歩夢「あ、かえる」せつ菜「ひっ…」【SS】

お外

歩夢「せつ菜ちゃん、かえる嫌いなの？」ﾃﾂﾞｶﾐ

せつ菜「……」

せつ菜「いや…カエルというか…」

せつ菜「……両生類全般…無理なんですよ…」

歩夢「ふーん……」ｹﾞｺｹﾞｺ

歩夢「……」

歩夢「………はい」ｽﾞｲｯ

せつ菜「うへえええええっ！！！」ｽﾞｻｻｻｻｻｯ

せつ菜「ちょっ…歩夢さん！！」

歩夢「えへへ…ごめんごめん」

せつ菜「……もう…」

歩夢「……君もごめんね」

歩夢「ばいばい、かえるさん」ｽｯ

せつ菜「……」

せつ菜「…はーっ……」

歩夢「ほんとに無理なんだね」

せつ菜「…そう言ったじゃないですか……」

せつ菜「…」

せつ菜「むしろ…よく触れますね、歩夢さん」

せつ菜「両生類のどこがいいんですか…」

歩夢「………」

歩夢「……んー、可愛いし」

歩夢「…目とかさ、くりくりしててね」

せつ菜「…いやいや」

歩夢「……せつ菜ちゃんこそ…どこが嫌いなの？」

せつ菜「………」

せつ菜「……」

せつ菜「……表面？」

歩夢「………」

歩夢「……表面…」

せつ菜「……なんか……こう…ぶにょっとしてて…」

せつ菜「…ぬめぬめしてるのが…無理です……」

歩夢「うーん…そこも可愛いんだけどなあ…」

歩夢「あー、じゃああれとかも無理なんだ」

せつ菜「あれ？」

歩夢「んー…えーっと……」

歩夢「………」

せつ菜「……」

歩夢「……」

せつ菜「……」

歩夢「….」

歩夢「よ……ヨッシー」

せつ菜「…ヨッシー」

歩夢「ヨッシー」

せつ菜「……んふふふふふ」

歩夢「ふふふふっ」

せつ菜「なんでそこでヨッシーが出てくるんですか」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

歩夢「いや…なんとなくで会話広げたけど……」

歩夢「……なんも思いつかなくて…」

せつ菜「でもヨッシーはないですよ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

歩夢「しかたないじゃん、頭にヨッシー出てきたんだもん」

せつ菜「……んふふっ…」

せつ菜「…そもそもヨッシーって両生類なんですか？」

歩夢「え…泳げるからヨッシー両生類なんじゃない？」

せつ菜「あー…ヨッシー水いけますもんね」

歩夢「うん…ヨッシー水いける…」

せつ菜「……何回ヨッシーって言うんですか」

歩夢「ふふふふふっ」

部室

愛「でっていう！！」ﾓﾉﾏﾈ

侑「…なにそれ」

愛「ヨッシーの声真似」

侑「なんで急に……」

愛「いや…なんかやりたくなって……」

愛「……」

愛「てかゆうゆ反応薄くない？」

侑「うーん……」

侑「…別に似てないわけじゃないんだけどさ……」ｶﾁｬ

侑「……こう…反応するほど似てもいないんだよね…」ｺﾞｸｺﾞｸ

愛「…1番傷つくリアクションなんだけど」

愛「……あ」

愛「ゆうゆゆうゆ」

愛「…ヨッシーの本名って何ていうから知ってる？」

侑「本名？」

侑「……」

侑「…ヨッシーじゃないの？」

愛「違う違う！」

愛「本名はね」

