【SS】副会長「お可愛いこと……」菜々「!?」【ラブライブ!虹ヶ咲】

副会長 SS
2:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 20:59:12.20 ID:z1QsbjlD
副会長様は暴きたい ~秀才たちのスクドル頭脳戦~

しずく(ナレーション)『憧れのアイドルが正体を隠して身近にいる。それはとってもロマンティックなことだと誰もが言う』

しずく『だがそれは間違いである!』

しずく『アイドルとは高嶺の花。決してその正体が明らかになることはあってはならない』

しずく『スクールアイドルは、戦!』


しずく『私立虹ヶ咲学園』

しずく『東京都江東区のお台場にある広大な高校で、多様な専攻に加えて部活動にも力を入れており、その人気は凄まじいもの。政治、経済、工学から音楽、スポーツ、芸術といった世界で活躍するであろう人材が多く就学しています』

しずく『そんな彼女らを率いまとめ上げる者が凡人であるなど許されるはずもありません』
 
3:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:02:33.72 ID:z1QsbjlD
菜々「……」スタスタ

副会長「……」スタスタ

「見て見て!」
「きゃー生徒会のお二人よ!」

しずく『虹ヶ咲学園生徒会副会長。勉学のみならず音楽、文学、芸術の造詣が深く、事務能力に長けこの巨大な学園においてその能力を遺憾なく発揮しています。でも最近までスクールアイドルを知らなかったんですよ。ちょっと世間知らずなところも可愛いです』

しずく『そしてそんな彼女が支える女こそ! 虹ヶ咲学園生徒会長“中川菜々”。質実剛健、聡明英知、試験では不動の一位。その模範的な立ち居振る舞いにより学園の生徒から畏怖と敬意を集めています。この雰囲気で背が低いのも可愛いですよね』

「いつ見てもお似合いの二人ですぅ!」
「生徒会室ではどんなお話をしてるんだろう?」
「きっと私たちには想像もつかない優雅で高尚なお話をしているに違いないわ!」
 
5:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:05:44.80 ID:z1QsbjlD
~生徒会室~

副会長「……なんだか、噂されてるみたいですね」

菜々「そういう年頃なのでしょう。相手にすることはありません」

副会長「そうですか」

菜々(まさか副会長がせつ菜推しだったとは……バレたりしませんよね? 最近ちょっと探りを入れられてる気がします。彼女には明かしてもいいのでは? いやいやファンならなおさらダメです)

副会長(せつ菜ちゃんと会長、ちょっと似てるような……いやそんなわけない。でもでも……何か確かめる方法はないでしょうか?)
 
6:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:08:47.74 ID:z1QsbjlD
しずく『などとやっている間に』

しずく『3ヶ月が経過!』

副会長(今日こそ会長がせつ菜ちゃんだって証拠を掴んでやります! この前のせつ菜ちゃんの指紋採取に失敗したのは悔やまれますね。常に指に指紋を取れない特殊な細工をしているみたいです。きっと天王寺さんあたりが協力しているに違いない!)

菜々(案の定指紋採取を狙ってきました……璃奈さんに指紋隠蔽クリームを貰って正解でした。もう優木せつ菜として指紋を残すわけにはいきませんね。絶対にバレてはいけないのですから)

しずく『3ヶ月の攻防を経て、副会長はなんとなく確かめたいという気持ちから絶対に暴いてやるという意気込みにシフトしていました』

しずく『一方菜々さんは“副会長にはいずれ明かしてもいいかな?”程度に思っていたにもかかわらず、執拗な探りを受けて“死んでも正体を明かさない”という考えにシフトしてしまいました』
 
8:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:12:05.69 ID:z1QsbjlD
右月「会長、会計報告書はここに置いておきますね」

左月「C棟玄関の扉、水曜日に修理に来るそうです」

しずく『そんな二人の駆け引きに巻き込まれる生徒会役員たち』

菜々「はい、二人ともありがとうございます。さて、こちらも片付きましたし……」

副会長「みなさん、お茶が入りました」

しずく『仕事のできる生徒会メンバーを差し置いて一足早く仕事を片付け、お茶の用意をする副会長。もちろんこれは策略です』

菜々(副会長の用意した紅茶、睡眠薬なんて入ってたら困りますね。彼女の前で無防備に眠れば証拠なんて簡単につかめてしまいます。出来れば口にしたくないですが、まあ4人いるこのタイミングでは仕掛けてこないでしょう)

副会長(なんて思っているのでしょうが甘いです会長! 二人きりではないからといって何もできないわけではありません)

しずく『ローテーブルの上に4つ置かれたティーカップ。見た目はどれも同じ紅茶です』
 
9:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:15:18.97 ID:z1QsbjlD
菜々(万が一に備えて安全そうな紅茶を選びますか。この状況ならどの席に着いても不自然ではないですし。さて、細工をしていそうなのは……)

副会長「あ、会長! 何か落としましたよ」

菜々「はい?」

副会長「ペンですね。服のどこかに引っかかってたんでしょうか」

菜々「不思議ですね」

菜々(ペンが服に引っかかりますかね……って!?)

