1: (湖北省) 2018/02/19(月) 22:47:17.97 ID:s6BN8JUN
曜「だから…だから、千歌ちゃんはちゃんと、幸せになって?」
千歌「曜ちゃん…あのね、千歌は…千歌はずっと曜ちゃんのこと…!」
曜「駄目だよ、その先は。ほら早く行ったいった。着替え、時間かかるんでしょ?」
千歌「曜…ちゃん…」
曜「せっかくの晴れ舞台なんだから、ちゃんとおめかしして、綺麗な姿見せてよね?」
千歌「…ありがとう」
曜「…あの人のこと、好きなんでしょ?」
千歌「…うん、大好きだよ」
曜「だったらそれでオッケー! 迷わず幸せに向かって、全速前進ヨーソロー、ってね」
千歌「曜ちゃん…うん分かった、行ってくる。思わず惚れちゃうくらい綺麗な千歌のウェディングドレス姿、見せてあげるね」
曜「期待しているであります!」
千歌「ふふっ、それじゃ、また後でね」
曜「うん…また後で」
曜「……」
曜「…また…後で、か」
曜「…どうして、好きになっちゃんだんだろ…どうして私、女の子なんだろう」
曜「苦しいよ…さみしい、よ…」
曜「千歌ちゃん…」
という話をだな
千歌「曜ちゃん…あのね、千歌は…千歌はずっと曜ちゃんのこと…!」
曜「駄目だよ、その先は。ほら早く行ったいった。着替え、時間かかるんでしょ?」
千歌「曜…ちゃん…」
曜「せっかくの晴れ舞台なんだから、ちゃんとおめかしして、綺麗な姿見せてよね?」
千歌「…ありがとう」
曜「…あの人のこと、好きなんでしょ?」
千歌「…うん、大好きだよ」
曜「だったらそれでオッケー! 迷わず幸せに向かって、全速前進ヨーソロー、ってね」
千歌「曜ちゃん…うん分かった、行ってくる。思わず惚れちゃうくらい綺麗な千歌のウェディングドレス姿、見せてあげるね」
曜「期待しているであります!」
千歌「ふふっ、それじゃ、また後でね」
曜「うん…また後で」
曜「……」
曜「…また…後で、か」
曜「…どうして、好きになっちゃんだんだろ…どうして私、女の子なんだろう」
曜「苦しいよ…さみしい、よ…」
曜「千歌ちゃん…」
という話をだな
14: (湖北省) 2018/02/19(月) 23:35:59.89 ID:s6BN8JUN
曜(千歌ちゃんを好きになったは、何時だっただろう?)
曜(思い返してみても、思い当たる節はどこにもない)
曜(切欠があったとか、事件があったとか、そんなんじゃなくて)
曜(初めっから好きだったのか、だんだんと惹かれていったのか、それも分からなくて)
曜(ただ、今ふと考えてみると、千歌ちゃんを大好きだって気持ちだけが残ってて)
曜(可愛くて、愛おしくて、ずっと見ていたくて、隣にいたくって)
曜(ずっとに一緒にいられるんだって思ってた)
曜(だから、好きとか愛してるとかって感情は、思いもしないものだった)
曜(でも…その気持ちに気付いたのは、とても遅くって)
曜(思い返してみても、思い当たる節はどこにもない)
曜(切欠があったとか、事件があったとか、そんなんじゃなくて)
曜(初めっから好きだったのか、だんだんと惹かれていったのか、それも分からなくて)
曜(ただ、今ふと考えてみると、千歌ちゃんを大好きだって気持ちだけが残ってて)
曜(可愛くて、愛おしくて、ずっと見ていたくて、隣にいたくって)
曜(ずっとに一緒にいられるんだって思ってた)
曜(だから、好きとか愛してるとかって感情は、思いもしないものだった)
曜(でも…その気持ちに気付いたのは、とても遅くって)
15: (湖北省) 2018/02/19(月) 23:37:24.16 ID:s6BN8JUN
曜「え、千歌ちゃんに恋人!?」
千歌「よ、曜ちゃん! 声大きいよ…」
曜「あ、ごめん…いやーでも千歌ちゃんに恋人って」
千歌「もー、千歌に恋人ができたらそんなに可笑しい?」
曜「いやいや、千歌ちゃんの美貌なら当然だよ」
千歌「気持ちこもってないよ?」
曜「あははっ、そんなことないって…で、その恋人ってどんな人?」
千歌「え、えっと、ね…」
千歌「よ、曜ちゃん! 声大きいよ…」
曜「あ、ごめん…いやーでも千歌ちゃんに恋人って」
千歌「もー、千歌に恋人ができたらそんなに可笑しい?」
曜「いやいや、千歌ちゃんの美貌なら当然だよ」
