11: (しうまい) 2022/08/11(木) 19:38:16.97 ID:mURNbG8P
せつ菜「と言う事でさっそく調理を始めましょう!」
かすみ「と言う事で!ってどう言う事ですか…?」
栞子「連日の厳しい練習で疲労もピークでしょうから、精力がつく物を皆さんに食べさせてあげたいとせつ菜さんが」
かすみ「なるほど…で、でも、せつ菜先輩だって疲れてるでしょう?せっかくのお休みなんですから」
せつ菜「大丈夫です!鍛えてますから!」
かすみ「え…しお子は…」
栞子「私も大丈夫です」
かすみ「うぅ……」
せつ菜「かすみさんこそ大丈夫ですか?お出かけする予定だったのでは?」
かすみ「いえ…教室に忘れ物取り来ただけですから」
かすみ「と言う事で!ってどう言う事ですか…?」
栞子「連日の厳しい練習で疲労もピークでしょうから、精力がつく物を皆さんに食べさせてあげたいとせつ菜さんが」
かすみ「なるほど…で、でも、せつ菜先輩だって疲れてるでしょう?せっかくのお休みなんですから」
せつ菜「大丈夫です!鍛えてますから!」
かすみ「え…しお子は…」
栞子「私も大丈夫です」
かすみ「うぅ……」
せつ菜「かすみさんこそ大丈夫ですか?お出かけする予定だったのでは?」
かすみ「いえ…教室に忘れ物取り来ただけですから」
12: (しうまい) 2022/08/11(木) 19:45:22.49 ID:mURNbG8P
かすみ(むしろ放置なんてしてたら大変な事になっちゃうよ)
せつ菜「そうですか。では、お二人ともよろしくお願いします」
栞子「はい。こちらこそ。料理は得意ではないのでご迷惑お掛けしてしまうかもしれませんが。よろしくお願いします」
せつ菜「困ったら頼って下さい」
かすみ「………しお子ちょっと」
栞子「何ですか?」
せつ菜「ん?」
かすみ「あのさ。あんな事言ってるけど…その…料理そんなに得意じゃないから」コソコソ
栞子「……かすみさんがですか?」
かすみ「違うよ!せつ菜先輩が!」コソコソ
栞子「そうなのですか?凄い得意そうですが…?」
かすみ「本人はそう思ってるだけだよ。せつ菜先輩に料理の適性はないの」
栞子「……そうでしょうか?大切な人の為に料理を振る舞いたいと思う時点でそれは適性があると私は判断しますが」
かすみ「ん~…そうなんだけど…はあ…いずれ分かるよ」
せつ菜「そうですか。では、お二人ともよろしくお願いします」
栞子「はい。こちらこそ。料理は得意ではないのでご迷惑お掛けしてしまうかもしれませんが。よろしくお願いします」
せつ菜「困ったら頼って下さい」
かすみ「………しお子ちょっと」
栞子「何ですか?」
せつ菜「ん?」
かすみ「あのさ。あんな事言ってるけど…その…料理そんなに得意じゃないから」コソコソ
栞子「……かすみさんがですか?」
かすみ「違うよ!せつ菜先輩が!」コソコソ
栞子「そうなのですか?凄い得意そうですが…?」
かすみ「本人はそう思ってるだけだよ。せつ菜先輩に料理の適性はないの」
栞子「……そうでしょうか?大切な人の為に料理を振る舞いたいと思う時点でそれは適性があると私は判断しますが」
かすみ「ん~…そうなんだけど…はあ…いずれ分かるよ」
13: (しうまい) 2022/08/11(木) 19:51:52.74 ID:mURNbG8P
せつ菜「あの…お二人とも?」
栞子「あっ、ごめんなさい。始めましょう!」
かすみ「………」
せつ菜「はい!では、ケーキを作りましょう!」
栞子「へ?ケーキ?」
せつ菜「はい!ケーキです!」
栞子「精の付く食べ物を作るのでは?」
せつ菜「疲れには糖分が効くので」
栞子「はあ…そうですか」
栞子「あっ、ごめんなさい。始めましょう!」
かすみ「………」
せつ菜「はい!では、ケーキを作りましょう!」
栞子「へ?ケーキ?」
せつ菜「はい!ケーキです!」
栞子「精の付く食べ物を作るのでは?」
せつ菜「疲れには糖分が効くので」
栞子「はあ…そうですか」
14: (しうまい) 2022/08/11(木) 19:58:31.06 ID:mURNbG8P
かすみ「えっと…何ケーキを作るんですか?」
せつ菜「せつ菜スペシャルケーキです!」
