【SS】コペ子、かすみんの家に行く

【注意】
コペかすですが、12話の時点で考えたものを書いているので、13話の内容は考慮していません

───電話中

コッペ「コッペパンを教えてほしい？」

かすみ「この前持ってきてくれたコッペパン、かすみんも作れるようになりたいなーって」

かすみ「あっ！もしかして、よそに教えちゃダメとか…？」

コッペ「そんなことないよ！作り方、教えてあげるね」

かすみ「じゃあ、今度家に来てくれる？」

コッペ「えっ！？」

かすみ「調理室とかじゃなくて、自分で作れるようにならないと、意味ないでしょ？」

コッペ「確かに……そうだね」

かすみ「予定はまた決めるとして……あっ、そろそろ寝なきゃ！」

コッペ「うん、おやすみなさい。また明日」

コッペ「……」

コッペ（かすみんの……お家……）

コッペ（お呼ばれしちゃった……！）

───かすみ宅

コッペ（ここが……かすみんの……）

コッペ（約束の時間ぴったり、服も、髪型も……うん、大丈夫）

コッペ（あとは、チャイムを……）ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

コッペ「えい！」

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

かすみの声「はーい」

ﾀﾀﾀ……　ｶﾞﾁｬ

かすみ「コペ子～！かすみんハウスへようこそ！」

コッペ「ふふっ。今日はよろしくね、かすみん」

かすみ「入って入って！」

コッペ（かすみんが、笑顔で出迎えてくれる）

コッペ（ここが、かすみんのお家なん
だ）

───居間

コッペ「レシピはこれで……」

コッペ「まずは、材料のお買い物かな」

かすみ「そうと決まれば、早速……」

ｻﾞｰ……

かすみ「へ？」

コッペ「確か来るとき、ちょっと天気悪かったかも……」

かすみ「ま、まあ！全然強くないし、大丈夫！行こう！」

コッペ「うん。傘、借りるね」

───スーパー

コッペ「あとはこれだね。売り場は……」

かすみ「えーっと……あっちかな！行こ！」

コッペ「あっ、待って！」

コッペ（お買い物ではしゃいでるかすみん、かわいい）

コッペ（かすみんとお買い物。ステージの準備で、何回かしたことがある）

コッペ（でも、お料理のためのお買い物って、初めてだな）

コッペ（このお店、家族連れの人が多いみたい。みんな幸せそう）

コッペ（もしかしたら、私たちもそんな風に見られて……なんて）

コッペ（私と、かすみんが、かぞ……）

かすみ「コペ子～？」

コッペ「！」

コッペ「ごめん、すぐ行くね！」

コッペ（何考えてるの私～！///）

───キッチン

コッペ「じゃあまず、私が作ってみるね」

かすみ「じ～っ……」

コッペ「そ、そんなに見られるとやりにくいよ」

かすみ「コペ子が作ってるとこ、絶対に見逃さないからね」

かすみ「じ～っ……」

コッペ「が、頑張るね」

コッペ（かすみんが、私に注目してる……！）

コッペ（ちょっと恥ずかしい……けど、ここは）

コッペ（頑張らなきゃ！コッペパン同好会として！）

コッペ「ごちそうさま。どうだった？」

かすみ「ごちそうさま！おいしかった～」

かすみ「コッペパン同好会の力、恐るべし……」

コッペ「そんな、照れるよ」

コッペ「それに、かすみんも上手だったよ。教えること、あまりなかったかも」

かすみ「そんなことないよ！コペ子の作ってるとこ、すっごく勉強になった！」

かすみ「今日はありがとう、コペ子！」

コッペ「どういたしまして、かすみん」

