【SS】恋「A・ZU・NAランドでサバイバル！」夏美「レｚから逃げ切ったら100万円！」【ラブライブ！スーパースター!!】

恋「…お金が、ありません」

サヤ「恋さま…」

恋「かくなる上は…これしかないのですね」ﾋﾟﾗｯ

サヤ「恋さま！ いけません！」


前作：恋「私、AVに出ることにします…」かのん「ええっ！？」
　　　 恋「私、AVに出ることにします…」かのん「ええっ！？」act.2
　

すみれ「冗談でしょ！？ AVって…」

千砂都「オーディオビジュアルとか、アニマルビデオのことだよね？」

かのん「なんならアンパンマンビデオとか言っても怒らないよ！？」

恋「いえ、正真正銘のアダルトなやつです…！」

可可「R-18のイケナイ映像のことデス！？ そんなの」

かのん「そんなのダメだよ！ 一緒に方法を考えよう！？」

恋「大丈夫です…」


恋「その…ｴｯｯｯｯなことはしなくて良いそうなので///」

かのん「えっ…？」
　

恋「タイトルは」


『A・ZU・NAランドでサバイバル！ レｚから逃げ切ったら１００万円！』


恋「というもののようです」

夏美「」ﾋﾟｸｯ

かのん「ついにこの手のやつが来たーーー！」
　

(*＞?・*)ゞ「へぇ～、その手のやつ出たことあるんだ？」

从c*・ヮ・§「それ凄いね？ 逃げ切れたの？」

メノ^ノ。^リ「3人くらい捕まえたわよ」


かのん「ってコピペで有名なやつ！」

千砂都「かのんちゃん詳しいなぁ」

可可「でも、それって逃げ切れるのデスカ？」

かのん「なんか勝った人がいるって話は聞いたことあるけど…どうなんだろ？」

恋「私はスクールアイドルもしていますし、体力で負ける気はありません！」ﾄﾞﾔｧ

恋「それに今回の私は『UR 葉月恋』ですから！」ﾄﾞﾔﾄﾞﾔﾄﾞﾔｧ

すみれ「…」
　

千砂都「あれじゃあ絶対捕まるね…」

すみれ「飢えたレｚの力を甘く見てるわね」

かのん「…」

かのん「ねぇ、可可ちゃん…」

可可「ハイ？」

かのん「可可ちゃんって中国マフィアの首領の娘だったよね？」

可可「そうデスね」

千砂都（とんでもない設定をサラっと飛ばしてきた…）

かのん「頼みがあるんだけど…」
　

撮影当日―――

恋「ここが撮影場所のA・ZU・NAランドですか」

恋「まるで御伽噺、色とりどりの世界ですね」

かのん「おーい、恋ちゃん！」

きな子「受付はこっちっすよ～！」

恋「んん！？」

恋「流石は夢の国…幻が見えますね」ｺﾞｼｺﾞｼ

すみれ「幻じゃないったら幻じゃないわよ」

恋「ええええっ！？ みなさんなんでここに！？」
　

―――A・ZU・NAランド内広場

スタッフ「えー、今からルールの説明を始めるわ」

スタッフ「ま、撮影中でも質問があったらいつでも受け付けるから無問題ラ」

メイ「ら？」

スタッフ「今日はここ、A・ZU・NAランドを舞台に鬼ごっこをしてもらうわ」

スタッフ「登録された獲物は10名。ハンターは30名よ」

きな子「ハンターの方が多いんすね…」

スタッフ「制限時間は3時間。登録された獲物はハンターから逃げきれたら100万円の賞金贈呈ラ！」

夏美「100万円…ごくり」
　

その他の詳しいルール説明
・ハンターは手錠を持っており、獲物はこれをかけられたらアウト
・ハンターは獲物を捕まえたら自由にシてＯＫ。その場でシても別の場所に移ってもOK
・ハンターと獲物は見た目では分からない。手錠を持っている人がハンター
・ハンターはハンターを捕まえてしまうとアウト。ペナルティ有
・カバン等の持ち込みは禁止。手錠は一度にいくつでも持てるが、手持ちするしかない
・スマホも使用禁止。連絡事項は各自持たされたインカムで知らせられる
・ランド内であればどこかに隠れてもＯＫ。ただし部屋の内鍵をかけるのは禁止
・途中でイベントミッションあり

