【SS】千砂都「運転免許の学科試験難しいなぁ……」かのん「ちぃちゃん免許取るの！？」【ラブライブ！スーパースター!!】

千砂都「取らないよ、っていうかまだ取れないし」

千砂都「ただ、免許の試験っておかしい問題があるって聞いて興味本位で見てたら難しいなあって」

かのん「へえ、そんなに難しいんだ」

可可「すみれ、どっちが点を取れるかで勝負デス！」

すみれ「あとで泣き言言ったって知らないわよ！」

恋「わたくしも後学のために参加してもいいですか？」

千砂都「じゃあみんなでクイズ大会だね！」

千砂都「基本的にマルバツ問題だからマルかバツで答えてね」

千砂都「じゃあ第1問」

千砂都「赤信号では必ず停車しなければならない」

かのん「えっ、そんな問題？」

恋「フリップに答えをかけばいいんですか？」

千砂都「うん」

可可「これは簡単デスね」

千砂都「では、回答オープン！」

かのん 〇
可可 〇
すみれ ✕
恋 ✕

かのん「え、なんで✕？」

すみれ「救急車とかあるでしょ？」

かのん「そこまで考えなきゃいけないの！？」

恋「わたくしもすみれさんと同じで緊急車両は例外という考えですね」

可可「レンレンがそういうならそうデスね……」

すみれ「なんで私のは信じないのよ！」

千砂都「正解は✕！」

千砂都「理由はすみれちゃんと恋ちゃんの言う通り、救急車、パトカー等の緊急車両はその限りではない、だよ」

可可「なるほど、一般車のことしか考えてませんデシタ……」

かのん「色々考えなきゃいけないんだね……」

千砂都「じゃあ第2問」

千砂都「乗車定員6人の普通自動車には、12歳未満の子供を7人乗せて運転することができる」

かのん「〇か✕を書くんだよね」ｶｷｶｷ

千砂都「回答オープン！」

かのん ✕
可可 〇
すみれ 〇
恋 ✕

かのん「定員6人だよ？」

恋「運転手を含めれば残り5人しか乗れませんよね？」

千砂都「可可ちゃんはなんで〇？」

可可「さっきみたいな引っかけがあると思って、子供は何人でも乗れるみたいなことかと」

かのん「何人でも乗れたらそれはそれですごいことになりそう……」ｱﾊﾊ…

すみれ「12歳未満は確か3人で大人2人分っていう決まりがあるのよ、だから7人でも大人換算で5人以下になるから〇よ」

可可「すみれが言うと怪しいデス……」

すみれ「なんでよ！？」

千砂都「正解は〇！」

千砂都「理由はすみれちゃんの言った通り！」

かのん「すごい、すみれちゃんなんで知ってるの！？」

すみれ「ショウビズの世界で生きるものとしてこれくらいは当然ったら、当然ね」

千砂都「理由は違うけど可可ちゃんも正解だよ」

可可「やった！」

恋「最悪わからなくても2択を当てればいいんですね」

千砂都「第3問！」

千砂都「対面する信号が青色灯火のとき、車は直進、左折、右折をすることができる」

かのん「信号が青ってことだよね？」

千砂都「うん」

可可「普通に考えればあっちなんデスけど……」

すみれ「簡単ったら、簡単ね」

恋「ふむ……」

千砂都「回答オープン！」

かのん 〇
可可 ✕
すみれ ✕
恋 〇

かのん「えぇっ！？ ✕なの！？」

千砂都「一応まだ答え出てないんだけど……」

恋「ですがすみれさんが✕なので……」

千砂都「可可ちゃん、理由は？」

可可「右折は赤になって方向指示器が出ないとほとんど曲がれないからデス」

かのん「でも対向車がいなきゃ曲がれるよね？」

可可「……ｱﾘｪ？」

千砂都「すみれちゃん、解説よろしく」

すみれ「車っていうのは軽車両も含む言い方だからよ」

かのん「軽車両？」

すみれ「軽車両は動力を持たない乗り物で、自転車をイメージしてもらえればわかりやすいと思うわ」

かのん「自転車だとするとたしかに右折はできないよね」

すみれ「そうね、二段階右折が必要だから」

千砂都「っていうわけで正解は✕でした」

可可「や、やりマスね、すみれ」

千砂都「第4問」

千砂都「信号待ちをしていて、青色の灯火になった時は、「進め」の命令なのでただちに発進しなくてはならない」

かのん「うーん……」

可可「青は進めデスよね……」

恋「しかし、今までの傾向からすると……」

かのん「でも引っ掛けに見せかけて、ってこともあるし……」

千砂都「相談はしちゃだめだよ？」

千砂都「じゃあすみれちゃん以外回答オープン！」

すみれ「なんで！？」

千砂都「だってすみれちゃん完璧なんだもん」

千砂都「すみれちゃんが出した時点で答え分かっちゃうし」

かのん ✕
可可 ✕
恋 ✕

かのん「お、揃ったね！」

恋「おそらく青でも危険があれば発進できないということかと」

可可「可可も同じくデス」

千砂都「じゃあすみれちゃん、回答と解説よろしく！」

