【SS】海未「いとしのエリー」

SS


1: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:31:56.85 ID:A6MLPpQm0.net
昼休み 穂乃果とことりと共に昼食を取ろうとしていると教室がざわめき出す
海未にはその原因がすぐにわかった
絵里がきたのだろう
絵里は下級生たちにすごく人気で一年生では話すだけで卒倒するものもいたとかなんとか
ある意味オトノキのマイケルジャクソンなんだろうなと海未が思っていると、
絵里は迷うことなく海未たちのいる席へ向かう

絵里「うーみっ♥ ご飯食べましょ?」

その言葉を聞いて穂乃果とことりは察したようだ
準備しかけていた弁当をしまって

穂乃果「それじゃあ私たち、先に部室に行ってるから!」

ことりは無言でo(`・8・′)o<ファイトだよっ!と言っている気がする
なにを頑張ればいいのかわからないが、周りの目も気になるから一緒にいてほしいと思うも届かぬ願いである
 

2: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:33:22.28 ID:A6MLPpQm0.net
絵里が海未と一緒にご飯を食べようと誘ってきたのはこれが初めてではなく、その理由もなんとなく海未には察しがついていた

先週の休日、スクールアイドルの合同ライブがあるということで、電車で現地集合ということになったμ'sたち
絵里ももちろん電車で会場へ向かっていたのだが、しばらくして違和感を感じる絵里

絵里(なにか…お尻に当たって…?)

すぐにそれは痴漢だとわかった
けれど絵里は恐怖で声が出せなかった
次第にそれはエスカレートしていき太腿やスカートの中に手を入れられたりもした
ついにパ〇〇に手をかけられ…

絵里(っ!?だ、ダメっ!そこは…!)

と思った刹那、その手が引っ込む
後ろから呻き声が聞こえたと思い振り向くと、女の子がその腕を強く捻り、足元を踏みつけていた
そのまま無言で絵里の手を引っ張ったと思うと人の波を掻き分けて進む
出口付近にいき、次の停車駅で一緒に降りた

海未「ふぅ…まずは、おはようございます、絵里」

絵里「う、海未…?」
 
3: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:33:52.41 ID:A6MLPpQm0.net
手を引っ張ってくれていたのは海未らしい、続けて海未は

海未「色々と聞きたいことはありますが、今話せますか?」

そういうと絵里はさっきまでの恐怖を思い出したようで俯いてフルフルと首を横に振った

海未「…わかりました、どちらにせよこの後ライブがあります。良いパフォーマンスができるよう、気を確かに…」

それでもまだおびえた様子なので、海未は絵里の体をやさしく抱きしめる

絵里「ひゃっ…!?」

海未「ごめんなさい絵里、怖かったでしょう?私がもう少し早く気付いていれば…」

駅のど真ん中で人目をはばからずこんなことをしているのに気付いて絵里は顔を赤くするしかなかった

なんとか会場に遅れることなく到着し、絵里も平静、少なくともそう見えるように振舞っているようだ
ライブも2曲ほどしか歌わなかったのが幸いして絵里もいつも通りのパフォーマンスをすることができたようだ
 
5: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:34:23.79 ID:A6MLPpQm0.net
全ての公演が終わり、各自解散ということに
一緒に帰ろうとする者、家の用事で急いで帰ろうとする者
海未も幼馴染たちとともに帰ろうとしたが、絵里の姿が目に入る
絵里は何かを訴えるように海未を見つめる
海未は息を吐いて穂乃果に告げる

海未「すみません、私用で…先帰ってもらって構いませんか?」

穂乃果「ん、わかった。行こう、ことりちゃん」

二つ返事で了承する二人

みんなが帰った後海未と絵里だけが残る

絵里「ありがとう海未、残ってもらって」

海未「いえ、構いませんよ、暇ですからね」

絵里「それでその………」

言いかけると絵里はヒックヒックと静かに泣き出してしまう

海未「ちょ、ちょっと絵里!?とりあえずそこのベンチにでも座りましょう?ね?」

必死に泣き止ませて海未が絵里から聞いたことは
人が多い時期や時間に電車に乗った経験がなかったこと、痴漢にあうわけないと思っていたこと、仮にあってもすぐに対処できると思っていたことなど

