06:47.42 ID:wbvaje0U
すみれ「だ、だったら最終手段よ! これはさすがにやめとこうと思ってたけど仕方ないわ!」
すみれ「かのんって中学生のときにおねしょをしたことがあるらしいじゃない! 中学生のときよ!」
夏美「え、マジですの? さすがにそれは言わない方がいいんじゃ……」
かのん「お、よく知ってるね。確か、中学1年のときだったかなあ」ウンウン
かのん「初めて飲んだカフェオレが美味しすぎて、飲みまくっちゃってさ」
かのん「小学生まではカフェインがよくないって飲ませてもらえなかったんだ」
かのん「でも、すみれちゃん。それはちょっと情報が古いよ」
すみれ「え? ど、どういうこと?」
かのん「高校の1年のときに、一緒に神津島に行ったでしょ。サニパさんに誘ってもらって」
かのん「あのとき、なんか飛び込みさせられたじゃん。私、高いとこはダメなのにさあ」
かのん「おねしょとは違うかもだけど、あのとき空中で漏らしちゃったんだよねえ」アハハ!
かのん「まあ水着だったし、下が海だったからセーフかな」ケラケラ
夏美「これ、私も笑っていいやつですの?」
すみれ「かのんって中学生のときにおねしょをしたことがあるらしいじゃない! 中学生のときよ!」
夏美「え、マジですの? さすがにそれは言わない方がいいんじゃ……」
かのん「お、よく知ってるね。確か、中学1年のときだったかなあ」ウンウン
かのん「初めて飲んだカフェオレが美味しすぎて、飲みまくっちゃってさ」
かのん「小学生まではカフェインがよくないって飲ませてもらえなかったんだ」
かのん「でも、すみれちゃん。それはちょっと情報が古いよ」
すみれ「え? ど、どういうこと?」
かのん「高校の1年のときに、一緒に神津島に行ったでしょ。サニパさんに誘ってもらって」
かのん「あのとき、なんか飛び込みさせられたじゃん。私、高いとこはダメなのにさあ」
かのん「おねしょとは違うかもだけど、あのとき空中で漏らしちゃったんだよねえ」アハハ!
かのん「まあ水着だったし、下が海だったからセーフかな」ケラケラ
夏美「これ、私も笑っていいやつですの?」
35: (あら) 2023/06/17(土) 20:10:10.49 ID:wbvaje0U
すみれ「なんなのよ、こいつ……」
千砂都「言ったでしょ? かのんちゃんの辞書に『秘密を守る』って概念は載ってないって」
千砂都「それは、たとえ自分の秘密であっても例外じゃないよ」
四季「それにしたって、これはさすがに……」
すみれ「かのん、そんな話をするなんて恥ずかしくないの?」
かのん「え? 普通に恥ずかしいけど?」
すみれ「だったらなんで自分からペラペラしゃべってんのよ!」バンッ!
かのん「恥ずかしいからって、話さない理由にはならないでしょ?」
四季「いや、なると思いますけど……」
かのん「黙っててもつまんないじゃん。誰かとおしゃべりするのって楽しいし、話題は何でも提供しないと」
かのん「どんな恥ずかしいことでも、みんなで話して笑えば平気だよ!」
すみれ「たとえ自分が平気だとしても、相手の秘密を言っていいことにはならないわ!」
すみれ「誰にもバラさないでって頼まれたら、それは言っちゃダメなことなのよ」
千砂都「言ったでしょ? かのんちゃんの辞書に『秘密を守る』って概念は載ってないって」
千砂都「それは、たとえ自分の秘密であっても例外じゃないよ」
四季「それにしたって、これはさすがに……」
すみれ「かのん、そんな話をするなんて恥ずかしくないの?」
かのん「え? 普通に恥ずかしいけど?」
すみれ「だったらなんで自分からペラペラしゃべってんのよ!」バンッ!
かのん「恥ずかしいからって、話さない理由にはならないでしょ?」
四季「いや、なると思いますけど……」
かのん「黙っててもつまんないじゃん。誰かとおしゃべりするのって楽しいし、話題は何でも提供しないと」
かのん「どんな恥ずかしいことでも、みんなで話して笑えば平気だよ!」
すみれ「たとえ自分が平気だとしても、相手の秘密を言っていいことにはならないわ!」
すみれ「誰にもバラさないでって頼まれたら、それは言っちゃダメなことなのよ」
36: (あら) 2023/06/17(土) 20:13:39.13 ID:wbvaje0U
かのん「え? 『誰にも秘密をバラすな』って、『できるだけ多くの人に言え』って意味だよね?」キョトン?
