1: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:32:47.83 ID:tFV3t4WY0
2: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:35:04.90 ID:tFV3t4WY0
~ 3年生の教室 ~
ダイヤ「鞠莉さんがこの学校の理事長になりましたけど、本当に大丈夫なのかしら」
ダイヤ「……というより高校生に理事長をやらせるこの学校は本当に大丈夫なのかしら……」
『ピンポンパンポーン』
『生徒会長の黒澤ダイヤさん』
『理事長がお呼びです』
『至急、理事長室に来てください』
『繰り返します~』
ダイヤ「……さっそく、嫌な予感が的中しましたわ」ハァ
3: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:37:56.38 ID:tFV3t4WY0
~ 理事長室 ~
コンコン
ダイヤ「失礼します。 鞠莉さん、わたくしに何のようですか?」
鞠莉「ノー! ダイヤ、私は理事長だよ」
ダイヤ「理事長、わたくしに何か御用ですか?」イラッ
鞠莉「うん、よろしい!」
4: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:40:22.36 ID:tFV3t4WY0
鞠莉「実はダイヤに頭をナデナデしてもらいたくて呼んだの♪」
ダイヤ「そんなしょうもない事で呼ばないでください……やりませんわよ」
鞠莉「あれれー、ダイヤは理事長と生徒会長のどっちが偉いかわからないのかな?」
ダイヤ「くっ……」プルプル
鞠莉「ほら、早く早く♪」ワクワク
ダイヤ「少しだけですからね」ナデナデ
鞠莉「えへへ///」
5: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:42:53.61 ID:tFV3t4WY0
~ 3年生の教室 昼休み ~
ダイヤ「ご馳走様でした」
ダイヤ「さて、昼食も終わりましたし、昼休みが終わるまで生徒会の仕事でも……」
『ピンポンパンポーン』
『生徒会長の黒澤ダイヤさん』
『理事長がお呼びです』
『至急、理事長室に来てください』
『繰り返します~』
ダイヤ「今度は何でしょう……」ハァ
6: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:45:13.98 ID:tFV3t4WY0
~ 理事長室 ~
コンコン
ダイヤ「失礼します。 理事長、わたくしに何か御用ですか?」
鞠莉「ダイヤ、待ってたよ♪」
鞠莉「実はランチを食べたあとはいつもお昼寝するんだけど、よく眠れなくて……」
鞠莉「そこで、ダイヤに膝枕して欲しいの♪」
7: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:47:13.89 ID:tFV3t4WY0
ダイヤ「何故、わたくしがそのようなことを……」
鞠莉「理事長権限です♪」
ダイヤ「職権乱用ですわ……」プルプル
鞠莉「それじゃ、失礼しまーす♪」ゴロッ
鞠莉「ダイヤの膝枕……気持ちいい……よく眠れそう……」ウトウト
ダイヤ「さっさと寝てください……」ハァ
鞠莉「……」スースー
ダイヤ「まったく……昼休みが終わったら起こしましょう……」ナデナデ
8: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:49:35.50 ID:tFV3t4WY0
~ 生徒会室 放課後 ~
ダイヤ「ふぅ、一通り仕事は片付け終わりましたわ」
ダイヤ「ちょっと休憩しておやつのプリンを……」
『ピンポンパンポーン』
『生徒会長の黒澤ダイヤさん』
『理事長がお呼びです』
『至急、理事長室に来てください』
『繰り返します~』
ダイヤ「またですの……」ハァ
9: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:52:29.51 ID:tFV3t4WY0
~ 理事長室 ~
コンコン
ダイヤ「失礼します。 理事長、わたくしに何か御用ですか?」
鞠莉「うふふ、そろそろダイヤのことだから仕事を終わらせて休憩するところだと思ったの♪」
鞠莉「一緒にトークでもしましょう」
ダイヤ「理事長なら真面目に理事長の仕事をしていてください」ハァ
鞠莉「もちろん、理事長の仕事なら全部終わってるよ」エヘン
ダイヤ(仕事だけはできるのですね……)
10: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:54:35.41 ID:tFV3t4WY0
鞠莉「ダイヤの好きなプリンも用意してるから一緒に食べよう♪」
ダイヤ(プリン……)
ダイヤ「まぁ、理事長のお言葉ですし……仕方なく一緒に食べるとしましょう」
鞠莉「……チョロイ」
ダイヤ「何かおっしゃいました?」
鞠莉「ううん、何も♪」
