
【SS】すみれ「令和任侠伝 青い菫」【ラブライブ!】
■約40000文字■ー音ノ木坂ー
構成員「……それでさ、金保留来たんだからそりゃ~Rush行くでしょって思ったの」
構成員「流石に金保留は熱いもんね。って事は金ヤマトも?」
構成員「出たよ、勿論。でもレバブルが無くてさ」
構成員「あっ……それは、うん」
構成員「察したね。まあ、案の定でしたけどね」
<ザッザッ…
構成員「ちゃんとフルカスタムだったの?」
構成員「あたしどの台も基本フルカスだから。当たる訳ない演出で弄ばれるのダルいし」
<ザッ…
構成員「……!」
構成員「だって青保留で発展リーチされてもウザ……どしたの?」
構成員「いや…明らかに同業者が」
<?「……園田組の子?」
構成員「…どちら様でしょうか」
構成員「カチコミ?」
?「な訳ないでしょ……誰か目上の方を呼んで頂ける?」
構成員「目上ったって…」
構成員「津島のカシラは?」
構成員「……ちょっと待ってて。あ、お名前は?」
すみれ「……すみれ。神宮一家の平安名すみれ」
lovelive-petitsoku.com
2025年5月14日 05:00
3:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:03:19 ID:???00
<ザーッ…
すみれ「…っ」
かすみ「よく降るね」
すみれ「そう、ね…」
ジジジ……
すみれ「い……ッ」
彫り師「大丈夫か?」
すみれ「すいません、大丈夫です…」
かすみ「何、痛いの?」
すみれ「初めて経験する、痛みだから……っ!」
かすみ「…お姉さん、もっとガシガシやっちゃって下さい」
すみれ「勘弁して…」
彫り師「折角良い背中なんだ、無闇に傷つけたくないな」
かすみ「だって。褒められてんじゃん」
すみれ「どうもありがとうございます…っつぅ…!」
彫り師「私も腕が鳴るよ。期待してくれ」
すみれ「…っ」
かすみ「よく降るね」
すみれ「そう、ね…」
ジジジ……
すみれ「い……ッ」
彫り師「大丈夫か?」
すみれ「すいません、大丈夫です…」
かすみ「何、痛いの?」
すみれ「初めて経験する、痛みだから……っ!」
かすみ「…お姉さん、もっとガシガシやっちゃって下さい」
すみれ「勘弁して…」
彫り師「折角良い背中なんだ、無闇に傷つけたくないな」
かすみ「だって。褒められてんじゃん」
すみれ「どうもありがとうございます…っつぅ…!」
彫り師「私も腕が鳴るよ。期待してくれ」
4:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:05:03 ID:???00
かすみ「…この絵は何か意味あんの?」
すみれ「極道として、親の為姉妹(きょうだい)の為…とにかく、形として背負いたいの」
かすみ「…そ」
すみれ「…あんたは、何入ってるんだっけ」
かすみ「……天女と月下美人」
すみれ「…あんたらしい」
彫り師「あとで見せてくれ。私の力作が褪せてたら堪らん。何なら突き直してやる」
かすみ「是非、お願いします」
ジジジ…
────
すみれ「極道として、親の為姉妹(きょうだい)の為…とにかく、形として背負いたいの」
かすみ「…そ」
すみれ「…あんたは、何入ってるんだっけ」
かすみ「……天女と月下美人」
すみれ「…あんたらしい」
彫り師「あとで見せてくれ。私の力作が褪せてたら堪らん。何なら突き直してやる」
かすみ「是非、お願いします」
ジジジ…
────
5:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:07:02 ID:???00
「絶対に〇してやるつもりで向かった」
「元はと言えば、蕾會のせいだって」
「…」
「結局着いたら着いたで、すみれの隣でかのんは事切れててさ」
「良かった、今なら絶対〇せるって…」
「…そうしなかった。出来なかった」
「どうして?」
「…その瞬間、愛先輩が〇されたから。体が動かなかったんだ」
「…」
「彼方先輩が出てきて説明してくれたね。わざわざ」
「お陰で……もう何も考えられなかったよ」
────
「元はと言えば、蕾會のせいだって」
「…」
「結局着いたら着いたで、すみれの隣でかのんは事切れててさ」
「良かった、今なら絶対〇せるって…」
「…そうしなかった。出来なかった」
「どうして?」
「…その瞬間、愛先輩が〇されたから。体が動かなかったんだ」
「…」
「彼方先輩が出てきて説明してくれたね。わざわざ」
「お陰で……もう何も考えられなかったよ」
────
6:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:09:12 ID:???00
ー【渡辺組事務所】ー
曜「ルビィちゃん」
ルビィ「…」
曜「軽蔑する?」
ルビィ「する」
曜「はは…」
ルビィ「でも、曜ちゃん達が平穏に生きていけるなら…仕方ないのかなとも思ってたよ。あの時」
花丸「っ…」
ルビィ「でもさ」
曜「!」
ルビィ「私、助けられちゃってるんだ。曜ちゃん」
曜「…」
ルビィ「死んで欲しくないとか何とか言って、かのんちゃんは自分から撃たれた。お陰でルビィと四季ちゃんは……生きて帰ってこれた」
ルビィ「…菫誠会当初の目的通りね」
花丸「……生きて、戻ってこれたんだよ?」
ルビィ「…」
曜「まだやる気なの?ルビィちゃん」
ルビィ「命張って守ってくれた人に、恩返し出来ない程最低な教育受けてないよ」
曜「ルビィちゃんのメンバー達は皆痛め付けられて、殆どが死んだか再起不能になってる。実質Súryaはもう無い様な物だよ」
花丸「それでももしまだ行動する気なら……今度は、直接ルビィちゃんに降り掛かってくるんだよ?!もしかしたら、死んじゃうかもなんだよ!!」
ルビィ「だから何?花丸ちゃん」
花丸「ッ!!」
スッ…
ルビィ「もう一度やらなきゃいけない……ルビィ達の抗争は、終わってなんかない」
曜「ルビィちゃん」
ルビィ「…」
曜「軽蔑する?」
ルビィ「する」
曜「はは…」
ルビィ「でも、曜ちゃん達が平穏に生きていけるなら…仕方ないのかなとも思ってたよ。あの時」
花丸「っ…」
ルビィ「でもさ」
曜「!」
ルビィ「私、助けられちゃってるんだ。曜ちゃん」
曜「…」
ルビィ「死んで欲しくないとか何とか言って、かのんちゃんは自分から撃たれた。お陰でルビィと四季ちゃんは……生きて帰ってこれた」
ルビィ「…菫誠会当初の目的通りね」
花丸「……生きて、戻ってこれたんだよ?」
ルビィ「…」
曜「まだやる気なの?ルビィちゃん」
ルビィ「命張って守ってくれた人に、恩返し出来ない程最低な教育受けてないよ」
曜「ルビィちゃんのメンバー達は皆痛め付けられて、殆どが死んだか再起不能になってる。実質Súryaはもう無い様な物だよ」
花丸「それでももしまだ行動する気なら……今度は、直接ルビィちゃんに降り掛かってくるんだよ?!もしかしたら、死んじゃうかもなんだよ!!」
ルビィ「だから何?花丸ちゃん」
花丸「ッ!!」
スッ…
ルビィ「もう一度やらなきゃいけない……ルビィ達の抗争は、終わってなんかない」
7:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:11:03 ID:???00
曜「…───ッ!」
ガシッ!!
ルビィ「!!」
曜「死んで欲しくないから言ってんだよ!!力の差を見て!一瞬だよ、一瞬!!一瞬でルビィちゃん達なんか死ぬんだよ!!」
ルビィ「死んだって構わないつもりで台場に情報渡したんでしょ!!?今更、死んで欲しくない…!?よくそんな事言えるね!!」
花丸「ルビィちゃん…!」
曜「あぁそうだよ、謝るつもりは無い!組の為を思えば仕方無い事だし!!でもルビィちゃん達はこうやって、帰ってこれたじゃん!!」
曜「じゃあ、折角戻ってきた命大事にしろよ!!若い癖に死に急ごうとすんなよ!!!自分でも分かってんだろ、力なんか足りてない事位!!」
ルビィ「……っ」
グイッ
曜「…!」
ルビィ「…今更何言ったって無駄だよ、曜ちゃん。一度は私達を〇そうとしたんだ。もう……曜ちゃん達の言う事は聞けない」
ルビィ「安心して、ルビィ達で勝手にやるから。もう連絡したりしない」
曜「…ッ」
<ガチャッ
四季「……ルビィちゃん、そろそろ」
ルビィ「…今まで、お世話になりました」
スタスタ…
曜「…」
花丸「……ごめんね、ルビィちゃん」
ルビィ「…行こ、四季ちゃん」
四季「…少しの間だけど、お世話になりました」
<バタンッ…
ガシッ!!
ルビィ「!!」
曜「死んで欲しくないから言ってんだよ!!力の差を見て!一瞬だよ、一瞬!!一瞬でルビィちゃん達なんか死ぬんだよ!!」
ルビィ「死んだって構わないつもりで台場に情報渡したんでしょ!!?今更、死んで欲しくない…!?よくそんな事言えるね!!」
花丸「ルビィちゃん…!」
曜「あぁそうだよ、謝るつもりは無い!組の為を思えば仕方無い事だし!!でもルビィちゃん達はこうやって、帰ってこれたじゃん!!」
曜「じゃあ、折角戻ってきた命大事にしろよ!!若い癖に死に急ごうとすんなよ!!!自分でも分かってんだろ、力なんか足りてない事位!!」
ルビィ「……っ」
グイッ
曜「…!」
ルビィ「…今更何言ったって無駄だよ、曜ちゃん。一度は私達を〇そうとしたんだ。もう……曜ちゃん達の言う事は聞けない」
ルビィ「安心して、ルビィ達で勝手にやるから。もう連絡したりしない」
曜「…ッ」
<ガチャッ
四季「……ルビィちゃん、そろそろ」
ルビィ「…今まで、お世話になりました」
スタスタ…
曜「…」
花丸「……ごめんね、ルビィちゃん」
ルビィ「…行こ、四季ちゃん」
四季「…少しの間だけど、お世話になりました」
<バタンッ…
8:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:13:04 ID:???00
曜「…」
ギシッ
花丸「…」
曜「…今更、死んで欲しくないって……言っちゃダメかなぁ…そりゃダメに決まってるよなぁ……」
花丸「まるだって同じ気持ちだよ…」
曜「矛盾してるよね……そんなの分かってんだけどさ。ダメだよなぁ…」
花丸「…」
曜「…咲いては散るだけか……凄いな、すみれちゃん…」
────
ギシッ
花丸「…」
曜「…今更、死んで欲しくないって……言っちゃダメかなぁ…そりゃダメに決まってるよなぁ……」
花丸「まるだって同じ気持ちだよ…」
曜「矛盾してるよね……そんなの分かってんだけどさ。ダメだよなぁ…」
花丸「…」
曜「…咲いては散るだけか……凄いな、すみれちゃん…」
────
9:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:15:06 ID:???00
ー【高坂組事務所】ー
穂乃果「どっこいしょっと…」
ことり「ふふっ。穂乃果ちゃん、おばあちゃんみたい」
穂乃果「お茶を貰えるかね、ことりちゃんや」
ことり「はーいっ。どう、調子は?」
穂乃果「違和感はあるけどね。現代医学って凄いや」
ことり「ダメだよ、ショットガンとか仕込み刀入れるとか言っちゃ」コポポ…
穂乃果「あー、いいねそれ。使えるじゃん」
ことり「言わない方が良かったかな…」
穂乃果「だって、まだ終わってないからさ。あの時も早々に退場しちゃって、これじゃ菫誠会にも先代にも顔向け出来ないよ」
ことり「……皆、かなり死んじゃったね」コトッ
穂乃果「蕾會も……これで、壊滅。また仲間達が先に逝っちゃってさ」ズズー…
ことり「…」
穂乃果「ことりちゃんは頑張ったのにね!穂乃果なんか、なーんの役にも立てずに爆破されて途中退場!」
ことり「ことりだって何も出来てないよ。直接仕留めた訳でもないし。ただがむしゃらに撃って、暴れて……結果大怪我しただけ。こっちも仲間、死んじゃったし……」
……ピシッ!!
ことり「!」
穂乃果「随分やってくれたよね……敵さんはさァ……ッ!」フルフル…
パリィン!!
ことり「ほ、穂乃果ちゃん、手…!」
ポタッポタッ…
穂乃果「…絶対許さない。死ぬ程コケにしやがって……ぶっ〇してやる」
ことり「……当然」
<ピンポーン
穂乃果「どっこいしょっと…」
ことり「ふふっ。穂乃果ちゃん、おばあちゃんみたい」
穂乃果「お茶を貰えるかね、ことりちゃんや」
ことり「はーいっ。どう、調子は?」
穂乃果「違和感はあるけどね。現代医学って凄いや」
ことり「ダメだよ、ショットガンとか仕込み刀入れるとか言っちゃ」コポポ…
穂乃果「あー、いいねそれ。使えるじゃん」
ことり「言わない方が良かったかな…」
穂乃果「だって、まだ終わってないからさ。あの時も早々に退場しちゃって、これじゃ菫誠会にも先代にも顔向け出来ないよ」
ことり「……皆、かなり死んじゃったね」コトッ
穂乃果「蕾會も……これで、壊滅。また仲間達が先に逝っちゃってさ」ズズー…
ことり「…」
穂乃果「ことりちゃんは頑張ったのにね!穂乃果なんか、なーんの役にも立てずに爆破されて途中退場!」
ことり「ことりだって何も出来てないよ。直接仕留めた訳でもないし。ただがむしゃらに撃って、暴れて……結果大怪我しただけ。こっちも仲間、死んじゃったし……」
……ピシッ!!
ことり「!」
穂乃果「随分やってくれたよね……敵さんはさァ……ッ!」フルフル…
パリィン!!
ことり「ほ、穂乃果ちゃん、手…!」
ポタッポタッ…
穂乃果「…絶対許さない。死ぬ程コケにしやがって……ぶっ〇してやる」
ことり「……当然」
<ピンポーン
10:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:17:05 ID:???00
穂乃果「…」
ことり「待っててね。はーい」
ピッ
ことり「どちらさ、ま……ッ!!?」
穂乃果「…ことりちゃん?」
ことり「……中須、かすみ」
穂乃果「……────ッこの期に及んで、カチコミに来やがったの!!?そっちがその気ならッ!!!」ジャキッ
ことり「ま、待って穂乃果ちゃん!」
穂乃果「何を待つのさ!!?ことりちゃんが怪我したのもアイツのせいで──」
ことり「…見て」
穂乃果「…?!」
<フリフリ
ことり「…白い、手拭い?」
穂乃果「何のつもり…?!」
ことり「……もしかして、白旗?」
穂乃果「はァッ!!?」
<スッ…
ことり「!!!」
穂乃果「!!!」
<『…聞こえてるのかしら、これ』
<『聞こえてるでしょ』
<『……すみれよ。出て来てくれない?』
────
ことり「待っててね。はーい」
ピッ
ことり「どちらさ、ま……ッ!!?」
穂乃果「…ことりちゃん?」
ことり「……中須、かすみ」
穂乃果「……────ッこの期に及んで、カチコミに来やがったの!!?そっちがその気ならッ!!!」ジャキッ
ことり「ま、待って穂乃果ちゃん!」
穂乃果「何を待つのさ!!?ことりちゃんが怪我したのもアイツのせいで──」
ことり「…見て」
穂乃果「…?!」
<フリフリ
ことり「…白い、手拭い?」
穂乃果「何のつもり…?!」
ことり「……もしかして、白旗?」
穂乃果「はァッ!!?」
<スッ…
ことり「!!!」
穂乃果「!!!」
<『…聞こえてるのかしら、これ』
<『聞こえてるでしょ』
<『……すみれよ。出て来てくれない?』
────
11:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:19:38 ID:???00
「…確認してない?」
『うん。あれで生きてるとは思えないけど』
「平安名すみれはそうかもしれませんが、かすみさんは致命傷では無いのでしょう?かすみさんは私の素性を知ってるんですよ。情報を流されたら面倒ですよね?」
『すみれちゃんを助けた時点で台場への反抗だからねぇ。恋ちゃんからは止められたけど、まあ勿論始末するつもりさ。そっちもお上として確保出来る様に動いても良いしね』
「そのつもりです。始末するならばなるべく迅速にお願いします。先の抗争の後始末でこちらもバタバタで、暫く皆さんへの手助けはやりにくいのでご承知の程」
『あいよ~。ところでせつ菜ちゃん、聞いていいかい?』
「はい?」
『せつ菜ちゃんは本部付って体でどこの直系直参にも属してないじゃん?』
「…はあ」
『これから暫く表立って主導していくのは彼方ちゃんになったからさ。あんまり話した事ないせつ菜ちゃんの事、今一度再確認しておきたくてね』
「…」
『……せつ菜ちゃんは、"どっち"だい?』
「…!!」
『警察も長いよね。勿論侑ちゃんから直々のご命令で今までやって来てるって事は分かってるよ』
『でもせつ菜ちゃんは台場組だ。ちゃんと、こっち側なんだよね?』
「…無論です。議論する余地もありません」
「私は台場組本部所属、優木せつ菜です。後にも先にも、警察に阿る気は1ミリもありません」
『了解。安心した』
「…では、宜しくお願い致します」
『あいよ~、頑張ってねぇ』
ピッ
────
『うん。あれで生きてるとは思えないけど』
「平安名すみれはそうかもしれませんが、かすみさんは致命傷では無いのでしょう?かすみさんは私の素性を知ってるんですよ。情報を流されたら面倒ですよね?」
『すみれちゃんを助けた時点で台場への反抗だからねぇ。恋ちゃんからは止められたけど、まあ勿論始末するつもりさ。そっちもお上として確保出来る様に動いても良いしね』
「そのつもりです。始末するならばなるべく迅速にお願いします。先の抗争の後始末でこちらもバタバタで、暫く皆さんへの手助けはやりにくいのでご承知の程」
『あいよ~。ところでせつ菜ちゃん、聞いていいかい?』
「はい?」
『せつ菜ちゃんは本部付って体でどこの直系直参にも属してないじゃん?』
「…はあ」
『これから暫く表立って主導していくのは彼方ちゃんになったからさ。あんまり話した事ないせつ菜ちゃんの事、今一度再確認しておきたくてね』
「…」
『……せつ菜ちゃんは、"どっち"だい?』
「…!!」
『警察も長いよね。勿論侑ちゃんから直々のご命令で今までやって来てるって事は分かってるよ』
『でもせつ菜ちゃんは台場組だ。ちゃんと、こっち側なんだよね?』
「…無論です。議論する余地もありません」
「私は台場組本部所属、優木せつ菜です。後にも先にも、警察に阿る気は1ミリもありません」
『了解。安心した』
「…では、宜しくお願い致します」
『あいよ~、頑張ってねぇ』
ピッ
────
12:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:22:03 ID:???00
ー【原宿、Serketのたまり場】ー
Serketメンバー「…メイさん」
メイ「…」
メンバー「今、私達が何人いるか分かります?」
メイ「…30人位か」
メンバー「10人です。しかも私ら2人を入れて。200近かったんスけどね」
メイ「ッ……」
メンバー「ほぼ皆、あの盃の日に死にました。あの場にいなかった奴等も、蕾會関係者って事で台場に追い立てられて……〇られたり再起不能にさせられた」
メイ「…」
メンバー「…誰の、せいっすか?」
メイ「台場だろ」
メンバー「違う」
メイ「!!」
スッ…
メンバー「……アンタだよ」
メイ「テメェ……!!」
メンバー「アンタの為なら命張れるよ。今までもそうして来たんだからよ」
メンバー「でもあの抗争で、アンタ何したよ?私らメンバーは蕾會のお守りで、アンタは澁谷かのんと勝手に組離れて戦ってたよな」
メイ「ケツ持って貰った恩義と義理はあンだろうがよ!!当然お前らは組を守る為に動くのが筋で───」
メンバー「ヤクザみてェな事言ってんじゃねぇよ!!極道の真似事してんのか!?私らSerketはヤクザの腰巾着でも盾でもねぇだろうが!!」
メイ「……ッ!!」
メンバー「アンタらの勝手で、友達は皆死んだよ。それでも……ウチらのリーダーかよ」
メイ「……」
メンバー「……お疲れした。自分は抜けます」
<ガチャッ
バタンッ…
Serketメンバー「…メイさん」
メイ「…」
メンバー「今、私達が何人いるか分かります?」
メイ「…30人位か」
メンバー「10人です。しかも私ら2人を入れて。200近かったんスけどね」
メイ「ッ……」
メンバー「ほぼ皆、あの盃の日に死にました。あの場にいなかった奴等も、蕾會関係者って事で台場に追い立てられて……〇られたり再起不能にさせられた」
メイ「…」
メンバー「…誰の、せいっすか?」
メイ「台場だろ」
メンバー「違う」
メイ「!!」
スッ…
メンバー「……アンタだよ」
メイ「テメェ……!!」
メンバー「アンタの為なら命張れるよ。今までもそうして来たんだからよ」
メンバー「でもあの抗争で、アンタ何したよ?私らメンバーは蕾會のお守りで、アンタは澁谷かのんと勝手に組離れて戦ってたよな」
メイ「ケツ持って貰った恩義と義理はあンだろうがよ!!当然お前らは組を守る為に動くのが筋で───」
メンバー「ヤクザみてェな事言ってんじゃねぇよ!!極道の真似事してんのか!?私らSerketはヤクザの腰巾着でも盾でもねぇだろうが!!」
メイ「……ッ!!」
メンバー「アンタらの勝手で、友達は皆死んだよ。それでも……ウチらのリーダーかよ」
メイ「……」
メンバー「……お疲れした。自分は抜けます」
<ガチャッ
バタンッ…
13:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:25:07 ID:???00
メイ「…そうか……そうだよな」
スチャッ
メイ「借りっぱなしだったな…ことりさんの銃」
メイ「…アイツらの為にも、私一人で台場に…」
メイ「……いや…」
チャキッ
メイ「…なんか疲れちゃったな」
カチッ…
メイ「………───ッ!!」フルフル…!
<ガチャッ
メイ「!」
?「……それが、死んだ姉貴分に対する仕打ち?」
メイ「…お前」
四季「私ならしない。助けられた命、あの人の為に使うけど」
メイ「お前よ……かのん先輩どうしたよ」
四季「…私と……いや、"私"の代わりに撃たれた」
メイ「ッ!!!」スチャッ
四季「…」
メイ「見〇しにしやがったのか……あぁ!!?」
四季「違う。あの時死ぬしか無かった私たちに次の機会を与えてくれた。私達でもう一度奴等にやり返せる様に」
メイ「どっちにしろ同じ事だろ!!テメェらが暴れりゃ助かったんじゃねぇのか!!?」
四季「無理。全員無様に死んで終わり」
メイ「ッ!!」ブンッ
ドカッ!!
四季「い゛ッ…」
スチャッ
メイ「借りっぱなしだったな…ことりさんの銃」
メイ「…アイツらの為にも、私一人で台場に…」
メイ「……いや…」
チャキッ
メイ「…なんか疲れちゃったな」
カチッ…
メイ「………───ッ!!」フルフル…!
<ガチャッ
メイ「!」
?「……それが、死んだ姉貴分に対する仕打ち?」
メイ「…お前」
四季「私ならしない。助けられた命、あの人の為に使うけど」
メイ「お前よ……かのん先輩どうしたよ」
四季「…私と……いや、"私"の代わりに撃たれた」
メイ「ッ!!!」スチャッ
四季「…」
メイ「見〇しにしやがったのか……あぁ!!?」
四季「違う。あの時死ぬしか無かった私たちに次の機会を与えてくれた。私達でもう一度奴等にやり返せる様に」
メイ「どっちにしろ同じ事だろ!!テメェらが暴れりゃ助かったんじゃねぇのか!!?」
四季「無理。全員無様に死んで終わり」
メイ「ッ!!」ブンッ
ドカッ!!
四季「い゛ッ…」
14:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:27:03 ID:???00
メイ「てめぇが生きて、かのん先輩達は皆死んだ……ッ!!ンだよそれ、ふざけんじゃねぇよ!!なぁ!!!」
四季「……あなたもじゃない」
メイ「あぁ!!?」
四季「あなたもあの時、あの抗争で死ぬ筈だった。違う?でも生きてしまったんでしょ?じゃあ、これから何をすべきか位分からない?」
メイ「……っ!」
四季「自分の頭に撃てばどれだけ楽になれるだろうね。仲間も皆いなくなって辛いだろうね。でも、あなたがする事はそんな事じゃない」
メイ「ンだとこの野郎!!」
四季「自分の事棚に上げたうえ勝手に死のうとすんなって言ってるの!!それが仲間や蕾會に対するあなたなりのケジメ!?そんな訳無いでしょッ!!?」
メイ「……ッ!!」
四季「…まだ終わってないんだよ、メイ」
メイ「…ッんだよ、クソ……ッ!!」
<「どうせ死ぬならその命、私に賭けてくれない?」
メイ「…ッあ!?」
すみれ「…」
ルビィ「勝手に一人で終わらせようとしないでよ、メイちゃん」
ことり「ことりの銃も返してもらってないし?」
穂乃果「穂乃果にも見せ場ちょーだいよ!」
メイ「…生きて、たんすね。皆」
すみれ「討入はまだ果たされてないのよ。アナタの力を貸して、メイ」
メイ「……やるんだな…」
すみれ「ええ…その為に、メイには受け入れて欲しい」
メイ「…あ?何を……」
<?「…」スッ…
四季「……あなたもじゃない」
メイ「あぁ!!?」
四季「あなたもあの時、あの抗争で死ぬ筈だった。違う?でも生きてしまったんでしょ?じゃあ、これから何をすべきか位分からない?」
メイ「……っ!」
四季「自分の頭に撃てばどれだけ楽になれるだろうね。仲間も皆いなくなって辛いだろうね。でも、あなたがする事はそんな事じゃない」
メイ「ンだとこの野郎!!」
四季「自分の事棚に上げたうえ勝手に死のうとすんなって言ってるの!!それが仲間や蕾會に対するあなたなりのケジメ!?そんな訳無いでしょッ!!?」
メイ「……ッ!!」
四季「…まだ終わってないんだよ、メイ」
メイ「…ッんだよ、クソ……ッ!!」
<「どうせ死ぬならその命、私に賭けてくれない?」
メイ「…ッあ!?」
すみれ「…」
ルビィ「勝手に一人で終わらせようとしないでよ、メイちゃん」
ことり「ことりの銃も返してもらってないし?」
穂乃果「穂乃果にも見せ場ちょーだいよ!」
メイ「…生きて、たんすね。皆」
すみれ「討入はまだ果たされてないのよ。アナタの力を貸して、メイ」
メイ「……やるんだな…」
すみれ「ええ…その為に、メイには受け入れて欲しい」
メイ「…あ?何を……」
<?「…」スッ…
15:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:30:05 ID:???00
メイ「────ッお、お前…!!?」
かすみ「…」
メイ「かす、みィッ!!」ブンッ
バキッ!!
かすみ「っづ……!!」
四季「メイ!」
穂乃果「四季ちゃん、いいよ」
四季「っ…!」
ことり「…」
かすみ「いった…」
メイ「お前、どの面下げて…ッ!仲間達が〇られてんだよ!!皆死んだんだ!!!元は全部お前ら台場のせいじゃねぇのかよ、なぁ!!!」
かすみ「…こっちも何人か死んでんですけどね」
メイ「あ?!」
かすみ「でもそこじゃないでしょ。それを言い出したらもうお互い何も出来ない、分かるよね」
メイ「そん、な事……ッ!」
かすみ「今、私の目的は台場を壊す事。一致してるんだよ、メイ。あなた達と」
メイ「何でお前が…!」
かすみ「…話せば長くなる。行こう、すみれ」
すみれ「メイ、今一度聞くわ」
メイ「…」
すみれ「Serketもゼロになって、あなたも何も残ってない。だからこそメイ」
すみれ「もう一度私達に、あなたの残った命を……預けてくれない?」
メイ「……」
すみれ「…お願い」
メイ「……行くしかねぇんだろ。死に損ない」
すみれ「…!」
メイ「私には、私だけが残った。危うく自分で手放すとこだったけどな」
メイ「……終わらせよう。今度は私が、死にぞこないになる番だ」
すみれ「……ありがとう」
────
かすみ「…」
メイ「かす、みィッ!!」ブンッ
バキッ!!
