【SS】海未「絵里っ!あなたは最低ですっ!///」バシーン

umiうみ2314 SS


1: 2016/04/11(月) 07:28:58.80 ID:MwnZVW3N.net
海未「あ、貴方という人はなんて事を……///」ワナワナ

絵里「そ、そんなに怒らなくても……」ヒリヒリ

海未「あなたがそんなことをする人だとは思いませんでしたよ!!」

絵里「そんな……だって……」


絵里「キスしようとしただけなのに……」

3: 2016/04/11(月) 07:34:09.04 ID:MwnZVW3N.net
海未「なぜですか!なぜ今しようと思ったんですか!? 事と次第によっては……」

絵里「だ、だって、いい雰囲気だったじゃない……」

海未「そんな雰囲気知りません!///」バシーン

絵里「あうっ」ヒリヒリ

海未「せっかくの付き合って一周年の記念日だというのに、き、き…きす……なんて破廉恥な事を…///」

絵里「……ごめんね」

海未「もう少し順序というものを考えてください!///」バシーン

絵里「」ヒリヒリ

4: 2016/04/11(月) 07:38:00.85 ID:MwnZVW3N.net
―――――――――――
―――――




絵里「海未……私たち、付き合ってるのよね?」

海未「え? え、えぇ…」

絵里「付き合ってどれぐらいになるのかしら」

海未「何を言ってるんですか、先日一周年記念でデートをしたじゃないですか」

絵里「そうね…」

海未「そうです、そ、そこで…手を…///」

絵里「え?」

海未「……手もつないだじゃないですか…///」ボソッ

絵里「……」

9: 2016/04/11(月) 07:46:10.40 ID:1JER4TRc.net
最近のえりうみの流れなんなんだ
いい世界になったな

14: 2016/04/11(月) 07:55:18.05 ID:MwnZVW3N.net
――――――――
――――

絵里「…というワケなの」

にこ「へぇー、海未も相変わらずね」

絵里「私としてはもう少し進展したいのだけれど……」

にこ「まぁそーよね」

絵里「何かいい方法は無いかしら?」

にこ「んー…そうねー、雰囲気で流せないなら多少強引に……」



にこ「…っていうか、なんでにこのトコに来たのよ」

絵里「? だって真姫とトコロかまわずシてるでしょう?」

15: 2016/04/11(月) 08:02:41.36 ID:MwnZVW3N.net
にこ「してないわよ!」

絵里「そんなことはどうでもいいの、何かいい知恵は無いかしら?」

にこ「どうでも……ま、まぁ、いいわよ」


にこ「まぁそうね、やっぱり一回強引にでもしてみるっていうのも手じゃない?」

絵里「力ずくって事?」

にこ「じゃなくて、キスしたいって熱意を訴えるワケよ、相手が折れるまで」

絵里「そう…そうね……」


ポワンポワンポワンポワワ~ン


~~~~~~~~~~~~~~~


絵里『海未!キスさせてちょうだい!』

海未『な、何を言ってるんですか!///』

絵里『お願い!キスがしたくてしょうがないの!』

海未『なっ…わかりましたよ、そこまで言うのなら……///』

絵里『海未…///』ラブラブチュッチュ


~~~~~~~~~~~~~~~



絵里「……イケるかもしれないわね」

にこ「そーね、まぁ一回しちゃえばあとはハードルも下がるでしょうし、そういうのもアリよ」

絵里「早速試してみるわ!」

17: 2016/04/11(月) 08:04:19.01 ID:MwnZVW3N.net
―――――――――――

絵里「駄目だったわ…」

にこ「……」

絵里「土下座までしたのに……」

にこ(うわっ…)

絵里「もう一生キスは出来ないのかしら……」

にこ「……」

22: 2016/04/11(月) 08:37:07.89 ID:MwnZVW3N.net
にこ「海未はなんて言ってるのよ」

絵里「え?」

にこ「どうすればキスを解禁してくれるのか、聞いた事無いの?」

絵里「えぇ、それはこの前聞いたのだけれど…」

にこ「へぇ、どんな?」

絵里「まず、キスをする一週間以上前に、事前連絡をくれって」

にこ「はぁ?」

絵里「心と身体の準備があるらしいの」

40: 2016/04/11(月) 18:00:01.38 ID:1JER4TRc.net
にこ「馬鹿なこと言ってないで、さっさと練習の準備しなさいよ」

絵里「……もう、少しくらい話聞いてくれてもいいじゃない」

ー練習後ー

絵里「じゃあ今日はこのくらいにしましょうか、みんな練習お疲れ様」


ことり「海未ちゃん、一緒に帰ろう?」

海未「あ、すみません…今日は、ちょっと…」

ことり「あっ…そっかぁ……頑張ってね、海未ちゃん♡」ニコリ

海未「頑張るって、何をですか?」

ことり「それは…いろいろだよぉ」

海未「…はぁ」

41: 2016/04/11(月) 18:03:42.03 ID:1JER4TRc.net
絵里(さて、私も帰りましょう)

