【SS】千歌「こわがりなわたし」【ラブライブ！サンシャイン!!】

千歌「ねー曜ちゃん」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「なーにー千歌ちゃん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

千歌「そっちいっていい？」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「ん、いいよ」

千歌「うう…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「……」

千歌「ちょっと、だまんないで」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「もっとくっついていいよ」

千歌「うう…ありがと」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

千歌「…」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ
　

曜「ところで千歌ちゃん」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

千歌「なーにー曜ちゃん」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「なんでホラー映画なんて借りたの？」

千歌「そ、それはー……」

曜「わたしは好きだからいいけど」

千歌「あの…いっしょに…だから」ﾎﾞｿｯ

曜「え？なに？」

千歌「なんでもない！！」

曜「？」

千歌「…」
　

曜「ねー千歌ちゃん」

千歌「なーにー曜ちゃん」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「あのね……」

千歌「な、なに」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「うっ！うぐぐっ！！」

千歌「え！ど、どーしたの」ｱｾｱｾ

曜「なんでもなーい」

千歌「もう、そういうのやめよーよー」

曜「あはは、ごめんごめーん」

千歌「曜ちゃんきらい」
　

曜「ねー千歌ちゃん」

千歌「なんだよー」

曜「あれ？おこってる」

千歌「べつにー」

曜「うっ！うぐぐっ！！」

千歌「もう！ほんとやめて！」

曜「うぐぐぐっ！」

千歌「え…？、曜ちゃん！曜ちゃん！」

曜「」ｺﾞｸｺﾞｸ

千歌「曜ちゃん？」

曜「ぷはぁ、のっぽパンのどにつまっちゃった…」ｴﾍﾍ

千歌「ほんとかんべんして」
　

曜「ねー千歌ちゃん」

千歌「なーにー曜ちゃん」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「ほら、クライマックスだよ」

千歌「う、うん」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

曜「あ、いま目つぶってるでしょ、こわいの？」

千歌「べつに！平気だもん！」

曜「ほんとに？手にぎらなくていい？」

千歌「手は……つなぐ……」

曜「ふふ……はい」

千歌「……ん///」ｷﾞｭｯ
　

曜「はーおもしろかったー」

千歌「……」

曜「千歌ちゃん？」

千歌「曜ちゃん……今日……」

曜「ん？なに？」

千歌「ごはん食べてかない？」

曜「うーん、どうしよーかなー」

千歌「夕飯ハンバーグに…」

曜「食べる！！」

千歌「えへへ…」
　

千歌「ねー曜ちゃん」

曜「なーにー千歌ちゃん」ﾜｸﾜｸ

千歌「その…今日泊まっていかない？」

曜「うーん……あ！」

千歌「な、なに？」

曜「ははーん」

千歌「なんだよう」

曜「千歌ちゃん、夜こわいんでしょ？」

千歌「だ、だったらなにさー」

曜「うふふごめんね♪泊まっていくから」

千歌「やった」
　

曜「そしたら、おかあさんに連絡しなきゃ」

千歌「うん」

曜「あ、でも着替えないや」

千歌「わたしの着ればいいよ、サイズ一緒だし」

曜「そう？ありがと」

千歌「曜ちゃんの服どれにしよーかなー」

曜「工　　ぃのはやめてね」

千歌「えーなんでー」

曜「えっ、あるの？」

千歌「まあないけど」
　

曜「ねー千歌ちゃん」

千歌「なーにー曜ちゃん」

曜「ハンバーグすごくおいしかった」

千歌「うん、我が家自慢の姉お手製ですから」

曜「うふふ」

千歌「曜ちゃん今日は泊まっていってくれてありがとう」

曜「どしたの？なんかてれる」ｴﾍﾍ

千歌「一緒なら夜もこわくないよ」

曜「うん……」

千歌「…」

曜「じゃ、そろそろねよっか」

千歌「うん、そうだね…」
　

千歌「ねー曜ちゃん」

