1: (茸) 2022/06/02(木) 22:51:27.84 ID:ymuGQpCR
かすみ「それでねしお子、その時りな子がアリジゴクにアリを……」
栞子「あはは……ううっ」ブルッ
栞子「すみませんかすみさん、少しトイレに行ってきます」
かすみ「はーい、行ってらっしゃい」
栞子「うう……漏れそうです。早くトイレに行かなければ」
栞子「漏れました」ジョボジョボジョボジョボ
栞子「これもトイレを同好会室の近くに作らない理事長の責任です。許せませんね」ジョボジョボジョボジョボ
栞子「とりあえずトイレに向かいましょう。手遅れでも何とかなるはずです」ビッタビッタビッタ
栞子「ふぅ……やっとトイレに着きました。む、個室のドアになにか張り紙が……?」
栞子「>>3を>>5してはいけない?」
栞子「あはは……ううっ」ブルッ
栞子「すみませんかすみさん、少しトイレに行ってきます」
かすみ「はーい、行ってらっしゃい」
栞子「うう……漏れそうです。早くトイレに行かなければ」
栞子「漏れました」ジョボジョボジョボジョボ
栞子「これもトイレを同好会室の近くに作らない理事長の責任です。許せませんね」ジョボジョボジョボジョボ
栞子「とりあえずトイレに向かいましょう。手遅れでも何とかなるはずです」ビッタビッタビッタ
栞子「ふぅ……やっとトイレに着きました。む、個室のドアになにか張り紙が……?」
栞子「>>3を>>5してはいけない?」
3: (もんじゃ) 2022/06/02(木) 22:52:25.09 ID:D/IQA9ry
円周率
5: (茸) 2022/06/02(木) 22:52:47.21 ID:KIFfO/uO
歌詞に
7: (光) (アウアウウー Sa3f-LhUI) 2022/06/02(木) 22:54:05.10 ID:GIGcxBeGa
手遅れじゃん…
9: (もんじゃ) 2022/06/02(木) 22:55:11.69 ID:909wZEbr
詰んでて草
14: (茸) 2022/06/02(木) 22:58:58.36 ID:ymuGQpCR
栞子「円周率を歌詞にしてはいけない?」
栞子「そんなことをする人がこの世にいるというのでしょうか」
栞子「インディーズバンドならいるかもしれませんが……」
栞子(その瞬間、私の心に一種のいたずらごころというものが芽生えました)
栞子(この張り紙をした人は何やら並々ならぬ思いがあって、円周率を歌詞にしてはいけないと書いた筈です)
栞子(それをあえて、この張り紙の前で歌詞にしてやる……愉快じゃないですか。地団駄を踏んで悔しがる張り紙の主が目に浮かぶようです)
栞子(情緒をぐちゃぐちゃにしてやりましょう。私のパンツのように)
栞子「3.1415なんちゃらかんちゃら大体3ですー♪ 授業でパイと女子が言うと男子がちょっと嬉しそうにするー♪」
栞子(さぁ──どうです? 私は『円周率』を『歌詞』にしましたよっ!?)
>>18
栞子「そんなことをする人がこの世にいるというのでしょうか」
栞子「インディーズバンドならいるかもしれませんが……」
栞子(その瞬間、私の心に一種のいたずらごころというものが芽生えました)
栞子(この張り紙をした人は何やら並々ならぬ思いがあって、円周率を歌詞にしてはいけないと書いた筈です)
栞子(それをあえて、この張り紙の前で歌詞にしてやる……愉快じゃないですか。地団駄を踏んで悔しがる張り紙の主が目に浮かぶようです)
栞子(情緒をぐちゃぐちゃにしてやりましょう。私のパンツのように)
栞子「3.1415なんちゃらかんちゃら大体3ですー♪ 授業でパイと女子が言うと男子がちょっと嬉しそうにするー♪」
栞子(さぁ──どうです? 私は『円周率』を『歌詞』にしましたよっ!?)
>>18
18: (奈良漬け) 2022/06/02(木) 23:04:10.22 ID:BHpHPJgp
同好会みんなの前で漏らす
21: (茸) 2022/06/02(木) 23:10:07.74 ID:ymuGQpCR
栞子「ふむ、何も起こりませんね」
栞子「同好会室に戻りましょう」グッチャグッチャグッチャ
かすみ「あ、しお子戻ってきた」
歩夢「栞子ちゃん、どうしてスカートが濡れてるの?」
栞子「漏らしたからに決まってるじゃないですか。あなたはSherlock Holmesの適性がありませんね」
彼方「漏らしたまま同好会室に戻ってこないでほしかったぜ……」
栞子「確かにそうですね……おっと」ジョボジョボジョボジョボ
エマ「なんでまた漏らしてるの!?」
栞子(確かに妙だ──私は確かに廊下で膀胱を空にしたはず。何故またお漏らしを?)
愛「しおってぃーさぁ……もしかして、トイレの張り紙に書かれてたこと、破った?」
栞子「はい、円周率を歌詞にしました」ジョボジョボジョボジョボ
愛「まずいよ、それ呪いだよ……虹ヶ咲の七不思議の一つ」
『虹ヶ咲七不思議 その1
トイレの張り紙に書かれていることを破ると皆の前で漏らす。小便は膀胱に自動補充される』
栞子「呪い……? 解く方法はないのですか?」ジョボジョボジョボジョボ
愛「>>22」
栞子「同好会室に戻りましょう」グッチャグッチャグッチャ
かすみ「あ、しお子戻ってきた」
歩夢「栞子ちゃん、どうしてスカートが濡れてるの?」
栞子「漏らしたからに決まってるじゃないですか。あなたはSherlock Holmesの適性がありませんね」
彼方「漏らしたまま同好会室に戻ってこないでほしかったぜ……」
栞子「確かにそうですね……おっと」ジョボジョボジョボジョボ
エマ「なんでまた漏らしてるの!?」
栞子(確かに妙だ──私は確かに廊下で膀胱を空にしたはず。何故またお漏らしを?)
