1: 2015/10/21(水) 23:57:22.95 ID:YqtR/16f0.net
絵里「実はね、海未、・・・私、
――あなたのことがずっとすk
店員「カフェオレのおかわりお持ちしましたー!」
海未「はい、ありがとうございます」ゴクゴク
絵里「・・・」
――あなたのことがずっとすk
店員「カフェオレのおかわりお持ちしましたー!」
海未「はい、ありがとうございます」ゴクゴク
絵里「・・・」
2: 2015/10/21(水) 23:59:20.08 ID:YqtR/16f0.net
海未「ふぅ。この時期にカフェオレは暖まりますね」
絵里「知らないわよ・・・むしろ冷め切ってるわ、冷え冷えよっ」プイッ
海未「でしたら、絵里もひとくちいかがですか?」スッ
絵里「えっ/// ・・・ううん、今はいらない! そういう気分じゃないの!」
海未「そんな、遠慮しないでください。
知ってますか? カフェオレはおかわり自由(>>>1)なんですよ!」エッヘン
絵里「知ってるわよっ! というか、私があなたに教えたのよ!?」
海未「そ、そうでした・・・すみません」シュン
絵里「っ・・・別にその、そんなに気にしてないから。
今はカフェオレって気分じゃないだけ、うん、とにかくさっきの話に」
海未「でしたらコーヒーの方を注文してきますね!」ガタッ
絵里「ドリンクから離れてっ!!」
>>>1
絵里「知らないわよ・・・むしろ冷め切ってるわ、冷え冷えよっ」プイッ
海未「でしたら、絵里もひとくちいかがですか?」スッ
絵里「えっ/// ・・・ううん、今はいらない! そういう気分じゃないの!」
海未「そんな、遠慮しないでください。
知ってますか? カフェオレはおかわり自由(>>>1)なんですよ!」エッヘン
絵里「知ってるわよっ! というか、私があなたに教えたのよ!?」
海未「そ、そうでした・・・すみません」シュン
絵里「っ・・・別にその、そんなに気にしてないから。
今はカフェオレって気分じゃないだけ、うん、とにかくさっきの話に」
海未「でしたらコーヒーの方を注文してきますね!」ガタッ
絵里「ドリンクから離れてっ!!」
>>>1
4: 2015/10/22(木) 00:02:43.97 ID:4xJlurZS0.net
海未「はぁ・・・絵里、本当にどうしたんですか?
今日は練習でも身が入っていませんでしたし」
絵里「ごめんなさい・・・でも、自分でも分かってるのよ?
最近いつもそう、どうしてこうなっちゃうんだろうって」
海未「ちゃんと食事はとれていますか? 黒みつ味(>>>2)ですが」スッ
絵里「まぁ食事の方は、あむっ・・・ってそういう悩みじゃないのっ!」
海未「ほら、しっかり一口食べてるじゃないですか!
きっといまの絵里には糖分が足りてないんですよ」
絵里「むしろここ最近、甘ったるいことしか頭になかったわよっ」
海未「ふむ。となると、ハニーファッション(>>>3)食べ過ぎで体調を」
絵里「海未にとっての私ってなんなのよ・・・」
>>>2
>>>3
今日は練習でも身が入っていませんでしたし」
絵里「ごめんなさい・・・でも、自分でも分かってるのよ?
最近いつもそう、どうしてこうなっちゃうんだろうって」
海未「ちゃんと食事はとれていますか? 黒みつ味(>>>2)ですが」スッ
絵里「まぁ食事の方は、あむっ・・・ってそういう悩みじゃないのっ!」
海未「ほら、しっかり一口食べてるじゃないですか!
きっといまの絵里には糖分が足りてないんですよ」
絵里「むしろここ最近、甘ったるいことしか頭になかったわよっ」
海未「ふむ。となると、ハニーファッション(>>>3)食べ過ぎで体調を」
絵里「海未にとっての私ってなんなのよ・・・」
>>>2
>>>3
6: 2015/10/22(木) 00:05:19.67 ID:4xJlurZS0.net
海未「もう・・・絵里も子供っぽい顔しないでください」
絵里「いいでしょ対等っぽくて。先輩禁止なんだからっ」
海未「最近、絵里がわかりません・・・
やっとまともな人が入ってくれたと思ったのに、今では」
絵里「・・・誰のせいで、まともでいられなくなったと思ってるの」モグモグ
海未「あっそれ私のポンデショコラ(>>>4)っ!」
絵里「この期に及んでポンデショコラなのね・・・」
絵里「うん、また今度にしましょう。こんな時間までごめんなさい、
もう20時だから海未も帰った方がいいわ」ごそごそ
海未「・・・・」
海未「待ってください。絵里」ぎゅっ
絵里「っ!?」
>>>4
絵里「いいでしょ対等っぽくて。先輩禁止なんだからっ」
海未「最近、絵里がわかりません・・・
やっとまともな人が入ってくれたと思ったのに、今では」
絵里「・・・誰のせいで、まともでいられなくなったと思ってるの」モグモグ
海未「あっそれ私のポンデショコラ(>>>4)っ!」
絵里「この期に及んでポンデショコラなのね・・・」
絵里「うん、また今度にしましょう。こんな時間までごめんなさい、
もう20時だから海未も帰った方がいいわ」ごそごそ
海未「・・・・」
海未「待ってください。絵里」ぎゅっ
絵里「っ!?」
>>>4
7: 2015/10/22(木) 00:07:29.48 ID:4xJlurZS0.net
絵里「な、なぁに?
手、握られてるとうちに帰れないんだけど、わたしっ、」ドキドキ
海未「私のこと、まだ信用できませんか?」
絵里「えっ・・・」
絵里「そんなことない、そんなことないわ!
というかどういう意味よそれ、信用って、」
海未「その、たしかに出会ってから短い年月ですけれど、
私はあなたのことを見てきたんです。
その、・・・絵里がなにか悩んでることぐらい、わかります」
絵里「海未・・・」
海未「だから、もし信用していただけるなら、
重荷を背負わせてください。
だって私たちは同じメンバー、一心同体の仲間なんですよ?」にこっ
絵里「・・・仲間。メンバー。そうね、あなたはそうよね。」
海未「えっ・・・絵里?」
手、握られてるとうちに帰れないんだけど、わたしっ、」ドキドキ
海未「私のこと、まだ信用できませんか?」
絵里「えっ・・・」
絵里「そんなことない、そんなことないわ!
というかどういう意味よそれ、信用って、」
海未「その、たしかに出会ってから短い年月ですけれど、
私はあなたのことを見てきたんです。
その、・・・絵里がなにか悩んでることぐらい、わかります」
絵里「海未・・・」
海未「だから、もし信用していただけるなら、
重荷を背負わせてください。
だって私たちは同じメンバー、一心同体の仲間なんですよ?」にこっ
絵里「・・・仲間。メンバー。そうね、あなたはそうよね。」
海未「えっ・・・絵里?」
9: 2015/10/22(木) 00:10:57.99 ID:4xJlurZS0.net
絵里「海未が下級生から人気なわけが分かったわ。
どうせそうやって天然ジゴロで口説いてきたんでしょ」あーやだやだ
海未「なっ、急になんですかっ!?
