【SS】海未・絵里「嘘発見器?」

SS


1: 2016/12/27(火) 17:01:25.91 ID:ACLrFcc8.net
穂乃果「絵里ちゃーん! 遊びに来たよ!」

絵里「穂乃果、いらっしゃい。待ってたわよ。海未もおかえり」

海未「ただいま帰りました。希はもう来ていますか?」

絵里「ええ。あなたたちより少し前に。とりあえず二人ともあがって」

穂乃果「おじゃましまーす!」

3: 2016/12/27(火) 17:02:14.71 ID:ACLrFcc8.net
希「おお、海未ちゃん。久しぶりやね」

海未「希、お久しぶりです。その後の生活はどうですか? 穂乃果がなにか迷惑をかけていませんか?」

穂乃果「大丈夫だよ! ほのか、おりこうさんにしてるもん。ね、のぞみちゃん?」

希「そうやね。ちょ~っとばかしおっちょこちょいなところもあるけれど、よくお手伝いしてくれるんよ」

穂乃果「ほらね! わたしの言ったとおりでしょ!」

海未「胸を張ることではありません。一緒に暮らすのであればそれくらい当然です」

穂乃果「むう……」

4: 2016/12/27(火) 17:02:53.70 ID:ACLrFcc8.net
穂乃果「そういう海未ちゃんの方はどうなのさ?」

海未「わたしですか? わたしの方はとくに……」

希「そんなの決まっとるやん。毎日えりちとラブラブしとるんやろ?」

海未「なっ!? そ、そんな破廉恥なことはしていません!」

希「あれ? ウチは単に仲良くしとるんやろな~と思って聞いただけやん。海未ちゃんは何を想像したんかな~? もしかして意外とむっつりさんだったりして!」

穂乃果「あー! 海未ちゃんのえ ちぃ~!」

海未「…………」

希「な、な~んちゃって! 真面目な海未ちゃんがそんなことするはずないやんな!」

穂乃果「そ、そうだよね! いや~しっぱいしっぱい! あはは……はは……」

海未「……二人とも、覚悟はできていますね?」

5: 2016/12/27(火) 17:03:38.37 ID:ACLrFcc8.net
絵里「はーい、みんなおまたせ! 飲み物持ってきたわよ! って、なんで希と穂乃果は頭を抱えているの?」

海未「さあ? どこかにぶつけでもしたんじゃないですか?」

希「うううぅぅぅ……ちょっと調子に乗りすぎたんよ……」

穂乃果「なんでほのかまで……」

絵里「まぁいいわ。よいしょっと」

海未「絵里、ありがとうございます」

絵里「ええ。……それで、そっちはどんな感じ?」

希「そうやね。穂乃果ちゃんがいると毎日がお祭りみたいでとっても楽しいんよ。この騒がしさがウチには合っとるんかも」

穂乃果「ほのかも楽しいよ! それに、のぞみちゃんの作るおうどんとっても美味しいんだよ!」

希「穂乃果ちゃんの肉じゃがもなかなかのもんやん」

穂乃果「えへへ」

6: 2016/12/27(火) 17:04:04.02 ID:ACLrFcc8.net
絵里「まあ、楽しそうでよかったわ。でも、こっちも負けてないわよね?」

海未「そうですね。わたしも毎日が楽しいです。ですが、今までの生活とまるで勝手が違っていて戸惑うことも多々あります。それで絵里にも迷惑をかけてしまって」

絵里「そんなことないわよ。わたしだってドジっちゃうこともあるし、そういうのは言いっこなしよ」

希「そうやん。慌てなくたってだんだんとこの生活にも慣れていくやろうし、心配する必要はないんやないかな?」

海未「二人とも、ありがとうございます」

7: 2016/12/27(火) 17:04:43.50 ID:ACLrFcc8.net
穂乃果「あっそうだ! のぞみちゃん! このまえ買ったあれやろうよ! 今日持っていくって言ってたよね!」

希「おっ! そうやね!」

絵里「なに? なにか持ってきたの?」

希「ふっふっふ。それはやなあ……。じゃーん! これや! 穂乃果ちゃん、説明を!」

穂乃果「了解しましたっ! これはなんと、質問に答えた人が嘘をついているかどうかが分かるというすごい機械なのです!」

海未・絵里「…………」

穂乃果「あれっ!? なにその反応!? ほんとに当たるんだよ!」

海未「あなたたちはまたそんなものを……」

希「ゴホン。まあすごい機械かどうかはともかく、けっこう面白いんよ? みんなでやってみん?」

絵里「ふふふ、せっかくだしやってみましょうか」

海未「絵里がそういうなら構いませんけれど」

穂乃果「よし、きまりだね!」

9: 2016/12/27(火) 17:05:33.05 ID:ACLrFcc8.net
絵里「なるほど。ここに指をおくのね。それでその人がうそをついたら電気が流れるというわけ」