愛「しおってぃーさぁ……もしかして、トイレの張り紙に書かれてたこと、破った?」
栞子「はい、円周率を歌詞にしました」ジョボジョボジョボジョボ
愛「まずいよ、それ呪いだよ……虹ヶ咲の七不思議の一つ」
『虹ヶ咲七不思議 その1
トイレの張り紙に書かれていることを破ると皆の前で漏らす。小便は膀胱に自動補充される』
栞子「呪い……? 解く方法はないのですか?」ジョボジョボジョボジョボ
愛「>>22」
22: (もんじゃ) 2022/06/02(木) 23:11:38.20 ID:dvvkpwjb
愛さんとキス
25: (茸) 2022/06/02(木) 23:17:35.91 ID:ymuGQpCR
愛「愛さんとキスすれば呪いは解けるよ」
栞子「何故七不思議になっているような呪いが、愛さんとキスをしただけで解けるのですか? 意味が分かりません」ジョボジョボジョボジョボ
愛「七不思議にはそれぞれ特殊な解除方法があるんだよ」
愛「『七不思議 トイレの張り紙』の場合は『名前にアイが付く人間とキスをする』が解除の条件。しおってぃー知らなかったの?」
栞子「知りませんでした……愛さんは七不思議の適性がありますね」ジョボジョボジョボジョボ
栞子「では早速しましょう。キスをするのは初めてですね」ジョボジョボジョボジョボ
愛「はいはい。ん……ちゅっ」チュッ
栞子「ん……れるっ、ちゅ……」ジョボジョボジョボジョボ
キュッ
栞子「む……が止まりましたね。恐ろしい七不思議でした……」
愛「そのままじゃ冷たいでしょ? 替えの下着と体操着、貸してあげるよ」
栞子「ありがとうございます」チョロッ
『七不思議 その1 張り紙の噂』解決
栞子「何故七不思議になっているような呪いが、愛さんとキスをしただけで解けるのですか? 意味が分かりません」ジョボジョボジョボジョボ
愛「七不思議にはそれぞれ特殊な解除方法があるんだよ」
愛「『七不思議 トイレの張り紙』の場合は『名前にアイが付く人間とキスをする』が解除の条件。しおってぃー知らなかったの?」
栞子「知りませんでした……愛さんは七不思議の適性がありますね」ジョボジョボジョボジョボ
栞子「では早速しましょう。キスをするのは初めてですね」ジョボジョボジョボジョボ
愛「はいはい。ん……ちゅっ」チュッ
栞子「ん……れるっ、ちゅ……」ジョボジョボジョボジョボ
キュッ
栞子「む……が止まりましたね。恐ろしい七不思議でした……」
愛「そのままじゃ冷たいでしょ? 替えの下着と体操着、貸してあげるよ」
栞子「ありがとうございます」チョロッ
『七不思議 その1 張り紙の噂』解決
26: (茸) 2022/06/02(木) 23:18:38.18 ID:ymuGQpCR
栞子「あれから七不思議を探すことにハマってしまいました」
栞子「さて、今日も七不思議を探しますか」
「何してるの?」
栞子「おや、>>27さん」
栞子「さて、今日も七不思議を探しますか」
「何してるの?」
栞子「おや、>>27さん」
27: (茸) 2022/06/02(木) 23:18:49.41 ID:4/fK3mDq
せつな
29: (茸) 2022/06/02(木) 23:22:36.40 ID:ymuGQpCR
せつ菜「栞子さん!!!! 何してるんですか!!!」
栞子「おや、せつ菜さん。今日も声が大きいですね」
栞子「七不思議を探しているんです。セブンスファンタジーです」
せつ菜「七不思議ですか……この前同好会室でお漏らしをしてから、ずっと探しているようですね!!!」
せつ菜「よかったら私の知っている七不思議を教えますよ!!!」
栞子「本当ですか? 是非教えてください!!!」
せつ菜「その代わり約束してください」
せつ菜「七不思議の六つ目が見つかった時点で、探すのを辞めると」
栞子「? 分かりました、約束します」
栞子(私は適当な口約束の適性がありますね)
せつ菜「では教えますね!! 音楽室で>>30すると>>32が起こります!!!」
栞子「おや、せつ菜さん。今日も声が大きいですね」
栞子「七不思議を探しているんです。セブンスファンタジーです」
せつ菜「七不思議ですか……この前同好会室でお漏らしをしてから、ずっと探しているようですね!!!」
せつ菜「よかったら私の知っている七不思議を教えますよ!!!」
栞子「本当ですか? 是非教えてください!!!」
せつ菜「その代わり約束してください」
せつ菜「七不思議の六つ目が見つかった時点で、探すのを辞めると」
栞子「? 分かりました、約束します」
栞子(私は適当な口約束の適性がありますね)
せつ菜「では教えますね!! 音楽室で>>30すると>>32が起こります!!!」
30: (茸) 2022/06/02(木) 23:23:29.71 ID:o/jiBdZH
ショパンを演奏
32: (たこやき) 2022/06/02(木) 23:25:20.74 ID:d+advxJF
海還り
36: (茸) 2022/06/02(木) 23:38:52.66 ID:ymuGQpCR
栞子「なるほど、音楽室でショパンを演奏すると海還りが起こると」
せつ菜「はい!!! 起こります!!」
栞子「ありがとうございます。私はピアノを弾けないので、ミアさんを連れて音楽室に行ってみますね」
ミア「いきなり音楽室に連れてきて何かと思ったら……ボクにショパンを弾けというのかい? 対価も無しに頼みごとをするなんて……」
栞子「まさかミアさんともあろうものがショパンを弾けないわけないですよね?」
栞子「もしショパンを弾く適性がないなら私はミアさんを軽蔑します」
ミア「弾けるに決まってるだろ!? ああいいとも、弾いてやろうじゃないか!!」
栞子(ミアさんは扱いやすい人間ですね)
ミア「何でもいいんだろう? ならピアノソナタ『葬送』を……」ポロンポロン
栞子「えーっと……海に行ってる人のツイッ○ーを見てみますか」カチカチ
『なんか海から出てきたw』『襲われてる助けて』『ばけもの』『〇される』『人じゃない』『それ屍人!! 早く逃げろ!!』
栞子「なるほど、海から化物が出てくるのが海還りなんですね。人が襲われて死にまくってます」
ミア「……」
栞子「……」
栞子「まぁ音楽室にいる我々には関係ないことですね」
『七不思議 その2 音楽室の噂』解決
せつ菜「はい!!! 起こります!!」
栞子「ありがとうございます。私はピアノを弾けないので、ミアさんを連れて音楽室に行ってみますね」
ミア「いきなり音楽室に連れてきて何かと思ったら……ボクにショパンを弾けというのかい? 対価も無しに頼みごとをするなんて……」
栞子「まさかミアさんともあろうものがショパンを弾けないわけないですよね?」
栞子「もしショパンを弾く適性がないなら私はミアさんを軽蔑します」
ミア「弾けるに決まってるだろ!? ああいいとも、弾いてやろうじゃないか!!」
栞子(ミアさんは扱いやすい人間ですね)
ミア「何でもいいんだろう? ならピアノソナタ『葬送』を……」ポロンポロン
栞子「えーっと……海に行ってる人のツイッ○ーを見てみますか」カチカチ
『なんか海から出てきたw』『襲われてる助けて』『ばけもの』『〇される』『人じゃない』『それ屍人!! 早く逃げろ!!』
栞子「なるほど、海から化物が出てくるのが海還りなんですね。人が襲われて死にまくってます」
ミア「……」
栞子「……」
栞子「まぁ音楽室にいる我々には関係ないことですね」
『七不思議 その2 音楽室の噂』解決
38: (茸) 2022/06/02(木) 23:43:27.69 ID:ymuGQpCR
栞子「七不思議は楽しいですね」
ミア「栞子、海に観光へ行った人達が数千人死んだらしいんだけど……」
ミア「これってボクのせいじゃないよね? ショパンを弾いたせいじゃないよね? 震えが止まらないし、常に誰かに断罪されてる気分なんだ……」
栞子「ミアさんのせいじゃないですよ。あんなもん気にしなくていいです」ナデナデ
ミア「う……げぇっ!!」ビタビタ
栞子「ミアさん……」
ミア「あぁ……ごめん、栞子……ボクは早退するから……ごめんよ。許してくれ……」ブツブツ
栞子「何やら大変そうですね……可哀想に」
栞子「さて、七不思議を探しますか。>>39に行ってみましょう」
ミア「栞子、海に観光へ行った人達が数千人死んだらしいんだけど……」
ミア「これってボクのせいじゃないよね? ショパンを弾いたせいじゃないよね? 震えが止まらないし、常に誰かに断罪されてる気分なんだ……」
栞子「ミアさんのせいじゃないですよ。あんなもん気にしなくていいです」ナデナデ
ミア「う……げぇっ!!」ビタビタ
栞子「ミアさん……」
ミア「あぁ……ごめん、栞子……ボクは早退するから……ごめんよ。許してくれ……」ブツブツ
栞子「何やら大変そうですね……可哀想に」
栞子「さて、七不思議を探しますか。>>39に行ってみましょう」
39: (もんじゃ) 2022/06/02(木) 23:43:29.51 ID:YhvSRf/u
いうほど解決してるか?