人が真面目に心配してるというのに、」
絵里「あんな歌詞ばかり書いて実際これだからすごいわよね。
言葉ばっかりうまく並べて、本当はぜんぜん免疫ないくせに」
海未「歌詞は今は関係ないでしょう!?
絵里、ちゃんと私に分かる言葉で話してください!」
絵里「だって全然気づいてくれなかったじゃない!
このハニーチュロ!!(>>>5)
ポンデリングは髪の毛だけ(>>>6)にしなさいよっ!?」
海未「もっと遠くなってませんか!?」
>>>5
>>>6
どうせそうやって天然ジゴロで口説いてきたんでしょ」あーやだやだ
海未「なっ、急になんですかっ!?
人が真面目に心配してるというのに、」
絵里「あんな歌詞ばかり書いて実際これだからすごいわよね。
言葉ばっかりうまく並べて、本当はぜんぜん免疫ないくせに」
海未「歌詞は今は関係ないでしょう!?
絵里、ちゃんと私に分かる言葉で話してください!」
絵里「だって全然気づいてくれなかったじゃない!
このハニーチュロ!!(>>>5)
ポンデリングは髪の毛だけ(>>>6)にしなさいよっ!?」
海未「もっと遠くなってませんか!?」
>>>5
>>>6
11: 2015/10/22(木) 00:14:10.38 ID:4xJlurZS0.net
絵里「・・・いいわ。教えてあげる。聞いて後悔したらいいんだ。
あ、しゃべりすぎて喉かわいたからカフェオレもらうわね」ゴクゴク
海未「私はどれからつっこんだらいいんですか・・・」
絵里「別に一口ぐらいいいじゃない。
カフェオレはおかわり自由(>>1)なんでしょう?
だったら私も自由にさせてもらうわ」スイマセン オカワリクダサイ
海未「全然うまくないですからね、それ。全っ然」
絵里「そう?私のゴールデンチョコ(>>>7)と合ってておいしいわよ?
まあいいけど。あのね、
私は海未のこと好きだったのよ。恋愛的な意味で」ゴクッ ぷはぁ
海未「はぁ」
海未「・・・っ!?」げほっごほっ
>>>7
あ、しゃべりすぎて喉かわいたからカフェオレもらうわね」ゴクゴク
海未「私はどれからつっこんだらいいんですか・・・」
絵里「別に一口ぐらいいいじゃない。
カフェオレはおかわり自由(>>1)なんでしょう?
だったら私も自由にさせてもらうわ」スイマセン オカワリクダサイ
海未「全然うまくないですからね、それ。全っ然」
絵里「そう?私のゴールデンチョコ(>>>7)と合ってておいしいわよ?
まあいいけど。あのね、
私は海未のこと好きだったのよ。恋愛的な意味で」ゴクッ ぷはぁ
海未「はぁ」
海未「・・・っ!?」げほっごほっ
>>>7
13: 2015/10/22(木) 00:17:41.38 ID:4xJlurZS0.net
海未「な、なっ・・・その、いみがわかりません・・・///」
絵里「あーもうリンゴ病みたいなほっぺね。
この期に及んでかわいいんだから。本当やんなっちゃうわよね」ぷにぷに
海未「ひゃんっ! うぁ、絵里がそんな、あの、
ちょっとまってください、
その、ええとですね、頭の中を整理する時間が、えりが、あぅ、」あわわわ
絵里「・・・・・」
がたっ
海未「えっ・・・あの、だめです。いやです、帰らないでください。
まだ話が終わってません」
絵里「あーもうリンゴ病みたいなほっぺね。
この期に及んでかわいいんだから。本当やんなっちゃうわよね」ぷにぷに
海未「ひゃんっ! うぁ、絵里がそんな、あの、
ちょっとまってください、
その、ええとですね、頭の中を整理する時間が、えりが、あぅ、」あわわわ
絵里「・・・・・」
がたっ
海未「えっ・・・あの、だめです。いやです、帰らないでください。
まだ話が終わってません」
15: 2015/10/22(木) 00:21:45.36 ID:4xJlurZS0.net
絵里「私の方は終わらせたから大丈夫よ?
長引かせちゃってごめんね、これで肉まん(>>>9)でもどうぞ」チャリン
海未「だからどうして絵里はいつもそうやって自己完結するんですか!?
私の話は終わってないんです、
お願いですから返事くらい考えさせてくださいっ!」
絵里「私は待ってたの。すっごく。
自分の気持ちに気づいちゃってから、眠れなくなるほど。
ドリエルって昼間に眠いばかりで私にはあんまり効かなかったのよね」
海未「そんなの・・・今、はじめて知りましたよ」
絵里「そう? まぁ練習に支障があるのはまずかったわね。
やっぱり市販のより処方箋を書いてもらった方が長い目で見れば」
海未「そっちじゃないですから!!
いや、すごい気になりますけど今はそっちじゃないです!」
>>>9
長引かせちゃってごめんね、これで肉まん(>>>9)でもどうぞ」チャリン
海未「だからどうして絵里はいつもそうやって自己完結するんですか!?
私の話は終わってないんです、
お願いですから返事くらい考えさせてくださいっ!」
絵里「私は待ってたの。すっごく。
自分の気持ちに気づいちゃってから、眠れなくなるほど。
ドリエルって昼間に眠いばかりで私にはあんまり効かなかったのよね」
海未「そんなの・・・今、はじめて知りましたよ」
絵里「そう? まぁ練習に支障があるのはまずかったわね。
やっぱり市販のより処方箋を書いてもらった方が長い目で見れば」
海未「そっちじゃないですから!!
いや、すごい気になりますけど今はそっちじゃないです!」
>>>9
16: 2015/10/22(木) 00:23:18.05 ID:4xJlurZS0.net
絵里「ねぇ海未、重荷を背負ってくれるんでしょう?
だったらお願いよ、この気持ちを忘れさせて。明日には、元通りだから」
海未「・・・そんな意味で言ったんじゃないです、」
絵里「海未お願い。
私、自分でも今の私がめちゃくちゃなの分かってるの。
もうこれ以上、・・・っ!、 ・・・もう、いやなのぉ・・・」グスッ
海未「だって、・・・急に言われたって、考えさせてください、」
絵里「じゃあ聞くけど。海未は、私のこと、愛してる?」
だったらお願いよ、この気持ちを忘れさせて。明日には、元通りだから」
海未「・・・そんな意味で言ったんじゃないです、」
絵里「海未お願い。
私、自分でも今の私がめちゃくちゃなの分かってるの。
もうこれ以上、・・・っ!、 ・・・もう、いやなのぉ・・・」グスッ
海未「だって、・・・急に言われたって、考えさせてください、」
絵里「じゃあ聞くけど。海未は、私のこと、愛してる?」
17: 2015/10/22(木) 00:25:32.47 ID:4xJlurZS0.net
海未「っ! だからその、そういうのやめてください・・・!」
絵里「ほら。答え出てたじゃない。それでいいわ」ふふっ
海未「違うんですっ! ちがうんです、そうじゃなくて、・・・ああっ」
絵里「・・・ごめんね。勝手な気持ち、押しつけちゃって」スッ
海未「絵里・・・!」
絵里「あっそうだ。これ、集めてたんでしょう?
