3: 2021/03/30(火) 22:42:42.54 ID:CGxq3LR0
英玲奈 「どうしたんだ、ツバサ。ため息なんかついて」
ツバサ 「いやあのね? A-RISEで可哀想なのがいるのよ」
英玲奈 「可哀想だと? ツバサもあんじゅも私も、可哀想なことはないと思うが……むしろ努力の末こうしてA-RISEに所属できてるんだ、幸せじゃないか」
ツバサ 「あっ、いやそうじゃなくて。文字の方よ」
英玲奈 「文字?」
ツバサ 「A-RISEってIだけ可哀想じゃない?」
英玲奈 「……は?」
ツバサ 「いやあのね? A-RISEで可哀想なのがいるのよ」
英玲奈 「可哀想だと? ツバサもあんじゅも私も、可哀想なことはないと思うが……むしろ努力の末こうしてA-RISEに所属できてるんだ、幸せじゃないか」
ツバサ 「あっ、いやそうじゃなくて。文字の方よ」
英玲奈 「文字?」
ツバサ 「A-RISEってIだけ可哀想じゃない?」
英玲奈 「……は?」
5: 2021/03/30(火) 22:43:42.76 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「考えてみてよ。I以外の文字の横幅を、存在感を!」
英玲奈 「横幅? 存在感?」
ツバサ 「Iだけ棒よ!? 占めてる面積が他の文字に比べて小さすぎない!?」
英玲奈 「でもスタイリッシュで縦長でいいじゃないか」
ツバサ 「でも縦幅はどの文字も同じじゃない!!!!」
英玲奈 「はぁ……。なにか悩んでるのかと思ったら、なんだそんなことか」
ツバサ 「そんなこと!? 今あなたそんなことって言った!?」
英玲奈 「い、言ったが……そこまで怒ることか?」
英玲奈 「横幅? 存在感?」
ツバサ 「Iだけ棒よ!? 占めてる面積が他の文字に比べて小さすぎない!?」
英玲奈 「でもスタイリッシュで縦長でいいじゃないか」
ツバサ 「でも縦幅はどの文字も同じじゃない!!!!」
英玲奈 「はぁ……。なにか悩んでるのかと思ったら、なんだそんなことか」
ツバサ 「そんなこと!? 今あなたそんなことって言った!?」
英玲奈 「い、言ったが……そこまで怒ることか?」
6: 2021/03/30(火) 22:45:02.32 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「あなたにはIさんの気持ちが分からないのよ!! 存在感が出せないIさんの気持ちが!! 周りの存在感がすごすぎて埋もれてしまう悔しさが!!」
英玲奈 「ツバサ……」
英玲奈 (ツバサの今までの努力を私はよく知っている。ツバサは人一倍悔しさを感じてバネに変えてきた。もしかしたら、その輝けなかった頃の自分と重ねてしまってるのかもな……)
ツバサ 「Iさんの気持ちが私にはよく分かるのよ!!」
英玲奈 (ならばツバサを否定できまい。あの頃の自分と重ねてしまってるのだからな……そう文字と。え、文字と?)
英玲奈 「ツバサ……」
英玲奈 (ツバサの今までの努力を私はよく知っている。ツバサは人一倍悔しさを感じてバネに変えてきた。もしかしたら、その輝けなかった頃の自分と重ねてしまってるのかもな……)
ツバサ 「Iさんの気持ちが私にはよく分かるのよ!!」
英玲奈 (ならばツバサを否定できまい。あの頃の自分と重ねてしまってるのだからな……そう文字と。え、文字と?)
9: 2021/03/30(火) 22:47:04.54 ID:CGxq3LR0
英玲奈 「いや一瞬流されかけたがやっぱりツバサがおかしい」
ツバサ 「なんでよ!?」
英玲奈 「文字にまで同情してたら、世の中生きていけないぞ」
I 「そうですよ、ツバサさん。気持ちは嬉しいですけど、ツバサさんは私なんかに構わず前に進んでください」
ツバサ 「で、でも……」
英玲奈 「まあ捉え方を変えるんだ、ツバサ。きっとおまえが頑張れば回り回ってIにも勇気を与えるさ」
I 「そうですよ」
英玲奈 「っておい、おまえ誰だ」
ツバサ 「なんでよ!?」
英玲奈 「文字にまで同情してたら、世の中生きていけないぞ」
I 「そうですよ、ツバサさん。気持ちは嬉しいですけど、ツバサさんは私なんかに構わず前に進んでください」
ツバサ 「で、でも……」
英玲奈 「まあ捉え方を変えるんだ、ツバサ。きっとおまえが頑張れば回り回ってIにも勇気を与えるさ」
I 「そうですよ」
英玲奈 「っておい、おまえ誰だ」
11: 2021/03/30(火) 22:49:15.32 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「誰ってIさんよ?」
I 「こんにちは」 ペコッ
英玲奈 「こんにちは、じゃないが!? なんだおまえは!! 概念が喋っちゃダメだろ!?」
I 「そんな……私には喋る権利もないんですか……」 ポロポロ
ツバサ 「英玲奈!! そんなの人権侵害よ!!」
英玲奈 「落ち着けツバサ。人権というより文字権だろう」
I 「うぅ……」 ポロポロ
ツバサ 「泣かないでIさん……」
英玲奈 「文字が泣いたら涙の代わりに何が出るというんだ」
ツバサ 「今のやつ歌詞っぽくて良いわね」
I 「こんにちは」 ペコッ
英玲奈 「こんにちは、じゃないが!? なんだおまえは!! 概念が喋っちゃダメだろ!?」
I 「そんな……私には喋る権利もないんですか……」 ポロポロ
ツバサ 「英玲奈!! そんなの人権侵害よ!!」
英玲奈 「落ち着けツバサ。人権というより文字権だろう」
I 「うぅ……」 ポロポロ
ツバサ 「泣かないでIさん……」
英玲奈 「文字が泣いたら涙の代わりに何が出るというんだ」
ツバサ 「今のやつ歌詞っぽくて良いわね」
12: 2021/03/30(火) 22:51:15.14 ID:CGxq3LR0
I 「もう良いんです。私はツバサさんにあそこまで言ってもらえました、それだけで満足なんです」
ツバサ 「で、でも、文字にだって生きる権利はあるわ!! そんなに傷つく必要はないのよ!!」
I 「でも文字が働ける職はないですよね? お金を稼げなければ、生きることはできません。結局文字は人と同じようには生きれないのです」