40: (もんじゃ) 2022/06/02(木) 23:43:45.63 ID:YhvSRf/u
すまん安価下で
41: (茸) 2022/06/02(木) 23:44:01.68 ID:ymuGQpCR
いいやその安価で行くねッ
46: (茸) 2022/06/02(木) 23:47:44.47 ID:ymuGQpCR
町内の変な名前の食パン屋『言うほど解決してるか?』
栞子「言うほど解決してるか? のパンは美味しいですね」モグモグ
エマ「うん! とってもボーノだよ!」モグモグ
栞子「おや、エマさん奇遇ですね」
栞子「奇遇ついでに七不思議を知っていたら教えてもらえませんか?」
エマ「七不思議? 対価は?」
栞子「食パン一斤奢ります」
エマ「商談成立だね! えっとね……確か、図書室で……」
エマ「>>47をすると、>>49の幽霊が出るんだって」
栞子「言うほど解決してるか? のパンは美味しいですね」モグモグ
エマ「うん! とってもボーノだよ!」モグモグ
栞子「おや、エマさん奇遇ですね」
栞子「奇遇ついでに七不思議を知っていたら教えてもらえませんか?」
エマ「七不思議? 対価は?」
栞子「食パン一斤奢ります」
エマ「商談成立だね! えっとね……確か、図書室で……」
エマ「>>47をすると、>>49の幽霊が出るんだって」
47: (茸) 2022/06/02(木) 23:48:17.02 ID:1vY7ghGD
占い
49: (もんじゃ) 2022/06/02(木) 23:48:43.02 ID:6wFn/B7l
かすみんボックス
51: (茸) 2022/06/02(木) 23:57:26.34 ID:ymuGQpCR
栞子「図書室で占いをするとかすみんボックスの霊が出る?」
エマ「そう聞いたけど……」
栞子「食パン食べたさに冗談を言ってないですか?」
エマ「嘘なんてついてないよ! 確かにそう聞いたんだって!」
栞子「そうですか……信じますよ。旦那、食パンもう一斤お願いします」
>>39「へい! いうほど解決してるか不思議な味をじっくり味わってくんな!」
エマ「いうほど解決してない味でボーノだよー♪」
栞子「さて、図書室にやってきました。早速占いをしましょう」
栞子「カードが私に告げるます、っと」パラパラ
栞子「ハングドマンの正位置。つまりハングドマンの正位置という意味です……ふむふむ、今は身動きが出来ない状態でもいつか必ず努力は報われる……なるほど」
栞子(舐めやがって)
栞子「……おや?」
栞子(妙ですね──先程まで数人の生徒ががいた筈なのに、誰もいません。それどころか司書の先生さえも──)
栞子(夕日がさす無人の図書室はさながら、異世界に迷い込んでしまったようで。思わず背筋が震えました)
エマ「そう聞いたけど……」
栞子「食パン食べたさに冗談を言ってないですか?」
エマ「嘘なんてついてないよ! 確かにそう聞いたんだって!」
栞子「そうですか……信じますよ。旦那、食パンもう一斤お願いします」
>>39「へい! いうほど解決してるか不思議な味をじっくり味わってくんな!」
エマ「いうほど解決してない味でボーノだよー♪」
栞子「さて、図書室にやってきました。早速占いをしましょう」
栞子「カードが私に告げるます、っと」パラパラ
栞子「ハングドマンの正位置。つまりハングドマンの正位置という意味です……ふむふむ、今は身動きが出来ない状態でもいつか必ず努力は報われる……なるほど」
栞子(舐めやがって)
栞子「……おや?」
栞子(妙ですね──先程まで数人の生徒ががいた筈なのに、誰もいません。それどころか司書の先生さえも──)
栞子(夕日がさす無人の図書室はさながら、異世界に迷い込んでしまったようで。思わず背筋が震えました)
54: (茸) 2022/06/03(金) 00:05:00.01 ID:cIpCBZcV
栞子(なんだか……気味が悪いですね。七不思議探しは中断して帰りましょう)
べた、べた、と。背後から木の床を濡れた足で歩いているような音がしました。同時に鉄のような、生臭いような臭いが辺りに漂いました。
栞子(人がいた……? いえ、そんなはずありません。それに……)
栞子(仮に人だとしても、何故図書室を濡れた足で歩いているんです?)
栞子(1歩1歩、足音は私に向かって近付いてきます)
栞子(私は意を決して、ゆっくりと振り向きました)
栞子(そこにいたのは、かすみんボックスの出来損ないでした)
栞子(四角く角ばった巨大な頭は血に塗れ、無理やり引き伸ばされた皮膚から浮き出た血管がビクビクと脈打ち、瞼を閉じられないせいで真っ赤な目玉がぎょろぎょろと此方を見ています)
栞子(手足は肘、膝から先がありませんでした。骨が見え、絶えず血を流し続けている……それは確かにかすみんボックスでした)
栞子(人間を材料にした、かすみんボックスでした)
栞子「ひ……っ!?」
栞子「ひぃっ!? ど、ドアが開かない……!?」ガチャガチャ
栞子(私が焦っている間もかすみんボックスの幽霊はゆっくりと、ゆっくりと私に近付いてきます)
栞子(もう>>55で逃げるしか……!!)
べた、べた、と。背後から木の床を濡れた足で歩いているような音がしました。同時に鉄のような、生臭いような臭いが辺りに漂いました。
栞子(人がいた……? いえ、そんなはずありません。それに……)
栞子(仮に人だとしても、何故図書室を濡れた足で歩いているんです?)
栞子(1歩1歩、足音は私に向かって近付いてきます)
栞子(私は意を決して、ゆっくりと振り向きました)
栞子(そこにいたのは、かすみんボックスの出来損ないでした)
栞子(四角く角ばった巨大な頭は血に塗れ、無理やり引き伸ばされた皮膚から浮き出た血管がビクビクと脈打ち、瞼を閉じられないせいで真っ赤な目玉がぎょろぎょろと此方を見ています)
栞子(手足は肘、膝から先がありませんでした。骨が見え、絶えず血を流し続けている……それは確かにかすみんボックスでした)
栞子(人間を材料にした、かすみんボックスでした)
栞子「ひ……っ!?」
栞子「ひぃっ!? ど、ドアが開かない……!?」ガチャガチャ
栞子(私が焦っている間もかすみんボックスの幽霊はゆっくりと、ゆっくりと私に近付いてきます)
栞子(もう>>55で逃げるしか……!!)
58: (茸) 2022/06/03(金) 00:15:04.87 ID:cIpCBZcV
栞子「アヘ顔ダブルピースで逃げるしかありません!」
栞子(古来より悪しき物は奇矯の振る舞いを嫌うといいます。びっくりするほどユートピアしかり、アヘ顔ダブルピースしかり)
栞子「アヘっ……!!」
「ダズ……ゲ……」
栞子(かすみんボックスの幽霊が薄くなっていく……やはりアヘ顔ダブルピースは効果がありましたか)
「タスゲデ……」
「シオコ……」
栞子「えっ?」
司書「ちょっと……何してるんですか三船さん。こんなところでアヘ顔ダブルピースなんて」
栞子(気付けば私の周りには司書の先生や生徒達がおり、皆が怪訝そうな顔で私を見ていました)
栞子(それにしても……あの幽霊は最後に私をしお子と呼んでいたような……)
かすみ「どうしたのしお子?」
栞子「おや、かすみさん。いえ、図書室で占いをしていたら大きなかすみんボックスの幽霊が……」
かすみ「えーっ!? 駄目だよ、もう二度とやっちゃいけないよ」
かすみ「図書室で占いをするとね、変な世界に連れて行かれて……大きなかすみんボックスに身体を取られちゃうんだよ」
栞子「そうなんですか……分かりました。もう二度とやりません」
「ダズ、ゲデ……シオコ」
「ガラ、ダ……トラレタ。アイツニ……トラレタ」
「タスケテ……ミンナ……ダズゲテ……カスミンヲ、タスケテ」
『七不思議 その3 図書室の噂』解決
栞子(古来より悪しき物は奇矯の振る舞いを嫌うといいます。びっくりするほどユートピアしかり、アヘ顔ダブルピースしかり)
栞子「アヘっ……!!」
「ダズ……ゲ……」
栞子(かすみんボックスの幽霊が薄くなっていく……やはりアヘ顔ダブルピースは効果がありましたか)
「タスゲデ……」
「シオコ……」
栞子「えっ?」
司書「ちょっと……何してるんですか三船さん。こんなところでアヘ顔ダブルピースなんて」
栞子(気付けば私の周りには司書の先生や生徒達がおり、皆が怪訝そうな顔で私を見ていました)
栞子(それにしても……あの幽霊は最後に私をしお子と呼んでいたような……)
かすみ「どうしたのしお子?」
栞子「おや、かすみさん。いえ、図書室で占いをしていたら大きなかすみんボックスの幽霊が……」
かすみ「えーっ!? 駄目だよ、もう二度とやっちゃいけないよ」
かすみ「図書室で占いをするとね、変な世界に連れて行かれて……大きなかすみんボックスに身体を取られちゃうんだよ」
栞子「そうなんですか……分かりました。もう二度とやりません」
「ダズ、ゲデ……シオコ」
「ガラ、ダ……トラレタ。アイツニ……トラレタ」
「タスケテ……ミンナ……ダズゲテ……カスミンヲ、タスケテ」
『七不思議 その3 図書室の噂』解決
60: (茸) 2022/06/03(金) 00:18:16.64 ID:cIpCBZcV
栞子「あんな怖い目にあっても七不思議探しは辞められませんね」
栞子「デメリットが多いのにやめられない、オ ニーのようですね。ふふっ」
栞子「もう3つも解決しているのですから、私は七不思議マスターの適性があるとしか思えません」
栞子「さて、七不思議を知っていそうな>>61さんに聞きにいきますか」
栞子「デメリットが多いのにやめられない、オ ニーのようですね。ふふっ」
栞子「もう3つも解決しているのですから、私は七不思議マスターの適性があるとしか思えません」
栞子「さて、七不思議を知っていそうな>>61さんに聞きにいきますか」
61: (茸) 2022/06/03(金) 00:18:58.98 ID:RE61LAXB
改めていうほど解決してるか?