右月「会長?」

左月「どうかしました?」

副会長「……」ニヤァ

菜々(もう全員座ってます!!!)

しずく『もちろん副会長の仕掛けです。菜々さんが席を立った瞬間に机の上のペンをくすね、席を選ぶ前にペンを落とし、それを拾って渡す。菜々さんが机にペンを戻している間に3人が座ってしまえば、菜々さんに紅茶の選択権はなくなってしまいます』

菜々(どうする……今から紅茶を変えるのはどうやっても不自然すぎます。いやそもそも変えていいんですか? なんやかんやで紅茶を変えようとなったら、副会長が持ってる紅茶に変えさせられてそれに睡眠薬が?)
 
10:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:18:36.16 ID:z1QsbjlD
菜々(淹れ直させる……いや今度は確実に私のお茶に睡眠薬を入れられます。ここまで来て飲まないわけには……)

菜々「な、なんですかあれは!?」

右月「会長?」

左月「窓の外ですか?」

副会長「うーん、何も見えませんね……」

カチャン

菜々「す、すみません驚かせてしまって。窓ガラスに机の上のものが反射して顔みたいに見えて……」

右月「ああ、たまにありますよね」

左月「私は窓に反射した自分だと思ったら右月で驚いたことはありますね」

副会長「それは違う話では……?」

副会長(! 紅茶が揺れている。今の一瞬で会長が動かしたのでしょうか)

菜々「……ふぅ」
 
15:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:22:19.55 ID:z1QsbjlD
副会長(斜向かいの左月さん以外の3つが揺れてます。私と交換しただけでは元々の会長の紅茶がどこにあるかわかってしまう。会長への仕掛けが、私か右月さんのどちらかにあるとすると……)

菜々(副会長は自分の紅茶を飲むわけにもいかず、右月さんに紅茶を飲ませるわけにもいかない。もっとも、私は紅茶を揺らすのが精いっぱいで入れ替えてなどいませんが)

しずく『強引ですがこれで副会長が紅茶に何か仕掛けていた場合、副会長はこのまま紅茶を飲むわけには行かなくなりました。しかし』

副会長「さて、頂きましょう」

菜々「!? ……はい」

菜々(入れ替えてないのがバレている……? いえ、そもそも仕掛けは紅茶ではないのでは?)

副会長(流石は会長、そう易々と出された紅茶を飲んではくれませんか。ですが無意味ですよ。4つとも紅茶に違いはありません)
 
17:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:25:30.09 ID:z1QsbjlD
しずく『テーブルの上にはポットに入った砂糖とティースプーンが4本、そしてお茶菓子のクッキーが置いてあります』

菜々(口に入れる物はこれらですね。ですが薬物を混入させやすそうな砂糖は1つのポットに、手作り感があっていかにも怪しいクッキーも一つのお皿に盛られてます)

サラサラ

右月「はいどうぞ」

左月「ありがとう」

サラサラ

副会長「私も」

サラサラ

菜々(全員砂糖を入れた……砂糖じゃない? でも念のため)

菜々「私は結構です」

菜々(スプーンは元々カップとソーサーと一緒に置いてありましたが、睡眠薬を見えないように塗っておくなんて出来そうもないです。猛毒ならいざ知らず)
 
18:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:28:36.25 ID:z1QsbjlD
菜々「いい香りですね」

右月「これはハーブティーですか?」

副会長「はい、いつもとは違うのを用意しました」

左月「来客用に出しても良さそうですね」

菜々(お二人がクッキーを取りましたね。副会長の反応はなし)

副会長「クッキーも焼いてきたんですよ。どうぞ」

菜々(手作り、断りづらいけど一番怪しいです!)