愛「T. Yoshisaur Munchakoopas」

侑「ぶふーっ」

愛「うわきったな！！」

侑「…！っごめ゛っ…っ！ごほっごっほっ…げほっ！」

愛「ちょ…ごめん、大丈夫？」ｾﾅｶｻｽｻｽ

侑「あ゛ー、変などこ入っだ……」ﾑﾈﾄﾝﾄﾝ

愛「まさか吹き出すとは…愛さん思わなくて……」

侑「……」

侑「……さっきの愛ちゃんのモノマネの100倍面白かったから」

愛「もーーー！！」

お外

歩夢「……ヨッシーって亀なんだって」ﾎﾟﾁﾎﾟﾁ

せつ菜「へー…」

せつ菜「……ほんとに両生類なんですね」

歩夢「…じゃあせつ菜ちゃん、ヨッシーだめなんだ」

せつ菜「いやヨッシーは別にいいですよ」

歩夢「……」

せつ菜「……」

せつ菜「…いつまで引っ張るんですかこれ」

歩夢「………うん…もういっか」

歩夢「私も飽きてきちゃった………」

ﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾃﾚﾚﾚﾝ♪

歩夢「電話」

せつ菜「あ、私です」

せつ菜「ちょっと失礼……」ﾎﾟﾁｯ

部室

侑「モノマネで思い出したんだけど」

愛「うん」

侑「この前、昼休みに部室に来たときね」

侑「なーんか中から声がして」

侑「気になって…こそーっと覗いたんだよね」

愛「うんうん」

侑「そしたら……しずくちゃんが1人でさ」

侑「…」

侑「沢口靖子のモノマネしてんの」

愛「…え？」

侑「沢口靖子のモノマネ」

愛「……聞き間違いじゃなかった」

すみません、爬虫類です……


愛「………」

愛「…あー、でも」

愛「演劇部の練習かなんかじゃないの？」

侑「……ううん、それがね」

侑「『オンザリッツ、しよ！』って」

愛「違う違う、ゆうゆ」

愛「オンザリッツ、しよ！！」ﾓﾉﾏﾈ

侑「……やっぱクオリティ微妙なんだよなあ…」

お外

せつ菜「……電話、しずくさんからでした」

歩夢「なんだったの？」

せつ菜「……なんか…」

せつ菜「『沢口靖子の沢と矢澤にこの澤って違いますよね』って」

歩夢「……は？」

歩夢「どういうこと…？」

せつ菜「…私にも…よくわかりません」

部室

TV<ﾄｰﾄﾞｰｹｰﾏﾎｵｰｴｶﾞｵﾉﾏﾎｰﾐﾝﾅｦｼｱｰﾜｾﾆｰ

侑「お…にこちゃん」

愛「あ、愛さんも知ってるよ！」

愛「にっこにっこにーの人でしょ？」

侑「！！」

侑「そうそう！」

侑「第2回ラブライブの優勝グループのμ'sのメンバーでね！！3年生の卒業で解散しちゃったんだけど、部長だったにこちゃんはその後もアイドル続けてね！今ではあらゆるメディアに引っ張りだこの！大銀河宇宙No.1アイドルなの！！！」

愛「…おお」

侑「…ごめん…ちょっと熱くなっちゃった///」

愛「…いや、いいよ」

愛「そこがゆうゆのいいとこじゃん」

侑「…えへへ」

TV<ﾂｷﾞﾉｷｮｸｲｸﾆｺｰ!!

愛「……」

愛「…ふーん、そんな凄い人なんだ」

TV<ﾆｺﾌﾟﾘ!ﾆｺﾆｺ!ﾆｺﾌﾟﾘ!ﾆｺﾆｺ!

愛「……ゆうゆと同じでツインテだ」

侑「私よりボリュームあるツインテだね」

TV<ﾌﾟｯﾘﾃｨｰｶﾞｰﾙ!!!