海未「え、絵里っ!」

絵里「ん……海未、どうしたの?」

海未「え、えっと…その……//」モジモジ

絵里「……?」

絵里「ああ、打ち合わせね!ちょっと待ってて………」

海未「あっ、いえっそうではなく……」

海未「…今から、帰宅なされるのですよね?」

絵里「ええ、そのつもりだけど…」

海未「あの……よかったら、ご一緒させてもらってよろしいでしょうか?」ドキドキ

42: 2016/04/11(月) 18:07:05.90 ID:1JER4TRc.net
絵里「え?それはもちろん…構わないけれど」

海未「本当ですか!?ありがとうございます!すごくうれしいです!」パァァ

絵里(そんなの私のほうが嬉しいわよ!あなたの方から誘ってくれるだなんて思わなかったもの!…なんて言おうとしたけれど)

絵里「う…うん///」

絵里(あまりにも笑顔がまぶしすぎて言葉を繋げられなかった)


テクテク

絵里(思い返してみると…最近でこそ増えたけど、それこそ最初の方は全く一緒に帰った時がなかったわね)

絵里『海未~♡一緒に帰りましょ?』ツンツン

海未『ひゃあああっっ!?え、絵里!?いきなり話しかけないでください!///』

絵里『えぇぇ……』

絵里『ごめん……それで、一緒に帰りましょ?』

海未『い、いっしょに……かえる…?』

海未『なんですか…なんなんですかそれは///』

絵里『なにって……』

海未『ムリですそんなの///はずかしぃ~~~!!』ピューーー

絵里『あ、ちょっと、どこ行くの!?』

44: 2016/04/11(月) 18:10:22.06 ID:1JER4TRc.net
絵里(…こんなことが幾度も……)

絵里(これ以外にも、付き合う前は普通にできていたのに、付き合ってからはできないと言ったことがよくあった)

絵里(そう思えば今回海未から誘ってきたっていうのは…ある意味すごいことなのだろうけど、いまいち頭で理解が追いついていないわね)

絵里「………」テクテク

海未「………///」

ピト

海未「あっ///」

絵里「あ、ごめんなさい」

海未「いえ…こちらこそ……//」

絵里(こうやって手が触れ合うだけでも恥ずかしがるのだから……まあ、そこが可愛いところではあるけれど)

45: 2016/04/11(月) 18:13:50.59 ID:1JER4TRc.net
ピト ピトッ

絵里「……ん?」チラ

絵里(よく触れ合うのでチラと手の方を見てみると、海未が意図的に手を動かしているようだ)

絵里(一体どういうつもr…………)

ギュッ

絵里「!!」ドキ

海未「………///」カァァ

絵里(こんなことって……海未が自分から手をつないでくるなんて……)

絵里(嬉しい!飛び上がるほど嬉しい!…のだけれど……)

46: 2016/04/11(月) 18:16:59.40 ID:1JER4TRc.net
女生徒「わっ//あれ見て……」

女生徒「絢瀬先輩と園田さんだ…//付き合ってるとは噂されてたけどこんなところで…大胆///」

絵里(さすがに人目があるところでは私も恥ずかしいわ…//)

パッ

海未「えっ………」

絵里「ごめん海未、今はちょっと……」

海未「あ、え、あの……」ジワッ

絵里「!?」

海未「そ、そうですよね…嫌、でしたよね。私と手を繋ぐだなんて……」ポロポロ

絵里「え、ちょ……」

47: 2016/04/11(月) 18:20:15.23 ID:1JER4TRc.net
女生徒「あれ…園田さん泣いてない?」

女生徒「ケンカかな?…かわいそう」

絵里「ちょ、海未、落ち着きなさい……」

海未「だ、大丈夫です…落ち着いてますから……ヒグッ」ポロポロ

絵里「……ああもう!こっち来なさい!」

ギュッ

海未「えっ?」

絵里「走るわよ」ダッ

海未「ち、ちょっと!?///」

49: 2016/04/11(月) 18:23:55.72 ID:1JER4TRc.net
ー公園ー

絵里「はぁ……はぁ…」

絵里「ここなら…人目もないし…大丈夫よね?」

絵里「ごめんね海未、急に走り出しちゃって……」

海未「い、いえっ……///」

絵里「ほら、涙拭いて」フキフキ

海未「ふぁあっ//」ボンッ

絵里(ハンカチ越しに海未の体温が上がっていくのがわかった。これも相当恥ずかしいようだ)