ツバサ 「そ、それは……」
英玲奈 「Iならピクサーの映画の導入で出番があるじゃないか」
I 「そのあとライトに潰されるじゃないですか……」 ポロポロ
ツバサ 「ひどいわよ!! 英玲奈!!」
ツバサ 「で、でも、文字にだって生きる権利はあるわ!! そんなに傷つく必要はないのよ!!」
I 「でも文字が働ける職はないですよね? お金を稼げなければ、生きることはできません。結局文字は人と同じようには生きれないのです」
ツバサ 「そ、それは……」
英玲奈 「Iならピクサーの映画の導入で出番があるじゃないか」
I 「そのあとライトに潰されるじゃないですか……」 ポロポロ
ツバサ 「ひどいわよ!! 英玲奈!!」
13: 2021/03/30(火) 22:53:25.95 ID:CGxq3LR0
I 「いや良いんです……私はもう満足ですから。フルハウスですから」
英玲奈 「いやおまえあんじゅだろ」
あんじゅ 「あっ、バレちゃった?」 テヘ
ツバサ 「ええ~なんでバレちゃったんだろう。Iの形の着ぐるみまで用意したのに!」
あんじゅ 「本当あの姿勢キープするの大変だったのよ? ツバサも無理難題を強いるんだから」
英玲奈 「……それにしてもなぜあんじゅがIの役なんて」
あんじゅ 「ほらI(アイ)のアは、あんじゅのあでしょ?」
英玲奈 「あんじゅはどちらかと言うとA-RISEだとAだろう……」
英玲奈 「いやおまえあんじゅだろ」
あんじゅ 「あっ、バレちゃった?」 テヘ
ツバサ 「ええ~なんでバレちゃったんだろう。Iの形の着ぐるみまで用意したのに!」
あんじゅ 「本当あの姿勢キープするの大変だったのよ? ツバサも無理難題を強いるんだから」
英玲奈 「……それにしてもなぜあんじゅがIの役なんて」
あんじゅ 「ほらI(アイ)のアは、あんじゅのあでしょ?」
英玲奈 「あんじゅはどちらかと言うとA-RISEだとAだろう……」
14: 2021/03/30(火) 22:55:28.34 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「まあ細かい事はいいじゃない」
英玲奈 「二人して私をからかったのか」
あんじゅ 「ふふ、英玲奈って反応が面白いから、つい」
英玲奈 「じゃあさっきのツバサのIへの熱い共感も嘘だったのか?」
ツバサ 「いやそれは本当よ。本当にIが不遇だと思ったからこの脚本が浮かんだの」
あんじゅ 「まあでも正直Iよりも不遇なの、あるんだけどね」
ツバサ 「えっ? いやIが一番不遇よ」
英玲奈 「まあたしかにI以外みんな面積が広くて存在感があるわけだし、ツバサの言ってることが正しいと思うが」
英玲奈 「二人して私をからかったのか」
あんじゅ 「ふふ、英玲奈って反応が面白いから、つい」
英玲奈 「じゃあさっきのツバサのIへの熱い共感も嘘だったのか?」
ツバサ 「いやそれは本当よ。本当にIが不遇だと思ったからこの脚本が浮かんだの」
あんじゅ 「まあでも正直Iよりも不遇なの、あるんだけどね」
ツバサ 「えっ? いやIが一番不遇よ」
英玲奈 「まあたしかにI以外みんな面積が広くて存在感があるわけだし、ツバサの言ってることが正しいと思うが」
15: 2021/03/30(火) 22:57:30.04 ID:CGxq3LR0
あんじゅ 「いや-が一番不遇よ」
ツバサ 「え? 今なんて?」
あんじゅ 「-が不遇って言ったのよ。Aの隣の」
A-RISE
英玲奈 「-か……。たしかに一番面積が小さいな」
ツバサ 「Iよりも存在感がないのがA-RISEにあっただなんて……!」
- 「本当つらいですよ」
英玲奈 「いやおまえは本当に誰だよ」
Part1.おわり
ツバサ 「え? 今なんて?」
あんじゅ 「-が不遇って言ったのよ。Aの隣の」
A-RISE
英玲奈 「-か……。たしかに一番面積が小さいな」
ツバサ 「Iよりも存在感がないのがA-RISEにあっただなんて……!」
- 「本当つらいですよ」
英玲奈 「いやおまえは本当に誰だよ」
Part1.おわり
16: 2021/03/30(火) 22:59:32.22 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「マジカルバナナ~♪ アイドルと言えば可愛い!」
あんじゅ 「……」 ザッシ ペラペラ
英玲奈 「……」 メイソウチュウ
ツバサ 「可愛いと言えば綺羅ツバサ!」
あんじゅ 「……」 アキタカラ ソクドク
英玲奈 「……」 ウトウト
ツバサ 「綺羅ツバサと言えばA-RISE!」
あんじゅ 「……」 ヨミカエシテ ペラペラ
英玲奈 「……」 スピースピー
ツバサ 「A-RISEと言えばノリが悪いっ!! ノリが悪いのよっ!!!!」 ドンッ
あんじゅ 「……うるさいわよ」
英玲奈 「っ! ……危ない、寝るところだった」
あんじゅ 「……」 ザッシ ペラペラ
英玲奈 「……」 メイソウチュウ
ツバサ 「可愛いと言えば綺羅ツバサ!」
あんじゅ 「……」 アキタカラ ソクドク
英玲奈 「……」 ウトウト
ツバサ 「綺羅ツバサと言えばA-RISE!」
あんじゅ 「……」 ヨミカエシテ ペラペラ
英玲奈 「……」 スピースピー
ツバサ 「A-RISEと言えばノリが悪いっ!! ノリが悪いのよっ!!!!」 ドンッ
あんじゅ 「……うるさいわよ」
英玲奈 「っ! ……危ない、寝るところだった」
17: 2021/03/30(火) 23:01:34.39 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「普通マジカルバナナって言ったら乗ってくれるでしょ!? なに無視してんの!?」
あんじゅ 「あのねぇ……今私は読書をしてるし、英玲奈は寝てたでしょ? 全部ツバサの思い通りに行くわけないじゃない」
英玲奈 「いや私は瞑想をしていたんだ、寝てはない」
あんじゅ 「いや寝てたわよ」
ツバサ 「それにしたってノリが悪すぎるのよ!! こんなんでこれから三人で活動していけるわけ!?」
あんじゅ 「無理に仲良くする必要なんてないんじゃない? 元々A-RISEは精鋭メンバーで、仲良し組が結成したグループじゃないんだし」
