3: (茸) 2022/07/31(日) 23:27:17.82 ID:4txDrkQS
6月24日
あなた「エマさん、おはよう!」
エマ「わっ、きゃあ!」
あなた「えっ、ええ!?」
あなた「ご、ごめん、エマさん、驚かせちゃったかな」
エマ「あ……ううん、わたしが勝手に驚いちゃっただけだから」
エマ「あれ、一人? いつもは歩夢ちゃんとかすみちゃんと一緒に通学してるよね」
あなた「今日はなんだか朝から目が冴えちゃったから、早く部室に来て、ステージの演出でも考えようかなって」
あなた「歩夢ちゃんとかすみちゃんはいつもどおりの時間に来るって」
エマ「そっかー」
エマ「…………」
あなた「?」
あなた「エマさん、いつも朝早くに部室の掃除ありがとね、私も手伝うよ!」
エマ「ううん、大丈夫。掃除はいつもどおりわたしがしておくから、あなたはやろうと思ってたこと取り組んでていいよ」
あなた「え、でも……」
エマ「ほらほら、あなたがいつも座ってるのここだよね、今紅茶入れてあげるね」
あなた「う、うん、ありがとう……」
あなた「エマさん、おはよう!」
エマ「わっ、きゃあ!」
あなた「えっ、ええ!?」
あなた「ご、ごめん、エマさん、驚かせちゃったかな」
エマ「あ……ううん、わたしが勝手に驚いちゃっただけだから」
エマ「あれ、一人? いつもは歩夢ちゃんとかすみちゃんと一緒に通学してるよね」
あなた「今日はなんだか朝から目が冴えちゃったから、早く部室に来て、ステージの演出でも考えようかなって」
あなた「歩夢ちゃんとかすみちゃんはいつもどおりの時間に来るって」
エマ「そっかー」
エマ「…………」
あなた「?」
あなた「エマさん、いつも朝早くに部室の掃除ありがとね、私も手伝うよ!」
エマ「ううん、大丈夫。掃除はいつもどおりわたしがしておくから、あなたはやろうと思ってたこと取り組んでていいよ」
あなた「え、でも……」
エマ「ほらほら、あなたがいつも座ってるのここだよね、今紅茶入れてあげるね」
あなた「う、うん、ありがとう……」
4: (茸) 2022/07/31(日) 23:28:32.86 ID:4txDrkQS
~間~
あなた「エマさん、掃除終わったなら、朝練手伝うよ! ストレッチでもフォームの確認でも何でも任せて!」
エマ「えっと……」
エマ「ごめん、わたし教室に用事あるんだった、もう行くね」
あなた「え……」
エマ「……じゃあ、また放課後に、またね」
あなた「うん……」
あなた「…………」ポツーン
あなた「エマさん、掃除終わったなら、朝練手伝うよ! ストレッチでもフォームの確認でも何でも任せて!」
エマ「えっと……」
エマ「ごめん、わたし教室に用事あるんだった、もう行くね」
あなた「え……」
エマ「……じゃあ、また放課後に、またね」
あなた「うん……」
あなた「…………」ポツーン
8: (茸) 2022/07/31(日) 23:31:11.37 ID:4txDrkQS
6月25日
あなた「エマさん!」
エマ「ごめんね、今日はボランティアがあって」
6月26日
あなた「エマさん」
エマ「ごめん、いま先生に呼ばれてるの」
6月27日
あなた「エマさん……」
エマ「ごめんね、まだちょっと日本語に慣れてなくて」
6月28日
あなた「っエマさん、一緒に帰ろう!」
エマ「ごめん、わたしこのあと用事があって走って帰らないといけないの!」
あなた「エマさん!」
エマ「ごめんね、今日はボランティアがあって」
6月26日
あなた「エマさん」
エマ「ごめん、いま先生に呼ばれてるの」
6月27日
あなた「エマさん……」
エマ「ごめんね、まだちょっと日本語に慣れてなくて」
6月28日
あなた「っエマさん、一緒に帰ろう!」
エマ「ごめん、わたしこのあと用事があって走って帰らないといけないの!」
10: (茸) 2022/07/31(日) 23:32:48.17 ID:4txDrkQS
6月29日
あなた「なんだか最近、エマさんに避けられてる……」
あなた「私気付かないうちになにかしちゃったのかな」
あなた「……謝りたいのに、すぐエマさん居なくなっちゃうからふたりきりで話もできない」
