【SS】璃奈「できたよ、侑さん。好きな人を前にすると発情しちゃう薬」【ラブライブ！虹ヶ咲】

璃奈「この水を一口飲めば、どんな人でも好きな人への気持ちを抑えられなくなる」

侑「さすが璃奈ちゃん！　凄いねー！」

璃奈「でも悪用は厳禁だからね」

侑「わかってるって！」

侑「こんなもの作れるなんて、やっぱり璃奈ちゃんは凄いなー」

侑「でもまずは効用を確かめないとね！」

侑「誰がいいかなー」

ガラガラ

しずく「あ、侑さん、お１人ですか？」

侑「うん。しずくちゃん、練習お疲れ様。はい、お水！」

しずく「すみません、いただきます！」ｺﾞｸｺﾞｸ

侑（これでしずくちゃんは好きな人の前で発情しちゃうぞー！）

侑（でもしずくちゃんの好きな人って誰だろ？）

ガラガラ

かすみ「練習疲れましたぁ～」

侑「かすみちゃん、お疲れ様！」

かすみ「侑先輩～！」ｷﾞｭｯ

侑「よく頑張ったね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

かすみ「あれ、しず子、なんか顔赤くない？」

しずく「か、かすみさん……」ｶｱｱ

侑（あ、しずくちゃんの好きな人って……）

しずく「かすみさん、ちゃっと来て」ｸﾞｲｯ

かすみ「え、どうしたの、しず子？」

侑（どこ行くんだろ？　こっそりついていこっと）

空き教室

かすみ「どうしたの？　こんな場所に連れてきて」

しずく「かすみさん、ハァ……私……ハァ……」

かすみ「しず子、なんか息が荒いよ……？　体調悪いの？」

かすみ「熱あるのかな？」ﾋﾟﾄｯ

しずく「ひゃあ……」ﾋﾞｸｯ

かすみ「しず子……？」

しずく「かすみさんが悪いんだよ？　そうやっていつも距離近いし、無防備だし……」ﾊｧﾊｧ

かすみ「しず子、何言って……」

しずく「私、かすみさんのことが好きなの！」

かすみ「！？」

かすみ「ちょ、ちょっと、しず子、今度は何の演技の練習？　そういう冗談は……」

しずく「冗談なんかじゃない！」

しずく「ずっとずっとかすみさんのこと、可愛いと思ってた。これが私の本当の気持ち」ｷﾞｭｯ

かすみ「えっ！？」

しずく「もう我慢できないよ、かすみさんっ！」ﾁｭｯ

かすみ「んんっ！？」

かすみ「ぷはっ……し、しず子！？」ｶｱｱｱ

しずく「だからね、もっと可愛いかすみさん見せて」

かすみ「へぇっ……？」ｽﾙｽﾙ


侑（しずくちゃんがかすみちゃんの服脱がせてる！）

侑（凄い、りなりー水、本物だ！！）

侑「ふふふ、これを歩夢に飲ませれば……」

侑「歩夢は私のこと大好きだから、私のこと絶対襲いたくなっちゃうよね！」

侑「歩夢は私のこと好きなくせに、そういうことには奥手だからなぁ」

侑「エ　チな話も嫌いみたいだし、なかなかそういう雰囲気にはなれないんだよね」

侑「でもこれで歩夢から求めてきてくれれば、2人で両想いラブラブになれるはず！」

璃奈「侑さん」

侑「あ、璃奈ちゃん、凄いねこの水！」

璃奈「悪用はしないって約束したよね？」

侑「うん」

璃奈「さっき空き教室で、しずくちゃんがかすみちゃんを襲ってるところ、こっそり見た」

璃奈「かすみちゃん、ビックリして泣いてたよ」

侑「そ、それは……」

璃奈「侑さんがこれ以上悪用したら同好会がめちゃくちゃになっちゃう」

璃奈「だからその水は返してもらうよ。璃奈ちゃんボード『プンプン！』」

侑「２人のことは謝るよ！　だから、この水もうちょっとだけ貸して！」

璃奈「だめだよ」

愛「あ、りなりー！」

璃奈「愛さん」

愛「りなりー、探したんだよ！　今日もちっちゃくて可愛いねーっ！」ｷﾞｭｯ

璃奈「え……？」

侑（ニヤッ）

