【SS】曜「千歌ちゃんと遊びたいけど忙しそうだし今度にしようか…」歩夢「あまーーーーーい!」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: (中国地方) 2019/10/02(水) 17:55:48.55 ID:pTw7ZrBG
曜「!!?」

歩夢「何甘っちょろいこと言ってるんですか!そんなんだから、ぽっと出泥棒猫に幼馴染取られるんですよ!」

曜「え、えっと確か…虹ヶ咲の歩夢ちゃん?どうして沼津に」

歩夢「そんなの私の大事な大事な幼馴染に悪い虫がつかないように監視しにきたに決まってるじゃないですか」

曜「幼馴染…あっここ一週間浦の星に見学に来てる」

歩夢「そうです。それはそうとなんですかその弱気な態度は!」

曜「え、えっと」

歩夢「『千歌ちゃんと遊びたいけど忙しそうだし今度にしようか…』ってそんな消極的態度で女を落とせるわけがないでしょう」

歩夢「遊びたい時はダメ元でも誘う!一緒にいたい時は何かと理由をこじつけて傍にいる!恋愛成就の鉄則でしょう!」

曜「でもあんまりガツガツしたら迷惑かもしれないし…」

歩夢「遠慮なんかして恋ができると思うなああああああ!」

曜「えーーーー!?」



みたいなの誰か書いて
 
5: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:07:15.23 ID:pTw7ZrBG
歩夢「どうやらあなたとは口論しても無駄なようですね」

歩夢「わかりました。百聞は一見に如かず。案ずるより産むがやすし。私が曜さんのアドバイザーになりましょう」

曜 (なんかこの子、梨子ちゃんにちょっと似てるな…)

曜「えぇ…遠慮しとくよ、ほら幼馴染さんの監視に忙しいでしょう」

歩夢「もちろん、あの子との時間も十分に確保することが前提の話です」

歩夢「まずは千歌ちゃんのもとへ向かいましょう」

曜「はい…」
 
7: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:14:12.32 ID:pTw7ZrBG
-教室-

歩夢「失礼しまーす」ガラガラ

千歌「曜ちゃんと、虹ヶ咲の歩夢ちゃん…?」

千歌「歩夢ちゃんも来てたの?浦の星も大盛況だね…」

歩夢「はい!今日は先輩方に勉強させてもらいに来ました」

千歌「そんな先輩だなんて、同い年なんだし。敬語じゃなくていいよ」テレテレ

歩夢「じゃあため口でいいのかな…えへへ。千歌ちゃんは作詞中?」

千歌「うん。締め切りまで時間ないし仕上げていかないといけないんだ」

千歌「あの子は部室にいるだろうから曜ちゃん案内してあげて」

曜「了解!」

千歌「せっかく来てもらったのにごめんね。いつもだったらもっと詳しく案内してあげられるんだけど」

歩夢「ううん。いきなり押し掛けたのは私たちだから。じゃあ作詞頑張ってね」
 
8: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:15:10.29 ID:pTw7ZrBG
-廊下-

歩夢「…なんなんですか今のは!」

曜「えっなんか変なところあった?」

歩夢「ありまくりですよ。問題点しかありませんよ。100点満点で言えば15点ぐらいですよ」

歩夢「まず今のやり取りの間、曜さんが喋ったの「了解!」だけですよね」

曜「だって千歌ちゃんと歩夢ちゃんが喋ってるから」
 
10: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:19:05.58 ID:pTw7ZrBG
歩夢「それがいけない!それが一番いけない!あなたは影が薄い!もっとこう隙あらば…いや隙がなくても我を出していかないと!」