栞子「せつ菜スペシャル…ケーキ…」
かすみ「嫌な予感しかしないんですけど…」
せつ菜「先ずはどうしましょう」
栞子「どうしましょう?」
せつ菜「取り敢えず」
栞子「取り敢えず?」
かすみ「ほらね?」
せつ菜「せつ菜スペシャルケーキです!」
栞子「せつ菜スペシャル…ケーキ…」
かすみ「嫌な予感しかしないんですけど…」
せつ菜「先ずはどうしましょう」
栞子「どうしましょう?」
せつ菜「取り敢えず」
栞子「取り敢えず?」
かすみ「ほらね?」
15: (しうまい) 2022/08/11(木) 20:04:03.76 ID:mURNbG8P
せつ菜「スポンジを作りましょう!」
かすみ「スポンジケーキですね!卵白と砂糖を混ぜてメレンゲを作った後に卵黄と薄力粉とバターを混ぜた物をオーブンで焼くアレですね?」
せつ菜「はあ…そうですね」
栞子「凄い説明口調ですね」
せつ菜「では、さっそく!先ずは卵を割ります」
ベチャ
せつ菜「あれ?」
かすみ「何やってるんですか?」
かすみ「スポンジケーキですね!卵白と砂糖を混ぜてメレンゲを作った後に卵黄と薄力粉とバターを混ぜた物をオーブンで焼くアレですね?」
せつ菜「はあ…そうですね」
栞子「凄い説明口調ですね」
せつ菜「では、さっそく!先ずは卵を割ります」
ベチャ
せつ菜「あれ?」
かすみ「何やってるんですか?」
17: (しうまい) 2022/08/11(木) 20:08:33.89 ID:mURNbG8P
せつ菜「たまたまです。もう一回」
ベチャ
せつ菜「あれ?」
栞子「あの…せつ菜さん?一つよろしいですか?」
せつ菜「はい」
栞子「両手で割ったらどうでしょうか?」
せつ菜「両手ですか?」
栞子「片手にこだわる必要はないと思うんです」
せつ菜「ん~…昨日読んだマンガでは片手で割っていたので…」
栞子「マンガ…」
せつ菜「はい!料理マンガなんですけど凄い面白いんです!料理で
対決を…」
栞子「そ、そうですか。その話は後で聞かせて下さい!先ずは目の前の事に専念しましょう?」
ベチャ
せつ菜「あれ?」
栞子「あの…せつ菜さん?一つよろしいですか?」
せつ菜「はい」
栞子「両手で割ったらどうでしょうか?」
せつ菜「両手ですか?」
栞子「片手にこだわる必要はないと思うんです」
せつ菜「ん~…昨日読んだマンガでは片手で割っていたので…」
栞子「マンガ…」
せつ菜「はい!料理マンガなんですけど凄い面白いんです!料理で
対決を…」
栞子「そ、そうですか。その話は後で聞かせて下さい!先ずは目の前の事に専念しましょう?」
19: (しうまい) 2022/08/11(木) 20:11:39.85 ID:mURNbG8P
コンコン パカッ
かすみ「ふふ~ん。片手で割るってこうですか?」
せつ菜「あぁ…」
コンコン パカッ
かすみ「こんなの簡単ですよ~」
コンコン パカッ
せつ菜「かすみさん!凄いです!」
コンコン パカッ
かすみ「えへへ~。まあ、それ程でもありますけどね」
コンコン パカッ
栞子「一体何個割るつもりですか?」
かすみ「ふふ~ん。片手で割るってこうですか?」
せつ菜「あぁ…」
コンコン パカッ
かすみ「こんなの簡単ですよ~」
コンコン パカッ
せつ菜「かすみさん!凄いです!」
コンコン パカッ
かすみ「えへへ~。まあ、それ程でもありますけどね」
コンコン パカッ
栞子「一体何個割るつもりですか?」
24: (しうまい) 2022/08/11(木) 20:17:55.79 ID:mURNbG8P
かすみ「え?あっ…濃厚なの作るから」
せつ菜「なるほど!」
栞子「……では、卵白と卵黄を分けましょう」
せつ菜「任せて下さい!」
かすみ「大丈夫ですか?」
せつ菜「何がですか?」
かすみ「いえ…出来るのかなと…」
せつ菜「簡単ですよ」
栞子「あの…お二人とも…手元を見て作業して下さいね」
せつ菜「なるほど!」
栞子「……では、卵白と卵黄を分けましょう」
せつ菜「任せて下さい!」
かすみ「大丈夫ですか?」
せつ菜「何がですか?」
かすみ「いえ…出来るのかなと…」
せつ菜「簡単ですよ」
栞子「あの…お二人とも…手元を見て作業して下さいね」
