0
1: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 09:35:19 ID:???Sd
栞子「しおっしおっ」テクテク
ワイワイ
栞子「む。あれはかすみさんと歩夢さん?」
栞子「お二人ともおはようございま……」
かすみ「それでですねぇ、しお子が入ってきたら最初は皆が壁の方を向いてるんですよ!」
栞子「!」スッ
栞子(私の話……? 壁の方を? 何の話ですか?)
ワイワイ
栞子「む。あれはかすみさんと歩夢さん?」
栞子「お二人ともおはようございま……」
かすみ「それでですねぇ、しお子が入ってきたら最初は皆が壁の方を向いてるんですよ!」
栞子「!」スッ
栞子(私の話……? 壁の方を? 何の話ですか?)
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3: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 09:41:32 ID:???Sd
歩夢「同好会室で?」
かすみ「そうです! 一言も喋らず壁の方を向いて立ってるんです。きっとしお子はびっくりしてオロオロしちゃうと思うんですよぉ」
かすみ「しお子が同好会室の真ん中まで来た瞬間……全員で一斉に振り向いてクラッカーがパーン!」
かすみ「声を揃えて誕生日おめでとー! ってお祝いするんです♪」
歩夢「栞子ちゃんきっと喜んでくれるね♡」
かすみ「それが終わったら同好会の皆で作ったケーキの登場です!(せつ菜は買い出しのみ担当)」
かすみ「まず箱を置いて、それを開けると何もない……箱を戻してエマさんと彼方さんが魔法をかけると」
かすみ「なんとケーキが登場するんです!」
歩夢「二人とも手品練習してたもんねぇ。箱が二重になってるんだっけ?」
かすみ「そうですそうです」
かすみ「そうです! 一言も喋らず壁の方を向いて立ってるんです。きっとしお子はびっくりしてオロオロしちゃうと思うんですよぉ」
かすみ「しお子が同好会室の真ん中まで来た瞬間……全員で一斉に振り向いてクラッカーがパーン!」
かすみ「声を揃えて誕生日おめでとー! ってお祝いするんです♪」
歩夢「栞子ちゃんきっと喜んでくれるね♡」
かすみ「それが終わったら同好会の皆で作ったケーキの登場です!(せつ菜は買い出しのみ担当)」
かすみ「まず箱を置いて、それを開けると何もない……箱を戻してエマさんと彼方さんが魔法をかけると」
かすみ「なんとケーキが登場するんです!」
歩夢「二人とも手品練習してたもんねぇ。箱が二重になってるんだっけ?」
かすみ「そうですそうです」
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5: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 09:47:50 ID:???Sd
かすみ「しお子ったら驚きすぎて「びっくりしおーっ!」って目を回しちゃいますよぉ」
かすみ「次は劇が始まるんです」
歩夢「うんうん」
かすみ「しず子とりな子と愛先輩がトイレに行くって部屋を出るんです」
かすみ「しばらくしたら演劇部の部長さんが飛び込んできて、「学校にゾンビが出た!」って」
歩夢「ええ!? ゾンビが!?」
かすみ「そうです! こわーいゾンビです」
歩夢「それでそれで?」
かすみ「なんと! しず子達がゾンビになって登場するんですよ!」
歩夢「エエー?!」
かすみ「次は劇が始まるんです」
歩夢「うんうん」
かすみ「しず子とりな子と愛先輩がトイレに行くって部屋を出るんです」
かすみ「しばらくしたら演劇部の部長さんが飛び込んできて、「学校にゾンビが出た!」って」
歩夢「ええ!? ゾンビが!?」
かすみ「そうです! こわーいゾンビです」
歩夢「それでそれで?」
かすみ「なんと! しず子達がゾンビになって登場するんですよ!」
歩夢「エエー?!」
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6: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 09:48:52 ID:???Sd
訂正
✗かすみ「まず箱を置いて、それを開けると何もない……箱を戻してエマさんと彼方さんが魔法をかけると」
○かすみ「まず箱を置いて、それを開けると何もない……箱を戻してエマ先輩と彼方先輩が魔法をかけると」
✗かすみ「まず箱を置いて、それを開けると何もない……箱を戻してエマさんと彼方さんが魔法をかけると」
○かすみ「まず箱を置いて、それを開けると何もない……箱を戻してエマ先輩と彼方先輩が魔法をかけると」
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9: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 09:55:46 ID:???Sd