65: (茸) 2022/06/03(金) 00:27:25.60 ID:cIpCBZcV
食パン屋『いうほど解決してるか?』が改装して再開店した食パン屋『改めていうほど解決してるか?』
バイトの61「あ、じょーれんさんどうも!!」
栞子「そうです、私はここが改装できるほどにお金を落とした常連です。なのであなたに義侠心というものがあるなら教えてください。虹ヶ咲の七不思議を知りませんか?」
女の子の61「知ってるよ! 私虹ヶ咲の卒業生だから!」
エ いギャルの61「トイレの張り紙でしょ? ショパンで化物でしょ? 図書室の四角い化物でしょ?」
栞子「その辺は全部この三船栞子が解決しました」
ムチムチでドスケベボディの61「あれ、そうなんだ。凄いねじょーれんさん!」
乳 が弱そうなメスガキの61「じゃあこれは知ってる? 保健室で>>66をすると>>68が起こるって」
バイトの61「あ、じょーれんさんどうも!!」
栞子「そうです、私はここが改装できるほどにお金を落とした常連です。なのであなたに義侠心というものがあるなら教えてください。虹ヶ咲の七不思議を知りませんか?」
女の子の61「知ってるよ! 私虹ヶ咲の卒業生だから!」
エ いギャルの61「トイレの張り紙でしょ? ショパンで化物でしょ? 図書室の四角い化物でしょ?」
栞子「その辺は全部この三船栞子が解決しました」
ムチムチでドスケベボディの61「あれ、そうなんだ。凄いねじょーれんさん!」
乳 が弱そうなメスガキの61「じゃあこれは知ってる? 保健室で>>66をすると>>68が起こるって」
66: (茸) 2022/06/03(金) 00:28:57.71 ID:90NRD5qc
猥談
68: (もんじゃ) 2022/06/03(金) 00:29:35.07 ID:y1df3T4M
精神分裂
72: (茸) 2022/06/03(金) 00:35:23.47 ID:cIpCBZcV
栞子「保健室で猥談をすると精神分裂が起こる? ありがとうございます、早速試してみます」
61「うん! いつもありがとうねじょーれんさん! ……あんっ♡ 39店長駄目だよ……こんなところでお 入れちゃ……あっ♡ 気持ちっ♡」
栞子「保健室で猥談ですか……さて、誰を呼んで猥談しますか」
栞子「一人で猥談していても楽しくはありません。一人で猥談可哀想、ち ぽこ可哀想……とも古事記に書いてあります」
栞子「え ちな話が出来そうな人がいいですね。猥談途中で逃げられてはかないません」
栞子「>>73さんを呼びましょう」
61「うん! いつもありがとうねじょーれんさん! ……あんっ♡ 39店長駄目だよ……こんなところでお 入れちゃ……あっ♡ 気持ちっ♡」
栞子「保健室で猥談ですか……さて、誰を呼んで猥談しますか」
栞子「一人で猥談していても楽しくはありません。一人で猥談可哀想、ち ぽこ可哀想……とも古事記に書いてあります」
栞子「え ちな話が出来そうな人がいいですね。猥談途中で逃げられてはかないません」
栞子「>>73さんを呼びましょう」
73: (茸) 2022/06/03(金) 00:36:17.89 ID:0Ols05RI
果林
75: (茸) 2022/06/03(金) 00:39:26.67 ID:cIpCBZcV
栞子「果林さんを呼びましょう」
栞子「モデルなんて皆枕営業をしてるに決まってますからね、猥談くらい平気でしょう」
栞子「果林さん果林さん」
果林「あら、どうしたの栞子? 3年生の教室になんか来て」
栞子「一緒に保健室に来てもらいたいのです……」
果林「保健室? 具合でも悪いの? まぁいいけど……」
栞子「さて、猥談をしましょうか」
果林「猥談?」
栞子「はい、実は七不思議を調べていまして。保健室で猥談をする、が発生条件のものがあるのです」
果林「それを発見した奴は死んだほうがいいと思うけど……」
栞子「では質問です。果林さんは枕営業をしたことがありますか?」
果林(枕営業……?)
果林「>>76」
栞子「モデルなんて皆枕営業をしてるに決まってますからね、猥談くらい平気でしょう」
栞子「果林さん果林さん」
果林「あら、どうしたの栞子? 3年生の教室になんか来て」
栞子「一緒に保健室に来てもらいたいのです……」
果林「保健室? 具合でも悪いの? まぁいいけど……」
栞子「さて、猥談をしましょうか」
果林「猥談?」
栞子「はい、実は七不思議を調べていまして。保健室で猥談をする、が発生条件のものがあるのです」
果林「それを発見した奴は死んだほうがいいと思うけど……」
栞子「では質問です。果林さんは枕営業をしたことがありますか?」
果林(枕営業……?)
果林「>>76」
76: (たこやき) 2022/06/03(金) 00:40:21.69 ID:Lzxoxks6
ありますねえ
77: (茸) 2022/06/03(金) 00:49:01.23 ID:cIpCBZcV
果林「ありますねえ」
栞子「あるんですか……最近はいつやりました?」
果林「今朝よ」
栞子「今朝ァ!?」
栞子(朝に枕営業してきたメス豚と保健室に二人きり……興奮してきましたね)
栞子(確かに言われてみればメス肉がメス臭をぷんぷん放っています。これは優れた肉便器ですね!)
栞子「私は処 なのでなんだかドキドキしてきました。オ ーしても構いませんか?」
果林「そんなの聞くまでもないじゃない。構わないわよ」
栞子「はい……よければ枕営業の体験談を聞かせてください」グッチャグッチャ
果林「そうね、あれは先日のことだけど、有名な雑誌編集者だっていうオジサンが……」
栞子(心が踊りますねぇ。……って、あれは)
ᶘイ^⇁^ナ川
栞子(私……ですか!?)
ᶘイ^⇁^ナ川「>>78」
栞子「あるんですか……最近はいつやりました?」
果林「今朝よ」
栞子「今朝ァ!?」
栞子(朝に枕営業してきたメス豚と保健室に二人きり……興奮してきましたね)
栞子(確かに言われてみればメス肉がメス臭をぷんぷん放っています。これは優れた肉便器ですね!)