すみれ「こ、こいつったら、なんて純粋な瞳をしてやがるのよ……」
恋「無垢な狂気に満ちていて、魅力的ですらありますね……」
かのん「芸人さんとかの『絶対に押すなよ!』と同じでしょ?」
かのん「そんなこと言われちゃったら、こちらもバラさねば無作法というものだよ!」
千砂都「すみれちゃんが、かのんちゃんは他人の秘密に対する倫理観がバグってるって言ってたけど……」
千砂都「かのんちゃんがバグってるのは、この世すべての秘密に対する倫理観だよ」
可可「かのんは無敵デスか?」
千砂都「そうだよ。かのんちゃんは、もう誰にも負けない。銀河一にだってなれる!」
千砂都「私は、嵐千砂都は信じてる。澁谷かのんを!」
マルガレーテ「誰にも負けないって、澁谷かのんは誰と何の勝負をしているの?」
冬毬「この人たちがリーダーと部長のグループにジョインしても大丈夫なのでしょうか……」
すみれ「こ、こいつったら、なんて純粋な瞳をしてやがるのよ……」
恋「無垢な狂気に満ちていて、魅力的ですらありますね……」
かのん「芸人さんとかの『絶対に押すなよ!』と同じでしょ?」
かのん「そんなこと言われちゃったら、こちらもバラさねば無作法というものだよ!」
千砂都「すみれちゃんが、かのんちゃんは他人の秘密に対する倫理観がバグってるって言ってたけど……」
千砂都「かのんちゃんがバグってるのは、この世すべての秘密に対する倫理観だよ」
可可「かのんは無敵デスか?」
千砂都「そうだよ。かのんちゃんは、もう誰にも負けない。銀河一にだってなれる!」
千砂都「私は、嵐千砂都は信じてる。澁谷かのんを!」
マルガレーテ「誰にも負けないって、澁谷かのんは誰と何の勝負をしているの?」
冬毬「この人たちがリーダーと部長のグループにジョインしても大丈夫なのでしょうか……」
37: (あら) 2023/06/17(土) 20:17:10.47 ID:wbvaje0U
すみれ「ああー、もうっ! ねえ、かのん? これだけは絶対に秘密にしたいってこと、何かないの?」ネエ?
夏美「すみれ先輩、とうとう直に聞き出そうとしちゃってますの」
冬毬「かのん先輩が自分から話してくれる時点で、それは本当に秘密にしたいことではないですよね?」
可可「グソクムシ、もう負けを認めましょう」
すみれ「うるっさいわね! この私が、このまま引き下がるなんてダメに決まってるでしょ!」
すみれ「ねえ、何かあるでしょ!? ねえ、ねえ、ねえ!」ユサユサ!
かのん「うーん、絶対に秘密にしたいことって言われてもなあ……」ンー
かのん「あ!」ピコン!
夏美「すみれ先輩、とうとう直に聞き出そうとしちゃってますの」
冬毬「かのん先輩が自分から話してくれる時点で、それは本当に秘密にしたいことではないですよね?」
可可「グソクムシ、もう負けを認めましょう」
すみれ「うるっさいわね! この私が、このまま引き下がるなんてダメに決まってるでしょ!」
すみれ「ねえ、何かあるでしょ!? ねえ、ねえ、ねえ!」ユサユサ!
かのん「うーん、絶対に秘密にしたいことって言われてもなあ……」ンー
かのん「あ!」ピコン!
38: (あら) 2023/06/17(土) 20:20:37.20 ID:wbvaje0U
すみれ「やっぱり何かあるんじゃない! どんな秘密よ?」
かのん「恥ずかしいけど、まあ秘密はしゃべらないとだもんね」
すみれ「そうよ! ほら、さっさと言っちゃいなさい!」ホラホラ!
可可「待ってください! 聞いても大丈夫デスか!?」
すみれ「え?」
恋「かのんさんが秘密にしたがることですよ。どんな厄ネタが出てくるか分かりません!」
メイ「かのん先輩は実は男だってのはあるんじゃないか?」
夏美「学校の予算を着服してるって話で決まりですの!」
四季「口リコンで、すみれ先輩の妹と付き合ってるとか?」
きな子「もしかして誰か〇したっすか?」
すみれ「あ、かのん、えっと、やっぱり言わなくても――」
かのん「恥ずかしいけど、まあ秘密はしゃべらないとだもんね」
すみれ「そうよ! ほら、さっさと言っちゃいなさい!」ホラホラ!