曜「じゃ、じゃあ歩夢ちゃんが私だったらどうしてたの?」

歩夢「そうですね…例えば」

-----------------------------

千歌「歩夢ちゃんも来てたの?浦の星も大盛況だね…」

歩夢「はい!今日は先輩方に勉強させてもらいに来ました」

千歌「そんな先輩だなんて、同い年なんだし」テレテレ

曜「ふふっ千歌ちゃんは昔から後輩にあこがれてたもんね」

歩夢「えっそうなの?」

千歌「むーそんなことないよ」

曜「あはは…ねえ小学生の時のこと覚えてる?千歌ちゃん「はやく果南ちゃんより年上になれますように」って短冊に書いてたよね」

千歌「もうっ恥ずかしいことばらさないでよ!」

曜「あはは、じゃあ私たちは部室に行ってくるね」

千歌「うん。わたしも一区切りついたら向かうから」

曜「了解!」

-----------------------------

歩夢「ってな感じですね」

曜「無理やりすぎるよ!!!」
 
12: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:19:42.81 ID:pTw7ZrBG
曜「なんで唐突に小学校時代の話になるの!?怖いよ!!!」

歩夢「そりゃぽっと出女を牽制するためには、幼馴染アピールが一番効くからですよ」

曜「牽制どころか歩夢ちゃん置いてけぼりじゃん!これじゃ私ただの嫌な女だよ!」

歩夢「女なんてのは嫌になるくらい面倒臭いぐらいが丁度いいんですよ」

曜「怖いよ!」

歩夢「もう文句ばっかだなあ…」
 
17: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:25:58.22 ID:pTw7ZrBG
―一方そのころ部室では―

千歌「一段落ついたから様子見に来たよ~」

果南「振付の方もほとんど終わったよ」

千歌「ふむ、ごくろうごくろう…ってあれ歩夢ちゃんたちは?」

あなた「歩夢?歩夢ちゃんが浦の星に来てるの?」

千歌「あれ、知らなかったの?」

あなた「うん、でも一週間帰ってないし迎えに来てくれたのかも」

善子「曜たちなら廊下でなんかお喋りしてたわよ」

千歌「流石曜ちゃん、打ち解けるのも早いね~」

善子 (幼馴染がどうとかで言い合いしてたことは黙っとこ…)
 
18: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:28:16.16 ID:pTw7ZrBG
―廊下―

曜「だから歩夢ちゃんは極端すぎるよ」

歩夢「それはこっちのセリフです。事実、曜さんは千歌ちゃんを取られかけてるんですからね」

曜「歩夢ちゃんは梨子ちゃんを誤解してるよ。梨子ちゃんはいつも私の見方でいてくれるし…」

梨子「私の話?」

曜「わひゃぁ!?」

梨子「ん?あなた虹ヶ咲の…」

歩夢「はい、上原歩夢です。私の幼馴染がお世話になってるみたいで」

梨子「あぁ、あの子の…こちらこそ色々勉強させてもらってます。ゆっくりしていって下さい」

梨子「…」

曜 (梨子ちゃんが心配そうな顔してる…さっきの噂話聞こえちゃったかな)
 
19: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:30:14.04 ID:pTw7ZrBG
曜「今ね、梨子ちゃんはいい人だって話をしてたんだ」ニコッ

梨子「そう…」ホッ

歩夢 (確かに噂に聞こえたような女狐ではなさそう…ちょっと吹っ掛けてみようかな)

歩夢「あの…梨子さんに伺いたいことがあるんですが」

梨子「えぇ、なんでしょうか?」

歩夢「ずばり、曜さんの千歌ちゃんに対する態度どう思いますか!?」

曜「えぇ!!?」

梨子「えっ…っと?それはどういう意図の…」
 
22: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:34:55.37 ID:pTw7ZrBG
歩夢「だからつまりですね、なんて言えばいいのかな……曜さんのヘタレ具合はダメダメのダメだと思いませんか!!?」

