【SS】侑「去年のライブを編集してBDにしたので販売します！」副会長「購入特典とかないのですか？」【ラブライブ！虹ヶ咲】

～放課後～


侑「昨年行われたスクールアイドル同好会のライブBDが完成しました～」

侑「一枚千円で販売中で～す！ いかがですか～！」


　「すみません、一枚ください」


侑「！！」

侑「あ、ありがとうございます！！」 ﾆｺｯ


　「いつも応援しているので頑張ってくださいね」 ﾆｺｯ

侑「はい！ ありがとうございます！！ 凄く励みになります！」 ﾍﾟｺｯ


侑「どうぞ」 ｽｯ

　「ありがとう」

　
　

侑「あ、あとこれ、無くなったら配布終了なのですが、購入特典でメンバーのブロマイドを一枚差し上げてます」

　「ほんと？？」

侑「どれがいいですか？」


　「じゃあ、朝香先輩のください！」

侑「はい、どうぞ～」 ｽｯ


　「ありがとね！」

侑「こちらこそありがとうございました～」


果林「──侑、こんなところでどうしたの？」


侑「あ、果林さん！」

侑「去年のライブ映像を編集してBDにしたから販売してたんです」

果林「そうなのね」


侑「この売上も同好会の貴重な活動資金になるからしっかり売らないと！」

果林「そう、頑張ってね」 ﾆｺｯ

侑「はい！」


果林「じゃ、私はモデルの仕事あるから今日は同好会休ませて貰うから」

侑「頑張ってくださいね」 ﾆｺｯ
　

・
・
・


　「────高咲さん？」


侑「ん？」 ｸﾙｯ

侑「あ、副会長！？」


副会長「こんなところで何をされているのですか？」

侑「あっ･･･ うん･･････ 同好会のBDの販売をね」 ｱﾊﾊ


副会長「校内で生徒による売買行為は禁止というわけではありませんが、感心はしませんね」 ｷﾞﾛｯ

侑「あ、あはは･･････ そうだよね～･･････」


副会長「まぁ、不適切な物を販売しているわけではないようですし、咎めるまではしませんが･･････」 ﾊﾟｼｯ


副会長「････････････」 ｼﾞｰｯ


侑「･･････」 ﾆﾔｯ


侑「･･･10枚」 ﾎﾞｿｯ


副会長「････････････」 ｽｯ（諭吉）


侑「ありがとう･･････ 袋に入れるから待っててね」 ｶﾞｻｺﾞｿ

副会長「すみませんね」


侑「はい、大口購入ありがとう」 ｽｯ

副会長「いえいえ」


侑「あと、これが大口購入特典ね」 ｽｯ

副会長「では、遠慮なく･･････」 ﾊﾟｼｯ


侑「ありがとうございました～♪」 ﾆｺﾆｺ

　
　

────
──


～約1ヶ月前～


副会長「あ、高咲さ～ん！」


侑「ん？ 副会長？？」 ｸﾙｯ

副会長「もうすぐクリスマスですね」

侑「そうだね」

副会長「例のクリスマスライブは実施されるのですか？」

侑「あ、うん！ もちろん！」 ﾆｺｯ


副会長「そうですか！ 私もせつ菜ちゃんの応援に行かせて頂きますので！」

侑「うん！ ありがとね、せつ菜ちゃんもきっと喜んでくれると思うよ」 ﾆｺｯ

副会長「はい！」


侑「あと、それとね」

副会長「ん、何か？」


侑「以前開催したライブの映像をまとめたBDを作成中なんだ」

副会長「え？ そうなんですか！？」

侑「完成したら格安で販売するつもり！！」

副会長「もちろん私も購入致します！！」 ﾜｸﾜｸ


侑「じゃあとりあえずお客さん1人は確保だね！」 ﾆｺｯ


副会長「BD購入特典とかないのですか？」


侑「えっ？ う～ん･･･ そこまで考えてなかったな･･････」

副会長「同好会の皆さんの写真を1枚付けるとか･･･ 私ならせつ菜ちゃんの写真貰えたらかなり嬉しいですね」

侑「なるほど、考えておくよ」


副会長「併せて、複数購入プレミアムなんかあれば私は複数買いしますけどね」

侑「というと？」

副会長「もっといいものを付けて欲しいということですよ･･････」 ﾆﾔｯ


侑「！？」


侑「ま、まぁ･･････ 検討しておこうかな･･････」 ｱﾊﾊ

副会長「宜しく頼みます」 ﾆｺｯ
　

────
──


副会長「高咲さんの方から10枚という数を提示して来てそれを飲んだわけですから、さぞかし期待できる特典なのでしょうね？」

侑「うん、楽しみにしててよ」 ﾆｺｯ

副会長「分かりました」


副会長「では、私は失礼しますね」


侑「特典は家に帰ってからでも開封してみてよ」

副会長「はい、楽しみにしてます♪」

　
　