恋「それで、どうしてみなさんがここにいるんです？ 1年生まで…」

かのん「それはね…周りの人たち、どこかで見たことない？」

恋「周り…」

リ´・ヮ・)　 (＾8＾) 　/cVσ _VσV　从c*・ヮ・§　(*＞ヮ・*)ゞ　メノ^ノ。^リ
　

恋「そういえばどこかで見た顔が多いですね？」

かのん「その通り、今度の作品はスクールアイドルマシマシ版なんだって」

かのん「だから私たちも呼ばれたってわけ！」

かのん（嘘だけどね）

かのん（本当は無理言って出演枠にねじ込んでもらったんだけど）

恋「ですが、これはAV…分かっているんですか？ その…」

恋「捕まってしまったら…その…///」

かのん（そこで恥ずかしがるくらいなら出なきゃいいのに…）

かのん「分かってる。だからせめて――――」

かのん「恋ちゃんは私たちが捕まえてあげる――――！」
　

恋「へ！？」

かのん「もっとも、獲物で参加したい！って子もいたからそれはそれなんだけどね」

恋「みなさんが、私を……！？」

恋「………」

恋「///」



スタッフ「それじゃ獲物のみんな位置について…スタートラ！」ﾊﾟﾝｯ
　

夏美「まずはとにかく遠くに逃げますの！」

恋「最初のダッシュが肝心ですね！」

恋「って夏美さん！？」

恋（そういえばかのんさんが『獲物で参加したい子がいる』と言っていましたが）

夏美「恋先輩も獲物ですのね！ 一緒に100万円のマニーをゲットしますの！」


スタッフ「5分経ったわね…ハンターのみんなもスタートラ！」ﾊﾟｧﾝ


恋「ハンターも放たれましたか…」

夏美「とりあえず、あそこの物陰に隠れますの！」
　

恋「夏美さんは誰が獲物で誰がハンターか聞いていますか？」ｶﾞｻｯ

夏美「え？ 聞いてませんの」ｺﾞｿｯ

夏美「私もどっちで参加するかは誰にも言ってませんの」

恋「まぁ、獲物が自分の立場を明かすのは自〇行為ですもんね…」

恋（誰がハンターなのか分かっていれば行動しやすかったのですがそうもいかないですね…）

恋（ハンターが放たれる前に合流した夏美さんは獲物で間違いないですが…）

夏美「先輩、あれ…」

从c*・ヮ・§「～～～」
　

恋「あの人は…獲物、でしょうね？」ｶﾞｻｯ

夏美「多分そうですの。手錠持ってないし」ｺﾞｿｯ

从c*・ヮ・§「は～、疲れたのだ」

恋「遠くに逃げようとしたけど疲れて休憩しているところでしょうか」

夏美「あんなにでっかい夏みかんをぶら下げてたらそりゃあ走り辛いですの」

(*＞ヮ・*)ゞメノ^ノ。^リ「見つけた～～～～」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

恋「！！？？ あれはハンター！？ なんて足の速さ…！！」

夏美「このままじゃ捕まりますの！」

从c*・ヮ・§「きゃああああっ！？」ｶﾞﾁｬｯ
　

スタッフ「獲物1名捕獲完了ラ。残り9名よ」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ

(*＞ヮ・*)ゞメノ^ノ。^リ「どっちが先に手錠かけた！？」

スタッフ「面倒だから2人でやっちゃっていいんじゃない？」

(*＞ヮ・*)ゞメノ^ノ。^リ「それはそれでアリ！」

从c*・ヮ・§「アリなの…？」ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ


恋「…」ﾌﾞﾙｯ

夏美「な、ななななんて速さ…！ あれが飢えたレｚのスピード…！」

恋（あの人は…これから………されるのですね…///）ｺﾞｸﾘ

夏美「見つかったらジ・エンドですの…」ｶﾞｸｶﾞｸ
　

「きゃああっ」「来ないでーーーっ！」「ギャラクシーーーっ！」「ﾀﾞﾚｶﾀｽｹﾃｰ」

「ズラーーーー！？」「あなたレｚだったの！？」「やめてえええええっ！」

夏美（こうなったら…）ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

夏美（いざとなったら先輩を囮にして逃げますの）ｷﾗﾝ

夏美「とりあえずここから移動しますの」ﾌﾞﾙｯ

夏美「さっきの人が捕まった騒ぎを聞きつけて人が集まってきていますの…」

恋「そうですね。物音をたてないよう、気を付けながら行きましょう」

夏野「死角になりそうな建物の影を中心に移動していきますの」
　

恋「ここならなんとかなりそうでしょうか？」ｶﾞｻｺﾞｿ

夏美「…いや！ 誰か近づいてきますの！」ｶﾞｻｺﾞｿ

恋「！！」ﾋﾞｸｯ


すみれ「待ってったら待って！ 私よ」

夏美「すみれ先輩！？ とりあえず、両手をあげてもらっても良いですの？」

すみれ「ほら、手錠なんて持ってないでしょ？ 私も獲物なのよ」ｽｯ

恋「すみれさんもですか？ そういえばさっき『ギャラクシー』って悲鳴が聞こえたような」

すみれ「それよそれ。本当、参っちゃうわよみんな足速くて」ﾂｶﾂｶ
　

すみれ「だいぶ走って疲れたわ…。何か飲めるものとか持ってない？」

恋「それならミネラルウォーターがありますよ」ｼﾞﾘﾘ

すみれ「ニジガクウォーターじゃない…。そこはLiella!Waterにしなさいよ」ｽｯ

夏美「――――ストップですの！」

恋「へっ！？」ﾋﾞｸｩｯ

すみれ「まだ疑ってるの？ カバンは持ち込めないし手錠を隠せるところなんてないでしょ？」

夏美「いえ…。今、すみれ先輩が手を入れた先…『そこ』にあるんですの？」

すみれ「…よくわかったわね！」ｶﾞﾁｬﾘ

恋「胸の谷間から手錠が！？」

恋「ｴｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯｯ！！」
　

すみれ「バレたんなら仕方ない！ 覚悟しなさい！ 恋！」

恋「そうはいきません！」ﾋｮｲｯ

夏美「ひっ！」

恋（ｼｮｳﾋﾞｽﾞで鍛えた運動能力は伊達ではありません…！ このままでは！）

夏美「やられるっ…！？」

可可「レンレン！ ナッツ！ そのままの位置デス！」

恋・夏美・すみれ「！！？？」

可可「そこの射的コーナーから拝借したこの銃で…撃ちマス！」ﾊﾞｧﾝ

すみれ「きゃっ」※すみれは特殊な訓練を受けていマス。良い子は人に向けて撃ったらダメデス
　

すみれ「可可…アンタ」ｶﾞｼｬｰﾝ…ｶﾗﾝｶﾗﾝ

恋「…！！」

可可「ふっふっふ、ユダンタイテキオデンタイヤキ、デス」

可可「ここは可可に任せて逃げるデス！」

夏美「はいですの！」ｽﾀｺﾗｽﾀｺﾗ

すみれ「いいとこだったのに…！」

すみれ「そう、私を邪魔するってことはアンタは獲物ってことね」

すみれ「イベントをクリアするためには協力出来る獲物同士が多い方がいいものね」

可可「…違いマスヨ」ﾆﾔﾘ

すみれ「え？」ｶﾞﾁｬﾘ
　

すみれ「！？ アンタもハンターなの！？ 私もハンターよ！？」

すみれ「ハンターがハンターを捕まえたらペナルティって聞いてなかったの？」

可可「それは違いマス。『手錠を持っている人』がハンターなのデス」

可可「私に銃で撃たれ、手錠を落としたすみれは最早獲物なのデス」

すみれ「…そんなのアリ？」

スタッフ「アリよ」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ

スタッフ（ｴｯｯｯｯｯな映像が撮れるなら無問題ラ）ﾆﾔﾘ

すみれ「じゃあ…アンタ最初からこれを狙って」

可可「もちろんデス。だって…」


可可「私が好きなのは、すみれデス///」
　

すみれ「ちょ、ちょっと！ 本当に…するの？」

すみれ「私もそりゃあアンタのことは…ｽｷﾀﾞｹﾄﾞ…///」ｺﾞﾆｮｺﾞﾆｮ

可可「ン～？ 聞こえまセンヨ？」

すみれ「絶対聞こえてんでしょ！ 今日は…たくさん走ると思ったから…」

すみれ「運動するとき用の格好だし…下着もあんまり可愛くないし…///」

可可「～～むしろそんなすみれが見たいデス！」

可可「シャワーも浴びなくて良いデスヨ！」ｶﾞﾊﾞｯ

すみれ「きゃあああっ///」

…

恋「――百合の波動を感じます」

夏美（恋先輩のこと、思わず助けてしまいましたの）

夏美（まぁ結果オーライ！ 次に危険に陥ったとき犠牲になってもらいますの！）ｷﾗﾝ
　

スタッフ「30分が経過したわ。生き残ってる獲物の残りは7人！ 健闘してるわね」

恋「出演者は体力のあるスクールアイドルが大半です」

夏美「多少走っても体力切れしない人が殆ど…ここからが本当の勝負ですの」

スタッフ「そろそろ第一のミッションを始めるわ！」

恋「ミッション…！？」


・制限時間は30分
・登録された獲物の靴に取り付けられた特殊チップで移動距離を計測しており、
　30分間で2km以上移動していない人は10分間、居場所が電光掲示板に掲示される