希「そういうこと! じゃあ誰が指を置くかじゃんけんで決めるんよ! 負けた人が指を置いて、勝った人が質問するってことでいい?」

絵里「ええ」

海未「了解です」

穂乃果「よーし! じゃあ行くよ! じゃん、けん、ぽん!」

海未「あっ、勝ちました」

穂乃果「それじゃあ海未ちゃんは質問を考えておいてね! それで、私たちはもう一回だね! じゃん、けん、ぽん!」

絵里「あら、負けちゃった」

希「最初の犠牲者はえりちやね」

絵里「犠牲者って……。でも、なんかドキドキするわ」

10: 2016/12/27(火) 17:06:31.45 ID:ACLrFcc8.net
穂乃果「よし、じゃあ海未ちゃん質問をどうぞ! あっ! はいかいいえで答えられる質問にしてね!」

海未「そうですね。それではいきます。絵里はロシア語を話すことができますか?」

絵里「えっ!? は、はい……、いたっ!」

海未「なるほど。まったくの偽物というわけではないようですね」

穂乃果「でしょ!? でしょ!? やっぱりほのかの言ったとおり!」

希「それじゃ、チュートリアルも終わったことやし次からが本番やね」

絵里「ちょ、ちょっと! みんなしてどういうことよ! わたしの味方はいないわけ!?」

希「え? じゃあえりちロシア語しゃべってみせて」

絵里「そ、それは、その……、ハ、ハラショー」

穂乃果「よし! じゃあ次だよ!」

絵里「ちょっと、待ちなさいよ!」

11: 2016/12/27(火) 17:07:16.44 ID:ACLrFcc8.net
穂乃果「出さなきゃ負けよ! じゃん、けん、ぽん!」

絵里「やった! 勝ったわ! ふふふ、負けた人は覚悟しておきなさい」

穂乃果「こ、これは負けられないよ。行くよ! じゃん、けん、ぽん! あっ!」

海未「穂乃果、ご愁傷様です」

希「いや~やっぱり穂乃果ちゃんは美味しいところを持っていくんやなあ」

絵里「さあ、穂乃果。手を置きなさい」

穂乃果「うう……怖いよ……」

絵里「じゃあいくわよ! 穂乃果は海未の作詞ノートをこっそりのぞき見したことがある!」

穂乃果「えっ!? い、いいえ……、いっつ!」

海未「……穂乃果?」

14: 2016/12/27(火) 17:08:32.78 ID:ACLrFcc8.net
穂乃果「は、はい」

海未「見たのですか?」

穂乃果「あ、あの」

海未「見たのですね?」

穂乃果「ごめんなさいいいぃぃぃ!」

海未「……明日から大学の課題はすべて一人でやってください」

穂乃果「そんなぁ! ごめんってばぁ!」

絵里「くすくす。それじゃあ次のゲームを……」

海未「絵里、どうしてあのノートのことを知っているのですか? わたしから話したことはなかったはずですけれど」

絵里「えっ? そ、それは前に誰かから聞いたことがあったのよ」

海未「まあ質問してみればわかることですよね。次に絵里にする質問は決まりました」

絵里「……」ダラダラ

希「えりち、みごとに自爆したね」

穂乃果「やーいやーい! ざまあみろー!」

絵里「い、いいのよ! もう負けないんだから! いくわよ! じゃん、けん、ぽんっ!」

15: 2016/12/27(火) 17:09:29.66 ID:ACLrFcc8.net
希「あっ、負けちゃった。どんな質問されるんやろな~」

絵里「なんで嬉しそうなのよ。じゃあもう一回、じゃん、けん、ぽん!」

穂乃果「やった! わたしの勝ちだ!」

希「よーし。穂乃果ちゃん、いつでもええよ!」

穂乃果「んーとねー……そうだ! じゃあ質問いくよ! のぞみちゃんはわたし、高坂ほのかのことが好きですか?」

希「そんなの聞くまでもないやん。もちろん大好きだよ!」

海未「電気はきていないみたいですね」

絵里「平和に終わりそうでなによりだわ」

希「うんうん。穂乃果ちゃんはいい子やなあ。ウチが望んでいたのはこういう雰囲気なんよ」

穂乃果「わーい! ありがとうのぞみちゃん! もしかしてμ’sの中でいちばん好きだったりする!?」

希「それはどうやろな~? どうしても聞きたいんならもう一回うちに質問する権利を勝ち取ることやね! まあ、その機会があるかどうかは分からんけど」

穂乃果「よーし! ほのか、がんばっちゃうよ!」

17: 2016/12/27(火) 17:10:10.94 ID:ACLrFcc8.net
穂乃果「じゃあ次だよ! せーの、じゃん、けん、ぽん! ……あっ、また勝っちゃった!」