25: (しうまい) 2022/08/11(木) 20:22:57.92 ID:mURNbG8P
せつ菜「どうですか?見事に綺麗に分ける事が出来ました!」
かすみ「かすみんの方が上手ですけどね!」
栞子「そうですね。はい。では、メレンゲを……せつ菜さん?」
せつ菜「なんでしょうか?」
栞子「な、何をしてるのですか?」
せつ菜「メレンゲを作ろうと…」
栞子「何故ジャムを…」
せつ菜「せっかくなのでイチゴ味にしようかと!」
かすみ「かすみんの方が上手ですけどね!」
栞子「そうですね。はい。では、メレンゲを……せつ菜さん?」
せつ菜「なんでしょうか?」
栞子「な、何をしてるのですか?」
せつ菜「メレンゲを作ろうと…」
栞子「何故ジャムを…」
せつ菜「せっかくなのでイチゴ味にしようかと!」
26: (しうまい) 2022/08/11(木) 20:31:02.00 ID:mURNbG8P
栞子「……なるほど。苺味のスポンジケーキを作るんですね?」
せつ菜「はい!」
栞子「まだメレンゲを作る段階ですから。後でいれましょうか?」
せつ菜「なるほど。確かにそうですね」
栞子「あと…苺ジャムだと多分甘すぎてしまうと思うのですが…」
せつ菜「そうですか?」
栞子「今回は苺ジャムはやめておきませんか?ショートケーキですから苺乗ってますし」
せつ菜「そうですか。分かりました!普通のショートケーキを作りましょう!」
栞子「はい!普通のを!」
せつ菜「はい!」
栞子「まだメレンゲを作る段階ですから。後でいれましょうか?」
せつ菜「なるほど。確かにそうですね」
栞子「あと…苺ジャムだと多分甘すぎてしまうと思うのですが…」
せつ菜「そうですか?」
栞子「今回は苺ジャムはやめておきませんか?ショートケーキですから苺乗ってますし」
せつ菜「そうですか。分かりました!普通のショートケーキを作りましょう!」
栞子「はい!普通のを!」
28: (しうまい) 2022/08/11(木) 20:38:27.28 ID:mURNbG8P
かすみ「かすみんメレンゲ出来ました~」
せつ菜「わあ。かすみさん上手ですね!よ~し!私も負けていられません」
栞子「勝ち負けではありませんから」
タッタッタッタッ
せつ菜「どうでしょうか?」
栞子「はい!上手に出来てると思います!」
かすみ「しお子凄いね。あの、せつ菜先輩がちゃんと料理出来てる!」
栞子「まだ、卵と砂糖を混ぜただけですが」
せつ菜「わあ。かすみさん上手ですね!よ~し!私も負けていられません」
栞子「勝ち負けではありませんから」
タッタッタッタッ
せつ菜「どうでしょうか?」
栞子「はい!上手に出来てると思います!」
かすみ「しお子凄いね。あの、せつ菜先輩がちゃんと料理出来てる!」
栞子「まだ、卵と砂糖を混ぜただけですが」
29: (しうまい) 2022/08/11(木) 20:50:59.45 ID:mURNbG8P
せつ菜「さてと、」
栞子「次は卵黄を混ぜましょう。暫くしたら薄力粉も加えます。粉が無くなるまで」
せつ菜「はい!分かりました!」
かすみ「なんかいつの間にかしお子が先生みたいになってるし」
せつ菜「そうですね。栞子さん、お料理が得意だったんですね」
栞子「そんな事はないですよ。それとせつ菜さん。それ薄力粉じゃないですよ」
せつ菜「あはは。色が一緒だと紛らわしいですね」
栞子「ですね。入れる前に気が付いて良かったです」
栞子「次は卵黄を混ぜましょう。暫くしたら薄力粉も加えます。粉が無くなるまで」
せつ菜「はい!分かりました!」
かすみ「なんかいつの間にかしお子が先生みたいになってるし」
せつ菜「そうですね。栞子さん、お料理が得意だったんですね」
栞子「そんな事はないですよ。それとせつ菜さん。それ薄力粉じゃないですよ」
せつ菜「あはは。色が一緒だと紛らわしいですね」
栞子「ですね。入れる前に気が付いて良かったです」
30: (しうまい) 2022/08/11(木) 21:02:01.18 ID:mURNbG8P
栞子(こう見てると、せつ菜さんは手際は悪くないんですよね。迂闊な所はありますが段取りも悪くない…ん?)