侑「……はあ…可愛いなあにこちゃん」ｳﾝｳﾝ

愛「…」

愛「……」

愛「…」

愛「……ゆうゆ、ちょっとさ」

愛「…髪…下ろしてみてよ」

侑「えー、なんでー？」

愛「……ちょっと見てみたくなって」

侑「えー……」

侑「結び直すのめんどいしなあ……」

愛「愛さん結んであげるから！」

愛「お願い！！」

侑「……」

侑「えー…しょーがないなあ……」ｶﾐﾎﾄﾞｷｰ

侑「ほらっ」ｱﾀﾏﾌﾘﾌﾘ

愛「……おお」ﾏｼﾞﾏｼﾞ

侑「…そんな見ないでよ///」

侑「てか合宿のとき下ろしてたじゃん」

愛「…あのときは…じっくり見れなかったから…」

侑「…じっくり見なくていいよ……///」

愛「……」

愛「…可愛い」

侑「えっ」

愛「……やっぱ、普段の髪型と違うと」

愛「こう…くるものがあるよね」

侑「…んー…？」

愛「ゆうゆ基本ツインテだからさ」

愛「下ろしてるとこレアだし……」

愛「…」

侑「…」

侑「えー…よくわかん……ないこともないな…」

侑「…」

侑「…せつ菜ちゃんの菜々ちゃんモード見ると」

侑「なんか…ドキッとする」

侑「せつ菜ちゃんモードで見慣れてるから…」

愛「あー、そういうのそういうの」

愛「…髪型違う上にメガネまでかけてるから、余計にね」

お外

せつ菜「しかし今日は暑いですね……」

歩夢「もう10月なのにね」

せつ菜「…ちょっとすみません……」

せつ菜「………」ｺﾞｿｺﾞｿ

せつ菜「…………よっと」ｶﾐﾑｽﾋﾞｰ!