ツバサ 「そ・れ・で・も!! 私は仲良くしたいの!! だって私たちは仲間なのよ!? たった三人だけの仲間!! WE ARE A-RISE!!」
あんじゅ 「あのねぇ……今私は読書をしてるし、英玲奈は寝てたでしょ? 全部ツバサの思い通りに行くわけないじゃない」
英玲奈 「いや私は瞑想をしていたんだ、寝てはない」
あんじゅ 「いや寝てたわよ」
ツバサ 「それにしたってノリが悪すぎるのよ!! こんなんでこれから三人で活動していけるわけ!?」
あんじゅ 「無理に仲良くする必要なんてないんじゃない? 元々A-RISEは精鋭メンバーで、仲良し組が結成したグループじゃないんだし」
ツバサ 「そ・れ・で・も!! 私は仲良くしたいの!! だって私たちは仲間なのよ!? たった三人だけの仲間!! WE ARE A-RISE!!」
18: 2021/03/30(火) 23:03:47.67 ID:CGxq3LR0
英玲奈 「……なら自己紹介でもするか?」
ツバサ 「……いまさら?」
英玲奈 「小学生・中学生では、仲良くなるためにはまず自己紹介から始めるのがベストだと習ったからな」
あんじゅ 「優木あんじゅ。うるさいのと、努力友情汗涙が好きじゃない。お菓子は好き」
ツバサ 「なんていうか冷たい自己紹介ね。アイドルならもっと可愛く自己紹介しないと!」
あんじゅ 「もちろん表用の挨拶は考えてあるから問題ないわ」
英玲奈 「なら次は私だ。統堂英玲奈だ。好きな言葉は有言実行。それと風林火山だ」
ツバサ 「四字熟語以外の情報がないんだけど。英玲奈のこと全く知れないんだけど」
ツバサ 「……いまさら?」
英玲奈 「小学生・中学生では、仲良くなるためにはまず自己紹介から始めるのがベストだと習ったからな」
あんじゅ 「優木あんじゅ。うるさいのと、努力友情汗涙が好きじゃない。お菓子は好き」
ツバサ 「なんていうか冷たい自己紹介ね。アイドルならもっと可愛く自己紹介しないと!」
あんじゅ 「もちろん表用の挨拶は考えてあるから問題ないわ」
英玲奈 「なら次は私だ。統堂英玲奈だ。好きな言葉は有言実行。それと風林火山だ」
ツバサ 「四字熟語以外の情報がないんだけど。英玲奈のこと全く知れないんだけど」
19: 2021/03/30(火) 23:05:59.63 ID:CGxq3LR0
英玲奈 「いやしかし、長々と語っても野暮だろう? そう考えると、自己紹介とは難しいものだ」
ツバサ 「ふふ、じゃあ私が手本となるような素晴らしい自己紹介をしてあげるわ!! とくと見習いなさい!!」
あんじゅ 「なんでこんな偉そうなのよ……」
ツバサ 「私の名前は綺羅ツバサ!! 好きなものはアイドル!! 歌!! ダンス!! そのためなら全力で今を駆け抜けるわ!! よろしく!!」 キラン
あんじゅ 「……」
英玲奈 「……」
ツバサ 「どうかしら?」 フフ
あんじゅ 「熱すぎてちょっと」
英玲奈 「四字熟語がもう少し欲しいな」
ツバサ 「なんでよっ!!?」
…
…
…
ツバサ 「ふふ、じゃあ私が手本となるような素晴らしい自己紹介をしてあげるわ!! とくと見習いなさい!!」
あんじゅ 「なんでこんな偉そうなのよ……」
ツバサ 「私の名前は綺羅ツバサ!! 好きなものはアイドル!! 歌!! ダンス!! そのためなら全力で今を駆け抜けるわ!! よろしく!!」 キラン
あんじゅ 「……」
英玲奈 「……」
ツバサ 「どうかしら?」 フフ
あんじゅ 「熱すぎてちょっと」
英玲奈 「四字熟語がもう少し欲しいな」
ツバサ 「なんでよっ!!?」
…
…
…
20: 2021/03/30(火) 23:08:02.45 ID:CGxq3LR0
ツバサ (今思えば、あれからよくここまで仲良くなれたものね)
ツバサ 「マジカルバナナ~♪ 穂乃果さんと言えば可愛い!」
あんじゅ 「可愛いと言えば……μ's」
英玲奈 「μ's。それは音ノ木坂学院が廃校の危機に襲われた際、高坂穂乃果が発起したことで始まった伝説だが……」
ツバサ 「ロボ解説はいいから早く言ってよ!!」
英玲奈 「ロボとはなんだ!! ロボとは!! μ'sと言えば……A-RISEだろう」
ツバサ 「A-RISEと言えばノリが悪い!! でもそんなA-RISEが私は好き!! 異存は?」
あんじゅ 「ないわね」
英玲奈 「ないな」
ツバサ 「じゃあ私はあるわ!!!!」
英玲奈 「なっ!?」
ツバサ 「マジカルバナナ~♪ 穂乃果さんと言えば可愛い!」
あんじゅ 「可愛いと言えば……μ's」
英玲奈 「μ's。それは音ノ木坂学院が廃校の危機に襲われた際、高坂穂乃果が発起したことで始まった伝説だが……」
ツバサ 「ロボ解説はいいから早く言ってよ!!」
英玲奈 「ロボとはなんだ!! ロボとは!! μ'sと言えば……A-RISEだろう」
ツバサ 「A-RISEと言えばノリが悪い!! でもそんなA-RISEが私は好き!! 異存は?」
あんじゅ 「ないわね」
英玲奈 「ないな」
ツバサ 「じゃあ私はあるわ!!!!」
英玲奈 「なっ!?」
22: 2021/03/30(火) 23:10:03.37 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「スクールアイドルとして輝けて、この三人で駆け抜けてゆくA-RISEが私は、『大』好きよ!! 異存ある?」
あんじゅ 「はぁ……ツバサはめんどくさいわね。でも同感。私もA-RISEが大好きよ」
英玲奈 「同意だ。でもたしか昔あんじゅは努力友情汗涙が好きじゃないと言ってなかったか? にしては今のA-RISEは嫌いじゃないんだな」
あんじゅ 「別に……。好きじゃないとは言っても、嫌いとは言ってないでしょ?」
ツバサ 「ふふ、二人とも素直じゃないんだから。そうだ!! 改めて自己紹介でもする?」
英玲奈・あんじゅ 「「それはいい」」
ツバサ 「いや私だけでもするわよ!! そして私は昔からブレてない!!」
あんじゅ 「はぁ……ツバサはめんどくさいわね。でも同感。私もA-RISEが大好きよ」
英玲奈 「同意だ。でもたしか昔あんじゅは努力友情汗涙が好きじゃないと言ってなかったか? にしては今のA-RISEは嫌いじゃないんだな」
