ロリ海未ちゃん！！【SS】

はぁーあの頃はいつも「ほのかほのかー」って着いてきて可愛かったのになぁ……。
今じゃ事あるごとに「穂乃果！」って怒られるもんなぁ……。


はぁー。


はぁー海未ちゃんの太ももすべすべー……このまま寝ちゃお……。

――穂乃果！ いつまで寝てるんですか！！

うるさい……。

――穂乃果！ 起きてください穂乃果！！

……今寝たところじゃん。

――穂乃果っ！ ……う、ことり……助けてください……。

もう、ほっといてよ……おやすみ……Zzz

んぐ……はっ……。
……あれ、ここは？ あれは、海未ちゃん？
布団に包まって眠ってる。

――ほのか……ぐー……。

昔の海未ちゃんだ。素直で可愛かった頃の海未ちゃん。
そっか、ここ海未ちゃんの部屋だ。今と違ってちょっと可愛げがあるけど。

――……ほのか……どうしたんですか？

あ、起こしちゃった。ごめんね。
……違う。ほのかじゃなかった。えっと、ほのかだけど。


――おしっこ……。

――……わたしは行きたくないので。おやすみなさい。

――まってついてきて。

――よるのろうかは怖いんです。ファイトです、ほのか。

――もれちゃうから。

――ことりー……起きてくださいことりー。

――んー……Zzz

――ことりちゃんぜんぜんおきないからうみちゃん、行こう？

――うぅ……わかりました……そのかわり手をつないでください。

――わかった。じゃあはい。


行っちゃった。


――ほのかー！

――だめだってうみちゃん！もれちゃうからー！

――あっちからパキって言いましたー！


思い出した……小学生のときに海未ちゃん家にお泊りしたときだこれ。
結局海未ちゃんが怖がりすぎて間に合わなくて……その……。

――うみちゃんのせいだから！

ほのかのせいだ。

――うみちゃんがはなしてくれないから！

ほのかが一人で行けば良かった。
でも海未ちゃんは


――ごめんなさいほのか……。

ほのかは最低だなぁ。
そりゃ海未ちゃんもほのかにガミガミ言ってくるようになるわけだ。

あんなことがあったのに次の日も「ほのかほのか」って。
無視してたら涙目になりながら謝ってきて、それでもほのかはしばらく口も聞かなかったのにね。

ことりちゃんのおかげで仲直りしていつも通り……いつも通り海未ちゃんを振り回す毎日に戻れたわけだ。

はぁー……。
二人がいなかったら今頃ほのかはどうなってたのかなって思うと……。

いやー持つべきものは親友だね！

――穂乃果！！

――起きなさい穂乃果！！

――穂乃果ーーー！！



「はっ！」

「はぁーやっと起きました……。もう夕暮れですよ」

「……海未ちゃん？」

「私がことりに見えますか？」

「……うーん、海未ちゃんだね！」

「はい。起きたならいい加減頭を上げてください。重いです」

「あっ、ごめん海未ちゃん！！」

「まったく。いつの間にか人の膝で眠ってるんですから」

「えへへー。海未ちゃんの膝枕ってなんか気持ち良くてつい」

「つい、で一時間も眠られたのではたまったもんじゃないですけどね」

「でも実際気持ちいいから仕方ないんじゃないかなー。おはよう穂乃果ちゃん」

「ことりちゃん！ そうそう仕方ないんだよ！ 他でもない海未ちゃんのお膝だからね！！ さすがことりちゃん！」

「はぁー……ことりまで何を言ってるんですか」

「ことりもお願いしたいなぁ～ね、海未ちゃんおねが～い！」

「お断りします」

「ところで穂乃果。なにか悩みでもあるんですか？」

「？ どうして？」

「穂乃果ちゃん、眠ってる間ずっとうなされてたんだよ。だから一応タオルを絞って来たんだけど……」

「えぇ。悩みがあると悪夢を見るという話を前に聞いたことがあったので気になったのです」

「うーん、悩みかぁ。悩みっていうか……海未ちゃんって昔は可愛かったなぁって……」

「昔の海未ちゃん？」