海未「…そうですか、まあ絵里はわりと目立つ方ですからあまり痴漢には会わないとは思いますが…逆に慣れてない方には狙われやすいのかもしれませんね…」

こういうことを言うと絵里が怯えた顔をするので話を変えて

海未「私は絵里と同じ電車の、同じ車両に乗っていたんです。人が多くて最初は絵里も乗っていると気づきませんでしたが…綺麗な髪がチラと見えたのでおそらく絵里だろうと思いましたが声をかけられるほど余裕がなかったので」

海未「それで、そのうちに顔が見えてくると妙に青ざめてて何かおかしいと思って近寄ろうとしました、そしたら絵里のスカートに後ろから手が伸びているのがわかって…あとはあの通りです」

海未「私も痴漢にあったこともなく現場を目撃したことも今回が初めてだったので、あの対応で良かったのかはわかりませんが…あなたを助けたい一心でした」
 
6: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:35:17.27 ID:A6MLPpQm0.net
一通り話し終えると海未はふぅと息を吐く

絵里「その、海未、本当に今日はありがとう。あのまま海未がこなかったら私、どうなっていたかわからないわ」

海未「その先は考えないことです、今後は痴漢に合わないように立ち回るよう気をつけましょう」

絵里「ええ、そうね……ねえ海未、もし、また今日みたいに電車で移動することがあったら、一緒に居てほしいな…」

そういう絵里はとても可愛らしく海未もドキリとしたが普通に答える

海未「ええ、構いませんよ。私があなたをずっと守りましょう」

その言葉が絵里の心に響き、絵里は胸の高鳴りを覚えた

絵里「うん、ありがとう、海未王子様♥ 」ギュー

海未「な、なんですか海未王子様って!ちょっと苦しいですよ絵里~!」
 
7: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:35:58.33 ID:A6MLPpQm0.net
と、このようなことがあり今に至る
海未が思い返しているといつの間にか絵里が隣にいてお弁当を食べ始めている

絵里「はぁ…んっ…きゅ…うわぁ海未のお弁当の卵焼き美味しい~!これ自分で作ったの?」モグモグ

海未「はいそうです…って絵里、なに勝手に人のお弁当食べてるんですか」

絵里「ちゃんと聞いたわよ、うんうん言うから食べてるんじゃないの」

海未「え、そうでしたっけ…すみません…というか絵里、近い、近いです」

絵里「いいじゃない今日は寒いんだから♥ 」プニッ

そう言いながら絵里は海未の頬をつつく、
自分たちが何かしら行動を起こすと周りから歓声があがるのでこれ以上気にしないようにしようと思う海未であった。
 
8: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:37:01.66 ID:A6MLPpQm0.net
放課後、μ'sの練習に
海未がペアを凛と組もうかと思っていると先に花陽に取られてしまう
それではいつも通りに穂乃果かことりと…と思い目を合わすと何かヒソヒソ話をしていて数秒後やはりo(`・8・′)oこれをされる

「う~みっ♥ 」

後ろから名前を呼ばれる、振り向かずとも誰が何を言いたいのかわかる

海未「…一緒に組みましょうか、絵里」

海未が前屈をして絵里がそれを支えるカタチに

海未「いいですよ絵里、押してください」

絵里「じゃあ行くわよ、ふっ…」グッ

海未「んぅっ…」グイー

絵里「わっ、すごい…海未、すごく柔らかくなったわね」

海未「絵里が指導してくれたおかげですよ」

絵里「いや、でも…ほんとすごい……」クンクン

海未「え、絵里?なにか重い気がするのですが…体重かけてませんか?」

絵里「気のせいじゃないかしら」クンクン

海未「いや気のせいじゃないですよね、顔を近づけて思いっきり私の髪の毛嗅いでませんか?」

絵里「あはは…ごめんごめん、すごくいい匂いだったからつい…ね?」

海未「もう…仕方ない人ですね」
 
9: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:37:52.42 ID:A6MLPpQm0.net
次に上体起こし、これも海未がやり絵里が支える形となる