あんじゅ 「別に……。好きじゃないとは言っても、嫌いとは言ってないでしょ?」
ツバサ 「ふふ、二人とも素直じゃないんだから。そうだ!! 改めて自己紹介でもする?」
英玲奈・あんじゅ 「「それはいい」」
ツバサ 「いや私だけでもするわよ!! そして私は昔からブレてない!!」
23: 2021/03/30(火) 23:13:50.86 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「私の名前は綺羅ツバサ!! 好きなものはアイドル!! 歌!! ダンス!! そしてA-RISEのみんな!! そのためなら全力で今を駆け抜けるわ!! よろしく!!」 キラン
あんじゅ 「……」
英玲奈 「……」
ツバサ 「どうかしら?」 フフ
あんじゅ 「テンションが高すぎてちょっと」
英玲奈 「難しい漢字がもう少し欲しいな。嚠喨とか」
ツバサ 「なんでよっ!!?」
Part2.おわり
あんじゅ 「……」
英玲奈 「……」
ツバサ 「どうかしら?」 フフ
あんじゅ 「テンションが高すぎてちょっと」
英玲奈 「難しい漢字がもう少し欲しいな。嚠喨とか」
ツバサ 「なんでよっ!!?」
Part2.おわり
25: 2021/03/30(火) 23:17:08.60 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「……金欠だわ」
英玲奈 「なぜだ」
ツバサ 「穂乃果さんのグッズを集めてたらいつの間に……私にも理由はさっぱり分からないわ」
あんじゅ 「理由、言ってるじゃない」
英玲奈 「一応ライバルだろう。ファンになってどうする」
ツバサ 「だって穂乃果さん可愛いんだもん!!!! 仕方ないじゃない!!!!」
あんじゅ 「まあ分からなくはないけど……」
英玲奈 「それより金欠なんてどうするんだ。大抵のことは学校側が払ってくれるが、来週の遠征の交通費は自費なんだぞ? 遠いから何千円はかかるだろうし……」
英玲奈 「なぜだ」
ツバサ 「穂乃果さんのグッズを集めてたらいつの間に……私にも理由はさっぱり分からないわ」
あんじゅ 「理由、言ってるじゃない」
英玲奈 「一応ライバルだろう。ファンになってどうする」
ツバサ 「だって穂乃果さん可愛いんだもん!!!! 仕方ないじゃない!!!!」
あんじゅ 「まあ分からなくはないけど……」
英玲奈 「それより金欠なんてどうするんだ。大抵のことは学校側が払ってくれるが、来週の遠征の交通費は自費なんだぞ? 遠いから何千円はかかるだろうし……」
26: 2021/03/30(火) 23:20:11.33 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「こうなったら売るわ」
英玲奈 「なにを?」
ツバサ 「私の私物」
英玲奈 「おいツバサ。お願いだから。やめてくれ」
あんじゅ 「五七五ね」
ツバサ 「季語がないから俳句じゃなくて川柳ね」
あんじゅ 「ツバサはもしかしたら季語なんじゃない? ツバメは季語だし」
英玲奈 「どっちでもいい!! そもそも私は俳句など詠んでいない!! からかうなっ!!」
英玲奈 「なにを?」
ツバサ 「私の私物」
英玲奈 「おいツバサ。お願いだから。やめてくれ」
あんじゅ 「五七五ね」
ツバサ 「季語がないから俳句じゃなくて川柳ね」
あんじゅ 「ツバサはもしかしたら季語なんじゃない? ツバメは季語だし」
英玲奈 「どっちでもいい!! そもそも私は俳句など詠んでいない!! からかうなっ!!」
27: 2021/03/30(火) 23:23:13.42 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「ごめんって……それより本当にお金どうしようかしら」
あんじゅ 「数千円くらいなら貸してもいいけど」
ツバサ 「いや、借金はしないに越したことはないし、A-RISEのリーダーとして、それはまずいと思うからやめておくわ」
英玲奈 「言ってることは立派なんだが金欠なのは違いないだろう、どうするんだ」
ツバサ 「うーん、バイト?」
あんじゅ 「……ミナリンスキーみたいに?」
英玲奈 「自分で言うのもなんだがA-RISEはかなり有名なんだ、バイトなんてしてみろ、すぐ人だかりができてしまうぞ?」
あんじゅ 「数千円くらいなら貸してもいいけど」
ツバサ 「いや、借金はしないに越したことはないし、A-RISEのリーダーとして、それはまずいと思うからやめておくわ」
英玲奈 「言ってることは立派なんだが金欠なのは違いないだろう、どうするんだ」
ツバサ 「うーん、バイト?」
あんじゅ 「……ミナリンスキーみたいに?」
英玲奈 「自分で言うのもなんだがA-RISEはかなり有名なんだ、バイトなんてしてみろ、すぐ人だかりができてしまうぞ?」
28: 2021/03/30(火) 23:26:17.34 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「じゃあやっぱり私物を売るしかないわね」
英玲奈 「おいツバサ。おまえは殴られたいのか? ボコボコにフルボッコに」
あんじゅ 「すごく字余りね」
英玲奈 「だから川柳は詠んでいないと言ってるだろう!!」
ツバサ 「いや、ふふ、それにしてもさ……ふふ」 プルプル
英玲奈 「何を笑ってる?」
ツバサ 「いやあのね? そう考えて意識してみると、英玲奈って普段の喋りからカタコトだから川柳詠んでるみたいだなって……ふふ」 プルプル
あんじゅ 「そ、それは流石に失礼よ……っ!」 プルプル
英玲奈 「おまえら……!!」 ゴゴゴゴゴ
英玲奈 「……」
英玲奈 (まあ怒っても仕方ない。なら利用させてもらおう)
英玲奈 「おいツバサ。おまえは殴られたいのか? ボコボコにフルボッコに」
あんじゅ 「すごく字余りね」
英玲奈 「だから川柳は詠んでいないと言ってるだろう!!」
ツバサ 「いや、ふふ、それにしてもさ……ふふ」 プルプル
英玲奈 「何を笑ってる?」
ツバサ 「いやあのね? そう考えて意識してみると、英玲奈って普段の喋りからカタコトだから川柳詠んでるみたいだなって……ふふ」 プルプル