栞子「私は処 なのでなんだかドキドキしてきました。オ ーしても構いませんか?」
果林「そんなの聞くまでもないじゃない。構わないわよ」
栞子「はい……よければ枕営業の体験談を聞かせてください」グッチャグッチャ
果林「そうね、あれは先日のことだけど、有名な雑誌編集者だっていうオジサンが……」
栞子(心が踊りますねぇ。……って、あれは)
ᶘイ^⇁^ナ川
栞子(私……ですか!?)
ᶘイ^⇁^ナ川「>>78」
78: (たこやき) 2022/06/03(金) 00:50:42.68 ID:sBa1JDeu
こっちをみろ
79: (茸) 2022/06/03(金) 00:56:11.23 ID:cIpCBZcV
ᶘイ^⇁^ナ川「こっちをみろ」
栞子「……!」バッ
栞子(あれをまともに見てはいけない。本能がそう告げています)
栞子(まさかあれが……精神分裂した私? あんなふうに出てくるんですか……?)
果林「そこでおじさんの金玉を思いっきり蹴ってあげて……どうしたの栞子?」
果林「何かいるの……? 何もいないじゃない、どうしたのよそんなに怯えて」
栞子「果林さんには見えていないんですか? あそこに私の精神分裂体が……」クチュクチュ
果林「精神分裂体? 頭がおかしくなったの? そんなのいるわけが……」
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ
果林「え……? なに、これ……私?」
果林「ひ……っ!? あ、あぁ……!? やめ……いや……っ!?」メギッボギッ
果林「助けっ……栞子! 助け、て……!」バギッベギメギッ
栞子(酷く恐ろしい、骨が軋むような音が保健室中に響き渡りました。私は助けを呼ぶ果林さんを直視することも出来ず、ベッドの枕に顔を押し付けガタガタと震えていました)
栞子「……!」バッ
栞子(あれをまともに見てはいけない。本能がそう告げています)
栞子(まさかあれが……精神分裂した私? あんなふうに出てくるんですか……?)
果林「そこでおじさんの金玉を思いっきり蹴ってあげて……どうしたの栞子?」
果林「何かいるの……? 何もいないじゃない、どうしたのよそんなに怯えて」
栞子「果林さんには見えていないんですか? あそこに私の精神分裂体が……」クチュクチュ
果林「精神分裂体? 頭がおかしくなったの? そんなのいるわけが……」
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ
果林「え……? なに、これ……私?」
果林「ひ……っ!? あ、あぁ……!? やめ……いや……っ!?」メギッボギッ
果林「助けっ……栞子! 助け、て……!」バギッベギメギッ
栞子(酷く恐ろしい、骨が軋むような音が保健室中に響き渡りました。私は助けを呼ぶ果林さんを直視することも出来ず、ベッドの枕に顔を押し付けガタガタと震えていました)
80: (茸) 2022/06/03(金) 01:02:11.11 ID:cIpCBZcV
果林「じぉ……り、ごっ……」ベギメギッ
果林「……」
栞子「……音が、やんだ?」フイッ
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ「どうしたのよ、いきなり怯えだすから驚いたじゃない」
栞子「な……なんともないんですか?」
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ「なにが? 別に何も無かったけど……」
栞子「そう、ですか? おや、足元に干からびた棒のようなものが……ぴくぴく動いていますね、虫でしょうか」
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ「あぁ、きっと虫ね。私が焼却炉で燃やしてくるわ」
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ「ふふっ……ありがとうね、栞子」
栞子「はい? どういたしまして……?」
栞子「なにはともあれ無事に済みましたね。一時はどうなることかと思いましたが」
ᶘイ^⇁^ナ川
栞子(えっ……まだ普通にいる……?)
ᶘイ^⇁^ナ川「あいつが先に成り代わったので、もう私は人に入ることができません……」
栞子「よく分かりませんが家に来ますか?」
ᶘイ^⇁^ナ川「はい」
栞子(こうして我が家に新しいペットが増えました。私にしか見えませんが。名前はイナ川と名付けました)
『七不思議 その4 保健室の噂』解決
果林「……」
栞子「……音が、やんだ?」フイッ
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ「どうしたのよ、いきなり怯えだすから驚いたじゃない」
栞子「な……なんともないんですか?」
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ「なにが? 別に何も無かったけど……」
栞子「そう、ですか? おや、足元に干からびた棒のようなものが……ぴくぴく動いていますね、虫でしょうか」
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ「あぁ、きっと虫ね。私が焼却炉で燃やしてくるわ」
(ζル ˘ ᴗ ˚ ルヘ「ふふっ……ありがとうね、栞子」
栞子「はい? どういたしまして……?」
栞子「なにはともあれ無事に済みましたね。一時はどうなることかと思いましたが」
ᶘイ^⇁^ナ川
栞子(えっ……まだ普通にいる……?)
ᶘイ^⇁^ナ川「あいつが先に成り代わったので、もう私は人に入ることができません……」
栞子「よく分かりませんが家に来ますか?」
ᶘイ^⇁^ナ川「はい」
栞子(こうして我が家に新しいペットが増えました。私にしか見えませんが。名前はイナ川と名付けました)
『七不思議 その4 保健室の噂』解決
81: (わんこそば) 2022/06/03(金) 01:02:41.60 ID:FPaxm/I4
解決?
83: (茸) 2022/06/03(金) 01:04:24.99 ID:cIpCBZcV
栞子「七不思議ももう次で5つ目です」
栞子「眠いですしさっと終わらせましょう」
栞子「>>84に出る>>85です」
栞子「眠いですしさっと終わらせましょう」
栞子「>>84に出る>>85です」
84: (わんこそば) 2022/06/03(金) 01:04:40.02 ID:FPaxm/I4
男子トイレ
85: (はんぺん) 2022/06/03(金) 01:05:12.50 ID:taNF5N8a
歩夢
88: (茸) 2022/06/03(金) 01:11:54.56 ID:cIpCBZcV
栞子「男子トイレに歩夢さんが出る?」
侑「うん、らしいよ?」
栞子「それの何が都市伝説なのですか? ただ歩夢さんが男子トイレにいるだけじゃないですか」
侑「いやそうなんだけど……冷静に考えてよ、栞子ちゃん」
栞子「栞子は冷静に考えます」
侑「虹ヶ咲は女子校だよ? 男子トイレなんか存在しないんだよ」
栞子「……? 言われてみれば……」
侑「しかも存在しない男子トイレに歩夢が出る、って噂が流れてる。二年生の間じゃ誰もが知ってるほどに……これって虹ヶ咲の七不思議としておかしくない?」
栞子「そんな噂を流した元凶がいる……?」
侑「歩夢を貶めたいんだろうけど……でもなんで男子トイレ?」
栞子「犯人は虹ヶ咲に詳しくないのかもしれませんね」
侑「というと?」
栞子「『入学したばかりの一年生』か『転校してきたばかりの海外組』です」
侑「……栞子ちゃんは誰が犯人だと思う?」
栞子「恐らく……>>90さんかと」
侑「うん、らしいよ?」
栞子「それの何が都市伝説なのですか? ただ歩夢さんが男子トイレにいるだけじゃないですか」
侑「いやそうなんだけど……冷静に考えてよ、栞子ちゃん」
栞子「栞子は冷静に考えます」
侑「虹ヶ咲は女子校だよ? 男子トイレなんか存在しないんだよ」
栞子「……? 言われてみれば……」
侑「しかも存在しない男子トイレに歩夢が出る、って噂が流れてる。二年生の間じゃ誰もが知ってるほどに……これって虹ヶ咲の七不思議としておかしくない?」
栞子「そんな噂を流した元凶がいる……?」
侑「歩夢を貶めたいんだろうけど……でもなんで男子トイレ?」
栞子「犯人は虹ヶ咲に詳しくないのかもしれませんね」
侑「というと?」
栞子「『入学したばかりの一年生』か『転校してきたばかりの海外組』です」
侑「……栞子ちゃんは誰が犯人だと思う?」
栞子「恐らく……>>90さんかと」
89: (もこりん) 2022/06/03(金) 01:12:40.76 ID:mO8DHv3I
栞子
90: (茸) 2022/06/03(金) 01:12:45.70 ID:hJ4XHP/G
上
91: (茸) 2022/06/03(金) 01:18:16.65 ID:cIpCBZcV
栞子「恐らく……私かと」
侑「栞子ちゃんが? なんでそんな噂を流したの?」
栞子「七不思議を調べている最中に調子に乗って適当なこと言いまくってますので」
栞子「多分この学園に存在しない男子トイレに、学園でもトップレベルのアイドルの歩夢さんがいるというミスマッチなおかしさのせいで広まったのかと」
侑「もう……歩夢に謝っといたほうがいいよ!」
栞子「はい……」
栞子「はぁ……侑さんに嫌われてしまいました」トボトボ
栞子「うっ……が漏れそうです。漏れました」ジョボジョボジョボジョボ
栞子「はぁ……嫌われるしは漏れるし最悪です。トイレに行きましょう」ズッチャズッチャ
栞子「さてトイレに……む?」
栞子(あれ、女子トイレの横に……これは、男子トイレ?)