あなた「前はあそこまで言ってくれてたのに………」
--------
あなた「エマさんは夢を実現させる力がある、その証がある。それを忘れないで、これからも頑張っていこうよ」
エマ「うん。わたし、今日のこと絶対忘れない。今日のライブが、きっと、夢のために踏み出した一歩だったんだもの」
エマ「だから、これからもっともっと頑張りたいんだけど……」
エマ「それには必要なものがあるの。あなたにわかるかな?」
あなた「違うって言われるかもしれないけど、その答えは私!」
あなた「私は誰よりもエマさんのそばでエマさんのことを応援したいから、私のことが必要って言ってよ! エマさん!」
エマ「あはは、あなたのことが必要です♪」
エマ「わたしにとって、なによりも一番必要だよ」
あなた「ありがとう、エマさんの夢に向けて、一緒に隣を歩かせてね」
エマ「あなたがいてくれたら、どんな夢でも叶いそう!」
エマ「わたしのほうこそ、これからもよろしくね」
エマ「わたしのことずっと見ていて」
--------
あなた「なんだか最近、エマさんに避けられてる……」
あなた「私気付かないうちになにかしちゃったのかな」
あなた「……謝りたいのに、すぐエマさん居なくなっちゃうからふたりきりで話もできない」
あなた「前はあそこまで言ってくれてたのに………」
--------
あなた「エマさんは夢を実現させる力がある、その証がある。それを忘れないで、これからも頑張っていこうよ」
エマ「うん。わたし、今日のこと絶対忘れない。今日のライブが、きっと、夢のために踏み出した一歩だったんだもの」
エマ「だから、これからもっともっと頑張りたいんだけど……」
エマ「それには必要なものがあるの。あなたにわかるかな?」
あなた「違うって言われるかもしれないけど、その答えは私!」
あなた「私は誰よりもエマさんのそばでエマさんのことを応援したいから、私のことが必要って言ってよ! エマさん!」
エマ「あはは、あなたのことが必要です♪」
エマ「わたしにとって、なによりも一番必要だよ」
あなた「ありがとう、エマさんの夢に向けて、一緒に隣を歩かせてね」
エマ「あなたがいてくれたら、どんな夢でも叶いそう!」
エマ「わたしのほうこそ、これからもよろしくね」
エマ「わたしのことずっと見ていて」
--------
11: (茸) 2022/07/31(日) 23:35:08.00 ID:4txDrkQS
あなた「やっぱり、あのときの答え私じゃなかったのかな」
あなた「私がエマさんに必要だなんて、思い上がりだったのかな」
あなた「エマさん優しいから気を遣って……」
あなた「…………」
あなた「……会いたい、会って話をしたいよ、エマさん」
あなた「うう…………」グスッ
あなた「……ううっ、あぁ」
あなた「私がエマさんに必要だなんて、思い上がりだったのかな」
あなた「エマさん優しいから気を遣って……」
あなた「…………」
あなた「……会いたい、会って話をしたいよ、エマさん」
あなた「うう…………」グスッ
あなた「……ううっ、あぁ」
12: (茸) 2022/07/31(日) 23:36:49.54 ID:4txDrkQS
あなた「…………」
あなた「…………」
あなた「…………」
あなた「こんなんじゃ、エマさんの夢に向けて、一緒に隣を歩くなんてできないよね」
あなた「……次のライブの演出考えて、エマさんに提案しにいこう」
あなた「……まずは、自分にできることをしないと」
あなた「よし、やるぞ!」
あなた「…………」
あなた「…………」
あなた「こんなんじゃ、エマさんの夢に向けて、一緒に隣を歩くなんてできないよね」
あなた「……次のライブの演出考えて、エマさんに提案しにいこう」
あなた「……まずは、自分にできることをしないと」
あなた「よし、やるぞ!」
13: (茸) 2022/07/31(日) 23:39:15.86 ID:4txDrkQS
6月30日 放課後
あなた「エマさん、どこにいるか知らない?」
歩夢「エマさんなら、3年生の廊下でさっき果林さんと話してたけど、どうかs」
あなた「ありがとう、行ってくる!」