愛「りなりー、結構練習したし、ちょっと愛さんと休憩しない？」ｻﾜｻﾜ

璃奈「愛さん！？」

璃奈「これって、まさか、侑さん……！」

侑「それじゃ、ごゆっくり！」ﾆｺｯ

愛「あそこの空き教室で休もうよ！　愛さんがマッサージしてあげる！」ｸﾞｲｸﾞｲ

璃奈「ま、待って、愛さん……璃奈ちゃんボード『あわわわわ』」

侑（ふう、これで璃奈ちゃんの対処は完了っと！）

侑「さ、そしたら歩夢を探さないと♪」

【番外編】穂乃果がりなりー水を飲んだら

ことり「え！？　穂乃果ちゃん何言ってるの！？」ｱｾｱｾ

穂乃果「私、ことりちゃんとエ　チなことしてみたいの！」

ことり「穂乃果ちゃん、冗談はやめてよ……」

穂乃果「冗談じゃない！　私は本気だよ！」

ことり「……でも、そういうことは本当に好きな人とするべきだよ」

穂乃果「私はことりちゃんのこと大好きだもん！……ことりちゃんは私のこと嫌い？」

ことり「嫌いなわけないよ！　私だって穂乃果ちゃんのこと大好きだよ！」

穂乃果「じゃあ……！！」

ことり「でも女の子同士ってそういうことって……」

穂乃果「そんなの関係ないよ！　ことりちゃんのこと大好きだって気持ちは本物だもん！」

穂乃果「だから１回だけしてみよ！　お願いっ！！」ｷﾞｭｯ

ことり「えぇ……！？」ｱｻｱｾ

ことり「うーん……」

穂乃果「ことりちゃん、お願いっ！」ｸﾞｯ

ことり「……！！」

ことり「穂乃果ちゃん……」

ことり「……」

ことり「１回だけなら……いいよ……」

穂乃果「ことりちゃん……！！」ﾊﾟｧ

穂乃果「ことりちゃん、ほんとにだーいすきっ！」ｶﾞﾊﾞｯ

ことり「穂乃果ちゃん……！」

穂乃果「ことりちゃんの体、綺麗……」ｳｯﾄﾘ

穂乃果「私ね、ずっとことりちゃんとこういう事したかったの」

ことり「もう、穂乃果ちゃん……」

ことり「でもやっぱりこういうの良くないよ……」

ことり「穂乃果ちゃん、やっぱりやめ……」

穂乃果「ごめん、ことりちゃん、私もう止まれないから」ｶﾞﾊﾞｯ

ことり「え……穂乃果ちゃん……」

穂乃果「いいよね？」

ことり「……」ｶｱｱｱ

ことり「うん……」

穂乃果「ことりちゃんっ！！」ｷﾞｭｳｯ、ﾁｭｯﾁｭｯ、ﾚﾛｯ

ことり「ﾊﾉｹﾁｪﾝ―!」




10ヵ月後

（・８・）チュンチュン

侑（なんか今、小鳥の囀りが聞こえたような……）

侑「あ、彼方さんと遥ちゃんだ！　そっか、遥ちゃん、今日見学に来るって言ってたよね」

遥「やっぱり素敵な同好会だね、お姉ちゃん！」

彼方「うん、彼方ちゃん毎日楽しいんだ～」

遥「でも、お姉ちゃん、最近また無理してない？」

彼方「無理なんて全然してないよぉ～、家のことも遥ちゃんが手伝ってくれて助かってるよ～」

遥「それでも、お姉ちゃんの方がずっと頑張ってるのは変わらないもん」

遥「やっぱり私がスクールアイドル辞めてバイト始めた方が、お姉ちゃん……」

彼方「それはダメっ！　遥ちゃんはこのままでいいから！」

彼方「無理してるように見えちゃったかな？　そんなことないよ」

彼方「彼方ちゃんもっと頑張るから～」ﾆｺｯ

遥「お姉ちゃんの分からず屋っ！」ﾀﾞｯｽﾀｽﾀ

彼方「遥ちゃん……！」

侑「私、見てくる！」ｽﾀｽﾀ

遥「お姉ちゃん、いつも私のこと優先してくれるんですけど、もっと自分のことも大切にして欲しくて……」

遥「お姉ちゃんがまた無理してるんじゃないかって、私心配なんです」

遥「でもお姉ちゃん、私の言ってること全然わかってくれなくて……」

侑「遥ちゃん……」

侑（でもこの２人って結局相思相愛なんだよね。なんか惚気にしか聞こえなくなってきた……）

遥「だから私、スクールアイドル辞めようかなって。もっともっとお姉ちゃんを支えたいんです」