あんじゅ 「そ、それは流石に失礼よ……っ!」 プルプル
英玲奈 「おまえら……!!」 ゴゴゴゴゴ
英玲奈 「……」
英玲奈 (まあ怒っても仕方ない。なら利用させてもらおう)
29: 2021/03/30(火) 23:29:26.48 ID:CGxq3LR0
英玲奈 「ほうμ’s。興味深いな。面白い」
あんじゅ 「五七五……っ!」 プルプル
英玲奈 「なぁあんじゅ。取ってくれ。そこのお茶」
ツバサ 「た、体言止め……っ!」 プルプル
英玲奈 「私の名。統堂英玲奈。カタコトだ」
あんじゅ・ツバサ 「「っっ!!」」 バタバタ
英玲奈 「チョップっ!!!!」 バシッ
ツバサ 「ごへっ!?」
英玲奈 「からの平手っ!!」 パチーン
あんじゅ 「いたいっ!?」
英玲奈 「おまえらは十分笑っただろう。これでお互い様だ」
ツバサ 「なっ!? 仮にも私はアイドルなのよ!? 殴ることないじゃない!!」
英玲奈 「そのくらい私の名誉に傷をつけたってことだ。まあそれでも納得がいかないと言うのなら、ほら」 サッ
ツバサ 「ってこれお金……?」
あんじゅ 「五七五……っ!」 プルプル
英玲奈 「なぁあんじゅ。取ってくれ。そこのお茶」
ツバサ 「た、体言止め……っ!」 プルプル
英玲奈 「私の名。統堂英玲奈。カタコトだ」
あんじゅ・ツバサ 「「っっ!!」」 バタバタ
英玲奈 「チョップっ!!!!」 バシッ
ツバサ 「ごへっ!?」
英玲奈 「からの平手っ!!」 パチーン
あんじゅ 「いたいっ!?」
英玲奈 「おまえらは十分笑っただろう。これでお互い様だ」
ツバサ 「なっ!? 仮にも私はアイドルなのよ!? 殴ることないじゃない!!」
英玲奈 「そのくらい私の名誉に傷をつけたってことだ。まあそれでも納得がいかないと言うのなら、ほら」 サッ
ツバサ 「ってこれお金……?」
31: 2021/03/30(火) 23:33:15.79 ID:CGxq3LR0
英玲奈 「貸したのではない。慰謝料だ。殴った分のな」
ツバサ 「こ、これは流石にもらえないわ!」
英玲奈 「なら後で返せ。しばらくは返さなくていい、出世払いってことにしてやる」
ツバサ 「英玲奈……」
英玲奈 「……」
ツバサ 「……ありがとう」
英玲奈 「……ふん」
あんじゅ 「いや良い話風に終わってるけど私のほっぺのこのヒリヒリはどうするの?」 ヒリヒリ
英玲奈 「……」
英玲奈 (ツバサにお金を貸せる口実を考えていたから、あんじゅの方は全く考えてなかったな)
あんじゅ 「……」 ヒリヒリ
英玲奈 「ポケットに入ってたキャラメル要るか?」
Part3.おわり
ツバサ 「こ、これは流石にもらえないわ!」
英玲奈 「なら後で返せ。しばらくは返さなくていい、出世払いってことにしてやる」
ツバサ 「英玲奈……」
英玲奈 「……」
ツバサ 「……ありがとう」
英玲奈 「……ふん」
あんじゅ 「いや良い話風に終わってるけど私のほっぺのこのヒリヒリはどうするの?」 ヒリヒリ
英玲奈 「……」
英玲奈 (ツバサにお金を貸せる口実を考えていたから、あんじゅの方は全く考えてなかったな)
あんじゅ 「……」 ヒリヒリ
英玲奈 「ポケットに入ってたキャラメル要るか?」
Part3.おわり
32: 2021/03/30(火) 23:36:20.35 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「英玲奈のメイド姿見たい人ーー!」
あんじゅ 「はーい!」
ツバサ 「多数決で決まりましたのでよろしくお願いします英玲奈さん」
英玲奈 「多数決の暴力を見た」
あんじゅ 「でも英玲奈ってクールキャラだし、ギャップ萌え狙えるんじゃない?」
英玲奈 「狙うつもりはない」
ツバサ 「何言ってるのよ。いつも狙ってるじゃない」
英玲奈 「何をだ」
あんじゅ 「はーい!」
ツバサ 「多数決で決まりましたのでよろしくお願いします英玲奈さん」
英玲奈 「多数決の暴力を見た」
あんじゅ 「でも英玲奈ってクールキャラだし、ギャップ萌え狙えるんじゃない?」
英玲奈 「狙うつもりはない」
ツバサ 「何言ってるのよ。いつも狙ってるじゃない」
英玲奈 「何をだ」
33: 2021/03/30(火) 23:39:27.40 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「その右腕の機関銃で標的をばばばーんって!」
英玲奈 「黙れっ!!! ばばばばーーーん!!」 ドドドド
ツバサ 「ぐえっ、撃たれたぁぁぁーー!」
英玲奈 「って誰がロボットだ!? 誰が右手機関銃だ!?」
あんじゅ 「ノリ良いわね」
ツバサ 「とりあえず多数決で決まったんだからメイド服着てよ、ここにあるから」 サッ
英玲奈 「なんでここにあるんだ」
あんじゅ 「南ことりさんからもらったわ。英玲奈に着せたいって言ったらノリノリで貸してくれたの」
英玲奈 「周りは敵しかいないな……」
英玲奈 「黙れっ!!! ばばばばーーーん!!」 ドドドド
ツバサ 「ぐえっ、撃たれたぁぁぁーー!」
英玲奈 「って誰がロボットだ!? 誰が右手機関銃だ!?」
あんじゅ 「ノリ良いわね」
ツバサ 「とりあえず多数決で決まったんだからメイド服着てよ、ここにあるから」 サッ
英玲奈 「なんでここにあるんだ」
あんじゅ 「南ことりさんからもらったわ。英玲奈に着せたいって言ったらノリノリで貸してくれたの」
英玲奈 「周りは敵しかいないな……」
34: 2021/03/30(火) 23:42:35.99 ID:CGxq3LR0
ツバサ 「ほら早く着替えちゃって!!」
英玲奈 「着るわけないだろう。そういうのはあんじゅの方が似合うんじゃないか?」
あんじゅ 「私が着ても面白くないじゃない」
ツバサ 「そうよ!! あんじゅのメイド姿なんていつもグッズで見てるから見慣れてるのよ!!」
あんじゅ 「おい」
英玲奈 「それ公式のグッズか? 私の記憶にないんだが?」
ツバサ 「公式なわけないじゃない。私が自分で描いて作ってるんだから」
あんじゅ 「ツバサ?」
ツバサ 「でも最近気付いた……真にメイド服を着て似合うのは、イメージが浮かばない英玲奈の方なんじゃないかって!!」