曜「……ん」

千歌「もう寝てる？」

曜「おきてるよー」

千歌「そっちいっていい？」

曜「いいよ、おいで」

千歌「…うん」

曜「わわっ、近い！」

千歌「ごめんいやだった？」

曜「いやびっくりしただけ、こっちこそごめんね？」
　

千歌「ねー曜ちゃん」

曜「なーにー千歌ちゃん」

千歌「その、少しおしゃべりしない？」

曜「うん、いいよ」

千歌「……」

曜「……」

千歌「……」

曜「なんかいってよ！」

千歌「えへへ、なんか緊張しちゃって」

曜「いやいやいや」
　

曜「ねー千歌ちゃん」

千歌「なーにー曜ちゃん」

曜「今日のホラー映画鑑賞会さ」

千歌「うん」

曜「なんで梨子ちゃん誘わなかったの？」

千歌「梨子ちゃんいたほうがよかった？」

曜「そんなんじゃないけど」

千歌「…」

曜「…」
　

曜「ねー千歌ちゃん」

千歌「なーにー曜ちゃん」

曜「なんか怒ってる？」

千歌「なんで？」

曜「いやなんとなく」

千歌「別に怒ってないけど」

曜「そう？」

千歌「そー」

曜「…」

千歌「…」
　

曜「ねー千歌ちゃん」

千歌「なーにー曜ちゃん」

曜「やっぱ怒ってる？」

千歌「怒ってないって」

曜「なんか機嫌わるいし」

千歌「そんなことないし」

曜「なんかあった？」

千歌「別に…なんもない」

曜「…」

千歌「…」
　

曜「ねー千歌ちゃん」

千歌「なに曜ちゃん」

曜「なんかあったの？」

千歌「…」

曜「千歌ちゃん？」

千歌「ごめん…曜ちゃん」

曜「ん……」

千歌「…」

曜「…」
　

千歌「ねー曜ちゃん」

曜「うん…」

千歌「わたし足手まといじゃない？」

曜「ん、どういうこと……」

千歌「スクールアイドルはじめて……曜ちゃんも一緒やるって言ってくれて……」

曜「うん…」

千歌「うれしかったけど、最近こわいの…」

曜「…」

千歌「曜ちゃんや、みんなの足をひっぱってるんじゃないかって」
　

曜「ねー千歌ちゃん」

千歌「……なに」

曜「なら、やめる？」

千歌「…」

曜「スクールアイドル…やめる？」

千歌「……やめないよ」

曜「…」

千歌「もう、やめないってきめたんだ…」

曜「ほんとに？あのときみたいにまたやめるんじゃないの？」
　

曜「千歌ちゃん、一緒にはじめた飛び込み教室、ひとりで勝手にやめちゃったじゃない」

千歌「……」

曜「結局なんでやめたのか教えてくれないなかったし」

千歌「…」

曜「なんで？なんでやめたの？」

千歌「……」

曜「あのとき千歌ちゃんはわたしには相談してくれないんだなあって…」

千歌「……」

曜「わたしたちってそんなに仲良くなかったのかな…」

千歌「……そんなこと…ない！」
　

千歌「ごめんね…飛び込み教室はわたしのわがままなの」

曜「そんな…」

千歌「わたし、高いのこわくていつも低いとこから飛び込んでた」

千歌「曜ちゃんもっと高いとこから飛べるのに、いつもわたしにつきあってくれて」

千歌「ある日ね聞いちゃった、コーチが曜ちゃんは高いとこでどんどん練習すれば東京にも呼ばれるくらいうまくなれるって」

千歌「わたしね、きづいちゃった、曜ちゃんのじゃましてるって」

千歌「でね、やめたの飛び込み教室」

曜「千歌ちゃん……」
　

千歌「もっと気をつけよう…曜ちゃんの足ひっぱらないように…邪魔しないようにって」

千歌「でも、でもね」

千歌「曜と一緒にやれることがやりたい！」

千歌「スクールアイドルならきっと一緒にできるって！」

千歌「だから、やめるわけないよ！」

曜「……」

千歌「でもね、最近こわいの…」

曜「千歌ちゃん？…」

千歌「曜ちゃんのことやっぱりわたしが縛ってるんじゃないかって…」

曜「なに？どういうこと？」
　

千歌「曜ちゃん、わたしといるより他の誰かといたいのかなって、でもわたしずっと曜ちゃんといたいから、それで、こわくて……」

曜「千歌ちゃん！！」

曜「バカだよ、千歌ちゃんはバカ千歌だよ！！」

千歌「…曜ちゃん」

曜「いつわたしが邪魔だって言った？足手まといだって言った？」

曜「わたしのためだからって…わたしのこと気づかって……」

曜「そんなこと頼んでない！！」

曜「勝手にひとりで納得しないで！！」

曜「わたしも…わたしも…千歌ちゃんとずっと一緒にいたいって、一緒にやりたいって……」

曜「うう…」ｸﾞｽｯ
　

曜「どなってごめん……」

千歌「わたしこそ、ごめんなさい……」

曜「ねえ…千歌ちゃん」

千歌「なに…曜ちゃん」

曜「もう、隠し事しない？」

千歌「しない！！」

曜「もう、変なこと考えない？」

千歌「考えない！！」

曜「…」

千歌「…」

曜「もう、やめない？」

千歌「やめない！！」






梨子「うーん、夜中にうるさいわね……」

おしまい