あと一枚あればキティちゃんの手帳がもらえるわね(>>>10)」ぴらっ
海未「この流れで渡さないでくれません!?」
>>>10
絵里「ほら。答え出てたじゃない。それでいいわ」ふふっ
海未「違うんですっ! ちがうんです、そうじゃなくて、・・・ああっ」
絵里「・・・ごめんね。勝手な気持ち、押しつけちゃって」スッ
海未「絵里・・・!」
絵里「あっそうだ。これ、集めてたんでしょう?
あと一枚あればキティちゃんの手帳がもらえるわね(>>>10)」ぴらっ
海未「この流れで渡さないでくれません!?」
>>>10
20: 2015/10/22(木) 00:33:11.07 ID:4xJlurZS0.net
海未「・・・・」
海未「・・・なんなんですかぁ」
海未(・・・)
海未(どうしましょう、まだ現実感が持てません)
海未(あの人を追いかけなくちゃいけないのに、
足が、心が、なぜか動き出せなくって)
海未(それに目の前にはまだ、
あの人のハニーディップ(>>>11)が残っていて)
海未(そもそも今日は新商品を一緒にと誘われたんです。
クロワッサンドーナツにまた新しい味(>>>12)が出たから、と)
海未(なのに・・・絵里がいきなりあんなことを、その・・・ああもうっ///)
海未(・・・へんじ、・・・そうだ。絵里に、
絵里の気持ちに誠意を返さなくてはなりません)
海未(でも・・・)
>>>11
>>>12
海未「・・・なんなんですかぁ」
海未(・・・)
海未(どうしましょう、まだ現実感が持てません)
海未(あの人を追いかけなくちゃいけないのに、
足が、心が、なぜか動き出せなくって)
海未(それに目の前にはまだ、
あの人のハニーディップ(>>>11)が残っていて)
海未(そもそも今日は新商品を一緒にと誘われたんです。
クロワッサンドーナツにまた新しい味(>>>12)が出たから、と)
海未(なのに・・・絵里がいきなりあんなことを、その・・・ああもうっ///)
海未(・・・へんじ、・・・そうだ。絵里に、
絵里の気持ちに誠意を返さなくてはなりません)
海未(でも・・・)
>>>11
>>>12
25: 2015/10/22(木) 00:49:15.89 ID:4xJlurZS0.net
海未(たしかに、こうした想いを受け取るのも初めてではありません)
海未(決してほめられた話ではないのですが、
こうして相手の好意を断るのにも慣れてきてしまいました)
海未(『今はμ'sの活動に専念したいから』
そう言って、絵里にも同じようにすることも、私はできるんです)
海未(そうするのがきっと正しいはずなんです。
だから私は今すぐ、あの人に真心で答えて、その、ええと、)
『ふふっ。海未は頼りになるわね』
『あらぁ? 海未ったら、また告白されちゃったのねっ』
『うそっ、オルファの抹茶きなこ(>>>13)って期間限定だったの!?
あぁんうみぃ、半分わけてよぉー』
『ダメね、私・・・海未といると、なんでか子どもみたくしちゃうの
ねえ、どうしてかしらね?』
『大丈夫よ。私は、海未のこと信用してるから』
海未「・・・だめです。
私には、できません・・・!」
>>>13
海未(決してほめられた話ではないのですが、
こうして相手の好意を断るのにも慣れてきてしまいました)
海未(『今はμ'sの活動に専念したいから』
そう言って、絵里にも同じようにすることも、私はできるんです)
海未(そうするのがきっと正しいはずなんです。
だから私は今すぐ、あの人に真心で答えて、その、ええと、)
『ふふっ。海未は頼りになるわね』
『あらぁ? 海未ったら、また告白されちゃったのねっ』
『うそっ、オルファの抹茶きなこ(>>>13)って期間限定だったの!?
あぁんうみぃ、半分わけてよぉー』
『ダメね、私・・・海未といると、なんでか子どもみたくしちゃうの
ねえ、どうしてかしらね?』
『大丈夫よ。私は、海未のこと信用してるから』
海未「・・・だめです。
私には、できません・・・!」
>>>13
33: 2015/10/22(木) 02:05:01.68 ID:4xJlurZS0.net
◆ ◆ ◆
絵里「・・・はぁっ、ふぅ・・・」
絵里「・・・っ」グスッ
絵里(結局、逃げてきちゃった・・・)
絵里(ああもう、なんてことしちゃったんだろう・・・っ!)
絵里(もっとこうクールに、あえてさらっと伝えたかったのに)
絵里(海未は昔の私のことずっと見てたから、
きっと、昔みたいな私ならあこがれてくれるから)
絵里(なんでもない風に、だけど大事に想ってるってわかってほしくて)
絵里(いっぱい考えて、落ち着ける場所でって、
最近いつも一緒にいるミスドなら、私も普通にできるって思ったのに)
絵里(結局、勝手に自爆して、一番ぶざまな姿を見せて・・・・)
絵里(キャラメルホイップ(>>12)もエンゼルクリーム(>>>14)も残したままだし・・・
って、それはもういいわよ、だって、どうせもう、)
絵里(・・・どうして、いつからこうなっちゃったのよ、ほんと)
絵里「・・・ぅあっ、ぐす・・・ひっ、もう、やだぁ・・・っ!」
>>>14
絵里「・・・はぁっ、ふぅ・・・」
絵里「・・・っ」グスッ
絵里(結局、逃げてきちゃった・・・)
絵里(ああもう、なんてことしちゃったんだろう・・・っ!)