歩夢「もう、相変わらずなんだから……」
あなた「エマさん、エマさん……果林さん、果林さん」
彼方「あれ〜、どうしてライフデザイン学科まで来てるの?」
あなた「彼方さん! 果林さん知らない?」
彼方「果林ちゃん? 今日はDiverDivaの打ち合わせするって言ってから愛ちゃんが知ってるんじゃないかなあ」
あなた「わかった、ありがとう!」
彼方「……あんなにお目々シャッキリさんにして、どうしたんだろう」
あなた「エマさん、どこにいるか知らない?」
歩夢「エマさんなら、3年生の廊下でさっき果林さんと話してたけど、どうかs」
あなた「ありがとう、行ってくる!」
歩夢「もう、相変わらずなんだから……」
あなた「エマさん、エマさん……果林さん、果林さん」
彼方「あれ〜、どうしてライフデザイン学科まで来てるの?」
あなた「彼方さん! 果林さん知らない?」
彼方「果林ちゃん? 今日はDiverDivaの打ち合わせするって言ってから愛ちゃんが知ってるんじゃないかなあ」
あなた「わかった、ありがとう!」
彼方「……あんなにお目々シャッキリさんにして、どうしたんだろう」
14: (茸) 2022/07/31(日) 23:40:16.54 ID:4txDrkQS
あなた「果林さん、果林さん……愛ちゃん、愛ちゃん……」
あなた「最近はDiverDivaの二人はこの教室で練習してたはず」
あなた「いた!」
愛「ん、どうしたの、今日がそんなに慌ててるなんて珍しいじゃん」
あなた「愛ちゃん、果林さん知らない!?」
愛「カリン? カリンならせっつーに演出のことで聞きたいことがあるって言って出ていったよ」
あなた「愛ちゃん、ありがとう!」
愛「廊下走ると危ないよー!」
あなた「いた! せつ菜ちゃん!」
せつ菜「どうかしましたか?」
あなた「果林さん知らない?」
せつ菜「先程、いくつか演出についての質問をお答えしたら、ユニットに活かすと言って練習に戻られましたよ」
あなた「ありがとう!」
あなた「最近はDiverDivaの二人はこの教室で練習してたはず」
あなた「いた!」
愛「ん、どうしたの、今日がそんなに慌ててるなんて珍しいじゃん」
あなた「愛ちゃん、果林さん知らない!?」
愛「カリン? カリンならせっつーに演出のことで聞きたいことがあるって言って出ていったよ」
あなた「愛ちゃん、ありがとう!」
愛「廊下走ると危ないよー!」
あなた「いた! せつ菜ちゃん!」
せつ菜「どうかしましたか?」
あなた「果林さん知らない?」
せつ菜「先程、いくつか演出についての質問をお答えしたら、ユニットに活かすと言って練習に戻られましたよ」
あなた「ありがとう!」
15: (茸) 2022/07/31(日) 23:41:48.61 ID:4txDrkQS
愛「カリンまだ戻ってきてないけど……」
--------
ミア「カリン? 僕が知るわけ無いだろ」
--------
栞子「廊下を走ってはいけませんよ!」
--------
ランジュ「ランジュが今ここでゲリラライブをしたらきっと果林の方からやってくるわ」
--------
しずく「私が果林さん役じゃ駄目ですか?」
--------
--------
ミア「カリン? 僕が知るわけ無いだろ」
--------
栞子「廊下を走ってはいけませんよ!」
--------
ランジュ「ランジュが今ここでゲリラライブをしたらきっと果林の方からやってくるわ」
--------
しずく「私が果林さん役じゃ駄目ですか?」
--------
16: (茸) 2022/07/31(日) 23:43:26.46 ID:4txDrkQS
璃奈「果林さんの場所? 今はちょっとわからない」
あなた「そっか……」
璃奈「ごめん、スマホ見ていい?」
あなた「あ、うん」
璃奈「果林さんの場所わかった」
あなた「え、どうして!?」
璃奈「じーp……いや、それは秘密」
あなた「? まあいいや、璃奈ちゃん、教えて!」
璃奈「地図を出す、ニジガクのこのあたり!」
あなた「璃奈ちゃんありがとう!」
タッタッタッ
ガタッ
かすみ「ぷはぁ!」
エマ「あっ、かすみちゃん、ごめんね、ずっと口抑えちゃってた」