栞子(あるはずのない男子トイレの中から、ひょいと顔を覗かせた人がいました。歩夢さんでした)
「……あれ? 歩夢ちゃん、どうしたの顔出して」
侑「栞子ちゃんが? なんでそんな噂を流したの?」
栞子「七不思議を調べている最中に調子に乗って適当なこと言いまくってますので」
栞子「多分この学園に存在しない男子トイレに、学園でもトップレベルのアイドルの歩夢さんがいるというミスマッチなおかしさのせいで広まったのかと」
侑「もう……歩夢に謝っといたほうがいいよ!」
栞子「はい……」
栞子「はぁ……侑さんに嫌われてしまいました」トボトボ
栞子「うっ……が漏れそうです。漏れました」ジョボジョボジョボジョボ
栞子「はぁ……嫌われるしは漏れるし最悪です。トイレに行きましょう」ズッチャズッチャ
栞子「さてトイレに……む?」
栞子(あれ、女子トイレの横に……これは、男子トイレ?)
栞子(あるはずのない男子トイレの中から、ひょいと顔を覗かせた人がいました。歩夢さんでした)
「……あれ? 歩夢ちゃん、どうしたの顔出して」
92: (茸) 2022/06/03(金) 01:24:46.55 ID:cIpCBZcV
栞子(そう言いながら此方へ駆けてきたのは、音楽科の生徒でした。歩夢さんは有名人で学園の皆に好かれていると聞きますが、音楽科にも知り合いがいるんですね)
「あれ? これ男子トイレ……ひっ!?」
栞子(音楽科の生徒がその違和感に気づいた瞬間、小さい悲鳴を残して彼女はトイレに引っ張られていきました)
栞子(ほんの一瞬だけ見えたのは、蜘蛛のような脚)
栞子(そういえばある種の蜘蛛は擬態を使うそうです。獲物を近くにおびき寄せる為に……この虹ヶ咲という空間において、蜘蛛が選んだ擬態が歩夢さんだったのでしょう)
栞子(餌を効率よく取る為に……)
栞子(グチャグチャと肉を食い荒らす音と、骨が噛み千切られる音が聞こえてきます)
「やだ……やだやだやだぁぁぁっ!! 助けてぇぇぇっ!!」
栞子「……ふむ、女子トイレも使わないほうがよさそうですね」
栞子(だって女子トイレの奥にも、歩夢さんがいるのですから。笑って、こっちに向かって手招きをしているのですから)
栞子(私が適当に言ったホラ話が怪談と化したのか、それとも怪談の方が先立ったのか)
栞子(濡れたパンツの気持ち悪さと、悲鳴を背に受ける後ろめたさの中、私は一人トボトボと帰宅しました)
『七不思議 その5 男子トイレの噂』解決
「あれ? これ男子トイレ……ひっ!?」
栞子(音楽科の生徒がその違和感に気づいた瞬間、小さい悲鳴を残して彼女はトイレに引っ張られていきました)
栞子(ほんの一瞬だけ見えたのは、蜘蛛のような脚)
栞子(そういえばある種の蜘蛛は擬態を使うそうです。獲物を近くにおびき寄せる為に……この虹ヶ咲という空間において、蜘蛛が選んだ擬態が歩夢さんだったのでしょう)
栞子(餌を効率よく取る為に……)
栞子(グチャグチャと肉を食い荒らす音と、骨が噛み千切られる音が聞こえてきます)
「やだ……やだやだやだぁぁぁっ!! 助けてぇぇぇっ!!」
栞子「……ふむ、女子トイレも使わないほうがよさそうですね」
栞子(だって女子トイレの奥にも、歩夢さんがいるのですから。笑って、こっちに向かって手招きをしているのですから)
栞子(私が適当に言ったホラ話が怪談と化したのか、それとも怪談の方が先立ったのか)
栞子(濡れたパンツの気持ち悪さと、悲鳴を背に受ける後ろめたさの中、私は一人トボトボと帰宅しました)
『七不思議 その5 男子トイレの噂』解決
94: (茸) 2022/06/03(金) 01:28:50.89 ID:cIpCBZcV
栞子「もう5つも七不思議を解決したんですよ、イナ川さん」
ᶘイ^⇁^ナ川「すごいですね、栞子さん」
栞子「この調子で残りの七不思議も解決したいと思います」
栞子「その時は……私をセブンスファンタジー・マスターと呼んでくれますか?」
ᶘイ^⇁^ナ川「呼んであげますよ、いくらでも。その代わり死なないでくださいね」
ᶘイ^⇁^ナ川「栞子さんが死んだら、世界が少しだけ楽しくなくなる」
栞子「分かってますよ……さて、6つ目の七不思議は」
栞子「放課後の廊下に>>95が現れ、>>96してくるですか」
ᶘイ^⇁^ナ川「すごいですね、栞子さん」
栞子「この調子で残りの七不思議も解決したいと思います」
栞子「その時は……私をセブンスファンタジー・マスターと呼んでくれますか?」
ᶘイ^⇁^ナ川「呼んであげますよ、いくらでも。その代わり死なないでくださいね」
ᶘイ^⇁^ナ川「栞子さんが死んだら、世界が少しだけ楽しくなくなる」
栞子「分かってますよ……さて、6つ目の七不思議は」
栞子「放課後の廊下に>>95が現れ、>>96してくるですか」
95: (もんじゃ) 2022/06/03(金) 01:29:34.18 ID:wUqAfebP
音楽科のレズ
96: (やわらか銀行) 2022/06/03(金) 01:29:54.31 ID:5V8nOXMg
交尾
98: (しまむら) 2022/06/03(金) 01:31:04.63 ID:awH0PoaW
ただの不審者じゃねえか
101: (茸) 2022/06/03(金) 01:35:23.08 ID:cIpCBZcV
栞子「放課後の廊下に音楽科のレズが現れ、交尾してくる……」
栞子(これまでで一番恐ろしい怪異かもしれません……身震いしてきましたね)
栞子(気合を入れて望まねば、待っているのは死あるのみ……!!)
栞子「放課後の廊下を歩くのは初めてですね」
「……」
栞子(おや……あれが例の『音楽科のレズ』ですか。フードで顔を隠していますね……)
栞子(一応オ ーバトルの体勢を取って威嚇しておきましょう。交尾をされてはたまらない……ッ!?)
「……!!」
栞子(一瞬で背後に──)
栞子「っ……!?」
「♡」パコッパコッ
栞子(腰を振られてッ……!? まずい、交尾体勢に入られた……力量は相手の方が上ッ……!?)
栞子「っ……イナ川ァァァッ!!」
バチンッ!!
「!?」
ᶘイ^⇁^ナ川「……呼ぶのが遅いですよ。交尾を楽しんでいるのかと思いました」
「っ……フードが取れて……!!」
栞子「あなたは……>>101さん!?」
栞子(これまでで一番恐ろしい怪異かもしれません……身震いしてきましたね)
栞子(気合を入れて望まねば、待っているのは死あるのみ……!!)