千歌「気持ちこもってないよ?」
曜「あははっ、そんなことないって…で、その恋人ってどんな人?」
千歌「え、えっと、ね…」
16: (湖北省) 2018/02/19(月) 23:38:38.80 ID:s6BN8JUN
曜(大人になれば、気持ちが離れるってこともあるんだって、初めて知った)
曜(当たり前が崩れるというのは、意図も簡単なことなんだなと)
曜(いや、崩れることが当たり前なんだと、知った)
曜(知って、気が付いた)
曜(こんなにも寂しいものなんだなと)
曜(胸が締め付けられるような痛みが、世の中にはあるんだなと)
曜(これが、人を好きになるという感覚なんだな、と)
曜(当たり前が崩れるというのは、意図も簡単なことなんだなと)
曜(いや、崩れることが当たり前なんだと、知った)
曜(知って、気が付いた)
曜(こんなにも寂しいものなんだなと)
曜(胸が締め付けられるような痛みが、世の中にはあるんだなと)
曜(これが、人を好きになるという感覚なんだな、と)
17: (湖北省) 2018/02/19(月) 23:39:57.42 ID:s6BN8JUN
曜「最近、噂の恋人とはどうなんですかい?」
千歌「曜ちゃんおじさんっぽいよ? 別にどうってことはないよ」
曜「いいじゃん、聞かせてよ。デートとかしてるんでしょ?」
千歌「そりゃね、一緒に出掛けたりするよ普通」
曜「普通かー、普通にデートするって言葉が遠い世界だね」
千歌「曜ちゃんだって恋人が出来ればわかるよ。ってか、曜ちゃんはいないの?」
曜「いないよ。出会いもないからね」
千歌「えー、曜ちゃんなら言い寄ってくる人沢山いると思うのになー」
曜「いやいや、そんなことないって」
千歌「曜ちゃんおじさんっぽいよ? 別にどうってことはないよ」
曜「いいじゃん、聞かせてよ。デートとかしてるんでしょ?」
千歌「そりゃね、一緒に出掛けたりするよ普通」
曜「普通かー、普通にデートするって言葉が遠い世界だね」
千歌「曜ちゃんだって恋人が出来ればわかるよ。ってか、曜ちゃんはいないの?」
曜「いないよ。出会いもないからね」
千歌「えー、曜ちゃんなら言い寄ってくる人沢山いると思うのになー」
曜「いやいや、そんなことないって」
18: (湖北省) 2018/02/19(月) 23:42:06.24 ID:s6BN8JUN
曜(言い寄られたことは何度もあった。告白だって、何度も受けた)
曜(でも、人を好きになる感覚ってのが分からなくて)
曜(恋人なんて未知の世界の言葉だった)
曜(一緒に出歩いたり、隣にいたり…)
曜(自分にとっての存在は、千歌ちゃんだったから)
曜(千歌ちゃん以外と一緒に歩く姿が想像できなくて)
曜(千歌ちゃん以外の人と一緒に歩く姿を想像したくなくて)
曜(自分が千歌ちゃん中心に回ってるんだって気が付いて)
曜(でも、人を好きになる感覚ってのが分からなくて)
曜(恋人なんて未知の世界の言葉だった)
曜(一緒に出歩いたり、隣にいたり…)
曜(自分にとっての存在は、千歌ちゃんだったから)
曜(千歌ちゃん以外と一緒に歩く姿が想像できなくて)
曜(千歌ちゃん以外の人と一緒に歩く姿を想像したくなくて)
曜(自分が千歌ちゃん中心に回ってるんだって気が付いて)
20: (湖北省) 2018/02/19(月) 23:44:37.06 ID:s6BN8JUN
千歌「曜ちゃん…その、曜ちゃんに聞きたいことがあるんだけど…」
曜「ん? 言いよどむなんて珍しいね」
千歌「あの、えっと、その…」
曜「うんうん?」
千歌「き、キスするときって、どんな顔してればいいのかなーって」
曜「…は?」
千歌「あーもー! せっかく勇気出して聞いたのに、その反応!」
曜「ごめんごめん、いやまさか千歌ちゃんの口からキスなんて単語が飛び出すとは夢にも」
千歌「千歌だって女の子だよ? いいじゃん、ちょっとくらい夢見たって」
曜「だからごめんってば。でもキスとはね…恋人さんとはそんなにいい感じなの?」
千歌「…うん」
曜「ん? 言いよどむなんて珍しいね」
千歌「あの、えっと、その…」
曜「うんうん?」
千歌「き、キスするときって、どんな顔してればいいのかなーって」
曜「…は?」
千歌「あーもー! せっかく勇気出して聞いたのに、その反応!」