絵里「とりあえず落ち着きましょう?飲み物買ってくるから」パッ

海未「あっ……」

ギュッ

絵里「海未……?」

海未「こちらのほうが…一番落ち着きます……//」

絵里「……///」

50: 2016/04/11(月) 18:27:20.13 ID:1JER4TRc.net
絵里(……なんとなくわかった気がする)

絵里(海未は、一度やってしまえば後からは抵抗なく、それどころか積極的にアプローチしてくるようだ)

絵里(ただ、最初の一回をするまでがとてつもなく長いだけで……)

絵里(これは海未の生活そのものにも当てはまることかもしれない。弓道、剣道、舞踊、そしてスクールアイドル。これほどできることが多いというのはこの性質のためということもある)

絵里(そうとわかれば……こちらからも仕掛けてみようかしら)

絵里「ねえ海未、好きな飲み物って何がある?」

海未「え?好きな飲み物ですか?えぇと…そうですね……」

海未「炭酸以外であればなんでも……あ、でも強いて言えば『お湯』でしょうか」

51: 2016/04/11(月) 18:30:32.36 ID:1JER4TRc.net
絵里「お湯……?」

絵里「お、お茶でいいかしら……?」

絵里「ちょっと待っててね」パッ

海未「あ……」シュン

絵里「大丈夫、すぐ帰ってくるから。15秒経って帰ってこなかったらいつもみたいにビンタしていいわよ?」

海未「…約束ですよ?」

絵里「うん、約束」



ガチャ ゴトン

海未「13……14…………」

絵里「はぁ……はぁ…おまたせ…」ゼエゼエ

海未「……冗談ですのに」

52: 2016/04/11(月) 18:34:08.08 ID:1JER4TRc.net
カチッ

絵里「はい、どうぞ」

海未「ありがとうございます。……一つしか買ってこなかったのですか?」

絵里「ん……まあ、いいじゃない。気にせず飲んで」

海未「はあ…それでは、いただきます」ゴクッ

海未「……ぷはぁ」

海未「…ふう、やはり温かいと心が落ち着きますね」

海未「…あ、そうです。お金を……」

絵里「あ、いいわよそんなこと…それより……」

絵里「そのお茶、ちょっと貸して?」

海未「え?構いませんが……」スッ

絵里「ありがと。それじゃあ……」ゴクッ

海未「なっ!?」

53: 2016/04/11(月) 18:37:22.29 ID:1JER4TRc.net
絵里「…ふぅ。ありがとう海未、返すわ」スッ

海未「え、む、ムリですっ!受け取れません!///」

絵里「え?どうして?『私』が『海未』のために買ってあげたお茶よ?突き返すのは失礼じゃないかしら」

海未「ですがそれは……絵里が口をつけたもので……つまりそれって……」

海未「か、間接……き、き……」

海未「間接キスではないですかぁ!//」

絵里「……あのね、海未。間接キスなんてそんなものほぼ気分的なものなの」

絵里「ボトル口をみて?口紅がついてる?唾液は?ついてないわよね。そのお茶は私が単に口をつけて飲んだってだけのただのお茶よ」

海未「え?……え?」グルグル

54: 2016/04/11(月) 18:41:01.10 ID:1JER4TRc.net
絵里「だからそれを受け取って飲むのは普通のことなの」

海未「ふ…つう……?」

絵里「人が口をつけた飲み物を飲むことは普通。間接キスは普通。」ボソボソ

海未「ふつう……」ポーッ

海未「ん………」ゴクッ

絵里(やったっ!!!)グッ

海未「……ぷはぁ」

絵里「ね、どうだった?どんな味がした?」

海未「かすかに……絵里の味がしました…///」

絵里「そ、そう……」

絵里(それは多分錯覚してるだけでボトル口のプラスチックの味だと思うのだけれど……)

55: 2016/04/11(月) 18:44:10.53 ID:1JER4TRc.net
海未「普通のお茶のはずなのに…体の底から熱くなってきて…気分が高揚して……」

海未「……こんなの」

絵里「……?」

海未「こんなの、もし直接してしまったらどうなってしまうのでしょうか……///」フニフニ

絵里(そういいながら自分の唇の感触を何度も確かめる海未が…私には、とても艶かしく映って……)

グッ

海未「っ!?」

絵里「うみ………」スッ…

56: 2016/04/11(月) 18:46:50.07 ID:1JER4TRc.net
海未「な……!や、やめてください!/////」バッ

ギュッ

海未「ぇ………」

絵里(私をビンタしようと平手にした手を両手で優しく包み込んで続ける)

