【助けて】絵里「(・・・えっ、なにこの状況)」【リリホワ】

えりち lily whiteーSS


1: 2015/10/18(日) 21:57:35.74 ID:zfzgo6nu.net
~穂乃果家、厨房~



穂乃果「ごめんねぇ絵里ちゃん、急に家のお手伝いをお願いしちゃって・・・」コネコネ


絵里「ふふっ、いいのよ気にしないで。受験勉強のいい気分転換になるわ」コネコネ


穂乃果「今日は雪穂が用事で居ないし、お母さんも店番で手が離せないから、絵里ちゃんがちょうど店に買い物に来てくれて助かっちゃったっ!」


絵里「まぁ、ビックリはしたわね。無性にほむまんが食べたくなって買いに来てみれば、いきなり『助けて!』ですもの」ニコッ


穂乃果「いやぁ~、急に大量の発注が来ちゃってさぁ~、お手伝いが穂乃果一人だと流石に間に合わなくて・・・でもさすが絵里ちゃんっ!ちょっと教えただけですぐ出来ちゃうんだもん!」


絵里「そう?ふふっ、和菓子作りの才能があるのかしら」コネッコネ



穂乃果ママ「穂乃果~」ガラッ



穂乃果「ん?どうしたの?お母さん」


穂乃果ママ「ちょっと急な配達が入っちゃったのよ、悪いんだけど少しの間、店番をお願い!」


穂乃果「あっ、は~い!・・・ごめん絵里ちゃん、ちょっと行ってくるねっ」タタッ


絵里「ええ、こっちは任せて!」ニコッ



絵里「・・・」コネコネ



絵里「・・・・・」コネコネ

穂乃果パパ「・・・・・・」コネコネ←実は最初っから居た



絵里「(・・・えっ、なにこの状況)」

2: 2015/10/18(日) 21:58:27.05 ID:zfzgo6nu.net
絵里「・・・」コネコネ

穂乃果パパ「・・・・・」コネコネ



絵里「・・・い、いいお天気ですねっ」コネコネ

穂乃果パパ「・・・」コクリ


絵里「・・・ほっ、穂乃果さんは大変出来たお嬢さんですねっ」コネコネ

穂乃果パパ「・・・///」コネコネ


絵里「・・・せっ、生徒会長って大変だと思います?実際大変なんですよ~ハハッ」コネコネ

穂乃果パパ「・・・?」コネコネ


絵里「(・・・どうしよう、会話が全っ然盛り上がらないわ・・・言葉のキャッチボールってなんだったかしら・・・)」コネコネコネ

穂乃果パパ「・・・・・」コネコネ


絵里「(うぅ~、気まずいわ・・・穂乃果~早く帰ってきて~)」コネコネコネコネ

穂乃果パパ「・・・・・」コネコネ



絵里「(・・・誰か・・・)」

絵里「(ダレカタスケテ~~~~!!!)」


ガラッ、バーン!!!!


~リリホワ、入場~


絵里「!!」

3: 2015/10/18(日) 21:59:30.01 ID:zfzgo6nu.net
希「いやぁ~、甘い匂いに誘われて来てみれば、ここはお菓子の天国やねっ!」