かすみ「っづ……!!」
四季「メイ!」
穂乃果「四季ちゃん、いいよ」
四季「っ…!」
ことり「…」
かすみ「いった…」
メイ「お前、どの面下げて…ッ!仲間達が〇られてんだよ!!皆死んだんだ!!!元は全部お前ら台場のせいじゃねぇのかよ、なぁ!!!」
かすみ「…こっちも何人か死んでんですけどね」
メイ「あ?!」
かすみ「でもそこじゃないでしょ。それを言い出したらもうお互い何も出来ない、分かるよね」
メイ「そん、な事……ッ!」
かすみ「今、私の目的は台場を壊す事。一致してるんだよ、メイ。あなた達と」
メイ「何でお前が…!」
かすみ「…話せば長くなる。行こう、すみれ」
すみれ「メイ、今一度聞くわ」
メイ「…」
すみれ「Serketもゼロになって、あなたも何も残ってない。だからこそメイ」
すみれ「もう一度私達に、あなたの残った命を……預けてくれない?」
メイ「……」
すみれ「…お願い」
メイ「……行くしかねぇんだろ。死に損ない」
すみれ「…!」
メイ「私には、私だけが残った。危うく自分で手放すとこだったけどな」
メイ「……終わらせよう。今度は私が、死にぞこないになる番だ」
すみれ「……ありがとう」
────
16:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:32:04 ID:???00
ー【警視庁音ノ木坂警察署、組織犯罪対策課】ー
梨子「…」カチッ、シュボッ…
ジジジ…
梨子「…ふー…」
<ガチャッ
絵里「あら、お疲れ様」
梨子「お疲れ様です…」
絵里「ほんとに疲れてるわね。コーヒー飲む?」
梨子「頂きます…」カシュッ
絵里「……」カチッ、シュボッ…
梨子「…」ゴクッ
絵里「…最悪の形で終わったわね」
梨子「一般の方に被害が及んでないのは幸運でしょうか…」
絵里「身体的な被害は無くとも、例えば羽田線の事故の後処理や大森のブックオフでの被害…挙げようと思えばいくらでも出てくるわよ」
梨子「だからこそ、カタギの方々に怪我人、死者が出てない事を喜びたいです。そうでも思わなきゃ……辛いですよ」
絵里「そうよね…」
梨子「警察もずっと後手後手で台場に圧力ひとつかけられず、抗争を野放しで……これが天下の桜田組ですか?」
絵里「…」フー…
梨子「…でもね、絵里さん」
絵里「なぁに?」
梨子「神宮・台場抗争に端を発する一連の抗争は、まだ終わっていない。そうですよね」
絵里「通称、大田抗争は終わり……次は、どことどこかしらね」
梨子「平安名すみれが率いる組織ですよ。この関東でずっと台風の目の台場に、彼女達は立ち向かう気です。3ヶ月が経とうと絶対に、引き下がる訳が無い」
梨子「蕾會の主力達が丸ごと台場に潰されてるんですよ。盃事の最中に……令和始まって以来最悪の抗争です。何人死んだのか…」
絵里「で、捕まったのが?」
梨子「ゼロです。ここは本当に法治国家なんですか?カタギに被害が無ければ何も立件出来ない?そんな組織、消えた方が良いんじゃないですか!!?」
梨子「…」カチッ、シュボッ…
ジジジ…
梨子「…ふー…」
<ガチャッ
絵里「あら、お疲れ様」
梨子「お疲れ様です…」
絵里「ほんとに疲れてるわね。コーヒー飲む?」
梨子「頂きます…」カシュッ
絵里「……」カチッ、シュボッ…
梨子「…」ゴクッ
絵里「…最悪の形で終わったわね」
梨子「一般の方に被害が及んでないのは幸運でしょうか…」
絵里「身体的な被害は無くとも、例えば羽田線の事故の後処理や大森のブックオフでの被害…挙げようと思えばいくらでも出てくるわよ」
梨子「だからこそ、カタギの方々に怪我人、死者が出てない事を喜びたいです。そうでも思わなきゃ……辛いですよ」
絵里「そうよね…」
梨子「警察もずっと後手後手で台場に圧力ひとつかけられず、抗争を野放しで……これが天下の桜田組ですか?」
絵里「…」フー…
梨子「…でもね、絵里さん」
絵里「なぁに?」
梨子「神宮・台場抗争に端を発する一連の抗争は、まだ終わっていない。そうですよね」
絵里「通称、大田抗争は終わり……次は、どことどこかしらね」
梨子「平安名すみれが率いる組織ですよ。この関東でずっと台風の目の台場に、彼女達は立ち向かう気です。3ヶ月が経とうと絶対に、引き下がる訳が無い」
梨子「蕾會の主力達が丸ごと台場に潰されてるんですよ。盃事の最中に……令和始まって以来最悪の抗争です。何人死んだのか…」
絵里「で、捕まったのが?」
梨子「ゼロです。ここは本当に法治国家なんですか?カタギに被害が無ければ何も立件出来ない?そんな組織、消えた方が良いんじゃないですか!!?」
17:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:35:05 ID:???00
絵里「…」スッ…
コトッ
梨子「…何ですか?レコーダー?」
絵里「…」カチッ
<『…無論です。議論する余地もありません」
梨子「…?」
<「私は台場組本部所属、優木せつ菜です。後にも先にも、警察に阿る気は1ミリもありません」
梨子「……───ッ!!?」
絵里「…」カチッ
梨子「こ、これ…!!」
絵里「やあっとシッポ出しやがったわ。随分と引っ掻き回して。しかも中から、ね」
梨子「まさか、せつ菜ちゃんが…」
絵里「勿論、せつ菜だけじゃない。今までの台場への根回しは一介の刑事如きに出来る事じゃないわ。これは、もっと上とも繋がってる証左でもある」
梨子「絵里さんが独断で張ってたんですか?!」
絵里「自分を棚に上げて言うけど、中にいると踏んでね。ヤクザなんぞ子飼いにしとくのが1番なのよ。それも小さな組を。台場はやり過ぎてんの、何もかもに手出して……関東を引っ掻き回して」
梨子「なら…!!」
絵里「まだよ、まず動かぬ証拠を集めなきゃ。これだけじゃ足りない。無論デカすぎる問題なのは分かってる。汚職とかのレベルじゃない、現役警察官が暴力団組員なんだからね」
絵里「せつ菜を捕まえられれば台場どころか、内部の上層部もとっ捕まえられる。そうすりゃ少しは世間も私達の事を見直すわ。今は落ち着いて、虎視眈々と…場を固めて行くわよ」
梨子「…忙しくなりますね」
絵里「その為に…やる事があるわ」
梨子「何なりと。忙しいのは今だけじゃないんで」
────
コトッ
梨子「…何ですか?レコーダー?」
絵里「…」カチッ
<『…無論です。議論する余地もありません」
梨子「…?」
<「私は台場組本部所属、優木せつ菜です。後にも先にも、警察に阿る気は1ミリもありません」
梨子「……───ッ!!?」
絵里「…」カチッ
梨子「こ、これ…!!」
絵里「やあっとシッポ出しやがったわ。随分と引っ掻き回して。しかも中から、ね」
梨子「まさか、せつ菜ちゃんが…」
絵里「勿論、せつ菜だけじゃない。今までの台場への根回しは一介の刑事如きに出来る事じゃないわ。これは、もっと上とも繋がってる証左でもある」
梨子「絵里さんが独断で張ってたんですか?!」
絵里「自分を棚に上げて言うけど、中にいると踏んでね。ヤクザなんぞ子飼いにしとくのが1番なのよ。それも小さな組を。台場はやり過ぎてんの、何もかもに手出して……関東を引っ掻き回して」
梨子「なら…!!」
絵里「まだよ、まず動かぬ証拠を集めなきゃ。これだけじゃ足りない。無論デカすぎる問題なのは分かってる。汚職とかのレベルじゃない、現役警察官が暴力団組員なんだからね」
絵里「せつ菜を捕まえられれば台場どころか、内部の上層部もとっ捕まえられる。そうすりゃ少しは世間も私達の事を見直すわ。今は落ち着いて、虎視眈々と…場を固めて行くわよ」
梨子「…忙しくなりますね」
絵里「その為に…やる事があるわ」
梨子「何なりと。忙しいのは今だけじゃないんで」
────
18:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:37:12 ID:???00
ー【台場組本部】ー
侑「…淡島の動きは?」
歩夢「現状特に無いかな。田舎育ちのヤクザに出来る事は表立った暴力だけ。ウチみたく、策を弄する事なんて出来ないし」
侑「油断は禁物。蕾會の一件もあるんだよ」
歩夢「…そうだったね」
侑「警察の方は?」
歩夢「いつも通りせつ菜ちゃんが下から。それと本部長が前以上に上から根回しを頑張ってくれてる。お陰で逮捕者は…」
侑「1人いるじゃん。蒲田の」
歩夢「ああ…どうする?愛ちゃんの一派だったからほっといてたけど」
侑「…出てこさせるから始末して。どれだけの事を警察に話されたか分からないし」
歩夢「分かった。私が行ってきていい?」
侑「お願い。嵐珠ちゃんが帰ってくるから、それまでには」
歩夢「了解」
────
侑「…淡島の動きは?」
歩夢「現状特に無いかな。田舎育ちのヤクザに出来る事は表立った暴力だけ。ウチみたく、策を弄する事なんて出来ないし」
侑「油断は禁物。蕾會の一件もあるんだよ」
歩夢「…そうだったね」
侑「警察の方は?」
歩夢「いつも通りせつ菜ちゃんが下から。それと本部長が前以上に上から根回しを頑張ってくれてる。お陰で逮捕者は…」
侑「1人いるじゃん。蒲田の」
歩夢「ああ…どうする?愛ちゃんの一派だったからほっといてたけど」
侑「…出てこさせるから始末して。どれだけの事を警察に話されたか分からないし」
歩夢「分かった。私が行ってきていい?」
侑「お願い。嵐珠ちゃんが帰ってくるから、それまでには」
歩夢「了解」
────
19:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:39:05 ID:???00
ー【八王子、山間の宿】ー
キキッ
ガチャッ
穂乃果「随分と遠くまで来たねぇ。おしり痛い…」
ことり「あはは、長旅って程でも無いよ」
四季「どうしてここに?」
すみれ「…知り合いがいるの」
かすみ「…」
ルビィ「疲れたー、早くお風呂入りたーい」
メイ「めっちゃ分かる…」
ルビィ「ん、あれ?休業中って書いてあるけど」
すみれ「良いのよ」
ガラッ
かすみ「…すいません、予約していた者ですが…」
<ガチャッ
女将「……よく来たわね。英玲奈から話は聞いてる」
すみれ「お世話になります。菫誠会の平安名すみれです。どうかお見知り置きの程」
女将「すみれちゃんね。それにかすみちゃん。皆さんもお揃いで。どうぞ中へ」
四季「あ、はい…」
穂乃果「失礼しまーす…」
ーーーー
キキッ
ガチャッ
穂乃果「随分と遠くまで来たねぇ。おしり痛い…」
ことり「あはは、長旅って程でも無いよ」
四季「どうしてここに?」
すみれ「…知り合いがいるの」
かすみ「…」
ルビィ「疲れたー、早くお風呂入りたーい」
メイ「めっちゃ分かる…」
ルビィ「ん、あれ?休業中って書いてあるけど」
すみれ「良いのよ」
ガラッ
かすみ「…すいません、予約していた者ですが…」
<ガチャッ
女将「……よく来たわね。英玲奈から話は聞いてる」
すみれ「お世話になります。菫誠会の平安名すみれです。どうかお見知り置きの程」
女将「すみれちゃんね。それにかすみちゃん。皆さんもお揃いで。どうぞ中へ」
四季「あ、はい…」
穂乃果「失礼しまーす…」
ーーーー
20:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:41:05 ID:???00
女将「……部屋は案内した通りよ。それでここが広間、自由に使って。私は基本受付か自宅にいるから」
すみれ「何もかもお世話になります。このご恩は必ず」
女将「畏まらなくていいわ。英玲奈の紹介なら、まあ安心だしね。それじゃ今日のところは帰るから、何かあったら連絡してちょうだい」
かすみ「ありがとうございます」
<テクテク…
すみれ「…宿無しフーテン根無し草の私達には、渡りに船ね」
かすみ「高坂組にお邪魔しても良いけど、都心からは離れたかったし」
すみれ「ことり達は?」
かすみ「先にお風呂入ってるよ」
穂乃果「穂乃果達も早く入ろーよー」ヒョコッ
すみれ「まずは私達だけで当面の目標を話したかったのよ。あの子達には取り敢えず一息付かせたかったの、疲れてるだろうし」
穂乃果「そっか、優しいね…あ、どれにする?自販機の適当に買ってきたよ」ガサッ
かすみ「かすみんはぁ、いちごミルクで♪」
穂乃果「うん、無いよ」
すみれ「…」ジーッ
かすみ「何その目。言っとくけどかすみん大体いつもこんなんだからね」
穂乃果「うっそぉ?すみれちゃんから聞いたけど、ブチギレながら銃撃ちまくるタイプらしいじゃん」
かすみ「いつの話をしてんの、すみれ」
すみれ「あ、私ほろ酔いで良いわ」
かすみ「聞いて!?」
すみれ「ふふっ、何よ?」
穂乃果「…〇し合いしてたんだよね?そこ」
すみれ「ん?まあ昔はね。色々あってこうなったの。分からない物ねぇ」カシュッ
かすみ「いつか〇しますよ。その為に助けたんですから」カシュッ
穂乃果「ビールだよそれ。変な2人」カシュッ
すみれ「…取り敢えず、まだ生きてる事に乾杯」
かすみ「…」
穂乃果「素晴らしい事だねぇ」
ゴクッ…
すみれ「何もかもお世話になります。このご恩は必ず」
女将「畏まらなくていいわ。英玲奈の紹介なら、まあ安心だしね。それじゃ今日のところは帰るから、何かあったら連絡してちょうだい」
かすみ「ありがとうございます」
<テクテク…
すみれ「…宿無しフーテン根無し草の私達には、渡りに船ね」
かすみ「高坂組にお邪魔しても良いけど、都心からは離れたかったし」
すみれ「ことり達は?」
かすみ「先にお風呂入ってるよ」
穂乃果「穂乃果達も早く入ろーよー」ヒョコッ
すみれ「まずは私達だけで当面の目標を話したかったのよ。あの子達には取り敢えず一息付かせたかったの、疲れてるだろうし」
穂乃果「そっか、優しいね…あ、どれにする?自販機の適当に買ってきたよ」ガサッ
かすみ「かすみんはぁ、いちごミルクで♪」
穂乃果「うん、無いよ」
すみれ「…」ジーッ
かすみ「何その目。言っとくけどかすみん大体いつもこんなんだからね」
穂乃果「うっそぉ?すみれちゃんから聞いたけど、ブチギレながら銃撃ちまくるタイプらしいじゃん」
かすみ「いつの話をしてんの、すみれ」
すみれ「あ、私ほろ酔いで良いわ」
かすみ「聞いて!?」
すみれ「ふふっ、何よ?」
穂乃果「…〇し合いしてたんだよね?そこ」
すみれ「ん?まあ昔はね。色々あってこうなったの。分からない物ねぇ」カシュッ
かすみ「いつか〇しますよ。その為に助けたんですから」カシュッ
穂乃果「ビールだよそれ。変な2人」カシュッ
すみれ「…取り敢えず、まだ生きてる事に乾杯」
かすみ「…」
穂乃果「素晴らしい事だねぇ」
ゴクッ…
21:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:43:28 ID:???00
穂乃果「ぷっ、はぁ~~~っ!!今日も麦が美味いっ!!」
かすみ「あぁ……久しぶりに飲んだ」
すみれ「……」
かすみ「…天を仰いで、どうしたの」
すみれ「んー?……皆に報告してたの。ごめん、まだ生きてるって」
かすみ「…」
穂乃果「…」
すみれ「アンタも言っとけば」
かすみ「…あとでね」
すみれ「…ん」ゴクッ
穂乃果「…はぁ……キッツイなぁ、渡世…」
すみれ「…ホントにね。でも、こんな生き方しか出来ないのよね」
穂乃果「そうなんだよ…」
かすみ「それで…どうする?」
すみれ「…使える物は全て使って、台場に立ち向かう。その為に何が必要かしら」
かすみ「金、武器」
穂乃果「あと人員かな」
すみれ「1つずつ潰していくわ。まず金」
穂乃果「高坂組としては多く見積っても3億。大した組じゃないしね。台場と違って」
穂乃果「口座は無いから組の隠し金庫に全部ある。下ろすのに手間がかかるね。勿論、ガサ入れされてなけりゃの話。急いで出てきちゃったから忘れてた、てへ」
すみれ「…ま、仕方ないわ。かすみは?」
かすみ「愛先輩が離反する時持ち出した朝香興行のアガりのいくらかが、7億。台場組にバレてなくて手付かずなら、愛先輩の愛人の家に通帳とかがあると思う」
すみれ「その愛人の家はどこ?」
かすみ「……新橋」
すみれ「…ふむ。仮に全て手に入ったら10億か…よし、武器はどう?」
かすみ「あぁ……久しぶりに飲んだ」
すみれ「……」
かすみ「…天を仰いで、どうしたの」
すみれ「んー?……皆に報告してたの。ごめん、まだ生きてるって」
かすみ「…」
穂乃果「…」
すみれ「アンタも言っとけば」
かすみ「…あとでね」
すみれ「…ん」ゴクッ
穂乃果「…はぁ……キッツイなぁ、渡世…」
すみれ「…ホントにね。でも、こんな生き方しか出来ないのよね」
穂乃果「そうなんだよ…」
かすみ「それで…どうする?」
すみれ「…使える物は全て使って、台場に立ち向かう。その為に何が必要かしら」
かすみ「金、武器」
穂乃果「あと人員かな」
すみれ「1つずつ潰していくわ。まず金」
穂乃果「高坂組としては多く見積っても3億。大した組じゃないしね。台場と違って」
穂乃果「口座は無いから組の隠し金庫に全部ある。下ろすのに手間がかかるね。勿論、ガサ入れされてなけりゃの話。急いで出てきちゃったから忘れてた、てへ」
すみれ「…ま、仕方ないわ。かすみは?」
かすみ「愛先輩が離反する時持ち出した朝香興行のアガりのいくらかが、7億。台場組にバレてなくて手付かずなら、愛先輩の愛人の家に通帳とかがあると思う」
すみれ「その愛人の家はどこ?」
かすみ「……新橋」
すみれ「…ふむ。仮に全て手に入ったら10億か…よし、武器はどう?」
22:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:45:06 ID:???00
穂乃果「穂乃果がトカレフ一丁。ことりちゃんがレンコン二丁。各自フル装弾かな。そんだけ」
かすみ「GLOCK19が一丁。弾はあとマガジン1本で、入ってるの合わせて30発」
すみれ「…ふぅ……ステゴロで行きますか。私も持ってないし。ほんとはマシンガンとかが欲しいんだけど、今のとこ無理そうね…」
穂乃果「いいね。世界一馬鹿な抗争としてギネス載るよ」
かすみ「嬉しくないです」
すみれ「メイがことりから銃借りてたって言ってたけど?」
穂乃果「あそっか、じゃあ今ことりちゃんは一丁だ」
かすみ「10億あれば武器くらい買えるよ。台場の武器のツテを使えば」
すみれ「私達にも売ってくれそうなの?」
かすみ「金さえ払えば相手は選ばない人だから、そこは大丈夫」
すみれ「分かったわ。では人員はどうかしら」
穂乃果「穂乃果とことりちゃんのみ!」
かすみ「…そこはツテ無し」
すみれ「…考えたくないわね……」
穂乃果「降参する?」
かすみ「イヤです」
穂乃果「知ってる」
すみれ「それに、菫誠会は全員〇すつもりと彼方は言ってた。こっちが降参する気でも向こうはどうせ〇しにかかってくるのよ」
かすみ「台場に歯向かうかすみんも当然狙われてるハズです。ただ黙って〇されるのは性に合いません。死ぬんならせめて…一矢報いますよ」
すみれ「菫誠会もそのつもりだったのよ?でもやっぱり潤沢な組織力には勝てなかったわ。やる気だけじゃあね」
穂乃果「要は本気で手を汚せるかだよ。しかし穂乃果も狙われてるのかぁ…」
すみれ「そりゃ全員マトよ。四面楚歌、八方塞がり、孤立無援……どうぞ好きな単語を当て嵌めて」
穂乃果「絶体絶命」
かすみ「万事休す」
すみれ「……はぁ」
かすみ「GLOCK19が一丁。弾はあとマガジン1本で、入ってるの合わせて30発」
すみれ「…ふぅ……ステゴロで行きますか。私も持ってないし。ほんとはマシンガンとかが欲しいんだけど、今のとこ無理そうね…」
穂乃果「いいね。世界一馬鹿な抗争としてギネス載るよ」
かすみ「嬉しくないです」
すみれ「メイがことりから銃借りてたって言ってたけど?」
穂乃果「あそっか、じゃあ今ことりちゃんは一丁だ」
かすみ「10億あれば武器くらい買えるよ。台場の武器のツテを使えば」
すみれ「私達にも売ってくれそうなの?」
かすみ「金さえ払えば相手は選ばない人だから、そこは大丈夫」
すみれ「分かったわ。では人員はどうかしら」
穂乃果「穂乃果とことりちゃんのみ!」
かすみ「…そこはツテ無し」
すみれ「…考えたくないわね……」
穂乃果「降参する?」
かすみ「イヤです」
穂乃果「知ってる」
すみれ「それに、菫誠会は全員〇すつもりと彼方は言ってた。こっちが降参する気でも向こうはどうせ〇しにかかってくるのよ」
かすみ「台場に歯向かうかすみんも当然狙われてるハズです。ただ黙って〇されるのは性に合いません。死ぬんならせめて…一矢報いますよ」
すみれ「菫誠会もそのつもりだったのよ?でもやっぱり潤沢な組織力には勝てなかったわ。やる気だけじゃあね」
穂乃果「要は本気で手を汚せるかだよ。しかし穂乃果も狙われてるのかぁ…」
すみれ「そりゃ全員マトよ。四面楚歌、八方塞がり、孤立無援……どうぞ好きな単語を当て嵌めて」
穂乃果「絶体絶命」
かすみ「万事休す」
すみれ「……はぁ」
23:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:47:09 ID:???00
穂乃果「…ヤクザらしく行こうよ」
すみれ「……というと」
穂乃果「奪う、脅す、〇す。穂乃果達はそうやって生きてきた、でしょ?」
すみれ「チマチマその辺の企業とか店とか叩けっての?それか用心棒でみかじめ料せしめるとか……」
穂乃果「標的は台場組系だけだよ。今更そんなんしてカタギに手出して、捕まる訳にゃ行かないでしょ。もっともムショの方が安全だろーけどね」
穂乃果「前の抗争じゃ菫誠会はずっと狙われるだけだったでしょ。今度は違う。〇せばいい。傘下も、台場も。狙われる者より狙う者の方が強いって事を分からせてやろう」
すみれ「…かすみ、どこがある?」
かすみ「…愛先輩に最初はついて行こうとしてた奴等がいる。そこを狙ってみる?」
穂乃果「全部教えて」
かすみ「建設系の【矢澤組】。それに矢澤組とほぼ共同体制且つ主なシノギは芸能系の【西木野総業】。武器輸入やら薬の【シチリアン・ヴィオレンツァ】、それに荒事専門と、横浜中華街で裏カジノ経営の【黒龍(hēi lóng)】」
穂乃果「随分とまぁ…それ全部台場の傘下なの?」
かすみ「それも忠誠心のお強い、ね」
すみれ「あの日、一堂に会したのを見た時……ちょっとだけ喧嘩売ったの後悔したわ。濃すぎる面子で…」
かすみ「…あそうだ、あと【八月会】」
穂乃果「八月会も!?あそこ、台場どころか淡島より古いじゃん!何で…」
かすみ「ぶっちゃけ八月会だけは何で参加したのか分かんない。蕾會よりもまずあそこと五分とかなら分かるけど、普通に台場の枝だし」
すみれ「…何も分からないなら手出無用ね。勿論、何かされたらその時は」
穂乃果「淡島さんは?」
かすみ「はい、そこもですね」
すみれ「いや、あそこはもう台場の味方じゃないはずよ」
かすみ「え?」
すみれ「〇される前に、ライブ映像を見させられたって言ったでしょ。侑、淡島に喧嘩売ってたわ」
かすみ「……何してるんですか…」
穂乃果「じゃあいつか台場と淡島が…!?」
すみれ「ええ、時間の問題でしょうね」
穂乃果「…そっか」
かすみ「じゃあ、淡島に協力を申し出るとか…」
すみれ「…元は台場側の組だから、素直に私達に協力してくれるか不安なのよね。勿論多少なり台場に思う所あるでしょうが、表立って協力するよりもし淡島が始めた時、便乗する位にしましょう」
すみれ「漁夫の利じゃないけど、ただでさえウチは何も無い会なんだから最終的に手を結び勝ちを分けてもらう。そんな勢いで良いわ」
かすみ「…分かった。台場の本丸はさて置き、傘下はこんなとこ。後は渡辺組もか」
穂乃果「曜ちゃんとこは……まあ、味方にはならないと思うよ」
すみれ「実証済。愛達との抗争で最初に協力要請してたし。断られたけどね」
穂乃果「だろうね。別に悪く言うつもり無いけど、曜ちゃんは寧ろ現実主義でヤクザやってるのも仕方なくって感じだし」
かすみ「…」
すみれ「……というと」
穂乃果「奪う、脅す、〇す。穂乃果達はそうやって生きてきた、でしょ?」
すみれ「チマチマその辺の企業とか店とか叩けっての?それか用心棒でみかじめ料せしめるとか……」
穂乃果「標的は台場組系だけだよ。今更そんなんしてカタギに手出して、捕まる訳にゃ行かないでしょ。もっともムショの方が安全だろーけどね」
穂乃果「前の抗争じゃ菫誠会はずっと狙われるだけだったでしょ。今度は違う。〇せばいい。傘下も、台場も。狙われる者より狙う者の方が強いって事を分からせてやろう」
すみれ「…かすみ、どこがある?」
かすみ「…愛先輩に最初はついて行こうとしてた奴等がいる。そこを狙ってみる?」
穂乃果「全部教えて」
かすみ「建設系の【矢澤組】。それに矢澤組とほぼ共同体制且つ主なシノギは芸能系の【西木野総業】。武器輸入やら薬の【シチリアン・ヴィオレンツァ】、それに荒事専門と、横浜中華街で裏カジノ経営の【黒龍(hēi lóng)】」
穂乃果「随分とまぁ…それ全部台場の傘下なの?」
かすみ「それも忠誠心のお強い、ね」
すみれ「あの日、一堂に会したのを見た時……ちょっとだけ喧嘩売ったの後悔したわ。濃すぎる面子で…」
かすみ「…あそうだ、あと【八月会】」
穂乃果「八月会も!?あそこ、台場どころか淡島より古いじゃん!何で…」
かすみ「ぶっちゃけ八月会だけは何で参加したのか分かんない。蕾會よりもまずあそこと五分とかなら分かるけど、普通に台場の枝だし」
すみれ「…何も分からないなら手出無用ね。勿論、何かされたらその時は」
穂乃果「淡島さんは?」
かすみ「はい、そこもですね」
すみれ「いや、あそこはもう台場の味方じゃないはずよ」
かすみ「え?」
すみれ「〇される前に、ライブ映像を見させられたって言ったでしょ。侑、淡島に喧嘩売ってたわ」
かすみ「……何してるんですか…」
穂乃果「じゃあいつか台場と淡島が…!?」
すみれ「ええ、時間の問題でしょうね」
穂乃果「…そっか」
かすみ「じゃあ、淡島に協力を申し出るとか…」
すみれ「…元は台場側の組だから、素直に私達に協力してくれるか不安なのよね。勿論多少なり台場に思う所あるでしょうが、表立って協力するよりもし淡島が始めた時、便乗する位にしましょう」
すみれ「漁夫の利じゃないけど、ただでさえウチは何も無い会なんだから最終的に手を結び勝ちを分けてもらう。そんな勢いで良いわ」
かすみ「…分かった。台場の本丸はさて置き、傘下はこんなとこ。後は渡辺組もか」
穂乃果「曜ちゃんとこは……まあ、味方にはならないと思うよ」
すみれ「実証済。愛達との抗争で最初に協力要請してたし。断られたけどね」
穂乃果「だろうね。別に悪く言うつもり無いけど、曜ちゃんは寧ろ現実主義でヤクザやってるのも仕方なくって感じだし」
かすみ「…」
24:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:49:08 ID:???00
すみれ「かすみ、あと何か無い?台場に関する事、何でもいい」
かすみ「後は…海外事業部かな」
穂乃果「何それ、普通の会社みたいな」
かすみ「ほぼそう。台場のフロント企業は結構あってさ。【桃源仙境】知ってる?あそこ、ウチの」
穂乃果「え゛ぇっ!?あそこのラーメン、チェーンにしては美味しいからよくことりちゃんと行ってたよ!?」
すみれ「…あそこ、大分デカくない?」
かすみ「元々台場のアガりの税金逃れで計画してたの。そこで彼方先輩が見付けてきたやり手の元ビジネスマン、【鐘嵐珠】先輩を据えて運営させた」
かすみ「結果大成功。税金逃れの為が寧ろ売上高から来る税金に頭悩ませてたよ。嬉しい悲鳴って奴。しかも企業としてはマトモだからね、お上も追求しにくい」
穂乃果「そんで台場として海外事業部?を作ったんだ」
かすみ「侑先輩がこれだけで終わらせるのは惜しいって部を立ち上げて、ボスとして嵐珠先輩。あと会った事ないけど他に【交渉】【調達】【総務】の部があってそれぞれリーダーがいる」
かすみ「交渉のりな子…天王寺璃奈って子は嵐珠先輩の手下でも台場組でも無い、フリーのハッカー。元公安らしいけど、会った事は無いよ」
すみれ「でも仕事は台場でしてるんでしょ?」
かすみ「台場"でも"。殆ど嵐珠先輩直々の命令で動いてる部だから、ぶっちゃけ何してるか詳しくは知らないよ」
かすみ「…正直、金回りだけなら台場と匹敵してる。下手したら超えてるかも。もしかしたら独立するんじゃない?」
すみれ「気が滅入ってきたけど、あと何かあれば…どうぞ」
かすみ「うーん、横浜の桃源仙境に黒龍の裏カジノがあるとか…あ、音ノ木坂警察署に台場組の組員がいるよ」
穂乃果「ぶふーっ!!」
かすみ「危なっ!かかるんですけど!?」
すみれ「…そりゃ、こうもなるわよ……何、アンタんとこにはサツとヤクザの、2足のわらじがいるの?」
かすみ「優木せつ菜巡査。本名、中川菜々先輩。侑先輩が直接潜れって指示してからずっといる。台場が全然捕まったりしないのはそうやって裏で手を回してたから」
穂乃果「おかしいとは思ってたんだよ。神宮・台場抗争でも逮捕者無し。この前のだって爆破の犯人、宮下組の子が自首しただけで実質台場の逮捕者いないし」
すみれ「でも巡査如きにそこまでの事出来るとは思えないけど」
かすみ「上にもいます。下は菜々先輩」
すみれ「…ホント、どこに喧嘩売ってんのかしら、私ら」
かすみ「ホントだよ」
かすみ「後は…海外事業部かな」
穂乃果「何それ、普通の会社みたいな」
かすみ「ほぼそう。台場のフロント企業は結構あってさ。【桃源仙境】知ってる?あそこ、ウチの」
穂乃果「え゛ぇっ!?あそこのラーメン、チェーンにしては美味しいからよくことりちゃんと行ってたよ!?」
すみれ「…あそこ、大分デカくない?」
かすみ「元々台場のアガりの税金逃れで計画してたの。そこで彼方先輩が見付けてきたやり手の元ビジネスマン、【鐘嵐珠】先輩を据えて運営させた」
かすみ「結果大成功。税金逃れの為が寧ろ売上高から来る税金に頭悩ませてたよ。嬉しい悲鳴って奴。しかも企業としてはマトモだからね、お上も追求しにくい」
穂乃果「そんで台場として海外事業部?を作ったんだ」
かすみ「侑先輩がこれだけで終わらせるのは惜しいって部を立ち上げて、ボスとして嵐珠先輩。あと会った事ないけど他に【交渉】【調達】【総務】の部があってそれぞれリーダーがいる」
かすみ「交渉のりな子…天王寺璃奈って子は嵐珠先輩の手下でも台場組でも無い、フリーのハッカー。元公安らしいけど、会った事は無いよ」
すみれ「でも仕事は台場でしてるんでしょ?」
かすみ「台場"でも"。殆ど嵐珠先輩直々の命令で動いてる部だから、ぶっちゃけ何してるか詳しくは知らないよ」
かすみ「…正直、金回りだけなら台場と匹敵してる。下手したら超えてるかも。もしかしたら独立するんじゃない?」
すみれ「気が滅入ってきたけど、あと何かあれば…どうぞ」
かすみ「うーん、横浜の桃源仙境に黒龍の裏カジノがあるとか…あ、音ノ木坂警察署に台場組の組員がいるよ」
穂乃果「ぶふーっ!!」
かすみ「危なっ!かかるんですけど!?」
すみれ「…そりゃ、こうもなるわよ……何、アンタんとこにはサツとヤクザの、2足のわらじがいるの?」
かすみ「優木せつ菜巡査。本名、中川菜々先輩。侑先輩が直接潜れって指示してからずっといる。台場が全然捕まったりしないのはそうやって裏で手を回してたから」
穂乃果「おかしいとは思ってたんだよ。神宮・台場抗争でも逮捕者無し。この前のだって爆破の犯人、宮下組の子が自首しただけで実質台場の逮捕者いないし」
すみれ「でも巡査如きにそこまでの事出来るとは思えないけど」
かすみ「上にもいます。下は菜々先輩」
すみれ「…ホント、どこに喧嘩売ってんのかしら、私ら」
かすみ「ホントだよ」
25:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:51:04 ID:???00
穂乃果「…でも、そこに風穴空けれたら……かっこよくない?」
すみれ「…」
かすみ「かっこよさだけでやろうとする事じゃないよ…」
すみれ「……」
穂乃果「ヤクザなんて、でっかいとこに立ち向かってナンボでしょ?死ぬのも構わず、ぶっ飛ばせる奴をぶっ飛ばす!サツもヤクザもね!それこそ任侠!」
かすみ「はぁ……すみれも何か言ってよ」
すみれ「…よし、方針決めたわ」
穂乃果「おっ、流石だね。会長」
かすみ「それで?」
すみれ「…取り敢えず、明日にしましょう。お互い皆疲れてる。私らも少しは休まないとね」
穂乃果「あらっ」カクッ
すみれ「…」
フルフル…
かすみ「…」
────
すみれ「…」
かすみ「かっこよさだけでやろうとする事じゃないよ…」
すみれ「……」
穂乃果「ヤクザなんて、でっかいとこに立ち向かってナンボでしょ?死ぬのも構わず、ぶっ飛ばせる奴をぶっ飛ばす!サツもヤクザもね!それこそ任侠!」
かすみ「はぁ……すみれも何か言ってよ」
すみれ「…よし、方針決めたわ」
穂乃果「おっ、流石だね。会長」
かすみ「それで?」
すみれ「…取り敢えず、明日にしましょう。お互い皆疲れてる。私らも少しは休まないとね」
穂乃果「あらっ」カクッ
すみれ「…」
フルフル…
かすみ「…」
────
26:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:53:06 ID:???00
かぽーん
穂乃果「うーん広いっ!来た時は木が生い茂っててよく見えなかったけど、ここ結構大きいお宿だよねぇ」
ザバーッ
かすみ「うん。落ち着くね」
すみれ「…」チャプッ
穂乃果「さて、元台場のかすみさん。これも渡世不思議の縁だよ。裸の付き合いって事でお背中お流ししましょう」
かすみ「え、普通に嫌なんですけど」
穂乃果「まあまあそう言わず……うひひ」
かすみ「うひひって何!?その手も何!?ねぇ!!」
穂乃果「わしわしさせろーっ!!」バッシャーン
かすみ「んなー!!そんなに無いですかすみんはそもそもぉおぉおおぉっ!!!」
すみれ「なぁにしてんだか…」
穂乃果「おや随分綺麗な天女と…この花は?」
かすみ「…月下美人です」
穂乃果「あはは、かすみちゃんらしいや」
かすみ「そういう穂乃果先輩は…鯉と桜ですか」
穂乃果「うん、ハナっから龍ってタチじゃないし、いつかいつかと思って生きてきたんだ。例え桜みたいに一瞬でも龍になれれば、穂乃果はそれでいいから」
かすみ「へぇ…穂乃果先輩の割にちゃんと考えてるんですね」
穂乃果「割にって何だね~~~ッ!?」ワキワキ
かすみ「にゃああぁぁぁっ!!助けてすみれぇっ!!」
ザパッ
すみれ「ったく。ほら、とっとと洗いなさいな」テクテク
穂乃果「うーん広いっ!来た時は木が生い茂っててよく見えなかったけど、ここ結構大きいお宿だよねぇ」
ザバーッ
かすみ「うん。落ち着くね」
すみれ「…」チャプッ
穂乃果「さて、元台場のかすみさん。これも渡世不思議の縁だよ。裸の付き合いって事でお背中お流ししましょう」
かすみ「え、普通に嫌なんですけど」
穂乃果「まあまあそう言わず……うひひ」
かすみ「うひひって何!?その手も何!?ねぇ!!」
穂乃果「わしわしさせろーっ!!」バッシャーン
かすみ「んなー!!そんなに無いですかすみんはそもそもぉおぉおおぉっ!!!」
すみれ「なぁにしてんだか…」
穂乃果「おや随分綺麗な天女と…この花は?」
かすみ「…月下美人です」
穂乃果「あはは、かすみちゃんらしいや」
かすみ「そういう穂乃果先輩は…鯉と桜ですか」
穂乃果「うん、ハナっから龍ってタチじゃないし、いつかいつかと思って生きてきたんだ。例え桜みたいに一瞬でも龍になれれば、穂乃果はそれでいいから」
かすみ「へぇ…穂乃果先輩の割にちゃんと考えてるんですね」
穂乃果「割にって何だね~~~ッ!?」ワキワキ
かすみ「にゃああぁぁぁっ!!助けてすみれぇっ!!」
ザパッ
すみれ「ったく。ほら、とっとと洗いなさいな」テクテク
27:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:55:02 ID:???00
穂乃果「…あ、すみれちゃんも入ってたんだ?」
すみれ「ああ……最近入れたの」
かすみ「同じ所でね。かすみんは突き直してもらって…そこの彫り師さんがここを教えてくれたんだ」
穂乃果「ほほう、持つべきものは彫り師ですなぁ」
すみれ「適当な…」バシャッ
穂乃果「……成程ね、全部背負いたいんだ、すみれちゃん」
すみれ「…ええ」
かすみ「分かるんです?意味」
穂乃果「何となくはね。どんなに這いつくばって死にかけても、這い上がって全部断ち切るつもりかな」
すみれ「その通りよ。もう負ける気は無い」
かすみ「厳ついなぁ…」
穂乃果「ま、極道だからね」
すみれ「半端者でも、突き通せば極道よ。私はもう……この道を歩き切るしかない」
────
すみれ「ああ……最近入れたの」
かすみ「同じ所でね。かすみんは突き直してもらって…そこの彫り師さんがここを教えてくれたんだ」
穂乃果「ほほう、持つべきものは彫り師ですなぁ」
すみれ「適当な…」バシャッ
穂乃果「……成程ね、全部背負いたいんだ、すみれちゃん」
すみれ「…ええ」
かすみ「分かるんです?意味」
穂乃果「何となくはね。どんなに這いつくばって死にかけても、這い上がって全部断ち切るつもりかな」
すみれ「その通りよ。もう負ける気は無い」
かすみ「厳ついなぁ…」
穂乃果「ま、極道だからね」
すみれ「半端者でも、突き通せば極道よ。私はもう……この道を歩き切るしかない」
────
28:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:57:07 ID:???00
ー【宿内、遊技場】ー
ルビィ「…くらえっ、ルビィすまーっしゅ!!」スコーン
四季「…」カンッ
ルビィ「真顔で返さないで!?」カンッ
メイ「ルビィ、次はアイツの顔面当ててやれ!!」
ことり「そんなのダメに決まってるで……しょっ!!!」ヒュッ
<コローン
ことり「あ」
ルビィ「いぇーい!外してやんのー!」パンッ
メイ「ざまあみろー!」パンッ
穂乃果「なはは、大きく振りかぶって外したねぇことりちゃん」
四季「どんまいです、ことりさん」
ことり「くすん…」
かすみ「…あれ、すみれは?」
穂乃果「んえ?いない?先部屋戻ったのかな」
かすみ「……呼んでこよっと」
穂乃果「え、寝てんじゃないの?」
<テクテク
ことり「行っちゃった」
穂乃果「…あー、よし、次は穂乃果とダブルスしよ!」
ことり「うんっ!」
────
ルビィ「…くらえっ、ルビィすまーっしゅ!!」スコーン
四季「…」カンッ
ルビィ「真顔で返さないで!?」カンッ
メイ「ルビィ、次はアイツの顔面当ててやれ!!」
ことり「そんなのダメに決まってるで……しょっ!!!」ヒュッ
<コローン
ことり「あ」
ルビィ「いぇーい!外してやんのー!」パンッ
メイ「ざまあみろー!」パンッ
穂乃果「なはは、大きく振りかぶって外したねぇことりちゃん」
四季「どんまいです、ことりさん」
ことり「くすん…」
かすみ「…あれ、すみれは?」
穂乃果「んえ?いない?先部屋戻ったのかな」
かすみ「……呼んでこよっと」
穂乃果「え、寝てんじゃないの?」
<テクテク
ことり「行っちゃった」
穂乃果「…あー、よし、次は穂乃果とダブルスしよ!」
ことり「うんっ!」
────
29:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 22:59:15 ID:???00
コンコン
かすみ「すみれ、いる?」
コンコン
かすみ「…逃げたんじゃないよね?」
…ガチャッ
かすみ「…入るよ」
<「…」
かすみ「暗っ…えーと電気は……」
「点けないで」
かすみ「…何でさ」
「こんな顔…見せたくない」
かすみ「……」
スッ…
すみれ「ばっ…!」
かすみ「泣いてんの?」
すみれ「……っ」バッ
かすみ「何で?怖気付いたの?」
すみれ「違うわよ!」
かすみ「怖くなったんだ?敵が大き過ぎて、結局無駄死にするだけなんじゃないかって」
すみれ「違うってンのよ!!」
かすみ「じゃ、何でさっきから震えてんの?」ガシッ
すみれ「…っあ」
プルプル…
かすみ「正直に言いなよ、怖いんでしょ?別に、すみれがいなくても私らはやるけど───」
すみれ「ホントに、違うの…っ!」
かすみ「じゃあ何で!!?」
すみれ「思い出しちゃったの!!昔を!!」
かすみ「ッ!!」
かすみ「すみれ、いる?」
コンコン
かすみ「…逃げたんじゃないよね?」
…ガチャッ
かすみ「…入るよ」
<「…」
かすみ「暗っ…えーと電気は……」
「点けないで」
かすみ「…何でさ」
「こんな顔…見せたくない」
かすみ「……」
スッ…
すみれ「ばっ…!」
かすみ「泣いてんの?」
すみれ「……っ」バッ
かすみ「何で?怖気付いたの?」
すみれ「違うわよ!」
かすみ「怖くなったんだ?敵が大き過ぎて、結局無駄死にするだけなんじゃないかって」
すみれ「違うってンのよ!!」
かすみ「じゃ、何でさっきから震えてんの?」ガシッ
すみれ「…っあ」
プルプル…
かすみ「正直に言いなよ、怖いんでしょ?別に、すみれがいなくても私らはやるけど───」
すみれ「ホントに、違うの…っ!」
かすみ「じゃあ何で!!?」
すみれ「思い出しちゃったの!!昔を!!」
かすみ「ッ!!」
30:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:01:14 ID:???00
すみれ「正直、怖くないって言っても嘘になるわよ!でもそれより、姉妹達に仲間達、渡世の親も何もかも全員……もういない事を、思い出したの!!」
かすみ「…」
すみれ「死ぬのは怖くない…っ!でももし二の舞になったら?なんっにも出来ずに、今度こそ海に沈められたら!?いつも私ばっかり生き残って!!」
すみれ「死んでった人達に、報いる事が、出来なかったらって…考えたら……!!」プルプル…
かすみ「…」
ギュッ
すみれ「っ!」
かすみ「…全くしょうがない子ですねぇ。今は違くても、前はバッチバチの敵だったかすみんに……よくそんな顔出来るよ」ポンポン
すみれ「…だって…!」
かすみ「賭場で命のやり取りしたり、葬儀で愛先輩に啖呵切ったりしたあのすみれも、案外脆いんだ」
すみれ「私は弱くなんかないわよ…!」
かすみ「うん……」
かすみ「果林先輩、弾いてんだもんね」
かすみ「…」
すみれ「死ぬのは怖くない…っ!でももし二の舞になったら?なんっにも出来ずに、今度こそ海に沈められたら!?いつも私ばっかり生き残って!!」
すみれ「死んでった人達に、報いる事が、出来なかったらって…考えたら……!!」プルプル…
かすみ「…」
ギュッ
すみれ「っ!」
かすみ「…全くしょうがない子ですねぇ。今は違くても、前はバッチバチの敵だったかすみんに……よくそんな顔出来るよ」ポンポン
すみれ「…だって…!」
かすみ「賭場で命のやり取りしたり、葬儀で愛先輩に啖呵切ったりしたあのすみれも、案外脆いんだ」
すみれ「私は弱くなんかないわよ…!」
かすみ「うん……」
かすみ「果林先輩、弾いてんだもんね」
31:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:03:20 ID:???00
すみれ「……───ッ!!」
ギュウッ…!!