絵里(もっとこうクールに、あえてさらっと伝えたかったのに)
絵里(海未は昔の私のことずっと見てたから、
きっと、昔みたいな私ならあこがれてくれるから)
絵里(なんでもない風に、だけど大事に想ってるってわかってほしくて)
絵里(いっぱい考えて、落ち着ける場所でって、
最近いつも一緒にいるミスドなら、私も普通にできるって思ったのに)
絵里(結局、勝手に自爆して、一番ぶざまな姿を見せて・・・・)
絵里(キャラメルホイップ(>>12)もエンゼルクリーム(>>>14)も残したままだし・・・
って、それはもういいわよ、だって、どうせもう、)
絵里(・・・どうして、いつからこうなっちゃったのよ、ほんと)
絵里「・・・ぅあっ、ぐす・・・ひっ、もう、やだぁ・・・っ!」
>>>14
34: 2015/10/22(木) 02:08:37.40 ID:4xJlurZS0.net
――――――
――――
――
アリガトー ゴザイマシター トレイハ ソノママデー
絵里「・・・あら」
海未「こんにちは。絢瀬先輩」
絵里「こんなところで会うなんて、ね」
海未「お忙しかったですか?」
絵里「いいえ、そこのTSUTAYAに参考書を買いに来ただけよ。
それより、園田さんの方が忙しいんじゃない?」
海未「そうですね、もう5月ですから。
弓道部は大会がありますし、アイドル研究部の方も順調です」
絵里「・・・そうね、先輩としてひとつ忠告しておくわ。
将来のことも、ちゃんと見据えた選択をしなさい。
今なすべきことが何なのか、聡明なあなたなら分かるでしょう?」
海未「っ・・・・・ありがとうございます。
そうですね。ですので、私も慎重に選んできました」
絵里「そう。なら、いいけど。
くれぐれも、周りの空気や一時の感情に流されないことね。
あとで道を間違えたと分かっても、・・・誰も責任とれないんだから」
海未「・・・・あなたは、どうして、」
絵里「?」
海未「いえ、・・・すみません、そろそろ失礼します」
――――
――
アリガトー ゴザイマシター トレイハ ソノママデー
絵里「・・・あら」
海未「こんにちは。絢瀬先輩」
絵里「こんなところで会うなんて、ね」
海未「お忙しかったですか?」
絵里「いいえ、そこのTSUTAYAに参考書を買いに来ただけよ。
それより、園田さんの方が忙しいんじゃない?」
海未「そうですね、もう5月ですから。
弓道部は大会がありますし、アイドル研究部の方も順調です」
絵里「・・・そうね、先輩としてひとつ忠告しておくわ。
将来のことも、ちゃんと見据えた選択をしなさい。
今なすべきことが何なのか、聡明なあなたなら分かるでしょう?」
海未「っ・・・・・ありがとうございます。
そうですね。ですので、私も慎重に選んできました」
絵里「そう。なら、いいけど。
くれぐれも、周りの空気や一時の感情に流されないことね。
あとで道を間違えたと分かっても、・・・誰も責任とれないんだから」
海未「・・・・あなたは、どうして、」
絵里「?」
海未「いえ、・・・すみません、そろそろ失礼します」
35: 2015/10/22(木) 02:11:20.37 ID:4xJlurZS0.net
――――――
――――
――
絵里「あんなこと言ってたくせに、私も入部しちゃうなんてね・・・」ふふっ
海未「絵里? 食べないのですか?」
絵里「あぁうんごめんなさい、いただくわ。
ていうか、すごいわね・・・これ、固まってるの全部砂糖なの?」
海未「そうですね。ハニーファッション(>>3)は甘みも強いですが、
なんというか・・・一度食べると三日は満足、って感じです」うへぇ
絵里「いきなりハードなの薦めたのね・・・あむっ。
んくっ、ごくっ・・・あぁでも私、意外といけちゃうかも?」
海未「ええー・・・・・」
絵里「なによ、自分で言い出したくせに。
ほら海未も自分で選んだの責任もっていただきなさい? あーんっ」
海未「わ、私はちがいます! 絵里が意外と甘党だって希から聞いたので、」
絵里「ふふっ、デート前にリサーチなんて殊勝な心がけね?
そんなあなたにはハニファをプレゼント~♪」うりうりっ
海未「勘弁してくださいっ!!」
――――
――
絵里「あんなこと言ってたくせに、私も入部しちゃうなんてね・・・」ふふっ
海未「絵里? 食べないのですか?」
絵里「あぁうんごめんなさい、いただくわ。
ていうか、すごいわね・・・これ、固まってるの全部砂糖なの?」
海未「そうですね。ハニーファッション(>>3)は甘みも強いですが、
なんというか・・・一度食べると三日は満足、って感じです」うへぇ
絵里「いきなりハードなの薦めたのね・・・あむっ。
んくっ、ごくっ・・・あぁでも私、意外といけちゃうかも?」
海未「ええー・・・・・」
絵里「なによ、自分で言い出したくせに。
ほら海未も自分で選んだの責任もっていただきなさい? あーんっ」
海未「わ、私はちがいます! 絵里が意外と甘党だって希から聞いたので、」
絵里「ふふっ、デート前にリサーチなんて殊勝な心がけね?
そんなあなたにはハニファをプレゼント~♪」うりうりっ
海未「勘弁してくださいっ!!」
36: 2015/10/22(木) 02:14:18.33 ID:4xJlurZS0.net
――――――
――――
――
絵里「それでねっ、希とこないだ初めてこの店に来て、
・・・あ、すいませーん! コーヒーおかわりお願いします!」
< ハイ タダイマオモチシマス!
海未「おかわりできたんですね・・・知りませんでした」
絵里「そうよ? あとホットカフェオレもね(>>1)。
この暑いのにカフェオレっていうのもどうかと思うけど。
というか、海未、このお店よく来るんじゃなかったの?」
海未「いえ、最近まであまり来たことなかったんです。
ことりたちは開店当初から通ってたみたいですが、
向こうのサイゼが混んでた時にちょっと行くぐらいでした」
絵里「そう・・・仲、良いのね。妬けちゃうわぁ」
海未「いちいちからかわないでください・・・
あとはたまに穂乃果や雪穂のリクエストで、
あの、・・・なんでしたっけ、小さいのがいっぱい入ってる、」
絵里「D-ポップ(>>15)でしょう?
あれ、買う時はお得感あるけどやっぱり物足りないのよねぇ」
海未「もう私よりずっと詳しいですね・・・
ですので、ミスドに来るのは絵里が一番ですね」
絵里「っ! そう、そうなのね・・・
あっねえねえ、
ここって朝11時までに入店するとドーナツが割引で――」
>>15
――――
――
絵里「それでねっ、希とこないだ初めてこの店に来て、
・・・あ、すいませーん! コーヒーおかわりお願いします!」
< ハイ タダイマオモチシマス!
海未「おかわりできたんですね・・・知りませんでした」
絵里「そうよ? あとホットカフェオレもね(>>1)。
この暑いのにカフェオレっていうのもどうかと思うけど。
というか、海未、このお店よく来るんじゃなかったの?」
海未「いえ、最近まであまり来たことなかったんです。
ことりたちは開店当初から通ってたみたいですが、
向こうのサイゼが混んでた時にちょっと行くぐらいでした」
絵里「そう・・・仲、良いのね。妬けちゃうわぁ」
海未「いちいちからかわないでください・・・
あとはたまに穂乃果や雪穂のリクエストで、
あの、・・・なんでしたっけ、小さいのがいっぱい入ってる、」
絵里「D-ポップ(>>15)でしょう?