すみれ「完全に丸投げったら、丸投げね」

すみれ「答えは✕、恋の言う通り安全が確認できたら発進ね」

すみれ「そもそも青は進めっていうけど青は正確には『進んでもよい』なの」

すみれ「だからといってずっと止まってても迷惑だから安全が確認できたら進むべきだけどね」

すみれ「ちなみに赤と黄色はどういう意味だと思う？」

かのん「赤は止まれ、だよね？」

恋「では黄色は注意して進めでしょうか？」

すみれ「黄色は原則止まれ」

すみれ「止まった場合に危険がなければ止まらなきゃいけないの」

すみれ「例えば、交差点上で停止しちゃう場合とか、急ブレーキになって後ろから追突される恐れがある場合とか」

可可「では黄色で急加速する車は」

すみれ「違反になるわね」

千砂都「さすがすみれちゃん、解説も完璧だね！」

千砂都「続いて第5問」

千砂都「夜の道路は危険なので気をつけて運転しなければならない」

恋「危険、ですよね」

可可「視界も悪いデスし……」

かのん「気をつけなきゃいけないよね……」

恋「しかし今まで裏をかかれてきましたし……」

かのん「深読みしすぎると逆にひっかかるタイプとか……？」

千砂都「相談禁止！」

千砂都「じゃあすみれちゃん以外回答オープン！」

かのん ✕
可可 〇
恋 〇

千砂都「かのんちゃんだけ✕だけどどうして？」

かのん「わからないけど普通は夜は危険だから逆に✕かなって」

恋「でも、どう考えても夜は危険なので気をつけなければなりませんよね」

千砂都「すみれちゃん、回答と解説をどうぞ！」

すみれ「答えは✕」

すみれ「夜だけじゃなく昼間も気をつけなきゃいけないからっていう典型的な引っ掛け問題ね」

可可「そんなのありデスか！？」

千砂都「これはさすがに理不尽だよね……」

恋「しかし夜も気をつけなければならないという意味では〇なのでは？」

すみれ「この問題だと昼間は危険じゃないって意味になっちゃうからじゃない？」

可可「ヘリクツデス……」

千砂都「第6問」

千砂都「窓から空き缶を投げ捨ててはいけない」

かのん「……はあ！？」

可可「当たり前デスよね」

恋「しかしもしかすると……」

かのん「でも投げ捨てちゃダメに決まってるじゃん！」

すみれ「……」ｶｷｶｷ

千砂都「すみれちゃん以外回答オープン」

かのん 〇
可可 ✕
恋 〇

千砂都「可可ちゃんはなんで✕？」

可可「マナーとして投げちゃダメだけど明確にそういうルールはないとかかと思いまシタ」

かのん「運転免許をとる上ではっていうこと？」

恋「しかしそんな問題出るんでしょうか……」

かのん「だよね、普通に考えて空き缶なんて投げ捨てちゃダメだし」

千砂都「……すみれちゃん、正解は？」

すみれ「✕ね」

かのん「なんで！？ 可可ちゃんの言った通り！？」

すみれ「怒らないで聞いてね」

恋「そ、そんな怒るようなものなんですか？」

すみれ「空き缶以外も投げ捨てちゃいけないから」

可可「では空き缶も投げ捨ててはいけないんデスよね！？」

すみれ「理不尽な問題で有名ったら、有名なのよ……」

かのん「えぇ……」

千砂都「第7問」

千砂都「公道を一般自動車で運転する際には必ずシートベルトを装着する必要がある」

かのん「……」

可可「……」

恋「……」

千砂都「なんで黙ってるの？」

かのん「話しかけないで。どこに裏があるのか真剣に考えてるの」

可可「普通に考えればシートベルトはしなきゃいけないはずデス……」

恋「あっ！」

千砂都「すみれちゃん以外の回答オープン！」

かのん ✕
可可 ✕
恋 ✕

千砂都「みんな✕なんだね」

かのん「普通に考えればしなきゃいけないから裏をかいて」

可可「可可もデス」

恋「わたくしは一般自動車は、というところに引っかかりました」

恋「緊急車両など一般自動車以外もシートベルトを装着する必要がある！」

かのん「！ それだよ恋ちゃん！」

可可「すごいデス！」

千砂都「っていうわけですみれちゃん、正解は？」

すみれ「✕ね、理由は恋の言った通り」

恋「やりました！」

かのん「何かを限定してる時は怪しいね」

可可「もう大分慣れてきまシタ」ﾌﾌﾝ

千砂都「じゃあ続いて第8問」

千砂都「免許証を自宅に忘れ、携帯せずに車を運転した場合は無免許運転になる」

かのん「……無免許運転だよね？」

可可「免許を忘れて手元に無いんデスよね……？」

恋「うーん……」

千砂都「それじゃあすみれちゃん以外回答オープン！」

かのん ✕
可可 ✕
恋 ✕

かのん「これは多分あれだよね」

かのん「自宅以外に忘れても無免許運転になるっていう」

可可「可可もそれ思いマシタ」

恋「わたくしは無免許運転ではなく別の言い方になるのではないかと」