「それは……どういう意味ですか」

「なんていうか……素直だったなぁって感じ？ もちろん今の海未ちゃんも大好きだけど……」

「……それは私も成長するなかで穂乃果に理不尽さを感じていったからでしょう」

「うっ……そ、そうだよね」

「中学校ぐらいから喧嘩も増えてたよね。毎日喧嘩してるような時期もあったし」

「その度にことりに仲裁してもらって、ことりには感謝してもしきれませんね」

「あはは……ごめんなさい」

「それはことりが誰よりも二人と一緒にいたかったから……。原因はだいたい穂乃果ちゃんだったけど」

「うぅっ！？ ことりちゃんまで！？」

「まあいいでしょう。昔の話です。私が頑固なのも長引く原因でしたから」

「……」

「わかっています。昔は素直だったのに今はなんでこうもガミガミ言ってくるの、と思っているのでしょう」

「うん……」

「そしてその原因が自分にあることもわかってるけど認めたくない。でも間違いなく自分のせい」

「うん……そうだね」

「……もし本当にそう思っているのなら私は安心です」

「え？」

「自分に非があると少しでも思えるのならまだ反省の余地があるということです」

「ﾝﾐﾁｬー……Zzz」

「うーん……うん。うん？」

「つまり私はまだまだ穂乃果に着いていくことができる、ということですよ」

「えぇっと……結局どういうこと？」

「……私は昔から何も変わっていません。穂乃果の背中を追いかけて、自分の思ったことを素直にぶつけているだけだ、ということです」

「なるほど……」

「なんてちょっと格好つけましたが……ただ私が穂乃果のそばにいたいだけですよ」

「海未ちゃん……そ、それならもうちょっと優しくしてくれてもいいんじゃ」

「はぁ……そもそも穂乃果は私がそばにいなくてちゃんとやっていけますか？」

「…………」

「遅刻しそうになっても私は起こしません。宿題を忘れても私は一切見せません」

「……ことりちゃんがいｒ」

「生活的なことはことりでも助けてくれるでしょう。しかしことりはなかなか言い出せない性格です」

「それは必要なことであってもです。言い出せた頃にはギリギリです。ですがなにがあっても私は絶対に手を貸しません」

「ひぇっ……」

「そんな生活、できますか？」

「…………無理だね！」

「……もっともいつかは出来るようになってくれないと。困るのはあなたですから」

「うん頑張る！ やっぱり持つべきものは海未ちゃんだね！！」

「よろしい。ところでことり、なにしてるんですか」

「えへへー海未ちゃんの太ももすりすりしてるのー」

「あーほのかもやるー！」

「待ってください！ さすがに二人を支えるのは無理です！！」

「大丈夫だよー」
「そうそう海未ちゃんなら大丈夫！」

『ねー♪』

「何が大丈夫なんですか！！」

「海未ちゃん……おねがぁい♪」
「海未ちゃーん……」

「そんな目で見てもダメなものはダメです……！！」

「……」ﾂﾝ

「うみゃんっ！？ ことりぃ！？」

「えへへーそっちの脚は穂乃果ちゃんの枕になってたからしびれてるかなーと思って♪」

「さすがことりちゃんかしこい！」

「海未ちゃーん……穂乃果ちゃんと一緒に膝枕して欲しいなぁおねがぁい♪」ﾂﾝﾂﾝ
「ほのかからもおねがぁい♪」ﾂﾝﾂﾝﾂﾝ

「わ、わかりました！ わかりましたから！！ せ、せめてしびれが収まってからにしてくだ「えいっ♪」うみゃーー……！！」



はいﾁｭﾝﾁｭﾝ。

あ、終わりです。

あの頃は良かったなーって思いつつも海未ちゃんに甘える海未ちゃん大好きな穂乃果ちゃんって可愛いんじゃね！？
って思って立てたネタスレのつもりだったのにﾅﾆｺﾚｲﾐﾜｶﾝﾅｲ！

おつ

海未ちゃんのかわいさを再認識するｽｯﾄﾞﾚ

乙
すごく良かったぞ

やっぱことほのうみ

ありがとな

やっぱりことほのうみは最高や！

てんきゅ

いがった
いがった

かわいかったよ
おつ