曜「ダメダメのダメ!?」

梨子「分かる!」

曜「梨子ちゃん!?」

梨子「もう本当に遜色抜きでヘタレというかヘタレ以前の話」

梨子「もうだって明らかに口数少ないんだもん!陽キャなのに、陽キャなのに話によってはルビィちゃんよりセリフ少ないからね?」

歩夢「分かります!」

歩夢「だから私が、隙が無くても喋り倒せってアドバイスしたんだよ!」

梨子「いいじゃない、それくらいしてやっと女ってのは丁度よくなるのよ」
 
23: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:51:19.54 ID:pTw7ZrBG
曜 (同じこと言ってる…)

梨子「でもそれ言ったら、曜ちゃん「怖い」って言ったでしょ」

歩夢「そうなんですよ!」

曜「もう帰りたい…」

千歌「三人とも何やってるの?」

曜「あ、千歌ちゃん……」

千歌「なんかすごく疲れてない?…3人がお喋りしてる間に下校時刻になっちゃったよ」

曜「えっもうそんな時間?」

あなた「歩夢ちゃん!本当に浦の星に来てたんだね」

歩夢「えへへ、私もあなたと一緒にAqoursのみなさんに色んなこと教わりたいなと思って」

曜 (すごいさらっと嘘をつくな)
 
24: (中国地方) 2019/10/02(水) 18:51:36.44 ID:pTw7ZrBG
千歌「歩夢ちゃんもうちに泊まりなよ。私の家、旅館なんだ」

歩夢「へえ…あなた千歌ちゃんちに泊まってたんだ…」

あなた「うん。みんなで合宿みたいにね」

歩夢「ふぅん…私もじゃあ千歌ちゃんちに泊まろうかな」

千歌「じゃあ今日は歩夢ちゃんも入れてお泊りだ!わーい」
 
32: (中国地方) 2019/10/02(水) 23:42:26.17 ID:pTw7ZrBG
-十千万-

歩夢「…なんですか?この…液体?」

鞠莉「マルィ特性のシャイ煮でーす!」

歩夢「しゃいに?沼津名物ですか?」

善子「見た目はアレだけど結構いけるわよ」

歩夢「あっホントだ…おいしい」

曜「…」

歩夢『じゃあ私がお手本を見せるのでよく観察してて下さいね』

曜『う、うん』

曜 (とは言ったものの…)

あなた「こうやってみんなで料理するのも楽しいよね!」

歩夢「ふふっ小さい頃一緒に行ったキャンプを思い出すよね」

曜 (本当に隙がなくても幼馴染語りするな…)

曜 (あれメリットよりデメリットの方が多くない…?重い女アピールにしかならない気が…)
 
38: (中国地方) 2019/10/03(木) 16:57:58.16 ID:GxhW9Yi7
※このssでは基本アニメの設定で、幼馴染関係だけG’s+アニメにしてます。
(よしりこ以外は全員幼馴染、ようちか・ダイかなまり・ルビまるで何となくグループ分けされてる。よしまるは同じ幼稚園)


千歌「手を合わせましょう!いただきます!」

みんな「「「いただきまーす」」」

あなた「『手を合わせましょう』なんて久しぶりにやったよ」モグモグ

歩夢「私たちの幼稚園では『手を合わせましょう!ごいっしょに』だったよね」

あなた「そうそう。懐かしいなあ」

歩夢「…」チラッ

曜 (うぅ…歩夢ちゃんが目配せしてくる…私もやれってことなんだろうな…)
 
39: (中国地方) 2019/10/03(木) 16:58:48.79 ID:GxhW9Yi7
曜 (そういっても、そんな昔のこと思い出そうと思ってもなあ…)