歩夢「わ、可愛い」

せつ菜「ほんとですか！」ﾍﾟｶｰｯ‼︎

歩夢「菜々ちゃん…とはまたちょっと違うね」

せつ菜「髪まとめただけですからね」

歩夢「………」

歩夢「……」ｻﾗｯ

せつ菜「！！」ﾋﾞｸｯ

歩夢「あ、ごめんね…急に髪触って」

せつ菜「…いえ、ちょっと驚いただけです」

歩夢「……」

歩夢「………」ｻﾜｻﾜ

せつ菜「……」

歩夢「……」ｻﾗｰｯ

歩夢「………すっごいサラッサラ」

歩夢「いいなー」

歩夢「……」ｻﾜｻﾜ

歩夢「…シャンプー何使ってるの？」ｻﾜｻﾜ

せつ菜「シャンプーですか？」

せつ菜「えーっと……」

部室

愛「……♪」ﾑｽﾋﾞﾑｽﾋﾞ

侑「………」

愛「……♪」ﾑｽﾋﾞ…

愛「………」ｽﾝｽﾝ

愛「……ゆうゆの髪、すっごいいい匂いする」

侑「ちょ、嗅がないでよ///」

愛「…」

愛「……歩夢とおんなじ匂いだ」

侑「あ、わかる？」

侑「同じシャンプー使ってるんだ」

愛「……ほんと仲良いねー、2人」ﾑｽﾋﾞﾑｽﾋﾞ

侑「えへへ…まあね」

愛「………♪」ﾑｽﾋﾞﾑｽﾋﾞ

愛「よし！できた！！」ﾊﾟﾝﾊﾟﾝ

侑「おおー、ありがと愛ちゃん！！」

侑「私なのに可愛い！！」

愛「なーに言ってんの！」

愛「ゆうゆはいつも可愛いじゃん！！」

侑「えー…私なんて……」

侑「みんなと比べちゃうと…ね？」

愛「…はーっ……」

愛「…人にはそれぞれ人の良さがあんの」

愛「可愛いさだって一緒だよ？」

侑「急にかすみちゃんみたいなこと言う…」

侑「…えー……」

侑「………じゃあ、私の可愛さは？」

愛「意外とちっちゃいところ」

侑「もう、からかわないでよっ！！」

お外

歩夢「………」ｻﾜｻﾜ

せつ菜「……」

歩夢「…………」ｻﾜｻﾜ

歩夢「………」

歩夢「…………」…ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

せつ菜「…」

せつ菜「……何で…今頭撫でたんですか…」

歩夢「いや……」

歩夢「……せつ菜ちゃん、意外と小さいなあって…」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

歩夢「………侑ちゃんと一緒だ」ﾎﾞｿｯ

せつ菜「？何か言いました？」

歩夢「いや、なんでもない……」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

部室

愛「あ、そうだゆうゆ」

愛「………」ｺﾞｿｺﾞｿ

侑「…」

愛「これ！見てよ！！」ﾍﾟﾗｯ

侑「んー…」ﾌﾑﾌﾑ

侑「これ……」

──────────
身長:163cn
体重:⬛︎⬛︎kg
──────────

侑「やっぱ背たっかいなあ…」

侑「………」

侑「……愛ちゃん、意外と軽いんだね」

愛「違う！そっちじゃなくて！！」ﾊﾞｯ

愛「こっち！」ﾍﾟﾗｯ

──────────
50m走:10
握力:8
反復横跳び:10
ハンドボール投げ:9
立ち幅跳び:10
持久走: 10
上体起こし:9
長座体前屈:9
総合評価:A
──────────

侑「……おお」

侑「流石愛ちゃん」

愛「でっしょー！！」

侑「さすが部室棟のヒーロー……」

愛「ゆうゆは？」

侑「………え？」

愛「…え、じゃなくて」

愛「ゆうゆの体力テストの結果！」

愛「もう貰ってるでしょ？」

侑「………んー……」

侑「……」

愛「…………」

侑「………」

侑「…ねえ、愛ちゃん」

侑「……絶対…絶対笑わないって約束してくれる…？」

愛「……？」

侑「いや……私の結果見ても……」

愛「そんなの笑うわけないじゃん！」

侑「……」

侑「………」ｺﾞｿｺﾞｿ

侑「…じゃあ……はい」ﾍﾟﾗｯ

愛「どれどれ………」ｽｯ

──────────
50m走:3
握力:1
反復横跳び:1
ハンドボール投げ:1
立ち幅跳び:1
持久走: 2
上体起こし:1
長座体前屈:2
総合評価:E
──────────