海未「今度は変なことしないでくださいね」

絵里「しない、しないわよ、海未の嫌がることなんてしたくないもの、さあ動いていいわよ」

海未「んっ…」グッグッ

絵里「わっ、すごい勢いね、腰傷めない?大丈夫?」

海未「ちゃんと、管理、してるのでっ、大丈夫、です」フッフッ

絵里「そう。…でもこんなに勢いがあると勢い余ってチュウしちゃうかも」

海未「ぶっ!?なにを言い出すんですか!」

絵里「かもしれないって言っただけよ、邪魔しないから続けて」

それから10秒ほど無言になるが絵里はずっと海未の動いている腹筋部分を見つめる
なにを思ったのか絵里は海未のヘソの少し下あたりを3つ指でクッを押す

海未「ひゃあぁぁん♥ ♥ 」

なにが起きたかわからない海未は自分の出した声に驚く
絵里もさすがにこんな声を出すとはおもわず少し唖然としている

海未「え、絵里…あなた、なにを…」

絵里「ご、ごめんなさい、ちょっと、魅力的なお腹で魔が差したっていうか…」

海未「な…//も、もう!こういうのはほんとやめてください!」

騒ぎすぎて二人して真面目にやれと怒られた
 
10: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:38:23.84 ID:A6MLPpQm0.net
準備運動も終わり練習も問題なく終え、終了時間に
絵里に帰りも一生に帰ろうかと言われるのかと思ったが、もう居なくなっている
拍子抜けした海未に穂乃果が

穂乃果「あれ?フられたの?」

海未「そういうんじゃありませんから!」

とりあえず穂乃果とことりと帰ることに
途中ことりから言われる

ことり「ねえンミチャン、ほんとに絵里ちゃんとは付き合ってないの?クラス、もしかしたら学校中でも噂になってるよ?」

海未「はい、付き合っていませんよ。仲が良くなったのは事実ですが…まあ、色々あるんです」

ことり「うーん…まあンミチャンは女の子にたくさんもててるけど、不幸になった女の子は今のことろいないと思うから、女の子の扱い方には慣れてるから安心…なのかなあ?」

海未「人をたくさんの女性を侍らせているように言わないでください」
 
12: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:39:00.20 ID:A6MLPpQm0.net
そんなことを話しつつ別れることに
一人家へ着く

海未「ただいま帰りました」

絵里「おかえりなさい、海未♥ 」

そこには制服姿にエプロンをした絵里が立っていた

海未「え、絵里!?どうして…」

絵里「心配しないで、義母様(おかあさま)にはきちんと話したわ」

海未「いえ、そういうことではなく…」

海未母「あら、海未さん、帰っていたのですね」

海未「お母様!なぜ絵里がここに…」

海未母「二日くらい前だったでしょうか、絵里さんに偶然初めて会って、ちょっと話し込んでしまって…
それで、今度お家へいらっしゃいと約束をしたので今日呼んだのですよ、明日は学校も休みですしスクールアイドルに練習もないのでしょう?」

海未「ちょ、ちょっと待ってください!泊まるのですか!?」

海未母「いけませんでしたか?」

海未「あ、いえ…全然…」

絵里「そういうことだから、よろしくね、海未♥ 」ダキッ

海未「ちょ…!」

海未母「あら、仲がいいことですね」フフフ
 
13: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:39:55.78 ID:A6MLPpQm0.net
夕食、いつもの食卓に絵里が並ぶ

海未母「絵里さん、料理が上手いのね!どこへ嫁にやっても恥ずかしくないくらいですよ」

絵里「そんな義母様…私なんかまだまだ未熟で……」

海未(なんですかこれ、絵里、我が家に溶け込みすぎじゃあないですか!?なにがというわけではないですが外壁を埋められている気がする…)

海未母「ところで絵里さん、海未さんはこういうことを普段話したがらないので聞きたいのですけど…」

海未母「μ'sのPVを見たのですけど…絵里さんは海未さんと一緒に映ってることが多いですよね?あれはもしかしてそういう…」

海未「ぶふぅ!?」

海未母「ちょっと海未さん?はしたないですよ」

海未「すいません…!というか、お母様…」

絵里「はい、少なくとも私はそういうつもりで接しています」

海未母「まあ!……いつでも嫁にきてもいいんですよ、絵里さんならこの子を任せられます」

海未「ちょっと二人とも!」

夕食の時間はすぎていく
 
14: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:42:16.37 ID:A6MLPpQm0.net
夕食も食べ終わり海未は風呂に入ることに