曜「ごめんごめん、いやまさか千歌ちゃんの口からキスなんて単語が飛び出すとは夢にも」
千歌「千歌だって女の子だよ? いいじゃん、ちょっとくらい夢見たって」
曜「だからごめんってば。でもキスとはね…恋人さんとはそんなにいい感じなの?」
千歌「…うん」
26: (湖北省) 2018/02/20(火) 00:08:07.43 ID:LwAY+HLU
メモ帳がエラーおこして書き置きが消えたので寝ますお休み
63: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:36:53.87 ID:LwAY+HLU
曜(気づいた瞬間、失恋していた)
曜(後悔をする暇なんて、置いてきぼりにして)
曜(足掻くことなんて許されなくて)
曜(訳の分からな感情に揺さぶられて)
曜(空しくて)
曜(…でも)
曜(もし、もっと早く気づいていたら何かできたのだろうか?)
曜(思いのたけをぶつけていただろうか?)
曜(恋人になって下さいと、言えただろうか?)
曜(その言葉を世界は、許してくれただろうか?)
曜(後悔をする暇なんて、置いてきぼりにして)
曜(足掻くことなんて許されなくて)
曜(訳の分からな感情に揺さぶられて)
曜(空しくて)
曜(…でも)
曜(もし、もっと早く気づいていたら何かできたのだろうか?)
曜(思いのたけをぶつけていただろうか?)
曜(恋人になって下さいと、言えただろうか?)
曜(その言葉を世界は、許してくれただろうか?)
70: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:37:55.76 ID:LwAY+HLU
曜「千歌ちゃんは、今、幸せ?」
千歌「どうしたの急に?」
曜「いやー、最近恋人のご報告ばかりだから満ち足りてるんだろうなって」
千歌「んー幸せだね」
曜「言い切っちゃいましたね」
千歌「言い切ったよ」
曜「是非とも幸せのお零れをいただきたい、なんてね」
千歌「でも幸せって、恋人が出来たからだけじゃないよ。こうやって曜ちゃんと一緒にお喋りできるのも幸せ」
曜「光栄であります」
千歌「本当に光栄に思ってる? 実は『こいつ最近ノロけばっかでうざいよな』とか思ってない」
曜「少しだけね」
千歌「ほらー!」
曜「冗談だよ。私だって、千歌ちゃんと一緒にお喋り出来て楽しいよ。できれば…」
千歌「できれば?」
曜「何でもない。で、で? どこまで進んだんですかいお二人は?」
千歌「ちょ、ど、どこまでって…」
千歌「どうしたの急に?」
曜「いやー、最近恋人のご報告ばかりだから満ち足りてるんだろうなって」
千歌「んー幸せだね」
曜「言い切っちゃいましたね」
千歌「言い切ったよ」
曜「是非とも幸せのお零れをいただきたい、なんてね」
千歌「でも幸せって、恋人が出来たからだけじゃないよ。こうやって曜ちゃんと一緒にお喋りできるのも幸せ」
曜「光栄であります」
千歌「本当に光栄に思ってる? 実は『こいつ最近ノロけばっかでうざいよな』とか思ってない」
曜「少しだけね」
千歌「ほらー!」
曜「冗談だよ。私だって、千歌ちゃんと一緒にお喋り出来て楽しいよ。できれば…」
千歌「できれば?」
曜「何でもない。で、で? どこまで進んだんですかいお二人は?」
千歌「ちょ、ど、どこまでって…」
74: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:38:35.61 ID:LwAY+HLU
曜(できれば、この先もずっと二人だけで一緒に…)
曜(私にその言葉を口にすることはできなかった)
曜(知っているし、理解している)
曜(私は女の子…千歌ちゃんも女の子)
曜(希望なんて端っからなかったんだ)
曜(最初から決まった結末に向かう、一歩道のシナリオだったんだ)
曜(私には認めるしかなくて)
曜(泣くことなんて許されなくて、泣いても世界は変わらなくて)
曜(生まれてきた世界は残酷で)
曜(歩んできた時間は冷酷で)
曜(抗う術などないから)
曜(だから残された選択は一つだけで)
曜(私にできることは一つだけで)
曜(私はできることは…それは…)