遥「だってスクールアイドルのお姉ちゃん、可愛くて、本当に本当に素敵だから」ｳｯﾄﾘ

侑（ああ、もうめんどくさいっ！）

侑「はい、遥ちゃん！　これ飲んで！」ｸﾞｲｯ

遥「えぇ！？　んんっ！」ｺﾞｸｺﾞｸ

侑「遥ちゃんの気持ちはもう決まってるんじゃない？」ﾆｺｯ

遥「お、お姉ちゃん……」ｶｱｱ

遥「お姉ちゃああああああああんっ！！」ﾀﾞｯｽﾀｽﾀｽﾀ

侑（行っちゃった）

侑「また世界を平和にしてしまった……」

侑「さ、歩夢探そっと♪」

【番外編】曜ちゃんがりなりー水を飲んだら

曜「梨子ちゃん、ヨーソロー！」ﾊﾟｱ

梨子「曜ちゃん、今日も元気ね」ﾆｺｯ

曜「梨子ちゃんは……今日も可愛いね」ｸｲｯ

梨子「ええっ！？」ﾄﾞｷｯ

曜「なんてね！　全速全身、ヨーソロー！」ｽﾀｽﾀ

梨子「今日の曜ちゃん、どうしちゃったの/////」ｶｱｱ

梨子「曜ちゃん……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

曜「善子ちゃんってほんとに美人さんだよね」ｼﾞｰ

善子「ヨハネ！　ていうか、どうしたのよ急に……」

曜「いや綺麗な顔だなぁって」ｼﾞｰ

善子「もう！　あんまりじっと見ないでよ！」

曜「ごめん、つい見とれちゃって」ｸｲｯ

曜「唇も綺麗だね」ｽｯ

善子「へぇっ！！？」ｶｱｱｱ

曜「なんてね！　全速前進、ヨーソロー！」ｽﾀｽﾀ

善子「なんなのよおおお///////」ﾌﾗﾌﾗ

善子「もう……」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

千歌「あ、曜ちゃん！　おはよう！」

曜「あ、ち、ち、千歌ちゃんっ！？」ﾄﾞｷｯ

千歌「どうしたの慌てて？」

曜「いや、べ、別になんでも……」ｱｾｱｾ

千歌「曜ちゃん、なんか顔赤いよ？　大丈夫？」ｸﾞｲｯ

曜「あ、あわわわ、千歌ちゃん近いよ//////」

千歌「そう？」ｷｮﾄﾝ

曜「千歌ちゃん、今日もかかか、かわ……」

千歌「どしたの曜ちゃん、今日なんか変だよ？」

曜「いや、ちが……」ｱｾｱｾ

曜「あ、あの、千歌ちゃん、今から２人だけで空き教室で話せたりとかって……」ｴﾍﾍ

千歌「うん？　何のお話？」ｸﾞｲｯ

曜「わあああ、やっぱり何でもないっ！　ヨーソロー！」ｽﾀｽﾀｽﾀ

千歌「何なのだ？」

侑「からの敬礼！」ﾋﾞｼｯ

侑「歩夢どこいるんだろー、とりあえず部室戻ってみよっと」

ガラガラ

せつ菜「……」

侑「あ、せつ菜ちゃん！　ねえ、歩夢知らない？」

せつ菜「侑さん、歩夢さんの居場所を聞いてどうするつもりですか？」

侑「え？」

せつ菜「歩夢さんにもその水を飲ませるんですか？」ｷﾘｯ

侑「ええっ！？」ﾄﾞｷｯ

せつ菜「しずくさんとかすみさんの件、愛さんと璃奈さんの件はわかっています」

せつ菜「そして、先ほどの一部始終を見ていました」

せつ菜「侑さんにその水を飲まされた遥さんは、急に彼方さんのもとへ行ってしまいましたよね」

せつ菜「様子を見に行ったら、遥さん、空き教室で彼方さんを押し倒して、それで……」

侑「……」

せつ菜「一連の犯人は侑さん。そして、侑さんの持つその水の所為ですよね！」

せつ菜「いくら侑さんでも、こんな悪事はこの優木せつ菜が許しません！」ﾋﾞｼｯ

せつ菜「さあ、その水をこちらに渡してください！」

侑「く……！」

侑「ごめん、つい出来心で……これはもう使わないよ……」ｽｯ

せつ菜「預かっておきますね」ｶﾞｼｯ

せつ菜「侑さんならわかってくれると思ってました！」ﾍﾟｶｰ

せつ菜「なるほど、好きな人を目の前にすると発情してしまう薬……ですか……」

