【SS】かすみ「あ～ん歩夢せんぱいすきすき♪」【ラブライブ！虹ヶ咲】

かすみ「おはようございます、歩夢せんぱい♪」

歩夢「おはよう、かすみちゃん」

歩夢「今日も早いね」

歩夢「私がかすみちゃんを待つ側になろうと思って早めに出たのになぁ」

かすみ「歩夢せんぱいを待ってるのが好きなんです」

歩夢「うーん、それは嬉しいけど…あんまり待たせるのも悪いから」

かすみ「大丈夫です！歩夢せんぱいはかすみんが着いたらすぐに来てくれてますから」

歩夢「そう？それならいいけど…」
　

かすみ「それより今日のかすみんどうですかぁ～？」ﾙﾝﾙﾝ

歩夢「うん、今日も可愛いよ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

かすみ「ですよねですよね？」

かすみ「歩夢せんぱいも今日もすてきです！」

歩夢「ありがとうかすみちゃん」

歩夢「じゃあ、学校いこっか♪」
　

かすみ「あの…」ｿﾜｿﾜ

歩夢「ん？」

歩夢「あ、これだよね」ｽｯ

かすみ「はいっ♪」ｷﾞｭ

かすみ「歩夢せんぱいの手…柔らかくて好きです」
　

かすみ「あぁ…もう学校についちゃいます…」

歩夢「話してるとすぐだね」

かすみ「歩夢せんぱいと離れるなんて…」

歩夢「学年違うからしょうがないよ」

かすみ「こうなったらかすみんが2年の教室にいれば…」

歩夢「だめだよ。授業はちゃんと受けないと」

かすみ「うぅ～」

歩夢「また昼休みに会おうね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
　

───

かすみ「歩夢せんぱーい！」ｼｭﾀｯ

かすみ「お昼ですよ！一緒に食べましょう」

歩夢「早くない？まだチャイムなったばっかりなのに」

かすみ「歩夢せんぱいに会いたくて走ってきました♪」

歩夢「こら、廊下は走っちゃだめだよ？」
　

歩夢「授業は…ちゃんと受けてきたよね？」

かすみ「大丈夫ですよ。さぼったりなんてしません」

歩夢「…じゃあ授業をちゃんと聞いてきた？」

かすみ「…」

歩夢「…これはテスト前に勉強会が必要かな？」

かすみ「え…勉強会ですか」

かすみ「いや、でも歩夢せんぱいとなら勉強だって…」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ
　

かすみ「って、そんなことは今はいいんです！」

かすみ「お昼休みですよ。ごはん食べに行きましょうよ～」

歩夢「そうだね。お弁当持ってきてるよね？」

かすみ「もちろんですよー」

歩夢「じゃあいつものところ行こうか」

かすみ「はいっ♪」
　

かすみ「歩夢せんぱいは今日も手作りのお弁当ですか？」

歩夢「ううん、今日は自分で作ったのはたまごやきだけなんだ」

かすみ「たまごやき…」

歩夢「食べるよね？はい、あーん」

かすみ「あーん♪」ﾓｸﾞ

かすみ「ん～！おいしい！さすが歩夢せんぱいのたまごやきです♪」

歩夢「ありがとう」
　

歩夢「あれ、かすみちゃんのお弁当…ご飯は？」

かすみ「今日はご飯の代わりにコッペパンを作ってきたんです♪」

歩夢「わぁ、おいしそう♪」

歩夢「一口もらってもいい？」

かすみ「もちろんです！」
　

かすみ「はいどうぞ」

歩夢「あむ」ﾊﾟｸ

歩夢「これは…何の味？」

かすみ「何だと思います？」

歩夢「…かすみちゃんの愛情の味かな」

かすみ「正解です♪」
　

かすみ「って違いますよ！」

歩夢「愛情は入ってないの？」