曜「うーん…」

果南「そういえば覚えてる?小さい頃こうやってみんなでパーティしたよね」

ダイヤ「懐かしいですね、まだルビィ達がまだ幼稚園に通っていたときのでしょ?」

ルビィ「覚えてる覚えてる!あの時も鞠莉ちゃんが高級食材いっぱい持って来てたもんね」

曜「みんなよく覚えてるね」

千歌「覚えてないの?曜ちゃんが言い出したんだよ」

曜「え?」

花丸「確か、曜ちゃんが千歌ちゃんを誘って、人数が多い方がいいからルビィちゃんとまるが呼ばれて、騒ぎを聞きつけた果南ちゃんがダイヤさんと鞠莉ちゃんを連れてきて…」

善子「あんた記憶力良すぎじゃない?」

歩夢「本当に覚えてないの?」

曜「…あーなんかうっすら覚えているような」

千歌「あーそれは覚えてない顔だ!」

あなた「みんな昔から仲良しさんだったんだね」

歩夢「なんだか私たちみたいだね」

あなた「そうかも」ニコニコ
 
40: (中国地方) 2019/10/03(木) 16:59:54.87 ID:GxhW9Yi7
―海辺―

歩夢「さっきは大盛り上がりだったね。みんな昔の話をしだして、ちょっと疎外感感じるかも…なんて」クスッ

歩夢「曜さんはあまり覚えてなかったみたいだけど」

曜「ううん、思い出したよ。みんなと話してるうちに」

歩夢「じゃあ私が千歌ちゃんの役で、思い出話の練習してみる?」

曜「…いいよ」
 
41: (中国地方) 2019/10/03(木) 17:00:55.19 ID:GxhW9Yi7
曜「…そういえば小学生の頃は千歌ちゃんとよく2人でお泊り会やったなあ」

歩夢「毎回夜更かししてさ、お母さんに怒られたよね~」

曜「怒られるといえばさ、小1の夏休みにラジオ体操誘いに行ったら美渡ねえに『こっちは寝てるんだから静かに支度しろー!!!』って怒られたよね」

歩夢「覚えてる覚えてる!夏休み楽しかったなあ…毎日色んな遊びしてさ」

曜「小4の富士山登山が私は一番記憶に残ってるなあ」

歩夢「あれほんと大変だったよね。でもその分景色は最高だったなあ」

曜「中学校入ってからはさ、夏休みも一緒に水泳部で楽しかったよね」

歩夢「今思えば毎日毎日泳いで日焼けすごかったよね」

曜「今はスクールアイドル漬けであまり遊べないけど、2人で何かを成し遂げようってのは初めてだから新鮮だよね」

歩夢「スクールアイドルはすっごく大変だけど、でも曜ちゃんと一緒だからどんなにつらくても頑張れるよ」

曜「千歌ちゃんは私のこと好き?」

歩夢「うん!だいすきだよ」
 
42: (中国地方) 2019/10/03(木) 17:02:19.03 ID:GxhW9Yi7
―そのころ大広間―

千歌「みんなーアイスだよー…あれ?曜ちゃんと歩夢ちゃんは?また二人で失踪?」

果南「お風呂じゃないの?」

ダイヤ「先ほど、夜風にあたってくると言って外へ出ていきましたよ」

梨子 (…多分2人でマウントの練習でもしてるんだろうな)

梨子「私呼んでくるわね」

あなた「私もいくよ」

梨子「あー、そういえば善子ちゃんあなたに話があるとかなんとか言ってなかったっけ?」

善子「えっ?私そんなこと」

梨子「言ってたわよね?」ゴゴゴゴゴ

善子「え、あっはい。言ってました。はい」

梨子 (ごめん善子ちゃん。足止めよろしく)
 