夏美「ナッツ！？ 居場所が割れたらすぐに捕まっちゃいますの！」

恋「時速4kmで歩いたとして30分で2km…ギリギリですね」

恋「当然走れば早いですが、隠れながらこの距離を移動するのは厳しいです…！」
　

( * 8 * )ザワザワザワ/cV#σ _VσVザワザワザワリ´＾ヮ＾)

夏美「なんか…ハンターらしい人、増えましたの？」ｶﾞｻｯ

恋「屋内を探していた人が屋外に出て来たんでしょう」

恋「このミッションは屋外で張っていれば獲物を見つけやすいですからね…」

夏美「それに、ハンターの人たちで手錠を見せ合う動きが出てますの」

夏美「ああやって見せ合えばハンター同士で捕まえてしまうリスクを無くせる…」

恋「逆に手錠を見せようとしない人は獲物。ハンターになりすまして隠れるのも困難ですね…」

夏美「こんな中でどうやって2kmも移動したらいいんですの…！？」

恋「それなんですが」

恋「…あれなんてどうでしょう？ ずっと気になってたんですよ」ｷﾗｷﾗ
　

夏美「…ジェットコースターですの？」

恋「このA・ZU・NAコースターの長さは1週1500m。つまり…」

夏美「1回乗っただけでかなり消化できますの！ 恋先輩、天才…！」ｷﾗｷﾗｷﾗ

夏美「それに、獲物がジェットコースターに乗るなんて大胆なことするとは思いませんの！」

恋「今ならまだハンターたちに気付かれていません！ 行きましょう！」

…

夏美「きゃー！」ﾋﾟﾋﾟｯMissionComplete!

恋「始めて乗りましたがなかなかのスリルですね」ﾆｺﾆｺ

夏美「ミッションコンプリート！ これで大勝利ですの！」ﾊﾟｼｯ

恋「はい！ 夏美さん！」ﾊﾟｼｯ

夏美（恋先輩、すみれ先輩の一件では大丈夫かと思ったけど存外役に立ちますの）

かのん「…誰が大勝利だって？」ｼｭﾀｯ…
　

夏美「ぎゃー！ かのん先輩ですの！」

かのん「ミッションのことを聞いたときにすぐピンときたよ」

かのん「恋ちゃんならこの方法を思いつくってね」

恋「買いかぶりすぎですよ」

かのん「そんなことないよ。現にまだ、生き残ってる」ｷﾞﾘ…

恋「…」

かのん「恋ちゃん…約束通り…」


かのん「奪いに来たよ！ 恋ちゃんのこと！」
　

夏美「…」

夏美「じゃあ、かのん先輩は恋先輩を狙ってるんですのね？」

かのん「え？ うん」

夏美「それじゃあ若い二人に任せて私は逃げますのー！」ﾋﾟｮｲﾋﾟｮｲ

恋「ええっ！？ 私を囮にして逃げた！？」ｶﾞｰﾝ

かのん「大丈夫。あっちには四季ちゃんがいるから」

恋「四季さんも…！」

かのん「さぁ、私の物になるんだ、恋ちゃん！」ﾀﾞｯ

恋「ぐぅっ…走るだけなら私の方が早いハズ…！ ここは逃げるしかありません！」ﾀﾞｯ
　

夏美（恋先輩、可愛そうだけど私一人でも生き残ってやりますの…！）

四季「はぁ、はぁ…追いついた…」

夏美「四季さん！！ 手錠持ってるからハンターですのね」ｼﾞﾘｯ

夏美「それじゃあオサラバですの！」

四季「待って…！ 手錠は使わない。ほら」ｽｯ

夏美「捕まえる気、ないんですの？」

四季「ない。夏美ちゃんは」

夏美「私は？」

四季「協力して欲しい」

四季「一緒にメイを捕まえよう」
　

夏美「え、え～～…？」

四季「ちなみに拒否権はない」

四季「この『ターボダッシュシューズ』なら一瞬で距離を詰められる」

四季「私に捕まりたい？」ｽﾞｲｯ

夏美「捕まるわけにはいきませんの…」

四季「じゃあ協力して。ハンターの私と一緒なら周りから獲物だと思われないだろうし…」

四季「休憩したい夏美ちゃんにもメリットだと思うけど？」

夏美「分かりましたの…」

夏美「にしても、四季さんは本当にメイさんのことが好きなんですのね」

四季「…」
　

メイ『100万円！？ メルカリでテンバイヤーから伝伝伝BD-BOXを買えるじゃん！』

四季『でも捕まったらAVに出演することになる』

メイ『捕まらなければいいんだろ？』

四季『絶対捕まる』

メイ『捕まらない』

四季『捕まる』

メイ『捕まらない！ 捕まったら四季のいうことなんでも聞いてやるよ』



四季「絶対捕まえる…！」ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ
　

スタッフ「第一ミッション終了ラ！ ミッションクリア出来なかった人の情報を張り出すわ」

＞ω＜/「観覧車に一人いるね。ってあれは…」

ﾉﾚcｲ´=ω=)「ｚｚｚ」

从||＞ヮ＜||从「まさかずっと寝てたんじゃ…」ｶﾞﾁｬﾘ

スタッフ「現在の残り人数は5人…1人減って4人よ！」

夏美「もう残りそれだけなんですのね…」

夏美「ん？ 1人減ったのが恋先輩、可可先輩じゃなければ…残るは私とメイちゃん？」

四季「可可先輩はハンターだったけど？」

夏美「そうなんですの？」
　

メイ「…」

四季「いた…。夏美ちゃん、good job」

夏美「ジェットコースターに乗った時シアターに入っていくのがチラッと見えてましたの」

四季「なるほど。高いところから探せば良かったんだ…」

四季「こんな逃げ場のないところに隠れようなんてメイもまだまだ甘い…」

夏美「ところでこのシアター…」ﾁﾗｯ

恐ろしい姿であるが故に、愛する気持ちを少女に伝えられない野獣ﾍﾟｶｰ…
一方、少女@もまた野獣に惹かれていく…
そんな二人が初めてダンスをする夜！
たとえ言葉は交わさなくても触れ合う手と手が互いの気持ちを物語る…