絵里「やっぱり、恥ずかしい?」

海未「……恥ずかしい、と言うよりも…怖いんです」

絵里「どうして?」

海未「なにか、その一線を越えてしまうと、私が私でなくなるような、壊れてしまうような気がして……」

海未「本当は……」

海未「もっとあなたと普通に恋人らしいことをして、愛し合って、しあわせになりたいです。…でも、私はとても臆病で……」

海未「面倒くさい……ですよね」

57: 2016/04/11(月) 18:49:29.45 ID:1JER4TRc.net
絵里「………」

絵里「ううん、そんなことないわ」

絵里「私も、あなたと一緒にいると初めてのことが多すぎて不安になることもよくあるし」

絵里「そんな海未の臆病なところもすべてひっくるめて、あなたのことが大好きなんですもの」

海未「っ////」

絵里「だから怯えないで、二人でなら大丈夫。一緒に……壊れちゃいましょう?」クイッ

海未「ぁ………えり……」

絵里(小さく私の名前を呼んで静かに目を閉じる海未。既に私は、わたしたちは、ここが公園であることも忘れてじぶんたちの世界へ入り込んでいた)

59: 2016/04/11(月) 18:52:39.21 ID:1JER4TRc.net
チュウ

絵里「んっ……」

海未「ふぁっ………」

絵里「はむっ……んぅ…」

絵里(……気持ちいい、海未の唇ってこんなに柔らかかったんだ……確かに、壊れてしまいそう)

海未「ん……くぅ……」プルプル

絵里(あ、海未……震えてる…やっぱり怖いのかしら)

絵里(大丈夫よ海未、私はここにいる。いつでも受け止めてあげるわ)ギュッ ナデナデ

海未「!」ピクッ

海未「ん………」ニコリ

絵里(あ、ちょっと笑った気がする…目を閉じてるからわからないけれど……)

海未「んっ……はぁ…む……」チュッチュッ

絵里(ああ、できることなら……いつまでもこうしていたい……)

61: 2016/04/11(月) 18:56:06.70 ID:1JER4TRc.net
♪~~~

うみえり「!?」バッ

絵里(公園の時報の音楽を合図に咄嗟に離れてしまったわ……)

絵里(海未をみると、顔を真っ赤にしてはぁはぁと吐息を漏らしている)

絵里(ずっと息止めてたの?なんて言おうとしたけれど、それは私も同じだったことに気づいて、私も顔を赤くしてしまった)

絵里「あ、糸引いてる……」

海未「え?……~~~~~っっっっ//////」ボフンッ

絵里「ちょ、ちょっと!大丈夫!?」ダキッ

海未「す、すみません……酸欠です……たぶん」

海未「……しあわせでした///」

62: 2016/04/11(月) 18:58:54.38 ID:1JER4TRc.net
海未「あなたにずっと包まれている感覚がして……一つになっていると思うくらいでした」

絵里「…実際、包み込んでいたし、一つになっていたのよ」

海未「………///」

絵里「…まだ、怖い?」

海未「いいえ、もう怖くなんてありません。とっても幸せな気分です……///」

絵里「……そう、よかった」ニッコリ

海未「……そ、それで…もし絵里さえよろしければ…もう一度……」

絵里「ぇ……いいの?」

海未「はい、もっとあなたを……感じていたいです……♡」

絵里「うん…私も。大好きよ……海未」チュッ


絵里(それから、亜里沙からお叱りの電話がくるまでずっと愛し続けて……)

64: 2016/04/11(月) 19:01:35.23 ID:1JER4TRc.net
ー後日ー

絵里「それじゃあ今日はこれで終わり!みんな、よく頑張ったわね。お疲れ様!」



穂乃果「海未ちゃん、今日は………」

海未「すみません、今日『は』……」

穂乃果「もうっ、今日『も』でしょ?……おめでとう、海未ちゃん」

海未「…はいっ!ありがとうございます!」


絵里「よい、しょっと……」

海未「え、絵里っ!」

絵里「あ、海未。お疲れさま」

海未「お疲れさまです。……今から、おかえりになるのですよね?」

絵里「うん……そうだけど。……ほら」スッ

絵里「手、繋いで帰りましょう?」

海未「あ………はいっ!」

65: 2016/04/11(月) 19:02:28.24 ID:1JER4TRc.net
テクテク

絵里「…もう、分かれ道に着いちゃった。あなたといると時間が短く感じるわね」

絵里「それじゃあ明日も元気でね………」

海未「あ、あのっ!絵里!」

絵里「ん?」

海未「よろしければ…その、今日も……お願いします…///」

絵里「……うん、私も正直なところ我慢できなかったわ」

海未「ん………」パチ

絵里「……だいすき♡」チュッ

66: 2016/04/11(月) 19:03:25.92 ID:1JER4TRc.net
はんぺんゆるして???

71: 2016/04/11(月) 19:13:12.53 ID:8SD44fCA.net


すごくいい…

85: 2016/04/12(火) 17:43:03.09 ID:JFO6yErW.net
素晴らしいえりうみ

引用元:

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