かすみ「もちろん入れてますけど！」

かすみ「それ以外にかくし味を入れたんですから」

歩夢「う～ん、なんだろう…」

かすみ「歩夢せんぱい…わかってくれないんですか？」

歩夢「あ、わかった」ﾋｿﾋｿ

歩夢「…だよね？」

かすみ「さすが歩夢せんぱいです！」
　

歩夢「ごちそうさま」

かすみ「ごちそうさまです」

歩夢「あっ」

歩夢「かすみちゃん動かないで」

かすみ「ひゃい！」

歩夢「食べかす、ついちゃってる」ｽｯ

かすみ「え、うそ。かすみんのかわいい顔が…」

歩夢「ついててもかすみちゃんは可愛いけどね」

かすみ「まあそうですよね♪」

かすみ「歩夢せんぱいは…何もついてない。きれいな顔です」

歩夢「ありがとう♪」
　

かすみ「お日様がぽかぽかですね～」

歩夢「芝生って晴れた日は気持ちいよね」

かすみ「眠くなっちゃいます…」

歩夢「お膝枕してあげようか？」

かすみ「いいんですか！？」

歩夢「うん、おいで」ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

かすみ「はぅ…歩夢せんぱいのおひざは最高です♪」ﾎﾟﾌﾝ

歩夢「ふふ、昼休み終わるころに起こしてあげるね」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ
　

───

歩夢「こんにち…」ｶﾞﾁｬ

かすみ「歩夢せんぱーい！」ﾀﾞｯ

歩夢「ひゃっ」

かすみ「もう、遅いですよ！」ｷﾞｭ

かすみ「かすみんずっと待ってたんですから」

歩夢「ごめんごめん、ホームルームが長引いちゃって」
　

歩夢「ほらほら、みんな見てるから今は離れて、ね」

かすみ「えー」

歩夢「後で抱きしめてあげるから」

かすみ「はい…」ｽｯ

歩夢「すぐ着替えるから先に練習行ってていいよ」

かすみ「いえ、待ってます」

歩夢「そう？」
　

かすみ「…」ｼﾞｰ

歩夢「あの…」

かすみ「どうしたんですか？」

歩夢「そんなじっと見られてるとちょっと着替えづらいかな？」

かすみ「はっ、ごめんなさい」

かすみ「歩夢せんぱいがきれいだからつい…」

歩夢「そう思ってくれるのは嬉しいけど、着替えを見られるのは恥ずかしいな」
　

かすみ「どうですか、かすみんのパフォーマンス？」ﾊﾟｯ

歩夢「うん、とっても可愛いよ♪」

かすみ「歩夢せんぱいがそう言ってくれると安心です」

かすみ「これでライブ本番もばっちりですよぉ！」

歩夢「私も見に行くから頑張ってね♪」

かすみ「はい、歩夢せんぱいにとっておきのかすみんを見せてあげます！」
　

───

歩夢「かすみちゃんの家に着いちゃったね」

歩夢「じゃあ今日はここで…」

かすみ「あのっ…」

歩夢「なに？」

かすみ「今日…うちに泊まっていきませんか？」

歩夢「今日？」

かすみ「歩夢せんぱいともっと一緒にいたいんです！」

歩夢「うーん…明日も学校あるから、今日はちょっとやめておこうよ」

かすみ「そんなぁ…」ｼｭﾝ
　

歩夢「その代わり、週末はうちにおいでよ」

かすみ「歩夢せんぱいのおうちですか？」

歩夢「うん。お泊り会して、いっぱいおしゃべりしよ？」

かすみ「はい！行きます！」

かすみ「あぁ、週末が待ちきれないです！」

歩夢「すぐに元気になったね」
　

歩夢「ほらかすみちゃんおいで」

歩夢「また夜に電話するから」

かすみ「はい、待ってます！」

歩夢「また後でね」ﾁｭ

かすみ「あ～ん歩夢せんぱいすきすき♪」
　

おしまい