英玲奈 「着るわけないだろう。そういうのはあんじゅの方が似合うんじゃないか?」
あんじゅ 「私が着ても面白くないじゃない」
ツバサ 「そうよ!! あんじゅのメイド姿なんていつもグッズで見てるから見慣れてるのよ!!」
あんじゅ 「おい」
英玲奈 「それ公式のグッズか? 私の記憶にないんだが?」
ツバサ 「公式なわけないじゃない。私が自分で描いて作ってるんだから」
あんじゅ 「ツバサ?」
ツバサ 「でも最近気付いた……真にメイド服を着て似合うのは、イメージが浮かばない英玲奈の方なんじゃないかって!!」
35: 2021/03/30(火) 23:45:55.19 ID:CGxq3LR0
あんじゅ 「それはそうかもだけど、それよりも少し話し合わなくちゃいけないことがあるわよね?」 ゴゴゴゴゴ
ツバサ 「ほら、今後の私のグッズ制作のためにも英玲奈メイド服着ちゃってよ」
英玲奈 「だから断ると言ってるだろう。それならツバサが着ればいいじゃないか」
ツバサ 「へ?」
あんじゅ 「そうよ、あなたが着なさい?」 ゴゴゴゴゴ
ツバサ 「あ、あんじゅ……?」
あんじゅ 「服には私は厳しいわよ? 可愛いツ・バ・サちゃん?」 ニコッ
ツバサ 「い、いやぁぁぁぁーー!!」
Part4.おわり
ツバサ 「ほら、今後の私のグッズ制作のためにも英玲奈メイド服着ちゃってよ」
英玲奈 「だから断ると言ってるだろう。それならツバサが着ればいいじゃないか」
ツバサ 「へ?」
あんじゅ 「そうよ、あなたが着なさい?」 ゴゴゴゴゴ
ツバサ 「あ、あんじゅ……?」
あんじゅ 「服には私は厳しいわよ? 可愛いツ・バ・サちゃん?」 ニコッ
ツバサ 「い、いやぁぁぁぁーー!!」
Part4.おわり
36: 2021/03/30(火) 23:49:01.78 ID:CGxq3LR0
ピコーン
あんじゅ 「LINE……? こんな時間に誰かしら?」
ツバサ 『ねえあんじゅ。外見てみて!! 今日は雲もないし、月が見えるわ。月が綺麗ね』
あんじゅ 「ふふ……ツバサは本当に子供っぽいんだから。ん?」
あんじゅ 「月が綺麗……? それって///」
あんじゅ (夏目漱石のよね!?///)
あんじゅ 「あ、いや、あのツバサよ? 恋愛どころかあらゆることに鈍感なあのツバサよ!? そんなはずないじゃない!///」
あんじゅ 「……」
あんじゅ (でも)
あんじゅ 「LINE……? こんな時間に誰かしら?」
ツバサ 『ねえあんじゅ。外見てみて!! 今日は雲もないし、月が見えるわ。月が綺麗ね』
あんじゅ 「ふふ……ツバサは本当に子供っぽいんだから。ん?」
あんじゅ 「月が綺麗……? それって///」
あんじゅ (夏目漱石のよね!?///)
あんじゅ 「あ、いや、あのツバサよ? 恋愛どころかあらゆることに鈍感なあのツバサよ!? そんなはずないじゃない!///」
あんじゅ 「……」
あんじゅ (でも)
37: 2021/03/30(火) 23:52:04.07 ID:CGxq3LR0
あんじゅ (いざというときはしっかりしてるし、ステージ上ではあんなにかっこいいツバサのことだから……もしかして、普段のアホモードじゃないツバサならもしかして)
あんじゅ 「い、いや、でもぉ……///」
あんじゅ 「あっ、返信しないと」
あんじゅ 「でもどうやって返そうかしら……うーん」
ピコーン
あんじゅ 「ってまたLINE?」
英玲奈 『月が綺麗だな、あんじゅ。こんなときにはお団子でも食べたいものだ』
あんじゅ 「って英玲奈まで……!?///」
あんじゅ 「いやそもそも二人とも同性だし、いやでもライブの二人すごくかっこいいし、そもそもこんなので舞い上がるなんて私のキャラじゃないし!!///」
あんじゅ 「い、いや、でもぉ……///」
あんじゅ 「あっ、返信しないと」
あんじゅ 「でもどうやって返そうかしら……うーん」
ピコーン
あんじゅ 「ってまたLINE?」
英玲奈 『月が綺麗だな、あんじゅ。こんなときにはお団子でも食べたいものだ』
あんじゅ 「って英玲奈まで……!?///」
あんじゅ 「いやそもそも二人とも同性だし、いやでもライブの二人すごくかっこいいし、そもそもこんなので舞い上がるなんて私のキャラじゃないし!!///」
38: 2021/03/30(火) 23:55:06.04 ID:CGxq3LR0
ピコーン
英玲奈 『いやあえて月見団子じゃなくて、饅頭でもいいかもな。それともおはぎはどうだろう。食欲をそそるな、月は』
あんじゅ 「……」
あんじゅ (こいつ単に甘いもの食べたいだけか……)
あんじゅ 「なに? 甘いものに詳しい私にオススメでも聞きに来たわけ? まあそれもそうね、あの英玲奈だし」
あんじゅ 「返信しよう……」 ピコピコ
あんじゅ 『穂むらの饅頭はどうかしら? すごく美味しいわよ』
ピコーン
英玲奈 『ありがとう。今度二人で行こうか?』
あんじゅ 「えっ二人で!? ツバサは連れて行かないの!? それってデ、デートってことじゃ///」
ピコーン
英玲奈 『ツバサを呼ぶと一人で全部食べちゃうからな、はは』
あんじゅ 「……」
あんじゅ (それはそうね)
英玲奈 『いやあえて月見団子じゃなくて、饅頭でもいいかもな。それともおはぎはどうだろう。食欲をそそるな、月は』
あんじゅ 「……」
あんじゅ (こいつ単に甘いもの食べたいだけか……)
あんじゅ 「なに? 甘いものに詳しい私にオススメでも聞きに来たわけ? まあそれもそうね、あの英玲奈だし」
あんじゅ 「返信しよう……」 ピコピコ
あんじゅ 『穂むらの饅頭はどうかしら? すごく美味しいわよ』
ピコーン
英玲奈 『ありがとう。今度二人で行こうか?』
あんじゅ 「えっ二人で!? ツバサは連れて行かないの!? それってデ、デートってことじゃ///」
ピコーン
英玲奈 『ツバサを呼ぶと一人で全部食べちゃうからな、はは』
あんじゅ 「……」
あんじゅ (それはそうね)
39: 2021/03/30(火) 23:58:12.75 ID:CGxq3LR0
ピコーン
ツバサ 『既読がついてるのに返信が遅いけれど大丈夫なの? あんじゅ?』
あんじゅ (こ、これってまさか……!!)