せつ菜「でも、こんなものを使って、歩夢さんと結ばれたとしても、侑さんは本当に嬉しいんですか？」

侑「そうだよね……好きなら正々堂々と思いを伝えるべきだよね」

せつ菜「その通りです！　大好きの気持ちをまっすぐ伝える！」

せつ菜「歩夢さんだってそれを望んでいるはずですよ！」ﾍﾟｶｰ

侑「せつ菜ちゃん……」

ガラガラ

歩夢「あ、侑ちゃん！　もう、どこにいたの？」

侑「歩夢！」

せつ菜「歩夢さん、今日もダンスの練習頑張ってらっしゃいましたね！」ﾆｺｯ

歩夢「せつ菜ちゃんも頑張ってたね！」

侑「そっかー、歩夢がますます魅力的なスクールアイドルになっちゃうなー！」

歩夢「もうっ！　侑ちゃんったらー//////」ﾎﾟﾑﾎﾟﾑｯ

侑「あははは！」

侑「歩夢、お疲れ様。はいお水！」ｽｯ

歩夢「ありがとう！」ﾎﾟﾑｯ

せつ菜（えっ！？　その水って）

侑（ふふふ、こんなこともあろうかと、予備でもう１本持ってたんだ）ﾆﾔｯ

せつ菜「歩夢さんっ！　ダメ！！」

歩夢「んんっ！？」ｺﾞｸﾘ

せつ菜「あ……そ、そんな……」ｶﾞｸｯ

侑（計画通り！）

歩夢「えっと、せつ菜ちゃん、どうしたの……？」

せつ菜「あ、歩夢さん……歩夢さんが……」ﾌﾗﾌﾗ

侑「あれ、歩夢……なんか顔赤くない？」

歩夢「そ、そうかなぁ//////」ｶｱｱｱｱ

侑「やっぱり顔赤いよ、熱あるんじゃない？」ﾋﾟﾄｯ

歩夢「ひゃっ！？　え、えっと、確かにちょっと熱いような……」ﾎﾞｰｯ

侑「頑張り過ぎたんじゃない？　ちょっと休んだ方がいいよ」ｷﾞｭｯ

歩夢「ゆ、侑ちゃん……！」

歩夢「私、なんだか変な気分になってきちゃぅた……」ﾓｼﾞﾓｼﾞ

侑「歩夢……？」ｷｮﾄﾝ

侑（顔赤らめてる歩夢も可愛いYO！）

侑（歩夢の体熱くなってるの私にも伝わるよ）

侑（さあ、歩夢、私はいつでもいいよ！　歩夢の溢れる気持ち、私に思い切りぶつけて！）


歩夢「せつ菜ちゃん//////」

せつ菜「え、あ、はいっ！」

歩夢「ちょっと体調悪いから、一緒について来てくれない……？」ｳﾙｯ

せつ菜「え、えっと……」

せつ菜「へええええっ！！？」ｶﾞﾀｯ

侑「」

せつ菜「あ、歩夢さんが私を、そんな……そんなこと思ってもみなくて！」ｱｾｱｾ

歩夢「ダメ……かな……？」ｳﾙｳﾙ

せつ菜「～～！！」

せつ菜「いや、ダメなわけありませんよ！」

せつ菜「歩夢さんの体調が悪いなら仕方ないです！　保健室でも空き教室でも、どこへでもお連れします！」

歩夢「ありがとう！　せつ菜ちゃんっ！」ｷﾞｭｯ

せつ菜「さあ、歩夢さん、こちらです！　ゆっくりでいいですからね！」ﾆｷﾞｯ

ガラガラガシャン



侑「…………」

侑「世の中って世知辛いね……」

【おまけ】

ガラガラ

愛「ゆうゆー？」ｽﾞｲｯ

侑「へっ！？　愛ちゃん！？」ﾋﾞｸｯ

愛「さっきは随分楽しいことしてくれたみたいね？」ﾆｺｯ

果林「侑、話は聞いたわ。可愛い１年生たちにもひどいことしたみたいじゃない」

侑「いや……これはその……」

侑「あ、え、エマさん、助けて！」ｳﾙｳﾙ

エマ「さすがにこれは侑ちゃんが悪いよ。ちゃんと反省してね」ｴﾍ

侑「うう……！」

愛「それじゃ、悪い子のゆうゆには♪」ｶﾞｼｯ

果林「お姉さんたちがたっぷりお仕置きしてあげるからね♪」ｶﾞｼｯ

侑「ごめんなさああああい！」


おしまい

ありがとうございました！

侑ちゃん悪いことしたからね、仕方ないよね

おつでした。薬に頼らなければチャンスはあったのかな…

令和のドラえもんだ

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