夏美「なんてもの流してますの！？ 子どもたちの性癖ブッ壊す気！？」
　

メイ「尊い…」ｳﾙｳﾙ

メイ「やっぱり座長の演劇はいい…！ 尊みが深い…」ｸﾞｽﾝ

夏美「あの内容で泣いてますの！？」ｶﾞｰﾝ

四季「メイ！やっと見つけた…」

メイ「うおおっ！ 四季、夏美…！？」

夏美「AVに出るかもっていうのにシアターなんかに入って余裕ですのね？」

メイ「まぁな…」

メイ「こっちはハンターだからな。襲われる心配がない以上、サボってても問題ないだろ」ｼﾞｬﾗｯ

四季「え」
　

四季「昨日、『100万円欲しい』『絶対捕まらない』って言ってたのに？」

メイ「そりゃあ欲しいけど」

メイ（やっぱりAV出演なんて怖い…と思ったなんて四季には言えねぇし）

メイ「別に今すぐ必要なものでもないしな。かのん先輩に言われて仕方なく参加しただけ」

四季「そんな…」

メイ「四季の方こそ何やってんだよ。ハンターになってるけど誰か狙ってる子でもいたのか？」

四季「」ﾌﾞﾁｯ

夏美「あっ…（察し）」ｿﾛｰﾘ

四季「絶対捕まえてヒィヒィ言わせる…！」
　

メイ「何怒ってんだよ。第一私はハンター。捕まることもないし…」

スタッフ「みなさんお待ちかね！ 第2のミッションよ！」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ

スタッフ「と言っても、獲物はだいぶ狩られちゃったし今回はハンター向けのミッションよ！」

・ランド内の数か所に『黒い手錠』を5個設置した。
・黒い手錠を使用したらハンターを捕獲することが出来る。
（獲物がハンターに使用した場合、ハンターを無力化できる（もちろん行為しても良い））

メイ「捕まることもないし…」ｻｰ

夏美「四季さんの目の前、一つ落ちてますのよ」

四季「うん」ｶﾞﾁｬﾘ

メイ「四季さん？」

四季「ターボダッシュシューズ」ﾎﾟﾁｯ

夏美「末永くお幸せにーですの！」
　

かのん「ここは…！ スケートリンク！？」

恋「こっちですよ～」ｽｲｰ

かのん「そっか、恋ちゃんはフィギュアスケーター。ここなら逃げ切れるってことか」

かのん「でも甘いよ！ 私だって日々の練習でボディバランスを鍛え…」ﾂﾙｰﾝ

かのん「痛あああああああああっ！」ﾄﾞﾃｯ

恋「スケートは始めてですか？ 動きづらいのでは？」ｽﾙｽﾙｰ

かのん「ぐうううう！」ﾄﾞﾃｯ

恋「ほら！ 捕まえてみて下さい？」ｸﾙｸﾙｰﾝ

かのん「悠長に3回転ルッツなんて決めてー！」ﾌﾞﾙﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

恋「おおっ！ リンクの真ん中まで来れましたね。では…さよならです！」ｽｲｰ

かのん「待っ…！」ﾄﾞﾃｯ
　

スタッフ「…」

ミア「運営お疲れ様。…何か困ってる？」

スタッフ「正直、困ってるわ…」

ミア「獲物残り3人、ハンターも黒い手錠の出現で気を抜けないしいい状況じゃない」

スタッフ「そうじゃないのよ…。このままじゃ映像が足りないわ」

スタッフ「捕獲したのに行為せず放置してるハンターがいるの。そして…」

スタッフ「ホラーハウス、あそこで気絶してる人がかなり多いのよ…」

ミア「ホラーハウス…！？」
　

スタッフ（∬(_c||^ヮ^||はスクールアイドル界では言わずと知れたフィジカルモンスター）

スタッフ（今回の撮影でもその戦闘能力をいかんなく発揮し、獲物を狩りつくすはずだった）

スタッフ(だけど…)


きな子「ひぃぃっ」ﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

∬(_c||^ヮ^||「おいおい、こんな中に入って逃げられると思ってるの？」ﾊﾞｷｨｯ

∬(_c||^ヮ^||「ってホラーハウスかぁ…」ﾌﾞﾙｯ

∬(_c||^ヮ^||「ま、まぁ子ども向けの大したことないアトラクションでしょ」

きな子「ひあああああああああああっ！！！！！！！」ﾊﾞﾀﾘ

∬(_c||^ヮ^||「！？」ﾋﾞｸｯ
　

　　　　　　　　　　　　　　@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?
　

@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?
@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?
@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ? 　∬(_c||^ヮ^||！？ @ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?
@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?
@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?@ｾﾂﾅﾁｬﾝﾉﾎｳｶﾞﾀﾞｲｼﾞﾅﾉ?

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ
∬(_c||^ヮ^||「ああああああああああああああああああああああ！！！」ﾊﾞﾀﾘ
　

スタッフ「こんな感じでみんな気絶してるのよ」

ミア「」ﾊﾞﾀﾘ

スタッフ「ってあなたも気絶するの！？」

スタッフ「シアターといい何を考えてこんなアトラクション作ったのよ…」

スタッフ「…」

スタッフ「もし、このホラーハウスを攻略できる人間がいるとしたら」

スタッフ「それは鋼のメンタルを持ったスクールアイドル――――」

スタッフ「ネジの外れた『ヤバいやつ』しかいないわね…！」
　

歩夢・しずく・せつ菜「ようこそ、A・ZU・NAランドへ！」

しずく「A・ZU・NAランドには楽しいアトラクションがいーっぱいありますよ！」

せつ菜「大人気のジェットコースター！ 全長1500mもあります！」

歩夢「ホラーハウスもありますよ」

せつ菜（気絶者続出で大不評ですけどね…）

しずく「シアターでは私の脚本した演劇を流しています！」

せつ菜（PTAからクレームが来ていますけどね…）

せつ菜「観覧車からはお台場を一望できます！ 15分間絶景を楽しんでください！」

歩夢「向こうにはお城も見えますね！」

せつ菜「あっ、そっちは違うんです…」

せつ菜「あれは…お隣のラブホ〇ルです…///」
　

可可「レンレン…まだ生き残ってるのでショウカ」

すみれ「何？ この私が目の前にいるっていうのに他の子の話？」

可可「小休止デス！ すみれこそ、今すぐ再開していーんデスか？」

すみれ「うっ…、まだダメ…///」

可可「獲物は獲物らしく大人しくしてるデス！ まだまだ可可の攻めは終わらないデスよ！」

…

メイ「ここ…お城はお城でも例のお城だったのか。ランドの敷地だと思ってた…」

四季「私も驚き…。初めて入った///」

メイ「私も初めてだよ…///」

四季「初めて同士、だね…」

メイ「お、おう…」

メイ「優しくしろよな…///」
　

恋「はぁ、はぁ…夏美さん」

夏美「恋先輩！？ 生きてましたのね…」

夏美（良かったけど罪悪感…）

恋「はぁ、はぁ…。夏美さんの、方こそ…」

恋「怪我などしてませんか？ ポーチの中に絆創膏や冷却シート等もありますが…お水も」

夏美「優しすぎ！？ ニジガクウォーター、貰っちゃいますの」

夏美「それで、かのん先輩は…」ｺﾞｸｺﾞｸ

恋「かのんさんは撒きましたが…まだまだ大変なことは変わりません…」

恋「それに…」

夏美「それに？」

恋「開始から2時間…未だに姿の見えない彼女のことが気になります…！」
　

@cﾒ* _ｸﾞﾁｬｯ

千砂都「みんな気絶しちゃってだらしないなぁ」@cﾒ*ｸﾞﾁｬｯ

千砂都「こんな作り物全然怖くないじゃない」@cﾒ*ｸﾞﾁｬｯ

千砂都「でも、第一ミッションで居場所が割れたきな子ちゃん狙いのハンターには有効だったね」

千砂都「お陰で、きな子ちゃんを無事捕獲出来たし」ｶﾞﾁｬﾘ

きな子「」ﾁｰﾝ

千砂都「ついでにこの強そうな人も黒い手錠で無力化しとこうっと」ｶﾞﾁｬﾘ

∬(_c||^ヮ^||「」ﾅｰﾝ

かのん「ちぃちゃんこんなとこにいた！ って何ここ怖っ！！？」@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ

千砂都「お、かのんちゃんうぃっすー。黒い手錠残り全部、回収完了してるよ」@ｸﾞﾁｬｯ
　

ﾉξｿ＞ω＜ﾊ6「」ｶﾞﾁｬﾘ

千砂都「これで厄介そうなハンターは全員無力化っと」

千砂都「観覧車から全ハンターの動きを確認したけど、もう強そうな人はいない」

かのん「あと残ってるのは恋ちゃんでも勝てる子か、恋ちゃん狙いじゃない子だね」

千砂都「今頃スタッフさん困ってないかなぁ」

かのん「困ってると思うよ。こうして捕獲しまくってるのに一向に行為しようとしない」

かのん「AVとしてはｴｯｯｯｯｯな映像が足りなくて企画崩れにせざるを得ないだろうね」

千砂都「ま、これでいいんじゃない？」

かのん「うん。可可ちゃんや四季ちゃんのとこみたいにお互い好き合ってるならすればいい」

かのん「けど…こんな企画で無理打ちされるのは良くないことだよ…」
　

千砂都「さて、これで準備は完了――」

千砂都「恋ちゃんと夏美ちゃんを追おうか」

かのん「うん。誰かに捕まるくらいなら私たちで捕まえる」

かのん「そうして私たちが確保してしまえば2人のことは守れる」

千砂都「あとは運営側が何もしなければいいんだけど…」

スタッフ「しないわけないでしょ。あなたたち、やってくれるじゃない」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ

かのん「！！」

スタッフ「残り1時間、獲物残り2名！ 第3のミッションよ」ﾆﾔﾘ

・世界一可愛いかすみん像噴水広場にスイッチを設置した
・30分以内に押さないと獲物の居場所を電光掲示板に掲示し続ける
　

千砂都「…なんか地味な内容だね」

かのん「そうだけど恋ちゃんたちにとっては危険なミッションだよ」

かのん「もう能力の高い人は殆どいないはずだけど、密集されたら流石に捕まるかもしれない」

かのん「行こう。ここから近いし先回りできると思う」

千砂都「うん…」

…

恋「今の放送…！」

夏美「危険なミッションですの。いよいよ大詰め…私たちで対処するしかありませんの！」

夏美「行きますの！」
　

恋（ハンターがなんだか少なくなっているような…？）

恋（こうも堂々走っているのになかなか遭遇しません）

恋（既に獲物を捕まえたハンターはどこかでシているからここにはいないんでしょうが…）


スタッフ（今回の収録はスクールアイドルマシマシ版）

スタッフ（飢えたレｚは決して多くない）メノ^ノ。^リ

スタッフ（ハンターの中には米女さんのようにやる気のない人もいる―――）从廿 _ 廿从

スタッフ（アトラクションを満喫しているハンターすらいる…）|c||^.- ^||⌒°( ^ω^)°⌒

スタッフ（黒い手錠はそういった膠着状態を破るために用意したけど、悪用されてしまった）

スタッフ「けど…それも次の手でお仕舞いラ」
　

恋「…夏美さんは、やはりお金が目的でこの企画に参加を？」

夏美「突然なんですの？ もっちろんそーですの。マニーですの」

恋「リスクがあるのに？」

夏美「リスクを恐れては大金は得られませんの」

恋「では…本当に危険になったらどうしますか？」

夏美「それは…///」

恋「質問を変えます。もし、私が危険に陥ったら助けてくれますか？ さっきのように見捨てますか？」

夏美「うっ…！ さっきは悪かったですの…」

恋「私は…夏美さんが危険に陥ったら、きっと助けると思います」

恋「夏美さんはLiella!の大事な後輩ですから」ﾆｺｯ

夏美「れ、恋先輩…」ｷｭﾝ
　

夏美（恋先輩の言う通り、次もし危険なことになったら…）

夏美（私は、この優しい先輩を置いて逃げるんですの…？）

夏美「！！」ﾋﾞｸｯ

恋「一足遅かったようですね…！ スイッチの前…！！」

夏美「かのん先輩と千砂都先輩…！ やっぱり千砂都先輩もハンターですのね」

恋「ええ。どこで何をしていたのか分かりませんがついに現れました」

夏美（千砂都先輩に追いかけられたら単純な走力で負けてしまいますの…！）

夏美「このミッションは諦めるしか…」

恋「！？ 何か変な様子です！！」
　

少し前・世界一可愛いかすみん像噴水広場――

千砂都「まだ恋ちゃんたちは来てないみたいだね」

かのん「ここで張ってたらきっと来るはず。来なければ居場所は割れる…」

かのん「場所さえ分かれば、今このランド内でちぃちゃんより速い子はいない」

かのん「これで私たちの勝ち。絶対捕まえられるね」

千砂都「うん…」

かのん「ところでこの噴水すっごい趣味だね」

千砂都「うん。。。像の股間から噴水が出てるね」

千砂都「作った人のコンプラを疑うよ…」Σﾐｲ

千砂都「…？」

千砂都「なんかこの水変な………！！？」

千砂都「かのんちゃん、逃げて――――――」ﾄﾞﾝ！
　

恋「かすみん像の股間から噴水が凄い勢いで！」

夏美「趣味悪ぅっ…」Σﾐｲ

夏美「…なんか、あの水変なにおいしませんの？」

恋「え―――」


スタッフ「最後のミッションよ！」

・残り45分間、噴水広場から『ヤバいやつ』が放たれた
・『ヤバいやつ』は媚薬の影響で性欲が3000倍になっている
・『ヤバいやつ』はハンター・獲物に関わらず捕獲可能