かすみ「……死ぬかと思いました」
璃奈「なんで隠れてたの?」
エマ「えっと、それは〜、あはは…………」
かすみ「……これ、かすみんも一緒に隠れる必要ありました?」
あなた「そっか……」
璃奈「ごめん、スマホ見ていい?」
あなた「あ、うん」
璃奈「果林さんの場所わかった」
あなた「え、どうして!?」
璃奈「じーp……いや、それは秘密」
あなた「? まあいいや、璃奈ちゃん、教えて!」
璃奈「地図を出す、ニジガクのこのあたり!」
あなた「璃奈ちゃんありがとう!」
タッタッタッ
ガタッ
かすみ「ぷはぁ!」
エマ「あっ、かすみちゃん、ごめんね、ずっと口抑えちゃってた」
かすみ「……死ぬかと思いました」
璃奈「なんで隠れてたの?」
エマ「えっと、それは〜、あはは…………」
かすみ「……これ、かすみんも一緒に隠れる必要ありました?」
18: (茸) 2022/07/31(日) 23:45:08.59 ID:4txDrkQS
あなた「果林さん!」
果林「迎えに来てくれたのね!」
あなた「はぁはぁ…やっと見つけた」
果林「ありがとう、来たことないエリアに入っちゃって困ってたのよ。助かったわ」
あなた「ほんとよかった……」
果林「心配掛けちゃったみたいね、ごめんなさい」
あなた「ううん、それはいいんだけど……」
あなた「果林さん! エマさんどこ!?」
果林「エマ? 2時間も前に別れたわよ?」
あなた「えっ…………………………………」
あなた「あっ!」
果林「迎えに来てくれたのね!」
あなた「はぁはぁ…やっと見つけた」
果林「ありがとう、来たことないエリアに入っちゃって困ってたのよ。助かったわ」
あなた「ほんとよかった……」
果林「心配掛けちゃったみたいね、ごめんなさい」
あなた「ううん、それはいいんだけど……」
あなた「果林さん! エマさんどこ!?」
果林「エマ? 2時間も前に別れたわよ?」
あなた「えっ…………………………………」
あなた「あっ!」
20: (茸) 2022/07/31(日) 23:48:28.03 ID:4txDrkQS
果林「エマ、私よ、少しいいかしら」
エマ「果林ちゃん? うん、今開けるね」
ガチャ
エマ「どうしたの〜…………えっ」
あなた「……こんばんは、エマさん」
エマ「どうして、あなたが」
果林「悪いわね、騙すような真似しちゃって」
あなた「寮には寮生と一緒じゃないと入れないから、果林さんに入れてもらったんだ」
あなた「どうしても、エマさんと話をしたくて」
エマ「そっか…………」
果林「……おせっかいだけど、ふたりのことは一人きりで悩んでも解決しないものよ」
果林「それじゃ私は部屋に戻るわ。第三者が必要だったら呼んでね」
エマ「うん……」
エマ「果林ちゃん? うん、今開けるね」
ガチャ
エマ「どうしたの〜…………えっ」
あなた「……こんばんは、エマさん」
エマ「どうして、あなたが」
果林「悪いわね、騙すような真似しちゃって」
あなた「寮には寮生と一緒じゃないと入れないから、果林さんに入れてもらったんだ」
あなた「どうしても、エマさんと話をしたくて」
エマ「そっか…………」
果林「……おせっかいだけど、ふたりのことは一人きりで悩んでも解決しないものよ」
果林「それじゃ私は部屋に戻るわ。第三者が必要だったら呼んでね」
エマ「うん……」
22: (茸) 2022/08/01(月) 00:03:27.55 ID:BtQmHzlR
エマ「…………」
あなた「…………」
あなた「ごめん、エマさん!」
エマ「えっ」
あなた「私、エマさんにどんな酷いことをしてしまったのか、わからなくて……」
あなた「自覚もないのに謝るなんて、ほんと最低だとわかってるんだけど」
あなた「でもどうしても、エマさんと前みたいな関係に戻りたくて……」
あなた「エマさんと一緒に歩んで行きたくって……」
エマ「っ!」
エマ「ごめんね!」ガバッ
ぎゅーーーーー!
あなた「え、エマさん!?」
エマ「ごめん、ごめんね、あなたは何も悪くないの!」
エマ「わたしが、わたしは自分のことばっかりで、あなたが傷付いてるなんて考えてもなかった」
エマ「ほんとうにごめんね!」
ぎゅーーーーー!