すみれ「う、あ……ッ!?」
かすみ「私の仲間、弾いてさ…!ずっと歯向かってきてさァ……!!愛先輩より、絶対私の方が〇したかったよ、すみれ…!!」
すみれ「かす、み…っ」
パッ
すみれ「かはっ、はぁっ、はぁっ…」
かすみ「……何て怒れたら綺麗なんでしょうけどね」
すみれ「けほっ…」
かすみ「…」
すみれ「かすみ…?」
チュッ…
すみれ「んうっ…!?///」
かすみ「…」
すみれ「……っ!///」
パッ
かすみ「ん…」
すみれ「何、何で…!?何してんの!?馬鹿じゃないの?!」
かすみ「言う割に抵抗しなかったじゃん」
すみれ「え、あ、いや……」
ギュウッ…!!
すみれ「う、あ……ッ!?」
かすみ「私の仲間、弾いてさ…!ずっと歯向かってきてさァ……!!愛先輩より、絶対私の方が〇したかったよ、すみれ…!!」
すみれ「かす、み…っ」
パッ
すみれ「かはっ、はぁっ、はぁっ…」
かすみ「……何て怒れたら綺麗なんでしょうけどね」
すみれ「けほっ…」
かすみ「…」
すみれ「かすみ…?」
チュッ…
すみれ「んうっ…!?///」
かすみ「…」
すみれ「……っ!///」
パッ
かすみ「ん…」
すみれ「何、何で…!?何してんの!?馬鹿じゃないの?!」
かすみ「言う割に抵抗しなかったじゃん」
すみれ「え、あ、いや……」
32:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:06:23 ID:???00
かすみ「言っとくけど、かすみん達初めてじゃないからね?」
すみれ「は!?い、いつ…!?」
かすみ「投げナイフぶっ刺されながら海落ちて、かすみんが助けた時に」
すみれ「…だったら、何?した理由になってないわよ」
かすみ「別に理由なんか良いかなって。すみれはもう私の物だし」
すみれ「…っ!!」
かすみ「台場をぶっ壊して、目的が達成出来たら、あなたを〇す。それまで…誰にも渡さない」
すみれ「…」
かすみ「良いよね?」
すみれ「……アンタなら、良いわ」
かすみ「へぇ、ホントに?かのんとか善子とかより?私で良いんだ?」
すみれ「その代わり、台場にもその手先にも〇させないで」
かすみ「!」
すみれ「絶対に……あなたの手で〇して」
かすみ「…了解」
スッ
すみれ「は!?い、いつ…!?」
かすみ「投げナイフぶっ刺されながら海落ちて、かすみんが助けた時に」
すみれ「…だったら、何?した理由になってないわよ」
かすみ「別に理由なんか良いかなって。すみれはもう私の物だし」
すみれ「…っ!!」
かすみ「台場をぶっ壊して、目的が達成出来たら、あなたを〇す。それまで…誰にも渡さない」
すみれ「…」
かすみ「良いよね?」
すみれ「……アンタなら、良いわ」
かすみ「へぇ、ホントに?かのんとか善子とかより?私で良いんだ?」
すみれ「その代わり、台場にもその手先にも〇させないで」
かすみ「!」
すみれ「絶対に……あなたの手で〇して」
かすみ「…了解」
スッ
33:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:08:11 ID:???00
かすみ「…下で卓球やってるよ。来なよ」
すみれ「……後でね」
かすみ「…ん」
<ガチャッ…
すみれ「…」
かすみ「……」
すみれ「…?」
かすみ「…必ず守るから」
バタンッ…
すみれ「〇す為にね…」
<ヒュウゥゥ…
すみれ「…綺麗な月」
────
すみれ「……後でね」
かすみ「…ん」
<ガチャッ…
すみれ「…」
かすみ「……」
すみれ「…?」
かすみ「…必ず守るから」
バタンッ…
すみれ「〇す為にね…」
<ヒュウゥゥ…
すみれ「…綺麗な月」
────
34:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:10:05 ID:???00
ー【明くる日】ー
ブーン…
梨子「…どこの警察が、ヤクザに呼ばれて行くのよ」
せつ菜「仕方ありません!まさか主犯の平安名すみれが我々を呼び出すとは誰も想像出来ませんからね!」
梨子「…ほんとにね」
キキッ
ガチャッ
女将「…ようこそ」
梨子「こんにちは、音ノ木坂警察組対の桜内です」
せつ菜「同じく優木です!」
女将「あら同じ苗字。皆さんお揃いです。どうぞ」
せつ菜「失礼します!」
ーーーー
ブーン…
梨子「…どこの警察が、ヤクザに呼ばれて行くのよ」
せつ菜「仕方ありません!まさか主犯の平安名すみれが我々を呼び出すとは誰も想像出来ませんからね!」
梨子「…ほんとにね」
キキッ
ガチャッ
女将「…ようこそ」
梨子「こんにちは、音ノ木坂警察組対の桜内です」
せつ菜「同じく優木です!」
女将「あら同じ苗字。皆さんお揃いです。どうぞ」
せつ菜「失礼します!」
ーーーー
35:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:12:05 ID:???00
ガチャッ…
梨子「…っ」
すみれ「…」カチッ、シュボッ
穂乃果「遠い所お疲れ様。どうぞ」
ことり「お茶かコーヒーならどっちがいい?」
せつ菜「お構いなく!!」
梨子「…お茶で」
ことり「はーい」コポポ…
せつ菜「…それで!!暴力団が警察を呼び付けて一体何のおつもりでしょう!?」
梨子「…」
すみれ「ふー…取り敢えず先の抗争、諸々後始末ご苦労さま」
梨子「はっ…当事者がよく言うわ。まだ終わってないし」
すみれ「それもそうか。というかお初よね、桜内巡査。親がお世話になりました」
梨子「……そっか、希さんのとこだもんね」
すみれ「良い人だったでしょ?」
梨子「…ええ」
すみれ「……さて、遠いとこお呼び出てして申し訳ないわ。用件は簡単」
梨子「…」
すみれ「これから台場を崩していく。刑事さんには便宜を計って頂きたいの」
せつ菜「…!」
ことり「…」
梨子「へえ…終わらせる気は無いんだ」
穂乃果「菫誠会としてはやられっぱなしは性に合わなくてさ、相応の事をやり返すつもり。菫誠・台場双方どっちかが死ぬまで。別に死ななくても、再起不能にはしてやる」
ことり「警察の方々には色々とご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いしますね」
コトッ…
梨子「…」
せつ菜「堂々と犯罪宣言ですか!!ヤクザって言うのは全く理解出来ない人種ですね!!梨子さん、構う事ありませんよ!あの抗争も主犯は捕まえられていない、今ここで総動員をかければ一網打尽です!!」
梨子「…ふむ、具体的には何を?」
せつ菜「…!!?」
梨子「…っ」
すみれ「…」カチッ、シュボッ
穂乃果「遠い所お疲れ様。どうぞ」
ことり「お茶かコーヒーならどっちがいい?」
せつ菜「お構いなく!!」
梨子「…お茶で」
ことり「はーい」コポポ…
せつ菜「…それで!!暴力団が警察を呼び付けて一体何のおつもりでしょう!?」
梨子「…」
すみれ「ふー…取り敢えず先の抗争、諸々後始末ご苦労さま」
梨子「はっ…当事者がよく言うわ。まだ終わってないし」
すみれ「それもそうか。というかお初よね、桜内巡査。親がお世話になりました」
梨子「……そっか、希さんのとこだもんね」
すみれ「良い人だったでしょ?」
梨子「…ええ」
すみれ「……さて、遠いとこお呼び出てして申し訳ないわ。用件は簡単」
梨子「…」
すみれ「これから台場を崩していく。刑事さんには便宜を計って頂きたいの」
せつ菜「…!」
ことり「…」
梨子「へえ…終わらせる気は無いんだ」
穂乃果「菫誠会としてはやられっぱなしは性に合わなくてさ、相応の事をやり返すつもり。菫誠・台場双方どっちかが死ぬまで。別に死ななくても、再起不能にはしてやる」
ことり「警察の方々には色々とご迷惑をお掛けしますが、宜しくお願いしますね」
コトッ…
梨子「…」
せつ菜「堂々と犯罪宣言ですか!!ヤクザって言うのは全く理解出来ない人種ですね!!梨子さん、構う事ありませんよ!あの抗争も主犯は捕まえられていない、今ここで総動員をかければ一網打尽です!!」
梨子「…ふむ、具体的には何を?」
せつ菜「…!!?」
36:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:14:05 ID:???00
すみれ「…悪いけど全部は言えない。とにかく台場の影響下にある各地、まあ大体都心近くで大なり小なりのドンパチがある、とだけ」
梨子「攻撃は台場にだけ、だよね?」
すみれ「無論その枝も含めて。良いかしら?」
梨子「当たり前ですがカタギに被害は無しで。物的損害はまだしも、人的被害はこちらも看過できないので」
すみれ「勿論」
梨子「今迄の一連の抗争も全て一般人に被害が無かった事を鑑みての譲歩よ。平安名さん、あなたは古いヤクザさんの様だからその辺弁えてるのよね?」
すみれ「抗争で傷を負うのは私達極道だけでいい。至極当然の事よ」
梨子「羽田線の事故は大分危なかったけどね。まあとにかく、台場を壊すってんならウチとしては───」
せつ菜「っちょ、ちょっと待って下さい梨子さん!!何受け入れようとしてるんですか!?」
梨子「せつ菜ちゃん。菫誠会の皆様は私達警察の代わりに台場へ"強制捜査"をしてくれるらしいわ。甘んじてお受けして、後始末は任せてくれれば…」
せつ菜「け、警察がヤクザと協力するんですか!?そんなの、もし国民に露呈したら────」
すみれ「…中川菜々。あなたがそれを言う?」
せつ菜「ッ!!」
穂乃果「ねぇ?台場組本部の方が…」
ことり「よく言うよ、ホント」
せつ菜「なッ、何、を…!?」
梨子「…」コトッ
せつ菜「え」
カチッ
<『私は台場組本部所属、優木せつ菜です……』
せつ菜「─────ッ!!!」
梨子「絵里さんが録音してたの。どう?」
ことり「へぇ、よく録れてるねぇ」
せつ菜「こ、ンの…ッ!」ガタッ
<スッ…
四季「…」
メイ「…」
ルビィ「お静かに願いまーす」
せつ菜「チンピラが……ッ!!」
梨子「攻撃は台場にだけ、だよね?」
すみれ「無論その枝も含めて。良いかしら?」
梨子「当たり前ですがカタギに被害は無しで。物的損害はまだしも、人的被害はこちらも看過できないので」
すみれ「勿論」
梨子「今迄の一連の抗争も全て一般人に被害が無かった事を鑑みての譲歩よ。平安名さん、あなたは古いヤクザさんの様だからその辺弁えてるのよね?」
すみれ「抗争で傷を負うのは私達極道だけでいい。至極当然の事よ」
梨子「羽田線の事故は大分危なかったけどね。まあとにかく、台場を壊すってんならウチとしては───」
せつ菜「っちょ、ちょっと待って下さい梨子さん!!何受け入れようとしてるんですか!?」
梨子「せつ菜ちゃん。菫誠会の皆様は私達警察の代わりに台場へ"強制捜査"をしてくれるらしいわ。甘んじてお受けして、後始末は任せてくれれば…」
せつ菜「け、警察がヤクザと協力するんですか!?そんなの、もし国民に露呈したら────」
すみれ「…中川菜々。あなたがそれを言う?」
せつ菜「ッ!!」
穂乃果「ねぇ?台場組本部の方が…」
ことり「よく言うよ、ホント」
せつ菜「なッ、何、を…!?」
梨子「…」コトッ
せつ菜「え」
カチッ
<『私は台場組本部所属、優木せつ菜です……』
せつ菜「─────ッ!!!」
梨子「絵里さんが録音してたの。どう?」
ことり「へぇ、よく録れてるねぇ」
せつ菜「こ、ンの…ッ!」ガタッ
<スッ…
四季「…」
メイ「…」
ルビィ「お静かに願いまーす」
せつ菜「チンピラが……ッ!!」
37:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:16:01 ID:???00
すみれ「ここで暴れる?別にいいけど、無抵抗の人間を弾いたらここにいる刑事さんがアナタを現行犯で逮捕するわよ」
せつ菜「こんな物幾らでも捏造出来ます!そもそも、私が台場だという証拠など…!!」
すみれ「…だそうだけど、どうなの?アンタ」
せつ菜「はァ!?」
<ガチャッ
かすみ「……そうでしたかね。記憶違いだったかな」
せつ菜「…か、すみ、さ……ッ!?」
かすみ「生きてます、私もすみれも。すいません、菜々先輩」
かすみ「……私は、こっちに付きます」
梨子「…」
すみれ「…」
せつ菜「ッ!!」バッ
<ダダダッ…!!
かすみ「おっと」
すみれ「…はぁ」
梨子「どうするの?」
すみれ「ほっときなさい。あの子が出来る事はもう無いわ」
梨子「証拠なんてコレだけだよ。否定されたらそれまで。出来れば身柄は欲しいんだけど」
ことり「捕まえたければ捕まえれば良いよ。でも警察さんがそうするには段階があるんじゃないの?ことり達はそっちの手順とか分からないし」
穂乃果「それに、今は令和だよ。傷付けるやり方なんか幾らでも」
梨子「……傷?〇す気なの?」
かすみ「そんな事我々はしませんよ。物理的な傷は"他"に任せます」
ルビィ「ねぇねぇこの音声、そのレコーダーにしかないの?」
梨子「勿論データの入ったSDカードはコピーして絵里さんが…」
メイ「おいおい、警察がまだそんな管理方法なのかよ。四季」
梨子「は?」
四季「こんなのネットに放流しとくの。どうせ尾ヒレは付くし、半永久的に汚点は残る。台場の公権力癒着の証拠は、ネットの正義感人間が勝手に精査してくれるよ」カタカタ
梨子「…流石、ヤクザはやる事がえげつないんだから」
すみれ「アンタらも大概よ。国営か個人経営かの違いでしょ」
梨子「はっ…」
────
せつ菜「こんな物幾らでも捏造出来ます!そもそも、私が台場だという証拠など…!!」
すみれ「…だそうだけど、どうなの?アンタ」
せつ菜「はァ!?」
<ガチャッ
かすみ「……そうでしたかね。記憶違いだったかな」
せつ菜「…か、すみ、さ……ッ!?」
かすみ「生きてます、私もすみれも。すいません、菜々先輩」
かすみ「……私は、こっちに付きます」
梨子「…」
すみれ「…」
せつ菜「ッ!!」バッ
<ダダダッ…!!
かすみ「おっと」
すみれ「…はぁ」
梨子「どうするの?」
すみれ「ほっときなさい。あの子が出来る事はもう無いわ」
梨子「証拠なんてコレだけだよ。否定されたらそれまで。出来れば身柄は欲しいんだけど」
ことり「捕まえたければ捕まえれば良いよ。でも警察さんがそうするには段階があるんじゃないの?ことり達はそっちの手順とか分からないし」
穂乃果「それに、今は令和だよ。傷付けるやり方なんか幾らでも」
梨子「……傷?〇す気なの?」
かすみ「そんな事我々はしませんよ。物理的な傷は"他"に任せます」
ルビィ「ねぇねぇこの音声、そのレコーダーにしかないの?」
梨子「勿論データの入ったSDカードはコピーして絵里さんが…」
メイ「おいおい、警察がまだそんな管理方法なのかよ。四季」
梨子「は?」
四季「こんなのネットに放流しとくの。どうせ尾ヒレは付くし、半永久的に汚点は残る。台場の公権力癒着の証拠は、ネットの正義感人間が勝手に精査してくれるよ」カタカタ
梨子「…流石、ヤクザはやる事がえげつないんだから」
すみれ「アンタらも大概よ。国営か個人経営かの違いでしょ」
梨子「はっ…」
────
38:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:18:04 ID:???00
ー【八王子駅前】ー
キキッ…
せつ菜「……ッ」プルルル…
ピッ
『どうしたんだい?これにかけるって事は余程の事があったんだね?』
せつ菜「バラされました、かすみさんに。前の電話も録音されて証拠もあり、菫誠会も健在です」
『あちゃあ、やっぱ生きてたよねぇ。うーん先手打たれちゃったかぁ』
せつ菜「璃奈さんに警察の方の記録を消して頂きたいです。今自分は八王子で、彼方さんには雲隠れの要員を呼んでほしいです!お願いします!」
『分かったよ。璃奈ちゃんにも頼んでおく。すぐに向かわせるから落ち着いてそこで待ってて。多分歩夢ちゃんが行くから』
せつ菜「申し訳ありません。侑さんにはどうか、必ず私から直接謝罪致しますから」
『うん。待ってる』
ピッ
せつ菜「……クソッ、クソ……ッ!!」
ーーーー
キキッ…
せつ菜「……ッ」プルルル…
ピッ
『どうしたんだい?これにかけるって事は余程の事があったんだね?』
せつ菜「バラされました、かすみさんに。前の電話も録音されて証拠もあり、菫誠会も健在です」
『あちゃあ、やっぱ生きてたよねぇ。うーん先手打たれちゃったかぁ』
せつ菜「璃奈さんに警察の方の記録を消して頂きたいです。今自分は八王子で、彼方さんには雲隠れの要員を呼んでほしいです!お願いします!」
『分かったよ。璃奈ちゃんにも頼んでおく。すぐに向かわせるから落ち着いてそこで待ってて。多分歩夢ちゃんが行くから』
せつ菜「申し訳ありません。侑さんにはどうか、必ず私から直接謝罪致しますから」
『うん。待ってる』
ピッ
せつ菜「……クソッ、クソ……ッ!!」
ーーーー
39:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:20:20 ID:???00
せつ菜「…」
<コンコン
せつ菜「!!」
ウィーン
栞子「お疲れ様です、せつ菜さん。お久しぶりですね」
歩夢「大丈夫そうだね。今の所は」
せつ菜「…歩夢さん、栞子さん、本当に……申し訳ありません」
栞子「では、歩夢さん。私はその辺りに」
歩夢「お願い」
<スタスタ…
せつ菜「…すみません、油断しました。かすみさんに対してもっと注力するべきでした。無論、菫誠会含め…」
歩夢「……うん、仕方ないよ」
スチャッ
せつ菜「…あゆ、むさん?」
歩夢「侑ちゃん曰く、台場が止まる可能性は全部排除したいから」
パシュッ、パシュッ…
────
<コンコン
せつ菜「!!」
ウィーン
栞子「お疲れ様です、せつ菜さん。お久しぶりですね」
歩夢「大丈夫そうだね。今の所は」
せつ菜「…歩夢さん、栞子さん、本当に……申し訳ありません」
栞子「では、歩夢さん。私はその辺りに」
歩夢「お願い」
<スタスタ…
せつ菜「…すみません、油断しました。かすみさんに対してもっと注力するべきでした。無論、菫誠会含め…」
歩夢「……うん、仕方ないよ」
スチャッ
せつ菜「…あゆ、むさん?」
歩夢「侑ちゃん曰く、台場が止まる可能性は全部排除したいから」
パシュッ、パシュッ…
────
40:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:22:02 ID:???00
ザーッ…
梨子「…降ってきたか…」
<テクテク
すみれ「…こんばんは。何してんの?」
梨子「お馬鹿が車乗ってっちゃってここで立ち往生だもの」
すみれ「何日でも泊まってったら良いわ。というか送るわよ。どうせ私らもそっち行くし」
梨子「途中まではお言葉に甘えさせてもらうかもね……出ないなぁ」
すみれ「電話中だった?」
梨子「せつ菜ちゃんに。早まる必要は無いって。ちゃんと話してくれれば必ず命は守るからって……」
すみれ「…優しいのね」カチッ、シュボッ
梨子「何も死ぬ必要は無いと思う。警察と極道としての矜恃に挟まれて、変な道に進みそうで」
すみれ「宿命だと思うけど。警察としての矜持なんか少しも持ち合わせてないだろうし」
梨子「…」
すみれ「あの場で〇しても良かったけど、あなたの前でそんなの出来ないしね」
梨子「……平安名さん、希さんと全然違うね。あの人は皆と生きる為、アナタは……死ぬ為に行動してる様にしか見えない」
すみれ「こんな渡世に極道やってたらこうもなるわよ。それに、どうせいつか全員死ぬわ」
梨子「そりゃそうでも…」
すみれ「…私らみたいな人間は、何でもいい。何か意味を持って死にたいの」
────
梨子「…降ってきたか…」
<テクテク
すみれ「…こんばんは。何してんの?」
梨子「お馬鹿が車乗ってっちゃってここで立ち往生だもの」
すみれ「何日でも泊まってったら良いわ。というか送るわよ。どうせ私らもそっち行くし」
梨子「途中まではお言葉に甘えさせてもらうかもね……出ないなぁ」
すみれ「電話中だった?」
梨子「せつ菜ちゃんに。早まる必要は無いって。ちゃんと話してくれれば必ず命は守るからって……」
すみれ「…優しいのね」カチッ、シュボッ
梨子「何も死ぬ必要は無いと思う。警察と極道としての矜恃に挟まれて、変な道に進みそうで」
すみれ「宿命だと思うけど。警察としての矜持なんか少しも持ち合わせてないだろうし」
梨子「…」
すみれ「あの場で〇しても良かったけど、あなたの前でそんなの出来ないしね」
梨子「……平安名さん、希さんと全然違うね。あの人は皆と生きる為、アナタは……死ぬ為に行動してる様にしか見えない」
すみれ「こんな渡世に極道やってたらこうもなるわよ。それに、どうせいつか全員死ぬわ」
梨子「そりゃそうでも…」
すみれ「…私らみたいな人間は、何でもいい。何か意味を持って死にたいの」
────
41:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:24:01 ID:???00
<ザーッ…
プルルル…
プルルル…
せつ菜「……けほっ」
ー『梨子さん』ー
せつ菜「何を……今更」
ガチャッ
ザーッ…
せつ菜「くっ……」
ザッザッ…
ワイワイガヤガヤ…
せつ菜「…ごほっ」
黒猫「にゃ」
せつ菜「…ふふ」
黒猫「んにゃー」
<テクテク
黒猫「…にゃっ」
せつ菜「……ついて、こいと…?」
黒猫「…」
ザッザッ…
プルルル…
プルルル…
せつ菜「……けほっ」
ー『梨子さん』ー
せつ菜「何を……今更」
ガチャッ
ザーッ…
せつ菜「くっ……」
ザッザッ…
ワイワイガヤガヤ…
せつ菜「…ごほっ」
黒猫「にゃ」
せつ菜「…ふふ」
黒猫「んにゃー」
<テクテク
黒猫「…にゃっ」
せつ菜「……ついて、こいと…?」
黒猫「…」
ザッザッ…
42:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:26:01 ID:???00
<ワイワイガヤガヤ…
黒猫「…にゃあっ」
せつ菜「…ネズミに相応しい死に場所に、案内してくれたんですか…?」
<ヒョイッ
〇し屋「…」
黒猫「んなう」
せつ菜「…あなた、は…?」
〇し屋「…」ヒュッ
ドスッ
せつ菜「…っあ」
ドサッ
せつ菜「」
黒猫「にゃあう」
〇し屋「…」
ザーッ…
ーーーー
黒猫「…にゃあっ」
せつ菜「…ネズミに相応しい死に場所に、案内してくれたんですか…?」
<ヒョイッ
〇し屋「…」
黒猫「んなう」
せつ菜「…あなた、は…?」
〇し屋「…」ヒュッ
ドスッ
せつ菜「…っあ」
ドサッ
せつ菜「」
黒猫「にゃあう」
〇し屋「…」
ザーッ…
ーーーー
43:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:28:01 ID:???00
プルルル…
ピッ
歩夢「もしもし」
『お疲れ様デス。千砂都から連絡が来まシタ。完了デス』
歩夢「分かった。面倒かけてごめんね。報酬はすぐに」
『お待ちしていマス。では、再見』
ピッ
栞子「終わりですか?」
歩夢「うん。頼んでおいて良かった。台場まで戻って。海岸沿いにね」
栞子「勿論です。かしこまりました」
元宮下組構成員「……あの…保釈金、出してもらって……ありがとうございます」
歩夢「大した額じゃないよ、直接誰も〇してないし。取り敢えず愛ちゃんの件は不問にするって侑ちゃんが。火遊びは程々にね」
元宮下組構成員「…すいませんでした」
歩夢「……それで、警察には何を吐かされたのかな?担当は?」
元宮下組構成員「…知ってる事は全て。つったって私みたいな末端は何も知りませんから、大したこと話してないっすよ。ウチらは台場から離反したとか、マトは平安名すみれとあと他とか」
歩夢「……そう。じゃあこれからはまた、台場の為に働いてくれる?」
元宮下組構成員「勿論っす。裏切ったりはもうしません!」
栞子「……」
歩夢「……さっきさ、せつ菜ちゃんに会ったんだ」
元宮下組構成員「はあ、何したんですか?」
歩夢「ん?あなたにはもう、関係の無い事だよ」
栞子「…」チャキッ
ブーン…
────
ピッ
歩夢「もしもし」
『お疲れ様デス。千砂都から連絡が来まシタ。完了デス』
歩夢「分かった。面倒かけてごめんね。報酬はすぐに」
『お待ちしていマス。では、再見』
ピッ
栞子「終わりですか?」
歩夢「うん。頼んでおいて良かった。台場まで戻って。海岸沿いにね」
栞子「勿論です。かしこまりました」
元宮下組構成員「……あの…保釈金、出してもらって……ありがとうございます」
歩夢「大した額じゃないよ、直接誰も〇してないし。取り敢えず愛ちゃんの件は不問にするって侑ちゃんが。火遊びは程々にね」
元宮下組構成員「…すいませんでした」
歩夢「……それで、警察には何を吐かされたのかな?担当は?」
元宮下組構成員「…知ってる事は全て。つったって私みたいな末端は何も知りませんから、大したこと話してないっすよ。ウチらは台場から離反したとか、マトは平安名すみれとあと他とか」
歩夢「……そう。じゃあこれからはまた、台場の為に働いてくれる?」
元宮下組構成員「勿論っす。裏切ったりはもうしません!」
栞子「……」
歩夢「……さっきさ、せつ菜ちゃんに会ったんだ」
元宮下組構成員「はあ、何したんですか?」
歩夢「ん?あなたにはもう、関係の無い事だよ」
栞子「…」チャキッ
ブーン…
────
44:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:30:02 ID:???00
ー【東京駅】ー
キキッ
梨子「…お送り頂き、ありがとうございました」
すみれ「礼には及ばないわ。早く行った方がいい」
梨子「……平安名さん」
すみれ「…何?」
梨子「この抗争で菫誠会が生き残った場合、警察には従ってもらうからね」
すみれ「…」
梨子「今はただ利害の一致ってだけで協力するけど、それ以降は敵同士。忘れないで」
すみれ「当然よ。警察と極道はずっとそうでしょ」
梨子「分かってるんなら良いよ」
ガチャッ
梨子「…じゃ。始める時は出来れば一報を」
すみれ「了解」
バタンッ
すみれ「…ふぅ、する気ないけどね。せつ菜以外に、台場の息のかかった人間がいない保証は無いし」
かすみ「すぅ…」
すみれ「起きなさい」ツネー
かすみ「いててて!何ですか!?あ、着きました!?」
すみれ「それぞれ行動を起こしてるわ。私達も行くわよ」
かすみ「…はいはい」
すみれ「新橋でしょ?」
かすみ「うん、すぐそこだよ。とりあえず張り込みだね」
すみれ「…警察みたい」
かすみ「正反対だけど」
すみれ「似たようなもんよ」
────
キキッ
梨子「…お送り頂き、ありがとうございました」
すみれ「礼には及ばないわ。早く行った方がいい」
梨子「……平安名さん」
すみれ「…何?」
梨子「この抗争で菫誠会が生き残った場合、警察には従ってもらうからね」
すみれ「…」
梨子「今はただ利害の一致ってだけで協力するけど、それ以降は敵同士。忘れないで」
すみれ「当然よ。警察と極道はずっとそうでしょ」
梨子「分かってるんなら良いよ」
ガチャッ
梨子「…じゃ。始める時は出来れば一報を」
すみれ「了解」
バタンッ
すみれ「…ふぅ、する気ないけどね。せつ菜以外に、台場の息のかかった人間がいない保証は無いし」
かすみ「すぅ…」
すみれ「起きなさい」ツネー
かすみ「いててて!何ですか!?あ、着きました!?」
すみれ「それぞれ行動を起こしてるわ。私達も行くわよ」
かすみ「…はいはい」
すみれ「新橋でしょ?」
かすみ「うん、すぐそこだよ。とりあえず張り込みだね」
すみれ「…警察みたい」
かすみ「正反対だけど」
すみれ「似たようなもんよ」
────
45:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:32:04 ID:???00
ー【横浜中華街】ー
ブーン…
<ワイワイガヤガヤ…
ルビィ「……あ、ねーねー肉まん食べよーよ」
メイ「遊びに来たんじゃねぇんだぞ」
四季「遊びに来た様な物でしょ」
メイ「…まあそうか」
ルビィ「えーと、何て名前だっけ?」
四季「【桃源仙境】 の中華街支店だよ。中華料理のお店だとしても、中華街にチェーンが入れるの凄いね」
メイ「バックが台場だからな。悪どいやり方で入り込んだんだろ?黒龍の後ろ盾もあるんだろうしさ」
四季「……あ、あそこだ」
キキッ
メイ「お前ら文言は忘れてねぇよな?凛が言ってた奴だ」
四季「えーと、何だっけ?」
メイ「はぁ!?」
四季「嘘」
ルビィ「んもー四季ちゃん、冗談好きなんだからー」
四季「てへ」
メイ「こいつら…」
四季「凛ちゃんはここにも来た事あるの?」
メイ「ああ。色々渡り歩いて、桃源仙境の裏カジノにも行った事があるらしい。当然の様に文言も言わずに入り込んで、逆に可愛がられてフリーパスだったってよ」
ルビィ「どうなのそれ…」
四季「…案外、変なとこ緩いって事?」
ルビィ「あーね…」
メイ「そういう事だ。その緩い所を見に来たんだ、私らはな。得物は車置いとけ」
ーーーー
ブーン…
<ワイワイガヤガヤ…
ルビィ「……あ、ねーねー肉まん食べよーよ」
メイ「遊びに来たんじゃねぇんだぞ」
四季「遊びに来た様な物でしょ」
メイ「…まあそうか」
ルビィ「えーと、何て名前だっけ?」
四季「【桃源仙境】 の中華街支店だよ。中華料理のお店だとしても、中華街にチェーンが入れるの凄いね」
メイ「バックが台場だからな。悪どいやり方で入り込んだんだろ?黒龍の後ろ盾もあるんだろうしさ」
四季「……あ、あそこだ」
キキッ
メイ「お前ら文言は忘れてねぇよな?凛が言ってた奴だ」
四季「えーと、何だっけ?」
メイ「はぁ!?」
四季「嘘」
ルビィ「んもー四季ちゃん、冗談好きなんだからー」
四季「てへ」
メイ「こいつら…」
四季「凛ちゃんはここにも来た事あるの?」
メイ「ああ。色々渡り歩いて、桃源仙境の裏カジノにも行った事があるらしい。当然の様に文言も言わずに入り込んで、逆に可愛がられてフリーパスだったってよ」
ルビィ「どうなのそれ…」
四季「…案外、変なとこ緩いって事?」
ルビィ「あーね…」
メイ「そういう事だ。その緩い所を見に来たんだ、私らはな。得物は車置いとけ」
ーーーー
46:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:34:03 ID:???00
ー【桃源仙境】ー
ウィーン
ウェイター「いらっしゃいませ。生憎現在お席の方が満席でして…」
メイ「…」ツンッ
四季「……"壺中"へ入りに来ました」
ウェイター「……どちらからのご紹介で」
四季「…」ツンッ
ルビィ「えと、"費 長房"から」
ウェイター「…では、こちらの符をお持ちになって、奥の赤いカーテンの方へお進み下さいませ」
メイ「どうも。あ、謝謝」
スタスタ…
ウェイター「符を」
四季「はい」
ウェイター「…確かに。真っ直ぐお進み下さい。仙境へようこそ」スッ…
ルビィ「奥に続くんだ…」
コツコツ…
ルビィ「…暗」
メイ「大分進むんだな」
<ヌッ
四季「…ニーハオ」
用心棒「…」
メイ「入っていいか?」
用心棒「武器、無いか」
四季「丸腰。調べていいよ」
ポンポン
用心棒「…よし、入れ」
ガチャッ…
ルビィ「……わお」
ウィーン
ウェイター「いらっしゃいませ。生憎現在お席の方が満席でして…」
メイ「…」ツンッ
四季「……"壺中"へ入りに来ました」
ウェイター「……どちらからのご紹介で」
四季「…」ツンッ
ルビィ「えと、"費 長房"から」
ウェイター「…では、こちらの符をお持ちになって、奥の赤いカーテンの方へお進み下さいませ」
メイ「どうも。あ、謝謝」
スタスタ…
ウェイター「符を」
四季「はい」
ウェイター「…確かに。真っ直ぐお進み下さい。仙境へようこそ」スッ…
ルビィ「奥に続くんだ…」
コツコツ…
ルビィ「…暗」
メイ「大分進むんだな」
<ヌッ
四季「…ニーハオ」
用心棒「…」
メイ「入っていいか?」
用心棒「武器、無いか」
四季「丸腰。調べていいよ」
ポンポン
用心棒「…よし、入れ」
ガチャッ…
ルビィ「……わお」
47:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:36:10 ID:???00
ディーラー「BETをお願いします」
客「よし、ベット」
客「コールだ」
<シャーッ
客「頼む!黒の14!」
客「赤だ赤赤赤!!」
ディーラー「ショーダウン。18です」
客「よし来た!ブラックジャックだ!」
客「ロン!8000オール!!」
客「喋んな!黙って麻雀しろ!!」
ワイワイガヤガヤ…
客「よし、ベット」
客「コールだ」
<シャーッ
客「頼む!黒の14!」
客「赤だ赤赤赤!!」
ディーラー「ショーダウン。18です」
客「よし来た!ブラックジャックだ!」
客「ロン!8000オール!!」
客「喋んな!黙って麻雀しろ!!」
ワイワイガヤガヤ…
48:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:38:02 ID:???00
四季「…凄いね」
メイ「目的を見失うなよ。ルビィ、お前ギャンブルは?」
ルビィ「やった事ないなぁ。ゲームでしか…ルール分かるのブラックジャック位だよ」
メイ「じゃあそれで行け。私はスロットにするかな。四季は?」
四季「ポーカーで」
メイ「……得意そうだもんな。行ってこい」
チャイナドレスのウェイター「你好!お飲み物は?」
メイ「おっ、じゃあ……お姉さんかな!」
ウェイター「唉呀!まずは飲み物頼んで、ネ?」
ルビィ「メイちゃん、意外とあんな感じなんだ…」
四季「スリーカード」パラッ
ルビィ「もうやってる!?」
ディーラー「おめでとうございます。チップが移動します」
客「姉ちゃん、全く読めねぇな!すげぇポーカーフェイスだよ」
四季「どうも」
ルビィ「……何か気付いたらルビィ1人なんだけど……うゆ…」
────
メイ「目的を見失うなよ。ルビィ、お前ギャンブルは?」
ルビィ「やった事ないなぁ。ゲームでしか…ルール分かるのブラックジャック位だよ」
メイ「じゃあそれで行け。私はスロットにするかな。四季は?」
四季「ポーカーで」
メイ「……得意そうだもんな。行ってこい」
チャイナドレスのウェイター「你好!お飲み物は?」
メイ「おっ、じゃあ……お姉さんかな!」
ウェイター「唉呀!まずは飲み物頼んで、ネ?」
ルビィ「メイちゃん、意外とあんな感じなんだ…」
四季「スリーカード」パラッ
ルビィ「もうやってる!?」
ディーラー「おめでとうございます。チップが移動します」
客「姉ちゃん、全く読めねぇな!すげぇポーカーフェイスだよ」
四季「どうも」
ルビィ「……何か気付いたらルビィ1人なんだけど……うゆ…」
────
49:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:40:00 ID:???00
プルルル
かすみ「はい。はい……了解。戻ってOKです。私達も目的が達成出来たらすぐ戻ります」
ピッ
すみれ「なんて?」
かすみ「3億確保」
すみれ「了解」
かすみ「…あとはこっちだけ」
すみれ「その愛人は何してるの?」
かすみ「小さいキャバみたいなとこで働いてる。大概帰ってくるのは夜遅いから」
すみれ「ふむ…」
かすみ「…」
すみれ「…しかし、早く都心から離れたいわね。どこに台場組がいるか分からないし」
かすみ「こっちの方はいないよ。傘下もね」
すみれ「その愛人が監視されてる可能性は?」
かすみ「無いね。いた事かすみんにしか言ってないもん」
すみれ「……なら安心ね」
かすみ「…」
すみれ「…」
かすみ「………────来た」
すみれ「!」
<コツコツ…
かすみ「…」
<ガチャッ
<バタンッ
すみれ「確かね」
かすみ「うん、行こう」
ガチャッ
ーーーー
かすみ「はい。はい……了解。戻ってOKです。私達も目的が達成出来たらすぐ戻ります」
ピッ
すみれ「なんて?」
かすみ「3億確保」
すみれ「了解」
かすみ「…あとはこっちだけ」
すみれ「その愛人は何してるの?」
かすみ「小さいキャバみたいなとこで働いてる。大概帰ってくるのは夜遅いから」
すみれ「ふむ…」
かすみ「…」