恋「媚薬…！？ まさかあの噴水の水が…！」

夏美「『ヤバいやつ』って…まさか！？」

千砂都「」ﾌｼｭｰ
　

|c||^.- ^||「ぶっぶーですわ！」

°( ^ω^)°「おねいちゃあ、ゴーカート楽しいね」ｻｱｱｱ

|c||^.- ^||「あら？ もしかして雨？」ﾋﾞﾁｬｯ

°( ^ω^)°「ちがいますぅ～。お隣の噴水広場のお水だよぉ」ﾊﾞﾁｬﾘ

|c||^.- ^||「流石我が妹！…何この雨、変な感じ…？」

°( ^ω^)°「おねいちゃあ…なんだか、体が熱くなってきた…///」

|c||^.- ^||「私も…ですわ///」

|c||^.- ^||ﾁｭｯ⌒°( ^ω^)°⌒

スタッフ「もっと…もっとよ…もっと乱れなさい…！」
　

(＾8＾)ザワザワザワザワ リ´*-*)ザワザワザワザワ/cV＾ _V＾V

かのん「ち、ちぃちゃん？」

千砂都「体が熱い…何をかけたの…///」

かのん「まさかちぃちゃん性欲が3000倍に…！！」

かのん（マズい…！ これはマズい…！）

かのん（性欲3000倍でハンターも捕獲対象…ちぃちゃんにはもはや理性は残ってないとみていい）

かのん「今、この場にいたら…」ｿﾞｸｯ

かのん「私がヤられる――――！」

千砂都「ーーーーーー！」ｼｭﾊﾞﾊﾞｯ
　

夏美「ひぃっ！？ こっち来たですのーーーー！」ﾀﾞﾀﾞｯ

恋「いつもより足速くないですかーーー！」ﾀﾞﾀﾞｯ

千砂都「ーーーーーー！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ


スタッフ（性欲が倍増している今、五感も身体能力も極限まで研ぎ澄まされている）

スタッフ（近くにいる子の立てた音、匂いの一つ一つですら判別可能…逃げられないのよ）

スタッフ（ちなみに3000倍は言い過ぎラ。せいぜい10倍ラ）


かのん「…」

かのん「…」

かのん「あっれぇ…？」ﾎﾟﾂｰﾝ
　

かのん「なんですぐ近くにいた私じゃなくて恋ちゃんと夏美ちゃんを追いかけてったの？」

スタッフ「さぁ？」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ

かのん「理性を失ってるのに？ 私は性の対象じゃないと？」ﾌﾟﾙﾌﾟﾙ

スタッフ「多分そういうことラ」

かのん「…」

かのん「私、一瞬覚悟したんだけどなぁ…初めてがちぃちゃんになるの」

かのん「けど、ちぃちゃんならいいかぁ、3000倍とかで激しいのはちょっと嫌かなとか思いつつ…」

スタッフ「哀れね」ﾌﾟｯ

かのん「ちぃちゃんーーーー！ 絶対捕まえてやるぅぅぅぅぅ！！！！！」ｸﾞｽﾝ
　

恋「どんどん距離が詰められてます…！」ﾀﾞﾀﾞﾀﾞｯ

夏美「すぐ近くにゴーカートがあるみたいですの！ それに乗って逃げますの！」

…

千砂都「ーーーーーー！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ

夏美「って普通に走って追いかけてきますのーーー！」ﾌﾞｰｰｰｰｰﾝ

恋「時速30km出てるんですよ！？ これに追いつくって化け物じゃないですかー！」

|c||^.- ^||ﾁｭﾊﾟﾁｭﾊﾟ⌒°( ^ω^)°⌒

夏美「しかも邪魔な人たちまでいますのー！」ｷｷｰｯ

夏美「こんな往来でおっぱじめんじゃねーですの！」

千砂都「ーーーーーー！」ﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞﾄﾞ
　

恋「…っ」

恋「夏美さん」

夏美「なんですの！？ 今ハンドルに夢中であんまり考えられないですの！」ｸﾞﾙｸﾞﾙ

恋「ここが分かれ目かもしれません」

夏美「！？」

恋「夏美さん、お金と貞操…どちらが大事ですか？」

夏美「―――！！」

夏美「私、は――――」


かのん「見つけたああああああ！ ちぃちゃああああああんん！」ﾌﾞｰｰｰｰﾝ
　

スタッフ「さぁ、ゴーカートもいよいよ佳境！ もうすぐゴールラ！」

スタッフ「先頭は獲物チームのマシン・ﾍﾞﾙｸｶｲｻﾞｰ！」

夏美「獲物って言っちゃいましたの！？ ベルクなんとかって何！？」ﾌﾞｰｰｰﾝ

スタッフ「それを追うのは『ヤバいやつ』『ｽｸｰﾙｱｲﾄﾞﾙ界のﾊﾞｽﾀｰｿﾆｯｸ』嵐千砂都！」

スタッフ「最後の攻防はこのメンバーに絞られたぁ！」

可可「イヤ、まだデス！」

かのん「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお！」ﾌﾞｳｩｩｩｩｩﾝ！

スタッフ「来たー！ ﾏﾘｰｺﾞｰﾙﾄﾞの閃光、ﾃﾞｨｵｽﾊﾟｰﾀﾞ《澁谷かのん》がここで来たあ！」

すみれ「チャンスよ！ かのん！ ｱﾃﾞｨｵﾀﾞﾝﾂｧを使えば千砂都も恋も捕まえられるわ！」

かのん「うるさああい！ いけええええ！ ディオスパーダーーーーー！」ﾌﾞｳｩｩｩｩｩﾝ！

スタッフ「しかし加速もここまで！ ゴール寸前の攻防は、嵐千砂都が制して、ゴーー…」

かのん「まだだあああああ！ 抜けえええええ！ ディオスパーダあああぁぁ！！！！！」
　

スタッフ「ゴーーーール！ 勝ったのは、澁谷かのん！」

千砂都「負けたよ、かのんちゃん」

かのん「うん、ちぃちゃんも良い走りだった。ゴーカートと並走するとか普通におかしい」

千砂都「私…本当は」

かのん「分かってる。ちぃちゃんは『媚薬を盛られてなお理性を保っていた』んだよね」

かのん「だから私をスルーして本来の目的である恋ちゃんの捕獲に走っていった」

スタッフ「ラァッ！？ メンタルまで化け物じゃない！」ﾌﾞﾌｯ

千砂都「でも…もう、我慢できないよ？」ﾌﾙﾌﾙ

千砂都「こんなに格好いい一番好きな人が、私を追いかけてきてくれたんだもん…///！」ｶﾞﾁｬﾘ
　

かのん「しゃ、シャワー先に浴びてきなよ（裏声）」

かのん「ほら、たくさん走って汗かいてるでしょ（裏声）！？」

千砂都「ううん、もう無理…」ｷﾞｭﾑｯ

かのん（ちぃちゃん、もう媚薬に当てられて我慢できないんだ…）

かのん「じゃあ…いいよ。おいで？」

千砂都「うん…！」


かのん（スイッチの入ったちぃちゃんは、私の服をすぐさま脱がせていった）

かのん（少し怖くて、痛くて…切なくて…激しくて…）