凛「女子高生が甘いお菓子の誘惑に負けちゃうのは当然にゃ!!」



海未「ですが、あまり糖分を多く摂りすぎると身体に毒ですよ?健全な身体作りの為にも、それなりに糖分は控えるべきかと」



希「まぁまぁ、海未ちゃん。ウチらは日頃のキツイ練習もしとるんやし、ちょっとくらい大目にみてよ~」


凛「そうにゃそうにゃ、それに糖分パワーがあれば気絶しないって穂乃果ちゃんが言ってたにゃ!」フンスッ




海未「・・・凛、穂乃果の知識はあまり鵜呑みにしないほうがいいですよ」

凛「えっ」

4: 2015/10/18(日) 22:00:40.20 ID:zfzgo6nu.net
希「まぁ、ウチは糖分パワーが無くても気絶なんかせんけど!」


凛「すごいにゃ!希隊長!どれどれ~、え~い!」ポコッ


希「ふんっ!」ガシーン


凛「わっ!跳ね返されたにゃ!」



希「・・・ウチ、頑丈希!です!!」キリッ


のぞりん「wwwwwwwwwww」



穂乃果パパ「・・・・」ジーッ



のぞりん「www・・・・www・・・」



穂乃果パパ「・・・」ジーッ



のぞりん「・・・」

穂乃果パパ「・・・」

5: 2015/10/18(日) 22:01:22.08 ID:zfzgo6nu.net
その時、東條希は思った


「これは一筋縄じゃいかないな」・・・と


そう思うのは長年の経験からか、はたまたお得意のスピリチュアルなのか・・・



穂乃果の父から漂う『お堅いオーラ』と



東條希に向けられた『〇気』が、否応にも緊張感を高める




そして、星空凛も思った



「本当は甘い物より、今はラーメンが食べたいな」・・・と




そう、星空凛は




無類のラーメン好きだったのだ



希「いや、知っとるし。ちょっとは緊張感もって」

7: 2015/10/18(日) 22:02:41.23 ID:zfzgo6nu.net
しかし、この時、東條希は大きな『勘違い』をしていた


希「ん?」



そう、東條希に向けられた『〇気』。これは穂乃果父から溢れ出るものではなく





園田海未から出ているものだったのだ




希「ちょ!海未ちゃん!なんでウチの後ろで構えてるん!?」


海未「いえ・・・希がどれほど頑丈なのか、私も少し挑戦してみたくなりまして」スッ


凛「海未ちゃんは武道も嗜んでるからね、しょうがないにゃ」


希「いやいやいや!冗談やん!冗談!ウチそんなに頑丈やないよ!!」


海未「えっ?あっ、冗談でしたか!申し訳ありません!危うく本気の一撃をお見舞いしてしまう所でした・・・」アセアセッ


希「九死に一生とはまさにこの事やね」ホッ

9: 2015/10/18(日) 22:04:14.51 ID:zfzgo6nu.net
海未「私・・・下手をしていたら・・・希を・・・。本当に申し訳ありません!」クッ


希「ええんよ、海未ちゃん、そんなに気にせんとって。もう過ぎた事やん」ニコッ


凛「おぉ・・・なんて寛大な心・・・さすが希隊長にゃ!」



希「そう!まさしく!」



のぞりん「温情希wwwwwww」


のぞりん「wwwwwwwwwwww」



穂乃果パパ「・・・」ジーッ



のぞりん「・・・」スンッ



のぞりん「(やりづらい・・・)」

12: 2015/10/18(日) 22:05:07.20 ID:zfzgo6nu.net
希「(う~む、イマイチ場が盛り上がらんなぁ・・・やっぱウチはパパさんを笑わせな、この状況を変えられんと思うんよ)」ボソボソ


凛「(え~!それはさすがに難しくないかにゃ?)」ボソボソ



海未「希、希」チョイチョイ


希「ん?どうしたん海未ちゃん」



海未「(こんな時こそ、アレですよアレ!ほら、希の得意なアレですよ!)」ボソボソ



希「得意なアレ?」



海未「(え~っと、・・・なんでしたっけアレ・・・う~ん、ほら、え~っと・・・)」ボソボソ


海未「(あっ!!『希パワーたっぷり注入!はい、没収!』です!、あれ、私好きですよ!)」ボソボソ



希「うん、海未ちゃん、ウチは与えたそばからすぐさま奪い取るような鬼やないよ?好きって言ってくれるんは嬉しいけど、そろそろ覚えよか!」

13: 2015/10/18(日) 22:06:07.05 ID:zfzgo6nu.net
凛「でも希隊長!この場を切り開くには、もうそれしかないにゃ!お見舞いしちゃってくださいにゃー!」


希「え~・・・ぶっちゃけ、最近よく潰されるし、凛ちゃんなんか一度も興味もってくれた事ないから、あんまやりたくないんやけど・・・」



海未「希!」


凛「希隊長!!」



希「う~ん・・・ほんならやるけど・・・ちゃんと頂いてよ?」


うみりん「もちろん!」



希「じゃあ・・・いくよ~~~~!!!」



希「希たっぷり!!・・・あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!!ほらぁ!!なんか間違えたやんっっ!!!!!恥ずかしい゛い゛い゛い゛!!!!!!!穴があったら入りだい゛い゛い゛い゛!!!!!!!!!!」



海未「わぁ~~☆」パチパチパチ


希「晒すな晒すな」


凛「わぁ~~~☆」パチパチパチ


希「興味もつな興味もつな、つらいつらい」

14: 2015/10/18(日) 22:07:18.30 ID:zfzgo6nu.net
穂乃果パパ「・・・」ジーッ


希「あかん・・・ウチ今日はもう無理や・・・心が折れたわ・・・」


凛「希隊長・・・」



希「あの悪夢の山籠もりを経て、今日こそはと思ったんやけど、まさかあんなイージーミスをするなんて・・・」


海未「では、もう一回行っときます?山。」



のぞりん「・・・」




希「いやいやいや、海未ちゃん、なにさらっととんでもない事いっとるん!?」


凛「今、『栄養ドリンクもう一本いっとく?』みたいに軽く言ったにゃ!こわい!こわいよ!」

15: 2015/10/18(日) 22:08:14.34 ID:zfzgo6nu.net
海未「いえ、あまり修行の成果が思わしくなかったみたいなので。現に穂乃果のお父様も一度も笑顔になっていないわけですし・・・これはもう一度、修行し直した方がよいかと」