愛「………ん？」

侑「…………」

愛「…………」

愛「………いや…」

愛「……別に…運動できないからってどうこう

侑「そんなレベルじゃないでしょ、これ」

愛「………」

愛「……うん」

侑「………」

愛「………」

愛「……ちょっと…」

愛「………ちょっと…立ち幅跳びしてみてよ」

愛「ここで………」

侑「…………」

愛「………」

侑「……」

侑「……」ｽﾀｽﾀ

侑「………」...ﾌ-ｯ

侑「………」ｯﾌﾞﾝ

侑「………」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝｯ

侑「………」ﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝﾌﾞﾝｯ

侑「……ほいっ！！」ﾋﾟｮｲﾝ

約50cm

侑「………」

愛「…………」

愛「………ふっ」

侑「笑った」

愛「いや笑ってない」ﾌﾙﾌﾙ

愛「……笑って…ない…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

侑「笑った」

愛「………ごめん…ごめ…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

愛「でも……これは……ぐふっ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

愛「………」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

愛「…っあははははははは！！！」

侑「…え…そんな笑う？」

愛「だって…だって…」ﾅﾐﾀﾞﾒ

愛「…ふっ、くふふふふふふふ」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

侑「過去一笑ってるじゃん」

愛「…なんっ…なんで……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

愛「足が……足がそうなんの……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

愛「んっふふ…ぐふ…」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

侑「…………」

お外

歩夢「私ね、やりたい振り付けがあって」

せつ菜「…ふむ」

せつ菜「…せつ菜ちゃんがよくやってる」

歩夢「あの…こう……足をふんってやるやつ」ﾌﾞﾝｯ

せつ菜「ああ…」

せつ菜「CHASE!でもDIVE!でもやりましたね…」

歩夢「そうそう」

歩夢「あれかっこいいなあって」

せつ菜「……でも歩夢さんのイメージに合いますかね」

歩夢「んー…」

歩夢「まあ…そういうコンセプトのライブでやれば」

せつ菜「どういうコンセプトですか」

歩夢「…足」

せつ菜「………」

歩夢「……」

歩夢「……今から行く会場の候補、足に合うといいね」

せつ菜「……そんなもの、世界中どこ探してもないですよ」

部室

愛「そういやさ」

愛「今日歩夢はどしたの？」

侑「…あー、歩夢？」

侑「せつ菜ちゃんと会場の下見に行ってる」

侑「写真撮ってきてくれるんだって」

愛「へー……」

愛「……ゆうゆは行かなかったの？」

侑「………最初は歩夢と私で行く予定だったんだけど」

侑「…歩夢が」

私、せつ菜ちゃんとデートしたいなー

侑「って」

愛「……」

愛「…ゆうゆフラれてんじゃん」

侑「……」

侑「………うう」

侑「いいなーせつ菜ちゃん！！」ﾊﾞﾝｯ

愛「うわ」ﾋﾞｸｯ

侑「私も歩夢とデートしたかった！！！！」

愛「うるさ」

侑「うわあああん！！！」ｼｸｼｸ

愛「……」

侑「………」ｸﾞｽｸﾞｽ

愛「……」

愛「……ゆうゆ」ﾁｮﾝﾁｮﾝ

侑「……？」

愛「………愛さんがいるじゃん！！」

侑「………愛ちゃん…！」ﾊﾟｧｧ

侑「愛ちゃーーーん！！」ﾋﾟｮｲﾝ

愛「うわっ、ちょ……」

愛「…………」

愛「………ふふふっ」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

愛「だから…その飛び方……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

愛「…足…足が……」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

愛「……あっはははははははは！！」ﾊﾞﾝﾊﾞﾝ

侑「もう！！愛ちゃん！！！」

お外

せつ菜「着きましたね！！」

歩夢「うんっ！」

せつ菜「とりあえず全体の写真を……と」ﾊﾟｼｬﾘ

歩夢「………」

歩夢「……せつ菜ちゃん」

せつ菜「？何ですか？」

歩夢「………一緒に写真…撮らない？」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

歩夢「せつ菜ちゃんとツーショットって…したことなかったなって…」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

せつ菜「……はい、喜んで！」ﾍﾟｶｰｯ‼︎

歩夢「…！」

せつ菜「では歩夢さんはこちらに…」

歩夢「……」ﾃｸﾃｸ

せつ菜「……では撮りますよー！」

ﾊﾟｼｬｯ!!

歩夢「えへへっ」

歩夢「…今日…せつ菜ちゃんと来れてよかった」

部室

侑「……ねえ、愛ちゃん！」

お外

歩夢「…あのね…せつ菜ちゃん」

部室

侑「…私ね、愛ちゃんのこと────」

お外

歩夢「……私…せつ菜ちゃんのこと────」



おわり

亀は爬虫類です
お粗末様でした

@cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ ……

?cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘb

ゆうあい、あゆせつ凄いよかった！おつ！

乙。淡々と会話しつつ告白の機会を待ってたのか

?cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘ　

?cﾒ*˶ˆ ᴗ ˆ˵ﾘうおおおお！

絶妙に話題がシンクロしてて面白かった

素晴らしい
毎秒書いて

乙！！！地味に繋がってる感じめちゃ好きだった
しずくサイドで何が起こってたのか気になる笑

ぽむせつはいいぞ

ぽむせつが少しずつ増えてる気がして嬉しい

乙よかった　ぽむせつ書いてくれる人大好き

ぽむが覚醒してから二年組のSSの流れきてていいね