可可「待ってください! 聞いても大丈夫デスか!?」
すみれ「え?」
恋「かのんさんが秘密にしたがることですよ。どんな厄ネタが出てくるか分かりません!」
メイ「かのん先輩は実は男だってのはあるんじゃないか?」
夏美「学校の予算を着服してるって話で決まりですの!」
四季「口リコンで、すみれ先輩の妹と付き合ってるとか?」
きな子「もしかして誰か〇したっすか?」
すみれ「あ、かのん、えっと、やっぱり言わなくても――」
39: (あら) 2023/06/17(土) 20:23:59.44 ID:wbvaje0U
かのん「私、すみれちゃんのこと好きなんだ」
千砂都「え?」
かのん「きゃあ、言っちゃった! 恥ずかしいよお」ウワー
かのん「初めて会ったときから美人だなあとは思ってたけど、一緒にいるうちにどんどん好きになって……」
かのん「うわー、やっぱり恥ずかしいなあ……。あっ、そういえば用事があるのを思い出した!」
かのん「すみれちゃん、別に返事はしなくていいからね。それじゃあ、行ってきま~す!」ビューン!
冬毬「えぇ……」
恋「あの不穏な流れで、この可愛い秘密はおかしいでしょう……」
夏美「高低差で耳がキーンってしますの」
千砂都「え?」
かのん「きゃあ、言っちゃった! 恥ずかしいよお」ウワー
かのん「初めて会ったときから美人だなあとは思ってたけど、一緒にいるうちにどんどん好きになって……」
かのん「うわー、やっぱり恥ずかしいなあ……。あっ、そういえば用事があるのを思い出した!」
かのん「すみれちゃん、別に返事はしなくていいからね。それじゃあ、行ってきま~す!」ビューン!
冬毬「えぇ……」
恋「あの不穏な流れで、この可愛い秘密はおかしいでしょう……」
夏美「高低差で耳がキーンってしますの」
41: (あら) 2023/06/17(土) 20:27:33.86 ID:wbvaje0U
マルガレーテ「平安名すみれ、顔が真っ赤よ」
すみれ「そ、そんなことあるわけないでしょ!」
マルガレーテ「そんなことあるから言ってるのよ」
四季「すみれ先輩、あれと付き合うつもりなんですか?」
夏美「先輩をあれって呼ぶのはどうなんですの? いや、気持ちは分かりますけど……」
すみれ「いや、その……。かのんと付き合ったりしたら、ファンに秘密にするなんて不可能よね?」
恋「でしょうね」
すみれ「恋人だからってかのんに話した秘密も、次の日には学校中の人が知ってるわよね?」
冬毬「世界中の人の間違いでは?」
すみれ「そ、そうよね。そうなるわよね……」
メイ「この流れでそんなに悩むって、すみれ先輩もかのん先輩のこと大好きだろ」
すみれ「そ、それはっ! ……そう、なのかしら」
可可「しゅ、しゅみれ?」
すみれ「そ、そんなことあるわけないでしょ!」
マルガレーテ「そんなことあるから言ってるのよ」
四季「すみれ先輩、あれと付き合うつもりなんですか?」
夏美「先輩をあれって呼ぶのはどうなんですの? いや、気持ちは分かりますけど……」
すみれ「いや、その……。かのんと付き合ったりしたら、ファンに秘密にするなんて不可能よね?」
恋「でしょうね」
すみれ「恋人だからってかのんに話した秘密も、次の日には学校中の人が知ってるわよね?」
冬毬「世界中の人の間違いでは?」
すみれ「そ、そうよね。そうなるわよね……」
メイ「この流れでそんなに悩むって、すみれ先輩もかのん先輩のこと大好きだろ」
すみれ「そ、それはっ! ……そう、なのかしら」
可可「しゅ、しゅみれ?」
42: (あら) 2023/06/17(土) 20:31:04.11 ID:wbvaje0U
すみれ「私、かのんと話をしてくるわ。告白してくれたのに放置するなんてダメだもの」
すみれ「告白されたんだから、やっぱりちゃんと返事をしないと」タタタッ
可可「すみれ、待ってください! ククの秘密も聞いてください!」トタタタ
夏美「すみれ先輩と可可先輩も行っちゃいましたの」
メイ「これはカップル誕生か? CatChu!のユニット練習が楽しみなような心配なような……」
きな子「自分以外の2人が付き合ってるユニットとかイヤじゃないっすか?」
四季「アイドルオタクのメイにとっては、恋人になった2人を間近で見られるメリットもあるから」
メイ「かのすみの絡みをそばで見られるのは最高だけど、喧嘩とかされるとなあ」