すみれ「…しかし、早く都心から離れたいわね。どこに台場組がいるか分からないし」
かすみ「こっちの方はいないよ。傘下もね」
すみれ「その愛人が監視されてる可能性は?」
かすみ「無いね。いた事かすみんにしか言ってないもん」
すみれ「……なら安心ね」
かすみ「…」
すみれ「…」
かすみ「………────来た」
すみれ「!」
<コツコツ…
かすみ「…」
<ガチャッ
<バタンッ
すみれ「確かね」
かすみ「うん、行こう」
ガチャッ
ーーーー
50:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:42:04 ID:???00
?「はぁ……頭痛い」
<コンコン
?「…!」
<「…理亞」
理亞「……誰?」
<「中須かすみ。愛先輩の舎弟」
理亞「…っ!」
ガチャッ
かすみ「…」
バチンッ
かすみ「っつ…」
理亞「……何の用?」
かすみ「ビンタの前に聞いて欲しかった」
理亞「…誰?」
かすみ「あー…えっと」
すみれ「かすみと同じく台場の者よ」
理亞「……愛とはどういう関係?」
すみれ「あなたと同じくらい"愛されてた"」
かすみ「ば…っ!?」
理亞「……へぇ。まあ、私以外もそりゃいるよね」
すみれ「かすみがあなたに用があるって。私はただ付いてきただけよ。入って良い?」
理亞「…どうぞ」
<テクテク
かすみ「…何言ってんの」
すみれ「お陰で入れた、無駄な時間使わずに。嘘ついた訳じゃないでしょ」
かすみ「台場じゃないじゃん」
すみれ「…まあ、そりゃね」
ーーーー
<コンコン
?「…!」
<「…理亞」
理亞「……誰?」
<「中須かすみ。愛先輩の舎弟」
理亞「…っ!」
ガチャッ
かすみ「…」
バチンッ
かすみ「っつ…」
理亞「……何の用?」
かすみ「ビンタの前に聞いて欲しかった」
理亞「…誰?」
かすみ「あー…えっと」
すみれ「かすみと同じく台場の者よ」
理亞「……愛とはどういう関係?」
すみれ「あなたと同じくらい"愛されてた"」
かすみ「ば…っ!?」
理亞「……へぇ。まあ、私以外もそりゃいるよね」
すみれ「かすみがあなたに用があるって。私はただ付いてきただけよ。入って良い?」
理亞「…どうぞ」
<テクテク
かすみ「…何言ってんの」
すみれ「お陰で入れた、無駄な時間使わずに。嘘ついた訳じゃないでしょ」
かすみ「台場じゃないじゃん」
すみれ「…まあ、そりゃね」
ーーーー
51:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:44:01 ID:???00
ー【ガソリンスタンド】ー
シュコー
穂乃果「たっか…物価怖…」
ことり「この3億で払っておく?」
穂乃果「いつかガソリン代もそんくらいになるだろうから、それまで貯めとこ」
ことり「ふふっ、名案だね」
<?「もうっ、最悪ですわ…」
穂乃果「…?」
?「店員さん、タイヤ交換っておいくらですか?」
店員「ウチは大体1本2500円くらいですね。緊急ですか?」
?「ええ。急ぎでして、交換をお願いします」
店員「了解です。どうぞ中で」
穂乃果「…あの人」
?「はぁ、全く」
ことり「あぁ……お話、しとく?」
穂乃果「うん。すみれちゃんの言ってた事がホントなら、きっと…」
ーーーー
シュコー
穂乃果「たっか…物価怖…」
ことり「この3億で払っておく?」
穂乃果「いつかガソリン代もそんくらいになるだろうから、それまで貯めとこ」
ことり「ふふっ、名案だね」
<?「もうっ、最悪ですわ…」
穂乃果「…?」
?「店員さん、タイヤ交換っておいくらですか?」
店員「ウチは大体1本2500円くらいですね。緊急ですか?」
?「ええ。急ぎでして、交換をお願いします」
店員「了解です。どうぞ中で」
穂乃果「…あの人」
?「はぁ、全く」
ことり「あぁ……お話、しとく?」
穂乃果「うん。すみれちゃんの言ってた事がホントなら、きっと…」
ーーーー
54:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:48:19 ID:???00
コピペミスがあったので再投稿させて頂きます
──
ー【スタンド内】ー
ピピッ
ガコンッ
?「こんな事をしてる場合では無いのですが…」カシュッ
<「こんばんは。黒澤ダイヤさん」
ダイヤ「ッ!!!」バッ
穂乃果「まあ落ち着いて。丸腰ですから」
ダイヤ「…どなたですか?」
穂乃果「高坂組、二代目の高坂穂乃果です。こちらは若頭の南ことり」
ことり「初めまして、黒澤さん」
ダイヤ「高坂……音ノ木坂の」
ことり「よくご存知で」
ダイヤ「まあ…結構武闘派だそうですから」
穂乃果「ですです。座っても?」
ダイヤ「…どうぞ」
スッ…
穂乃果「パンクですか」
ダイヤ「ええまあ。ついてませんわ」
──
ー【スタンド内】ー
ピピッ
ガコンッ
?「こんな事をしてる場合では無いのですが…」カシュッ
<「こんばんは。黒澤ダイヤさん」
ダイヤ「ッ!!!」バッ
穂乃果「まあ落ち着いて。丸腰ですから」
ダイヤ「…どなたですか?」
穂乃果「高坂組、二代目の高坂穂乃果です。こちらは若頭の南ことり」
ことり「初めまして、黒澤さん」
ダイヤ「高坂……音ノ木坂の」
ことり「よくご存知で」
ダイヤ「まあ…結構武闘派だそうですから」
穂乃果「ですです。座っても?」
ダイヤ「…どうぞ」
スッ…
穂乃果「パンクですか」
ダイヤ「ええまあ。ついてませんわ」
55:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:50:00 ID:???00
ことり「…アレ以来、息災でしたか?」
ダイヤ「…そうでしたわね。そう言えばお2人も渦中の人間でした」
ことり「筋から聞いた話だと、淡島さんも台場とは袂を分かつつもりだそうで」
ダイヤ「こちらとしては"まだ"その気は無かったのですが…あの日、一方的に宣戦布告された様な物ですわ」
穂乃果「うんうん…」
ことり「所で…菫誠会を知ってます?ダイヤさん」
ダイヤ「…その名は存じませんが察しはつきます。先の一連の抗争の、生き残りの会でしょうか」
ことり「察しが良くて助かります。我々高坂組は今、平安名すみれ率いる菫誠会の一員です」
ダイヤ「台場組に反目する組織ですわね」
ことり「単刀直入に言います。こんなガソリンスタンドで会ったのもご縁。手を組みませんか?」
ダイヤ「…」
穂乃果「噂では淡島さん、あまり傘下の方々と折り合いが良くないと」
ダイヤ「…当代がアレですからね」
ことり「故に台場がいよいよ抗争を吹っ掛けて来た時、まともに動く手下は……どうです?あまり期待出来ないんじゃ?」
ダイヤ「多少は、おりますよ。多少ですが」
ことり「我々菫誠会は、小さい組です。資金力も抗争を戦い抜ける力も、限りなく低い」
ダイヤ「…」
ことり「でもね、ダイヤさん。私達は……命に興味が無い」
ダイヤ「!!」
ダイヤ「…そうでしたわね。そう言えばお2人も渦中の人間でした」
ことり「筋から聞いた話だと、淡島さんも台場とは袂を分かつつもりだそうで」
ダイヤ「こちらとしては"まだ"その気は無かったのですが…あの日、一方的に宣戦布告された様な物ですわ」
穂乃果「うんうん…」
ことり「所で…菫誠会を知ってます?ダイヤさん」
ダイヤ「…その名は存じませんが察しはつきます。先の一連の抗争の、生き残りの会でしょうか」
ことり「察しが良くて助かります。我々高坂組は今、平安名すみれ率いる菫誠会の一員です」
ダイヤ「台場組に反目する組織ですわね」
ことり「単刀直入に言います。こんなガソリンスタンドで会ったのもご縁。手を組みませんか?」
ダイヤ「…」
穂乃果「噂では淡島さん、あまり傘下の方々と折り合いが良くないと」
ダイヤ「…当代がアレですからね」
ことり「故に台場がいよいよ抗争を吹っ掛けて来た時、まともに動く手下は……どうです?あまり期待出来ないんじゃ?」
ダイヤ「多少は、おりますよ。多少ですが」
ことり「我々菫誠会は、小さい組です。資金力も抗争を戦い抜ける力も、限りなく低い」
ダイヤ「…」
ことり「でもね、ダイヤさん。私達は……命に興味が無い」
ダイヤ「!!」
56:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:52:00 ID:???00
穂乃果「…」
ことり「この令和の時代、ヤクザも稼げない仕事です。憧れて渡世に入る若いのも殆どいなくなった」
ことり「そんな時代に私達は、命を捨てて台場に特攻するつもりです。どうです?結構"使え"ませんか?」
ダイヤ「……っ」
ことり「勿論、若頭さんの一存で決められる事じゃ無いと思います。菫誠会も極道としては泣ける程か細い組ですからね。持ち帰って総長さんにお話頂ければ」
穂乃果「でもねダイヤさん。私たちはもう既に行動を開始してる」
ダイヤ「…もう、ですか」
穂乃果「口火は切られたんだ。というか、そもそも火は収まっちゃいない。どういう事か分かる?」
ダイヤ「…」
穂乃果「時間は無いって事。催促するつもりは毛頭ないけど、決めるなら早目早目だよ」
ダイヤ「…っ」
ことり「菫誠会はいつでも人員募集中ですっ。ダイヤさんも、よく考えておいて下さいね?」
ダイヤ「…はい」
店員「黒澤さーん。あ、いたいた。タイヤ交換終わりました」
穂乃果「よしっ、終わったみたいだし行こうか」
ことり「はーい」
ダイヤ「…」
穂乃果「どこか行こうとしてたの?」
ダイヤ「帰るところですわ。人を送り届けて」
穂乃果「へぇ、アッシーか。若頭さん自ら」
ダイヤ「…ねぇ、高坂さん」
穂乃果「ん?」
ダイヤ「私達も……既に行動してると言ったら?」
────
ことり「この令和の時代、ヤクザも稼げない仕事です。憧れて渡世に入る若いのも殆どいなくなった」
ことり「そんな時代に私達は、命を捨てて台場に特攻するつもりです。どうです?結構"使え"ませんか?」
ダイヤ「……っ」
ことり「勿論、若頭さんの一存で決められる事じゃ無いと思います。菫誠会も極道としては泣ける程か細い組ですからね。持ち帰って総長さんにお話頂ければ」
穂乃果「でもねダイヤさん。私たちはもう既に行動を開始してる」
ダイヤ「…もう、ですか」
穂乃果「口火は切られたんだ。というか、そもそも火は収まっちゃいない。どういう事か分かる?」
ダイヤ「…」
穂乃果「時間は無いって事。催促するつもりは毛頭ないけど、決めるなら早目早目だよ」
ダイヤ「…っ」
ことり「菫誠会はいつでも人員募集中ですっ。ダイヤさんも、よく考えておいて下さいね?」
ダイヤ「…はい」
店員「黒澤さーん。あ、いたいた。タイヤ交換終わりました」
穂乃果「よしっ、終わったみたいだし行こうか」
ことり「はーい」
ダイヤ「…」
穂乃果「どこか行こうとしてたの?」
ダイヤ「帰るところですわ。人を送り届けて」
穂乃果「へぇ、アッシーか。若頭さん自ら」
ダイヤ「…ねぇ、高坂さん」
穂乃果「ん?」
ダイヤ「私達も……既に行動してると言ったら?」
────
57:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:54:00 ID:???00
理亞「…そう、死んだんだ」
かすみ「……ごめん、私が不甲斐なくて」
理亞「こんな世界の人間なんだから、遅かれ早かれでしょ」
かすみ「…」
理亞「それで?用って何?報告だけ?」
かすみ「…こんな時にごめん。愛先輩の口座の金、まだある?」
理亞「…あーね。渡す義理なくない?」
すみれ「…っ」
かすみ「…そっ、か」
理亞「……ねぇ、歯向かわなきゃ良かったんじゃない?平安名すみれも、アンタも」
すみれ「!!」
かすみ「…分かってたの、理亞」
理亞「愛から聞いてるしそん位分かるでしょ。あんたらが歯向かわなきゃ、争わなきゃ愛が死ぬ事も無かった。違う?」
かすみ「…」
理亞「……馬鹿みたいに真っ直ぐな人だったなぁ。ホントに逝っちゃってどうすんだか、ふふっ」
かすみ「台場を、恨んでたりしないの?」
理亞「恨んでるけど。好きな人〇されてんだから」
かすみ「っ…」
理亞「ま、台場には勝てないよ。カタギの私ですら分かる。あんな大きい所には…」
すみれ「勝つわ。私たちで」
かすみ「すみれ…!」
かすみ「……ごめん、私が不甲斐なくて」
理亞「こんな世界の人間なんだから、遅かれ早かれでしょ」
かすみ「…」
理亞「それで?用って何?報告だけ?」
かすみ「…こんな時にごめん。愛先輩の口座の金、まだある?」
理亞「…あーね。渡す義理なくない?」
すみれ「…っ」
かすみ「…そっ、か」
理亞「……ねぇ、歯向かわなきゃ良かったんじゃない?平安名すみれも、アンタも」
すみれ「!!」
かすみ「…分かってたの、理亞」
理亞「愛から聞いてるしそん位分かるでしょ。あんたらが歯向かわなきゃ、争わなきゃ愛が死ぬ事も無かった。違う?」
かすみ「…」
理亞「……馬鹿みたいに真っ直ぐな人だったなぁ。ホントに逝っちゃってどうすんだか、ふふっ」
かすみ「台場を、恨んでたりしないの?」
理亞「恨んでるけど。好きな人〇されてんだから」
かすみ「っ…」
理亞「ま、台場には勝てないよ。カタギの私ですら分かる。あんな大きい所には…」
すみれ「勝つわ。私たちで」
かすみ「すみれ…!」
58:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:56:00 ID:???00
理亞「…アンタ、台場じゃないんでしょ?」
すみれ「ええ。嘘ついてごめん」
理亞「じゃあどうすんの?」
すみれ「愛の仇を打つわ」
かすみ「!」
理亞「死ぬだけだね」
すみれ「結果的にそうなるか。でもカタギのあなたの代わりに動いてあげる。あなたの手を汚さずして台場に痛手を与えられ───」
理亞「動いたらどうにかなんの!?ずっと台場としてやってきた愛さんですら、〇されてんだよ!アンタらみたいな雑魚にどうにか出来んの!?」
かすみ「理亞…」
すみれ「ええ、出来るわ」
理亞「ッ…!」
すみれ「…用は済んだ。行きましょう。お邪魔したわね」
かすみ「…」
理亞「…」
かすみ「…ごめん」
理亞「…通帳、戸棚の奥」
かすみ「え」
すみれ「!」
すみれ「ええ。嘘ついてごめん」
理亞「じゃあどうすんの?」
すみれ「愛の仇を打つわ」
かすみ「!」
理亞「死ぬだけだね」
すみれ「結果的にそうなるか。でもカタギのあなたの代わりに動いてあげる。あなたの手を汚さずして台場に痛手を与えられ───」
理亞「動いたらどうにかなんの!?ずっと台場としてやってきた愛さんですら、〇されてんだよ!アンタらみたいな雑魚にどうにか出来んの!?」
かすみ「理亞…」
すみれ「ええ、出来るわ」
理亞「ッ…!」
すみれ「…用は済んだ。行きましょう。お邪魔したわね」
かすみ「…」
理亞「…」
かすみ「…ごめん」
理亞「…通帳、戸棚の奥」
かすみ「え」
すみれ「!」
59:
◆9cMEYUNW★
2025/08/23(土) 23:58:19 ID:???00
理亞「愛さん、あの抗争の時の協力者に1億ずつ渡してたから、2億ちょいしか残ってないよ」
かすみ「…貰って、いいの?」
理亞「全部持ってかないでよ。葬儀代に宛てて」
すみれ「…ありがとう」
理亞「愛のじゃないからね、アンタらの葬儀代だから」
すみれ「ええ、何よりよ」
かすみ「理亞、本当にありがとう」
理亞「やるんなら……私の分もお願い。愛さんの舎弟と、愛さんに愛されてた人なら出来るでしょ。そんくらい」
すみれ「…ええ」
かすみ「任せて、理亞」
理亞「良いから、早く行って」
すみれ「……焼香は頼むわ」
<ガチャッ
バタンッ…
理亞「……ほんと」
ツーッ…
理亞「…馬鹿ばっかり」
────
かすみ「…貰って、いいの?」
理亞「全部持ってかないでよ。葬儀代に宛てて」
すみれ「…ありがとう」
理亞「愛のじゃないからね、アンタらの葬儀代だから」
すみれ「ええ、何よりよ」
かすみ「理亞、本当にありがとう」
理亞「やるんなら……私の分もお願い。愛さんの舎弟と、愛さんに愛されてた人なら出来るでしょ。そんくらい」
すみれ「…ええ」
かすみ「任せて、理亞」
理亞「良いから、早く行って」
すみれ「……焼香は頼むわ」
<ガチャッ
バタンッ…
理亞「……ほんと」
ツーッ…
理亞「…馬鹿ばっかり」
────
60:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:00:00 ID:???00
彼方「…そっか。まあ知らないよね」
曜「御足労頂いて申し訳ないけど、ホントに知らないよ」
栞子「また我々台場組に反抗するつもりでここを出ていったのですよね?」
花丸「…まあ、そうじゃないかな」
彼方「……あんまり良くないなぁ。台場としちゃあ菫誠会なんて目の上のたんこぶは即刻処理したいんだけど」
曜「協力してもいいけどお役には立てないよ。この広い都心でしらみ潰しに空き物件やら調べるなんて、現実的じゃないもん」
彼方「…うん、そりゃそうだ」
栞子「ですが協力はして頂きます。台場の傘下として受けた恩恵には報いて頂きたい」
花丸「…勿論。分かった事は全部報告するずら」
栞子「無論タダでとは言いませんよ。台場は歯向かう者に対しては全力で叩き潰しますが、協力する方々には相応の礼をしますから」
曜「……そりゃありがたいや」
彼方「宜しくね。じゃあ帰ろっか」
栞子「はい」
<テクテク…
曜「…」
花丸「…」
<ピタッ
曜「…?」
彼方「……本当に、知らないんだよね?」
花丸「!」
曜「知らない。本当にね。拷問でも何でもしてくれていいよ。マジで知らないから」
彼方「…そんな事しないよ」
<ガチャッ
バタンッ…
曜「御足労頂いて申し訳ないけど、ホントに知らないよ」
栞子「また我々台場組に反抗するつもりでここを出ていったのですよね?」
花丸「…まあ、そうじゃないかな」
彼方「……あんまり良くないなぁ。台場としちゃあ菫誠会なんて目の上のたんこぶは即刻処理したいんだけど」
曜「協力してもいいけどお役には立てないよ。この広い都心でしらみ潰しに空き物件やら調べるなんて、現実的じゃないもん」
彼方「…うん、そりゃそうだ」
栞子「ですが協力はして頂きます。台場の傘下として受けた恩恵には報いて頂きたい」
花丸「…勿論。分かった事は全部報告するずら」
栞子「無論タダでとは言いませんよ。台場は歯向かう者に対しては全力で叩き潰しますが、協力する方々には相応の礼をしますから」
曜「……そりゃありがたいや」
彼方「宜しくね。じゃあ帰ろっか」
栞子「はい」
<テクテク…
曜「…」
花丸「…」
<ピタッ
曜「…?」
彼方「……本当に、知らないんだよね?」
花丸「!」
曜「知らない。本当にね。拷問でも何でもしてくれていいよ。マジで知らないから」
彼方「…そんな事しないよ」
<ガチャッ
バタンッ…
61:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:02:01 ID:???00
花丸「…大丈夫、なの?」
曜「だってマジで知らないし」
花丸「それはそうだけど、何か分かったら伝えるって言うのは…」
曜「適当にのらりくらり伝えとけばいいよ。仮に分かっても今度は教えないけど」
花丸「大丈夫かな。あの台場の事だよ、まる達程度の組が消えようが痛くも痒くもないだろうし、その気になれば一瞬で…」
曜「だとしても、私らは一度あの子達を裏切った。なのにまたもっかい裏切れって?ごめん、無理」
花丸「!」
曜「もう既に人の道なんか外れてて、それこそヤクザなんてやってるけど」
曜「これ以上は堕ちたくない…かな。身勝手だね」
花丸「…そうだね。本当に」
────
曜「だってマジで知らないし」
花丸「それはそうだけど、何か分かったら伝えるって言うのは…」
曜「適当にのらりくらり伝えとけばいいよ。仮に分かっても今度は教えないけど」
花丸「大丈夫かな。あの台場の事だよ、まる達程度の組が消えようが痛くも痒くもないだろうし、その気になれば一瞬で…」
曜「だとしても、私らは一度あの子達を裏切った。なのにまたもっかい裏切れって?ごめん、無理」
花丸「!」
曜「もう既に人の道なんか外れてて、それこそヤクザなんてやってるけど」
曜「これ以上は堕ちたくない…かな。身勝手だね」
花丸「…そうだね。本当に」
────
62:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:04:00 ID:???00
栞子「では、戻ります」
彼方「……うん」
栞子「…どうされました、彼方さん」
彼方「どう思う?」
栞子「恐らくですが、本当に居場所は知らないかと。前の抗争ではルビィさんが組に情報を渡していたから拘束できたんです。余程のお馬鹿さんでなければ、同じ轍は踏まないでしょう」
彼方「だろうね……」
栞子「台場に対抗する為渡辺組から離れた、菫誠会としてやっていく為。ならばこそ曜さん達が後の事を知らないのは道理では」
彼方「もし知ってた上、台場に情報を渡さない気なら……もう〇すしか無くなっちゃうよ」
栞子「……待って下さい彼方さん。これ以上イタズラに傘下を減らすのは止めましょう」
彼方「嘘だよ。二度の抗争を生き延びたはいいけど、彼方ちゃん達は確実に疲弊してるんだ。人員も減って金も無くなる一方。私達で傘下を減らす様な真似はもうしちゃダメだ」
彼方「それでも侑ちゃんを、台場組を信じてる。必ず台場組が関東を制覇する。その為に……菫誠会には相応の落とし前を付けてもらおう」
栞子「ええ……当たり前です」
────
彼方「……うん」
栞子「…どうされました、彼方さん」
彼方「どう思う?」
栞子「恐らくですが、本当に居場所は知らないかと。前の抗争ではルビィさんが組に情報を渡していたから拘束できたんです。余程のお馬鹿さんでなければ、同じ轍は踏まないでしょう」
彼方「だろうね……」
栞子「台場に対抗する為渡辺組から離れた、菫誠会としてやっていく為。ならばこそ曜さん達が後の事を知らないのは道理では」
彼方「もし知ってた上、台場に情報を渡さない気なら……もう〇すしか無くなっちゃうよ」
栞子「……待って下さい彼方さん。これ以上イタズラに傘下を減らすのは止めましょう」
彼方「嘘だよ。二度の抗争を生き延びたはいいけど、彼方ちゃん達は確実に疲弊してるんだ。人員も減って金も無くなる一方。私達で傘下を減らす様な真似はもうしちゃダメだ」
彼方「それでも侑ちゃんを、台場組を信じてる。必ず台場組が関東を制覇する。その為に……菫誠会には相応の落とし前を付けてもらおう」
栞子「ええ……当たり前です」
────
63:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:06:00 ID:???00
ー【桃源仙境、裏口】ー
メイ「…え、いくらになったよ?」
四季「大体…8万円かな」
ルビィ「ルビィも意外とツイてて、5万位!」
メイ「私はすってんてんだ。才能あるんだな、お前ら」
四季「カジノでテーブルゲームじゃなくてスロットに突っ込むのもどうかと思う。パ千ンコ屋さんで良くない?」
メイ「バカ、こういう所でこそ面白いんだよ。隣にチャイナドレスの姉ちゃん侍らせて、片手にシンガポールスリング。日本でこれが出来りゃあ最高じゃねぇか」
ルビィ「お金持ちのおじちゃんの趣味」
メイ「うるせ。私がお姉ちゃんに聞かなかったら諸々分かんなかったんだぞ?感謝しろよ」
ルビィ「ルビィだってディーラーさんに聞いたもん」
四季「私は常連さんに。流石に大した事は知らなかったけど」
メイ「なんて言ってたよ」
四季「一週間ごとにカジノの金はどこかに移されるって。通ってる内にたまたま見かけたらしいよ。ボコられかけたけどオーナーの唐可可が止めてくれたとか」
メイ「カタギには甘いんだな、黒龍の総帥は」
四季「お客って名前の金ヅルを減らしたく無かっただけじゃない?その人、さっきのポーカーでも死ぬ程弱かったし」
メイ「まあ辞めてやれ……ルビィは?」
ルビィ「その金の受け渡し要員は持ち回り。ディーラーさんは金の受け渡し員に何度かなった事あって、大体3時過ぎ。それが今日だってさ」
メイ「成程な。お姉ちゃん曰く、金は店の裏口で受け渡しが行われると。大抵桃源仙境側が3人の、恐らく台場組側らしい奴等が4、5人。行けるか?」
四季「桃源仙境側は黒龍じゃなくてカタギの可能性があるから〇さない方針で。台場は……〇していい」
ルビィ「どうだかね…カジノで働いてんだし向こう側とは思うけど」パキパキッ
メイ「台場だって確定してる奴だけやりゃいい。私はことりさんから借りっぱの銃がある。お前らは?」
四季「ドスだけ」
ルビィ「鉄パイプだけ」
メイ「…よし、ルビィは桃源仙境の人間を狙え。私と四季は台場側だ。鉄パイプなら死にゃしねぇだろ」
四季「分かった」
ルビィ「いつでも」
メイ「…え、いくらになったよ?」
四季「大体…8万円かな」
ルビィ「ルビィも意外とツイてて、5万位!」
メイ「私はすってんてんだ。才能あるんだな、お前ら」
四季「カジノでテーブルゲームじゃなくてスロットに突っ込むのもどうかと思う。パ千ンコ屋さんで良くない?」
メイ「バカ、こういう所でこそ面白いんだよ。隣にチャイナドレスの姉ちゃん侍らせて、片手にシンガポールスリング。日本でこれが出来りゃあ最高じゃねぇか」
ルビィ「お金持ちのおじちゃんの趣味」
メイ「うるせ。私がお姉ちゃんに聞かなかったら諸々分かんなかったんだぞ?感謝しろよ」
ルビィ「ルビィだってディーラーさんに聞いたもん」
四季「私は常連さんに。流石に大した事は知らなかったけど」
メイ「なんて言ってたよ」
四季「一週間ごとにカジノの金はどこかに移されるって。通ってる内にたまたま見かけたらしいよ。ボコられかけたけどオーナーの唐可可が止めてくれたとか」
メイ「カタギには甘いんだな、黒龍の総帥は」
四季「お客って名前の金ヅルを減らしたく無かっただけじゃない?その人、さっきのポーカーでも死ぬ程弱かったし」
メイ「まあ辞めてやれ……ルビィは?」
ルビィ「その金の受け渡し要員は持ち回り。ディーラーさんは金の受け渡し員に何度かなった事あって、大体3時過ぎ。それが今日だってさ」
メイ「成程な。お姉ちゃん曰く、金は店の裏口で受け渡しが行われると。大抵桃源仙境側が3人の、恐らく台場組側らしい奴等が4、5人。行けるか?」
四季「桃源仙境側は黒龍じゃなくてカタギの可能性があるから〇さない方針で。台場は……〇していい」
ルビィ「どうだかね…カジノで働いてんだし向こう側とは思うけど」パキパキッ
メイ「台場だって確定してる奴だけやりゃいい。私はことりさんから借りっぱの銃がある。お前らは?」
四季「ドスだけ」
ルビィ「鉄パイプだけ」
メイ「…よし、ルビィは桃源仙境の人間を狙え。私と四季は台場側だ。鉄パイプなら死にゃしねぇだろ」
四季「分かった」
ルビィ「いつでも」
64:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:08:01 ID:???00
<ブーン…
メイ「……台場か?」
四季「多分…」
ガチャッ>
ルビィ「っ、隠れて!」
桃源仙境店員「啊啊……我困了。」
桃源仙境店員「这是我的工作、我的职责。」
桃源仙境店員「看、我想你来对地方了。」
<ガチャッ
構成員「お疲れ様。受け取りに来ました」
桃源仙境店員「お疲れ様デス。こちらに」
構成員「確認致します」
ルビィ「…っ」
四季「行こう、2人とも」
メイ「よし…」スッ…
<パァンパァン!!
メイ「……台場か?」
四季「多分…」
ガチャッ>
ルビィ「っ、隠れて!」
桃源仙境店員「啊啊……我困了。」
桃源仙境店員「这是我的工作、我的职责。」
桃源仙境店員「看、我想你来对地方了。」
<ガチャッ
構成員「お疲れ様。受け取りに来ました」
桃源仙境店員「お疲れ様デス。こちらに」
構成員「確認致します」
ルビィ「…っ」
四季「行こう、2人とも」
メイ「よし…」スッ…
<パァンパァン!!
65:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:10:00 ID:???00
構成員「う゛ッ!?」
構成員「ぎゃァッ!!?」
メイ「…───っな!?」
桃源仙境店員「这到底是怎么回事?!」
?「…!!」パァン!!
桃源仙境店員「あがァッ!?」
四季「だ、誰…!?」
ルビィ「分かんない…!頭出しちゃダメ!」
構成員「テメェ、どこの───」
ザクッ
構成員「かは…ッ!!?」
?「淡島に、泥を塗ってくれましたね」
ザシュッ…!
構成員「お前、淡島の……」
ドサッ
構成員「」
?「…」スチャッ
<?「Wait wait!アンタ何のつもりでこんな…!!?」
パァンパァン…!!
?「…」スッ
<スタスタ…
構成員「ぎゃァッ!!?」
メイ「…───っな!?」
桃源仙境店員「这到底是怎么回事?!」
?「…!!」パァン!!
桃源仙境店員「あがァッ!?」
四季「だ、誰…!?」
ルビィ「分かんない…!頭出しちゃダメ!」
構成員「テメェ、どこの───」
ザクッ
構成員「かは…ッ!!?」
?「淡島に、泥を塗ってくれましたね」
ザシュッ…!
構成員「お前、淡島の……」
ドサッ
構成員「」
?「…」スチャッ
<?「Wait wait!アンタ何のつもりでこんな…!!?」
パァンパァン…!!
?「…」スッ
<スタスタ…
66:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:12:00 ID:???00
四季「たった一人で…」
ルビィ「お金も取らないでとっとと帰るつもりだ…」
メイ「……ッ、待ってくれ!」バッ
四季「バカ、メイ!!」
?「ッ!!」チャキッ
メイ「待て待て待て!!こっちは台場でも無いし、桃源仙境でも無い!!」
?「どなたですか?」
メイ「菫誠会だ!台場をぶっ壊す為に、私らも今張ってたんだよ!!」
<スッ…
四季「…ほっ」
ルビィ「撃たれなくて良かった…」
?「…菫誠会…」
メイ「私らは金を奪うつもりでいた。アンタがコレに興味無いなら、貰っていいか?」
?「ご自由に。金に興味はありませんから」
四季「…」チラッ
<?「う、うぅ…ッ!」
ルビィ「車内の奴、生きてるよ」
?「おや、しぶといですね」チャキッ
四季「待って!」
?「…」
メイ「四季!?」
ルビィ「お金も取らないでとっとと帰るつもりだ…」
メイ「……ッ、待ってくれ!」バッ
四季「バカ、メイ!!」
?「ッ!!」チャキッ
メイ「待て待て待て!!こっちは台場でも無いし、桃源仙境でも無い!!」
?「どなたですか?」
メイ「菫誠会だ!台場をぶっ壊す為に、私らも今張ってたんだよ!!」
<スッ…
四季「…ほっ」
ルビィ「撃たれなくて良かった…」
?「…菫誠会…」
メイ「私らは金を奪うつもりでいた。アンタがコレに興味無いなら、貰っていいか?」
?「ご自由に。金に興味はありませんから」
四季「…」チラッ
<?「う、うぅ…ッ!」
ルビィ「車内の奴、生きてるよ」
?「おや、しぶといですね」チャキッ
四季「待って!」
?「…」
メイ「四季!?」
67:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:14:01 ID:???00
四季「さっきチラッと聞こえた。お姉さんは淡島の人なんでしょ?」
?「そうですが」
四季「……協力、してくれませんか?」
?「…」
ルビィ「四季ちゃん…?」
四季「今菫誠会は少しでも台場に対抗出来る様力を付けようとしてる最中。すみれ先輩から聞いたけど、淡島も台場にいつ抗争を開始されるか分からない状況なんでしょ?」
?「…」
四季「台場を憎んでるよね?こんな修羅場に一人で来る位!それは私たち、菫誠会も同じ志!話だけでも聞いていってくれない?」
?「……ふむ」
四季「……もしメイが止めなかったら車内のこの人は生き永らえたかも。虫の息でも今生きてるって事は、治療されれば助かったんじゃないかな」
ルビィ「四季ちゃん…?!」
?「何が言いたいんです?」
四季「って事は?アナタの顔を覚えたこの人に、ゆくゆくアナタと淡島は何されてたかな?火種と見なされて、全面戦争の始まりだよ。そうなったら淡島だけより、私たち菫誠会って人手も必要じゃない?」
メイ「…滅茶苦茶言うじゃねぇかよ」
四季「……どうですか?」
?「…ふっ、まだまだお若い。もう少しカマかけのタイミングを学べば形になりそうです」
スチャッ
?「早めにずらかりますよ。丁度いい、ソイツごと車に乗ってそちらのアジトか何かに連れて行くんです。1つくらいはあるんでしょう?」
メイ「…ほっ」
四季「ありがとう、そうさせてもらう。名前を聞いていい?」
聖良「淡島連合会、若頭補佐の鹿角聖良です。急ぎましょう」
ルビィ「まぁるく収まった?よし、乗って!」
ガチャッ
バタンッ…
────
?「そうですが」
四季「……協力、してくれませんか?」
?「…」
ルビィ「四季ちゃん…?」
四季「今菫誠会は少しでも台場に対抗出来る様力を付けようとしてる最中。すみれ先輩から聞いたけど、淡島も台場にいつ抗争を開始されるか分からない状況なんでしょ?」
?「…」
四季「台場を憎んでるよね?こんな修羅場に一人で来る位!それは私たち、菫誠会も同じ志!話だけでも聞いていってくれない?」
?「……ふむ」
四季「……もしメイが止めなかったら車内のこの人は生き永らえたかも。虫の息でも今生きてるって事は、治療されれば助かったんじゃないかな」
ルビィ「四季ちゃん…?!」
?「何が言いたいんです?」
四季「って事は?アナタの顔を覚えたこの人に、ゆくゆくアナタと淡島は何されてたかな?火種と見なされて、全面戦争の始まりだよ。そうなったら淡島だけより、私たち菫誠会って人手も必要じゃない?」
メイ「…滅茶苦茶言うじゃねぇかよ」
四季「……どうですか?」
?「…ふっ、まだまだお若い。もう少しカマかけのタイミングを学べば形になりそうです」
スチャッ
?「早めにずらかりますよ。丁度いい、ソイツごと車に乗ってそちらのアジトか何かに連れて行くんです。1つくらいはあるんでしょう?」
メイ「…ほっ」
四季「ありがとう、そうさせてもらう。名前を聞いていい?」
聖良「淡島連合会、若頭補佐の鹿角聖良です。急ぎましょう」
ルビィ「まぁるく収まった?よし、乗って!」
ガチャッ
バタンッ…
────
68:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:16:17 ID:???00
【悲報】音ノ木坂警察さん、とんでもない音声データが流出するwwwwww
1 : :2025/10/21(火)05:16:.80ID:KEsWmyoVa
草も生えない
https://www.example.com/mp3
1 : :2025/10/21(火)05:16:.80ID:KEsWmyoVa
草も生えない
https://www.example.com/mp3
70:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:18:01 ID:???00
2 : :2025/10/21(火)05:18:.68ID:gDMgqgicFA
板違いです
3 : :2025/10/21(火)05:18:.91ID:QPy5hzBAu
台場組って指定暴力団よな
そこと警察がくっ付いてんのヤバ過ぎて草
4 : :2025/10/21(火)05:23:.56ID:WetLljdfa
この時間帯でこのレス速度
余っ程暇なんだな
板違いです
3 : :2025/10/21(火)05:18:.91ID:QPy5hzBAu
台場組って指定暴力団よな
そこと警察がくっ付いてんのヤバ過ぎて草
4 : :2025/10/21(火)05:23:.56ID:WetLljdfa
この時間帯でこのレス速度
余っ程暇なんだな
71:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:20:01 ID:???00
5 : :2025/10/21(火) 05:25:.66ID:QPy5hzBAu
憂慮すべき事だぞ
うがった見方しても真っ黒だ
規律なんかあったもんじゃない
世間の声が聞きたいと思わないか?