43: (中国地方) 2019/10/03(木) 17:04:03.30 ID:GxhW9Yi7
―海辺―

梨子「曜ちゃんと歩夢ちゃんは…いた!浜辺の方だ」

曜「私たちが小さいころ…」

曜「千歌ちゃんは…千歌ちゃんは早起きが苦手で、ラジオ体操に誘っても来ることはなかった」

歩夢「え?」

曜「千歌ちゃんは忍耐力がいることが嫌いで、登山や水泳を一緒にしてくれたことはなかった」

曜「スクールアイドルになって、やっと何かを成し遂げられると思ったのに、二人で一緒にいる時間はどんどん減っていった」

梨子「二人とも何を話して……っ!」

曜「私は、小さい壁でも大きい壁でも、千歌ちゃんがそれにぶつかったときに、気の利いた言葉をかけてあげることができなかった」

梨子「曜ちゃん、ダメ!!!」

曜「千歌ちゃんは私のそういうところが」

曜「好きじゃなかったんだと思う……」
 
47: (中国地方) 2019/10/03(木) 20:19:14.11 ID:GxhW9Yi7
歩夢「曜ちゃんの事情はよくわかったよ…作戦を変更しよう」

曜「へ?」

歩夢「そうだ、千歌ちゃんを共依存関係に持ちこもう!」ポン

曜「はい?」

歩夢「まず曜ちゃんがぼろぼろに弱っているように見せかけて、心配してもらう」

歩夢「そこで思わせるんだよ。曜ちゃんは私がいないとダメなんだなと」

歩夢「ここからは簡単、共依存を恋心だと勘違いさせて晴れて二人は結ばれました」

歩夢「うん!穴のない名案だよ」

曜「穴しかないよ!!!」
 
48: (中国地方) 2019/10/03(木) 20:43:46.14 ID:GxhW9Yi7
曜「ポンじゃないよ!ていうか全体的に発想が危険なんだよ!」

歩夢「じゃあ危険だの怖いだの言い続けて曜ちゃんは諦めるの?それでいいの?」

曜「それは嫌だよ…だけどもっとやり方ってもんがさ!ねえ梨子ちゃん私おかしなこと言ってないよねえ!?」

梨子「曜ちゃん……」

梨子「今回ばかりは歩夢ちゃんが正しいわ…」

曜「うそーーーーーー!!?」

梨子「確かに共依存はやりすぎかもしれない」

梨子「けどね、曜ちゃん。あなたは千歌ちゃんに傷ついていることを知ってもらわないといけない。じゃないとこのまま同じことをずっと繰り返していくでしょ?」

曜「それは…」

歩夢「さあ2対1だよ。どうする?」

曜「……」
 
72: (中国地方) 2019/10/04(金) 19:51:47.24 ID:OsYsLq9r
>>54
私はスレ立てしたあとに宮川大輔かな?と思いました
 
56: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:09:11.83 ID:OsYsLq9r
梨子「ただいま」

千歌「もう遅いよ~アイス溶けちゃうから片付けちゃった…ん、曜ちゃんは?」

梨子「曜ちゃん、千歌ちゃんに話があるって」

千歌「?」

梨子「いい?話がちゃんと終わるまで帰ってきちゃだめだからね!もし途中で帰ってきたら、帰ってきたら……」

千歌「帰ってきたら…?」

梨子「…いえ、途中で帰ってきてもいいわ」

千歌「なんだそりゃ…」

あなた「曜ちゃんになにかあったの?」

歩夢「んー、ちょっとした泣き言、かな」

あなた「?」
 
57: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:10:02.81 ID:OsYsLq9r
梨子「ただいま」

千歌「もう遅いよ~アイス溶けちゃうから片付けちゃった…ん、曜ちゃんは?」

梨子「曜ちゃん、千歌ちゃんに話があるって」

千歌「?」

梨子「いい?話がちゃんと終わるまで帰ってきちゃだめだからね!もし途中で帰ってきたら、帰ってきたら……」

千歌「帰ってきたら…?」

梨子「…いえ、途中で帰ってきてもいいわ」

千歌「なんだそりゃ…」

あなた「曜ちゃんになにかあったの?」

歩夢「んー、ちょっとした泣き言かな」

あなた「?」
 
79:>>78 指摘ありがとうございます。>>57と>>58の間に補完して読んでください(中国地方) 2019/10/04(金) 21:59:57.26 ID:OsYsLq9r
―海辺―