海未(今日は特に色々あって疲れました…)

などと思っていると戸を開ける音がする
シャワーを止めそちらを見ると一糸纏わぬ姿の絵里がいた

海未「え、絵里!?」

絵里「義母様がね、うちのお風呂は人が二人余裕で入れるくらいには大きいから、一緒に入ってはどうですかって」

海未「そ、そんな、でも…」

絵里「ダメだったかしら?」シュン

海未(そ、そうです、なにをためらっているのですか、普通じゃないですかこれくらい、穂乃果やことりとだっていつものように入ってるではないですか)

海未「か、構いませんよ、どうぞ」

絵里「ありがとう、それじゃあ、失礼するわね」

意識してしまうのは絵里のスタイルのせいだろうか、言いようのない緊張を感じつついると絵里が

絵里「ねえ、まだ体洗ってないわよね、よかったら洗わせてもらえないかしら」

海未「いいのですか?…そうですね、それではお願いします」

絵里「それじゃあ、背中向けて…ふぅ…行くわよ…」

海未(ん?なにか嫌な予感が)

そう思った矢先、海未の背中に柔らかい感触が

海未「っっ~~!?」

絵里「んっ♥ くふっ…んっ…」ムニムニ

海未「え、絵里!あなたなにを……

絵里「振り向かないで!私も流石に恥ずかしいわ…」

海未「恥ずかしいならやらなきゃいいじゃないですか!」

絵里「海未は黙って洗われればいいの…よっ!」ムニッ

海未「~~~っっ!」

色々あって洗い終わる

絵里「はあっ…はあっ…//ねえ海未、前もする?」

海未「結構です!!」
 
15: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:43:14.84 ID:A6MLPpQm0.net
風呂から上がり、寝る時間へ
客間もあるが、絵里は海未の部屋で寝ることに、予想していたので驚かなかったが
布団を二つくっつける海未
ベッドもあるが一方が下なのは嫌なので二つ並べて敷くことに

絵里「それじゃあ海未、おやすみなさい」

海未「ええ、お休みなさい」

そう言って灯りを消す

絵里「……ねえ海未」

海未「なんですか、絵里?」

絵里「私ね、その、海未のことがすき、友達以上になりたいって思ってる」

海未「…そうですか」

絵里「私、あの時、電車で海未に助けられてからあなたのことが頭から離れてくれなくて…今まで本気で人を好きになったの、これが初めてなの」

絵里「海未に好意をもつ子もたくさんいるし、貴方には穂乃果やことりもいるでしょう」

海未「別にあの二人とはそういう関係では…」

絵里「あなた気づいてないの?だいたい口を開けばあの二人よ?……まあ、恋人じゃないにしてもあの二人は海未にとってなにか『特別』なんだってわかるわ」

絵里「でも、私だってあなたの『特別』になりたいの…!どんな形でもいいから…」ポロポロ

暗がりだったが海未には絵里が泣いているのがわかった
海未は絵里のそばに身を寄せて絵里を抱きしめる

絵里「ひゃっ…」

海未「もう…絵里はバカですね…私はずっと前からあなたのことが好きでしたよ」

絵里「え…?」
 
16: (やわらか銀行)@\(^o^)/ (ワッチョイW 6215-aRbs) 2015/12/21(月) 22:43:43.20 ID:A6MLPpQm0.net
海未「あなたがμ'sに入る前、公園で言い争ったり、その後にあなたがどんな人だったかを知る間に、なんて芯の強い人だろう、と心の中でお慕いしていました」

海未「だいたい、今日1日とっても破廉恥なことをされましたけど、あれ、好きじゃなかったら本当に怒られていますよ」

絵里「そ、それは…ごめんなさい、ちょっと我慢できなくて…」

海未「でも…私、絵里に破廉恥なことされるの嫌いじゃないですから♥ 」ボソッ

絵里「~~~~~~っっ!!」ビクッ

絵里「う、海未ぃ~~!」ガバッ

海未「きゃっ……」

この後滅茶苦茶レズセ クスし
園田家公認カップルとなり
オトノキは阿鼻叫喚に陥ったという
 

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1450704716/

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