絵里「あら、連続でなんて強運ね」

希「…………」

海未「希? どうかしましたか?」

希「え!? い、いや、なんでもないんよ! じゃあ質問される人を決めよっか! じゃん、けん、ぽん! ……あっ」

穂乃果「やったー! じゃあさっそく……」

希「ちょ、ちょっとまち! ほ、ほら、もっと面白い質問あるんやないかな?」

穂乃果「え? そうかな? ……うーん、思いつかないや。というわけでいくね!」

希「まっ……」

18: 2016/12/27(火) 17:10:54.43 ID:ACLrFcc8.net
穂乃果「いくよ! のぞみちゃんがμ’sの中でいちばん好きなのは、わたし、高坂ほのかである!」

希「……う、うん! そのとおり……いたっ!」

穂乃果「あっ、いちばんじゃなかったかー! ちょっと残念だなあ……。でも、ほのか知ってるよ! 一番はにこちゃんでしょ!」

希「う、うん! 実はそう……っ!」

穂乃果「え? にこちゃんでもないの? だったら絵……」

絵里「ちょ、ちょっと穂乃果! 質問はひとつまでって約束でしょ!」

穂乃果「あっ、そうだったね! ごめんごめん!」

海未「…………」

希「ま、まったく! 穂乃果ちゃん、かわいい顔して油断ならんなあ! なあ、海未ちゃん?」

海未「…………」

絵里「う、うみ? だいじょうぶ?」

海未「…………」

19: 2016/12/27(火) 17:11:34.49 ID:ACLrFcc8.net
希「で、でも、ウチは二人のこと応援しとるよ! これはほんとにほんと! ほ、ほら、電気も流れてないやろ?」

海未「……確かに、本当のようですね」

希「うん! だから好きっていっても、あくまで友達としてってことやん!」

海未「分かりました。希、申し訳ありません」

希「わ、わかってくれたならいいんよ」

絵里「全く、ドキドキさせないでよ……」

穂乃果「え? なになに? どうしたの?」

海未「穂乃果のせいです!」

絵里「穂乃果のせいよ!」

希「穂乃果ちゃんのせいやん!」

穂乃果「え!?」

21: 2016/12/27(火) 17:12:19.11 ID:ACLrFcc8.net
絵里「で、どうする? まだ続けるの?」

海未「どうしましょうか」

穂乃果「え? もっとやろうよ!」

希「確かに、ここで終わってしまうと今後にも影響しそうやんな」

絵里「よし、気分を変えていきましょう! 海未もいいかしら?」

海未「はい。では、わたしが音頭をとりますね。じゃん、けん、ぽん!」

希「あっ、ウチの勝ちやん!」

海未「おめでとうございます。それではもう一度ですね。じゃん、けん、ぽん!」

絵里「あっ、負けちゃった」

希「えりちかぁ。どんな質問しようかな~」

絵里「変なのはやめてよ」

22: 2016/12/27(火) 17:13:08.08 ID:ACLrFcc8.net
希「あっ、じゃあ前から気になってたこと聞いてみよ! えりちはウチの占いを信じてる?」