千歌「曜ちゃーん?どうしたの?」

曜「千歌ちゃん…」

千歌「…元気ないね。何かあった?」

曜「なにかあったってわけじゃないんだけど」

千歌「梨子ちゃんから話があるって聞いたけど」

曜「あ、うん、それはそうなんだけど、」

千歌 (確か、ラブライブ予備予選前にも…)

千歌「ねえ、私…ちゃんと話聞くよ」

千歌「昔は頼りなかったかもしれないけど、でも、今は違うよ」

千歌「昔とは違うよ、私も曜ちゃんも」
 
58: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:10:21.84 ID:OsYsLq9r
曜「それは、分かってる…千歌ちゃんはすごくすごく変わった。見た目の話じゃなくて、」

曜「千歌ちゃんは昔から凄かった…けど今は昔よりもっとずっと凄くなったと思う…」

曜「私は…昔よりダメになったかもしれない」

千歌「そんなことないよ!曜ちゃんは昔も今もずっとキラキラしてて、輝いてるよ」

千歌「それに昔の私は…曜ちゃんが思ってるような人間じゃなかったと、思う」

千歌「って、そんなこと今はどうでもよくて…私はちゃんと曜ちゃんの話を聞けるよ」

千歌「予備予選のときとも違うよ、ちゃんと向き合うことができるよ」

千歌「私は曜ちゃんのことが好きだから、絶対に好きだから、どんな曜ちゃんも受け入れるよ」

曜「……そんなことないよ」

千歌「え」
 
59: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:11:04.14 ID:OsYsLq9r
曜「私は、千歌ちゃんの勇気を奮い立たせてあげられるような、そういうことができない」

曜「私は、千歌ちゃんが傷ついている時にかけてあげる言葉を知らない」

曜「千歌ちゃんは、自分で気づいてないかもしれないけど、千歌ちゃんはそういう私のことがきっと……」

千歌「…」

千歌「なにそれ」

千歌「なんなのそれ、何言ってるの?私の勇気とか、私が傷ついてるとか全部私の問題じゃん」

千歌「曜ちゃんの話じゃないじゃん!何言ってるの!!?」

曜「だから、私は千歌ちゃんの役に立ってあげないといけなくて」

千歌「さっきから、曜ちゃん、あげるあげるってさ!馬鹿じゃないの!?曜ちゃんは私の召使いじゃないよね」

曜「ばっ…馬鹿じゃないよ!友達なんだから、幼馴染なんだから役に立ちたいと思って当然でしょ!!?」

千歌「じゃあ、役に立たなかったら友達のこと嫌いになるの!?さっきから曜ちゃんの言ってること無茶苦茶だよ!!!」
 
60: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:11:28.32 ID:OsYsLq9r
千歌「それにさ千歌が曜ちゃんになんかしてあげたことがあるの!?ないでしょ!!?」

曜「あるよ!!!なんで分かんないの?昔からさあ!」

千歌「じゃあなんなんだよ!!?言ってみろよ!!!」

曜「千歌ちゃんは私が成功したら絶対喜んでくれてたでしょ!!10m泳げるようになったとかだけでさあ!!!」

千歌「そんなの当たり前でしょ!!!なんの役に立つってんだよ!!!」

曜「生きる希望になるでしょ!!!?そんなことも分からないなんてそっちこそ馬鹿じゃないの!!?」

曜「そんなさあ!小テストで満点取ったとか、二重跳びができるようになったとかどーでもいいことで毎度毎度大袈裟に褒められたらさあ!好きになるに決まってんじゃん!」

千歌「はあ!?」

曜「少しは人の気持ちも考えてよ!そんなん千歌ちゃんに褒めてもらうためになんでも頑張っちゃうに決まってるじゃん!」

曜「なのにさあ!誰彼構わずかわいいかわいいすごいすごいってさあ!人の気持ちをもてあそぶのもいい加減にしてよ!!!」
 
61: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:11:49.75 ID:OsYsLq9r
曜「挙句の果てにはラブライブとμ’sと梨子ちゃんにばっか入れ込んで私のことも少しは気にかけてよ」