あれ、買う時はお得感あるけどやっぱり物足りないのよねぇ」
海未「もう私よりずっと詳しいですね・・・
ですので、ミスドに来るのは絵里が一番ですね」
絵里「っ! そう、そうなのね・・・
あっねえねえ、
ここって朝11時までに入店するとドーナツが割引で――」
>>15
39: 2015/10/22(木) 02:33:58.11 ID:4xJlurZS0.net
――――――
――――
――
絵里「合宿お疲れ様、かんぱーい♪」カシャン
海未「ふふっ、ここでこうするのも久しぶりですね。
あれ、今日はポンデショコラ(>>4)ではないのですか?」
絵里「そうね、せっかくだから新規開拓、というか全制覇を目標に?
そうそう、ここってドーナツ屋だと思ってるでしょう?」
海未「いや、お店の名前もドーナツじゃないですか・・・」
絵里「甘いわよ海未。
ここは主食のほうも、特に担々麺(>>>16)がおいしいって希がね」
海未「そうですか?
麺類は食べたことないので分かりませんが――」
絵里「あっきたきた!」
海未「いま頼んでたんですか!?」
絵里「全制覇って言ったでしょう?
それより・・・わあっ、このお肉! ごまの香り!
しかも細麺なのね、私どちらかといえば細麺の方が好きなのよ・・・」わくわく
海未「その謎の情熱はなんなんですか・・・それとあの、あなた、甘党だって」
絵里「いただっきまぁす♪
・・・・・あっこれおいひい、いけるわね、・・・んぐっ?!」
海未「・・・・」
絵里「――んんっ! うみぃ、水っみずもらってきてぇ!」ひえぇ
海未「子どもですか・・・」
>>>16
――――
――
絵里「合宿お疲れ様、かんぱーい♪」カシャン
海未「ふふっ、ここでこうするのも久しぶりですね。
あれ、今日はポンデショコラ(>>4)ではないのですか?」
絵里「そうね、せっかくだから新規開拓、というか全制覇を目標に?
そうそう、ここってドーナツ屋だと思ってるでしょう?」
海未「いや、お店の名前もドーナツじゃないですか・・・」
絵里「甘いわよ海未。
ここは主食のほうも、特に担々麺(>>>16)がおいしいって希がね」
海未「そうですか?
麺類は食べたことないので分かりませんが――」
絵里「あっきたきた!」
海未「いま頼んでたんですか!?」
絵里「全制覇って言ったでしょう?
それより・・・わあっ、このお肉! ごまの香り!
しかも細麺なのね、私どちらかといえば細麺の方が好きなのよ・・・」わくわく
海未「その謎の情熱はなんなんですか・・・それとあの、あなた、甘党だって」
絵里「いただっきまぁす♪
・・・・・あっこれおいひい、いけるわね、・・・んぐっ?!」
海未「・・・・」
絵里「――んんっ! うみぃ、水っみずもらってきてぇ!」ひえぇ
海未「子どもですか・・・」
>>>16
42: 2015/10/22(木) 06:38:18.80 ID:4xJlurZS0.net
――――――
――――
――
絵里「んふぅ、ブルックリンジャー(>>>17)も買っちゃった♪
あっ海未、ドーナツはリビングのテーブルに置いといてねっ」
海未「あの・・・それ、いつ使うんですか?
水漏れを考えたらとても持ち運べそうにないですし」
絵里「お店に持っていくとドリンクが30円割引なんですって。
でもそれより今ここで、おうちで、がいいかな」
海未「はぁ・・・」
絵里「だっておうちでミスド気分が味わえるのよ?
しかも、今なら海未と二人っきりで!」ぎゅー
海未「ちょっ、いきなりなんですかっ///」
絵里「海未ったら、つれないのね。
後輩が慕われなくってお姉さん悲しいわぁ」まったくもうっ
海未「何キャラですか・・・それとあの、先輩禁止です」
絵里「えっなにそれ、私と対等でいたいって意味かしら?」
海未「はい」
絵里「え、・・・あ、そう、そうなんだ・・・」にへへ
海未「というより、変に気を使わないでほしいというか、
時々こう、見ていられなくて、いや変な意味ではないんですが・・・」
絵里「・・・もう、海未は心配性なんだから。
今の私は、自分がしたいことをしたいようにしているの。
ちょっとぐらい背伸びしたって、今を楽しみたいの」
海未「・・・絵里に背伸びされたら、私は追いつけないですよ?」
絵里「だめよ、ちゃんと海未にもついてきてくれなくちゃ。
でも、そしたら私が引っ張ってってあげるから。
さ、今日は期間限定の抹茶ポンデ(>>13)からね」
海未「全制覇って本気で言ってたんですね・・・」
>>>17
――――
――
絵里「んふぅ、ブルックリンジャー(>>>17)も買っちゃった♪
あっ海未、ドーナツはリビングのテーブルに置いといてねっ」
海未「あの・・・それ、いつ使うんですか?
水漏れを考えたらとても持ち運べそうにないですし」
絵里「お店に持っていくとドリンクが30円割引なんですって。
でもそれより今ここで、おうちで、がいいかな」
海未「はぁ・・・」
絵里「だっておうちでミスド気分が味わえるのよ?
しかも、今なら海未と二人っきりで!」ぎゅー
海未「ちょっ、いきなりなんですかっ///」
絵里「海未ったら、つれないのね。
後輩が慕われなくってお姉さん悲しいわぁ」まったくもうっ
海未「何キャラですか・・・それとあの、先輩禁止です」
絵里「えっなにそれ、私と対等でいたいって意味かしら?」
海未「はい」
絵里「え、・・・あ、そう、そうなんだ・・・」にへへ
海未「というより、変に気を使わないでほしいというか、
時々こう、見ていられなくて、いや変な意味ではないんですが・・・」
絵里「・・・もう、海未は心配性なんだから。
今の私は、自分がしたいことをしたいようにしているの。
ちょっとぐらい背伸びしたって、今を楽しみたいの」
海未「・・・絵里に背伸びされたら、私は追いつけないですよ?」
絵里「だめよ、ちゃんと海未にもついてきてくれなくちゃ。
でも、そしたら私が引っ張ってってあげるから。
さ、今日は期間限定の抹茶ポンデ(>>13)からね」
海未「全制覇って本気で言ってたんですね・・・」
>>>17
44: 2015/10/22(木) 06:46:49.20 ID:4231vc/E0.net
――
――――
――――――
海未(・・・そうです、
理由は分からないけれど、絵里はほっとけないんです)
海未(私の周りには、ほっとけない人が何人もいます
穂乃果には目を光らせていないといけませんし、
ことりには目を離せないですし)
海未(でも・・・・絵里を見ているときは、
それだけじゃなくって
なぜか胸の奥まで共鳴するような気がするんです)
海未(あの人が顔をこわばらせていると自分の心も冷え固まってしまいそうで、
逆にけらけら笑っていたら、
気づいたらつい羽目をはずして距離感を忘れてしまったりして)
海未(実は、鏡の前であの人の髪型を真似てみたこともありました。
なんとなく、戯れにです。
・・・絵里のようにはなれませんでしたけど)
――――
――――――
海未(・・・そうです、
理由は分からないけれど、絵里はほっとけないんです)
海未(私の周りには、ほっとけない人が何人もいます
穂乃果には目を光らせていないといけませんし、
ことりには目を離せないですし)
海未(でも・・・・絵里を見ているときは、
それだけじゃなくって
なぜか胸の奥まで共鳴するような気がするんです)
海未(あの人が顔をこわばらせていると自分の心も冷え固まってしまいそうで、
逆にけらけら笑っていたら、
気づいたらつい羽目をはずして距離感を忘れてしまったりして)
海未(実は、鏡の前であの人の髪型を真似てみたこともありました。
なんとなく、戯れにです。
・・・絵里のようにはなれませんでしたけど)
45: 2015/10/22(木) 06:47:17.89 ID:4231vc/E0.net
海未(私は、絵里のことをどれほど理解できてたんでしょうか)
海未(見上げて憧れられるのにどうしても慣れなくって、
本当はもっと近づきたいはずなのに、実は見栄っ張りで、
自分の役割を必要以上に気にしていて、陰では甘えたがりで、)
海未(・・・・ぁ)
“海未ちゃんってさ、意外とカッコつけたがりだよね?”