11: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:56:20.97 ID:tFV3t4WY0
~ 3年生の教室 ~
ダイヤ「あれから、休み時間も昼休みも放課後も何度も呼び出されて疲れましたわ……」
『ピンポンパンポーン』
『生徒会長の黒澤ダイヤさん』
『理事長がお呼びです』
『至急、理事長室に来てください』
『繰り返します~』
ダイヤ「これ以上、付き合ってられませんわ……無視しましょう」
12: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 20:58:19.89 ID:tFV3t4WY0
『ピンポンパンポーン』
『生徒会長の黒澤ダイヤさん』
『理事長がお呼びです』
『至急、理事長室に来てください』
『……』
『……もう、何で来てくれないのダイヤ!!』
『私が呼んでるんだよ!!』
『早く来てよ!!』
『来てくれないと、1年生の頃の恥ずかしい話を校内放送で喋っちゃうよ!!』
ダイヤ「あの子は本当に……」プルプル
13: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 21:00:16.70 ID:tFV3t4WY0
~ 理事長室 ~
コンコン
ダイヤ「失礼します。 理事長、わたくしに何か御用ですか?」ピキピキ
鞠莉「あ、やっと来てくれた♪」
鞠莉「実はダイヤの入れたコーヒーが飲みたくて……コーヒーを入れて欲しいの♪」
ダイヤ「」ブチッ
14: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 21:01:41.31 ID:tFV3t4WY0
ダイヤ「いい加減にしなさい!!鞠莉!!」ウガー
ダイヤ「わたくしはあなたの召使いになったつもりはありませんわ!!」
鞠莉「お、怒らないでよ……」
ダイヤ「そっちがその気なら、わたくしにも考えがあります……」
ダイヤ「本日をもって……生徒会長を辞めます!!」
鞠莉「えっ……」
15: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 21:04:14.90 ID:tFV3t4WY0
ダイヤ「これ以上、あなたのわがままに付き合ってられませんわ……」
ダイヤ「次からは新しい生徒会長を呼び出していなさい……」クルッ
鞠莉「まっ、待って!!」ガシッ
ダイヤ「……何ですか、理事長」
17: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 21:07:53.66 ID:tFV3t4WY0
鞠莉「ごめんなさい……」
鞠莉「ただ、ダイヤに構ってもらいたかっただけなの……」
鞠莉「2年ぶりに再会したっていうのにダイヤったら生徒会長の仕事ばかりで私に構ってくれないんだもん……」
鞠莉「だから理事長っていう立場を使えば、ダイヤを独り占めできると思って……」
鞠莉「だけど、私は真面目に働いている生徒会長のダイヤが好きなの……」
鞠莉「もう、わがまま言って呼び出さないから……」
鞠莉「……だから……生徒会長は辞めないで」グスッ
19: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 21:15:01.62 ID:tFV3t4WY0
ダイヤ「……まったく」ハァ
ダイヤ「今度からは理事長として生徒会長を呼び出すのではなく……」
ダイヤ「友達としてわたくしを呼びなさい……」
ダイヤ「少しくらいなら時間を作ってあなたの相手をしてあげますから……」
鞠莉「ダイヤ、ありがとう……大好き……」ギュッ
ダイヤ「まったく、手のかかる子ね」ナデナデ
20: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 21:16:54.04 ID:tFV3t4WY0
それから
~ 3年生の教室 ~
『ピンポンパンポーン』
『ハーイ、ダイヤ♪』
『また前みたいに膝枕して欲しいの♪』
『時間がある時に理事長室に来てね♪』
『待ってるわ♪ チュッ』
21: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 21:19:16.46 ID:tFV3t4WY0
クラスメイトA「生徒会長と理事長ってそういう関係だったんだ……」ヒソヒソ
クラスメイトB「ダイマリなの……ダイマリなのね……」ヒソヒソ
クラスメイトC「キマシタワー」ヒソヒソ
ダイヤ「何であの子は携帯じゃなくて校内放送で連絡するんですのー!!」ウガー
結局、鞠莉ちゃんに振り回されるダイヤさんなのでした……
おわり
22: ◆E9MhvIcHXGjR 2016/07/18(月) 21:20:57.00 ID:tFV3t4WY0
アニメで理事長になった鞠莉ちゃんがすごく可愛かったので今回はダイマリを書きました。
閲覧ありがとうございました。
引用元: http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1468841567/