あなた「エマさ……ん………胸が苦しい」
エマ「ごめんね、苦しかったよね、胸が痛かったよね」
あなた「…………え、エマさん、ギブ」
エマ「あっ! ごめんね!」
あなた「…………」
あなた「ごめん、エマさん!」
エマ「えっ」
あなた「私、エマさんにどんな酷いことをしてしまったのか、わからなくて……」
あなた「自覚もないのに謝るなんて、ほんと最低だとわかってるんだけど」
あなた「でもどうしても、エマさんと前みたいな関係に戻りたくて……」
あなた「エマさんと一緒に歩んで行きたくって……」
エマ「っ!」
エマ「ごめんね!」ガバッ
ぎゅーーーーー!
あなた「え、エマさん!?」
エマ「ごめん、ごめんね、あなたは何も悪くないの!」
エマ「わたしが、わたしは自分のことばっかりで、あなたが傷付いてるなんて考えてもなかった」
エマ「ほんとうにごめんね!」
ぎゅーーーーー!
あなた「エマさ……ん………胸が苦しい」
エマ「ごめんね、苦しかったよね、胸が痛かったよね」
あなた「…………え、エマさん、ギブ」
エマ「あっ! ごめんね!」
24: (茸) 2022/08/01(月) 00:10:26.47 ID:BtQmHzlR
エマ「ほんとーーーに、ごめんね!」
あなた「ううん、もう大丈夫」
あなた「それに、エマさんに嫌われてなかったっていうのが、言葉だけじゃなく、エマさんから直接伝わってきて、安心した」
エマ「あなたのこと嫌ったりなんて絶対ないよ!」
あなた「……よかった」グスッ
エマ「……ごめんなさい」
(つд⊂)ゴシゴシ
あなた「大丈夫、大丈夫だから、もう謝らないで、エマさん」
あなた「それじゃあ、聞かせてくれる? エマさんに嫌われたんじゃなかったなら、どうして避けられてたのか」
エマ「それは……」
あなた「お願い、聞かせて」
エマ「……うん」
あなた「ううん、もう大丈夫」
あなた「それに、エマさんに嫌われてなかったっていうのが、言葉だけじゃなく、エマさんから直接伝わってきて、安心した」
エマ「あなたのこと嫌ったりなんて絶対ないよ!」
あなた「……よかった」グスッ
エマ「……ごめんなさい」
(つд⊂)ゴシゴシ
あなた「大丈夫、大丈夫だから、もう謝らないで、エマさん」
あなた「それじゃあ、聞かせてくれる? エマさんに嫌われたんじゃなかったなら、どうして避けられてたのか」
エマ「それは……」
あなた「お願い、聞かせて」
エマ「……うん」
25: (茸) 2022/08/01(月) 00:20:15.05 ID:BtQmHzlR
エマ「わたし、あなたのことが好き」
あなた「っ」
あなた「私も、エマさんのことが好きだよ!」
エマ「えへへ、うれしい」
エマ「実はそうじゃないかなって思ってた」
エマ「あなたも、実はそう思ってたでしょ?」
あなた「……うん、エマさんが私のことが好きかもって、思ってた」
エマ「そっか……」
あなた「ねえ、エマさ」
エマ「でもね、駄目なの」
あなた「えっ」
エマ「わたしがあなたのことを避けたのはね……」
エマ「あなたと、私に夢を天秤にかけてたからなの……」
あなた「私と、エマさんの夢?」
あなた「私は、エマさんの夢を叶えるためだったら、なんだってするよ!」
エマ「ううん、駄目……」
エマ「あなたとじゃ絶対叶わないことだから」
あなた「え………」
あなた「っ」
あなた「私も、エマさんのことが好きだよ!」
エマ「えへへ、うれしい」
エマ「実はそうじゃないかなって思ってた」
エマ「あなたも、実はそう思ってたでしょ?」
あなた「……うん、エマさんが私のことが好きかもって、思ってた」
エマ「そっか……」
あなた「ねえ、エマさ」
エマ「でもね、駄目なの」
あなた「えっ」
エマ「わたしがあなたのことを避けたのはね……」
エマ「あなたと、私に夢を天秤にかけてたからなの……」
あなた「私と、エマさんの夢?」
あなた「私は、エマさんの夢を叶えるためだったら、なんだってするよ!」
エマ「ううん、駄目……」
エマ「あなたとじゃ絶対叶わないことだから」
あなた「え………」
26: (茸) 2022/08/01(月) 00:21:53.77 ID:BtQmHzlR