あんじゅ (俗に言うヤンデレ!?)
あんじゅ (あの、恋人が好きなあまり束縛しすぎてしまうという……で、でもツバサがヤンデレなんて)
妄想ツバサ 「ふふ、あんじゅ。離さないわよ」
あんじゅ (いや悪くはない……?)
ピコーン
ツバサ 『早くしないと月が隠れちゃうわ!! 本当に綺麗だから見せてあげたいの!!』
あんじゅ (あっこの子本当に綺麗な月を見せてあげたいだけだわ……)
ツバサ 『既読がついてるのに返信が遅いけれど大丈夫なの? あんじゅ?』
あんじゅ (こ、これってまさか……!!)
あんじゅ (俗に言うヤンデレ!?)
あんじゅ (あの、恋人が好きなあまり束縛しすぎてしまうという……で、でもツバサがヤンデレなんて)
妄想ツバサ 「ふふ、あんじゅ。離さないわよ」
あんじゅ (いや悪くはない……?)
ピコーン
ツバサ 『早くしないと月が隠れちゃうわ!! 本当に綺麗だから見せてあげたいの!!』
あんじゅ (あっこの子本当に綺麗な月を見せてあげたいだけだわ……)
40: 2021/03/31(水) 00:01:14.14 ID:frhVE4Wr
あんじゅ (本当に純粋無垢なんだから……)
あんじゅ 「まぁ結局、ツバサも英玲奈も、私が勘違いしたような気持ちはなかったってわけね。でもそれで良かったのよ。そもそもこの二人とは恋愛っていうより」
あんじゅ 「返信しよう」 ピコピコ
あんじゅ 『ありがとう。ツバサ。月は窓から見るわね。あなたは私のかけがえのない親友よ。これからもよろしくね』
あんじゅ 『ありがとう。英玲奈。団子はやっぱり三人で行きましょう。あなたは私のかけがえのない親友よ。これからもよろしくね』
あんじゅ 「本当、今日は月が綺麗ね……最高だわ、ありがとう二人とも」 ニコッ
…
…
…
あんじゅ 「まぁ結局、ツバサも英玲奈も、私が勘違いしたような気持ちはなかったってわけね。でもそれで良かったのよ。そもそもこの二人とは恋愛っていうより」
あんじゅ 「返信しよう」 ピコピコ
あんじゅ 『ありがとう。ツバサ。月は窓から見るわね。あなたは私のかけがえのない親友よ。これからもよろしくね』
あんじゅ 『ありがとう。英玲奈。団子はやっぱり三人で行きましょう。あなたは私のかけがえのない親友よ。これからもよろしくね』
あんじゅ 「本当、今日は月が綺麗ね……最高だわ、ありがとう二人とも」 ニコッ
…
…
…
41: 2021/03/31(水) 00:06:22.58 ID:frhVE4Wr
ツバサ 「なによこれ。英玲奈って! 誤送信してるじゃない!! 普段照れ屋のあんじゅにここまで言われるなんて英玲奈羨ましいわっ!! あのロボ野郎!!」
英玲奈 「ツバサだと……? 誤送信か。あの素直じゃないあんじゅにここまで言われるなんてツバサ……許せないやつだ!!」
あんじゅちゃんが信じた三人の絆は翌日喧嘩で崩壊しました。
Part5.おわり
英玲奈 「ツバサだと……? 誤送信か。あの素直じゃないあんじゅにここまで言われるなんてツバサ……許せないやつだ!!」
あんじゅちゃんが信じた三人の絆は翌日喧嘩で崩壊しました。
Part5.おわり
43: 2021/03/31(水) 00:11:29.72 ID:frhVE4Wr
英玲奈 「……ふんっ!」 ボロボロ
ツバサ 「へっんやっ!!」 ボロボロ
あんじゅ 「二人ともそんな喧嘩してどうしたのよ……ボロボロじゃない。それにツバサ、強がり方が変よ」
ツバサ・英玲奈 ((こいつは私の気持ちも知らないで……))
ツバサ 「まあ許してあげるわ、ロボ野郎」
英玲奈 「それはこちらのセリフだ、チビ」
ツバサ 「あっ?」
英玲奈 「ん?」
ツバサ・英玲奈 「「……」」 ゴゴゴゴゴ
ツバサ 「へっんやっ!!」 ボロボロ
あんじゅ 「二人ともそんな喧嘩してどうしたのよ……ボロボロじゃない。それにツバサ、強がり方が変よ」
ツバサ・英玲奈 ((こいつは私の気持ちも知らないで……))
ツバサ 「まあ許してあげるわ、ロボ野郎」
英玲奈 「それはこちらのセリフだ、チビ」
ツバサ 「あっ?」
英玲奈 「ん?」
ツバサ・英玲奈 「「……」」 ゴゴゴゴゴ
44: 2021/03/31(水) 00:16:37.30 ID:frhVE4Wr
ツバサ・英玲奈 「「ぷ」」
ツバサ・英玲奈 「「あははははは!」」
あんじゅ (やれやれ、ね)
英玲奈 「なんだツバサ! そのしかめっ面は!」
ツバサ 「そっちこそ本物のロボみたいに微動だにしないでさ!」
英玲奈 「まあ悪かったよ。そうだ、三人で今度、穂むらに行かないか?」
ツバサ 「賛成! 穂乃果さんにも会いたいし」
あんじゅ 「ふふ、やっぱり三人、仲良くが一番ね」
ツバサ・英玲奈 「「あははははは!」」
あんじゅ (やれやれ、ね)
英玲奈 「なんだツバサ! そのしかめっ面は!」
ツバサ 「そっちこそ本物のロボみたいに微動だにしないでさ!」
英玲奈 「まあ悪かったよ。そうだ、三人で今度、穂むらに行かないか?」
ツバサ 「賛成! 穂乃果さんにも会いたいし」