────
──


～数日後・生徒会室～


　ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ


侑「こんにちは～･･････」 ｷｮﾛｷｮﾛ


副会長「･･････」


侑「あ！ 副会長いたいた！！」

侑「大口購入特典はどうだった？？」 ﾆｺｯ


副会長「･･････」


侑「副会長？？」


副会長「高咲さん･･････ 私の為に相当な努力をしてくださったことには感謝しております」

侑「へ？」


副会長「でも、違うんですよ･･････」

侑「何が？？」 ｷｮﾄﾝ


副会長「私は確かに盗撮物も嫌いではないのでコンセプトは良いと思いますが、私が見たいのはせつ菜ちゃんなんですよ」

侑「？？」

　
　

副会長「頂いた特別版BDには、会長が映っているのです！」 ﾊﾞﾝｯ


侑「ふっ･･･」 ﾆﾁｬｱ

侑「副会長も熱狂的なせつ菜ちゃんファンなのに今だに真実に気付いてないのかい？？」


副会長「？？」

副会長「･･････といいますと？？」


侑「謎のスクールアイドル、優木せつ菜の正体だよ･･････」

副会長「しょ、正体？？」


侑「うん･･････ その様子だと･･････

副会長「せつ菜ちゃんの正体が実は中川菜々会長だということですか？？」


侑「え？？」

　
　

副会長「そんなことにはとっくの昔に気付いております」

副会長「私はせつ菜ちゃんの画像や動画を穴が開くほど何度も見て、ほくろの位置など詳細に記憶しているほどの大ファンですからね」 ﾄﾞﾔｧ

侑「だ、だったら･･･ 私が作った大口購入特典BDは最高の動画になっているはずだと思うけど･･････」


副会長「まぁたしかに、会長はせつ菜ちゃんなので会長を盗撮した動画はせつ菜ちゃんに関する激レア動画であることは間違いありません」

侑「でしょ？」


副会長「でも、日頃から生徒会で会長と接する機会が多い私は、更衣室で会長と一緒に着替えたりすることも多々あるのです」

侑「うう･･････」


副会長「生着替えを何度も見ているのですよ、私は」

侑「そ、そうだよね･･････」 ｵﾛｵﾛ


副会長「高咲さんはいつぞやのSIFを開催した時の手腕から優秀な方だと思っておりましたが･･････」 ﾊｧｯ

　
　

侑「副会長･･････」

副会長「どうかしましたか？」


侑「私が作った大口購入特典BDにはがっかりさせてしまったようだけど、しっかりと事細かく目を通してくれているんだよね？」

副会長「ええ、まぁ･･･ 多少不服とはいえせつ菜ちゃん関連動画なのであればしっかり目を通しますよ」


侑「実は･･････ 大口購入特典はBDだけじゃないんだ」 ﾆﾔｯ

副会長「えっ？？」


侑「これを･･････」 ｽｯ

副会長「な、なんですか？？ この封筒の中身は･･････」

侑「開けてみてくれる？？」

副会長「わかりました･･････」 ﾋﾞﾘｯ


副会長「････････････なっ！？」 ﾋﾞｸｯ

　
　

　
侑「ふっ･･･」 ﾆﾔﾘ


副会長「こ、これは･･････ ま、まさか･･････」 ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ


侑「そうだよ」 ｷﾘｯ


副会長「大口購入特典BDの盗撮動画の中でチラッと映っていた会長の･･････」 ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

侑「いやぁ、苦労したんだよね･･････」 ﾔﾚﾔﾚ


副会長「ま、まさか･･････ 盗んだのですか？？」

侑「まさか･･････ 私がそんな悪趣味なことするわけないでしょ･･････」

副会長「合法的に･･･ 貰ったとでも？？？」 ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

侑「想像にお任せするよ･･････」 ﾌｯ

　
　

副会長「た、高咲さん･･････ あ、あなたという人は･･････ マネージャーという立場を利用して同好会のスクールアイドルのみなさんに手を上げているのではないでしょうね？？」


侑「まさかぁ？ そんなことはしないよ」


副会長「･･････だったらいいのですが、合法的にこれを入手するにどのような方法を？？」

侑「それは企業秘密ということで･･････」


副会長「き、気になります！！」 ﾊﾞﾝｯ


　ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ


副会長「！？」


菜々「どうしたのですか？ 騒々しいですね･･････」

副会長「か、会長！？」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ


侑「あっ！」

副会長「！？」


菜々「なんですか？ それは」

副会長「な、なんでもありませんっ！？」 ﾊﾞｯ


菜々「ん？ ハンカチか何かでしょうか･･････」

副会長「は、はい！ ハンカチです！」 ｶﾞｻｺﾞｿ

　
　