>>25 訂正
× エマ「あなたと、私に夢を天秤にかけてたからなの……」
○ エマ「あなたと、私の夢を天秤にかけてたからなの……」
× エマ「あなたと、私に夢を天秤にかけてたからなの……」
○ エマ「あなたと、私の夢を天秤にかけてたからなの……」
28: (茸) 2022/08/01(月) 00:54:03.12 ID:BtQmHzlR
あなた「私じゃ力不足ってこと……?」
あなた「なら、もっと頑張るから……!」
エマ「違うの」
エマ「わたしの夢はスクールアイドルだけじゃないから」
エマ「わたしね、大家族を作るのが夢だったんだ」
エマ「あなたも知ってるよね、わたしには8人兄妹の長女なの」
エマ「わたし、パパもママも、兄妹たちのことも大好き。わたしはわたしの家族に生まれたことを誇りに思ってる」
エマ「わたしもたくさんの子どもたちに囲まれて、にぎやかで楽しい家庭を作りたかった」
エマ「ママみたいなママになりたかった」
あなた「エマ、さん……」
エマ「わかる、よね」
あなた「なら、もっと頑張るから……!」
エマ「違うの」
エマ「わたしの夢はスクールアイドルだけじゃないから」
エマ「わたしね、大家族を作るのが夢だったんだ」
エマ「あなたも知ってるよね、わたしには8人兄妹の長女なの」
エマ「わたし、パパもママも、兄妹たちのことも大好き。わたしはわたしの家族に生まれたことを誇りに思ってる」
エマ「わたしもたくさんの子どもたちに囲まれて、にぎやかで楽しい家庭を作りたかった」
エマ「ママみたいなママになりたかった」
あなた「エマ、さん……」
エマ「わかる、よね」
30: (茸) 2022/08/01(月) 00:57:23.40 ID:BtQmHzlR
あなた「…………」
エマ「あなたと一緒にいられれば、それでいいのかなとも思ったんだよ」
エマ「でもスイスも日本も、同性婚はできないから」
エマ「現実的に考えて、独り身じゃ日本で永住ビザを取得するのは難しいし」
エマ「知ってる? 未婚だと養子も取れないんだって」
エマ「一緒に居ることすら難しいんだよ」
あなた「だから、避けようとしたんだね」
エマ「うん……」
エマ「もうこれ以上、あなたのことを好きになりたくなかった」
エマ「でも、あなたと近づくとドキドキしてどうしていいかわからなくなっちゃって……」
エマ「あなたと一緒にいられれば、それでいいのかなとも思ったんだよ」
エマ「でもスイスも日本も、同性婚はできないから」
エマ「現実的に考えて、独り身じゃ日本で永住ビザを取得するのは難しいし」
エマ「知ってる? 未婚だと養子も取れないんだって」
エマ「一緒に居ることすら難しいんだよ」
あなた「だから、避けようとしたんだね」
エマ「うん……」
エマ「もうこれ以上、あなたのことを好きになりたくなかった」
エマ「でも、あなたと近づくとドキドキしてどうしていいかわからなくなっちゃって……」
32: (茸) 2022/08/01(月) 01:00:30.97 ID:BtQmHzlR
あなた「エマさん」ギュッ
エマ「えっ」
エマ「……怒ってないの?」
あなた「怒ってなんかないよ。むしろね、エマさんがこんなに苦しんでるのに酷いかもしれないけど、私は嬉しいんだ」
あなた「エマさんが私とのことをこれから先ずっと考えようとしてくれてたこと」
あなた「エマさんの子供の頃からの大事な夢と天秤にかけるくらい私のこと思ってくれたんだよね」
エマ「でも、でも……」
あなた「一人きりで悩ませてごめんね、こらからは二人で一緒に考えていこう」
エマ「………ぐすっ…………うん……ありがとう」
あなた「エマさん好き。大好きです」
エマ「わたしも、あなたのことが好き。大好き」
エマ「なのに、どうしてずっと一緒にはいられないんだろう……」
エマ「なにか、悪い事しちゃったのかな……」
あなた「………」ギュッ
あなた「……寮に入るとき宿泊許可貰ってきたんだ」
あなた「……これから先のことはまだわからないけど、今日は、ずっと一緒に居よう……」
エマ「うん」ギュッ