“ことりは甘えんぼだった海未ちゃんも好きだけどなぁ”
海未「・・・あは。それって、私のことじゃないですか」
海未(私は、・・・園田海未は、どうしようもない大馬鹿者です!)
海未「すみません! あ、カフェオレのおかわりじゃないです!」
海未「お手数ですが、ひとつお願いしたい事が――」
海未(見上げて憧れられるのにどうしても慣れなくって、
本当はもっと近づきたいはずなのに、実は見栄っ張りで、
自分の役割を必要以上に気にしていて、陰では甘えたがりで、)
海未(・・・・ぁ)
“海未ちゃんってさ、意外とカッコつけたがりだよね?”
“ことりは甘えんぼだった海未ちゃんも好きだけどなぁ”
海未「・・・あは。それって、私のことじゃないですか」
海未(私は、・・・園田海未は、どうしようもない大馬鹿者です!)
海未「すみません! あ、カフェオレのおかわりじゃないです!」
海未「お手数ですが、ひとつお願いしたい事が――」
46: 2015/10/22(木) 06:47:44.18 ID:4231vc/E0.net
◆ ◆ ◆
絵里「・・・っ」
絵里(もう、帰らなくちゃ)
絵里(冷えてきたし、亜里沙に心配かけられないものね)
絵里(・・・あの子、もう帰ったわよね?)
絵里(明日、気まずいなぁ・・・気、使わせちゃって。先輩なのに)
絵里「・・・おみやげ。うん、
亜里沙にワッフのカスタード(>>>18)でも買っていきましょう」
絵里「それだけよ。うん、それだけ」
>>>18
絵里「・・・っ」
絵里(もう、帰らなくちゃ)
絵里(冷えてきたし、亜里沙に心配かけられないものね)
絵里(・・・あの子、もう帰ったわよね?)
絵里(明日、気まずいなぁ・・・気、使わせちゃって。先輩なのに)
絵里「・・・おみやげ。うん、
亜里沙にワッフのカスタード(>>>18)でも買っていきましょう」
絵里「それだけよ。うん、それだけ」
>>>18
47: 2015/10/22(木) 06:48:25.80 ID:4231vc/E0.net
「・・・帰ってなかったんですね」
絵里「っ!!」
海未「探しました、行き違いだったみたいですね・・・
でもよかったぁ、本当によかったです」ふふっ
絵里「ちょっ、海未、どうして・・・?」
絵里「っ!!」
海未「探しました、行き違いだったみたいですね・・・
でもよかったぁ、本当によかったです」ふふっ
絵里「ちょっ、海未、どうして・・・?」
48: 2015/10/22(木) 06:49:15.89 ID:4231vc/E0.net
海未「ご家族が、亜里沙ちゃんがきっと心配しますから、
あまり時間は取らせません」ぎゅっ
絵里「ぁ・・・って、それ、海未の方よ!
もうこんな時間よ? 門限とか、海未の家は厳しくて――」
海未「私はいいんですっ、ってそんな話をしに来たんじゃありません!」
絵里「っ!
そう、そうよね・・・・お店、はいる?」
海未「あー・・・えっと、できれば、このまま外のほうが。
先ほどの、新商品のキャラメル味(>>12)を包んでもらったので」
絵里「・・・こんな時でも気が利くのね」
海未「あと、この券は絵里にお返しします」
絵里「・・・わかったわ。うん、・・・分かってた」
海未「ちがいます・・・きっと絵里の考えてる意味ではありません!」
絵里「えっ・・・?」
あまり時間は取らせません」ぎゅっ
絵里「ぁ・・・って、それ、海未の方よ!
もうこんな時間よ? 門限とか、海未の家は厳しくて――」
海未「私はいいんですっ、ってそんな話をしに来たんじゃありません!」
絵里「っ!
そう、そうよね・・・・お店、はいる?」
海未「あー・・・えっと、できれば、このまま外のほうが。
先ほどの、新商品のキャラメル味(>>12)を包んでもらったので」
絵里「・・・こんな時でも気が利くのね」
海未「あと、この券は絵里にお返しします」
絵里「・・・わかったわ。うん、・・・分かってた」
海未「ちがいます・・・きっと絵里の考えてる意味ではありません!」
絵里「えっ・・・?」
49: 2015/10/22(木) 06:49:55.72 ID:4231vc/E0.net
海未「違うんです・・・
その、私がこの券を受け取っちゃったら、
キティちゃんの手帳(>>10)、私ひとりのものになっちゃいます」
絵里「だって私、そのつもりであなたに、」
海未「ミスドを使うのは、絵里の方が多いはずです。なのに」
絵里「ううん、あなたにあげる、
別にいらなかったら捨ててもいいから、ね?」
海未「そうじゃなくって、絵里、
この券を人に渡すってことは、もう、
もう絵里はミスドに来ないってことなんじゃ、ないんですか・・・?」
その、私がこの券を受け取っちゃったら、
キティちゃんの手帳(>>10)、私ひとりのものになっちゃいます」
絵里「だって私、そのつもりであなたに、」
海未「ミスドを使うのは、絵里の方が多いはずです。なのに」
絵里「ううん、あなたにあげる、
別にいらなかったら捨ててもいいから、ね?」
海未「そうじゃなくって、絵里、
この券を人に渡すってことは、もう、
もう絵里はミスドに来ないってことなんじゃ、ないんですか・・・?」
50: 2015/10/22(木) 06:50:58.31 ID:4231vc/E0.net
絵里「・・・あは、そんな深読みされても、
どうしていいかわかんなくなっちゃうわ」
海未「いやですよ、そんなの・・・なんで勝手にそんなことするんですか
絵里のと合わせて3枚にして交換したらいいじゃないですか
私は、私ひとりでチケットを集めたくないです」
絵里「だって、・・・今日のこと思い出しちゃうでしょう!?