栞子「放課後の廊下を歩くのは初めてですね」
「……」
栞子(おや……あれが例の『音楽科のレズ』ですか。フードで顔を隠していますね……)
栞子(一応オ ーバトルの体勢を取って威嚇しておきましょう。交尾をされてはたまらない……ッ!?)
「……!!」
栞子(一瞬で背後に──)
栞子「っ……!?」
「♡」パコッパコッ
栞子(腰を振られてッ……!? まずい、交尾体勢に入られた……力量は相手の方が上ッ……!?)
栞子「っ……イナ川ァァァッ!!」
バチンッ!!
「!?」
ᶘイ^⇁^ナ川「……呼ぶのが遅いですよ。交尾を楽しんでいるのかと思いました」
「っ……フードが取れて……!!」
栞子「あなたは……>>101さん!?」
102: (茸) 2022/06/03(金) 01:35:43.00 ID:cIpCBZcV
流石に安価下
103: (らっかせい) 2022/06/03(金) 01:37:56.30 ID:N0um56wO
侑
105: (茸) 2022/06/03(金) 01:42:59.03 ID:cIpCBZcV
栞子「あなたは……侑さん!?」
侑「うう……バレちゃったらしょうがないね」
侑「放課後の廊下に出没する音楽科のレズは私だよ」
栞子「何故自身の存在を怪異化してまでこのような真似を……!?」
侑「歩夢の男子トイレの噂……覚えてるよね?」
栞子「え、ええ……しかしあれは既に解決された七不思議のはずでは?」
侑「私ね、見ちゃったんだよ」
侑「存在しないはずの男子トイレに、女の子を引きずり込む歩夢の姿……」
栞子「! しかしあれは……!」
侑「私はさぁ……歩夢に『私だけの侑ちゃんでいて』って言われて……ずっとそれを守ってきたんだよ?」
侑「なのに、なのに歩夢は……!! 存在しない男子トイレを作り出す怪異と化してレズレ を繰り返した!」
侑「それが許せなかったんだよ!!」
侑「うう……バレちゃったらしょうがないね」
侑「放課後の廊下に出没する音楽科のレズは私だよ」
栞子「何故自身の存在を怪異化してまでこのような真似を……!?」
侑「歩夢の男子トイレの噂……覚えてるよね?」
栞子「え、ええ……しかしあれは既に解決された七不思議のはずでは?」
侑「私ね、見ちゃったんだよ」
侑「存在しないはずの男子トイレに、女の子を引きずり込む歩夢の姿……」
栞子「! しかしあれは……!」
侑「私はさぁ……歩夢に『私だけの侑ちゃんでいて』って言われて……ずっとそれを守ってきたんだよ?」
侑「なのに、なのに歩夢は……!! 存在しない男子トイレを作り出す怪異と化してレズレ を繰り返した!」
侑「それが許せなかったんだよ!!」
106: (茸) 2022/06/03(金) 01:50:18.75 ID:cIpCBZcV
侑「だから私も、自身を依代に怪異として顕現した──放課後の交尾レズとして!」
栞子「違います! それは勘違いです!」
侑「……勘違い?」
かくかくしかじか
侑「あれは……蜘蛛の妖怪の擬態?」
栞子「そうです、ただ蜘蛛の妖怪が歩夢さんの姿を模して、虹ヶ咲の生徒を食べているだけです」
侑「なんだ……そうだったんだ。よかった……」
侑「歩夢に……ううん、今まで交尾してきた皆に謝らなきゃ。私の勘違いで……」
栞子「きっと許してくれますよ。それだけ歩夢さんへの思いが強かったということですから」
栞子「分かったのなら早く人間に戻ってください。いつまでも怪異ではいけません」
侑「……それは無理だよ。私はもう人間には戻れない」
栞子「無理?」
ᶘイ^⇁^ナ川「侑さんは心臓を奪われていますからね……怪異にしてもらう条件として、怪異の王に差し出したのでしょう」
栞子「怪異の王、って……?」
ᶘイ^⇁^ナ川「もう栞子さんも知っている筈ですよ」
ᶘイ^⇁^ナ川「七不思議の七番目……それを探ってはいけないと釘を差した人がいた筈です」
せつ菜『約束してください。七不思議の六つ目が見つかった時点で、探すのを辞めると』
栞子「まさか……!?」
『七不思議 その6 放課後の廊下の噂』解決
栞子「違います! それは勘違いです!」
侑「……勘違い?」
かくかくしかじか
侑「あれは……蜘蛛の妖怪の擬態?」
栞子「そうです、ただ蜘蛛の妖怪が歩夢さんの姿を模して、虹ヶ咲の生徒を食べているだけです」
侑「なんだ……そうだったんだ。よかった……」
侑「歩夢に……ううん、今まで交尾してきた皆に謝らなきゃ。私の勘違いで……」
栞子「きっと許してくれますよ。それだけ歩夢さんへの思いが強かったということですから」
栞子「分かったのなら早く人間に戻ってください。いつまでも怪異ではいけません」
侑「……それは無理だよ。私はもう人間には戻れない」
栞子「無理?」
ᶘイ^⇁^ナ川「侑さんは心臓を奪われていますからね……怪異にしてもらう条件として、怪異の王に差し出したのでしょう」
栞子「怪異の王、って……?」
ᶘイ^⇁^ナ川「もう栞子さんも知っている筈ですよ」
ᶘイ^⇁^ナ川「七不思議の七番目……それを探ってはいけないと釘を差した人がいた筈です」
せつ菜『約束してください。七不思議の六つ目が見つかった時点で、探すのを辞めると』
栞子「まさか……!?」
『七不思議 その6 放課後の廊下の噂』解決
107: (茸) 2022/06/03(金) 01:52:33.50 ID:cIpCBZcV
栞子「七不思議の七番目……」
栞子「……もしこれを解決したらせつ菜さんは消えてしまうかもしれない」
栞子「解決しなければ侑さんは放課後の交尾レズとして永遠に虹ヶ咲に囚われる……」
栞子「私は……」
>>108
栞子「……もしこれを解決したらせつ菜さんは消えてしまうかもしれない」
栞子「解決しなければ侑さんは放課後の交尾レズとして永遠に虹ヶ咲に囚われる……」
栞子「私は……」
>>108
108: (茸) 2022/06/03(金) 02:00:20.62 ID:90NRD5qc
私も怪異になってしおせつエンドで行きましょう
109: (茸) 2022/06/03(金) 02:08:29.64 ID:cIpCBZcV
生徒会室
せつ菜「……やはり来てしまったんですね、栞子さん」
栞子「はい……せつ菜さん、どうしてこんなことになってしまったのですか?」
せつ菜「私は虹ヶ咲学園の初代入学者なんです。私が入学した百数十年前からこの学園は邪気に溢れ、魑魅魍魎の集まる土地でした」
せつ菜「初代理事長はそれらを操り封じる為に──七不思議を人為的に作り出したのです。人間を使って……」
せつ菜「本当のところを言ってしまえば、侑さん以外の全ての七不思議も元は私と同じ初代虹ヶ咲生徒なのですよ。代わりが見つからない限り、未来永劫この学園に囚われ続ける存在……」
栞子「では何故、七不思議達は人間を襲うのですか……!?」
せつ菜「決まっているじゃないですか。飽きたんですよ、辛いんですよ、初代理事長は私達の心を消しされたと思っていたようですが……この百数十年、記憶も心もあったんですよ!!」
せつ菜「最早皆狂ってしまった……!!」
栞子「……せつ菜さん」
せつ菜「侑さんに代わってあの世へ成仏することが出来た廊下の七不思議が羨ましいですよ……あはは……!!」
せつ菜「それでどうするんですか!? 私を『七不思議』として『解決』しますか!? 数百年数千年閉じ込め、私の心が摩耗するのを楽しみますか!!?」
栞子「せつ菜さん、私を怪異にしてくれませんか?」
せつ菜「……やはり来てしまったんですね、栞子さん」
栞子「はい……せつ菜さん、どうしてこんなことになってしまったのですか?」
せつ菜「私は虹ヶ咲学園の初代入学者なんです。私が入学した百数十年前からこの学園は邪気に溢れ、魑魅魍魎の集まる土地でした」