コッペ（かすみんが、こんなに喜んでくれた）

コッペ（今日、来てよかった）

コッペ「私、そろそろ帰るね」

かすみ「うん、気をつけて帰……」

ｻﾞｰｻﾞｰ……

かすみ「……帰れる？」

コッペ「……止むまで、いさせてもらってもいい？」

コッペ「止まないね、雨」

かすみ「っていうか、強くなってない！？」

コッペ「だね……」

コッペ（もう夜になっちゃう）

コッペ「私、やっぱり帰───」

かすみ「コペ子、泊まっていく？」

コッペ「えっ？」

かすみ「もう遅いし、その方がいいかなって」

コッペ「悪いよ、そんな……」

かすみ「こんな雨なのに帰らせるほうが、もっと悪いよ！」

コッペ「うっ……」

コッペ「じゃあ……泊めてもらおうかな」

かすみ「うん！決まり！」

コッペ（こんな優しいこと言われたら、断れないよ……）

───夕食時

コッペ「今日は泊めていただいて、ありがとうございます」

かすみ母「かすみちゃんのお友達なら、大歓迎！自分のお家だと思っていいからね」

かすみ「コペ子～、そんなにかしこまらなくてもいいって！」

コッペ「それに、ご飯まで。すごく美味しいです」

コッペ「かすみｎ……かすみさんは、毎日こんなに美味しいご飯を食べてるんですね」

かすみ母「ふふふ。ありがとうコッペちゃん。あなたのこと、いつもかすみちゃんが話してるの」

コッペ「えっ？」

かすみ母「いつも手伝ってくれてるって、もう嬉しそうに話してくれるの」

かすみ母「あの子のおかげで、うまくいってるんだーって」

コッペ「そ、そうなんですか。お役に立てていたら、嬉しいです」

コッペ（かすみんが、私のこと……）

かすみ「もう！そんなこと言わなくていいから！」

かすみ母「これからも、かすみちゃんのこと、助けてあげてね」

コッペ「は、はい！頑張ります！」

かすみ「か、かすみん、もう部屋行くね！やることあるから！」

かすみ母「ふふふっ」

───風呂

コッペ「ふぅ……」

コッペ（最初にお風呂、入れてもらっちゃった）

コッペ（……なんだか、いい匂い。お風呂からじゃなくて……これは、私から？）

コッペ（しかもこれ……）

コッペ（かすみんに近付くたびに、ふわっといい匂いがしてた）

コッペ（この匂いだ……！）

コッペ（かすみんの使ってるボディーソープとかシャンプー、使ったから……）

コッペ（かすみんと、同じ匂い……）

コッペ「///」

───脱衣場

かすみ『家にあった服だけど、これ、着替えて』

コッペ（急に泊まることになったから、かすみんが用意してくれた服）

コッペ（やっぱり、かすみんの服だよね）

コッペ（かすみんも、着たのかな……）



コッペ（着てみてよくわかったけど、この服）

コッペ（か、かわいい……）

コッペ（やっぱりこれ、かすみんの服だ）

コッペ（こんなかわいい服、私……）

かすみ「コペ子～？服、大丈夫だった～？」

コッペ「かすみん！？だ、大丈夫だよ」

かすみ「どうしたの、そんなにコソコソして」

コッペ「な、なんでもないよ。かわいいね、この服」

かすみ「でしょ～？それに、コペ子にもぴったり！」

コッペ「私に？」

かすみ「せっかくだし、コペ子に似合いそうな服を選んだんだけど……」

かすみ「うん、バッチリ！さすがかすみん！」

コッペ（この服……私のために、選んでくれたんだ）

コッペ（かすみんが、私に……）

コッペ「///」

かすみ「顔、赤いよ？のぼせちゃった？」

───かすみの部屋

かすみ『お風呂入ってくるから、部屋で待ってて』

コッペ（ここが、かすみんのお部屋）

ｷｮﾛｷｮﾛ