きな子「可可先輩と3人で修羅場とかやられたら地獄っすね」
すみれ「告白されたんだから、やっぱりちゃんと返事をしないと」タタタッ
可可「すみれ、待ってください! ククの秘密も聞いてください!」トタタタ
夏美「すみれ先輩と可可先輩も行っちゃいましたの」
メイ「これはカップル誕生か? CatChu!のユニット練習が楽しみなような心配なような……」
きな子「自分以外の2人が付き合ってるユニットとかイヤじゃないっすか?」
四季「アイドルオタクのメイにとっては、恋人になった2人を間近で見られるメリットもあるから」
メイ「かのすみの絡みをそばで見られるのは最高だけど、喧嘩とかされるとなあ」
きな子「可可先輩と3人で修羅場とかやられたら地獄っすね」
44: (あら) 2023/06/17(土) 20:34:57.80 ID:wbvaje0U
マルガレーテ「ところで、ちぃは大丈夫なの? ずっと黙ってるけど……」
千砂都「……うん、大丈夫だよ。予想外のことに驚いちゃったってだけだから」
千砂都「これも試練だよ。かのんちゃんは、いつだって私を強くしてくれるね」
千砂都「たとえ何がどうなろうとも、神を愛するようにかのんちゃんのことを愛しているよ」
恋「千砂都さんは神父さんか何かですか?」
千砂都「でも、これくらいで動揺するなんて私もまだまだってことだね。はー、情けないなあ……」
千砂都「恋ちゃん、音楽科の練習場って借りられるかな? なんか体を動かしたい気分なんだ」
恋「ええ、もちろん大丈夫ですよ。ダンス大会を連覇した千砂都さんに文句を言う人はいないでしょうし」
千砂都「ありがとう。ちょっと踊ってくるよ」ダッ
マルガレーテ「私も行くわ。ちぃ、一緒に踊りましょう」ダダダッ
恋「私も付き合わせてください。千砂都さんがオーバーワークをしないか心配ですから」トテテテ
千砂都「……うん、大丈夫だよ。予想外のことに驚いちゃったってだけだから」
千砂都「これも試練だよ。かのんちゃんは、いつだって私を強くしてくれるね」
千砂都「たとえ何がどうなろうとも、神を愛するようにかのんちゃんのことを愛しているよ」
恋「千砂都さんは神父さんか何かですか?」
千砂都「でも、これくらいで動揺するなんて私もまだまだってことだね。はー、情けないなあ……」
千砂都「恋ちゃん、音楽科の練習場って借りられるかな? なんか体を動かしたい気分なんだ」
恋「ええ、もちろん大丈夫ですよ。ダンス大会を連覇した千砂都さんに文句を言う人はいないでしょうし」
千砂都「ありがとう。ちょっと踊ってくるよ」ダッ
マルガレーテ「私も行くわ。ちぃ、一緒に踊りましょう」ダダダッ
恋「私も付き合わせてください。千砂都さんがオーバーワークをしないか心配ですから」トテテテ
45: (あら) 2023/06/17(土) 20:38:25.04 ID:wbvaje0U
きな子「まさかの展開だったっすけど、かのん先輩の被害はこれで止まるっすかね?」
メイ「いやあ、どうなんだろうな」
夏美「まあ、そんなこと考えても仕方ないですの」
四季「今日は、色々と驚かされてばかりだった」
冬毬「でも驚いたといえば、姉者が学校の予算を着服してるとか言い出したときも驚きました」
冬毬「姉者、あんなこと言ってバレたらどうするつもりなの?」
四季「バレたら?」
夏美「ちょっと冬毬!? いきなり何を爆弾発言かましてくれてやがりますの!?」アセアセ
メイ「おい、夏美?」ジトー
夏美「ち、違いますの! 勘違いしないで欲しいですの!」
夏美「少し借りてるってだけですの! 投資で儲けたら同じ額を返すから大丈夫ですの!」
きな子「今のCEOの説明に、大丈夫なとこが少しでもあったっすか?」
メイ「いやあ、どうなんだろうな」
夏美「まあ、そんなこと考えても仕方ないですの」
四季「今日は、色々と驚かされてばかりだった」
冬毬「でも驚いたといえば、姉者が学校の予算を着服してるとか言い出したときも驚きました」
冬毬「姉者、あんなこと言ってバレたらどうするつもりなの?」
四季「バレたら?」
夏美「ちょっと冬毬!? いきなり何を爆弾発言かましてくれてやがりますの!?」アセアセ
メイ「おい、夏美?」ジトー
夏美「ち、違いますの! 勘違いしないで欲しいですの!」
夏美「少し借りてるってだけですの! 投資で儲けたら同じ額を返すから大丈夫ですの!」