菜々「すみません、今お腹がいっぱいで。私はまた今度頂くのでみなさんどうぞ」

副会長「そうですか。では一人2枚ずつですね」
 
19:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:31:39.91 ID:z1QsbjlD
菜々(クッキーも外れでしょうか? でもこれで少なくとも睡眠薬の入ったものは口にしてないはずです)

しずく『そうしているうちに30分が経過』

右月・左月「「ではまた明日」」

副会長「また明日」

菜々「…………z……」

菜々(ね、眠い……紅茶、でしょうか…………くっきー……すくな)

菜々「……zzZ」

副会長「……ソファで寝てしまうなんて。でも怒らないでくださいね。私は睡眠薬なんて入れてないんですから。クッキーを食べなかった会長が悪いんですよ」

しずく『そう、副会長は初めから睡眠薬を入れてはいませんでした。ではなぜ菜々さんだけ眠ってしまったのか』
 
20:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:34:44.08 ID:z1QsbjlD
副会長「カモミールのハーブティー。安眠効果こそありますが睡眠薬ほど強力ではありません。ほんの少し部屋を暖かく、暗くしただけですよ」

しずく『ですが常日頃勉学、生徒会、スクールアイドルによる疲労と、そして何よりアニメ視聴による睡眠不足の菜々さんを眠らせるのには十分でした』

副会長「せっかく私が用意したクッキー、眠気覚ましのレモングラスが入っていたのに食べてくれないんですから」

しずく『4人で食べるには少ない眠気覚ましのクッキーの枚数も、菜々さんが食べないという選択をしやすくさせる狙いでした』

副会長「さて、会長の荷物はこの薄いカバン一つですか。どうせこの生徒会室まで証拠になるものは持ってこないでしょう。それに私のポリシーに反します」

副会長「まずは眼鏡を外しましょう」

菜々「……zzZ」

副会長「やはり貴女は……。せつ菜ちゃんの寝顔は見たことありませんが」

しずく『顔の印象を変えるのに大事な眼鏡を外す副会長。しかし真の狙いは別にあります』
 
21:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:38:08.85 ID:z1QsbjlD
~10分後~

愛『でさー、猫10匹くらいいっぺんいりなりーに集まってきて~』

エマ『えー見て見たかったなぁ』

璃奈『流石にちょっと怖かった』

菜々(……はっ!? 寝てた!)

ユサユサ

侑『せつ菜ちゃん?』

歩夢『せつ菜ちゃん』

かすみ『せつ菜せんぱーい!』

せつ菜「……ぅーん」

侑?「……」

せつ菜「……あれ、なんで」

せつ菜(侑さんがここに……?)
 
22:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:43:09.64 ID:z1QsbjlD
副会長「……」ユサユサ

副会長(さあ会長! 高咲侑さんがあなたを起こしに来ましたよ!!)

しずく『副会長は寝ぼけている菜々さんに同好会メンバーの声を流しながらツインテール、眼鏡なしの姿で起こしています。寝起きで裸眼の菜々さんは、瞬時に侑さんだと錯覚してしまいました』

しずく『……いつの間にこの音声録ったんでしょうか? 部室内をこっそり録音できたなら多分証拠つかめたと思うんですけど』

副会長(あなた自身が言うのですよ! 自分が優木せつ菜であると!!!)

せつ菜「あ……」

せつ菜(あれ……部室まで行って寝たんでしたっけ?)

しずく『もはや脳内は完全にせつ菜さんモード! 絶体絶命!』

せつ菜(ああそうだ……侑さんに今度のライブの話が……)

せつ菜「ゆうさ……」

副会長(来たっ!)
 
23:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:46:35.26 ID:z1QsbjlD
せつ菜「……」ガクッ

副会長「!?」

せつ菜「……z」

副会長(まだ全然目が覚めてない! 行ける!)

ユサユサ

彼方『彼方ちゃん眠くなってきちゃった~』

エマ『眠いの? いいよ、私の膝使って』

せつ菜(!)

せつ菜「んっ……っしょ!」

副会長「!?」

副会長(なななんで私が会長に膝枕を!?)
 