絵里「いいえ、信じていないわ」

穂乃果「電気来てないみたいだね」

海未「ということはこれは本心だということですね」

希「えりち……そこは嘘でも信じとるっていってほしかったんよ……」

絵里「だって嘘ついてもすぐにばれちゃうじゃない。わたし占いは信じていないけど希のことは信じてるもの。それじゃだめかしら?」

穂乃果「おおっ! かっこいい!」

希「えりち……!」

海未「…………」

23: 2016/12/27(火) 17:13:45.26 ID:ACLrFcc8.net
絵里「さて! じゃあ次にいきましょうか! じゃん、けん、ぽん!」

希「お! 海未ちゃんの勝ちやん!」

海未「最初に勝って以来ですね。どんな質問にしましょうか」

絵里「じゃあ3人でいくわよ! じゃん、けん、ぽん!」

穂乃果「あっ! 負けちゃった!」

海未「穂乃果ですか。そうですね、穂乃果に、質問。……ふふっ」

穂乃果「う、うみちゃんなに? その顔、嫌な予感がするんだけど」

海未「いえ、なんでも。それでは質問です。穂乃果は希とキスをしたことがありますか?」

穂乃果「えぇ!?」

25: 2016/12/27(火) 17:14:38.88 ID:ACLrFcc8.net
絵里「あら、予想外の質問ね」

希「海未ちゃんも大胆やなぁ」

穂乃果「…………」

海未「穂乃果、どうかしましたか?」

穂乃果「い、いや! いま答えるよ! キスなんてしたことはない……あいたっ!」

希「え!? ど、どういうことなん!?」

絵里「ちょっと、なんで希が一番驚いているのよ」

希「だ、だってウチはそんなこと一度も……」

穂乃果「ち、ちがっ……! のぞみちゃん、これは違うの!」

希「ち、違うって?」

穂乃果「だからっ! これは……その……」

27: 2016/12/27(火) 17:15:44.87 ID:ACLrFcc8.net
海未「別に隠す必要はないのではないですか?」

穂乃果「ちょ、ちょっと! 海未ちゃん!」

希「穂乃果ちゃん。正直に言って?」

穂乃果「うっ……。その……のぞみちゃんが寝てる時に……つい……」

希「…………」

穂乃果「ごっ、ごめんなさ……」

希「今度からは隠れてするんやなくてちゃんといって」

穂乃果「うん……え?」

希「べ、べつにウチも……。と、とにかく、そういうこと! 分かった?」

穂乃果「そ、それってどういう……」

希「はい! やめやめ! このはなしはここでしゅーりょー!」

海未「ふふっ、青春ですね」

絵里「あなたねぇ……」

28: 2016/12/27(火) 17:16:32.02 ID:ACLrFcc8.net
希「あっ! もうこんな時間やん。まったく、こんな大やけどするなんて思ってなかったんよ」

穂乃果「ほのかだって……」

絵里「あら、わたしは楽しかったけれど?」

海未「色々ありましたがわたしも楽しかったです」

希「それならわざわざ持ってきたかいがあったんよ。じゃ、夕飯の準備もあるしそろそろ帰ろか」

穂乃果「うん!」

29: 2016/12/27(火) 17:17:14.21 ID:ACLrFcc8.net
絵里「またいつでも来てね。待ってるわ」

穂乃果「うん! 今度は海未ちゃんと絵里ちゃんがこっちに遊びに来てね!」

希「その前に部屋を少しは片付けんとな」

穂乃果「うっ」

海未「希、穂乃果になにか至らぬことがありましたらいつでも連絡してください」

希「おっけー!」

穂乃果「ちょ、ちょっと、だいじょうぶだってば!」

絵里「くすくす。じゃあね、希はあした学校で」

海未「二人ともさようなら。穂乃果、明日は課題を忘れずに」

穂乃果「分かってるってば! じゃあね! 絵里ちゃん! 海未ちゃん!」

希「ほならな~!」

30: 2016/12/27(火) 17:18:07.47 ID:ACLrFcc8.net
絵里「ふう、行っちゃったわね。まるで台風みたい」

海未「…………」

絵里「うみ? どうかした?」

海未「……」ギュッ

絵里「あら」

海未「……えりはわたしのことが好きですか?」

絵里「もちろんよ」

海未「それは恋人として好きということですか?」

絵里「ええ。わたしはうみを恋人として好きよ」

海未「……わたしもえりを恋人として好きです」

絵里「そう。嬉しいわ」

32: 2016/12/27(火) 17:19:08.09 ID:ACLrFcc8.net
海未「……」パッ

絵里「もういいの?」

海未「……はい」

絵里「ふふっ。……うみって意外と独占欲が強いのね」

海未「なっ……!」

絵里「心配しなくても、エリチカはあなただけのものよ」

海未「べっ、べつに心配などしていません!」

絵里「くすくす。かーわいい」

海未「もうっ! しりません!」

33: 2016/12/27(火) 17:21:33.45 ID:ACLrFcc8.net
とりあえず以上です
短いですがお付き合いありがとうございました

即興で書く自信がなかったので書き溜めにしました
機会があれば挑戦してみたいと思います

35: 2016/12/27(火) 17:22:41.46 ID:8pzNh48Y.net

ハラショー!

45: 2016/12/27(火) 20:22:36.22 ID:xRodOVvj.net
おつおつ
ちゃんと付き合ってるのに不安がる海未ちゃん可愛かった

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1482825685/

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