【SS】かすみ｢不器用な先輩とバレンタイン｣【ラブライブ！虹ヶ咲】

寝るまでがバレンタイン
　

かすみ｢今日はバレンタイン！同好会のみなさんのために気合い入れてチョコ作っちゃいました～｣

かすみ｢それで、みなさんと交換っこし合うんです～｣

かすみ｢むふふ～ 楽しみだなぁ～｣

かすみ｢…そういえば、下駄箱にチョコが入ってなかったのはおかしいですね｣

かすみ｢かすみんのファンが作ったチョコで埋もれてると思ったんだけどなぁ｣

かすみ｢あ、もしかしてかすみんBOXに大量のチョコが！？｣

かすみ｢も～照れちゃいますぅ～♡｣

かすみ｢そうとなったら、早速かすみんBOXの確認に行かなくちゃ！｣

………
　

かすみ｢かすみんBOXから溢れるチョコ～♪｣

かすみ｢…って、溢れてないじゃん！恥ずかしがり屋のファンが多いのかなぁ｣

かすみ｢…ん！！1つ入ってる！｣

かすみ｢すごい可愛い包装♡ それになんだか袋が大きい！｣

かすみ｢誰もかすみんBOXにチョコを入れない中で、こんなに大好きのオーラが溢れるチョコを入れるなんて｣

かすみ｢きっとかすみんの大ファンですね！かすみんも大好きです♡｣


｢…｣ｼﾞｰ
　

かすみ｢うーん、部室で開けようかな、ここで開けようかな｣

かすみ｢…｣

かすみ｢…今開けちゃおっと！｣ｶﾞｻｶﾞｻ

かすみ｢…手紙が入ってる……すごい これは本当にかすみんの大ファンですね｣

かすみ｢早速読ませていただきましょう…えっと、なになに｣
　

｢中須かすみさんへ
いつも応援しています｣

かすみ｢えへへ、ありがと♡｣

｢かすみさんへこうしてお手紙を書くのは初めてで、恥ずかしいので匿名で失礼しますね！｣

かすみ｢え～？かすみんの大事なファンだから名前覚えたかったのに でもまあ仕方ないですね｣

｢わたし、かすみさんのライブを見るのがすごく好きで─────────｣


──────────
　

かすみ｢すごい気持ちのこもった手紙で嬉しくなりますね｣

かすみ｢まだ2枚残ってるのに…｣ﾍﾟﾗｯ

………

｢かすみさんの可愛いへの追求や努力の姿勢をとても尊敬していますし、わたしも見習いたいと思っています

これからもかすみさんと一緒にスクールアイドルとして、仲間として歩んで行けたらなと思っています！

最後になりますが、わたしはかすみさんのことが大好きです！！！

優木せつ菜より｣
　

かすみ｢うええええん！！なんて優しいお手紙なんですか～！！！｣

かすみ｢こんなにかすみんのことを応援してくれてるなんて…本当に嬉しい…！｣

かすみ｢匿名さんの気持ち、しっかり届いたよ…！かすみんのことを応援してて良かったって思ってもらえるように｣

かすみ｢これからも一生懸命頑張るから見ててくださいね～！！！｣ｸﾞｽｸﾞｽ


｢………｣ﾓｼﾞﾓｼﾞ
　

かすみ｢うう…まさかバレンタインにこんなに温かい手紙をもらえるなんて…｣

かすみ｢感極まっちゃいますよ…｣

かすみ｢本当に…匿名じゃなくて名前書いてほしかったなぁ…｣

かすみ｢…｣

かすみ｢……｣

かすみ｢………｣

かすみ｢あれ、最後に名前書いてあったような…｣ﾍﾟﾗｯ
　

かすみ｢…｣

かすみ｢……｣

かすみ｢………｣

かすみ｢せつ菜先輩じゃないですか！！！｣


せつ菜｢…！？｣


かすみ｢よく見たら優木せつ菜よりってガッツリ書いてるんだけど！！｣


せつ菜(や、やってしまいました…)
　

かすみ｢よくよく見たら手紙の内容もファンからの手紙というより、同じ同好会で活動してる人からの手紙っぽいし！！｣

かすみ｢匿名の意味ないじゃん！｣

かすみ｢変なところでドジるんですから、あの先輩は…｣


せつ菜(うう…)


かすみ｢それに、手渡しでよかったのに……まあ、これだけ愛がこもってる手紙の入ったチョコを直接渡すのは恥ずかしかったんでしょう｣

かすみ｢普段何かと大好きって言うくせに、こういう時だけ不器用なんですから｣ｸｽｯ
　

せつ菜｢…｣ｼﾞｰ


かすみ｢…せつ菜先輩、かすみんのことこんな風に思ってくれてたんですね｣

かすみ｢…照れくさいけどすごく嬉しい…///｣


せつ菜｢///｣


かすみ｢…かすみんは優しいので手紙の差出人は見なかったことにしといてあげましょう｣

かすみ｢…ふう～…それにしても顔が熱いなぁ～///｣
　

かすみ｢…あ、手紙のインパクトが強すぎて忘れかけてたけど、これバレンタインのプレゼントなんだよね｣

かすみ｢だからチョコも一緒に……せつ菜先輩の作ったチョコが………｣ｽｯ

かすみ｢…でっかいハート型…こっちが恥ずかしくなってくるんですけど｣

かすみ｢…｣

かすみ｢…チョコもせつ菜先輩が作ったとは思えないくらい可愛い包装されてる…リボンも付いてるし｣

かすみ｢…けど……オーラが…オーラが完全にせつ菜先輩の料理です…｣
　

かすみ｢……いや、そんな風に言っちゃいけないよね｣

かすみ｢料理が苦手でも、かすみんのために作ってくれて、こんなに丁寧で可愛い包装までしてくれてるんだから♪｣


かすみ｢チョコも溶けないうちに食べちゃおっと｣ﾍﾟﾘﾍﾟﾘ

かすみ｢う…｣

かすみ(なんだか所々赤っぽい色したチョコが出てきました…)
　

かすみ｢…い、一応半分に割って中身も確認しよっと…｣ﾎﾟｷｯ

かすみ｢…｣

かすみ｢うん、これは完全にタバスコが入ってるね｣

かすみ(もう、安易なタバスコはダメだって言ったのに)

かすみ｢…｣

かすみ｢…まったく、せつ菜先輩は……｣


せつ菜｢…｣ｼﾞｰ
　

かすみ｢いただきますっ｣ﾊﾟｸｯ


せつ菜｢！！！｣ﾄﾞｷﾄﾞｷ


かすみ｢…｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ


──────

｢わたしはかすみさんのことが大好きです！！！｣

──────


かすみ｢…｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

かすみ｢…甘いなぁ……///｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ
　

終わり
　

糞クオリティで申し訳ないですが、どうしてもせつかすのバレンタインネタ書きたかったので書きました
　

せつかすはいいぞ
　

せっつーのこういうとこほんと好き