栞子「せ、せつ菜さん?何を…」
せつ菜「へ?」
栞子「ゴムベラはゆっくり混ぜた方が…」
せつ菜「そうなんですか?マンガでは勢いよく混ぜてたので真似してみてくて…私の好きなキャラの必〇技なんですよね!」
栞子「そ、そうですか。取り敢えず、マンガの真似はやめた方が良いかもしれませんね」
せつ菜「そうですか…」
栞子「せ、せつ菜さん?何を…」
せつ菜「へ?」
栞子「ゴムベラはゆっくり混ぜた方が…」
せつ菜「そうなんですか?マンガでは勢いよく混ぜてたので真似してみてくて…私の好きなキャラの必〇技なんですよね!」
栞子「そ、そうですか。取り敢えず、マンガの真似はやめた方が良いかもしれませんね」
せつ菜「そうですか…」
32: (しうまい) 2022/08/11(木) 22:12:56.64 ID:mURNbG8P
かすみ「ギャァァァァァァァ」
栞子「ど、どうしました?」
かすみ「海老…海老がそこに…ぴちぴち跳ねてる」
栞子「海老?何故…」
せつ菜「安売りしてたので買っちゃいました!しかも、おまけまでしてくれたんです」
栞子「ケーキ…」
せつ菜「ついでにエビフライも作ろうかと」
栞子「そうですか」
かすみ「何で生きてるんですか?」
せつ菜「何でと言われても」
栞子「私はどうやって持って来たのか気になりますが」
栞子「ど、どうしました?」
かすみ「海老…海老がそこに…ぴちぴち跳ねてる」
栞子「海老?何故…」
せつ菜「安売りしてたので買っちゃいました!しかも、おまけまでしてくれたんです」
栞子「ケーキ…」
せつ菜「ついでにエビフライも作ろうかと」
栞子「そうですか」
かすみ「何で生きてるんですか?」
せつ菜「何でと言われても」
栞子「私はどうやって持って来たのか気になりますが」
33: (しうまい) 2022/08/11(木) 22:41:04.61 ID:mURNbG8P
せつ菜「それにしても活きがいいですね」
かすみ「本当ですよ。ビックリしましたよ」
栞子「はい。ケーキの方に集中しましょう」
せつ菜「そうですね」
かすみ「本当ですよ。ビックリしましたよ」
栞子「はい。ケーキの方に集中しましょう」
せつ菜「そうですね」
41: (しうまい) 2022/08/12(金) 22:10:29.71 ID:8KMZlrC1
栞子「では、生地はオーブンで焼くとして…せつ菜さん?何をされてるんですか?」
せつ菜「ホイップクリームを作ろうかと」
栞子「そうですか。何を投入しようとしているのですか?」
せつ菜「普通のケーキではつまらないので少しインパクトをと思いまして。ブルーベリーです」
栞子「なるほど。でもそれ、黒酢なんですよね」
せつ菜「はい!ブルーベリー黒酢です!」
せつ菜「ホイップクリームを作ろうかと」
栞子「そうですか。何を投入しようとしているのですか?」
せつ菜「普通のケーキではつまらないので少しインパクトをと思いまして。ブルーベリーです」
栞子「なるほど。でもそれ、黒酢なんですよね」
せつ菜「はい!ブルーベリー黒酢です!」
42: (しうまい) 2022/08/12(金) 22:18:12.66 ID:8KMZlrC1
栞子「一つ質問なのですが…作るのはショートケーキですよね?なぜ、ブルーベリーを入れようと?」
せつ菜「インパクトをと思いまして。目にも良いですし」
かすみ「確かにせつ菜先輩の料理はインパクト大ですからね」
せつ菜「そうですか?うふふ」
かすみ「褒めてないんだけど…」
せつ菜「と言う事で」
栞子「わぁぁ。せつ菜さん!!!ストップ!!!ストップです!!!!」
せつ菜「え?」
せつ菜「インパクトをと思いまして。目にも良いですし」
かすみ「確かにせつ菜先輩の料理はインパクト大ですからね」