曜「だいたい千歌ちゃんかわいいんだから千歌ちゃん大好きになるに決まってるでしょ!!?」

千歌「ちょっと」

曜「なに!!?そもそも千歌ちゃんが」

千歌「ちょっとそれ以上は…」/////

曜「あっ…」
 
62: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:12:35.62 ID:OsYsLq9r
曜「あ、今のは、好きってのはそのちょっと違くて」/////

千歌「あ、や、曜ちゃんが千歌のこと好きってのは気づいてたから、そこはまあいいんだけど、そう面と向かって言われると」

曜「気づいてたの!!?」

千歌「う、ん、まあ、流石にそれは…」/////

曜「……えっと」

千歌「……」

曜「……」
 
63: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:15:05.00 ID:OsYsLq9r
曜「あの、その、付き合いたいとか、そういうのは、いいから、ほら、スクールアイドルとかも、あるし」

千歌「…へっ?あああ、あ、うんそうだね」

千歌「じゃあ、いつか2人ともが、落ち着いたとき、その、付き合ってみる?」

曜「えっ」

千歌「いや、その、まだそのとき好きだったらで、いんだけど」

曜「ほ、本当に?本気で言ってる?」

千歌「マジの本気で言ってます…」/////

曜「……じゃあ、そのときに、なったら、よろしくお願い、します…」/////

千歌「は、はい」////

曜「あの、じゃあ、、ど、どうしようか、」

千歌「あ、もう、言いたいことないなら」

曜「え、あ、はい、ありません」

千歌「じゃあ、部屋、戻ろうか」

曜「あ、うん、そうだね…」
 
64: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:15:47.32 ID:OsYsLq9r
―大広間―

曜「と、いうわけで…ありまして…」

梨子「は?それマジで言ってる?」

曜「マジです……どうしよう梨子ちゃん……」

歩夢「どうしようって、大成功だよ!もっと喜ぼうよ」

曜「そんな、だって、急展開すぎて、もう、私ついていけない」クラッ

梨子「ちょっしっかりして!」

歩夢「その豆腐メンタル治さないとどうにもならないよ」
 
65: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:16:09.16 ID:OsYsLq9r
歩夢「それにしても、録音しておいて正解だったね!言質も取れたことだし」ピッ

曜「録音!!?」

梨子「あっ元気になった」

歩夢「はい、曜ちゃんのポケットにこっそりと」

曜「そんなものまで持ち歩いてるの!!?」

歩夢「いえ、これは私のじゃなくて」チラッ

梨子「…」

曜「梨子ちゃん!!?」

曜「…ダメだ……もう誰も信じられない…」ブツブツ

梨子「いや、仕掛けようって言ったのは歩夢ちゃんだから!別に犯罪目的で持ち歩いてるわけじゃないから!!!」
 
67: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:24:05.64 ID:OsYsLq9r
歩夢「…ま、なんだっていいけどね、それにもう戻ってくるみたいだし」

ガララララ ピシャッ

千歌「みんな~アイスだよ~!」

ルビィ「わーい!!!」


梨子「ほら、曜ちゃん、私たちに構ってないで行った行った」

曜「あ、うん」


曜「まだ食べてなかったんだね」

千歌「ああ、ほらみんな揃ってなかったからさあ」

曜「……」

曜 (こういうとこなんだよなあ……)クゥゥゥ

千歌「んー私はどれにしようかな~…あっそうだ!」

千歌「ん!みかんアイス!」

千歌「半分こ、しよ?」ニコッ

曜「……」

曜「うん!」ニカッ
 
68: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:24:21.57 ID:OsYsLq9r
おしまい
 
69: (中国地方) 2019/10/04(金) 18:25:01.33 ID:OsYsLq9r
保守、コメントしてくださった方、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1570006548/

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