希「待って待って海未ちゃん!!まだや!まだ終わってないんよ!!」


凛「凛達、まだやれる・・・まだやれるよっ!!」


海未「ですが、先程『心が折れた』と」


希「ウチ!心も頑丈希!です!!もう一度、もう一度チャンスを!!」


凛「海未ちゃん!!」



海未「・・・あきらめない心・・・素晴らしいです!!ちゃんと修行の成果はでていますね!!では、もう一度!困難に立ち向かうのです!!」


のぞりん「(絶対に山籠もりだけは避ける!!)」


穂乃果パパ「・・・」ジーッ

16: 2015/10/18(日) 22:09:26.39 ID:zfzgo6nu.net
希「(凛二等兵、状況は簡単や。この最後のチャンスでパパさんを笑わせればウチらの勝ち。この後ほむまんパーティや・・・でも、もし笑わせられんかったら・・・)」ボソボソ


凛「(・・・どうしてこうなったにゃ・・・)」ボソボソ


穂乃果パパ「・・・」ジーッ



希「(もうやるしかないんよ!凛二等兵!覚悟を決めるんや!)」ボソボソ


凛「(うぅ・・・やってやるにゃーーー!!)」ボソボソ


星空凛の魂の咆哮が響き渡る

東條希の覚悟がそれに応える


そう、絶対に負けられない戦いがそこにはあるのだ


東條希と星空凛の命運をかけた、あまりにバカバカしい死闘の火蓋が


今切って落とされた

17: 2015/10/18(日) 22:10:37.08 ID:zfzgo6nu.net
希「凛ちゃん、となりの家に囲いが出来たってね」

凛「へぇ~かっこい~」



穂乃果パパ「・・・」



海未「はい、お疲れ様でしたー」グイッ


希「い゛や゛や゛や゛あ゛あ゛あ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!!!!!!う゛ぅ゛み゛ち゛ゃ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛あ゛あ゛っっっ!!!!はなじでぇ゛ぇ゛ぇええええ゛ぇえ゛ぇええ゛!!!!」


凛「だぁ゛あ゛ぁ゛あ゛ずぅ゛う゛う゛げぇ゛ええ゛え゛え゛えでぇ゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!え゛り゛ぢゃ゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛んっっっ!!!ぼの゛がぢゃん゛パパぁぁあああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!」



穂乃果パパ「・・・プッ」



希「あ゛っ!!!笑った!!!今笑ったぁぁぁぁああ゛あ゛あ゛ああぁああぁあああ!!!」


凛「凛もみたに゛ゃ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!凛達の勝ちに゛ゃ゛ああああああ゛あ゛あ゛あ゛あ!!!!!!」



海未「えっ?笑いましたか?」


穂乃果パパ「・・・」フルフル


海未「ですよね」グイッ


希「嘘やぁぁああぁあああ゛あ゛あ゛あ゛!!!笑ったもおぉおぉおぉおぉおぉおぉおんんんんんっっっ!!!!!!!!」


凛「に゛ゃああぁああぁあああぁあ゛あ゛ぁ゛ああ゛あ゛・・・・・・・」



ズルズルズル・・・

バタン



~リリホワ、退場~


絵里&パパ「・・・」

19: 2015/10/18(日) 22:12:51.28 ID:zfzgo6nu.net
絵里「・・・なんだったのかしら」

ガラッ

穂乃果「ぅ絵里ちゃーん!お父さーん!お待たせ~!!」


絵里「あっ・・・穂乃果」


穂乃果「あれ?お父さん、そんなにご機嫌でどうしたの?珍しいね?」


絵里「えっ!?ご機嫌なの!?」


穂乃果パパ「・・・」


穂乃果「うん、すっごく」


絵里「えー・・・、いや、実はついさっきまでリリホワがここで騒がしかったから、私、てっきり怒ってるものかと・・・」


穂乃果「あー、それでか!」

絵里「えっ?」


穂乃果「だってお父さんリリホワ推しだし」

絵里「ええっ!?」


穂乃果「しょっちゅう鼻歌で『乙姫心で恋宮殿』歌ってるしね~」

絵里「ええーーーーーーっ!!!???」


穂乃果パパ「・・・///」



こうして、また一つ混沌の空間は消え去った!!


ありがとうリリホワ!!負けるなリリホワ!!


この後、絵里ちゃんは大量のほむまんをもらいました!!

ありがとうリリホワ!!また会おうリリホワ!!


いつかまた、気まずい空気の中で!!


~完~

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1445173055/

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