せつ菜「そうですか?うふふ」
かすみ「褒めてないんだけど…」
せつ菜「と言う事で」
栞子「わぁぁ。せつ菜さん!!!ストップ!!!ストップです!!!!」
せつ菜「え?」
44: (しうまい) 2022/08/12(金) 22:25:59.89 ID:8KMZlrC1
栞子「ですから…あの…黒酢を入れるのはやめましょう」
せつ菜「ダメですか?」
栞子「そうですね…黒酢はちょっと」
せつ菜「そうですか。では…」
栞子「えっと…それは…」
せつ菜「ブルーハワイです」
せつ菜「ダメですか?」
栞子「そうですね…黒酢はちょっと」
せつ菜「そうですか。では…」
栞子「えっと…それは…」
せつ菜「ブルーハワイです」
45: (しうまい) 2022/08/12(金) 22:30:17.10 ID:8KMZlrC1
栞子「構わないのですが…」
せつ菜「はい!どんどん投入しますね!」
栞子「やっぱりやめましょう」
せつ菜「何故ですか?」
栞子「青いショートケーキって見た事ありますか?」
せつ菜「ないですよね!きっとインパクトが…」
栞子「一度インパクトから離れましょう」
せつ菜「はい!どんどん投入しますね!」
栞子「やっぱりやめましょう」
せつ菜「何故ですか?」
栞子「青いショートケーキって見た事ありますか?」
せつ菜「ないですよね!きっとインパクトが…」
栞子「一度インパクトから離れましょう」
46: (しうまい) 2022/08/12(金) 22:40:29.45 ID:8KMZlrC1
かすみ「あのですね!青色は食欲限界色とは言われてて食欲失くすんですよ」
せつ菜「食欲減退色ですね。人は本能的に寒色系に食欲がそそられない様になってるんですね」
かすみ「知ってるんじゃないですか」
栞子「知ってるのに入れようとするせつ菜さんの思考が怖いです」ボソッ
せつ菜「では、何を入れましょうか?」
かすみ「良いんですよ!生クリームだけで!」
せつ菜「食欲減退色ですね。人は本能的に寒色系に食欲がそそられない様になってるんですね」
かすみ「知ってるんじゃないですか」
栞子「知ってるのに入れようとするせつ菜さんの思考が怖いです」ボソッ
せつ菜「では、何を入れましょうか?」
かすみ「良いんですよ!生クリームだけで!」
48: (しうまい) 2022/08/12(金) 22:49:59.17 ID:8KMZlrC1
せつ菜「それだと普通ですね」
かすみ「普通で良いんです!何故アレンジを加えようとするんですか?」
せつ菜「それはイ…」
かすみ「インパクトはいらないんですよ!」
栞子「せつ菜さんはパブロ・ピカソをご存じですか?」
せつ菜「ピカソですか?もちろん知ってますよ」
かすみ「普通で良いんです!何故アレンジを加えようとするんですか?」
せつ菜「それはイ…」
かすみ「インパクトはいらないんですよ!」
栞子「せつ菜さんはパブロ・ピカソをご存じですか?」
せつ菜「ピカソですか?もちろん知ってますよ」
57: (しうまい) 2022/08/13(土) 23:10:13.72 ID:d/l8fErx
栞子「キュビズムの創始者として有名なピカソは一見崩した画を描く画家のイメージがありますが…」
かすみ「確かに幼稚園が描いたみたいな絵だもんね」
栞子「いいですか?そもそも彼は基礎が出来た上で独自の解釈の基、キュビズムを描き上げたのです」
かすみ「つまり?」
栞子「つまり、インパクトを求める前に先ずは基礎から身につけるべきなのではないでしょうか?」
せつ菜「なるほど。確かに基礎は大事ですよね」
栞子「はい」
せつ菜「はい」
栞子「え?」
かすみ「確かに幼稚園が描いたみたいな絵だもんね」