かすみ「しお子はゾンビを信じちゃうと思うんです」
歩夢「流石に信じるかなぁ?」
かすみ「愛先輩のメイク、しず子の演技力、りな子のゾンビみたいな動きになる機械……この3つをフル活用すれば実現可能ですよぉ」
歩夢「確かに全部合わさると凄そう……」
かすみ「三人以外にもクラスの皆に協力してもらって、何人も何人もゾンビが同好会室に流れ込んできます……」
歩夢「どきどき」ポムポム
かすみ「しかしそのゾンビは、しお子の誕生日お祝いゾンビだったんです!」
歩夢「お祝いゾンビ?」
かすみ「「栞子ちゃんおめでとー!」の言葉とともに、ゾンビ達が一斉に決意の光を踊りだすんです」
かすみ「踊り終わったら皆がしお子をもみくちゃにして、好き好きちゅっちゅですよ!」
歩夢「うわぁ素敵!」
歩夢「流石に信じるかなぁ?」
かすみ「愛先輩のメイク、しず子の演技力、りな子のゾンビみたいな動きになる機械……この3つをフル活用すれば実現可能ですよぉ」
歩夢「確かに全部合わさると凄そう……」
かすみ「三人以外にもクラスの皆に協力してもらって、何人も何人もゾンビが同好会室に流れ込んできます……」
歩夢「どきどき」ポムポム
かすみ「しかしそのゾンビは、しお子の誕生日お祝いゾンビだったんです!」
歩夢「お祝いゾンビ?」
かすみ「「栞子ちゃんおめでとー!」の言葉とともに、ゾンビ達が一斉に決意の光を踊りだすんです」
かすみ「踊り終わったら皆がしお子をもみくちゃにして、好き好きちゅっちゅですよ!」
歩夢「うわぁ素敵!」
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11: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 10:02:34 ID:???Sd
かすみ「ゾンビが退場したら今度はプレゼントです」
かすみ「同好会の皆でお金を出し合って買いましたよね?」
歩夢「うん、彼方さんがお昼ご飯三日くらい抜いて泣いてたからよく覚えてる」
かすみ「悪いことをしましたね……」
歩夢「うん……」
かすみ「これがですねぇ、見当たらないんです」
歩夢「ええっ!?」
かすみ「皆であれー? あれー? って探すんですよ」
かすみ「すると机の裏に怪盗からのメッセージカードが!」
歩夢「うんうん」
かすみ「これです」
『お宝はいただきました 怪盗リバース』
歩夢「怪盗リバース……というとランジュちゃんとミアちゃんだね」
かすみ「はい!」
かすみ「同好会の皆でお金を出し合って買いましたよね?」
歩夢「うん、彼方さんがお昼ご飯三日くらい抜いて泣いてたからよく覚えてる」
かすみ「悪いことをしましたね……」
歩夢「うん……」
かすみ「これがですねぇ、見当たらないんです」
歩夢「ええっ!?」
かすみ「皆であれー? あれー? って探すんですよ」
かすみ「すると机の裏に怪盗からのメッセージカードが!」
歩夢「うんうん」
かすみ「これです」
『お宝はいただきました 怪盗リバース』
歩夢「怪盗リバース……というとランジュちゃんとミアちゃんだね」
かすみ「はい!」
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14: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 10:41:32 ID:???Sd
かすみ「ランジュ先輩とミア子が隠したプレゼントを探すんです!」
歩夢「うんうん」
かすみ「そして最後は大団円! 果林先輩、せつ菜先輩、歩夢先輩がしお子の為に新曲を披露するんです! 侑先輩の伴奏付きですよぉ」
歩夢「今日の為にたくさん練習しておいたよ♪」
かすみ「帰りはかすみんと手を繋いで帰るんです。しお子ったらかすみんのかわいさにもうメロメロですよぉ」
歩夢「完璧な誕生日だねっ」
ワイワイ
栞子(き、聞いてしまいました……)
栞子(サプライズの内容、全部知っちゃいました……!!)シオシオ
歩夢「うんうん」
かすみ「そして最後は大団円! 果林先輩、せつ菜先輩、歩夢先輩がしお子の為に新曲を披露するんです! 侑先輩の伴奏付きですよぉ」
歩夢「今日の為にたくさん練習しておいたよ♪」
かすみ「帰りはかすみんと手を繋いで帰るんです。しお子ったらかすみんのかわいさにもうメロメロですよぉ」
歩夢「完璧な誕生日だねっ」
ワイワイ
栞子(き、聞いてしまいました……)
栞子(サプライズの内容、全部知っちゃいました……!!)シオシオ
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16: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:01:09 ID:???Sd
─────
放課後 同好会室
栞子(確か最初は壁の方を向いてるんですよね……)
栞子「……」ガチャッ
かすみ「……」
歩夢「……」
果林「……」
かすみ(にっしっし! しお子もこれには大混乱ですよぉー!)