せつ菜「初代理事長はそれらを操り封じる為に──七不思議を人為的に作り出したのです。人間を使って……」
せつ菜「本当のところを言ってしまえば、侑さん以外の全ての七不思議も元は私と同じ初代虹ヶ咲生徒なのですよ。代わりが見つからない限り、未来永劫この学園に囚われ続ける存在……」
栞子「では何故、七不思議達は人間を襲うのですか……!?」
せつ菜「決まっているじゃないですか。飽きたんですよ、辛いんですよ、初代理事長は私達の心を消しされたと思っていたようですが……この百数十年、記憶も心もあったんですよ!!」
せつ菜「最早皆狂ってしまった……!!」
栞子「……せつ菜さん」
せつ菜「侑さんに代わってあの世へ成仏することが出来た廊下の七不思議が羨ましいですよ……あはは……!!」
せつ菜「それでどうするんですか!? 私を『七不思議』として『解決』しますか!? 数百年数千年閉じ込め、私の心が摩耗するのを楽しみますか!!?」
栞子「せつ菜さん、私を怪異にしてくれませんか?」
110: (茸) 2022/06/03(金) 02:15:55.05 ID:cIpCBZcV
せつ菜「は……?」
栞子「ですから、私を怪異にしてくださいと言っているのです」
せつ菜「何を……自分が何を言っているか分かっているのですか? 永遠にこの学園に縛られ、苦しみ続けるのですよ?」
栞子「私はそれでもいいと言っているのです。そして……七不思議の全ての不思議に、私が成り代わります」
せつ菜「!!」
栞子「せつ菜さん達は十分に苦しみました。だから、私が代わります」
せつ菜「……無理です。少なくとも私は、怪異の王として縛られた存在ですから代わることは出来ません」
栞子「ならば他の6不思議を私がやります。だから、侑さんや初代入学者達の魂を解放してあげてください」
せつ菜「……何故ですか? 何故そんなにも……」
栞子「この七不思議探しを通じて様々な怪異を見てきました。……そして、感じたのです。この怪異達は苦しんでいると」
栞子「私は……彼女達を解放してあげたいんです」
せつ菜「その為に自分が犠牲になるというのですか!?」
栞子「犠牲? せつ菜さんが共にいてくれるんですよね? それも永遠に」
栞子「せつ菜さん、三船栞子はあなたのことを愛しています。永遠の愛を誓わせてください」
栞子「ですから、私を怪異にしてくださいと言っているのです」
せつ菜「何を……自分が何を言っているか分かっているのですか? 永遠にこの学園に縛られ、苦しみ続けるのですよ?」
栞子「私はそれでもいいと言っているのです。そして……七不思議の全ての不思議に、私が成り代わります」
せつ菜「!!」
栞子「せつ菜さん達は十分に苦しみました。だから、私が代わります」
せつ菜「……無理です。少なくとも私は、怪異の王として縛られた存在ですから代わることは出来ません」
栞子「ならば他の6不思議を私がやります。だから、侑さんや初代入学者達の魂を解放してあげてください」
せつ菜「……何故ですか? 何故そんなにも……」
栞子「この七不思議探しを通じて様々な怪異を見てきました。……そして、感じたのです。この怪異達は苦しんでいると」
栞子「私は……彼女達を解放してあげたいんです」
せつ菜「その為に自分が犠牲になるというのですか!?」
栞子「犠牲? せつ菜さんが共にいてくれるんですよね? それも永遠に」
栞子「せつ菜さん、三船栞子はあなたのことを愛しています。永遠の愛を誓わせてください」
111: (茸) 2022/06/03(金) 02:30:16.23 ID:cIpCBZcV
せつ菜「……!」
せつ菜「はは……あははっ! はー……私はチョロくはないですよ? 栞子さんに全然なびかないかもしれませんよ?」
栞子「振り向かせてみせますよ。永遠の時間があるんですから」
せつ菜「あはは……それ本当に」
栞子(楽しそうです。せつ菜さんがそう言うと同時に、学園の中が光に包まれました。囚われた魂達が天に向かい、侑さんの心臓が彼女の身体に入っていくのが見えました)
栞子(今や私はこの学園の全てが分かるようになっていました。新たな学校の怪談に私はなったのです)
ᶘイ^⇁^ナ川「皆さん……天国に行けたらいいですが」
栞子「おや、イナ川さんは成仏しないのですか?」
ᶘイ^⇁^ナ川「私は三船栞子から新たに生み出された怪異ですからね。学園の呪縛も何も関係ないんですよ」
ᶘイ^⇁^ナ川「ま、飽きるまではここにいますよ。あなたたちを眺めているのは楽しそうですから……飽きたら世界中旅して、写真を取って、旅の話をしてあげましょう」
せつ菜「それは中々楽しみですね。エジプトの写真を取って来てください!!」
栞子「むっ! イナ川さん、私のせつ菜さんを取らないでください!!」
ᶘイ^⇁^ナ川「あはは! 分かってますよ!」
それからこの学園では不思議なことが起こった。消えた生徒達が帰ってきたのだ。
ある少女は図書室の幽霊になっていたといい、ある少女は保健室でお化けに成り代わられたといい、ある少女は蜘蛛に男子トイレに引きずり込まれ食われたと証言した。
その証言の全てに出てくる名前があった。
「三船栞子に助けてもらった」
しかし彼女達が帰ってくると同時に、三船栞子は学園からも自宅からも姿を消してしまったのだ。
そして、口々に皆が話していた「優木せつ菜」という少女も名簿には載っていないことが分かった。そんな生徒は存在していなかったのだ。
放課後の虹ヶ咲学園では──トイレから、音楽室から、図書室から、保健室から、廊下から、そして生徒会室から──今でも楽しげに笑う少女達の声が聞こえるという。
完
せつ菜「はは……あははっ! はー……私はチョロくはないですよ? 栞子さんに全然なびかないかもしれませんよ?」
栞子「振り向かせてみせますよ。永遠の時間があるんですから」
せつ菜「あはは……それ本当に」
栞子(楽しそうです。せつ菜さんがそう言うと同時に、学園の中が光に包まれました。囚われた魂達が天に向かい、侑さんの心臓が彼女の身体に入っていくのが見えました)
栞子(今や私はこの学園の全てが分かるようになっていました。新たな学校の怪談に私はなったのです)
ᶘイ^⇁^ナ川「皆さん……天国に行けたらいいですが」
栞子「おや、イナ川さんは成仏しないのですか?」
ᶘイ^⇁^ナ川「私は三船栞子から新たに生み出された怪異ですからね。学園の呪縛も何も関係ないんですよ」
ᶘイ^⇁^ナ川「ま、飽きるまではここにいますよ。あなたたちを眺めているのは楽しそうですから……飽きたら世界中旅して、写真を取って、旅の話をしてあげましょう」
せつ菜「それは中々楽しみですね。エジプトの写真を取って来てください!!」
栞子「むっ! イナ川さん、私のせつ菜さんを取らないでください!!」
ᶘイ^⇁^ナ川「あはは! 分かってますよ!」
それからこの学園では不思議なことが起こった。消えた生徒達が帰ってきたのだ。
ある少女は図書室の幽霊になっていたといい、ある少女は保健室でお化けに成り代わられたといい、ある少女は蜘蛛に男子トイレに引きずり込まれ食われたと証言した。
その証言の全てに出てくる名前があった。
「三船栞子に助けてもらった」
しかし彼女達が帰ってくると同時に、三船栞子は学園からも自宅からも姿を消してしまったのだ。
そして、口々に皆が話していた「優木せつ菜」という少女も名簿には載っていないことが分かった。そんな生徒は存在していなかったのだ。
放課後の虹ヶ咲学園では──トイレから、音楽室から、図書室から、保健室から、廊下から、そして生徒会室から──今でも楽しげに笑う少女達の声が聞こえるという。
完
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1654177887/