つまらない事だと一蹴するなよ
なんて世の中だ
6 : :2025/10/21(火)05:28:.08ID:QPy5hzBAu
正義感ニキきっしょ
7 : :2025/10/21(火)05:29:.39ID:lGtr8xDw9
よくみろ
憂慮すべき事だぞ
うがった見方しても真っ黒だ
規律なんかあったもんじゃない
世間の声が聞きたいと思わないか?
つまらない事だと一蹴するなよ
なんて世の中だ
6 : :2025/10/21(火)05:28:.08ID:QPy5hzBAu
正義感ニキきっしょ
7 : :2025/10/21(火)05:29:.39ID:lGtr8xDw9
よくみろ
72:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:22:07 ID:???00
8 : :2025/10/21(火)05:30:.59ID:Llco0Ljay1
草 これが流出すんのこわヨ
9 : :2025/10/21(火)05:33:.59ID:ZMW1zKQ9T
音声データを思わずHDDに保存してしまいました!
10 : :2025/10/21(火)05:34:.15ID:4ocjZYhto
ほんとなら誠に遺憾です
11 : :2025/10/21(火)05:35:.08ID:2ytVRNKny
そもそも警察に対する信頼なんぞゼロなんだよなぁ
草 これが流出すんのこわヨ
9 : :2025/10/21(火)05:33:.59ID:ZMW1zKQ9T
音声データを思わずHDDに保存してしまいました!
10 : :2025/10/21(火)05:34:.15ID:4ocjZYhto
ほんとなら誠に遺憾です
11 : :2025/10/21(火)05:35:.08ID:2ytVRNKny
そもそも警察に対する信頼なんぞゼロなんだよなぁ
74:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:24:01 ID:???00
12 : :2025/10/21(火)05:35:.93ID:Z4eEQ1t7C
神奈川県警に対しても言えるのか?
13 : :2025/10/21(火)05:36:.85ID:Z4eEQ1t7C
(*´ω`*)イエル
14 : :2025/10/21(火)06:55:.32ID:Izn5U0Eq2
自演で終わってて草
落とせこんなスレ
神奈川県警に対しても言えるのか?
13 : :2025/10/21(火)05:36:.85ID:Z4eEQ1t7C
(*´ω`*)イエル
14 : :2025/10/21(火)06:55:.32ID:Izn5U0Eq2
自演で終わってて草
落とせこんなスレ
75:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:30:05 ID:???00
────
侑「……はは、言われてら」カチカチ
歩夢「酷い場所だね」
?「笑い事かしら?」
侑「こんなの超面白いじゃん、綺羅本部長」
本部長「こっちとしちゃ国家権力と指定暴力団の癒着が明るみに出て、生きた心地がしなかったんだけど」
侑「世の実録(笑)系暴露LTuberの言ってる事とそんな変わんないじゃん。こんなのが出たとて別に、そちらさんはドンと構えてれば良いんだよ」
本部長「そのつもりだったわよ。件の彼女が死ぬ迄はね」
歩夢「…」
本部長「その音声の主が撃たれて八王子の路地裏で死んでんのよ。しかも鑑識曰くトドメは投げナイフと。華僑系ね?アンタ達の傘下の」
歩夢「さて、何の事やら…ね」
侑「うん、特に知らないかな。大方地元の半グレの喧嘩に巻き込まれて死んじゃったんじゃない?」
本部長「なぁんでその彼女がピンポイントで〇られるのかしらね?これがマスコミやら記者共にバレて報道されたら困るのは……」
歩夢「ねぇ本部長さん、わざわざ来られたのは皮肉を言いたかったからですか?」
本部長「っ…」
侑「……はは、言われてら」カチカチ
歩夢「酷い場所だね」
?「笑い事かしら?」
侑「こんなの超面白いじゃん、綺羅本部長」
本部長「こっちとしちゃ国家権力と指定暴力団の癒着が明るみに出て、生きた心地がしなかったんだけど」
侑「世の実録(笑)系暴露LTuberの言ってる事とそんな変わんないじゃん。こんなのが出たとて別に、そちらさんはドンと構えてれば良いんだよ」
本部長「そのつもりだったわよ。件の彼女が死ぬ迄はね」
歩夢「…」
本部長「その音声の主が撃たれて八王子の路地裏で死んでんのよ。しかも鑑識曰くトドメは投げナイフと。華僑系ね?アンタ達の傘下の」
歩夢「さて、何の事やら…ね」
侑「うん、特に知らないかな。大方地元の半グレの喧嘩に巻き込まれて死んじゃったんじゃない?」
本部長「なぁんでその彼女がピンポイントで〇られるのかしらね?これがマスコミやら記者共にバレて報道されたら困るのは……」
歩夢「ねぇ本部長さん、わざわざ来られたのは皮肉を言いたかったからですか?」
本部長「っ…」
76:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:32:09 ID:???00
歩夢「アナタが上に行く為私達もお手伝いする。なので本部長も私達の手助けをしてもらう。それで成り立ってる関係でしょ?色々詮索されてもなぁ」
本部長「…じゃあ何の問題も無いのね?高咲さん」
侑「無いよ。わざわざご足労頂いて申し訳ないけど、ご心配は無用です」
本部長「…頼むわよ、ホント」
歩夢「もちろん」
本部長「……分かった、じゃあ帰るわ。雪穂」
部下「はい。今車を…」
歩夢「新しい部下の方ですか?」
部下「え、あ、はい」
侑「そっか…歩夢」
歩夢「うん。雪穂ちゃん、これ」スッ
部下「え、何ですかこれ…?」
本部長「……まあ、お土産よ。優木せつ菜がいない今、次の仲介人はあなたにするつもりだから」
歩夢「どうぞ」
スッ…
部下「…」ペコッ
本部長「…では、宜しく」
侑「お疲れ様です」
<ガチャッ
<バタンッ…
本部長「…じゃあ何の問題も無いのね?高咲さん」
侑「無いよ。わざわざご足労頂いて申し訳ないけど、ご心配は無用です」
本部長「…頼むわよ、ホント」
歩夢「もちろん」
本部長「……分かった、じゃあ帰るわ。雪穂」
部下「はい。今車を…」
歩夢「新しい部下の方ですか?」
部下「え、あ、はい」
侑「そっか…歩夢」
歩夢「うん。雪穂ちゃん、これ」スッ
部下「え、何ですかこれ…?」
本部長「……まあ、お土産よ。優木せつ菜がいない今、次の仲介人はあなたにするつもりだから」
歩夢「どうぞ」
スッ…
部下「…」ペコッ
本部長「…では、宜しく」
侑「お疲れ様です」
<ガチャッ
<バタンッ…
77:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:34:00 ID:???00
侑「ふう…ツバサさんも心配性だ」
歩夢「まあ、仕方ないよ。暫く世間はこの事件で持ち切りだろうけど、どうせ忘れる。少し待てばいいだけだね」
侑「…で、菫誠会はどこに?」
歩夢「ごめん、捜索が捗ってないの。かすみちゃんが使えた台場のツテはもう無いだろうし、そんな遠くとかにいるはずないんだけどさ」
侑「……分かった、そのまま続けて。傘下にも周知させて追い込んで。情報提供にも、始末した人間にも褒賞を与えると」
歩夢「了解、伝えておくね」
侑「嵐珠ちゃんは?」
歩夢「……来たメールそのまま読むね」
侑「うん……え、メール?」
《好久不见!久し振りの日本は楽しすぎるわね!悪いんだけど挨拶はもう少し待ってくれない?飛行機から見えたあの富士山が、嵐珠を待ってるの!》
侑「……流石嵐珠ちゃん。自由だ」
歩夢「まあ、いいよね?取り敢えずこのままで。日本にはいるし」
侑「自由にさせてこそ嵐珠ちゃんは力を発揮出来るからね。どうせ結局台場の為になる事をしてくれるんだ、気長に待とう」
歩夢「そうだね。まあ、適当な時に本部に戻ってきてって言っておくよ」
侑「うん。淡島が控えてるんだ、戦争前に不穏分子は早急に取り除きたい。出来れば早目にと」
歩夢「もちろん。あそうそう、それとチケットが…」
────
歩夢「まあ、仕方ないよ。暫く世間はこの事件で持ち切りだろうけど、どうせ忘れる。少し待てばいいだけだね」
侑「…で、菫誠会はどこに?」
歩夢「ごめん、捜索が捗ってないの。かすみちゃんが使えた台場のツテはもう無いだろうし、そんな遠くとかにいるはずないんだけどさ」
侑「……分かった、そのまま続けて。傘下にも周知させて追い込んで。情報提供にも、始末した人間にも褒賞を与えると」
歩夢「了解、伝えておくね」
侑「嵐珠ちゃんは?」
歩夢「……来たメールそのまま読むね」
侑「うん……え、メール?」
《好久不见!久し振りの日本は楽しすぎるわね!悪いんだけど挨拶はもう少し待ってくれない?飛行機から見えたあの富士山が、嵐珠を待ってるの!》
侑「……流石嵐珠ちゃん。自由だ」
歩夢「まあ、いいよね?取り敢えずこのままで。日本にはいるし」
侑「自由にさせてこそ嵐珠ちゃんは力を発揮出来るからね。どうせ結局台場の為になる事をしてくれるんだ、気長に待とう」
歩夢「そうだね。まあ、適当な時に本部に戻ってきてって言っておくよ」
侑「うん。淡島が控えてるんだ、戦争前に不穏分子は早急に取り除きたい。出来れば早目にと」
歩夢「もちろん。あそうそう、それとチケットが…」
────
78:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:36:00 ID:???00
ー【京浜島】ー
武器商人「Здравствуйте!お久しぶりです、かすみさん!今日も台場としての買い付けですか?」
かすみ「あー…まあ色々あって違うんだけど、やっぱり亜里沙のとこが1番安心出来るから」
武器商人「そう言ってもらえるとアリサも嬉しいです!取り敢えず、ここまで出向かせてもらったので10%上乗せで!」
かすみ「ははは、ちゃっかりしてるなぁ」
メイ「は?マジで言ってんの?来ただけで10%上乗せとか…」
かすみ「わざわざ来てくれてるんだよ、それもこっちの都合でね。リスク分のペイは上乗せして然るべきでしょ」
メイ「そんなもんかよ…」
穂乃果「まあこの国で武器を買うんだから相応のお金がかかるさ。幸いそこそこ蓄えが出来たんだから、パッと使お」
ルビィ「残したって仕方ないしね」
かすみ「その通り。で、今日はどんなのがある?」
武器商人「米軍横流しは勿論、最近はよく売れるから品薄状態なんですが…上客のかすみさんのお呼び出しとあっちゃ、色々取り揃えるってものです!」ガタガタッ
ルビィ「箱でっか…」
武器商人「旧軍の手榴弾から、型落ちのドローンまで!さあどうぞ見てって下さい!」ガチャッ
かすみ「…こりゃ中々」
ルビィ「ルビィも銃欲しいなぁ」
穂乃果「あはは、そんなお手軽に言う事じゃ無いって」
メイ「ホントだよ。しかも今頃八王子じゃあよ…」
────
武器商人「Здравствуйте!お久しぶりです、かすみさん!今日も台場としての買い付けですか?」
かすみ「あー…まあ色々あって違うんだけど、やっぱり亜里沙のとこが1番安心出来るから」
武器商人「そう言ってもらえるとアリサも嬉しいです!取り敢えず、ここまで出向かせてもらったので10%上乗せで!」
かすみ「ははは、ちゃっかりしてるなぁ」
メイ「は?マジで言ってんの?来ただけで10%上乗せとか…」
かすみ「わざわざ来てくれてるんだよ、それもこっちの都合でね。リスク分のペイは上乗せして然るべきでしょ」
メイ「そんなもんかよ…」
穂乃果「まあこの国で武器を買うんだから相応のお金がかかるさ。幸いそこそこ蓄えが出来たんだから、パッと使お」
ルビィ「残したって仕方ないしね」
かすみ「その通り。で、今日はどんなのがある?」
武器商人「米軍横流しは勿論、最近はよく売れるから品薄状態なんですが…上客のかすみさんのお呼び出しとあっちゃ、色々取り揃えるってものです!」ガタガタッ
ルビィ「箱でっか…」
武器商人「旧軍の手榴弾から、型落ちのドローンまで!さあどうぞ見てって下さい!」ガチャッ
かすみ「…こりゃ中々」
ルビィ「ルビィも銃欲しいなぁ」
穂乃果「あはは、そんなお手軽に言う事じゃ無いって」
メイ「ホントだよ。しかも今頃八王子じゃあよ…」
────
79:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:38:01 ID:???00
ー【山間の宿、離れの小屋】ー
バシャッ
?「ぶはっ…!!ごほっ、ごほっ!」
すみれ「お早う。マリー」
鞠莉「ぺっ……アンタやっぱ生きてたのね。しぶとい事で。だァからとっととトドメ刺せって言ったのに」
聖良「…」
鞠莉「あーあ…そこの淡島の子に撃たれて、流石に死んだかと思ったんだけど」
ことり「色々聞かせて欲しくて、闇医者さんも呼んで助けてあげたんだ」
鞠莉「Fuck、何が助けて"あげた"よ。くっだらない、とっとと〇しなさいな」
すみれ「そういう訳にはいかないの、まだね。台場について、何でも話してもらいたい」
鞠莉「……ウチらは台場組系でも、殆ど上と関係なんか無いわ」
ことり「の割にはカジノのアガリ受け取ってどこかに流してるらしいじゃない?余程重要な役割だと思うけど?」
鞠莉「Alright alright、ただの洗浄よ!マネーロンダリング!シチリアン・ヴィオレンツァは大体の資金洗浄を担ってんの!!はい、これでいい?!」
すみれ「へえ、十分大きなお役目じゃない。それじゃヤバいんじゃない?」
鞠莉「…」
聖良「馬鹿じゃないんだから分かりますよね。桃源仙境の人間もあなたの部下も〇され、金も奪られてる……つまり?」
鞠莉「…っ」
ことり「台場が黙っちゃいないって訳だね。シチリアン・ヴィオレンツァとしては拭えない大失態なんじゃないかな?」
鞠莉「…で?」
すみれ「台場のしつこさはよぉく分かってる。反抗した人間やミスった人間の処置に関してもね。アンタら、切られるんじゃない?」
鞠莉「だ・か・らァッ!?」
すみれ「高咲侑の周辺情報を教えてくれるなら命は助けてやる。アンタのとこだって決して小さいとこじゃない。再起の為には、いのちだいじに。でしょ」
鞠莉「…」
バシャッ
?「ぶはっ…!!ごほっ、ごほっ!」
すみれ「お早う。マリー」
鞠莉「ぺっ……アンタやっぱ生きてたのね。しぶとい事で。だァからとっととトドメ刺せって言ったのに」
聖良「…」
鞠莉「あーあ…そこの淡島の子に撃たれて、流石に死んだかと思ったんだけど」
ことり「色々聞かせて欲しくて、闇医者さんも呼んで助けてあげたんだ」
鞠莉「Fuck、何が助けて"あげた"よ。くっだらない、とっとと〇しなさいな」
すみれ「そういう訳にはいかないの、まだね。台場について、何でも話してもらいたい」
鞠莉「……ウチらは台場組系でも、殆ど上と関係なんか無いわ」
ことり「の割にはカジノのアガリ受け取ってどこかに流してるらしいじゃない?余程重要な役割だと思うけど?」
鞠莉「Alright alright、ただの洗浄よ!マネーロンダリング!シチリアン・ヴィオレンツァは大体の資金洗浄を担ってんの!!はい、これでいい?!」
すみれ「へえ、十分大きなお役目じゃない。それじゃヤバいんじゃない?」
鞠莉「…」
聖良「馬鹿じゃないんだから分かりますよね。桃源仙境の人間もあなたの部下も〇され、金も奪られてる……つまり?」
鞠莉「…っ」
ことり「台場が黙っちゃいないって訳だね。シチリアン・ヴィオレンツァとしては拭えない大失態なんじゃないかな?」
鞠莉「…で?」
すみれ「台場のしつこさはよぉく分かってる。反抗した人間やミスった人間の処置に関してもね。アンタら、切られるんじゃない?」
鞠莉「だ・か・らァッ!?」
すみれ「高咲侑の周辺情報を教えてくれるなら命は助けてやる。アンタのとこだって決して小さいとこじゃない。再起の為には、いのちだいじに。でしょ」
鞠莉「…」
80:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:40:00 ID:???00
聖良「…」カチッ、シュボッ
鞠莉「マリーにも頂戴」
聖良「…」チラッ
すみれ「…どうぞ」
スッ…
鞠莉「すー…」
ことり「…」
鞠莉「ふー…」
すみれ「…どうかしら」
鞠莉「……マリーのファミリーはね、本国シチリアから半ば島流しされた一族で構成されてるの」
すみれ「…」
鞠莉「ノストラは排他的でね…母が日本人と結婚したってだけでこのザマよ。カポ・レジームだったのにさ。ふふっ、別に良くない?ねぇ?女だてらに他の雑魚よりよくやってたから疎ましかったのかしら」
鞠莉「そんな母も、父が抗争で死んだ事で体を悪くしてポックリ。まだティーンだった私が、実質的な頭目になって」
聖良「人情噺に耳を傾ける程の時間はないんですが」
鞠莉「まあまあListen Listen……ね、だからすみれ。アンタの事、ちょっとリスペクトしてんのよ」
すみれ「へぇ」
鞠莉「何だっけ、菫誠会?みたいな、小さい組織が台場なんて馬鹿でかい組に立ち向かう…クールだわ。ハリウッドもんよ」
すみれ「お褒め頂き光栄よ」
鞠莉「────でもさァ!!こっちだって、プライド位あンのよ!!!」
すみれ「!」
鞠莉「マリーにも頂戴」
聖良「…」チラッ
すみれ「…どうぞ」
スッ…
鞠莉「すー…」
ことり「…」
鞠莉「ふー…」
すみれ「…どうかしら」
鞠莉「……マリーのファミリーはね、本国シチリアから半ば島流しされた一族で構成されてるの」
すみれ「…」
鞠莉「ノストラは排他的でね…母が日本人と結婚したってだけでこのザマよ。カポ・レジームだったのにさ。ふふっ、別に良くない?ねぇ?女だてらに他の雑魚よりよくやってたから疎ましかったのかしら」
鞠莉「そんな母も、父が抗争で死んだ事で体を悪くしてポックリ。まだティーンだった私が、実質的な頭目になって」
聖良「人情噺に耳を傾ける程の時間はないんですが」
鞠莉「まあまあListen Listen……ね、だからすみれ。アンタの事、ちょっとリスペクトしてんのよ」
すみれ「へぇ」
鞠莉「何だっけ、菫誠会?みたいな、小さい組織が台場なんて馬鹿でかい組に立ち向かう…クールだわ。ハリウッドもんよ」
すみれ「お褒め頂き光栄よ」
鞠莉「────でもさァ!!こっちだって、プライド位あンのよ!!!」
すみれ「!」
81:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:42:03 ID:???00
鞠莉「私は返り咲くの、シチリアで!!家族を追いやったノストラに、ドンとして戻ってあの馬鹿共に這いつくばらせてやンのよ!!!」
鞠莉「その為に、日本のヤクザ共の下で力蓄えて機を待ってる訳!!虎視眈々とね!!」
鞠莉「ぶっちゃけ台場がどうなろうがクソどうでも良いわ、でもね!!情けない事に今台場の傘下から放り出されてもどうしようも無いのよ!!アンタら貧乏ヤクザと共に行動でもする!?舐めンじゃないわ!!」ガタッ
ベシャッ
ことり「おっと」
鞠莉「くっ…アンタらに言う事なんか何ひとつもありゃしないわよ!!〇すんならとっとと〇しなさい!!」
聖良「なら、そうしましょう」チャキッ
ことり「まあ待ってよ、聖良ちゃん」
すみれ「…マリー、昔までの私だったら…アンタの仁義とファミリーへの義理に感化されてたと思う」
鞠莉「グダグダと…!たッかい所から見下してんじゃないわよ……ッ!!」
すみれ「でも、私は変わった。変わらなきゃ行けなかった」スッ…
ドスッ
鞠莉「うぐッ!!?」
すみれ「アンタはマフィア。私はヤクザ。細かい違いなんかありゃしないけど…」
すみれ「菫誠会の為にならないなら、寧ろ生かしたまま台場に放り投げてやる」
グッ
鞠莉「ぅうあ゛ッ!!?」
すみれ「悲しいわね。お母さんやお父さんの無念、晴らせずに台場に〇されるんでしょうね。アンタの不始末のせいで」
グッ!!
鞠莉「あッがっ!?」
すみれ「もう一度だけ聞くわ、鞠莉」
すみれ「台場の情報を教えて」
鞠莉「…はは」
すみれ「…」
鞠莉「……Figlio di puttana.」
鞠莉「その為に、日本のヤクザ共の下で力蓄えて機を待ってる訳!!虎視眈々とね!!」
鞠莉「ぶっちゃけ台場がどうなろうがクソどうでも良いわ、でもね!!情けない事に今台場の傘下から放り出されてもどうしようも無いのよ!!アンタら貧乏ヤクザと共に行動でもする!?舐めンじゃないわ!!」ガタッ
ベシャッ
ことり「おっと」
鞠莉「くっ…アンタらに言う事なんか何ひとつもありゃしないわよ!!〇すんならとっとと〇しなさい!!」
聖良「なら、そうしましょう」チャキッ
ことり「まあ待ってよ、聖良ちゃん」
すみれ「…マリー、昔までの私だったら…アンタの仁義とファミリーへの義理に感化されてたと思う」
鞠莉「グダグダと…!たッかい所から見下してんじゃないわよ……ッ!!」
すみれ「でも、私は変わった。変わらなきゃ行けなかった」スッ…
ドスッ
鞠莉「うぐッ!!?」
すみれ「アンタはマフィア。私はヤクザ。細かい違いなんかありゃしないけど…」
すみれ「菫誠会の為にならないなら、寧ろ生かしたまま台場に放り投げてやる」
グッ
鞠莉「ぅうあ゛ッ!!?」
すみれ「悲しいわね。お母さんやお父さんの無念、晴らせずに台場に〇されるんでしょうね。アンタの不始末のせいで」
グッ!!
鞠莉「あッがっ!?」
すみれ「もう一度だけ聞くわ、鞠莉」
すみれ「台場の情報を教えて」
鞠莉「…はは」
すみれ「…」
鞠莉「……Figlio di puttana.」
82:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:44:08 ID:???00
すみれ「ことり」
ことり「はい」スッ
……ウイィィンッ!!
鞠莉「ッ!!」
すみれ「聖良さん、鞠莉を起こして。それと酒を」
聖良「了解」
ガシッ
鞠莉「何、する気よ…!?」
聖良「ワインは無いので、ウィスキーで我慢して下さい」
グッ
鞠莉「んぐッ……!!?」ゴポポッ
聖良「取り敢えず1本行っときましょ。日本は飲んでなんぼの国ですから」
ビシャッ
鞠莉「ごほ……っ!!」ポタッ
聖良「おっ、酒豪ですね。流石のイタリア系ですか」
ことり「では、失礼」グッ
鞠莉「むぐっ!?」
すみれ「舌噛んで死なれても困るから」
ことり「取り敢えず、右足からね」
ウイィィンッ!!
鞠莉「むうぅっ!!」
…ジュッ
ギュルルルッ!!
鞠莉「────ん゛う゛ぅぅウ゛ゥゥゥッ!!!!!!」
ーーーー
ことり「はい」スッ
……ウイィィンッ!!
鞠莉「ッ!!」
すみれ「聖良さん、鞠莉を起こして。それと酒を」
聖良「了解」
ガシッ
鞠莉「何、する気よ…!?」
聖良「ワインは無いので、ウィスキーで我慢して下さい」
グッ
鞠莉「んぐッ……!!?」ゴポポッ
聖良「取り敢えず1本行っときましょ。日本は飲んでなんぼの国ですから」
ビシャッ
鞠莉「ごほ……っ!!」ポタッ
聖良「おっ、酒豪ですね。流石のイタリア系ですか」
ことり「では、失礼」グッ
鞠莉「むぐっ!?」
すみれ「舌噛んで死なれても困るから」
ことり「取り敢えず、右足からね」
ウイィィンッ!!
鞠莉「むうぅっ!!」
…ジュッ
ギュルルルッ!!
鞠莉「────ん゛う゛ぅぅウ゛ゥゥゥッ!!!!!!」
ーーーー
84:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:46:01 ID:???00
<ギュイイイィィン…!!
闇医者「…」カタカタ
四季「ごめんね、先生。死なれそうになったらすぐ治さなきゃいけなくて」
闇医者「…そ、外の空気が吸いたいですの」
四季「あ、ダメ。逃げられても困るし。お金はちゃんと払うよ」チャキッ
闇医者「うぅっ…」
ーーーー
ーー
ー
闇医者「…」カタカタ
四季「ごめんね、先生。死なれそうになったらすぐ治さなきゃいけなくて」
闇医者「…そ、外の空気が吸いたいですの」
四季「あ、ダメ。逃げられても困るし。お金はちゃんと払うよ」チャキッ
闇医者「うぅっ…」
ーーーー
ーー
ー
85:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:48:01 ID:???00
ポタッ、ポタッ…
鞠莉「…」
バシャッ
鞠莉「────ッ、ぷはあぁっ!?はぁッ、はぁッ…!!!」
ズキンッ
鞠莉「い゛ッづ…!!?」
すみれ「右足貫通した辺りで気絶してたのね。でもお酒のお陰で、そんなに痛くないんじゃない?」
鞠莉「…ふふッ、あっはははは!!」
聖良「おっと、もう触れちゃいましたか」
鞠莉「はっ、まだ、狂っちゃないわよ!!アンタらの方が……余っ程でしょうが!!」
ことり「そんな事ないよ。はいどんどん」グッ
鞠莉「ごぷ…ッ!!?」
すみれ「ほら飲んで。私らあんまり飲まないから減らないのよ。減らして頂戴」
ビシャッ
鞠莉「げほッ、ごほごほっ!!……私だって強かないんだけど…!!」
すみれ「まだ余裕そうね。ことり」
ことり「はーい」ギュイイイィィン!!
…ジュッ
鞠莉「う゛う゛ぅ゛あああぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!」
ギュルルル…ッ!!
鞠莉「…」
バシャッ
鞠莉「────ッ、ぷはあぁっ!?はぁッ、はぁッ…!!!」
ズキンッ
鞠莉「い゛ッづ…!!?」
すみれ「右足貫通した辺りで気絶してたのね。でもお酒のお陰で、そんなに痛くないんじゃない?」
鞠莉「…ふふッ、あっはははは!!」
聖良「おっと、もう触れちゃいましたか」
鞠莉「はっ、まだ、狂っちゃないわよ!!アンタらの方が……余っ程でしょうが!!」
ことり「そんな事ないよ。はいどんどん」グッ
鞠莉「ごぷ…ッ!!?」
すみれ「ほら飲んで。私らあんまり飲まないから減らないのよ。減らして頂戴」
ビシャッ
鞠莉「げほッ、ごほごほっ!!……私だって強かないんだけど…!!」
すみれ「まだ余裕そうね。ことり」
ことり「はーい」ギュイイイィィン!!
…ジュッ
鞠莉「う゛う゛ぅ゛あああぁぁぁぁぁぁぁぁッッッッ!!!!」
ギュルルル…ッ!!
86:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:50:06 ID:???00
すみれ「鞠莉ィッ!!こっち見なさい!!!」グイッ
鞠莉「あ゛あ゛ぁ゛ぁぁぁッッ…!!!!」
すみれ「イエス・キリストよろしく、足の次は手のひら行くわよ!!!そうなりたくなけりゃァとっとと吐け!!!!」
すみれ「高咲の情報でも若頭でも傘下でも何でもいい!!!知ってる事全部、洗いざらい話せ!!!!」
…ゥウウン…
鞠莉「…あ……ぁ…」フラッ…
すみれ「ッ!!!」
バシャッ!!
鞠莉「っげほ…!!」
すみれ「鞠莉!!!」
鞠莉「…Testa di cazzo……」
すみれ「…次は右手よ」
ことり「分かった」
ギュイイイィィン!!
鞠莉「はッ……はァッ…!!」
すみれ「気絶なんざさせないわよ。よく見ときなさい、自分の右手に風穴が空くのを!!!」
鞠莉「あ゛あ゛ぁ゛ぁぁぁッッ…!!!!」
すみれ「イエス・キリストよろしく、足の次は手のひら行くわよ!!!そうなりたくなけりゃァとっとと吐け!!!!」
すみれ「高咲の情報でも若頭でも傘下でも何でもいい!!!知ってる事全部、洗いざらい話せ!!!!」
…ゥウウン…
鞠莉「…あ……ぁ…」フラッ…
すみれ「ッ!!!」
バシャッ!!
鞠莉「っげほ…!!」
すみれ「鞠莉!!!」
鞠莉「…Testa di cazzo……」
すみれ「…次は右手よ」
ことり「分かった」
ギュイイイィィン!!
鞠莉「はッ……はァッ…!!」
すみれ「気絶なんざさせないわよ。よく見ときなさい、自分の右手に風穴が空くのを!!!」
87:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:52:00 ID:???00
ギュイィィン…!!
鞠莉「い……ッ、うぁぁッ…!!」
すみれ「鞠莉、鞠莉ッ!!!両手両足使えなくなっても良いの!!?五体満足でシチリアに帰るんじゃないの!!!?」
すみれ「台場なんかの為に、アンタが十字架に磔られる必要は無いんじゃない!!?よく考えなさい!!!!」
<…ジュッ
鞠莉「うあ゛ッ……!!」
すみれ「鞠莉ィ!!!」
鞠莉「……くた、ばれ…ッ!!」
グジュッ
ギュイイィィイィィンッ!!
鞠莉「があ゛あ゛あぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!」
すみれ「…────ッ」
ーーーー
ーー
ー
鞠莉「い……ッ、うぁぁッ…!!」
すみれ「鞠莉、鞠莉ッ!!!両手両足使えなくなっても良いの!!?五体満足でシチリアに帰るんじゃないの!!!?」
すみれ「台場なんかの為に、アンタが十字架に磔られる必要は無いんじゃない!!?よく考えなさい!!!!」
<…ジュッ
鞠莉「うあ゛ッ……!!」
すみれ「鞠莉ィ!!!」
鞠莉「……くた、ばれ…ッ!!」
グジュッ
ギュイイィィイィィンッ!!
鞠莉「があ゛あ゛あぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!!」
すみれ「…────ッ」
ーーーー
ーー
ー
88:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:54:02 ID:???00
ことり「…電池切れ」
ズポッ
鞠莉「…ぁ……」
すみれ「…聖良さん、酒を」
聖良「これ以上飲ませても無駄かと」
すみれ「私が飲むの」
聖良「…どうぞ」
グイッ
すみれ「……っ、はぁ……」
鞠莉「…」
すみれ「…鞠莉」
鞠莉「…ふふ…」
すみれ「…」
鞠莉「…凄いわ……アンタ」
すみれ「…何が?」
ズポッ
鞠莉「…ぁ……」
すみれ「…聖良さん、酒を」
聖良「これ以上飲ませても無駄かと」
すみれ「私が飲むの」
聖良「…どうぞ」
グイッ
すみれ「……っ、はぁ……」
鞠莉「…」
すみれ「…鞠莉」
鞠莉「…ふふ…」
すみれ「…」
鞠莉「…凄いわ……アンタ」
すみれ「…何が?」
89:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:56:01 ID:???00
鞠莉「ヤクザは…義理堅い……って…ホント、じゃない…」
すみれ「……渡世の親や、姉妹の為なら…修羅にだってなる。両手両足が済んだら、腕・太もも・肩…どこだって風穴空けてやるわ」
鞠莉「……はっ…」
すみれ「だからそうなりたくなければ…」
鞠莉「…西木野……総業にでも…行け……ば…」
すみれ「!」
ガクッ
鞠莉「」
すみれ「…また落ちたの?」
ことり「待って」スッ…
聖良「……どうですか?」
ことり「…」フルフル
すみれ「…そう」
聖良「西木野総業。そう言いましたね」
ことり「台場の傘下だね。建設とか芸能とかそういうの。何でもやってるとこだ」
すみれ「…鞠莉、地獄でまた」
────
すみれ「……渡世の親や、姉妹の為なら…修羅にだってなる。両手両足が済んだら、腕・太もも・肩…どこだって風穴空けてやるわ」
鞠莉「……はっ…」
すみれ「だからそうなりたくなければ…」
鞠莉「…西木野……総業にでも…行け……ば…」
すみれ「!」
ガクッ
鞠莉「」
すみれ「…また落ちたの?」
ことり「待って」スッ…
聖良「……どうですか?」
ことり「…」フルフル
すみれ「…そう」
聖良「西木野総業。そう言いましたね」
ことり「台場の傘下だね。建設とか芸能とかそういうの。何でもやってるとこだ」
すみれ「…鞠莉、地獄でまた」
────
90:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 00:58:00 ID:???00
四季「…じゃあ、先生送っていきます」
すみれ「お願いね。ありがとう、先生」
闇医者「……もう死んでましたの。私の治療に、一体何の意味があったんです?」
聖良「少しでも外傷を治療しておけば、事故によるものと見せかけられるからですよ」
ことり「お酒いっぱい飲ませたのもそういう事。不幸な事故にするんだから。警察はそう発表するはず」
闇医者「はぁ…もう会いたくないですの」
すみれ「先生がヤミである限り、いつかまた会うわよ」
先生「懲り懲りですの…」
すみれ「四季、先生の送りと車、それに鞠莉。頼んだわ」
四季「うん、分かった」
ことり「捨てたら迎えに行くから、連絡お願いね」
四季「了解。先生、乗って」
闇医者「ついでに捨てられない事を祈りますの…」
聖良「闇のお医者様なんて得がたい方を無碍には扱いませんよ。ね」
すみれ「ええ。恩人だしね」
聖良「助けられてるんですか?すみれさん」
すみれ「前の抗争でね。来て早々あんな事させといてアレなんだけど、宿でまた詳しくお互いの事話しましょう」
ことり「淡島と協力する事になるんだし?お酒もまだあるし♪」
闇医者「頼むからこの地獄から早く出してですの」
四季「はいはい」
ブーン…
────
すみれ「お願いね。ありがとう、先生」
闇医者「……もう死んでましたの。私の治療に、一体何の意味があったんです?」
聖良「少しでも外傷を治療しておけば、事故によるものと見せかけられるからですよ」
ことり「お酒いっぱい飲ませたのもそういう事。不幸な事故にするんだから。警察はそう発表するはず」
闇医者「はぁ…もう会いたくないですの」
すみれ「先生がヤミである限り、いつかまた会うわよ」
先生「懲り懲りですの…」
すみれ「四季、先生の送りと車、それに鞠莉。頼んだわ」
四季「うん、分かった」
ことり「捨てたら迎えに行くから、連絡お願いね」
四季「了解。先生、乗って」
闇医者「ついでに捨てられない事を祈りますの…」
聖良「闇のお医者様なんて得がたい方を無碍には扱いませんよ。ね」
すみれ「ええ。恩人だしね」
聖良「助けられてるんですか?すみれさん」
すみれ「前の抗争でね。来て早々あんな事させといてアレなんだけど、宿でまた詳しくお互いの事話しましょう」
ことり「淡島と協力する事になるんだし?お酒もまだあるし♪」
闇医者「頼むからこの地獄から早く出してですの」
四季「はいはい」
ブーン…
────
91:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:02:12 ID:???00
ー【音ノ木坂警察署、組対】ー
巡査「梨子さん!」
梨子「分かってるわ、八王子の件でしょ。悪いけど公表はまだよ。ネットの事もある」
巡査「…そう、っすか」
梨子「……せつ菜ちゃんとは何かあった?」
巡査「…」
梨子「…別にいいわ。まともにただ犯罪を追ってるだけの刑事なんか、殆ど絶滅危惧種だから」
巡査「…これ、本部長からの指示っす。ここ置いとくっすね」
梨子「ありがとう。気を落とさないでね」
巡査「……お気遣い、感謝っす」
<ガチャッ
絵里「おっと、ごめんなさい」
巡査「失礼しました…」
<バタンッ
絵里「どうしたの、きな子」
梨子「さあ……せつ菜ちゃんと仲良さげでしたし、何かあったんじゃないですか?」
絵里「…自死な訳ないしね。血も涙もないのね、台場は。自分で送り込んだ手下でしょうに」
巡査「梨子さん!」
梨子「分かってるわ、八王子の件でしょ。悪いけど公表はまだよ。ネットの事もある」
巡査「…そう、っすか」
梨子「……せつ菜ちゃんとは何かあった?」
巡査「…」
梨子「…別にいいわ。まともにただ犯罪を追ってるだけの刑事なんか、殆ど絶滅危惧種だから」
巡査「…これ、本部長からの指示っす。ここ置いとくっすね」
梨子「ありがとう。気を落とさないでね」
巡査「……お気遣い、感謝っす」
<ガチャッ
絵里「おっと、ごめんなさい」
巡査「失礼しました…」
<バタンッ
絵里「どうしたの、きな子」
梨子「さあ……せつ菜ちゃんと仲良さげでしたし、何かあったんじゃないですか?」
絵里「…自死な訳ないしね。血も涙もないのね、台場は。自分で送り込んだ手下でしょうに」
92:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:04:37 ID:???00
梨子「その台場、本部長からのご指示でまだ静観だそうで」ピラッ
絵里「…そう」
梨子「まあ、仕方ないか」
絵里「珍しい。昔の梨子ならここでキレ散らかすのかと」
梨子「警察だからって何でもかんでも出来る訳じゃないですから。なら、融通効く人間と協力するのも手ですよね?絵里さん」
絵里「……梨子、あなた」
梨子「お菓子とか貰ってないんで。何も出来ないとは言ってもこっちは国家権力です。その気になったら札幾らでも作ってムショにぶち込んでやりますから」
絵里「…染まってきたわね、桜内刑事」
梨子「お陰様で。絢瀬警部」
────
絵里「…そう」
梨子「まあ、仕方ないか」
絵里「珍しい。昔の梨子ならここでキレ散らかすのかと」
梨子「警察だからって何でもかんでも出来る訳じゃないですから。なら、融通効く人間と協力するのも手ですよね?絵里さん」
絵里「……梨子、あなた」
梨子「お菓子とか貰ってないんで。何も出来ないとは言ってもこっちは国家権力です。その気になったら札幾らでも作ってムショにぶち込んでやりますから」
絵里「…染まってきたわね、桜内刑事」
梨子「お陰様で。絢瀬警部」
────
93:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:07:00 ID:???00
ー【池袋、西木野総業事務所】ー
真姫「ずずー…」
構成員「おっかしいな…」
真姫「どうしたの?」
構成員「あ、いや…シチリアン・ヴィオレンツァの鞠莉さんがおられないそうなんです。ご自身の本部というか、事務所というか…」
真姫「ふーん。桃源仙境の金盗って逃げたんじゃない?」
構成員「実際、半グレが金の受け渡し現場を襲って桃源仙境側の店員3名、シチリアン側の構成員4名〇られてます。勿論金も無くなってて、鞠莉さんはそれ以降どこに行ったか……」
真姫「…は?ちょ、何で早くそれ言わないのよ!?」
構成員「え?あ、聞かれなかったんで…」
真姫「馬鹿!確実に菫誠会の仕業でしょ!?奴等からすればシチリアも桃源も全部敵なのよ!」
構成員「…って事は、鞠莉さんは…!」
真姫「下手したら〇られてるわ。口割ってベラベラ話す様には見えないから大丈夫とは思うけど…明日からで良い、事務所の人間増やしといて」
構成員「了解っす!備えあれば憂いなしって言いますも───」
<パァンパァン!!
