【SS】侑「……ハァ。有名人は辛いよねぇ。」【ラブライブ！虹ヶ咲】

～原宿・吉乃家～

夏美「今日から新しいバイト、心機一転頑張りますの～」

ｳｨｰﾝ……

侑（グラサンマスク）「すみませーん……！！」

夏美（ひっ……ご、強盗……ですの！？出勤初日に……！？）
　

侑「……？あの……」

夏美「は、はい……ですの……」

侑「いつもの！！」ｷﾘｯ

夏美「は……？」

夏美（なんだ、普通の？お客さんでしたの。でも、いつものなんて言われても私今日初めてだし……）
　

侑「……」ｼﾞｲｯ

［研修中・鬼塚］

侑「ああ……新人さんかぁ～、ごめんね！牛丼並盛と豚汁ととろろで！！」

夏美（とろろって、それ松◯……本当に常連ですの……？）

夏美「申し訳ございません……とろろは置いてないんですの……」
　

侑「へえっ！？あ、あぁ……玉子で！！」ｱｾｱｾ

夏美「かしこまりました。お茶ですの。」つ旦

侑「ありがとう……ｽﾞｽﾞｯ……あぢっ！！……ごめんね、お水貰えるかな……？」ﾋﾘﾋﾘ

夏美（全然熱くないのに……！！幼児ですの！？）
　

夏美「お待たせいたしました。牛丼並と豚汁と卵ですの。ごゆっくりですの～」

侑「ありがとう。……ハァ。有名人は辛いよねぇ。」

夏美「は？」

夏美（何か語り始めましたの。）

侑「君、Liellaの鬼塚夏美ちゃんだよね？」
　

夏美「ええっ！？私のこと知っていますの？」

侑「もちろんだよ！スクールアイドルのLtubeは全部チェックしてるからね！」

夏美「ありがとう……ですの……」

侑「いやー、私も最近……ライブとか出るようになってさ～、Kアリーナってすっごく大きくって、端から端まで動くのも大変でさぁ～」

夏美「は、はぁ……」
　

侑「でも、何が大変って、ご飯食べるのもこうやってお忍びでないといけなくたったことかな……」ﾊｧ……

夏美（この人もスクールアイドルですの……？でも私だって各校のSNSくらいは頻繁にチェックしているけどこんな人……）

侑「でも夏美ちゃんとこんなところで会えるなんてびっくりだよ～。Eyeをちょうだいすっごくいいよね！私ときめいちゃった！」

夏美「あ、ありがとうございます……ですの……」ﾃﾚﾘ

侑「ちなみに、私も今度ソロ曲（ラジオ体操第一）出すんだよね～。いやぁ、私はいいって言ったんだけどさ、どうしてもって！参っちゃうよ～」

夏美「へ、へぇ……」ｽﾝｯ
　

侑「ごちそうさま～。」

夏美「ありがとうございます。お会計こちらでお願いしますの。」

夏美「お会計、～～円ですの。」

侑「は～い。……」ｶﾞｻｺﾞｿ

侑「…………。」ｶﾞｻｺﾞｿ

侑「…………。」ﾀﾞﾗﾀﾞﾗ
　

夏美「あの、お客様……？」

侑「どうしよう……足りない……」

夏美「えぇ～！？何なんですのあなた～！？大体マニーも無いのにどうしてイキって豚汁変更とかしてますの！？」

侑「ごめんよ～、普段食券のところ行くから……」

夏美「だから、それは松◯ですの！！」
　

夏美「お友達にでも来てもらえないんですの？」

侑「そ、それは……」

～～～～～～～～～～

ランジュ「きゃあっ！ランジュもお肉好きだから気持ちは分かるわ、たまには高いお肉も食べたいもの！ところでこのお肉は何万円するのかしら？」

せつ菜「侑さん、そんなに牛丼が食べたいなら私に言ってくれればいくらでもお作りしますのに……」

歩夢「侑ちゃん……ごめんね……ﾋｸﾞｯ……私、侑ちゃんのこと全然分かってあげてなくて、こんな！！こんな不良みたいなこと！！」ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