かのん（それでも…幸せなひと時だった）

かのん（――世界で一番好きな人と結ばれたのだから）HappyEnd
　

夏美「いやいやいや何この流れ！ 終わってないですのー！」

恋「ひっそりとレース？に負けたのに無事です…」

恋（千砂都さん、かのんさん、お幸せに…）

J(・`д・´)「あの人たち獲物よ！」ﾋﾞｼｨｯ

从廿_廿从「誰も捕まえられないってのもシャクだし最後くらい走ってやるわよ」

恋「！！」

夏美「ガッデーム！ さっきの実況のせいで獲物なのがバレてますの！」

可可「フッフッフ」

すみれ「観念してお縄につきなさい」

恋「しかも可可さんとすみれさんまで…！ どこで何してたんですか///？」ﾎﾟｯ

すみれ「うっさい///！ 腰ガクだけど、かのんたちに代わって本来の目的を果たしてやるわ！」
　

夏美「はぁ、はぁ…」

恋「もう、限界ですね…」

恋（あのゴーカートは噴水広場の隣…）

恋（レースの行方を見守っていた他のハンターたちも媚薬を被ってしまったようですね…）

从廿_廿从ﾓﾐﾓﾐJ(*‘ヮ‘*)し　

夏美「もうハンターも獲物も関係ありませんの…。みんなそこらで始めちゃってますの！」

可可「ハァハァ、二人とも可可とシましょう」ﾊｧﾊｧ

すみれ「私のギャラクシーなテクニックを見せてあげる」ﾊｧﾊｧ

夏美「ひぃぃっ！」

夏美「もう最後の手段しかありませんの…」
　

恋「最後の手段とは…ここですか？」ｷﾞｭｯ

夏美「…！」ｷﾞｭｯ

…

スタッフ「第3ミッションは失敗ラ。獲物の場所を掲示するわ」

すみれ「あの子たち…」

可可「観覧車に乗りやがったデス！」

(*＞ヮ・*)ゞ「けど、この観覧車は1周15分」

メノ^ノ。^リ「それで残りは30分っと…」

…

恋「これでは観覧車が降りた時に一網打尽にされるのでは？」
　

夏美「まぁまぁ、とりあえず景色でも見ますの。15分間は安全だから」

恋「そうですね。こういうのもアリです」

夏美（さて、この後どーやって逃げるか…）

夏美（当然、ここで体力を回復して一瞬のスキをついて逃げる）

夏美（恋先輩を囮にして…）

夏美（…）

夏美（…）

夏美（嫌…）

夏美（そんなの…恋先輩が誰かに　　されるなんて…嫌ですの…）
　

恋「今日はハチャメチャな一日でした。…でも、楽しかった」

夏美「え？」

恋「私、遊園地に来たのは始めてです！」

恋「ジェットコースターにゴーカート、観覧車…」

恋「実はミラーハウス、スケートリンク、メリーゴーランドなども回ったのですが…」

恋「どれもとても楽しいものでした！」

夏美「…」

夏美「ぷっ！ 本当にその通りですの！」

恋「そして楽しかったのは…」

恋「夏美さん、貴女がいたからです」

夏美「///！！」ﾄﾞｷﾘ
　

夏美（この、流れ――）

夏美（まさか恋先輩、囮になる気で――）ﾌﾞﾙｯ

恋「夏美さん、お金も大事ですが…やっぱり貞操も大事だと、そう言いましたよね？」

夏美「えっ！？ 確かにゴーカートの時言いましたの…」

恋「もうどちらかしか取れません」

恋「再度、少し内容を変えた質問をします」

恋「お金と、『私』の貞操――どちらを取りますか？ 取って、くれますか…？」


夏美「もちろん、恋先輩ですの…！ 私、恋先輩が誰かに　されるのなんて見たくない…！」
　

恋「分かりました。では―――」ｽｯ
　
　
　
　

恋「貴女は、私のものです――――」ｶﾞﾁｬﾘ

夏美「え」
　
　
　
　
　
　
　

可可「ン？」

可可「んんっ…！？」

可可「ハァ？ あれはどういう…？」

すみれ「あっ…！」

すみれ「あれ…もしかして私の持ってた手錠…！？」


夏美「つまりはこういうことですの！？」

夏美「可可先輩の銃で落としたすみれ先輩の手錠、あれを拾っていたんですのね！？」

夏美「そしていつの間にか獲物からハンターに寝返っていた！」

恋「ふふっ、外れです」

夏美「えー」
　

恋「大前提が間違いなんです」

夏美「大前提？」

恋「考えてもみて下さい。これはAVなんですよ？」

夏美「？？？」

恋「音声はインカムから取れるとして…」

恋「映像は、どこから取っているんでしょう？ もちろん定点カメラもあるんですけど」

夏美「…まさか」

恋「はい！ 私は獲物でもハンターでもなく」

恋「カメラマンなのでした！」ﾊﾟｯﾊﾟｶﾊﾟｰﾝ

夏美「えええええええええええっ！？」
　

夏美「」ﾎﾟｶｰﾝ

恋「ふふふ、皆さん騙されていたようで楽しかったです」ﾆｺﾆｺ

恋「みなさんのことはこの超小型カメラで撮っていたんですよ」ｽｯ

夏美「胸の谷間に小型カメラが！？」

夏美「ｴｯｯｯｯｯｯｯｯｯ」

恋「結構気付かれないものですね」ﾆｺﾆｺ

夏美「…ヒントとかなかったんですの？」

恋「最初に言いましたよ？ ｴｯｯｯｯなことはしなくて良いと」

恋「それに今回の私は《 Undercover Recorder （秘密の撮影者）》UR葉月恋だって」

夏美「分かるかぁーーーーー！」
　

恋「その他の細かいヒントですが」

恋「まず、ミネラルウォーターの一件」

恋「今回の撮影、全力疾走を余儀なくされる体力的に危険な撮影です」

恋「当然、撮影スタッフとして緊急対応用の道具を持たされています」

夏美「あー、それでLiella!Waterじゃなくてニジガクウォーターを支給されてたんですのね…」

恋「はい。絆創膏や冷却シートなどもこの通りポーチの中に」

夏美「そういえば参加者はカバン類持つの禁止でしたの…」

恋「それと今出した手錠。こちらもポーチに隠していたわけですが…」

恋「こちらはすみれさんから回収したもので合ってます」

恋「獲物が拾ってハンターのフリをしだすと賞金の問題が面倒になりますからね」
　

夏美「じゃあ、恋先輩がカメラマンなら…」

夏美「逃げる必要なかったんじゃないですの？」

恋「そうなんですがみなさんが私を獲物と思って追いかけてくれたので」

恋「せっかくだから話に乗ってみようと思ったんです。スタッフさんからも了承は得ました」

夏美「結果的に誰からも捕まらず撮影を続行してるとか…」

夏美「恋先輩も大概『ヤバいやつ』ですの…」

恋「いえ、千砂都さんが暴走し始めた時は私も身の危険を感じました…」(-_-;)
　