かのん「あー、ありそう」

すみれ「その通りね」

すみれ「この場合は免許不携帯になるから正解は✕」

かのん「なんか比較的まともな問題……」

可可「答えはあっていマシタが、負けた気分デス……」

千砂都「深読みしすぎちゃうのもこの問題の怖いところだ

千砂都「それじゃあ第9問」

千砂都「標識のない一般道路では、時速100kmで走行してはいけない」

かのん「……いけないよね」

可可「危険デスね」

恋「うーん……」

千砂都「それじゃあすみれちゃん以外回答オープン！」

かのん 〇
可可 ✕
恋 ✕

かのん「可可ちゃんはなんで✕？」

可可「自動車って限定していないからデス」

可可「例えば時速100kmで走る人間がいればそれは違反ではないデス」

かのん「あー……。恋ちゃんは？」

恋「わたくしは時速100kmではなくもう少し遅い速度でもダメという意味ではないかと思いました」

かのん「そういう問題かぁ……」

すみれ「恋の言う通り、標識のない道路では時速60kmが制限速度だからっていう問題ね」

かのん「じゃあ100kmもダメじゃん……」

可可「すみれは意地悪デス」

すみれ「私が出してるわけじゃないんだけど！」

千砂都「じゃあ次10問目だからキリがいいし最後の問題にしよっか」

千砂都「ここまでかのんちゃん4点、可可ちゃん7点、すみれちゃん9点、恋ちゃん5点だね」

かのん「……もしかして最下位は罰ゲームとか？」

千砂都「うん」

かのん「先に言ってよ！」

千砂都「最終問題はなんと！」

恋「なんと……？」

千砂都「理由込みで正解なら2点入ります！」

可可「おお！」

かのん「じゃあ私にもまだ可能性があるんだ！」

千砂都「第10問」

千砂都「自動車は道路標識を守らなくてはいけない」

千砂都「理由もしっかり書いてね」

かのん「うーん、守らなきゃいけないよね……」

可可「しかしそんな問題なわけないデス……」

恋「ふむ……」

かのん「怪しいのはあそこなんだけど……」

かのん「あっ！」

千砂都「それじゃあすみれちゃん以外回答オープン！」

かのん ✕ 自動車だけではなく人も守らなくてはならない
可可 ✕ 歩行者も守る必要がある
恋 ✕ 緊急車両はその限りではない

恋「……たしかに自動車というのが怪しいですね」

かのん「でも確かに緊急車両だったら、っていうのもあるかも……」

千砂都「じゃあ、すみれちゃんよろしく」

すみれ「最後まで丸投げなのね……」

すみれ「これは✕ね」

すみれ「理由はかのんと可可が正解」

かのん「っていうことは？」

千砂都「かのんちゃんと可可ちゃんが2ポイント、恋ちゃんが1ポイント入るから……」

千砂都「かのんちゃんと恋ちゃんが6点で同率最下位だね」

恋「この場合はどうするんですか？」

千砂都「2人で罰ゲームしてもらおうかな」

かのん「えー！」

千砂都「罰ゲームはトップのすみれちゃんが決めて」

すみれ「そうね、じゃあ車の物真似」

かのん「なにそれ！？」

千砂都「それじゃあ2人の罰ゲーム、どうぞ！」

かのん「ぶ、ぶーん」ﾀﾀﾀｯ

恋「ぶーん、ききーっ」

かのん「ぷぷーっ」

恋「ぴーっぴーっぴーっ」ｳｼﾛｱﾙｷ

かのん「は、恥ずかしい////」

恋「も、もういいですか？////」

千砂都「ナイスファイト！」

可可「すみれに負けマシタ……」

すみれ「でも可可も正答率結構なものじゃない」

可可「そ、そうデスか？」

すみれ「実際の試験はあぁいう問題もあるけどほとんどは知識があれば解ける問題らしいからかのんも恋も気にしない事ね」

かのん「あ、そうなんだ」

恋「あぁいった問題ばかりなのかと思いました」

すみれ「あんな問題ばっかりだったらみんな落ちてるでしょ」

千砂都「でもすみれちゃん全問正解なんてすごいよ！」

かのん「もしすみれちゃんが免許取ったら運転よろしくね」

すみれ「それはいいけど、あなたたちは取らないの？」

千砂都「やっぱり完璧な人の運転の方がいいし」

可可「運転は全部すみれにお任せしマシタ」

恋「よろしくお願いしますね、すみれさん」ﾆｺｯ

かのん「車あったら色々行きたいよね、東北とか関西とか！」

恋「九州とかも行ってみたいですね！」

すみれ「流石に長距離は交代してもらうからね！」

おわり

ちなみに理不尽な問題は対偶を取ると理解できるってのを聞いたことがある
「夜は危険なので気をつけなければならない」の対偶を取ると「気をつけなくて良いのは夜以外は安全だから」になるからおかしい、ってことらしい

おつすこ
みんなが可愛いのはもちろんのこと
自分の場合免許とる気がないとはいえ、それでも非常に為になるssだったな

昔なんでこんな問題受かったんだろう

まだ免許取ってないって事は過去回か