曜(私にその言葉を口にすることはできなかった)
曜(知っているし、理解している)
曜(私は女の子…千歌ちゃんも女の子)
曜(希望なんて端っからなかったんだ)
曜(最初から決まった結末に向かう、一歩道のシナリオだったんだ)
曜(私には認めるしかなくて)
曜(泣くことなんて許されなくて、泣いても世界は変わらなくて)
曜(生まれてきた世界は残酷で)
曜(歩んできた時間は冷酷で)
曜(抗う術などないから)
曜(だから残された選択は一つだけで)
曜(私にできることは一つだけで)
曜(私はできることは…それは…)
82: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:40:13.18 ID:LwAY+HLU
千歌「曜ちゃん、覚えてる? 子供の頃のこと」
曜「いきなり唐突だね」
千歌「なんかちょっと昔のこと思い出ちゃって」
曜「思い出かー、まぁ色々あったよね、千歌ちゃんと思い出」
千歌「そうそれ。千歌もね、いろいろ思い出してみたら、なんと不思議! いつも曜ちゃんが隣にいたんだよ」
曜「幼馴染でずっと一緒だったからね」
千歌「うん…でね、思ったことがあったんだ」
曜「何を?」
千歌「…もし曜ちゃんが男の子でも、ずっと一緒にいたのかなって」
曜「はい?」
千歌「あ、こいつ頭おかしいこと言いだしたぞって反応、傷つくなー」
曜「思っていないって、思ってないよ?」
千歌「んーじゃあ信じる…ほら、昔の曜ちゃんってちょっとやんちゃっていうか、男勝りだったから」
曜「それはお互い様だと思うけど」
千歌「千歌は女の子ぽかったと思うけど。だからね、曜ちゃんは頼れるなって、憧れるなって思ってて」
曜「……」
千歌「もし曜ちゃんが本当に男の子だったらどうだんだろうって」
曜「私が男の子だったら?」
千歌「そう、曜ちゃんは優しいから隣にいてくれると思うけど、千歌はどうしたのかなって」
曜「…隣にいたんじゃないかな、今もこうして、相談受けてたり…したんじゃないかな?」
千歌「だよね、曜ちゃんと離れるってイメージわかないもん。だからね」
曜「だから?」
千歌「もし曜ちゃんが男の子だったら…私は今、曜ちゃんの恋人になれてたかなって」
曜「いきなり唐突だね」
千歌「なんかちょっと昔のこと思い出ちゃって」
曜「思い出かー、まぁ色々あったよね、千歌ちゃんと思い出」
千歌「そうそれ。千歌もね、いろいろ思い出してみたら、なんと不思議! いつも曜ちゃんが隣にいたんだよ」
曜「幼馴染でずっと一緒だったからね」
千歌「うん…でね、思ったことがあったんだ」
曜「何を?」
千歌「…もし曜ちゃんが男の子でも、ずっと一緒にいたのかなって」
曜「はい?」
千歌「あ、こいつ頭おかしいこと言いだしたぞって反応、傷つくなー」
曜「思っていないって、思ってないよ?」
千歌「んーじゃあ信じる…ほら、昔の曜ちゃんってちょっとやんちゃっていうか、男勝りだったから」
曜「それはお互い様だと思うけど」
千歌「千歌は女の子ぽかったと思うけど。だからね、曜ちゃんは頼れるなって、憧れるなって思ってて」
曜「……」
千歌「もし曜ちゃんが本当に男の子だったらどうだんだろうって」
曜「私が男の子だったら?」
千歌「そう、曜ちゃんは優しいから隣にいてくれると思うけど、千歌はどうしたのかなって」
曜「…隣にいたんじゃないかな、今もこうして、相談受けてたり…したんじゃないかな?」
千歌「だよね、曜ちゃんと離れるってイメージわかないもん。だからね」
曜「だから?」
千歌「もし曜ちゃんが男の子だったら…私は今、曜ちゃんの恋人になれてたかなって」
87: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:40:57.32 ID:LwAY+HLU
曜(大好きだった人の幸せを、願うこと)
93: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:41:49.28 ID:LwAY+HLU
善子「曜さん、遅いわよ!」
曜「ごめんごめん、ちょっと化粧直しに時間かかっちゃって」
梨子「化粧直し…って、曜ちゃん、目真っ赤じゃない!」