きな子「今のCEOの説明に、大丈夫なとこが少しでもあったっすか?」
46: (あら) 2023/06/17(土) 20:41:48.41 ID:wbvaje0U
四季「でも、あのときは私も驚いたな。ねえ、メイく――」
メイ「おい、やめろ。それ以上に何か言ったら、私もすみれ先輩に四季の秘密をチクるからな」
メイ「ただでさえ小学生と付き合ってるなんてまずいのに、それが自分の妹だなんてブチギレられるぞ」
四季「そんなことしたら、もう私もメイに薬を作ってあげないから」
四季「一時的に女の子になれる薬なんて私にしか作れないよ」
四季「あれなしで水泳の授業とかどうするつもりなの? ねえ、メイくん?」
夏美「ちょ、ちょっと待つですの! みんな、かのん先輩の口の軽いのがうつってるんじゃないですの!?」
きな子「ふふっ、面白いっすね」クスクス
夏美「笑いごとじゃないですの!」
きな子「へへっ、ごめんなさい。でも、みんな同じで仲良しっぽくていいなって思ったっす」
メイ「まあ、お互いに秘密を握り合うのも悪くないかもな」
きな子「うんうん、私たちだけの秘密っす。誰かに言っちゃダメっすよ」
きな子「あのときはきな子も自分の秘密をしゃべっちゃったけど、誰にも言わないでくださいね」
四季メイ鬼塚姉妹「「「「……え?」」」」
メイ「おい、やめろ。それ以上に何か言ったら、私もすみれ先輩に四季の秘密をチクるからな」
メイ「ただでさえ小学生と付き合ってるなんてまずいのに、それが自分の妹だなんてブチギレられるぞ」
四季「そんなことしたら、もう私もメイに薬を作ってあげないから」
四季「一時的に女の子になれる薬なんて私にしか作れないよ」
四季「あれなしで水泳の授業とかどうするつもりなの? ねえ、メイくん?」
夏美「ちょ、ちょっと待つですの! みんな、かのん先輩の口の軽いのがうつってるんじゃないですの!?」
きな子「ふふっ、面白いっすね」クスクス
夏美「笑いごとじゃないですの!」
きな子「へへっ、ごめんなさい。でも、みんな同じで仲良しっぽくていいなって思ったっす」
メイ「まあ、お互いに秘密を握り合うのも悪くないかもな」
きな子「うんうん、私たちだけの秘密っす。誰かに言っちゃダメっすよ」
きな子「あのときはきな子も自分の秘密をしゃべっちゃったけど、誰にも言わないでくださいね」
四季メイ鬼塚姉妹「「「「……え?」」」」
47: (あら) 2023/06/17(土) 20:42:16.60 ID:wbvaje0U
終わりです
49: (なっとう) 2023/06/17(土) 20:49:36.89 ID:efvk0+QA
???「聴こえちゃった!」
51: (茸) 2023/06/17(土) 21:01:31.63 ID:BhFK6JnQ
ありがとっす
ちな中学時代人〇した事あるっす
ちな中学時代人〇した事あるっす
52: (しうまい) 2023/06/17(土) 21:04:56.81 ID:wCYIyZU8
色々とそれどころじゃないんだけど予想外の展開になってもめげずに追いかけてく可可が健気で胸がきゅっとなった
面白かったわ
面白かったわ
53: (もんじゃ) 2023/06/17(土) 21:52:23.32 ID:EUc6/j3C
みんなかのんよりはるかにヤバい秘密抱えてて草
ありがとうございました
ありがとうございました
54: (茸) 2023/06/17(土) 21:57:46.41 ID:KaJtaPWt
四季×すみれ妹とかすみありを超える斬新カプだな
55: (もこりん) 2023/06/17(土) 22:11:26.60 ID:sSuCr/rY
たすかる
57: (SB-Android) 2023/06/17(土) 23:04:36.26 ID:Xh+oNCXS
きな子が東京に来た理由なんだよね
58: (たこやき) 2023/06/18(日) 00:35:19.27 ID:9BV+Dalb
メイくんは体つきだけが女の子になったのか顔の美醜すらも変わっているのかそれ次第だ
59: (光) 2023/06/18(日) 10:15:41.36 ID:dEhzE6xP
面白かった!乙
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1686996207/