もうね、しばらくミスドはいい。
ハニファ(>>3)食べ過ぎで胸焼けしたのよきっと」
海未「絵里。最後まで聞いてください」
海未「私はきっと、あなたのようになりたかったんです」
どうしていいかわかんなくなっちゃうわ」
海未「いやですよ、そんなの・・・なんで勝手にそんなことするんですか
絵里のと合わせて3枚にして交換したらいいじゃないですか
私は、私ひとりでチケットを集めたくないです」
絵里「だって、・・・今日のこと思い出しちゃうでしょう!?
もうね、しばらくミスドはいい。
ハニファ(>>3)食べ過ぎで胸焼けしたのよきっと」
海未「絵里。最後まで聞いてください」
海未「私はきっと、あなたのようになりたかったんです」
51: 2015/10/22(木) 06:56:40.28 ID:Y/qsGpmE0.net
絵里「私に?
ちょっとそれ、ハードル下げすぎじゃない?」
海未「私は、日は浅いですが、
ちゃんと知り合ってから、私はあなたのことを見てきました。
生徒会長として責務を果たす姿も、
μ'sのメンバーとして傍でまぶしいほど輝く姿も、
それとその、・・・普段から親しくしてくれる時も」
絵里「急に照れないでよ、
それに、昔の私はただ空回ってただけじゃない」
海未「絵里は、
その・・・結果的にμ'sの活動が廃校撤回に繋がったのだとしても、
それでも、あの頃の絵里が間違っていたとは、私は思いません」
絵里「・・・」
海未「私は、園田海未は清く正しく生きよと育てられてきました。
買い食いも禁じられていて、
ミスドやサイゼリヤに行くようになったのも、実はごく最近です」
絵里「私も・・・禁止はされてなかったけど、未だに慣れてないのかもね」
海未「だから、私はどうしても正しい道を選ぼうとしてしまうんです。
信念に殉じるために一人で別の道を選ぶことなんて、できなかった」
絵里「・・・穂乃果には感謝しなくちゃね、お互い」
海未「だから、違う道を歩いてみせた絵里に敬意を持っていたんです。
それと同時に、そんな道を選んでしまう絵里のことが、
どうしても堪えられなくなりました」
海未「『あなたはどうして、そんな風にしてしまうんだろう』って」
ちょっとそれ、ハードル下げすぎじゃない?」
海未「私は、日は浅いですが、
ちゃんと知り合ってから、私はあなたのことを見てきました。
生徒会長として責務を果たす姿も、
μ'sのメンバーとして傍でまぶしいほど輝く姿も、
それとその、・・・普段から親しくしてくれる時も」
絵里「急に照れないでよ、
それに、昔の私はただ空回ってただけじゃない」
海未「絵里は、
その・・・結果的にμ'sの活動が廃校撤回に繋がったのだとしても、
それでも、あの頃の絵里が間違っていたとは、私は思いません」
絵里「・・・」
海未「私は、園田海未は清く正しく生きよと育てられてきました。
買い食いも禁じられていて、
ミスドやサイゼリヤに行くようになったのも、実はごく最近です」
絵里「私も・・・禁止はされてなかったけど、未だに慣れてないのかもね」
海未「だから、私はどうしても正しい道を選ぼうとしてしまうんです。
信念に殉じるために一人で別の道を選ぶことなんて、できなかった」
絵里「・・・穂乃果には感謝しなくちゃね、お互い」
海未「だから、違う道を歩いてみせた絵里に敬意を持っていたんです。
それと同時に、そんな道を選んでしまう絵里のことが、
どうしても堪えられなくなりました」
海未「『あなたはどうして、そんな風にしてしまうんだろう』って」
52: 2015/10/22(木) 06:57:36.82 ID:Y/qsGpmE0.net
絵里「でも、頭で分かってても、勝手に身体が動いちゃうのよ。
ううん、制服が? 与えられた役目、衣装かしら?
・・・今度は、ことりに感謝しなくちゃいけないわね」
海未「わかります。・・・いえ、勝手ですが私にわからせてください。
簡単に分かるなんて言いたくないですが、ここだけは許してください。
私の性格の問題と、絵里の抱えるものとは、
本当は全然違う種類の苦しみで、
絵里の気持ちに共感できてないのかもしれない
でも、私だってそうなってしまうんです!
文字通り、身に覚えがあるんですっ!
だからこそ、絵里がそうあることに、
私と近い価値観を持ったあなたが自ら輝いているということに、
あなたが生きていることだけで、
私まで勝手に救われた気持ちになってたんです!」
絵里「そ、そんなの勘違いよ、
私はそんな強い人間じゃないわ!
そうよ、それは海未の方なの、私が求めてたあなたの方よ!」
ううん、制服が? 与えられた役目、衣装かしら?
・・・今度は、ことりに感謝しなくちゃいけないわね」
海未「わかります。・・・いえ、勝手ですが私にわからせてください。
簡単に分かるなんて言いたくないですが、ここだけは許してください。
私の性格の問題と、絵里の抱えるものとは、
本当は全然違う種類の苦しみで、
絵里の気持ちに共感できてないのかもしれない
でも、私だってそうなってしまうんです!
文字通り、身に覚えがあるんですっ!
だからこそ、絵里がそうあることに、
私と近い価値観を持ったあなたが自ら輝いているということに、
あなたが生きていることだけで、
私まで勝手に救われた気持ちになってたんです!」
絵里「そ、そんなの勘違いよ、
私はそんな強い人間じゃないわ!
そうよ、それは海未の方なの、私が求めてたあなたの方よ!」
54: 2015/10/22(木) 07:05:14.02 ID:Y/qsGpmE0.net
海未「ふふっ・・・そうですね。
だから、もしかしたら、私とあなたは対等・・・
いや、対等ではなく、
交流電流のように絶えずプラスとマイナスを入れ替え続けながら
お互いを求め続けあうことができるのかもしれない
うつくしく間違い続けられるのかもしれない
・・・絵里のおかげで、そんな夢をみるようになりました
こんな風に手をつないで、一緒に間違えてみたくなったんです」
絵里「・・・またそんなこと言っちゃって、
さっき告白したばかりなのに、そんな簡単に気持ちが変わるの?
ぐすっ・・・本当なら、うれしいけど、
そんな、尺の足りない恋愛ドラマみたいな、都合のいいこと」
海未「でしたら・・・絵里、お願いです、教えてください。
あなたがいないと不安なんです
あなたが慕われることがなぜか私にも誇らしいんです
息がつまりそうで、胸の奥がひりひりして、
ハニーファッション(>>3)みたいに甘ったるいのに、
ホットコーヒー(>>1)のような苦味を覚えるんです
この気持ちのこと、私に教えてください」
だから、もしかしたら、私とあなたは対等・・・
いや、対等ではなく、
交流電流のように絶えずプラスとマイナスを入れ替え続けながら
お互いを求め続けあうことができるのかもしれない
うつくしく間違い続けられるのかもしれない
・・・絵里のおかげで、そんな夢をみるようになりました
こんな風に手をつないで、一緒に間違えてみたくなったんです」
絵里「・・・またそんなこと言っちゃって、
さっき告白したばかりなのに、そんな簡単に気持ちが変わるの?