栞子「いいですか?そもそも彼は基礎が出来た上で独自の解釈の基、キュビズムを描き上げたのです」
かすみ「つまり?」
栞子「つまり、インパクトを求める前に先ずは基礎から身につけるべきなのではないでしょうか?」
せつ菜「なるほど。確かに基礎は大事ですよね」
栞子「はい」
せつ菜「はい」
栞子「え?」
58: (しうまい) 2022/08/13(土) 23:21:44.95 ID:d/l8fErx
せつ菜「どうしました?」
栞子「いえ…あの…分かって頂けましたか?」
せつ菜「はい」
かすみ「しお子、しお子。多分、せつ菜先輩は自分は基礎が出来てると思い込んでると思う」コソコソ
栞子「え?」
かすみ「遠回し過ぎたんだよ」
栞子「結構ストレートに言ったつもりですが」
栞子「いえ…あの…分かって頂けましたか?」
せつ菜「はい」
かすみ「しお子、しお子。多分、せつ菜先輩は自分は基礎が出来てると思い込んでると思う」コソコソ
栞子「え?」
かすみ「遠回し過ぎたんだよ」
栞子「結構ストレートに言ったつもりですが」
60: (しうまい) 2022/08/14(日) 21:31:02.80 ID:GWN/9Uuw
かすみ「明るい人ですからね」
栞子「ちなみにせつ菜さんは料理のさしすせそをご存知ですか?」
せつ菜「はい。料理に欠かせない料理の調味料の事ですよね?砂糖、塩、お酢、醤油、味噌の五つですね」
栞子「なるほど」
せつ菜「何がなるほどなのですか?」
栞子「いえ…せつ菜さん。これは何か分かりますか?」ガサゴソ
せつ菜「みりんでは?」
栞子「正解です。えっと…これは?」
せつ菜「料理酒です」
栞子「ちなみにせつ菜さんは料理のさしすせそをご存知ですか?」
せつ菜「はい。料理に欠かせない料理の調味料の事ですよね?砂糖、塩、お酢、醤油、味噌の五つですね」
栞子「なるほど」
せつ菜「何がなるほどなのですか?」
栞子「いえ…せつ菜さん。これは何か分かりますか?」ガサゴソ
せつ菜「みりんでは?」
栞子「正解です。えっと…これは?」
せつ菜「料理酒です」
61: (しうまい) 2022/08/14(日) 21:38:30.38 ID:GWN/9Uuw
栞子「正解です。では…」
かすみ「しお子?スマホで何を調べてるの?」
栞子「せつ菜さん。この野菜の切り方は?」
せつ菜「乱切りですよね?」
栞子「これは?」
せつ菜「短冊切り」
栞子「ではこれは?」
せつ菜「ざく切りです」
栞子「はい。では…………この魚は?」
せつ菜「鰹ですかね?」
栞子「これは?」
せつ菜「え?イサキですか?」
栞子「正解です」
せつ菜「はあ」
かすみ「しお子は何がしたいの?」
かすみ「しお子?スマホで何を調べてるの?」
栞子「せつ菜さん。この野菜の切り方は?」
せつ菜「乱切りですよね?」
栞子「これは?」
せつ菜「短冊切り」
栞子「ではこれは?」
せつ菜「ざく切りです」
栞子「はい。では…………この魚は?」
せつ菜「鰹ですかね?」
栞子「これは?」
せつ菜「え?イサキですか?」
栞子「正解です」
せつ菜「はあ」
かすみ「しお子は何がしたいの?」
62: (しうまい) 2022/08/14(日) 21:49:09.10 ID:GWN/9Uuw
栞子「せつ菜さんは知識に乏しい訳でもないのですね。それどころか魚まで見分ける事が出来る…卵こそ片手で割ろうとして失敗しましたが決して手際は悪くないです。段取りだって組むのは得意なはず…」
せつ菜「はあ…ありがとうございます」
栞子「やはりせつ菜さんの欠点は一つ」
せつ菜「え…欠点?」
栞子「インパクトを求めてアレンジを加えようとする事」
かすみ「それとマンガの影響を受ける事ですね」
栞子「そうですね」