あんじゅ 「ふふ、やっぱり三人、仲良くが一番ね」
45: 2021/03/31(水) 00:21:45.93 ID:frhVE4Wr
英玲奈 「あ、そういえば遠征は明日だ。ライブの準備はできてるか?」
ツバサ 「当然!! 今回のライブも私が二人を引っ張ってあげるわ!! 任せなさい!!」
あんじゅ 「金欠だった人がする態度じゃないわね」
英玲奈 「まあ事実、ツバサに引っ張ってもらってるからな私は。いつもありがとう、ツバサ」
あんじゅ 「……それなら私もずっとツバサに引っ張ってもらってるわ。いつもありがとう、ツバサ」
ツバサ 「ちょ、二人とも急にどうしたのよ! 照れるじゃない///」
英玲奈 「なぁ、卒業してもさ」
ツバサ・あんじゅ 「……!」
英玲奈 「私たち、三人で駆け抜けような?」
ツバサ 「当然!! 今回のライブも私が二人を引っ張ってあげるわ!! 任せなさい!!」
あんじゅ 「金欠だった人がする態度じゃないわね」
英玲奈 「まあ事実、ツバサに引っ張ってもらってるからな私は。いつもありがとう、ツバサ」
あんじゅ 「……それなら私もずっとツバサに引っ張ってもらってるわ。いつもありがとう、ツバサ」
ツバサ 「ちょ、二人とも急にどうしたのよ! 照れるじゃない///」
英玲奈 「なぁ、卒業してもさ」
ツバサ・あんじゅ 「……!」
英玲奈 「私たち、三人で駆け抜けような?」
47: 2021/03/31(水) 00:26:56.90 ID:frhVE4Wr
ツバサ 「もちろん!! いつまでも私についてきなさい? 異存は?」
あんじゅ 「ない。私も一生懸命ついていくからよろしくね?」
ツバサ 「任せて!! そもそもこの三人でいたいから私は無理矢理引っ張ってゆくし、安心して!!」
あんじゅ 「引っ張られるのは痛いから嫌いよ……だから隣で走ってみせるから」
英玲奈 「同意だ。私もいつまでもNo. 1を奪われるのは癪だからな。取り返してみせるぞ、ツバサ!!」
ツバサ 「よし!! なら三人で頑張るからね!! おおっー!!」
英玲奈・あんじゆ 「「おおっーー!!」」
- 「おおっーー!!」
英玲奈 「いやおまえは本当に誰だよ」
Part6.おわり
A-RISEは横棒も含めると六文字だからここでひとまずおわり!
あんじゅ 「ない。私も一生懸命ついていくからよろしくね?」
ツバサ 「任せて!! そもそもこの三人でいたいから私は無理矢理引っ張ってゆくし、安心して!!」
あんじゅ 「引っ張られるのは痛いから嫌いよ……だから隣で走ってみせるから」
英玲奈 「同意だ。私もいつまでもNo. 1を奪われるのは癪だからな。取り返してみせるぞ、ツバサ!!」
ツバサ 「よし!! なら三人で頑張るからね!! おおっー!!」
英玲奈・あんじゆ 「「おおっーー!!」」
- 「おおっーー!!」
英玲奈 「いやおまえは本当に誰だよ」
Part6.おわり
A-RISEは横棒も含めると六文字だからここでひとまずおわり!
50: 2021/03/31(水) 00:33:58.28 ID:frhVE4Wr
ありがとうございました。
連投規制が厳しく、時間がかかって申し訳ないです。書き溜めていたんですが……。
A-RISEの素晴らしさを伝えるにはまだまだ僕の文章力では未熟でしたが、でも書いててとても楽しかったです。またこのような短編集形式でA-RISEを書いてもいいかも。
似たような短編集形式で以前書きました。
希 「誰もがー♪ うぉうおうぉうお~♪」
以前書いたA-RISEが出演するssはこちら。
にこ 「希のモノマネがすげー面白い」
前作
希 「スピリチュアルをこの身に呼ぶんよ」
前々作
穂乃果 「えーと時刻は……ええっ!?」
連投規制が厳しく、時間がかかって申し訳ないです。書き溜めていたんですが……。
A-RISEの素晴らしさを伝えるにはまだまだ僕の文章力では未熟でしたが、でも書いててとても楽しかったです。またこのような短編集形式でA-RISEを書いてもいいかも。
似たような短編集形式で以前書きました。
希 「誰もがー♪ うぉうおうぉうお~♪」
以前書いたA-RISEが出演するssはこちら。
にこ 「希のモノマネがすげー面白い」
前作
希 「スピリチュアルをこの身に呼ぶんよ」
【SS】希 「スピリチュアルをこの身に呼ぶんよ」【ラブライブ!】
前々作
穂乃果 「えーと時刻は……ええっ!?」
【SS】穂乃果 「えーと時刻は……ええっ!?」【ラブライブ!】
穂乃果 「ち、遅刻しちゃう……!!」
穂乃果 「でもなんで海未ちゃんとことりちゃんは来てな……あっ」
51: 2021/03/31(水) 00:55:41.96 ID:8rjJPaH7
乙乙やで
52: 2021/03/31(水) 01:18:50.27 ID:Au0PstHS
素晴らしい!乙!
55: 2021/03/31(水) 03:41:28.64 ID:EAr6sGZ3
ツバサさん好き
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1617111698/