曜「いやーはははっ、なんか千歌ちゃんの姿見たら感動しちゃったと言いますか」
善子「親後さんより先に泣きはらしてどうするのよ」
花丸「と言ってる善子ちゃんも、さっき涙ぐんでたずら」
善子「ずら丸!」
梨子「もう、これから式が始まるっていうのに、二人とも感極まりすぎなんじゃない?」
ルビィ「仕方ないよ。善子ちゃんも曜さんも、嬉しいんだよね」
善子「と、当然でしょ…」
曜「…当然だよ」
曜「ごめんごめん、ちょっと化粧直しに時間かかっちゃって」
梨子「化粧直し…って、曜ちゃん、目真っ赤じゃない!」
曜「いやーはははっ、なんか千歌ちゃんの姿見たら感動しちゃったと言いますか」
善子「親後さんより先に泣きはらしてどうするのよ」
花丸「と言ってる善子ちゃんも、さっき涙ぐんでたずら」
善子「ずら丸!」
梨子「もう、これから式が始まるっていうのに、二人とも感極まりすぎなんじゃない?」
ルビィ「仕方ないよ。善子ちゃんも曜さんも、嬉しいんだよね」
善子「と、当然でしょ…」
曜「…当然だよ」
98: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:42:39.53 ID:LwAY+HLU
ダイヤ「ほら、もう始まりますわよ、早く席に着く」
果南「ちょ、ちょっと待ってって…鞠莉に借りたこの服動き辛いだよー」
ダイヤ「幼馴染の晴れ舞台、少しは我慢しなさい」
果南「わかってるって。でももう少しこう、動きやすく」
鞠莉「無理に動いて破ったら…ちなみに服のprice、教えてあげようか?」
果南「…はい、おとなしくしてます」
鞠莉「よろしい」
ダイヤ「すみません皆さん、少々遅くなってしまいました」
花丸「もう少し時間あるから、大丈夫ずら」
果南「しっかし、千歌が最初に結婚とはね。曜は何となく知ってたんでしょ?」
曜「まぁいっつもノロけ話聞かされてたからね」
果南「ちょ、ちょっと待ってって…鞠莉に借りたこの服動き辛いだよー」
ダイヤ「幼馴染の晴れ舞台、少しは我慢しなさい」
果南「わかってるって。でももう少しこう、動きやすく」
鞠莉「無理に動いて破ったら…ちなみに服のprice、教えてあげようか?」
果南「…はい、おとなしくしてます」
鞠莉「よろしい」
ダイヤ「すみません皆さん、少々遅くなってしまいました」
花丸「もう少し時間あるから、大丈夫ずら」
果南「しっかし、千歌が最初に結婚とはね。曜は何となく知ってたんでしょ?」
曜「まぁいっつもノロけ話聞かされてたからね」
102: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:43:17.83 ID:LwAY+HLU
鞠莉「羨ましいわね」
梨子「鞠莉さんも結婚したいんですか?」
鞠莉「え? 違う違う、曜と千歌のこと」
曜「私?」
鞠莉「そ。学校卒業して、それでも頻繁に会ったりするって、なかなかないじゃない?」
梨子「確かに、時間合わなくなってきちゃうんですよね」
ルビィ「善子ちゃんはよく連絡くれるよ?」
花丸「マルにも連絡くれるずら」
善子「ちょ、ちょっと二人とも!」
ルビィ「でもお話しだけで、会うのって久しぶりなんだよね」
鞠莉「だからね、羨ましいってこと。二人の繋がりが」
曜「まぁずっと一緒だったかね、ずっと…ずっとね…」
梨子「鞠莉さんも結婚したいんですか?」
鞠莉「え? 違う違う、曜と千歌のこと」
曜「私?」
鞠莉「そ。学校卒業して、それでも頻繁に会ったりするって、なかなかないじゃない?」
梨子「確かに、時間合わなくなってきちゃうんですよね」
ルビィ「善子ちゃんはよく連絡くれるよ?」
花丸「マルにも連絡くれるずら」
善子「ちょ、ちょっと二人とも!」
ルビィ「でもお話しだけで、会うのって久しぶりなんだよね」
鞠莉「だからね、羨ましいってこと。二人の繋がりが」
曜「まぁずっと一緒だったかね、ずっと…ずっとね…」
108: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:44:12.93 ID:LwAY+HLU
果南「曜?」
曜「え? あ、ううん、なんでもない」
梨子「もーまた泣きそうになってるじゃない」
ダイヤ「鞠莉さんではないですけど、千歌さんを想う気持ち、羨ましいと思いますわ」