夏美「ん？ と、いうことは…恋先輩はハンターじゃない」

夏美「私、まだ獲物として生きてますの！？」

恋「観覧車が降りたら一網打尽になりますが…」

夏美「うﾞっ」

恋「夏美さん、この撮影は体力的にも危険な撮影です」

恋「　　されそうだからやめますー、はAV撮影的に許可できないと言われていますが…」

恋「熱中症や怪我等でのギブアップは認めざるを得ません」ﾆｺﾆｺ

恋「夏美さんはどうでしょうかねー？」ﾆｺﾆｺ

夏美「ギブアップしますの…さっきから頭くらっくらですの…！」

恋「はい、よろしいです」ﾆｺﾆｺ
　

スタッフ「よろしくないわよ。その子は最後の獲物、最後の映像なのよ」ﾋﾟﾝﾎﾟﾝﾊﾟﾝﾎﾟｰﾝ

夏美「ひっ！？」

恋「そうかもしれませんが」

スタッフ「はぁ…。葉月さん、あなたは撮影班だしｴｯｯｯｯｯなことはしなくて良い」

スタッフ「けど、鬼塚さんは獲物。できればｴｯｯｯｯｯな映像を取りたい」

スタッフ「だからギリギリくらいの絵だけ頂戴」

夏美「ぎ、ギリギリ？ ギリギリってどんくらいですの！？」

スタッフ「キスでいいわ」

夏美「～～～～～っ///」

恋「分かりました」

夏美「分かりましたの！？」ｶﾞｰﾝ
　

恋「夏美さんは、私とキス…嫌ですか？」

夏美「！！」ﾎﾞｳｯ

夏美「嫌じゃ…ないですの」

恋「良かったです！ 今日一日楽しかった…一緒にいて、夏美さんのことを好きになったのは」

恋「私だけじゃ…なかったんですね」ﾆｺｯ

夏美「～～～～～～～っ///！！」

夏美「私も…恋先輩のこと！ 好きになっちゃいましたの！」

恋「ｴｯｯｯｯｯなことはダメです」

恋「でも…この観覧車がもう1周回る間、残りの時間15分間」

恋「何度でも…しましょう？」ﾁｭｯ
　

まとめ

恋　：カメラマン　　本来逃げる必要はないが追いかけられたから逃げた
夏美：獲物　　⇒ギブアップ　　お金が目的で参加
かの：ハンター⇒千砂都の獲物　 夏美・きな子（と恋）ら獲物を他ハンターから守る方針
千砂：ハンター　　かのんと同じ方針
可可：ハンター　　すみれ狙い。一応かのんの方針は知っていた
すみ：ハンター⇒可可の獲物　 　かのんと同じ方針
四季：ハンター　　メイ狙い
メイ：ハンター⇒四季の獲物　　お金の為に獲物で参加しようと思ったけど怖かったのでハンターに
きな：獲物　　⇒千砂都の獲物　メイがハンターになったので数合わせで獲物になった

獲物10名：夏美（ギブアップ）きな子（千砂都）穂乃果（ことり海未）千歌（曜梨子）
　　　　　　　彼方（璃奈）花陽（絵里）花丸（梨子）善子（梨子）希（凛）エマ（果林）

スタッフ「終了ー！ みんなお疲れ様ラ！ ホテルでシてる人はそのまま続けてていいわよ！」

スタッフ「今回の収録の生還者は…」

スタッフ「0人！ 残念だったわね」
　

スタッフ「それで今回撮った映像は…」

四季「…そうだった。これはAV…」

四季「勢いでシちゃったけど、世に私とメイのあんなシーンが出回ってしまう…///」ｶｱｱ

メイ「うっ…」ｿﾞｸｯ

メイ「なぁ運営さん、やっぱり世に出すのは…」

スタッフ「何言ってるの？ 世に出せるわけないじゃない」

四季・メイ「え？」

スタッフ「あなたたち18歳未満ばっかりでしょ？ ソフ倫に怒られちゃうわ」

四季・メイ「至極真っ当なご指摘！」

すみれ「じゃあ…」

可可「これは何の撮影なのデス？」
　

スタッフ「だから言ってるでしょ？」

スタッフ「AV《　あなたと叶えるビデオ　》だって」

メイ「分かるかーーーーー！」

四季「あなたって…」ﾁﾗｯ

…

あなた「こんなにたくさんみんなの艶姿が撮れるなんて…」ﾊｧﾊｧ

あなた「ときめいちゃうYO!」ﾊｧﾊｧ

あなた「さぁどこから見ちゃおっかなー！」ﾑｯﾌｰ

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ「ねぇ《あなた》ちゃん。今日はA・ZU・NAランドで何してたの？」ﾕﾗﾘ

あなた「ひっ！！？」

@cﾒ*◉ _ ◉ﾘ「そっかぁこんな映像撮ってたんだね…」ﾊﾞｷｯﾊﾞｷﾊﾞｷ

あなた「せっかく撮った映像がーーーーーーーー！」
　

恋（こうして、撮影は終わり…撮影された映像も破棄されたそうです）

恋（私たちの姿は世に晒されることもなく、もとの生活に戻ったのでした）

恋（変わったことと言えば…）

クゥすみ「」ｲﾁｬｲﾁｬ

四季メイ「」ｲﾁｬｲﾁｬ

かのちぃ「」ｲﾁｬｲﾁｬ

レンナッツ「」ﾜﾁｬﾜﾁｬ

きな子（居辛い…）

きな子（これは一体どういうことなんすかー！）
　

夏美「ごめんなさい、きな子さん…私、先に大人になっちゃいましたの…///」

恋「まぁ、夏美さんったら」

すみれ（まだキスしかしてないはずなのに大人ぶっちゃって…）

可可（これはこれでカワイイデス）

きな子「脳が破壊されるっす…」ｽﾞｰﾝ

かのん「まぁまぁ、きな子ちゃん。ほら、きな子ちゃんにメールが届いてるよ」


∬(_c||^ヮ^||「この前の撮影ではたくさん追いかけてゴメンね！」

∬(_c||^ヮ^||「お詫びと言っては何だけど内浦に遊びに来てみない？」

メノ^ノ。^リ「せいいっぱいおもてなしするわ！」


きな子「私にも新しいお友だちが…！ 先輩、私行ってくるっす！」ｳﾙｳﾙ
　

夏美（今日は先輩と念願のデート…服もバッチリですの）

夏美（きな子さんにはああ言ったけど…他の先輩方や四季さんたちはもう『先』までシてる）

夏美（だから今日！ 先輩と良い雰囲気になって押し倒しますの！）

恋「すみません、お待たせしました」

恋「それで…今日はどこに行きましょうか？ A・ZU・NAランドはクレーム満載で休園しましたし」

夏美「ふふーん、デートプランならこのオニナッツにお任せですのー」

夏美「恋先輩が絶対楽しめる一日を提供しますの！」

恋「はい！ 行きましょう！」

…

きな子「大変な目に遭った…（逃げ切った）」

きな子「もうAVなんてこりごりっすーーーーーーーーー！！！！」

完