真姫「きゃあぁっ!?」
構成員「」
ドサッ
真姫「ずずー…」
構成員「おっかしいな…」
真姫「どうしたの?」
構成員「あ、いや…シチリアン・ヴィオレンツァの鞠莉さんがおられないそうなんです。ご自身の本部というか、事務所というか…」
真姫「ふーん。桃源仙境の金盗って逃げたんじゃない?」
構成員「実際、半グレが金の受け渡し現場を襲って桃源仙境側の店員3名、シチリアン側の構成員4名〇られてます。勿論金も無くなってて、鞠莉さんはそれ以降どこに行ったか……」
真姫「…は?ちょ、何で早くそれ言わないのよ!?」
構成員「え?あ、聞かれなかったんで…」
真姫「馬鹿!確実に菫誠会の仕業でしょ!?奴等からすればシチリアも桃源も全部敵なのよ!」
構成員「…って事は、鞠莉さんは…!」
真姫「下手したら〇られてるわ。口割ってベラベラ話す様には見えないから大丈夫とは思うけど…明日からで良い、事務所の人間増やしといて」
構成員「了解っす!備えあれば憂いなしって言いますも───」
<パァンパァン!!
真姫「きゃあぁっ!?」
構成員「」
ドサッ
94:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:09:01 ID:???00
<ドカッ!
四季「……」
構成員「カ、カチコミだぁッ!!」チャキッ
ザシュッ
構成員「おあ゛ッ…!!?」
穂乃果「しーっ…」
構成員「」ドサッ
穂乃果「全然いなかったねぇ。出払ってたのか、ラッキー」
真姫「な、何なのよアンタら…っ!!?」
すみれ「お邪魔するわ、西木野真姫」
真姫「平安名、すみれ…!やっぱり生きてたのね!鞠莉はどうしたの!?」
四季「不幸な事故に遭ったよ。お酒の飲み過ぎで事故って今頃海に沈んでる」
真姫「そ、そんな……!やってくれたわね!まだ台場に弓引くっての!!?〇されかけて命拾いしたってのに、まだ…!」
すみれ「諦められる訳ないじゃない。四季」
四季「はい」ガシッ
真姫「ちょっ、離しなさいよ!!」
穂乃果「そうそう、鞠莉ちゃんはね…まあ穂乃果も"噂"でしか聞いてないんだけどさ」スッ
ギュイイイィィン!!
真姫「ひっ!!?」
四季「……」
構成員「カ、カチコミだぁッ!!」チャキッ
ザシュッ
構成員「おあ゛ッ…!!?」
穂乃果「しーっ…」
構成員「」ドサッ
穂乃果「全然いなかったねぇ。出払ってたのか、ラッキー」
真姫「な、何なのよアンタら…っ!!?」
すみれ「お邪魔するわ、西木野真姫」
真姫「平安名、すみれ…!やっぱり生きてたのね!鞠莉はどうしたの!?」
四季「不幸な事故に遭ったよ。お酒の飲み過ぎで事故って今頃海に沈んでる」
真姫「そ、そんな……!やってくれたわね!まだ台場に弓引くっての!!?〇されかけて命拾いしたってのに、まだ…!」
すみれ「諦められる訳ないじゃない。四季」
四季「はい」ガシッ
真姫「ちょっ、離しなさいよ!!」
穂乃果「そうそう、鞠莉ちゃんはね…まあ穂乃果も"噂"でしか聞いてないんだけどさ」スッ
ギュイイイィィン!!
真姫「ひっ!!?」
95:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:11:00 ID:???00
穂乃果「何か……両足と右手に穴が空いてたらしいよ?何でなんだろうね」
真姫「ちょっ、そんな…やめ…ッ!」
すみれ「同じ事をするのも芸が無いわよ。それは使わなくていいわ」
穂乃果「あそ?じゃあどうする?」
真姫「はぁッ、はァッ…!!?」
すみれ「わざわざ都心くんだりまで舞い戻って来たのよ。しかもここは閑静な街中の事務所。四季、噛ませて」
四季「失礼」グッ
真姫「むぐうッ!!?」
すみれ「お聞きするわ。高咲侑の情報を教えなさい」
真姫「……ッ!」キッ
すみれ「言う気無さそうね。失礼」スッ…
真姫「ん゛ーっ!!」
すみれ「綺麗な指ね。極道の割に」
穂乃果「ほら、教えて?……あ、話せないか」
ベキッ
真姫「~~~~ッ゛ッ゛ッ゛!!!!!」
真姫「ちょっ、そんな…やめ…ッ!」
すみれ「同じ事をするのも芸が無いわよ。それは使わなくていいわ」
穂乃果「あそ?じゃあどうする?」
真姫「はぁッ、はァッ…!!?」
すみれ「わざわざ都心くんだりまで舞い戻って来たのよ。しかもここは閑静な街中の事務所。四季、噛ませて」
四季「失礼」グッ
真姫「むぐうッ!!?」
すみれ「お聞きするわ。高咲侑の情報を教えなさい」
真姫「……ッ!」キッ
すみれ「言う気無さそうね。失礼」スッ…
真姫「ん゛ーっ!!」
すみれ「綺麗な指ね。極道の割に」
穂乃果「ほら、教えて?……あ、話せないか」
ベキッ
真姫「~~~~ッ゛ッ゛ッ゛!!!!!」
96:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:13:19 ID:???00
すみれ「…口の外してあげるから教えてくれる?」
真姫「んー!んーっ!!」コクコク
四季「…はっ」
スッ…
真姫「ぷはぁっ…!はぁ…!」
チャキッ
すみれ「叫んだら〇す。教えて」
真姫「し、知らないのよ!曲がりなりにもこの辺りで最大規模の組の長よ!?私みたいな枝が、普段侑が何してるかなんて知る訳ないでしょ!?」
すみれ「鞠莉が死に際教えてくれたの。あなたの所に行けばいいと。だからあなたは何かを知ってる、違うかしら?」
真姫「…鞠莉……ッ!!」
穂乃果「教えて?何でも良いんだよ。さもないと」
四季「…」グッ
真姫「んぐっ!?」
穂乃果「次は薬指っと」
バキッ
真姫「ん゛ん゛ん゛ううぅぅぅッ!!!」ガタガタッ
四季「暴れ、ないで…っ!!」
パッ
真姫「い゛ッ…この、外道……ッ!!」
すみれ「よく分かってる、ほら言いなさい。〇す気は無いから」
穂乃果「…」
真姫「この…!!」
真姫「んー!んーっ!!」コクコク
四季「…はっ」
スッ…
真姫「ぷはぁっ…!はぁ…!」
チャキッ
すみれ「叫んだら〇す。教えて」
真姫「し、知らないのよ!曲がりなりにもこの辺りで最大規模の組の長よ!?私みたいな枝が、普段侑が何してるかなんて知る訳ないでしょ!?」
すみれ「鞠莉が死に際教えてくれたの。あなたの所に行けばいいと。だからあなたは何かを知ってる、違うかしら?」
真姫「…鞠莉……ッ!!」
穂乃果「教えて?何でも良いんだよ。さもないと」
四季「…」グッ
真姫「んぐっ!?」
穂乃果「次は薬指っと」
バキッ
真姫「ん゛ん゛ん゛ううぅぅぅッ!!!」ガタガタッ
四季「暴れ、ないで…っ!!」
パッ
真姫「い゛ッ…この、外道……ッ!!」
すみれ「よく分かってる、ほら言いなさい。〇す気は無いから」
穂乃果「…」
真姫「この…!!」
97:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:15:01 ID:???00
すみれ「真姫」チャキッ
真姫「ひッ……」
すみれ「…」
真姫「……来週、侑と歩夢は…上野に新しく出来た演舞場で、大衆歌舞伎を観るわ…」
すみれ「!!」
穂乃果「何だ知ってんじゃん。早く言えば良かったのに」
四季「何で知ってるの、枝なんでしょ?嘘なんじゃない?」
真姫「私がチケットを用立てたのよ!特にウチと台場はその演舞場の出資もしてるからね!融通は効くの…!!」
すみれ「…分かった、信じるわ。教えてくれてありがとう」スッ…
真姫「…ふんっ、アンタら台場にここまで刃向かって生きていられると思わない事ね」
穂乃果「四季ちゃん、車戻ろ」
四季「うん」
真姫「鞠莉まで〇って、桃源仙境の金も奪って…!五体満足でいられる訳無いわ!!」
すみれ「…」チャキッ
パァン!!
真姫「」
<ドサッ…
すみれ「…さ、戻るわよ」
穂乃果「了解」
────
真姫「ひッ……」
すみれ「…」
真姫「……来週、侑と歩夢は…上野に新しく出来た演舞場で、大衆歌舞伎を観るわ…」
すみれ「!!」
穂乃果「何だ知ってんじゃん。早く言えば良かったのに」
四季「何で知ってるの、枝なんでしょ?嘘なんじゃない?」
真姫「私がチケットを用立てたのよ!特にウチと台場はその演舞場の出資もしてるからね!融通は効くの…!!」
すみれ「…分かった、信じるわ。教えてくれてありがとう」スッ…
真姫「…ふんっ、アンタら台場にここまで刃向かって生きていられると思わない事ね」
穂乃果「四季ちゃん、車戻ろ」
四季「うん」
真姫「鞠莉まで〇って、桃源仙境の金も奪って…!五体満足でいられる訳無いわ!!」
すみれ「…」チャキッ
パァン!!
真姫「」
<ドサッ…
すみれ「…さ、戻るわよ」
穂乃果「了解」
────
98:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:17:33 ID:???00
ー【静岡、淡島連合会本部】ー
淡島構成員「…」
果南「…そ、聖良は菫誠会に」
ダイヤ「利害は一致してます。淡島として表立って菫誠会に協力するよりは、聖良さんにある程度お任せしましょう。これで私達ばかりが骨を折る必要も無くなりました」
果南「ホントは…私が行きたかったんだけどさ。桃源仙境のカチコミも」トクトク…
?「きゃあっ!金を奪ったりメンバーを〇したのを不問にしてあげるって言ってるのに、まだ言う気?」
?「ディスアグリーです。賢いやり方ではありません」
ダイヤ「…嵐珠さん達もこう仰られてます。そもそもこちらに来て下さっただけ、有難いと思った方が良いですわ」
嵐珠派構成員「…」
嵐珠「襲われた店は黒龍に任せててね、勿論私の店だけど管轄は可可なの。あの子は嵐珠に憧れてて、手となり足となり働く子よ。メンバーを〇られて怒ってたけど私が不問と言ったら不問。そうしてあげた」
果南「…はいはい、感謝してます」グイッ
冬毬「それより、嵐珠さんは既に台場を見限って動いておられます。是非我々に協力して下さると嬉しいのですが」
ダイヤ「一応お聞きしますが、何故?」
嵐珠「侑は多分、焦りだしたの。弱小に火傷させられ、仲間に反目されて……警察内部に入っていた仲間まで〇りだしたのよ?勿体ない、そんな事この国でそうそう出来る事じゃないのに」
ダイヤ「よくご存知ですわね」
嵐珠「ニュース見れば分かるわよ。だから共倒れなんかさせられる前に離脱して、自分達だけでやっていくの。その為に果南には協力して欲しいのよ」
果南「…」
淡島構成員「…」
果南「…そ、聖良は菫誠会に」
ダイヤ「利害は一致してます。淡島として表立って菫誠会に協力するよりは、聖良さんにある程度お任せしましょう。これで私達ばかりが骨を折る必要も無くなりました」
果南「ホントは…私が行きたかったんだけどさ。桃源仙境のカチコミも」トクトク…
?「きゃあっ!金を奪ったりメンバーを〇したのを不問にしてあげるって言ってるのに、まだ言う気?」
?「ディスアグリーです。賢いやり方ではありません」
ダイヤ「…嵐珠さん達もこう仰られてます。そもそもこちらに来て下さっただけ、有難いと思った方が良いですわ」
嵐珠派構成員「…」
嵐珠「襲われた店は黒龍に任せててね、勿論私の店だけど管轄は可可なの。あの子は嵐珠に憧れてて、手となり足となり働く子よ。メンバーを〇られて怒ってたけど私が不問と言ったら不問。そうしてあげた」
果南「…はいはい、感謝してます」グイッ
冬毬「それより、嵐珠さんは既に台場を見限って動いておられます。是非我々に協力して下さると嬉しいのですが」
ダイヤ「一応お聞きしますが、何故?」
嵐珠「侑は多分、焦りだしたの。弱小に火傷させられ、仲間に反目されて……警察内部に入っていた仲間まで〇りだしたのよ?勿体ない、そんな事この国でそうそう出来る事じゃないのに」
ダイヤ「よくご存知ですわね」
嵐珠「ニュース見れば分かるわよ。だから共倒れなんかさせられる前に離脱して、自分達だけでやっていくの。その為に果南には協力して欲しいのよ」
果南「…」
99:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:19:49 ID:???00
冬毬「本当はシチリアン・ヴィオレンツァの鞠莉さんとも協力する予定だったのですが、桃源仙境が襲われたあの日から行方知れずです。恐らく菫誠会によって……」
ダイヤ「…それで、私達淡島連合会は何を?」
嵐珠「今は特に何も無いわ!強いて言うなら、台場が壊滅するまでは何もしないで。無駄に手を出して損耗されても困るもの」
果南「何で?嵐珠の使える体のいい兵隊が減るから?まぁあたしらみたいな馬鹿しか使えないんだもんね、そっちは。五十歩百歩だ」
冬毬「っ!」
嵐珠派構成員「ンだその口の聞き方はァ!!」
淡島構成員「何だこの野郎、あぁ!?」
ダイヤ「あなた達、落ち着きなさい」
嵐珠「ええ!そうよ!!」ズイッ
果南「…あ?ンだコラ」ズイッ
嵐珠「その気になれば淡島だろうが台場だろうが踏み潰せる力を、もう嵐珠達は既に持ってるのよ!でもね、あなた達は嵐珠達といてこそ真価を発揮する組なの!私がそう見立てた!」
果南「どこの誰とも知らない外様にそんな分析されてるとは光栄だよ。台場がいなくなったら覚えときな、淡島は足を止める気は無い」
嵐珠「ええ勿論よ!一緒に歩きましょう!」
ダイヤ「…ふっ」
果南「…ん?あいや、だから…」
嵐珠「オールドスクールとニュースクールのマフィアが手を取り合って日本の裏を締めるのよ!そんなの最高じゃない!」
冬毬「…ついでに、我々はあまり日本に干渉する気はありません。主に海外での活動が主なので」
ダイヤ「…つまり日本の裏組織は我々で納めろと」
嵐珠「その通りよ!お願いするわ!」
果南「…はぁ、分かった分かった。ったく調子狂うよ」
嵐珠「宜しくね、果南!ダイヤ!」
ダイヤ「…我々は行動するなと言いますが、菫誠会には聖良さんがおりますのよ。それについては?」
嵐珠「それは別にどうしようと構わないわよ。そのままいさせるなり、呼び戻すなり」
果南「……どうする気なのかは見え見えさ。ただ、嵐珠達と協力してんだ。ウチの聖良は返してもらいたいね」
嵐珠「そうね、勿論よ。うん!それが良いわね」
冬毬「…」
ダイヤ「…それで、私達淡島連合会は何を?」
嵐珠「今は特に何も無いわ!強いて言うなら、台場が壊滅するまでは何もしないで。無駄に手を出して損耗されても困るもの」
果南「何で?嵐珠の使える体のいい兵隊が減るから?まぁあたしらみたいな馬鹿しか使えないんだもんね、そっちは。五十歩百歩だ」
冬毬「っ!」
嵐珠派構成員「ンだその口の聞き方はァ!!」
淡島構成員「何だこの野郎、あぁ!?」
ダイヤ「あなた達、落ち着きなさい」
嵐珠「ええ!そうよ!!」ズイッ
果南「…あ?ンだコラ」ズイッ
嵐珠「その気になれば淡島だろうが台場だろうが踏み潰せる力を、もう嵐珠達は既に持ってるのよ!でもね、あなた達は嵐珠達といてこそ真価を発揮する組なの!私がそう見立てた!」
果南「どこの誰とも知らない外様にそんな分析されてるとは光栄だよ。台場がいなくなったら覚えときな、淡島は足を止める気は無い」
嵐珠「ええ勿論よ!一緒に歩きましょう!」
ダイヤ「…ふっ」
果南「…ん?あいや、だから…」
嵐珠「オールドスクールとニュースクールのマフィアが手を取り合って日本の裏を締めるのよ!そんなの最高じゃない!」
冬毬「…ついでに、我々はあまり日本に干渉する気はありません。主に海外での活動が主なので」
ダイヤ「…つまり日本の裏組織は我々で納めろと」
嵐珠「その通りよ!お願いするわ!」
果南「…はぁ、分かった分かった。ったく調子狂うよ」
嵐珠「宜しくね、果南!ダイヤ!」
ダイヤ「…我々は行動するなと言いますが、菫誠会には聖良さんがおりますのよ。それについては?」
嵐珠「それは別にどうしようと構わないわよ。そのままいさせるなり、呼び戻すなり」
果南「……どうする気なのかは見え見えさ。ただ、嵐珠達と協力してんだ。ウチの聖良は返してもらいたいね」
嵐珠「そうね、勿論よ。うん!それが良いわね」
冬毬「…」
100:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:22:01 ID:???00
嵐珠「好的、これで決定ね!それじゃあ"サカズキ"を交わしましょう!これから嵐珠達は仲間だもの、それが日本のしきたりよね?」
果南「…ふっ、盃ねぇ」
冬毬「ご不満ですか?極道の方は仲間となる時、盃を交わすのですよね?所謂証明書代わりというか」
ダイヤ「…」
嵐珠「台場組に歯向かう事で一致してる私達よ?同伙じゃない!ならしきたり通り、盃を交わすのが通例でしょ?1回やってみたかったのよね。ダイヤ、持ってきてくれない?」
ダイヤ「…かしこまりました」スッ…
冬毬「要は松浦さん、嵐珠さんはアナタと姉妹分になろうと仰ってるんです。そちらを悪く言うつもりはありませんが、破格の盃では?」
果南「…破格の盃、ね。それは良いんだけどさ、冬毬ちゃん」
冬毬「…っ」
ダイヤ「…失礼します」
トクトク…
嵐珠「…」
果南「…こんなただの段取り盃交わして、何の意味がある!!?あぁ!?」
嵐珠「…まあ、果南」
ズイッ
果南「…!」
嵐珠「例え段取りであろうと、台場を〇るのにお互い異存は無いでしょうが。ん?」
果南「…ふっ、盃ねぇ」
冬毬「ご不満ですか?極道の方は仲間となる時、盃を交わすのですよね?所謂証明書代わりというか」
ダイヤ「…」
嵐珠「台場組に歯向かう事で一致してる私達よ?同伙じゃない!ならしきたり通り、盃を交わすのが通例でしょ?1回やってみたかったのよね。ダイヤ、持ってきてくれない?」
ダイヤ「…かしこまりました」スッ…
冬毬「要は松浦さん、嵐珠さんはアナタと姉妹分になろうと仰ってるんです。そちらを悪く言うつもりはありませんが、破格の盃では?」
果南「…破格の盃、ね。それは良いんだけどさ、冬毬ちゃん」
冬毬「…っ」
ダイヤ「…失礼します」
トクトク…
嵐珠「…」
果南「…こんなただの段取り盃交わして、何の意味がある!!?あぁ!?」
嵐珠「…まあ、果南」
ズイッ
果南「…!」
嵐珠「例え段取りであろうと、台場を〇るのにお互い異存は無いでしょうが。ん?」
101:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:25:13 ID:???00
果南「…」ゴクッ
嵐珠「力合わせれば向こうより私達の方が断然分のある戦いが出来る。そうよね?ならばこのサカズキ、受けても良いんじゃない?」
果南「そりゃあ、良いんだけど。嵐珠」
嵐珠「…」
果南「……どうも盃ってモノを、軽く見てないかな?」
嵐珠「そうかしらね?仲間の証でしょ?」
果南「地獄の釜にすら段々ってのがあるんだよ。なあ?」
嵐珠「…」
果南「…淡島とそっちが五寸かァッ!!?」
嵐珠「……」ニヤッ
果南「……軽く見ンなァッ!!!!」
ガッシャァン!!
淡島構成員「うおっ!?」
冬毬「ッ!!」
嵐珠派構成員「このッ…!」
ダイヤ「ちょっ、果南さん…!!」
果南「はぁッ…はぁ……」
嵐珠「…ふふふ…」スッ…
<カランッ…
果南「…!」
嵐珠「あッはははは…!!」
ズイッ
ダイヤ「っ…!」
冬毬「嵐珠、さん……!」
果南「…ふっ」スッ…
ガシッ…
────
嵐珠「力合わせれば向こうより私達の方が断然分のある戦いが出来る。そうよね?ならばこのサカズキ、受けても良いんじゃない?」
果南「そりゃあ、良いんだけど。嵐珠」
嵐珠「…」
果南「……どうも盃ってモノを、軽く見てないかな?」
嵐珠「そうかしらね?仲間の証でしょ?」
果南「地獄の釜にすら段々ってのがあるんだよ。なあ?」
嵐珠「…」
果南「…淡島とそっちが五寸かァッ!!?」
嵐珠「……」ニヤッ
果南「……軽く見ンなァッ!!!!」
ガッシャァン!!
淡島構成員「うおっ!?」
冬毬「ッ!!」
嵐珠派構成員「このッ…!」
ダイヤ「ちょっ、果南さん…!!」
果南「はぁッ…はぁ……」
嵐珠「…ふふふ…」スッ…
<カランッ…
果南「…!」
嵐珠「あッはははは…!!」
ズイッ
ダイヤ「っ…!」
冬毬「嵐珠、さん……!」
果南「…ふっ」スッ…
ガシッ…
────
102:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:32:26 ID:???00
ー【八王子、山間の宿】ー
すみれ「……以上が、作戦。皆良いかしら」
かすみ「来週か…全員出来るだけここにいてね。このタイミングで場所がバレてもめんどいしさ」
穂乃果「勿論。武器もこの組にしちゃ結構ある、後は皆それぞれ生き残ったら勝ちだ」
ことり「まあ、各々そんな気はあんまりなさそうだけどね」
ルビィ「こっちは命懸けで助けられてるし。仮に死んでもかのんちゃんは喜んでくれると思うな」
四季「きっとそうだよ。私達でやらなきゃいけない事をやろう。ね、メイ」
メイ「もう地元戻ったって仲間もいねぇ。ここにしかいない。ここを守る為ならいくらでもこんな命賭けてやるよ」
聖良「……皆さんお若いのに、随分腹が据わってるんですね」
メイ「色々あったからな…」
聖良「目的が達成されて行く所が無いのなら是非、淡島連合会にどうぞ。私が口を聞きますから」
かすみ「だって、すみれ」
すみれ「…考えとくわ」
ことり「…じゃあ子供達!ことりと一緒にお風呂行く人ー?」
ルビィ「はーい!」
メイ「おい待てコラ誰が子供だ」
四季「子供に反応した辺り自覚はあるんだ」
ルビィ「ぷくく、怒ってるだけルビィよりもガキじゃん」
メイ「ンだとこの野郎!!」
ことり「はいはい、ほら行くよー」
<ワーギャー
すみれ「…可愛いもんね」
聖良「ふふ…」
すみれ「……以上が、作戦。皆良いかしら」
かすみ「来週か…全員出来るだけここにいてね。このタイミングで場所がバレてもめんどいしさ」
穂乃果「勿論。武器もこの組にしちゃ結構ある、後は皆それぞれ生き残ったら勝ちだ」
ことり「まあ、各々そんな気はあんまりなさそうだけどね」
ルビィ「こっちは命懸けで助けられてるし。仮に死んでもかのんちゃんは喜んでくれると思うな」
四季「きっとそうだよ。私達でやらなきゃいけない事をやろう。ね、メイ」
メイ「もう地元戻ったって仲間もいねぇ。ここにしかいない。ここを守る為ならいくらでもこんな命賭けてやるよ」
聖良「……皆さんお若いのに、随分腹が据わってるんですね」
メイ「色々あったからな…」
聖良「目的が達成されて行く所が無いのなら是非、淡島連合会にどうぞ。私が口を聞きますから」
かすみ「だって、すみれ」
すみれ「…考えとくわ」
ことり「…じゃあ子供達!ことりと一緒にお風呂行く人ー?」
ルビィ「はーい!」
メイ「おい待てコラ誰が子供だ」
四季「子供に反応した辺り自覚はあるんだ」
ルビィ「ぷくく、怒ってるだけルビィよりもガキじゃん」
メイ「ンだとこの野郎!!」
ことり「はいはい、ほら行くよー」
<ワーギャー
すみれ「…可愛いもんね」
聖良「ふふ…」
103:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:33:05 ID:???00
穂乃果「ごめんかすみちゃん、お酒取って」
かすみ「はいはい。皆さんもどうです?」
聖良「あー…じゃあ頂きます」
すみれ「私ほろ酔いね」
かすみ「ざっこ。日本酒位いきなよ」
すみれ「は?アルハラする気?」
かすみ「嘘。急性アル中で死なれても笑っちゃうし」
穂乃果「この局面でそうなったら、うん、正直それは笑う」
聖良「笑い事ですか…」
────
かすみ「はいはい。皆さんもどうです?」
聖良「あー…じゃあ頂きます」
すみれ「私ほろ酔いね」
かすみ「ざっこ。日本酒位いきなよ」
すみれ「は?アルハラする気?」
かすみ「嘘。急性アル中で死なれても笑っちゃうし」
穂乃果「この局面でそうなったら、うん、正直それは笑う」
聖良「笑い事ですか…」
────
104:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:35:18 ID:???00
メイ「んがー…」
ルビィ「よっわ…ほろ酔いでダウンて」ゴクッ
四季「ことりさん、どうぞ」
ことり「あふぇ~…何でそんなに飲ませるの四季ちゃぁん……はっ!!まさかことりの事…!!」
四季「え?いやそんなつも……いや、そう。狙ってるんです、ことりさんを」
ことり「ひょえっ!?ほ、穂乃果ちゃぁん!!」ダッ
穂乃果「ちょちょちょぉっ!!今聖良さんとガ〇〇〇なんだけどねぇっ!?」スカンッ
聖良「油断大敵ですよ、穂乃果さんっ!そりゃあっ!!」ヒュッ
ヒョイッ
聖良「あら!?」
ルビィ「よっわ…ほろ酔いでダウンて」ゴクッ
四季「ことりさん、どうぞ」
ことり「あふぇ~…何でそんなに飲ませるの四季ちゃぁん……はっ!!まさかことりの事…!!」
四季「え?いやそんなつも……いや、そう。狙ってるんです、ことりさんを」
ことり「ひょえっ!?ほ、穂乃果ちゃぁん!!」ダッ
穂乃果「ちょちょちょぉっ!!今聖良さんとガ〇〇〇なんだけどねぇっ!?」スカンッ
聖良「油断大敵ですよ、穂乃果さんっ!そりゃあっ!!」ヒュッ
ヒョイッ
聖良「あら!?」
105:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:37:05 ID:???00
かすみ「いぇーい盛大に外してやんのー」
聖良「やかましいですよ!台場を離れたとは言え…ひっく、ウチに泥塗った事は忘れませんからねぇ!」
かすみ「かすみんその時はもう関係ないもーん。ちゃんと淡島には敬意を持ってたし。侑先輩がやった事だし?ねぇ?」
すみれ「…ひっく」
かすみ「いや弱ー。すみれもメイと同じ位弱いんだ。意外」
すみれ「うっさい…」
かすみ「…」
すみれ「…あによ…?」
かすみ「……さ、外の空気吸ってこよ。ほら来て」グイッ
すみれ「んなっ…!?何すんのよ…!」
穂乃果「おっ、秘密のランデブーですかね!?ひゅーひゅーだよ!あっついあっつい!」
<かすみ「うっさいですよ酔っ払い!!」
ことり「ねぇちょっと四季ちゃんもことりとランデブーしようとしてくるんだけどぉっ!!」
四季「希さんが授けてくれた伝説の技……わしわしMAXッ!!ここで披露します!!!」
ことり「ぴいぃっ!!?」
ルビィ「メイちゃーん、大惨事だよー。起き…ない方がいっか」
メイ「んにゃ…」
────
聖良「やかましいですよ!台場を離れたとは言え…ひっく、ウチに泥塗った事は忘れませんからねぇ!」
かすみ「かすみんその時はもう関係ないもーん。ちゃんと淡島には敬意を持ってたし。侑先輩がやった事だし?ねぇ?」
すみれ「…ひっく」
かすみ「いや弱ー。すみれもメイと同じ位弱いんだ。意外」
すみれ「うっさい…」
かすみ「…」
すみれ「…あによ…?」
かすみ「……さ、外の空気吸ってこよ。ほら来て」グイッ
すみれ「んなっ…!?何すんのよ…!」
穂乃果「おっ、秘密のランデブーですかね!?ひゅーひゅーだよ!あっついあっつい!」
<かすみ「うっさいですよ酔っ払い!!」
ことり「ねぇちょっと四季ちゃんもことりとランデブーしようとしてくるんだけどぉっ!!」
四季「希さんが授けてくれた伝説の技……わしわしMAXッ!!ここで披露します!!!」
ことり「ぴいぃっ!!?」
ルビィ「メイちゃーん、大惨事だよー。起き…ない方がいっか」
メイ「んにゃ…」
────
106:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:39:06 ID:???00
かすみ「…さむ」カチッ、シュボッ
すみれ「……急に何よ」
かすみ「……ん」
すみれ「…」
フー…
かすみ「……ほら、いい月」
すみれ「…そうね…」
かすみ「…まあほら、来週で全部決める訳じゃん。これが終わればこの、意味の分かんない関係も終わり」
すみれ「あなたが私を〇して、ね…」
かすみ「うん……そのつもり」
すみれ「…何、悲しいの?」
かすみ「…は?んな訳無いじゃん」
すみれ「あのかすみが、私を〇したくなくてうるうる~、って?いやあ……ふふっ、生きてみる物ねぇ」
かすみ「だァからンな訳ないっつってんでしょ!!何、酔い過ぎじゃない!?絶対〇すから!マジで!」
すみれ「……うん、それでいい」
かすみ「!」
すみれ「……急に何よ」
かすみ「……ん」
すみれ「…」
フー…
かすみ「……ほら、いい月」
すみれ「…そうね…」
かすみ「…まあほら、来週で全部決める訳じゃん。これが終わればこの、意味の分かんない関係も終わり」
すみれ「あなたが私を〇して、ね…」
かすみ「うん……そのつもり」
すみれ「…何、悲しいの?」
かすみ「…は?んな訳無いじゃん」
すみれ「あのかすみが、私を〇したくなくてうるうる~、って?いやあ……ふふっ、生きてみる物ねぇ」
かすみ「だァからンな訳ないっつってんでしょ!!何、酔い過ぎじゃない!?絶対〇すから!マジで!」
すみれ「……うん、それでいい」
かすみ「!」
107:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:41:08 ID:???00
すみれ「…もうさ、終わらせたいのよ」
かすみ「…」
すみれ「仁義や義理を重んじて、任侠として生きてきたつもりなんだけど……そんなの、気付けば何とも思わない人間になり下がってて」
すみれ「見える?かすみ……私の手。真っ赤っかなの」
かすみ「…私だってそうだよ」
すみれ「この抗争で…慣れない事ばかりやってきたわ。拷問やら、暴力やら。脅して〇して、奪って…こんな自分が情けないの」
かすみ「……」
すみれ「だから……早く〇して」
かすみ「…っ!」
すみれ「楽になりたいの」
グイッ
すみれ「なっ…!」
チュッ
すみれ「んっ…!?///」
かすみ「…」
すみれ「かす、み…!///」
パッ
すみれ「ん、はぁ…っ!///」
かすみ「…」
すみれ「仁義や義理を重んじて、任侠として生きてきたつもりなんだけど……そんなの、気付けば何とも思わない人間になり下がってて」
すみれ「見える?かすみ……私の手。真っ赤っかなの」
かすみ「…私だってそうだよ」
すみれ「この抗争で…慣れない事ばかりやってきたわ。拷問やら、暴力やら。脅して〇して、奪って…こんな自分が情けないの」
かすみ「……」
すみれ「だから……早く〇して」
かすみ「…っ!」
すみれ「楽になりたいの」
グイッ
すみれ「なっ…!」
チュッ
すみれ「んっ…!?///」
かすみ「…」
すみれ「かす、み…!///」
パッ
すみれ「ん、はぁ…っ!///」
108:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:43:00 ID:???00
かすみ「……大丈夫、まだ〇さない。まだ私のモノだから」
すみれ「アンタ…独占欲強くない?」