せつ菜「二つじゃないですか」
せつ菜「はあ…ありがとうございます」
栞子「やはりせつ菜さんの欠点は一つ」
せつ菜「え…欠点?」
栞子「インパクトを求めてアレンジを加えようとする事」
かすみ「それとマンガの影響を受ける事ですね」
栞子「そうですね」
せつ菜「二つじゃないですか」
64: (しうまい) 2022/08/14(日) 22:33:03.39 ID:GWN/9Uuw
かすみ「あと、出来上りを見て違和感を覚えない所もですね」
せつ菜「どんどん増えていくのですが。私の料理…何か問題ありますか?」
かすみ「問題と言うかですね」
栞子「ちゃんと気をつければ治せるので大丈夫です」
せつ菜「なるほど。今は問題があると言う事ですか」
せつ菜「どんどん増えていくのですが。私の料理…何か問題ありますか?」
かすみ「問題と言うかですね」
栞子「ちゃんと気をつければ治せるので大丈夫です」
せつ菜「なるほど。今は問題があると言う事ですか」
69: (しうまい) 2022/08/16(火) 23:28:04.93 ID:bvbcxEHA
栞子「出来ない事は恥ずかしい事ではないですから。治していきましょう」
せつ菜「は、はあ。分かりました」
そうして、栞子とかすみの指導のもとせつ菜はケーキを作り上げた。
せつ菜「ふう。出来ました。完璧です!」
栞子「おかしい…あれだけ気をつけていたのに…ちょっと目を離しただけで…」
かすみ「もう才能だよ…」
せつ菜「は、はあ。分かりました」
そうして、栞子とかすみの指導のもとせつ菜はケーキを作り上げた。
せつ菜「ふう。出来ました。完璧です!」
栞子「おかしい…あれだけ気をつけていたのに…ちょっと目を離しただけで…」
かすみ「もう才能だよ…」
70: (しうまい) 2022/08/16(火) 23:33:11.16 ID:bvbcxEHA
ガチャ
璃奈「ほら、やっぱり居た」
ミア「こんな所で何してるの?」
かすみ「あっ…りな子、ミア子。なんで?」
璃奈「声が聞こえたからもしかしてと思って」
せつ菜「そうでしたか」
ミア「で…まさかここで料理でもしてたの?」
璃奈「ほら、やっぱり居た」
ミア「こんな所で何してるの?」
かすみ「あっ…りな子、ミア子。なんで?」
璃奈「声が聞こえたからもしかしてと思って」
せつ菜「そうでしたか」
ミア「で…まさかここで料理でもしてたの?」
75: (しうまい) 2022/08/18(木) 22:20:57.82 ID:bp4GNbq/
かすみ「逆にここで料理以外に何をするの?」
ミア「だってさ…それ……何なの?」
せつ菜「ケーキです!!!」
ミア「へえ……ケーキなんだ、それ」
せつ菜「はい!自信作です!!」
ミア「アイドル活動中もメガネした方がいいんじゃない?」
栞子「そ、そんなハッキリと…」
ミア「だってさ、璃奈もそう思うだろ?」
璃奈「そ、そんな事ない。凄く美味しそう。璃奈ちゃんボード、にっこりん」
かすみ「どう見てもニッコリって表情じゃないけど」
栞子「ボードは正直ですね」
ミア「だってさ…それ……何なの?」
せつ菜「ケーキです!!!」
ミア「へえ……ケーキなんだ、それ」
せつ菜「はい!自信作です!!」
ミア「アイドル活動中もメガネした方がいいんじゃない?」
栞子「そ、そんなハッキリと…」
ミア「だってさ、璃奈もそう思うだろ?」
璃奈「そ、そんな事ない。凄く美味しそう。璃奈ちゃんボード、にっこりん」
かすみ「どう見てもニッコリって表情じゃないけど」
栞子「ボードは正直ですね」
76: (しうまい) 2022/08/18(木) 22:29:35.15 ID:bp4GNbq/
せつ菜「…………やはり、このケーキも失敗なのでしょうか?」