善子「…でもダイヤさんもルビィが結婚したら大泣きするわね」
梨子「…あ、それ分かるかも」
ダイヤ「…二人とも?」
果南「ちょっと、もうそろそろ式が始まるよ?」
ルビィ「千歌さんどんな姿かなー」
花丸「綺麗なんだろうなー」
曜「…うん、すっごく、綺麗だと思うよ」
曜「え? あ、ううん、なんでもない」
梨子「もーまた泣きそうになってるじゃない」
ダイヤ「鞠莉さんではないですけど、千歌さんを想う気持ち、羨ましいと思いますわ」
善子「…でもダイヤさんもルビィが結婚したら大泣きするわね」
梨子「…あ、それ分かるかも」
ダイヤ「…二人とも?」
果南「ちょっと、もうそろそろ式が始まるよ?」
ルビィ「千歌さんどんな姿かなー」
花丸「綺麗なんだろうなー」
曜「…うん、すっごく、綺麗だと思うよ」
112: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:45:05.23 ID:LwAY+HLU
曜(扉が開く)
曜(目に映るのは白)
曜(眩しいくらいに、本当に眩しいくらいの純白で)
曜(言葉を忘れてしまうくらいに)
曜(感嘆のため気が聞こえなくなるほどに)
曜(心に渦巻いていた感情はをすべて飲み込んでしまうほどに)
曜(綺麗だった)
曜(私はその姿を)
曜(一歩、また一歩と、とてもゆっくりと)
曜(でも歩みを止めることなく前に進んでいくその姿を)
曜(ただ見ていることしかできなかった)
曜(目に映るのは白)
曜(眩しいくらいに、本当に眩しいくらいの純白で)
曜(言葉を忘れてしまうくらいに)
曜(感嘆のため気が聞こえなくなるほどに)
曜(心に渦巻いていた感情はをすべて飲み込んでしまうほどに)
曜(綺麗だった)
曜(私はその姿を)
曜(一歩、また一歩と、とてもゆっくりと)
曜(でも歩みを止めることなく前に進んでいくその姿を)
曜(ただ見ていることしかできなかった)
118: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:46:05.65 ID:LwAY+HLU
曜(私の前に差し掛かかり)
曜(ふと)
曜(彼女は私の方に顔を向けた)
曜(そして私の目を見て)
曜(にっこりと笑った)
曜(見違えるほどに高貴で、優しくて)
曜(でも、その笑顔はよく知っている私の大好きな笑顔で)
曜(私も負けじと、笑顔を返して、うなずいた)
曜(ふと)
曜(彼女は私の方に顔を向けた)
曜(そして私の目を見て)
曜(にっこりと笑った)
曜(見違えるほどに高貴で、優しくて)
曜(でも、その笑顔はよく知っている私の大好きな笑顔で)
曜(私も負けじと、笑顔を返して、うなずいた)
124: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:47:08.49 ID:LwAY+HLU
曜(彼女は再び前向き、歩みを進める)
曜(その視線の先には何が写っているのだろうか)
曜(その進む先には何が待っているのだろうか)
曜(分からない)
曜(分からないけど、たぶん、絶対に…)
曜(私は願う)
曜(心から)
曜(彼女の行く先が、幸多きことを)
曜(そして、私はつぶやく)
曜(その視線の先には何が写っているのだろうか)
曜(その進む先には何が待っているのだろうか)
曜(分からない)
曜(分からないけど、たぶん、絶対に…)
曜(私は願う)
曜(心から)
曜(彼女の行く先が、幸多きことを)
曜(そして、私はつぶやく)
127: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:47:40.79 ID:LwAY+HLU
曜「おめでとう、千歌ちゃん」
135: (湖北省) 2018/02/20(火) 02:49:18.33 ID:LwAY+HLU
終わります
189: (もんじゃ) 2018/02/20(火) 02:59:22.47 ID:stpE++ov
乙
こういうの好き
こういうの好き
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1519048037/