かすみ「これでも元台場だからね。安心して、奪わせないよ。私のモノは」
すみれ「…宜しく」
かすみ「…すみれ」
すみれ「……ん」
チュッ…
| 壁 |
ルビィ「ぅえぇ嘘嘘嘘!///やっば、やってるよあの二人!」
ことり「ひゃーっ…!///」
四季「…oh」
ルビィ「て、敵同士だったんだよね?!あんなんなるかなぁ…!?///」
四季「敵同士だからこそ燃えるHotなLoveがStand upするんだよ。多分。Maybe.」
ルビィ「ルー何とかみたくなってるけど。ひぇ…アレがオトナって奴…!?///」
ことり「わっ、わァ…///」
| 壁 |
すみれ「…おばかが見てるわよ」
かすみ「やっぱり気付いてた?」
すみれ「まあね。だからほら、離れなさ───」
かすみ「じゃ見せ付けてあげよっと。かすみんのモノを」
グイッ
すみれ「ちょっ、ばッ……!///」
チュッ…
────
すみれ「アンタ…独占欲強くない?」
かすみ「これでも元台場だからね。安心して、奪わせないよ。私のモノは」
すみれ「…宜しく」
かすみ「…すみれ」
すみれ「……ん」
チュッ…
| 壁 |
ルビィ「ぅえぇ嘘嘘嘘!///やっば、やってるよあの二人!」
ことり「ひゃーっ…!///」
四季「…oh」
ルビィ「て、敵同士だったんだよね?!あんなんなるかなぁ…!?///」
四季「敵同士だからこそ燃えるHotなLoveがStand upするんだよ。多分。Maybe.」
ルビィ「ルー何とかみたくなってるけど。ひぇ…アレがオトナって奴…!?///」
ことり「わっ、わァ…///」
| 壁 |
すみれ「…おばかが見てるわよ」
かすみ「やっぱり気付いてた?」
すみれ「まあね。だからほら、離れなさ───」
かすみ「じゃ見せ付けてあげよっと。かすみんのモノを」
グイッ
すみれ「ちょっ、ばッ……!///」
チュッ…
────
109:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:45:00 ID:???00
ー【一週間後。上野、演舞場】ー
「…あ!これはこれは高咲さんに上原さん!ようこそおいで下さいまして…」
侑「お疲れ様。あれ、初めましてだよね?支配人は?」
副支配人「副支配人の東と申します。支配人は風邪で伏せってしまってまして…今日お2人に会える事を楽しみにしてらっしゃったんですけど」
侑「そっか、お大事にと伝えて。しかし歌舞伎座にも負けない良い所だね!無事完成して良かったよ。もっと早く来たかったんだけどさ」
歩夢「だね。あ、こちらつまらない物ですがどうぞ。演者とスタッフの皆様で」
副支配人「えぇそんな!わざわざありがとうございます!でも直接お渡し頂ければ、皆さん喜びますよ?」
侑「ははっ。極道がこの時代、普通に役者とかに会ってメディアにバレでもしたら可哀想じゃん。一線は引くよ」
副支配人「そ、それもそうでしたね…ついつい高咲さんはそちら側という事を忘れてしまいますよ。こんな場を作って下さったりしてね」
歩夢「芸事の観れる場はいくらあっても良いと言う、高咲の意向がありますから」
副支配人「有難い限りです。お陰様で今日も満員御礼。出来たばかりの演舞場でこれは中々…おや?そちらの方々は?」
侑「…ああ、ウチも暫くゴタついてて。悪いんだけど2人程ガードを増やしていいかな?他の構成員を大っぴらに持ってくる訳には行かないしさ。カタギの人も多いんだし」
彼方「見てよ栞子ちゃんや。あのお饅頭の美味しそうな事と言ったら…」ジーッ
栞子「確かに…みるく饅頭ですか…」ジーッ
「…あ!これはこれは高咲さんに上原さん!ようこそおいで下さいまして…」
侑「お疲れ様。あれ、初めましてだよね?支配人は?」
副支配人「副支配人の東と申します。支配人は風邪で伏せってしまってまして…今日お2人に会える事を楽しみにしてらっしゃったんですけど」
侑「そっか、お大事にと伝えて。しかし歌舞伎座にも負けない良い所だね!無事完成して良かったよ。もっと早く来たかったんだけどさ」
歩夢「だね。あ、こちらつまらない物ですがどうぞ。演者とスタッフの皆様で」
副支配人「えぇそんな!わざわざありがとうございます!でも直接お渡し頂ければ、皆さん喜びますよ?」
侑「ははっ。極道がこの時代、普通に役者とかに会ってメディアにバレでもしたら可哀想じゃん。一線は引くよ」
副支配人「そ、それもそうでしたね…ついつい高咲さんはそちら側という事を忘れてしまいますよ。こんな場を作って下さったりしてね」
歩夢「芸事の観れる場はいくらあっても良いと言う、高咲の意向がありますから」
副支配人「有難い限りです。お陰様で今日も満員御礼。出来たばかりの演舞場でこれは中々…おや?そちらの方々は?」
侑「…ああ、ウチも暫くゴタついてて。悪いんだけど2人程ガードを増やしていいかな?他の構成員を大っぴらに持ってくる訳には行かないしさ。カタギの人も多いんだし」
彼方「見てよ栞子ちゃんや。あのお饅頭の美味しそうな事と言ったら…」ジーッ
栞子「確かに…みるく饅頭ですか…」ジーッ
110:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:47:01 ID:???00
歩夢「ちょっ、2人とも!」
副支配人「ははは、"ご多忙"なんですね。勿論構いませんよ。お席はそもそも3階のVIP席ですから多少増えても問題ありません」
侑「助かるよ、悪いね」
副支配人「桟敷席どころか個室席みたいなものですからね。構成員の方々を100名とか仰られても困りますけど」
歩夢「そんな事しませんよっ。今日はこの4人だけです」
副支配人「かしこまりました!お飲み物は中で。ご用命の際は中のバーカウンターでも受け付けておりますから」
歩夢「了解です。ありがとうございます」
副支配人「いえ、どうぞごゆっくり!」
<テクテク
副支配人「…」
ピッ
プルルル…
副支配人「……うん、そっち行ったよ。車戻るから何かあったら連絡してね」
ーーーー
副支配人「ははは、"ご多忙"なんですね。勿論構いませんよ。お席はそもそも3階のVIP席ですから多少増えても問題ありません」
侑「助かるよ、悪いね」
副支配人「桟敷席どころか個室席みたいなものですからね。構成員の方々を100名とか仰られても困りますけど」
歩夢「そんな事しませんよっ。今日はこの4人だけです」
副支配人「かしこまりました!お飲み物は中で。ご用命の際は中のバーカウンターでも受け付けておりますから」
歩夢「了解です。ありがとうございます」
副支配人「いえ、どうぞごゆっくり!」
<テクテク
副支配人「…」
ピッ
プルルル…
副支配人「……うん、そっち行ったよ。車戻るから何かあったら連絡してね」
ーーーー
111:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:49:05 ID:???00
バーテン「高咲様、お待ちしておりました。どうぞお席へ。お飲み物は既に」
彼方「わお…凄いの作ったねぇ、侑ちゃん」
侑「まあ普通の席は歌舞伎座とかとあまり変わらないけど、目玉はここだね。オペラ座の様なこの3階のVIP席!舞台もよく見えて最高じゃない?」
歩夢「ただ侑ちゃんが見やすい演舞場を作りたかっただけなのは秘密ね?」
栞子「まったく…」
侑「聞こえてるよっ!」
バーテン「お二方は何になさいますか?」
彼方「じゃあマティーニで。栞子ちゃんは?」
栞子「では…日本酒のロックを」
バーテン「かしこまりました」
彼方「おっ、さすが飛ばすねぇ」
栞子「折角の歌舞伎ですから。気分を上げたいんです」
侑「歩夢、今日の演目は?」
歩夢「えっと、怪談牡丹灯籠だね」
彼方「んー、怪談?10月にかい??寒くて彼方ちゃん達凍え死んじゃうんじゃないかい???」
侑「まあそんな超怖いって演目じゃないから。怖がらなくて大丈夫っ」
栞子「秋の怪談も乙な物です。楽しみですね」
バーテン「お待たせ致しました。日本酒【百十郎】のロックとマティーニです。高咲様上原様もお待たせ致しました。是非皆様で乾杯をどうぞ」
侑「ありがとう。じゃ」
歩夢「はいっ」
彼方「ほいほい」
栞子「お願い致します」
侑「えー、ではこの演舞場の益々の発展と、我らが台場の更なる飛躍を願い」
「「かんぱーい!」」
キンッ…
ーーーー
彼方「わお…凄いの作ったねぇ、侑ちゃん」
侑「まあ普通の席は歌舞伎座とかとあまり変わらないけど、目玉はここだね。オペラ座の様なこの3階のVIP席!舞台もよく見えて最高じゃない?」
歩夢「ただ侑ちゃんが見やすい演舞場を作りたかっただけなのは秘密ね?」
栞子「まったく…」
侑「聞こえてるよっ!」
バーテン「お二方は何になさいますか?」
彼方「じゃあマティーニで。栞子ちゃんは?」
栞子「では…日本酒のロックを」
バーテン「かしこまりました」
彼方「おっ、さすが飛ばすねぇ」
栞子「折角の歌舞伎ですから。気分を上げたいんです」
侑「歩夢、今日の演目は?」
歩夢「えっと、怪談牡丹灯籠だね」
彼方「んー、怪談?10月にかい??寒くて彼方ちゃん達凍え死んじゃうんじゃないかい???」
侑「まあそんな超怖いって演目じゃないから。怖がらなくて大丈夫っ」
栞子「秋の怪談も乙な物です。楽しみですね」
バーテン「お待たせ致しました。日本酒【百十郎】のロックとマティーニです。高咲様上原様もお待たせ致しました。是非皆様で乾杯をどうぞ」
侑「ありがとう。じゃ」
歩夢「はいっ」
彼方「ほいほい」
栞子「お願い致します」
侑「えー、ではこの演舞場の益々の発展と、我らが台場の更なる飛躍を願い」
「「かんぱーい!」」
キンッ…
ーーーー
112:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:51:11 ID:???00
<~♪
<『伴蔵、お前も…冥土へ道連れじゃあ……!!』
彼方「わお…迫力凄いなぁ」
侑「でしょ?歌舞伎は良いよ、ホント」
歩夢「…」ゴクッ
栞子「もぐもぐ」
彼方「そして買ってたんだ、お饅頭…」
栞子「おいひいです」
侑「しかし…困ったなぁ」
歩夢「真姫ちゃん、鞠莉ちゃんはもう既に見付かってる。可可ちゃんの所は暫く休業せざるを得ないね。店員が3人も死んでるんだから」
侑「…案外しぶといなぁ、総攻撃かけたいんだけど。傘下がこうだとアガリが減るなぁ」
彼方「その時は動くから任せてねぇ。まあでも、場所が分かんないのか」
侑「そうなんだよ。淡島との抗争を控えてる今、菫誠会なんかに時間かけたくないんだけど…」
栞子「ごくん…考えていたのですが、せつ菜さんは何故八王子に?」
歩夢「え?そりゃあ…何かの捜査でじゃないの?」
栞子「璃奈さんに、音ノ木坂警察署のデータベースから覆面の使用履歴等を調べて頂いたのですが、始末した日は桜内刑事も同乗していました」
彼方「でも、乗ってなかったんだよね?」
歩夢「うん、せつ菜ちゃんだけ。わざわざ別れて行動する?なら急にバレたなんて電話……あっ」
侑「…あーあ、馬鹿だなぁ私……奴ら八王子じゃん。うわ、しくったなぁ…!」
彼方「考えてみりゃそうだよね。緊急の番号にかけてまで「バレた」って報告したって事は、その時いた場所に菫誠会はいたんだ。一旦はその場から逃げながら」
栞子「大方かすみさんがせつ菜さんの事を菫誠会にバラし、脅しの為桜内巡査共々呼び付けた。という事でしょう」
歩夢「…焦ってたね、私達」
侑「台場の為を思って、仲間を切り捨ててきて……警察内部の事までバレたらいよいよ活動不能になるかと思ってさ。蕾會が葬儀に来た時位、柄にもなく焦ったよ」
彼方「…〇す必要は無かったかもね」
侑「…うん。いつか皆に会えたら、ちゃんと謝るよ」
<『伴蔵、お前も…冥土へ道連れじゃあ……!!』
彼方「わお…迫力凄いなぁ」
侑「でしょ?歌舞伎は良いよ、ホント」
歩夢「…」ゴクッ
栞子「もぐもぐ」
彼方「そして買ってたんだ、お饅頭…」
栞子「おいひいです」
侑「しかし…困ったなぁ」
歩夢「真姫ちゃん、鞠莉ちゃんはもう既に見付かってる。可可ちゃんの所は暫く休業せざるを得ないね。店員が3人も死んでるんだから」
侑「…案外しぶといなぁ、総攻撃かけたいんだけど。傘下がこうだとアガリが減るなぁ」
彼方「その時は動くから任せてねぇ。まあでも、場所が分かんないのか」
侑「そうなんだよ。淡島との抗争を控えてる今、菫誠会なんかに時間かけたくないんだけど…」
栞子「ごくん…考えていたのですが、せつ菜さんは何故八王子に?」
歩夢「え?そりゃあ…何かの捜査でじゃないの?」
栞子「璃奈さんに、音ノ木坂警察署のデータベースから覆面の使用履歴等を調べて頂いたのですが、始末した日は桜内刑事も同乗していました」
彼方「でも、乗ってなかったんだよね?」
歩夢「うん、せつ菜ちゃんだけ。わざわざ別れて行動する?なら急にバレたなんて電話……あっ」
侑「…あーあ、馬鹿だなぁ私……奴ら八王子じゃん。うわ、しくったなぁ…!」
彼方「考えてみりゃそうだよね。緊急の番号にかけてまで「バレた」って報告したって事は、その時いた場所に菫誠会はいたんだ。一旦はその場から逃げながら」
栞子「大方かすみさんがせつ菜さんの事を菫誠会にバラし、脅しの為桜内巡査共々呼び付けた。という事でしょう」
歩夢「…焦ってたね、私達」
侑「台場の為を思って、仲間を切り捨ててきて……警察内部の事までバレたらいよいよ活動不能になるかと思ってさ。蕾會が葬儀に来た時位、柄にもなく焦ったよ」
彼方「…〇す必要は無かったかもね」
侑「…うん。いつか皆に会えたら、ちゃんと謝るよ」
113:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:53:18 ID:???00
歩夢「でも、これで分かったね。これから部下達には八王子を重点的に探させよう」
侑「ぶっちゃけ淡島と繋がってんじゃないかと思ってたんだよ…いやぁ、初動をミスったな」
彼方「明日から忙しくなりそうだね、栞子ちゃん」
栞子「ええ、ですがこれも台場組の為────」
歩夢「…栞子ちゃん?」
栞子「…………げほっ」
ビシャッ
侑「ぶっちゃけ淡島と繋がってんじゃないかと思ってたんだよ…いやぁ、初動をミスったな」
彼方「明日から忙しくなりそうだね、栞子ちゃん」
栞子「ええ、ですがこれも台場組の為────」
歩夢「…栞子ちゃん?」
栞子「…………げほっ」
ビシャッ
114:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:55:01 ID:???00
彼方「ッ!!?し、栞子ちゃ───がふっ!!?」ビシャッ
侑「っな、か、彼方さん!?栞子ちゃん!!?歩夢、何が……!」
<ガシャンッ…
歩夢「ぁ……ぐッ…ゆ、うちゃ……!」
侑「歩夢ッ!!う、ぐっ…!!?」プルプル
<~♪
<『仇討ちじゃ……仇討ちじゃァッ……!!』
栞子「う、ぁ…ッ!!げほっ、ごほっ!」ビシャッ
彼方「み、みん……な…っ…!げぽっ…」
ドサッ
彼方「…ちく、しょ…う…何だい、コレ……ッ!!」
侑「かな、た…さ…ッ!クソッ……!」プルプル
栞子「ぁ…う……!」
バーテン「……やっとですか。全く効きの悪い…」
ファサッ
歩夢「……ッ!?」
聖良「お初でしたね、高咲さんに上原さん。淡島連合会若頭補佐、及び菫誠会若衆の鹿角聖良と申します」
歩夢「菫誠、会が…ッ!?」
侑「…っ、は…ここ、まで…来てた、か…」
侑「っな、か、彼方さん!?栞子ちゃん!!?歩夢、何が……!」
<ガシャンッ…
歩夢「ぁ……ぐッ…ゆ、うちゃ……!」
侑「歩夢ッ!!う、ぐっ…!!?」プルプル
<~♪
<『仇討ちじゃ……仇討ちじゃァッ……!!』
栞子「う、ぁ…ッ!!げほっ、ごほっ!」ビシャッ
彼方「み、みん……な…っ…!げぽっ…」
ドサッ
彼方「…ちく、しょ…う…何だい、コレ……ッ!!」
侑「かな、た…さ…ッ!クソッ……!」プルプル
栞子「ぁ…う……!」
バーテン「……やっとですか。全く効きの悪い…」
ファサッ
歩夢「……ッ!?」
聖良「お初でしたね、高咲さんに上原さん。淡島連合会若頭補佐、及び菫誠会若衆の鹿角聖良と申します」
歩夢「菫誠、会が…ッ!?」
侑「…っ、は…ここ、まで…来てた、か…」
115:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:57:11 ID:???00
聖良「こちらのお二方のお飲み物にはトリカブトを入れてあります。あなた達には筋弛緩剤を。暫く体の自由は効かないでしょう」
歩夢「〇す、つもり……じゃな、いの…!?」
聖良「あなた達2人だけかと思ったらオマケが付いてきて。予備として持っておいたんですよ、トリカブトの方は」
歩夢「こ、の…ッ!」
聖良「…今〇さない理由はこの為です」スッ
ガチャッ
すみれ「…」
かすみ「…」
侑「…ッ、平安、名…すみれェッ……!!」
歩夢「かす、みちゃん…!」
すみれ「お久しぶり、侑、歩夢」
かすみ「…どうも」
歩夢「よくも裏切、って…!!台場を…!!」
かすみ「踊らされたのが気に食わなかったんです。愛先輩はさて置いても、私達は台場の為を思って蕾會と戦った」
かすみ「でも丸ごと…切り捨ててくれましたね」
侑「言い訳はしないよ…!台場組の、為には……!!」
彼方「ゆ、うちゃぁ…ん!!」チャキッ
かすみ「…」チャキッ
パシュンッ
彼方「」ドサッ
栞子「彼方、さ…!?」
歩夢「〇す、つもり……じゃな、いの…!?」
聖良「あなた達2人だけかと思ったらオマケが付いてきて。予備として持っておいたんですよ、トリカブトの方は」
歩夢「こ、の…ッ!」
聖良「…今〇さない理由はこの為です」スッ
ガチャッ
すみれ「…」
かすみ「…」
侑「…ッ、平安、名…すみれェッ……!!」
歩夢「かす、みちゃん…!」
すみれ「お久しぶり、侑、歩夢」
かすみ「…どうも」
歩夢「よくも裏切、って…!!台場を…!!」
かすみ「踊らされたのが気に食わなかったんです。愛先輩はさて置いても、私達は台場の為を思って蕾會と戦った」
かすみ「でも丸ごと…切り捨ててくれましたね」
侑「言い訳はしないよ…!台場組の、為には……!!」
彼方「ゆ、うちゃぁ…ん!!」チャキッ
かすみ「…」チャキッ
パシュンッ
彼方「」ドサッ
栞子「彼方、さ…!?」
116:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 01:59:08 ID:???00
かすみ「愛先輩の仇。これでも、舎弟だったんだし」
栞子「ッ!!」
かすみ「そして、しお子もね」チャキッ
すみれ「かのんを弾いたお礼よ」チャキッ
パシュンパシュンッ!!
侑「…は、ははははッ…!!ここまでするか…!!」
すみれ「組を滅茶苦茶にされたケジメはきっちり取って貰うわ」
歩夢「こンのッ……頭の古い、ヤクザがァッ…!!」
すみれ「よく分かってる。だから渡世の義理により……アンタらの命、頂く」チャキッ
かすみ「安心して下さい。すみれは私が、責任もって〇しますから」
侑「…はっ、じゃあ何で、結託してんのさ…!」
すみれ「…」
かすみ「…さてね、分かんないです」チャキッ
歩夢「────ッ!!」
ダッ
パシュンッ!!
すみれ「!」
かすみ「…歩夢先輩」
侑「歩夢……ッ!」
ポタッポタッ…
栞子「ッ!!」
かすみ「そして、しお子もね」チャキッ
すみれ「かのんを弾いたお礼よ」チャキッ
パシュンパシュンッ!!
侑「…は、ははははッ…!!ここまでするか…!!」
すみれ「組を滅茶苦茶にされたケジメはきっちり取って貰うわ」
歩夢「こンのッ……頭の古い、ヤクザがァッ…!!」
すみれ「よく分かってる。だから渡世の義理により……アンタらの命、頂く」チャキッ
かすみ「安心して下さい。すみれは私が、責任もって〇しますから」
侑「…はっ、じゃあ何で、結託してんのさ…!」
すみれ「…」
かすみ「…さてね、分かんないです」チャキッ
歩夢「────ッ!!」
ダッ
パシュンッ!!
すみれ「!」
かすみ「…歩夢先輩」
侑「歩夢……ッ!」
ポタッポタッ…
117:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:01:11 ID:???00
歩夢「ゆ、うちゃ……台場、を…」
ガクッ
歩夢「」
侑「…クソっ、歩夢……ッ!!」
かすみ「…どうする?すみれ」
すみれ「それを聞く?かすみ」
チャキッ
すみれ「…ここで見逃せる程、私は馬鹿じゃないわ」
かすみ「…」チャキッ
侑「…地獄で……待ってるね」
すみれ「…ええ。先に行ってて」
パシュンッ、パシュンッ…!!
────
ガクッ
歩夢「」
侑「…クソっ、歩夢……ッ!!」
かすみ「…どうする?すみれ」
すみれ「それを聞く?かすみ」
チャキッ
すみれ「…ここで見逃せる程、私は馬鹿じゃないわ」
かすみ「…」チャキッ
侑「…地獄で……待ってるね」
すみれ「…ええ。先に行ってて」
パシュンッ、パシュンッ…!!
────
118:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:03:45 ID:???00
穂乃果「お疲れ、東ちゃん」
ことり「ふふ、適当な名前だったね」
穂乃果「…終わった?」
ことり「うん。後は聖良ちゃんとすみれちゃん待ち」
穂乃果「……で、どうする?」
ことり「私はちゃんと最後まで付き合いたいかな」
穂乃果「…分かった。そうしよう」
ことり「穂乃果ちゃんはイヤ?」
穂乃果「多分死ぬしさ。勿論死ぬのが嫌なんじゃない、穂乃果達の今までが……何も残らないかもしれないのが怖いんだ」
ことり「残るよ」
穂乃果「…はは、ほんと?」
ことり「嘘。極道がした事なんて、絶対何も残らない」
穂乃果「だろうね…」
ことり「でも必ず誰かがこの世に居残りをする事になる。菫誠会の若い子達とかね。私達みたいなのは、ずっとそれの繰り返しだよ」
穂乃果「怒ってるだろうね」
ことり「でも生きられる。大事な事だよ」
穂乃果「…だね」
ガチャッ
聖良「お疲れ様です」
かすみ「……はぁ」
穂乃果「ほいお疲れさん。あれ、すみれちゃんは?」
かすみ「捕まりました」
穂乃果「はい!?」
<コンコン
ことり「ふふ、適当な名前だったね」
穂乃果「…終わった?」
ことり「うん。後は聖良ちゃんとすみれちゃん待ち」
穂乃果「……で、どうする?」
ことり「私はちゃんと最後まで付き合いたいかな」
穂乃果「…分かった。そうしよう」
ことり「穂乃果ちゃんはイヤ?」
穂乃果「多分死ぬしさ。勿論死ぬのが嫌なんじゃない、穂乃果達の今までが……何も残らないかもしれないのが怖いんだ」
ことり「残るよ」
穂乃果「…はは、ほんと?」
ことり「嘘。極道がした事なんて、絶対何も残らない」
穂乃果「だろうね…」
ことり「でも必ず誰かがこの世に居残りをする事になる。菫誠会の若い子達とかね。私達みたいなのは、ずっとそれの繰り返しだよ」
穂乃果「怒ってるだろうね」
ことり「でも生きられる。大事な事だよ」
穂乃果「…だね」
ガチャッ
聖良「お疲れ様です」
かすみ「……はぁ」
穂乃果「ほいお疲れさん。あれ、すみれちゃんは?」
かすみ「捕まりました」
穂乃果「はい!?」
<コンコン
119:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:05:27 ID:???00
穂乃果「…そゆことね」
ウィーン
?「…どうも。終わったかしら?」
ことり「…確か、絢瀬警部さんでしたっけ。梨子ちゃんから聞きましたよ。警部自ら駐禁の取り締まりですか?」
絵里「まあそんなとこ。あとは梨子の付き添いよ。台場壊滅、ご苦労さま」
穂乃果「お褒めに預かり光栄でーす。希ちゃん海未ちゃんと"親しかった"んでしょ?菫誠会もお目こぼしある?」
絵里「暫く菫誠会には暇をあげるわ。正義感の強い警察官ってまだいてね。ウチの本部長の裏を告発してきたの、この抗争の担当者である私達に。お陰で内部はてんてこ舞いよ」
ことり「そんな事言ってたね。じゃあ警部さん達は逮捕に動くんだ?」
絵里「まああなた達が台場の人間を〇りまくったお陰で証拠の裏が取りづらいったらありゃしないけど、国家権力の力で何とかするわ」
聖良「お願いします。ひいては菫誠会にも便宜の程を」
絵里「期待しなくていいわよ。チョコをくれるんなら考えてあげてもいいけど」
かすみ「いい店を知ってます。なので少しの間は…」
絵里「分かった分かった。まあ、あなた達も流石に暫く出てこれないからね。しばしシャバを満喫しときなさい」
ーーーー
ウィーン
?「…どうも。終わったかしら?」
ことり「…確か、絢瀬警部さんでしたっけ。梨子ちゃんから聞きましたよ。警部自ら駐禁の取り締まりですか?」
絵里「まあそんなとこ。あとは梨子の付き添いよ。台場壊滅、ご苦労さま」
穂乃果「お褒めに預かり光栄でーす。希ちゃん海未ちゃんと"親しかった"んでしょ?菫誠会もお目こぼしある?」
絵里「暫く菫誠会には暇をあげるわ。正義感の強い警察官ってまだいてね。ウチの本部長の裏を告発してきたの、この抗争の担当者である私達に。お陰で内部はてんてこ舞いよ」
ことり「そんな事言ってたね。じゃあ警部さん達は逮捕に動くんだ?」
絵里「まああなた達が台場の人間を〇りまくったお陰で証拠の裏が取りづらいったらありゃしないけど、国家権力の力で何とかするわ」
聖良「お願いします。ひいては菫誠会にも便宜の程を」
絵里「期待しなくていいわよ。チョコをくれるんなら考えてあげてもいいけど」
かすみ「いい店を知ってます。なので少しの間は…」
絵里「分かった分かった。まあ、あなた達も流石に暫く出てこれないからね。しばしシャバを満喫しときなさい」
ーーーー
120:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:07:05 ID:???00
梨子「…」
すみれ「1週間で良い。1週間後、自首するわ」
梨子「これだけの事をして、まさか逃げる気じゃないでしょうね」
すみれ「そんな訳ないでしょ。ちゃんとお縄につくから」
梨子「…終わったの?」
すみれ「少なくとも台場の長は消えたわ。あとの事は興味が無い…って言ったら怒る?」
梨子「勝手な事ばっかり…台場の傘下が暴れだしたらどうするの?淡島がこっちに来る可能性すらあるのよ。そうなった時、何?あなた達はまた抗争するの?」
すみれ「戦いばかりで余計な血が流れすぎたわ。次からは流石に、皆が平和路線で歩んでいくんじゃない?」
梨子「あなた達は絶対に逃がさないわ。台場の暴挙を止めてくれた事は感謝する。それはそれとして菫誠会は、全員ムショ行きよ」
すみれ「勝手にして。ただしほぼ無関係の若いのもいる、情状酌量の余地は持たせてね」
梨子「あなたが今すぐ捕まってくれれば使用者責任で下っ端は軽くしたげるわよ」
すみれ「もう少し待ってったら待って。また伺うから」
梨子「…っ!」
すみれ「…それじゃ」
テクテク…
すみれ「1週間で良い。1週間後、自首するわ」
梨子「これだけの事をして、まさか逃げる気じゃないでしょうね」
すみれ「そんな訳ないでしょ。ちゃんとお縄につくから」
梨子「…終わったの?」
すみれ「少なくとも台場の長は消えたわ。あとの事は興味が無い…って言ったら怒る?」
梨子「勝手な事ばっかり…台場の傘下が暴れだしたらどうするの?淡島がこっちに来る可能性すらあるのよ。そうなった時、何?あなた達はまた抗争するの?」
すみれ「戦いばかりで余計な血が流れすぎたわ。次からは流石に、皆が平和路線で歩んでいくんじゃない?」
梨子「あなた達は絶対に逃がさないわ。台場の暴挙を止めてくれた事は感謝する。それはそれとして菫誠会は、全員ムショ行きよ」
すみれ「勝手にして。ただしほぼ無関係の若いのもいる、情状酌量の余地は持たせてね」
梨子「あなたが今すぐ捕まってくれれば使用者責任で下っ端は軽くしたげるわよ」
すみれ「もう少し待ってったら待って。また伺うから」
梨子「…っ!」
すみれ「…それじゃ」
テクテク…
121:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:09:14 ID:???00
梨子「…あなた本当にあの希さんの舎弟なの!?違い過ぎるわ!!希さんは誰に対してもずっと正直だった、でもあなたはどう!?嘘ばっかついて終いにゃ逃げるの!?」
<梨子「極道の癖に筋通って無いじゃない!!希さんの子なのに、全っ然任侠なんかじゃあないじゃないッ!!」
テクテク…
すみれ「…よく分かってるって」
ガチャッ
穂乃果「…お疲れ様。乗って」
バタンッ
すみれ「…帰りましょう」
かすみ「…」
ブーン…
────
<梨子「極道の癖に筋通って無いじゃない!!希さんの子なのに、全っ然任侠なんかじゃあないじゃないッ!!」
テクテク…
すみれ「…よく分かってるって」
ガチャッ
穂乃果「…お疲れ様。乗って」
バタンッ
すみれ「…帰りましょう」
かすみ「…」
ブーン…
────
122:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:11:17 ID:???00
「…」
「……げほっ」
ググッ…!
「げほっ、ごほっ……はぁ、はぁっ…!!」
グイッ
「許、さない…!終わっちゃ、いないんです……ッ!!げほッ!!」ビシャッ
<…ガチャッ
?「…ほらやっぱり。これだから素人のマフィアは」
「…あなた、は…?」
?「嵐珠の部下よ。確認に来てみれば案の定。全く…」
「嵐珠さんの……!良かった…では台場は、台場はまだ、存続出来るんですね…!」
?「ん?あぁ、いや違うわよ。トドメを刺しに来ただけ」
「…え……?」
?「嵐珠は台場から独立するから。だから邪魔なのよ、生き残りなんて」
チャキッ
「そ、んな…!!」
?「ごめんなさいね。あなたに恨みは無いけど、仕事なの」
「……ッ!!」
?「さよなら、三船さん」
パァンパァン…!!
「」
ドサッ
「……げほっ」
ググッ…!
「げほっ、ごほっ……はぁ、はぁっ…!!」
グイッ
「許、さない…!終わっちゃ、いないんです……ッ!!げほッ!!」ビシャッ
<…ガチャッ
?「…ほらやっぱり。これだから素人のマフィアは」
「…あなた、は…?」
?「嵐珠の部下よ。確認に来てみれば案の定。全く…」
「嵐珠さんの……!良かった…では台場は、台場はまだ、存続出来るんですね…!」
?「ん?あぁ、いや違うわよ。トドメを刺しに来ただけ」
「…え……?」
?「嵐珠は台場から独立するから。だから邪魔なのよ、生き残りなんて」
チャキッ
「そ、んな…!!」
?「ごめんなさいね。あなたに恨みは無いけど、仕事なの」
「……ッ!!」
?「さよなら、三船さん」
パァンパァン…!!