25:続きます(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:50:14.27 ID:z1QsbjlD
せつ菜「……zzz」

副会長「ちょっ、離れてください!」

せつ菜「やだぁ……」

副会長「会長!」

菜々「……はっ!?」ガバッ

副会長「……」

菜々「……」

副会長「……おはようございます」

菜々「おや、つい寝てしまいました。あ、もう帰らないと! さようなら!」

バタン

副会長「……ふふっ」

しずく『本日の勝敗 中川菜々の敗北(寝起きで醜態を晒したので)』
 
27:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 21:54:23.77 ID:z1QsbjlD
~中川菜々は握手したい~

菜々「痛っ」

しずく『会長中川、資料の紙で指先を切ってしまう』

副会長「どうしました?」

菜々「いえ、指を切ってしまって」

副会長(来ましたね! 書類仕事をしていればいずれやると思ってました)

菜々「絆創膏は……」

副会長「私が貼りますよ」

菜々「え? 自分で出来ますよ?」

副会長「指って案外自分じゃ難しいんですよ」

菜々「そうですか。ではお願いします」

しずく『自然なやり取り。しかしそこには副会長の大きな罠がありました』
 
29:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:00:16.42 ID:z1QsbjlD
副会長「はい。出来ました」

菜々「ありがとうござ……!?」

せつ菜(ア〇パンマンの絆創膏!?)

しずく『副会長が貼った絆創膏はア〇パンマンがプリントされた絆創膏でした。こんな絆創膏、この虹ヶ咲学園に持っている人間など二人といません。それすなわち』

せつ菜(こんな絆創膏をしたせつ菜を副会長に見られたら……!)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

副会長『この絆創膏、私が会長にあげたものと同じです。どうして会長と同じ指に、こんな絆創膏をしているんでしょうか? もしかしてせつ菜ちゃんの正体は会長だったのでは……』

副会長『ふふっ、あの堅物真面目な中川会長がスクールアイドルだったなんて』

『 お 可 愛 い こ と … … 』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

せつ菜(あああっ! こんなんで正体バレたら幻滅されます!!!)
 
30:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:03:26.20 ID:z1QsbjlD
副会長(かかりましたね! 今日はお昼休みにせつ菜ちゃんの握手会があります。そこでそのア〇パンマンを見せようものなら正体を晒したも同然!)

せつ菜(もし絆創膏を貼り換えれば……)

副会長(絆創膏を貼り換えても無駄です。放課後生徒会室で違う絆創膏を貼っていたら間違いなくクロ!)

菜々「ありがとうございます。しかし意外ですね、副会長がこのような絆創膏を持っているとは」

しずく『搦め手』

しずく『スクールアイドルすら知らなかった副会長が幼児向けのキャラクターの絆創膏を持っていること自体、不自然な状況です。しかし副会長はその程度の事は想定していました』
 
32:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:07:13.60 ID:z1QsbjlD
副会長「妹がすぐケガをするので持ち歩いているのです」

菜々「そうだったんですね」

副会長「あ、今日は手洗いのときは気を付けてくださいね。剥がれちゃうので」

せつ菜(剥がれてしまったという言い訳への牽制ですか。絆創膏を貼り換えでもしたら放課後会ったとき……)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

副会長『朝貼った絆創膏もう剥がれてしまったんですか? 気を付けるように言ったのに……』

副会長『それとも何か剥がさないといけない理由があったんですか?』

『 せ つ 菜 ち ゃ ん 』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

せつ菜(証拠にはならなくとも状況は苦しいですね……いったいどうすれば)

副会長「そろそろホームルームですね。私はお先に失礼します」

菜々「ええ、また放課後」
 
33:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:11:29.14 ID:z1QsbjlD
しずく『昼休み。優木せつ菜握手会が開かれました』

せつ菜(さて、ここでこの絆創膏をしたまま握手会に臨むわけにはいきません。思いついた策の中で最も有効なのは……)

<<普通の絆創膏>>

しずく『そう、貼り換えるのではなく握手会の最中のみ上から普通の絆創膏を貼ってしまうという方法。同じ指をケガしているという怪しさは残るが放課後も問題なく乗り越えられます』
 
34:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:14:30.17 ID:z1QsbjlD
せつ菜「違和感は、なさそうですね。これなら」

~待機列~

副会長「……」

~~~~~

せつ菜「ふっ、甘かったですね副会長。この程度の対策を想定できないようでは私の正体を暴くなんて……」

~待機列~

副会長「……」ニヤァ

~~~~~

せつ菜(いや絶対なんか企んでます!!!)
 
36:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:18:02.38 ID:z1QsbjlD
しずく『そう、これこそが副会長の罠! せつ菜さんが普通の絆創膏を上から貼るのは当然読んでいる、いやむしろ貼るのを誘導していました』

副会長(そう、握手の際にうっかり手にインクが付いていたことにして絆創膏をわざと汚すことで“私の目の前で”その絆創膏を剥がしてもらいます!!!)