エマ「えっ」
エマ「……怒ってないの?」
あなた「怒ってなんかないよ。むしろね、エマさんがこんなに苦しんでるのに酷いかもしれないけど、私は嬉しいんだ」
あなた「エマさんが私とのことをこれから先ずっと考えようとしてくれてたこと」
あなた「エマさんの子供の頃からの大事な夢と天秤にかけるくらい私のこと思ってくれたんだよね」
エマ「でも、でも……」
あなた「一人きりで悩ませてごめんね、こらからは二人で一緒に考えていこう」
エマ「………ぐすっ…………うん……ありがとう」
あなた「エマさん好き。大好きです」
エマ「わたしも、あなたのことが好き。大好き」
エマ「なのに、どうしてずっと一緒にはいられないんだろう……」
エマ「なにか、悪い事しちゃったのかな……」
あなた「………」ギュッ
あなた「……寮に入るとき宿泊許可貰ってきたんだ」
あなた「……これから先のことはまだわからないけど、今日は、ずっと一緒に居よう……」
エマ「うん」ギュッ
33: (茸) 2022/08/01(月) 01:02:54.03 ID:BtQmHzlR
7月1日 朝
果林「ふわぁ〜…………」
あなた「……ジ~」
果林「ん、こほん」
あなた「今日は果林さんの珍しい一面がたくさん見れてる気がする」
エマ「わたしはいつも見てるけどね〜」
果林「エマ!」
果林「キミも今朝見たことはみんなには言っちゃだめよ」
あなた「でもそのギャップを可愛いって思うファンはいっぱいいると思うんだ!」
果林「ダメだからね!」
果林「じゃないと、昨日の二人のことをみんなに言いふらしちゃうんだから」
あなた「果林さん!」
エマ「果林ちゃん!」
果林「もう、冗談よ」
果林「でもよかったわ、二人が無事仲直りできたみたいで」
エマ「ありがとね、果林ちゃん」
果林「ふわぁ〜…………」
あなた「……ジ~」
果林「ん、こほん」
あなた「今日は果林さんの珍しい一面がたくさん見れてる気がする」
エマ「わたしはいつも見てるけどね〜」
果林「エマ!」
果林「キミも今朝見たことはみんなには言っちゃだめよ」
あなた「でもそのギャップを可愛いって思うファンはいっぱいいると思うんだ!」
果林「ダメだからね!」
果林「じゃないと、昨日の二人のことをみんなに言いふらしちゃうんだから」
あなた「果林さん!」
エマ「果林ちゃん!」
果林「もう、冗談よ」
果林「でもよかったわ、二人が無事仲直りできたみたいで」
エマ「ありがとね、果林ちゃん」
34: (茸) 2022/08/01(月) 01:13:18.11 ID:BtQmHzlR
食堂
あなた「ニジガクの寮のメニューってこんなにあるんだ〜、どれにしようかな」
果林「そういえば、キミは来たことなかったかもしれないわね」
エマ「私のおすすめはね〜〜」
あなた「…………」
エマ「どうしたの?」
あなた「……エマさん、食堂のテレビ」
それでは、次のニュースです
本日、2022年7月1日よりスイスで同性婚が可能となりました
同性婚カップルである〇〇さんと△△さんは、1日にスイスで結婚した初のカップルです。〇〇さんは式を本日の………
あなた「エマさん!」
エマ「うん!」
エマ「これからも、ずっと一緒にいられるね!」
あなた「ニジガクの寮のメニューってこんなにあるんだ〜、どれにしようかな」
果林「そういえば、キミは来たことなかったかもしれないわね」
エマ「私のおすすめはね〜〜」
あなた「…………」
エマ「どうしたの?」
あなた「……エマさん、食堂のテレビ」
それでは、次のニュースです
本日、2022年7月1日よりスイスで同性婚が可能となりました
同性婚カップルである〇〇さんと△△さんは、1日にスイスで結婚した初のカップルです。〇〇さんは式を本日の………
あなた「エマさん!」
エマ「うん!」
エマ「これからも、ずっと一緒にいられるね!」
35: (茸) 2022/08/01(月) 01:15:40.82 ID:BtQmHzlR
おしまい
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1659277501/