「」
ドサッ
123:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:13:06 ID:???00
?「ふぅ…」
ピッ
?「…あ、もしもし?終わったわ。ええ、案の定1人生きてた。他は全員死んでる……それは唐可可に任せれば良いじゃない。小原鞠莉はもういないんだし」
?「…分かったわ。支配人に伝えておく。もう変わってるんでしょ?……了解、また1つウチの所有物件が増えたわね…はい、じゃまた」
ピッ
ガチャッ
?「さて……」バタンッ
<清掃員「あれ?ここの掃除もう終わってたんですか?」
?「!」
清掃員「何だ、そうならそうと副支配人さんも言ってくれればいいのに。重い清掃用具持ってうろうろするのも疲れたのだ」
?「……バイトさん?」
清掃員「うん、1日だけのバイトだよ。お姉さんも千歌と同じ感じ?朝礼の時いなかったけど」
?「…ええ、後から来たのよ。この部屋はもう終わったから他をお願いするわ。私は次の場所に行くから」
清掃員「了解なのだ。頑張ってねー」
<トテテー
?「……危ない危ない」チャキッ…
────
ピッ
?「…あ、もしもし?終わったわ。ええ、案の定1人生きてた。他は全員死んでる……それは唐可可に任せれば良いじゃない。小原鞠莉はもういないんだし」
?「…分かったわ。支配人に伝えておく。もう変わってるんでしょ?……了解、また1つウチの所有物件が増えたわね…はい、じゃまた」
ピッ
ガチャッ
?「さて……」バタンッ
<清掃員「あれ?ここの掃除もう終わってたんですか?」
?「!」
清掃員「何だ、そうならそうと副支配人さんも言ってくれればいいのに。重い清掃用具持ってうろうろするのも疲れたのだ」
?「……バイトさん?」
清掃員「うん、1日だけのバイトだよ。お姉さんも千歌と同じ感じ?朝礼の時いなかったけど」
?「…ええ、後から来たのよ。この部屋はもう終わったから他をお願いするわ。私は次の場所に行くから」
清掃員「了解なのだ。頑張ってねー」
<トテテー
?「……危ない危ない」チャキッ…
────
124:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:15:36 ID:???00
キャスター『…今回の菫台抗争は先の神宮・台場抗争、大田抗争の終結後、たった3ヶ月後に起こった凄惨な事件です。事実上解散となった台場組の後釜として、関東の暴力団は行動を起こすのでしょうか?』
専門家『十分考えられますね。その上東海地方の主力、武闘派の淡島連合会が東京進出を考えていると見て間違いありません。先だって台場とは五分の盃を交わしていましたからね。しかしながら都心部にも歴史ある古参、八月会がまだ残っている事を忘れてはならない』
専門家『とするもですが、淡島連合会に台場組程の資金力や後ろ盾がある訳では無い。が、噂では黒い噂の絶えないあの桃源仙境グループの社長、鐘嵐珠氏が淡島連合会と接触したそうです。これを受け八月会がどの様な行動を起こすかがこれからの鍵となるでしょうね』
キャスター『成程。警視庁は総力を挙げて今回の抗争の収拾をつけていくとコメントしています……次はお天気です。聖澤さーん、柊さーん、ゆいがおー!』
お天気キャスター『はーい。都心は相変わらず曇っていますね。一気に肌寒くなって来ました』
お天気キャスター『パ!晴れ間が恋しいです!どうやら今年は早めの初雪となりそうで────』
ピッ
?「…車を」
「かしこまりました、会長。どちらへ?」
?「まずはにこさんのいる神田へ。話が済めば次に横浜の可可さん。ドン・ヴィオーラにも鞠莉さんの仲間はまだいるでしょう。お連れしなければ」
「…成程。理解しました」
?「ああ、それに曜さんの所にも。最初に向かって下さい」
「かしこまりました、では早速向かいますか?葉月会長」
恋「ええ、行きましょう。我々が生き残ってきたのには、相応の理由があります」
────
専門家『十分考えられますね。その上東海地方の主力、武闘派の淡島連合会が東京進出を考えていると見て間違いありません。先だって台場とは五分の盃を交わしていましたからね。しかしながら都心部にも歴史ある古参、八月会がまだ残っている事を忘れてはならない』
専門家『とするもですが、淡島連合会に台場組程の資金力や後ろ盾がある訳では無い。が、噂では黒い噂の絶えないあの桃源仙境グループの社長、鐘嵐珠氏が淡島連合会と接触したそうです。これを受け八月会がどの様な行動を起こすかがこれからの鍵となるでしょうね』
キャスター『成程。警視庁は総力を挙げて今回の抗争の収拾をつけていくとコメントしています……次はお天気です。聖澤さーん、柊さーん、ゆいがおー!』
お天気キャスター『はーい。都心は相変わらず曇っていますね。一気に肌寒くなって来ました』
お天気キャスター『パ!晴れ間が恋しいです!どうやら今年は早めの初雪となりそうで────』
ピッ
?「…車を」
「かしこまりました、会長。どちらへ?」
?「まずはにこさんのいる神田へ。話が済めば次に横浜の可可さん。ドン・ヴィオーラにも鞠莉さんの仲間はまだいるでしょう。お連れしなければ」
「…成程。理解しました」
?「ああ、それに曜さんの所にも。最初に向かって下さい」
「かしこまりました、では早速向かいますか?葉月会長」
恋「ええ、行きましょう。我々が生き残ってきたのには、相応の理由があります」
────
125:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:18:46 ID:???00
ー【八王子、山間の宿】ー
キキッ
ガチャッ
メイ「────ッ!!」
四季「メイ、ダメ!」ガシッ
メイ「離せ四季!コイツら全員殴らせろ!!勝手に全部やりやがって…!ふざけんな!!何あたしら置いてってんだよッ!!」
すみれ「…四季、離してあげて」
四季「で、でも…」
ルビィ「……じゃあルビィが」ブンッ
ドゴッ
すみれ「ッぐ…!」
かすみ「…」
ルビィ「何勝手にルビィ達置いてってんの?私ら、菫誠会でしょ?台場を恨んでんのはあなた達だけじゃないよね!?」
メイ「…ッ!!」
ルビィ「メイちゃんが怒る理由、分かるよね!?四季ちゃんだって元はすみれちゃんの舎弟だから義理で止めてるだけで、本当はぶん殴ってやりたい筈だよ!?」
穂乃果「…ごめん、若い子達に無茶させたくなかった。これ以上重ねたらムショ出れなくなるし」
ことり「そんなの私達だけでいい、っていうのは…勝手だよね。ごめん」
キキッ
ガチャッ
メイ「────ッ!!」
四季「メイ、ダメ!」ガシッ
メイ「離せ四季!コイツら全員殴らせろ!!勝手に全部やりやがって…!ふざけんな!!何あたしら置いてってんだよッ!!」
すみれ「…四季、離してあげて」
四季「で、でも…」
ルビィ「……じゃあルビィが」ブンッ
ドゴッ
すみれ「ッぐ…!」
かすみ「…」
ルビィ「何勝手にルビィ達置いてってんの?私ら、菫誠会でしょ?台場を恨んでんのはあなた達だけじゃないよね!?」
メイ「…ッ!!」
ルビィ「メイちゃんが怒る理由、分かるよね!?四季ちゃんだって元はすみれちゃんの舎弟だから義理で止めてるだけで、本当はぶん殴ってやりたい筈だよ!?」
穂乃果「…ごめん、若い子達に無茶させたくなかった。これ以上重ねたらムショ出れなくなるし」
ことり「そんなの私達だけでいい、っていうのは…勝手だよね。ごめん」
126:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:20:00 ID:???00
四季「…ッ、分かっちゃいたよ。私達を心配してくれてた事位…!」
聖良「…」
四季「でも、ダメかな!?私達が仇討ちの片棒担いじゃダメ!?散々やられて来たんだよ、私達だってさ!!」
メイ「四季…」
四季「……終わったんだよね!?全部全部、終わらせてくれたんでしょ!?」
かすみ「…終わらせた。ここまで協力してくれて…ありがとう」
四季「…っ」
メイ「……ちっ、パッとしねぇな、クソ」
ことり「…勝ったんだよ、私達。そんな実感無いのも分かってる。でも、1つの大きなケジメを付けられたんだ。一緒に祝って欲しいな」
聖良「お酒、沢山買ってきました。皆で飲みましょう」
ルビィ「はっ…全部終わって大団円って?お酒でルビィ達を懐柔するの?そんなの通用する訳────」
────
聖良「…」
四季「でも、ダメかな!?私達が仇討ちの片棒担いじゃダメ!?散々やられて来たんだよ、私達だってさ!!」
メイ「四季…」
四季「……終わったんだよね!?全部全部、終わらせてくれたんでしょ!?」
かすみ「…終わらせた。ここまで協力してくれて…ありがとう」
四季「…っ」
メイ「……ちっ、パッとしねぇな、クソ」
ことり「…勝ったんだよ、私達。そんな実感無いのも分かってる。でも、1つの大きなケジメを付けられたんだ。一緒に祝って欲しいな」
聖良「お酒、沢山買ってきました。皆で飲みましょう」
ルビィ「はっ…全部終わって大団円って?お酒でルビィ達を懐柔するの?そんなの通用する訳────」
────
127:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:22:00 ID:???00
ルビィ「いえぇえぇええぇい!!!いや実は私さぁ、メイちゃんをさぁ…味見、したいんだよね」ガシッ
メイ「は!?な、何言ってんだお前!?やめろその目!!///」
四季「ふごー」
ことり「は、半裸で寝てる…」
女将「あっはっは!」
穂乃果「若い子って後先考えず飲むよねぇ。そこが良いんだけどさ?見てる分には面白くて」
聖良「ふふ…すいません、さきいか取って下さい」
すみれ「どうぞ。良いの?飲まなくて」
聖良「ええ。運転手は必要でしょう?」
すみれ「…そっか。そうだったわね」
聖良「大丈夫、戻ってきますよ。淡島の前に、菫誠会ですから。仁義と筋は通します」
すみれ「…ありがとう」
女将「私が送ってあげるわよ。それぞれの地元に送ってあげれば良いのよね?」
かすみ「え、そんな、いいんですか?」
女将「いいのいいの。折角だからあなたも飲みなさい。仕事が片付いたんでしょ?」
聖良「…では、ご厚情に預かります。申し訳ありませんが、御免蒙ります」
女将「古っ。まあ大丈夫よん。ほらガキ共、私も混ぜなさーい!」
<ワーキャー
メイ「は!?な、何言ってんだお前!?やめろその目!!///」
四季「ふごー」
ことり「は、半裸で寝てる…」
女将「あっはっは!」
穂乃果「若い子って後先考えず飲むよねぇ。そこが良いんだけどさ?見てる分には面白くて」
聖良「ふふ…すいません、さきいか取って下さい」
すみれ「どうぞ。良いの?飲まなくて」
聖良「ええ。運転手は必要でしょう?」
すみれ「…そっか。そうだったわね」
聖良「大丈夫、戻ってきますよ。淡島の前に、菫誠会ですから。仁義と筋は通します」
すみれ「…ありがとう」
女将「私が送ってあげるわよ。それぞれの地元に送ってあげれば良いのよね?」
かすみ「え、そんな、いいんですか?」
女将「いいのいいの。折角だからあなたも飲みなさい。仕事が片付いたんでしょ?」
聖良「…では、ご厚情に預かります。申し訳ありませんが、御免蒙ります」
女将「古っ。まあ大丈夫よん。ほらガキ共、私も混ぜなさーい!」
<ワーキャー
128:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:24:29 ID:???00
かすみ「あはは…そういや四季はどうするの?元神宮でしょ?もう何の組も残ってないけど」
すみれ「そうね……じゃあ、ルビィに預けましょ。あの子のグループは無くなった訳じゃない。あの子達で一緒にいれば大丈夫よ」
穂乃果「うんうん、若いんだから皆でいれば安心だねぇ」
ことり「そうだね。そうしよう……あ、武器はどうしよっか?穂乃果ちゃん達が結構買ってくれたけど」
かすみ「女将さんの車に載せて、そのままルビィ達にあげちゃえば?どうせ使わないでしょ」
聖良「少しは残しておきませんか?我々だってただ受け入れる気は無いでしょう」
すみれ「……うん、ハジキ何丁かとドス何本かで良いわ。流石に爆弾とか、使わなかったし」
かすみ「半グレには過剰な戦力だ」
穂乃果「ま、成り行き成り行き」
ーーーー
すみれ「そうね……じゃあ、ルビィに預けましょ。あの子のグループは無くなった訳じゃない。あの子達で一緒にいれば大丈夫よ」
穂乃果「うんうん、若いんだから皆でいれば安心だねぇ」
ことり「そうだね。そうしよう……あ、武器はどうしよっか?穂乃果ちゃん達が結構買ってくれたけど」
かすみ「女将さんの車に載せて、そのままルビィ達にあげちゃえば?どうせ使わないでしょ」
聖良「少しは残しておきませんか?我々だってただ受け入れる気は無いでしょう」
すみれ「……うん、ハジキ何丁かとドス何本かで良いわ。流石に爆弾とか、使わなかったし」
かすみ「半グレには過剰な戦力だ」
穂乃果「ま、成り行き成り行き」
ーーーー
129:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:26:16 ID:???00
女将「…じゃ、送っちゃうわ。早い方が良いでしょ?」
すみれ「はい、どうか宜しく」
女将「契約上、私はもうこの宿の主じゃない。それだけ伝えておく」
すみれ「宜しいんですか?長くやってきた宿じゃ……」
女将「良いの。物価高騰やら民泊の流行りもあって、宿泊客なんかここ最近ほぼゼロよ。気にせず最後まで使って」
すみれ「…分かりました。お手数をお掛けして…」
女将「……あんた」
すみれ「はい?」
女将「親と姉妹、それに仲間と組の仇を討ったんでしょ?晴れて仇討ちは成った訳だ」
すみれ「…そういう風に言えば聞こえはいいですが。結局、仁義や義理の欠片も無い抗争でした。渡世の親には、面と向かって終わったと言いにくい」
女将「……」
すみれ「……まあ、それでも良いかなって。この令和に合わない古臭いヤクザが、筋だけは通せたのかなって……」
ポンッ
すみれ「……っえ」
女将「…大丈夫、あんたは立派に任侠よ」
すみれ「…ッ!」
女将「例えやり方に誇りはなくても、胸は張っていいと思う。この時代、親分に直接サシの勝負申し込む訳にゃいかないでしょうしさ」
すみれ「……」
女将「あんたは死ぬ事も厭わず敵を討った。私はそんなあんたを、本当の任侠だと思うわよ」
すみれ「…ありがとう、ございます……」グスッ
女将「いいのよ。あとはあんたのやりたい様になさい」
すみれ「はい、どうか宜しく」
女将「契約上、私はもうこの宿の主じゃない。それだけ伝えておく」
すみれ「宜しいんですか?長くやってきた宿じゃ……」
女将「良いの。物価高騰やら民泊の流行りもあって、宿泊客なんかここ最近ほぼゼロよ。気にせず最後まで使って」
すみれ「…分かりました。お手数をお掛けして…」
女将「……あんた」
すみれ「はい?」
女将「親と姉妹、それに仲間と組の仇を討ったんでしょ?晴れて仇討ちは成った訳だ」
すみれ「…そういう風に言えば聞こえはいいですが。結局、仁義や義理の欠片も無い抗争でした。渡世の親には、面と向かって終わったと言いにくい」
女将「……」
すみれ「……まあ、それでも良いかなって。この令和に合わない古臭いヤクザが、筋だけは通せたのかなって……」
ポンッ
すみれ「……っえ」
女将「…大丈夫、あんたは立派に任侠よ」
すみれ「…ッ!」
女将「例えやり方に誇りはなくても、胸は張っていいと思う。この時代、親分に直接サシの勝負申し込む訳にゃいかないでしょうしさ」
すみれ「……」
女将「あんたは死ぬ事も厭わず敵を討った。私はそんなあんたを、本当の任侠だと思うわよ」
すみれ「…ありがとう、ございます……」グスッ
女将「いいのよ。あとはあんたのやりたい様になさい」
130:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:28:20 ID:???00
<ウィーン
すみれ「…っ!」グシグシ
四季「すみれ先輩……私たち、なんれ車乗ってるの…?」
すみれ「…」チラッ
ルビィ「すぴー…」
メイ「すやー…」
四季「すみれ先輩…?」
すみれ「…ふふっ。四季、あなた達は先に東京に帰って菫誠会の本部を作っておくのよ。それがあなた達の次の仕事」
四季「成程…ひっく。了解っ、じゃあ原宿に作っておくね」
すみれ「…」
スッ…
コツンッ
四季「ぅえ…?」
すみれ「……ごめん。お願いね」
四季「…っ!」
ウィーン
<四季「すみれ先輩…!」
女将「…また何処かで」
すみれ「……ありがとうございました」
<ブーン…
すみれ「…さよなら」
すみれ「…っ!」グシグシ
四季「すみれ先輩……私たち、なんれ車乗ってるの…?」
すみれ「…」チラッ
ルビィ「すぴー…」
メイ「すやー…」
四季「すみれ先輩…?」
すみれ「…ふふっ。四季、あなた達は先に東京に帰って菫誠会の本部を作っておくのよ。それがあなた達の次の仕事」
四季「成程…ひっく。了解っ、じゃあ原宿に作っておくね」
すみれ「…」
スッ…
コツンッ
四季「ぅえ…?」
すみれ「……ごめん。お願いね」
四季「…っ!」
ウィーン
<四季「すみれ先輩…!」
女将「…また何処かで」
すみれ「……ありがとうございました」
<ブーン…
すみれ「…さよなら」
131:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:30:08 ID:???00
テクテク>
かすみ「…行った?」
すみれ「ええ」
かすみ「そ」
すみれ「〇る?」
かすみ「……んー」
すみれ「いつでも良いわよ。早めが良いとは思うけど」
かすみ「……今日はいい。お酒飲んでるから、手元狂いそうだし」
すみれ「そう…じゃ、飲みましょ」
かすみ「…はいはい」
────
かすみ「…行った?」
すみれ「ええ」
かすみ「そ」
すみれ「〇る?」
かすみ「……んー」
すみれ「いつでも良いわよ。早めが良いとは思うけど」
かすみ「……今日はいい。お酒飲んでるから、手元狂いそうだし」
すみれ「そう…じゃ、飲みましょ」
かすみ「…はいはい」
────
132:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:32:07 ID:???00
<パラパラ…
穂乃果「…見てよ、雪だ」
<お天気キャスター『初雪ですね、東京都全域で降雪の報告が…』
ことり「早いね、今年は…」
かすみ「大分寒いですからね」
聖良「確かに…しばれます」
すみれ「しば…?どういう意味?」
聖良「あ、えっと…寒いって意味です。すいません、地元が北海道なのでたまに出るんです」
ことり「そうだったんだ。北海道出身でもやっぱり寒いんだねぇ?」
聖良「東京は床暖も無いですし、窓も一枚。そりゃ寒いですよ」
かすみ「ほぇー、やっぱそうなんだ」
ことり「あ、ちょっとお花摘み行ってくるね」
穂乃果「ほいほーい」
<ガラッ
かすみ「積もりますかねぇ」
<ピシャッ
すみれ「東京はそうそう積もらないでしょ」
かすみ「八王子って東京なの?」
穂乃果「今言っちゃいけない事言ったよかすみちゃん」
かすみ「だ、だって端も端じゃないですか!」
聖良「地理上東京なんだから東京なんです!認めてあげましょうよ」
すみれ「いや認めてあげようとか言う時点で…」
<……ガシャ…ン…
穂乃果「…見てよ、雪だ」
<お天気キャスター『初雪ですね、東京都全域で降雪の報告が…』
ことり「早いね、今年は…」
かすみ「大分寒いですからね」
聖良「確かに…しばれます」
すみれ「しば…?どういう意味?」
聖良「あ、えっと…寒いって意味です。すいません、地元が北海道なのでたまに出るんです」
ことり「そうだったんだ。北海道出身でもやっぱり寒いんだねぇ?」
聖良「東京は床暖も無いですし、窓も一枚。そりゃ寒いですよ」
かすみ「ほぇー、やっぱそうなんだ」
ことり「あ、ちょっとお花摘み行ってくるね」
穂乃果「ほいほーい」
<ガラッ
かすみ「積もりますかねぇ」
<ピシャッ
すみれ「東京はそうそう積もらないでしょ」
かすみ「八王子って東京なの?」
穂乃果「今言っちゃいけない事言ったよかすみちゃん」
かすみ「だ、だって端も端じゃないですか!」
聖良「地理上東京なんだから東京なんです!認めてあげましょうよ」
すみれ「いや認めてあげようとか言う時点で…」
<……ガシャ…ン…
133:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:34:00 ID:???00
かすみ「…?」
穂乃果「それはそう。八王子市民が泣いてるよ」
すみれ「でも、まあ…端よね」
かすみ「…」
すみれ「…かすみ?」
かすみ「……いや、何でもな」
<パリィン…!
聖良「!!」
<ダダダダッ…!!
穂乃果「…ったく」
<ガラッ!!
ことり「来たよッ!!早く逃げ───」
<パァンッ!!
ことり「っあ゛……ッ!!?」
ドシャッ
穂乃果「ことりちゃん!!」
穂乃果「それはそう。八王子市民が泣いてるよ」
すみれ「でも、まあ…端よね」
かすみ「…」
すみれ「…かすみ?」
かすみ「……いや、何でもな」
<パリィン…!
聖良「!!」
<ダダダダッ…!!
穂乃果「…ったく」
<ガラッ!!
ことり「来たよッ!!早く逃げ───」
<パァンッ!!
ことり「っあ゛……ッ!!?」
ドシャッ
穂乃果「ことりちゃん!!」
134:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:36:07 ID:???00
かすみ「来やがりましたね……!!」
構成員達『ウオオオォォォッ!!』ドドドドッ!!
聖良「っ!!」パァンパァン!!
構成員「ぎゃっ!!」ドサッ
穂乃果「このッ!!」パァンッ!!
構成員「ぐおっ!!」ドサッ
聖良「穂乃果さん、それを使って下さい!」
穂乃果「分かった!机をバリケードにするからね!すみれちゃんを守らないと!!」グイッ
ガシャーン!
かすみ「早いなもう…!!すみれ、逃げる準備!!」パァンッ!!
すみれ「…」
<パリーン!!
かすみ「す、すみれッ!!」
すみれ「…騒がないで」
かすみ「っ、はぁ!?」
<ガラッ
?「よっと、お邪魔しまーす」
聖良「っ!!」
構成員達『ウオオオォォォッ!!』ドドドドッ!!
聖良「っ!!」パァンパァン!!
構成員「ぎゃっ!!」ドサッ
穂乃果「このッ!!」パァンッ!!
構成員「ぐおっ!!」ドサッ
聖良「穂乃果さん、それを使って下さい!」
穂乃果「分かった!机をバリケードにするからね!すみれちゃんを守らないと!!」グイッ
ガシャーン!
かすみ「早いなもう…!!すみれ、逃げる準備!!」パァンッ!!
すみれ「…」
<パリーン!!
かすみ「す、すみれッ!!」
すみれ「…騒がないで」
かすみ「っ、はぁ!?」
<ガラッ
?「よっと、お邪魔しまーす」
聖良「っ!!」
135:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:38:01 ID:???00
かすみ「矢澤、さん…」
にこ「はいどうも。誰、真姫ちゃん〇ったの。ん?どいつよ?」
すみれ「私よ」
穂乃果「…!!」
にこ「平安名ァ、すみれ!しぶといわねぇアンタ!あんだけ台場に組諸共ボコボコにされて、ずっっっと追われ続けて…いやもうないか、あははっ!」
すみれ「…」
にこ「私はね、頭のふっるいアンタ風に言うならそう、落とし前を付けに来たわ。にこ、真姫ちゃんとは結構仲良かったのよ。所謂仇討ちって奴ね」スッ…
スラッ
にこ「…大人しく〇されて。逃げるならコイツらを〇す。アンタらも動くな」
聖良「……ッ!!」チャキッ
穂乃果「待って、聖良ちゃん!!」
カチッ、カチッカチッ…
聖良「───ッ!!このっ…」シャキンッ
にこ「はい楯突いた」
構成員「…」チャキッ
パァンパァン!!パァンッ!!
聖良「…がはっ」
カランカランッ…
穂乃果「…ッ!!」
聖良「…すいません」
ドサッ
聖良「」
にこ「はいどうも。誰、真姫ちゃん〇ったの。ん?どいつよ?」
すみれ「私よ」
穂乃果「…!!」
にこ「平安名ァ、すみれ!しぶといわねぇアンタ!あんだけ台場に組諸共ボコボコにされて、ずっっっと追われ続けて…いやもうないか、あははっ!」
すみれ「…」
にこ「私はね、頭のふっるいアンタ風に言うならそう、落とし前を付けに来たわ。にこ、真姫ちゃんとは結構仲良かったのよ。所謂仇討ちって奴ね」スッ…
スラッ
にこ「…大人しく〇されて。逃げるならコイツらを〇す。アンタらも動くな」
聖良「……ッ!!」チャキッ
穂乃果「待って、聖良ちゃん!!」
カチッ、カチッカチッ…
聖良「───ッ!!このっ…」シャキンッ
にこ「はい楯突いた」
構成員「…」チャキッ
パァンパァン!!パァンッ!!
聖良「…がはっ」
カランカランッ…
穂乃果「…ッ!!」
聖良「…すいません」
ドサッ
聖良「」
136:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:40:51 ID:???00
にこ「ワンアウトー。動くなっての。にこ、すみれにしか興味無───」
ことり「……っ」スッ
ザシュッ!!
構成員「ぐあぁっ!?!」
にこ「あ゛ァッ!?」
ことり「どけぇッ!!!」ドンッ
にこ「うわっぷ…!!」
ことり「穂乃果ちゃん、こっちに……!」
構成員「テメェッ!!」チャキッ
穂乃果「やめろォッ!!」チャキッ
パァンパァン!!パァンッ!!パァンパァン!!
かすみ「…ッ!」
ドサッ
構成員「」
穂乃果「…けほっ」ビシャッ
ことり「ほの、かちゃ……」
穂乃果「……ごめん、また後で」
ことり「…うん」
ドサッ
ことり「」
穂乃果「あ~あ……ごほっ…!」
ビシャッ…
かすみ「穂乃果、先輩…」
すみれ「…ありがとう」
穂乃果「…うん、お先」フラッ
すみれ「……ええ」
ドサッ
穂乃果「」
ことり「……っ」スッ
ザシュッ!!
構成員「ぐあぁっ!?!」
にこ「あ゛ァッ!?」
ことり「どけぇッ!!!」ドンッ
にこ「うわっぷ…!!」
ことり「穂乃果ちゃん、こっちに……!」
構成員「テメェッ!!」チャキッ
穂乃果「やめろォッ!!」チャキッ
パァンパァン!!パァンッ!!パァンパァン!!
かすみ「…ッ!」
ドサッ
構成員「」
穂乃果「…けほっ」ビシャッ
ことり「ほの、かちゃ……」
穂乃果「……ごめん、また後で」
ことり「…うん」
ドサッ
ことり「」
穂乃果「あ~あ……ごほっ…!」
ビシャッ…
かすみ「穂乃果、先輩…」
すみれ「…ありがとう」
穂乃果「…うん、お先」フラッ
すみれ「……ええ」
ドサッ
穂乃果「」
137:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:42:18 ID:???00
にこ「このっ、どいつもこいつも話聞かねぇわね!!邪魔なのよ!」ドカッ
かすみ「……こンのッ!!!」チャキッ
すみれ「かすみ!!」
かすみ「……ッ、何で止めんの!?」
すみれ「こちらの方は私をご所望よ。お受けしなきゃ」
にこ「お話は分かる様で良かったわ。もうバリバリスリーアウトだからね。立ってこっち来なさい」シャキンッ
すみれ「…」スクッ
にこ「散々やってくれたわね。鞠莉も真姫ちゃんも〇って、可可の店の金は奪って。あまつさえ親の台場を破滅させて……」
すみれ「……」
にこ「…外道がぁッ!!」ヒュッ
ザクッ
すみれ「い゛ッ…!」
かすみ「すみれ!!」
にこ「まだお顔に傷が付いただけよ。その首落としてやらなきゃにこの気が済まないわ」
かすみ「矢澤……ッ!!」
すみれ「…」ポタッ
かすみ「……こンのッ!!!」チャキッ
すみれ「かすみ!!」
かすみ「……ッ、何で止めんの!?」
すみれ「こちらの方は私をご所望よ。お受けしなきゃ」
にこ「お話は分かる様で良かったわ。もうバリバリスリーアウトだからね。立ってこっち来なさい」シャキンッ
すみれ「…」スクッ
にこ「散々やってくれたわね。鞠莉も真姫ちゃんも〇って、可可の店の金は奪って。あまつさえ親の台場を破滅させて……」
すみれ「……」
にこ「…外道がぁッ!!」ヒュッ
ザクッ
すみれ「い゛ッ…!」
かすみ「すみれ!!」
にこ「まだお顔に傷が付いただけよ。その首落としてやらなきゃにこの気が済まないわ」
かすみ「矢澤……ッ!!」
すみれ「…」ポタッ
138:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:45:08 ID:???00
にこ「大丈夫、すみれの次はあんたよ。ねぇすみれ。そうやって動かない方が楽に死───」
ギュッ!!
にこ「…は?!」
すみれ「ッ……!!」
ポタッポタッ…
にこ「ばっ、馬鹿なのアンタ?!指無くしたいの!?」
すみれ「…興味、無いわ」
グッ
にこ「ちょっ───」
グンッ!!
<ガッシャアアァァァンッ…!!
ギュッ!!
にこ「…は?!」
すみれ「ッ……!!」
ポタッポタッ…
にこ「ばっ、馬鹿なのアンタ?!指無くしたいの!?」
すみれ「…興味、無いわ」
グッ
にこ「ちょっ───」
グンッ!!
<ガッシャアアァァァンッ…!!
139:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:47:05 ID:???00
構成員「にこさん!!」
かすみ「す、すみれ……!」
ドサッ
構成員「お前ら、中庭出ろ!周り固めろ!!」
パラパラ…
にこ「いっ、いった……!!ふざけ、んな…ッ!!」
<チャキッ
にこ「…っは」
すみれ「…いい長ドスね」スラッ
にこ「か、返し……いっづ!?」
すみれ「…」チラッ
かすみ「…ッ!!」
にこ「……あ」
すみれ「……────かすみィッ!!背中の修羅と睡蓮、あんたには……よく見えるわよねぇッ!!!」シャキンッ
にこ「待、待っ───」
<…パァン……!!
https://youtu.be/QyZDoDTB6cQ?si=WyUOcUc5ls3FTkPU
かすみ「す、すみれ……!」
ドサッ
構成員「お前ら、中庭出ろ!周り固めろ!!」
パラパラ…
にこ「いっ、いった……!!ふざけ、んな…ッ!!」
<チャキッ
にこ「…っは」
すみれ「…いい長ドスね」スラッ
にこ「か、返し……いっづ!?」
すみれ「…」チラッ
かすみ「…ッ!!」
にこ「……あ」
すみれ「……────かすみィッ!!背中の修羅と睡蓮、あんたには……よく見えるわよねぇッ!!!」シャキンッ
にこ「待、待っ───」
<…パァン……!!
https://youtu.be/QyZDoDTB6cQ?si=WyUOcUc5ls3FTkPU
140:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:49:03 ID:???00
かすみ「…っあ」
にこ「……ッ」
すみれ「………がふっ」
カランッ…
にこ「…っは、はははっ!!冗長に芝居してんじゃないわァッ!!ナイスよアンタ!」
構成員「うす!」
かすみ「────すみれぇっ!!!」
すみれ「…か、すみ…」
にこ「さあアンタ達ィ!!このクソ馬鹿共にトドメを───」
かすみ「……待って!!」
にこ「あぁ!?」
すみれ「…」フラッ
ガクッ
にこ「…ふん。膝ついて、切腹でもする気?」
すみれ「…」
にこ「…で、何?台場の裏切り者さん」
かすみ「…っ」
すみれ「…けほっ」
にこ「時間はあるわ、いくらでも使いなさい。その代わりコイツは死ぬけど。何がしたい?何で止めた訳?」
かすみ「…私にトドメを……刺させて下さい」
すみれ「……!!」
にこ「…は?何を言うかと思ったら…仲間でしょ?」
すみれ「かす……み…」
にこ「……ッ」
すみれ「………がふっ」
カランッ…
にこ「…っは、はははっ!!冗長に芝居してんじゃないわァッ!!ナイスよアンタ!」
構成員「うす!」
かすみ「────すみれぇっ!!!」
すみれ「…か、すみ…」
にこ「さあアンタ達ィ!!このクソ馬鹿共にトドメを───」
かすみ「……待って!!」
にこ「あぁ!?」
すみれ「…」フラッ
ガクッ
にこ「…ふん。膝ついて、切腹でもする気?」
すみれ「…」
にこ「…で、何?台場の裏切り者さん」
かすみ「…っ」
すみれ「…けほっ」
にこ「時間はあるわ、いくらでも使いなさい。その代わりコイツは死ぬけど。何がしたい?何で止めた訳?」
かすみ「…私にトドメを……刺させて下さい」
すみれ「……!!」
にこ「…は?何を言うかと思ったら…仲間でしょ?」
すみれ「かす……み…」
141:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:51:26 ID:???00
かすみ「…問答無用です。私がやります」ポイッ
カランカランッ…
すみれ「…」
かすみ「……分かるよね、すみれ」
にこ「ちょいちょい!トドメ刺すって言って何でコイツにドス渡すのよ!?結局アンタら結託して私を───」
かすみ「今更そんな事しませんよ!!」
すみれ「…」スッ…
チャキッ
にこ「ひっ!」
かすみ「…言ったでしょ」チャキッ
すみれ「……分かったわ」
かすみ「…ッ!!!」
ダッ
すみれ「…っ!!!」
かすみ「……────うぅあああぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!」
ザシュッ…!!
すみれ「……がふっ」
かすみ「…げほ」
ビシャッ
カランカランッ…
すみれ「…」
かすみ「……分かるよね、すみれ」
にこ「ちょいちょい!トドメ刺すって言って何でコイツにドス渡すのよ!?結局アンタら結託して私を───」
かすみ「今更そんな事しませんよ!!」
すみれ「…」スッ…
チャキッ
にこ「ひっ!」
かすみ「…言ったでしょ」チャキッ
すみれ「……分かったわ」
かすみ「…ッ!!!」
ダッ
すみれ「…っ!!!」
かすみ「……────うぅあああぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!」
ザシュッ…!!
すみれ「……がふっ」
かすみ「…げほ」
ビシャッ
142:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:52:40 ID:???00
すみれ「……何も…あんたまで……付き合わなくても…」
かすみ「…私だけ、生きてたってしょうがない、じゃん…」
すみれ「…ごめん」
フラッ
かすみ「……良いよ」
ドサァッ…
かすみ「…私だけ、生きてたってしょうがない、じゃん…」
すみれ「…ごめん」
フラッ
かすみ「……良いよ」
ドサァッ…
143:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:54:03 ID:???00
にこ「な、何なのよこいつら…!」
構成員「にこさん、奴等は死にました!早くここを出ましょう!」
にこ「…っち、早く車回して!クソ寒い、雪積もったらダルいわ!」
構成員「はいっ!」
にこ「肩貸しなさい!こっちゃまともに動けないのよ!」
<タタタッ…
すみれ「」
かすみ「」
パラパラ…
────
構成員「にこさん、奴等は死にました!早くここを出ましょう!」
にこ「…っち、早く車回して!クソ寒い、雪積もったらダルいわ!」
構成員「はいっ!」
にこ「肩貸しなさい!こっちゃまともに動けないのよ!」
<タタタッ…
すみれ「」
かすみ「」
パラパラ…
────
144:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:55:14 ID:???00
ブーン…
メイ「むにゃ…」
ルビィ「すぅ…」
女将「…」
四季「…すみれ先輩……」
女将「救われたって考えなさい」
四季「!」
女将「アンタ達は救われた。なら、アンタらが次にする事は復讐じゃないわ。まあしたけりゃすればいいけど、あの子達がアンタらを送り出した意味、それをよく考えなさいな」
四季「…っ」チラッ
メイ「…かのんせんぱい…」
ルビィ「…うゆぅ……」
四季「…」
女将「……前向きなさい。極道なんでしょ」
────
メイ「むにゃ…」
ルビィ「すぅ…」
女将「…」
四季「…すみれ先輩……」
女将「救われたって考えなさい」
四季「!」
女将「アンタ達は救われた。なら、アンタらが次にする事は復讐じゃないわ。まあしたけりゃすればいいけど、あの子達がアンタらを送り出した意味、それをよく考えなさいな」
四季「…っ」チラッ
メイ「…かのんせんぱい…」
ルビィ「…うゆぅ……」
四季「…」
女将「……前向きなさい。極道なんでしょ」
────
145:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:57:17 ID:???00
パラパラ…
<『いやあ、東京にこんなに早く雪が降るとは!驚きましたねぇ』
構成員「」
<『こう急に降られると、対策もまだお忘れの方が多そうですね』
聖良「」
<『でも、疎かにしちゃダメですからね!危険回避は必須です!事故を未然に防ぐ、心掛けてください!』
ことり「」
<『東京都内では積雪の可能性は低いものの、このペースで降り続けば2cm程積もると見られています』
穂乃果「」
<『道路凍結に注意して、安全運転で!』
かすみ「」
<『それでは、夕方のお天気は以上です!パ!』
すみれ「」
<『今日もあと少し、頑張って下さい』
<『それではまた!』
パラパラ…
────
<『いやあ、東京にこんなに早く雪が降るとは!驚きましたねぇ』
構成員「」
<『こう急に降られると、対策もまだお忘れの方が多そうですね』
聖良「」
<『でも、疎かにしちゃダメですからね!危険回避は必須です!事故を未然に防ぐ、心掛けてください!』
ことり「」
<『東京都内では積雪の可能性は低いものの、このペースで降り続けば2cm程積もると見られています』
穂乃果「」
<『道路凍結に注意して、安全運転で!』
かすみ「」
<『それでは、夕方のお天気は以上です!パ!』
すみれ「」
<『今日もあと少し、頑張って下さい』
<『それではまた!』
パラパラ…
────
146:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:58:34 ID:???00
ー【CAST】ー
平安名すみれ
中須かすみ
高坂穂乃果
南ことり
鹿角聖良
若菜四季
米女メイ
黒澤ルビィ
鹿角理亞
渡辺曜
国木田花丸
高咲侑
上原歩夢
近江彼方
優木せつ菜
三船栞子
平安名すみれ
中須かすみ
高坂穂乃果
南ことり
鹿角聖良
若菜四季
米女メイ
黒澤ルビィ
鹿角理亞
渡辺曜
国木田花丸
高咲侑
上原歩夢
近江彼方
優木せつ菜
三船栞子
147:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 02:59:41 ID:???00
絢瀬絵里
桜内梨子
小原鞠莉
西木野真姫
矢澤にこ
葉月恋
鐘嵐珠
鬼塚冬毬
ウィーン・マルガレーテ
警視庁本部長:綺羅ツバサ
女将:優木あんじゅ
彫り師:統堂英玲奈
巡査:桜小路きな子
〇し屋:嵐千砂都
武器商人:絢瀬亜里沙
本部長付巡査:高坂雪穂
清掃員:高海千歌
お天気キャスター1:聖澤悠奈
お天気キャスター2:柊摩央
エキストラの皆様
桜内梨子
小原鞠莉
西木野真姫
矢澤にこ
葉月恋
鐘嵐珠
鬼塚冬毬
ウィーン・マルガレーテ
警視庁本部長:綺羅ツバサ
女将:優木あんじゅ
彫り師:統堂英玲奈
巡査:桜小路きな子
〇し屋:嵐千砂都
武器商人:絢瀬亜里沙
本部長付巡査:高坂雪穂
清掃員:高海千歌
お天気キャスター1:聖澤悠奈
お天気キャスター2:柊摩央
エキストラの皆様
148:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 03:01:11 ID:???00
ー【MUSIC】ー
https://youtu.be/QyZDoDTB6cQ?si=WyUOcUc5ls3FTkPU
(MILLENNIUM PARADE - Familia)
ー【Based on a Story by】ー
ラブライブ!
ラブライブ!サンシャイン!!
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
ラブライブ!スーパースター!!
────
https://youtu.be/QyZDoDTB6cQ?si=WyUOcUc5ls3FTkPU
(MILLENNIUM PARADE - Familia)
ー【Based on a Story by】ー
ラブライブ!
ラブライブ!サンシャイン!!
ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会
ラブライブ!スーパースター!!
────
149:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 03:13:31 ID:???00
「すみれ」
「ん?」
「…任侠ってさ、何なのかな」
「……」
「だって、いつになっても私達みたいなのはいなくなれないじゃん」
「…」
「時代は求めてないはずだよ、こんな人間を」
「私は追い求めた」
「!」
「たとえ誰にも求められてなくても、何かの為に"自分"を張れる」
「分からない、分からないわよ?」
「…」
「それが…任侠って言えるんじゃないかしら」
「…なれるかな」
「…なれるわ、きっと」
────
「ん?」
「…任侠ってさ、何なのかな」
「……」
「だって、いつになっても私達みたいなのはいなくなれないじゃん」
「…」
「時代は求めてないはずだよ、こんな人間を」
「私は追い求めた」
「!」
「たとえ誰にも求められてなくても、何かの為に"自分"を張れる」
「分からない、分からないわよ?」
「…」
「それが…任侠って言えるんじゃないかしら」
「…なれるかな」
「…なれるわ、きっと」
────
150:
◆9cMEYUNW★
2025/08/24(日) 03:21:56 ID:???00
令和任侠伝
いったん終わりです
⬇️最新5作⬇️
かのん「オーディナリー・デイズ」
すみれ「令和任侠伝 青い菫」
かのん「太陽がビルを越えて」
果南「浦の星のファンタジー」
すみれ「令和任侠伝 遣らずの雨」
いったん終わりです
⬇️最新5作⬇️
かのん「オーディナリー・デイズ」
すみれ「令和任侠伝 青い菫」
かのん「太陽がビルを越えて」
果南「浦の星のファンタジー」
すみれ「令和任侠伝 遣らずの雨」