コッペ（お部屋全体が、かわいいっていうのかな）

コッペ（かすみんのお部屋って感じがする）

コッペ（……）

コッペ（今、かすみんのお部屋にいるんだよね、私）

コッペ（うぅ……何もしてないのに緊張する……）

かすみ「ふぅ～」

ｶﾞﾁｬｯ

かすみ「コペ子、なんていうか……小さくなった？」

かすみ「もしかして……待たせちゃった？」

コッペ「あっ、ううん、大丈夫だよ」

コッペ（緊張してるの、バレちゃったかな）



コッペ（……お風呂上がりの、リラックスしたかすみん）

コッペ（パジャマ姿も、少し赤くなった肌も）

コッペ（いつもと雰囲気が違って、かわいい）

かすみ「やりたいことあるから、場所空けてくれる？」

コッペ「あっ、ごめんね。何するの？」

かすみ「えっと……あっ、もしよかったらだけど」

コッペ「押していい？」

かすみ「うん、いいよ」

コッペ（かすみんが、お風呂上がりにいつもやってるって言ってた、ストレッチ）

コッペ（それを手伝うことになっちゃった）

コッペ「……」

かすみ「コペ子？」

コッペ「あっ、ごめんね」

コッペ「ステージの準備はいつも一緒にやってるけど」

コッペ「練習を手伝うことって、初めてだなって思って」

コッペ「練習……っていうのかわからないけど」

かすみ「これも、大事な練習だよ」

かすみ「かわいいの道も一歩から！手伝ってくれてありがとう、コペ子」

コッペ「かすみんを手伝えて、私も嬉しい。じゃあ、押すね」

ｸﾞｰｯ…

コッペ（わっ、このパジャマ、ふわふわ、柔らかい……）

コッペ（かすみんの背中……細い。でも、しっかりしてて）

コッペ（頑張ってるかすみんが、全部詰まってるみたい）

コッペ（私も、この背中を押してあげたい）ｸﾞｸﾞｰｯ

かすみ（コペ子、結構力強いですね……でもかすみん、まだまだいけますよ？）

かすみ「あっ！更新されてる！」

コッペ「どうしたの？これは……スクールアイドルの動画？」

かすみ「最近気になってるグループで、チェックしてるんだ」

コッペ「そうなんだ、私も見てみたいな」



かすみ「むむむ……またレベルアップしてる……」

コッペ（動画を見ないといけないのに、かすみんの横顔から目が離せない）

コッペ（こういうときの真剣なかすみんは、かわいいだけじゃなくて、かっこいい）

かすみ「ほら！見てよコペ子！ここ！」ｸﾞｲｯ

コッペ「わっ！」

コッペ（きゅ、急に近く……）

かすみ「ここの振り付けがすごくて、かすみんも負けてられないっていうか……」

かすみ「いや！かすみんは負けてないけど！コペ子もそう思うよね！？」

コッペ（わっ、急にこっちを向かれると……！）

コッペ（お風呂上がりだから、いつもより暖かくて、いい匂いも……）

コッペ「そ、そうだね///」

かすみ「あー！今ちょっと迷ったー！」

コッペ（お風呂のこと、思い出しちゃう……！）

コッペ「///」

かすみ「どうなの！何か言ってよ、コペ子～！」

かすみ「布団、大丈夫そう？」

コッペ「大丈夫だよ。ありがとう、布団貸してくれて」

かすみ「いいのいいの！じゃあ、電気消す……」

ﾋﾟｶｯ!!……ﾄﾞｰﾝ!!

コッペ「！！！」

かすみ「うわっ！結構大きい……って、コペ子！？」

コッペ「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

かすみ「雷、怖いの？」

コッペ「うぅ……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

ﾋﾟｶｯ!!…ﾄﾞｰﾝ!!