ぐすっ・・・本当なら、うれしいけど、
そんな、尺の足りない恋愛ドラマみたいな、都合のいいこと」
海未「でしたら・・・絵里、お願いです、教えてください。
あなたがいないと不安なんです
あなたが慕われることがなぜか私にも誇らしいんです
息がつまりそうで、胸の奥がひりひりして、
ハニーファッション(>>3)みたいに甘ったるいのに、
ホットコーヒー(>>1)のような苦味を覚えるんです
この気持ちのこと、私に教えてください」
57: 2015/10/22(木) 07:10:43.23 ID:Y/qsGpmE0.net
絵里「・・・ほんとうに、あなたとわたし、同じなのね?」
海未「はい。・・・そうだといいなって、思います。
だから、もっと同じにしていただけませんか?」
絵里「・・・だったら、ちゃんと聞かせて。
まだ信じ切れなくてもいいから、あなたの言葉で
そしたら・・・すぐに信じさせてみせるから」
海未「っ・・・ええと、・・・一回だけですからね!?」///
絵里「ひどい、今になって照れないでよばかっ」///
海未「・・・あー、えっと、その・・・」
海未「わ、わたしはっ、
絵里のことを、・・・おしたいもうしあげておりますっ///」ぺこり
海未「はい。・・・そうだといいなって、思います。
だから、もっと同じにしていただけませんか?」
絵里「・・・だったら、ちゃんと聞かせて。
まだ信じ切れなくてもいいから、あなたの言葉で
そしたら・・・すぐに信じさせてみせるから」
海未「っ・・・ええと、・・・一回だけですからね!?」///
絵里「ひどい、今になって照れないでよばかっ」///
海未「・・・あー、えっと、その・・・」
海未「わ、わたしはっ、
絵里のことを、・・・おしたいもうしあげておりますっ///」ぺこり
58: 2015/10/22(木) 07:23:15.00 ID:Y/qsGpmE0.net
海未「・・・」
絵里「・・・っ」
海未(・・・え、駄目だったんですか・・・?)
絵里「・・・ねぇ、こっちきて」
海未「は、はい・・・」
ちゅっ
絵里「・・・っ」
海未(・・・え、駄目だったんですか・・・?)
絵里「・・・ねぇ、こっちきて」
海未「は、はい・・・」
ちゅっ
59: 2015/10/22(木) 07:24:01.70 ID:Y/qsGpmE0.net
私の後輩(>>6)からもらったファーストキス
それはオールドファッションハニー(>>>3)味で私は17歳でした
その感触はやわらかくてスウィートで、こんな素晴らしい海未と付き合える私は
きっと特別な存在なのだと感じました
今でも私はあの子の恋人
一緒に食べるのはもちろんハニーファッション(>>>3)
なぜなら、彼女もまた特別な存在だからです。
絵里「んねぇっ うみぃ、あーんして、あーん♪」あむっ
海未「やぁああ/// きゅ、急に食べさせないでくださいよっ!?」
絵里「だって全然減ってないじゃない、海未がたべてくれないからぁ」
海未「・・・・では代わりに、私の担々麺(>>16)をぜひ」むぐっ
絵里「あふっ!? けほっごほっ やあっ、うみ、水、みずぅううっ!!」
おわり。
それはオールドファッションハニー(>>>3)味で私は17歳でした
その感触はやわらかくてスウィートで、こんな素晴らしい海未と付き合える私は
きっと特別な存在なのだと感じました
今でも私はあの子の恋人
一緒に食べるのはもちろんハニーファッション(>>>3)
なぜなら、彼女もまた特別な存在だからです。
絵里「んねぇっ うみぃ、あーんして、あーん♪」あむっ
海未「やぁああ/// きゅ、急に食べさせないでくださいよっ!?」
絵里「だって全然減ってないじゃない、海未がたべてくれないからぁ」
海未「・・・・では代わりに、私の担々麺(>>16)をぜひ」むぐっ
絵里「あふっ!? けほっごほっ やあっ、うみ、水、みずぅううっ!!」
おわり。
63: 2015/10/22(木) 07:33:23.81 ID:Y/qsGpmE0.net
キャラメルクロワッサン(>>12)甘さが上品でおいしかった
えりちゃんおめでと
えりちゃんおめでと
61: 2015/10/22(木) 07:26:32.07 ID:Mln+We1Q0.net
おつ
64: 2015/10/22(木) 07:34:01.16 ID:+UWVvOVua.net
見たことない形で面白かったです
71: 2015/10/22(木) 09:49:04.19 ID:iNqOYQNk0.net
最高だった
セブンのドーナツ買ってくる
セブンのドーナツ買ってくる
72: 2015/10/22(木) 12:07:27.87 ID:qOWQ47ksp.net
おつ!
クリスピークリームのドーナツ買ってくる
クリスピークリームのドーナツ買ってくる
78: 2015/10/22(木) 14:24:28.31 ID:KZP3P01xK.net
この感じ嫌いじゃない
ミスタドナの販促ミニドラマ見てる気分
ミスタドナの販促ミニドラマ見てる気分
68: 2015/10/22(木) 08:51:59.91 ID:mRJkNNWc0.net
おつハラショー
今日はミスド行ってくる
今日はミスド行ってくる
引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1445439442/
【SS】ことり「飛べない電車と、ドーナツの食べ方」【ラブライブ!】
■約10000文字■2015/12/06(日)
昨日のドーナツ、食べきれなかった。
友達だなんて、呼べなくなった。朝からずっと意味なく電車に乗ってるの。
山手線の一番はじっこの車両、もうみんな降りちゃってる。
反対の席の窓、新宿のタワレコの広告が映って流れてく。
行くあてもなくて、居場所もどこにもなくって、
どこかに飛んでいってしまいたくて。
学校、もう二時間目が終わる頃かな。
穂乃果ちゃん、英語の課題だいじょうぶだったかな。
一人だけ別の世界においてけぼりになったみたい。
もう、ことりったら、なにやってるんだろう。
昨日、海未ちゃんに告白しちゃった。
勝手にふくらませた想いを
勝手に海未ちゃんにおしつけて、
困る顔を見るのも堪えられなくて、ことりはまた逃げた。
ずっとこのままでいれるって思ってた。
せめて、友達のふりさえうまくできてたら、
海未ちゃんのいちばん近いとこに居れるって思ってた。
昨日までは、永遠だったのに。
昨日のこと、頭のなかでずっとぐるぐるしてる。
瞼の向こうにぼうっと浮かんで、
傷痕みたいに剥がれないの。