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

副会長『あら、絆創膏の下にもう一枚絆創膏が……? しかもこの絆創膏』

副会長『私があげたもので間違いないですよね。どうして上から絆創膏をしてまで隠してたんでしょうか?』

『 会 長 』

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

せつ菜(読まれているというのですか!? くっ……どちらにせよこの絆創膏を見せるわけには! 一度剥がして貼り直せば……)

副会長(剥がそうとしても無駄ですよ。私がきっちり巻いてますから、剥がして貼り直そうとすれば不自然な形になってしまいます)

侑「せつ菜ちゃん! 準備できた?」

せつ菜「あ、ちょ、ちょっと待ってください!」

せつ菜(苦しくても偶然同じ絆創膏を貼っていたことにするしかないですね……とすると隠すのはせつ菜=菜々と認めるようなもの! ここは隠さない!)
 
37:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:21:12.37 ID:z1QsbjlD
しずく『握手会開始』

生徒「あ、あの! いつも応援してます!」

せつ菜「ありがとうございます!」

しずく『順調に見える握手会。しかし』

副会長「ふふふっ……」

せつ菜(来ましたね……)

侑「次の方~」
 
39:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:24:48.21 ID:z1QsbjlD
副会長「はい。せつ菜ちゃん、いつも応援してます」

しずく『握手をしようと手を伸ばす両者』

副会長(さて、手に仕込んだインクを確実に”普通の絆創膏“に付着させないと。絆創膏をしている指は左手の……?)

しずく『せつ菜さんは副会長から貰った絆創膏を隠そうともせず見せつけます』

副会長(……どうやら偶然の一致と言って白を切り通すつもりでしょうね。まあこの状況では唯一言い逃れできる選択。流石はせつ菜ちゃん、いえ、会長です)

副会長「あれ、その絆創膏……」

せつ菜「ああ、ちょっと切ってしまいまして。握手会の前なのにやってしまいました」

副会長「……」

侑「?」
 
40:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:27:45.04 ID:z1QsbjlD
副会長「今朝、生徒会室で指を切った会長に私が絆創膏を貼ったんですよ。しかも同じ指」

せつ菜「……」

副会長「会長にあげたのもア〇パンマンの絆創膏でした」

侑「!?」

せつ菜「……そうですか」

副会長「会長とせつ菜ちゃんが同じタイミングで同じ指、しかもア〇パンマンの絆創膏を貼っているなんて、一 体 ど う い う こ と な ん で す か ? 」

ゴゴゴゴゴゴ……

しずく『せつ菜さん、絶体絶命の窮地に立たされる!』
 
41:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:30:51.02 ID:z1QsbjlD
せつ菜「……実はこの絆創膏、人に貼ってもらったものなんです」

副会長(実のところどんな言い訳をしようが逃れられません。その絆創膏にはブラックライトに反応する塗料で印が書いてあります。そこまでは頭が回らなかったようですね)

しずく『そう! 既製品の絆創膏であるがゆえに偶然の一致という言い逃れをしてしまう、それが狙いだったのです』

副会長「へえ、誰に貰ったのですか?」

副会長(このブラックライトで貴女の正体を白日の下に!)

せつ菜「これは私の、大好きな人から貰った絆創膏なんです!!!」

副会長「!?!?!?!?!?!?」
 
42:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:34:15.62 ID:z1QsbjlD
せつ菜「その人はいつも私の事を支えてくれる私の大切な人なんです。彼女は私にとってなくてはならない存在というか、ですからこの絆創膏は私にとって宝物のようなものです!」

副会長「あ、ああああのその、その人って……」

副会長(だめ! とにかくこのブラックライトでその絆創膏が私のだって……)

副会長(この絆創膏が本当に私があげたものだったら……)

~副会長の脳内~

せつ菜『大好きです!!!』

せつ菜『私にとってかけがえのない存在で』

せつ菜『彼女なしでは私は生きていけないです!』←言ってない

せつ菜『世界で一番彼女を愛しています!!!』←言ってない

せつ菜『副会長!!! 大好きです!!!!!!』←断じて言っていない

~~~~~~~~
 
43:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:37:22.49 ID:z1QsbjlD
副会長「///////」プシュー

バターン

侑「わー! 倒れた!?」

「どうしたどうした?」
「誰か保健室まで運ぶよ!」

せつ菜「……倒れるのは想定外でしたね」

せつ菜「……//////」

しずく『本日の勝敗 副会長の負け💙』
 
44:(もんじゃ) 2022/04/07(木) 22:38:20.21 ID:z1QsbjlD
おわり

>>1代行ありがとうございました

言い忘れていましたが「かぐや様は告らせたい」のパロディでした
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1649332660/

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