コッペ「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

かすみ「これは……しばらく止まない予感……」

コッペ「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

かすみ「コペ子、大丈夫？じゃ、なさそう……」

コッペ「」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

かすみ「うーん……じゃあ……」

ﾊﾞｻｯ

かすみ「ほら、こっち来て、コペ子」

コッペ（えっ……！？）

コッペ（入っちゃった……）

コッペ（かすみんと、同じベッドに……！）

コッペ（こんなことになるなんて……）

かすみ「やっぱり、二人は狭かったかな」

コッペ「ごめんね、私のせいで」

かすみ「気にしない！震えてるコペ子を放ったまま、眠れないよ！」

コッペ「ありがとう、かすみん」

コッペ（今までもわかってたことだけど……かすみん、優しい）

コッペ（でもやっぱり、ずっと入ってるのは迷惑だよね。かすみんが寝たら、そっと出て……）

ﾋﾟｶｯ!!ﾊﾞｰﾝ!!

コッペ「！！！！！」ｶﾞﾀｯ

ｷﾞｭｯ

かすみ「うわあ！こ、コペ子ぉ！？」

コッペ（やっちゃった……私）

コッペ（同じベッドに入れてもらってるだけでも、迷惑なのに）

コッペ（驚いて、かすみんに抱きついちゃうなんて）

コッペ（もう、おしまい……こんな私が、かすみんの応援なんて……）

かすみ「……」

かすみ「大丈夫だよ、コペ子」

コッペ（……え？）

かすみ「なんてったって、このかすみんがついてるんだから」

かすみ「天よりもかわいいかすみんを見てれば、雷なんて気にならないよ」

コッペ（怒って、ないの……？）

コッペ（私、こんななのに……こんな……）

コッペ「……ｸﾞｽｯ」

かすみ「泣いてる！？」

コッペ「ごめんね、かすみん。嫌だよね？こんな……ｸﾞｽｯ」

かすみ「言ったでしょ。大丈夫だよ、コペ子」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

かすみ「こんなことでコペ子のこと、嫌いになったりしないよ。それに」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

かすみ「目の前でファンに泣かれたら、かすみん困っちゃう」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

かすみ「あっ、かすみんのライブを見て感動で泣いちゃうっていうのは、歓迎だよ？」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

コッペ「……ｸﾞｽｯ」

かすみ「落ち着いた？」

コッペ「うん……」

コッペ（かすみんの手、暖かかった。小さくて細いのに、大きくて……優しかった）

コッペ（いつまでもこうしていたいけど……そんなわけにはいかないよね）

かすみ「このままだとちょっと寝にくいから、放してくれる？」

コッペ「あっ……ご……ごめんね。私、自分の布団に……」

かすみ「それと、手、貸して」

コッペ「えっ？」

ｷﾞｭｯ

かすみ「これで怖くない」

───消灯後

コッペ（目の前には、かすみんの寝顔と、握った手）

コッペ（聞こえてくるのは、かすみんの寝息）

コッペ（外はまだ、雷が鳴ってるのかな）

コッペ（もう、わかんないや。かすみんの言ってた通りだね）



コッペ（かすみんの家に行って、コッペパンを作って、雨で帰れなくなって）

コッペ（泊まることになって、雷が怖くて……）

コッペ（大変すぎだよ、今日）

コッペ（大変だったけど……）

コッペ（かすみん……）



コッペ（落ち着いたら、眠くなってきちゃった……）

コッペ「おやすみ、かすみん。今日は……ありがとう」

かすみ「んん……」

───後日

かすみ「ええっ！？また新しいコッペパン！？」

コッペ「この前泊めてもらったお礼だよ。よかったら、食べてほしいな」

かすみ「それじゃあ……いただきまーす！」



かすみ「また、おいしくなった気がする……」

コッペ「ふふっ、よかった。頑張って作ったんだよ」

かすみ「それにしても……」

かすみ「コッペパン同好会の技術は全部覚えたと思ったのに、まだこんな技を……」

かすみ「こうなったらコペ子！またコッペパン、教えてもらうからね！」

コッペ「うん、いいよ！」

おしまいです。ありがとうございました。
コペかす流行れ

良かったわ　乙

乙　コペかす好き

乙
また書いてほしい

ええなコペ子好きやし幸せそうで良かった

これは神スレ

こういう幸せなコペかすはいくらでも見たい

素晴らしい