　
侑「･･････」

侑「では、私はこれで･･････」


菜々「高咲侑さん、ごきげんよう」

侑「はい、失礼しました」 ﾍﾟｺｯ


　ﾊﾞﾀﾝｯ


菜々「ゆ･･･ 高咲さんと何されていたのですか？」

副会長「！？」


副会長「い、いえ･･････ ちょっと雑談を･･････」 ｱﾊﾊ

菜々「副会長と高咲さんはいつから仲良くなられたのですか？」

副会長「ま、まぁ･･･ 昨年のSIF以降でしょうかね」 ﾌｷﾌｷ


菜々「ん？ 汗かかれていますが大丈夫ですか？」

副会長「は、はい！ 大丈夫ですよ！」 ﾌｷﾌｷ


菜々「それなら良いですが、体調崩されないように気を付けてくださいね」

副会長「お、お気遣いありがとうございます･･････」 ﾌｷﾌｷ


菜々「･･････ん？ そのハンカチ･･････」


副会長「･･････えっ！？ あっ！！！！」 ﾋﾞｸｯ

　
　

菜々「そ、それって･･････」 ｼﾞｰｯ

副会長「ハンカチです！！」 ﾊﾞｯ


菜々「どこかで見たことあるような･･････」

副会長「き、気のせいですよ！ 会長！」 ｱﾊﾊ

菜々「それならいいですけれど･･････」


副会長「あ！ そうだ！ 私･･･ 実は家庭の用事があるのでお先しますね！」 ｱﾀﾌﾀ

菜々「そうですか、お気をつけて」


副会長「では･･････」 ｿｿｸｻ


　ﾎﾟﾛｯ


菜々「？？」

菜々「副会長、ハンカチ落とされましたよ？」


副会長「あ、すみません･･････」 ｸﾙｯ

菜々「拾いますね･･････ って、えっ！？？」


副会長「あっ･･････！！」 ﾋﾞｸｯ

　
　

菜々「ど、どうして･･････ これは･･･ 私の･･････」 ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

副会長「あ、ああ･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ


菜々「ふ、副会長･･････ 何故あなたがこれを･･････」

副会長「そ、それは･･････」


菜々「失くなったので探していたのですよ！」

副会長「え？？」

菜々「まさか学校内で下着が無くなるなんて考えもしませんでしたからね･･････」


副会長「あはは！ じ、実は･･･ 更衣室に落ちていたのを拾ったんです！！」

菜々「そうでしたか！ 拾ってくれたのが副会長で助かりました」 ﾆｺｯ

副会長「お返ししますね」

菜々「ありがとうございます！」


菜々「･･････でも、これをハンカチにしていませんでしたか？？」

副会長「！？」

　
　

副会長「ま、間違ったんです！！ わ、わわわわ私のハンカチと会長のパ〇〇を！」

菜々「そうだったんですね」

副会長「はい･･････」


副会長「･･････あれ？」

菜々「どうかしましたか？」


副会長「会長･･･ 校内で着替えることは確かにありますけれど、パ〇〇を脱ぐことなんてありますかね？？」


菜々「えっ･･････」 ﾋﾞｸｯ

菜々「そ、それは･･････」 ﾄﾞｷﾄﾞｷ


副会長「！？」

副会長「会長･･････」 ｼﾞｰｯ


菜々「ぱ、パ〇〇を脱ぐ時もありますよ･･････」

副会長「ま、確かに色々理由はあるでしょうからね」

菜々「は、はい･･････」


副会長「では、私はこれにて」 ﾍﾟｺｯ

菜々「お疲れ様でした」


　ｶﾞﾗｶﾞﾗｯ･･･ ﾊﾞﾀﾝｯ

　
　

────
──


～廊下～


副会長「ふうっ･･････」


侑「副会長･･････」

副会長「高咲さん･･････」


副会長「ありがとう･･･ ありがとう･･････」


侑「わかってくれたかな？」

副会長「会長がパ〇〇が無いままどのようにノーパンで過ごしていたのか想像したら胸が熱くなってきました･･････」 ｼﾞｰﾝ

侑「だよね･･･ わかるよ」

副会長「早速帰宅して、妄想を楽しみたいと思います」


侑「完売したBD、好評につき再販する予定なんだけど･･････」

副会長「！？」


侑「20枚･･････」


副会長「！？」

副会長「･･････いいでしょう」 ﾆﾔｯ


副会長「期待していますよ」

侑「お疲れ様」
　
　

～おしまい～