かすみ「やはりも何も…」
栞子「かすみさん!」
かすみ「うっ」
せつ菜「いいんです。皆さんの反応を薄々…」
ミア「反応見て初めて気がつくんだ。ある意味凄いよ、それ」
栞子「ミアさん!」
ミア「だ、だって本当の事だろ」
せつ菜「料理は好きです。皆んなに美味しい料理を振る舞いたいってずっと思ってました。けど、私には決定的に才能がないのですね」
璃奈「そ、そんな事は」
せつ菜「そんな事はありますよ。だって、これだけ言われても何がダメなのかわからないんですから」
かすみ「やはりも何も…」
栞子「かすみさん!」
かすみ「うっ」
せつ菜「いいんです。皆さんの反応を薄々…」
ミア「反応見て初めて気がつくんだ。ある意味凄いよ、それ」
栞子「ミアさん!」
ミア「だ、だって本当の事だろ」
せつ菜「料理は好きです。皆んなに美味しい料理を振る舞いたいってずっと思ってました。けど、私には決定的に才能がないのですね」
璃奈「そ、そんな事は」
せつ菜「そんな事はありますよ。だって、これだけ言われても何がダメなのかわからないんですから」
78: (しうまい) 2022/08/18(木) 22:46:18.60 ID:bp4GNbq/
せつ菜「もう、料理はしません」
かすみ「せつ菜先輩…」
栞子「分かりました。もう料理はしないのですね。今のうちに適性を見極めておくのは良い事だと思います」
せつ菜「はい…」
かすみ「し、しお子?」
栞子「でも、知りませんでした。優木せつ菜は諦めが悪いって聞いていたので。こんな事で大好きな事をやめるなんて思いませんでした」
せつ菜「で、ですが…私は…」
栞子「料理に一番大事なのは、食べる人を想う心だと思いますよ。だから、私はせつ菜さんに料理の適性がないとは思いません」
せつ菜「栞子さん…」
かすみ「せつ菜先輩…」
栞子「分かりました。もう料理はしないのですね。今のうちに適性を見極めておくのは良い事だと思います」
せつ菜「はい…」
かすみ「し、しお子?」
栞子「でも、知りませんでした。優木せつ菜は諦めが悪いって聞いていたので。こんな事で大好きな事をやめるなんて思いませんでした」
せつ菜「で、ですが…私は…」
栞子「料理に一番大事なのは、食べる人を想う心だと思いますよ。だから、私はせつ菜さんに料理の適性がないとは思いません」
せつ菜「栞子さん…」
79: (しうまい) 2022/08/18(木) 22:48:08.83 ID:bp4GNbq/
栞子「このケーキだって、私は…」
ミア「私は?」
栞子「私は…頂きます」
かすみ「えぇ…しお子!!?」
ミア「う、嘘だろ?食べた…」
せつ菜「栞子さん!!!」
ミア「私は?」
栞子「私は…頂きます」
かすみ「えぇ…しお子!!?」
ミア「う、嘘だろ?食べた…」
せつ菜「栞子さん!!!」
80: (しうまい) 2022/08/18(木) 22:54:21.62 ID:bp4GNbq/
翌日
ランジュ「今日は栞子お休みなのね」
侑「どうも体調不良らしいけど…大丈夫かな?お見舞い行こうか?」
歩夢「そうだね。何か買って持って行こうね」
侑「何が良いかな?」
せつ菜「胃薬が良いと思います…はは…」
ランジュ「今日は栞子お休みなのね」
侑「どうも体調不良らしいけど…大丈夫かな?お見舞い行こうか?」
歩夢「そうだね。何か買って持って行こうね」
侑「何が良いかな?」
せつ菜「胃薬が良いと思います…はは…」
81: (しうまい) 2022/08/18(木) 22:54:31.37 ID:bp4GNbq/
終わり
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1660210886/