～～～～～～～～～～

侑「一人も選べないよ！！誰が来ても地獄だよ！！」

侑「それだけは勘弁してください！！！皿洗いでも何でもしますから！！！」ﾄﾞｹﾞｻﾞｧ

夏美「いや、困りますの！！他のお客さんも見てますの！！」ｱｾｱｾ
　

愛「いやー、いっぱい買ったね！原宿なんて久しぶりに来たけど果林のおかげでいいお店いっぱい回れたよ～」

果林「私も一人だとなかなか見ないようなお店も行けたから良かったわ……あれ、あそこで土下座してるの侑じゃないかしら……？」

愛「ホントだ、何かグラサンつけてイキってるけどゆうゆだね。何してるんだろ……？……おーい、ゆうゆ～！！」

侑「ええっ！？あ、愛ちゃん！？」

夏美「あ、あなたたちは虹学の……」
　

果林「本当にウチの後輩がごめんなさいね。よく言って聞かせておくわ。」ﾍﾟｺﾘ

夏美「いえ、マニーさえ払ってくれれば大丈夫ですの！！それにウチにもすぐイキっちゃう先輩もいますし……」ｱｾｱｾ

愛「ごめんね～。ちょっと最近人前に立つこと増えて調子乗っちゃったみたい！」

夏美「いえ、ウチにもすぐショウビジネスが～ってマウント取り始める先輩もいますし、気にしてないですの……！！」

愛「ほ～ら、帰るぞゆうゆ！……あ、そういえば君、Liellaの……！！今度ライブやるんだよね！？頑張ってね、めっちゃ応援してるよ！！」

夏美「ありがとうですの！！みんなにも伝えておきますの！！」ﾊﾟｱｧ
　

侑「穴があったら入りたいよ。いっそせつ菜ちゃんの作った牛丼でも食べて一思いに……」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

果林「何言ってるのよ。さあ、クレープでも食べて帰りましょうか。侑の奢りでね。」

愛「お、いいねぇ！トッピング全部のせにしちゃおうかな！？」

侑「ええっ！？私いま一文無しだよ！？」

果林「ツケに決まってるじゃない。牛丼代と合わせて今度返してくれたらいいわよ」

侑「そんなぁ……！！」

おしまい
　

おまけ

侑「…………。」ｼｮﾝﾎﾞﾘ

果林「ほーら、そんな顔しないの。学校に知れたらまた反省文だったわよ？」

愛「またねー！！」ﾌﾘﾌﾘ

夏美「ありがとうございました～」ﾌﾘﾌﾘ

「注文いいかな？」

夏美「はーい、お伺いしますの……げっ……！？」

かのん「誰がすぐイキっちゃう先輩だって？」
　

夏美「そ、それは話の流れで……！！って自覚あるんじゃないですの！？」

「そうね、かのんはすぐ調子乗っちゃうものね。」

夏美「ですのですの！！」

すみれ「それで、誰がすぐマウント取り始めるのかしら？」

夏美「す、すみれ先輩も！？って二人で牛丼って仲良しですの。」
　

すみれ「まあ、私はショウビジネスの頃にお寿司もフレンチも行き飽きちゃったからたまにはこういうとこ来たくなるのよね～」

夏美（言ったそばからですの……）ｱﾀﾏｶｶｴ

かのん「夏美ちゃん、牛丼アタマの大盛り、アカ多めで……！！」ｷﾘｯ

夏美（こっちも……アカ多めって意味分かって言ってますの？？）ｲﾗｲﾗ

本当におしまい
　

昨日ライブ終わって高速バス乗る前に腹減ったから吉野家行こうとしたら閉まってて仕方なく松屋行ったから書きました。
お読みいただいた方ありがとうございました。
　

イキリゆうゆかわE
　

楽しいSSだった乙
　

かわいい
　

いきり侑ちゃんは腰に上着巻いてそう
　

見つけたのがちゃんと叱ってくれるDDでよかった
　

牛丼食べたくなった
　

@cﾒ*˶˘ ᴗ ˘˵ﾘ 今度からは一緒に行こうね