栞子「おぉ……」
かすみ「!?」
栞子「……」テクテク
愛「……?」
栞子「……」モミッ
愛「!?」
栞子「ほぉ……」
放課後 同好会室
栞子(確か最初は壁の方を向いてるんですよね……)
栞子「……」ガチャッ
かすみ「……」
歩夢「……」
果林「……」
かすみ(にっしっし! しお子もこれには大混乱ですよぉー!)
栞子「おぉ……」
かすみ「!?」
栞子「……」テクテク
愛「……?」
栞子「……」モミッ
愛「!?」
栞子「ほぉ……」
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17: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:04:16 ID:???Sd
愛(えっ!? えっ……ええっ!? 今愛さんお い揉まれた……!?)
エマ(今愛ちゃんお い揉まれてなかった?)
せつ菜(確実に揉まれてましたねぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!!!!!!!!!)
栞子「……」テクテク
しずく「🩵」
栞子「……」サワサワ
しずく「🩵」
栞子「へぇ……」サワサワ
栞子「ふぅん」テクテク
璃奈(しずくちゃんお尻触られてる)
歩夢(嬉しそう……)
エマ(今愛ちゃんお い揉まれてなかった?)
せつ菜(確実に揉まれてましたねぇぇぇぇぇっ!!!!!!!!!!!!!!!!)
栞子「……」テクテク
しずく「🩵」
栞子「……」サワサワ
しずく「🩵」
栞子「へぇ……」サワサワ
栞子「ふぅん」テクテク
璃奈(しずくちゃんお尻触られてる)
歩夢(嬉しそう……)
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19: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:07:57 ID:???Sd
栞子「さて……」テクテク
かすみ(真ん中!)クルッ
パァンッ!!
栞子「しおっ!!」
「「「「栞子ちゃん誕生日おめでとーっ!!!」」」」
栞子「うわぁっ! 皆が壁の方を向いていたと思いきやクラッカーを発射し誕生日を祝ってもらったので非常にびっくりしました!」
かすみ「へへー、驚いたでしょしお子」
愛「しおってぃーへのサプライズだよ!(なんでお い揉んだんだろ)」
しずく「あの、栞子さん私のお尻……」
栞子「感動で涙が止まりません」ボロボロ
栞子「何か言いましたか?」
しずく「あっ、いや……なんでもない」
かすみ(真ん中!)クルッ
パァンッ!!
栞子「しおっ!!」
「「「「栞子ちゃん誕生日おめでとーっ!!!」」」」
栞子「うわぁっ! 皆が壁の方を向いていたと思いきやクラッカーを発射し誕生日を祝ってもらったので非常にびっくりしました!」
かすみ「へへー、驚いたでしょしお子」
愛「しおってぃーへのサプライズだよ!(なんでお い揉んだんだろ)」
しずく「あの、栞子さん私のお尻……」
栞子「感動で涙が止まりません」ボロボロ
栞子「何か言いましたか?」
しずく「あっ、いや……なんでもない」
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20: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:14:12 ID:???Sd
彼方「実は栞子ちゃんの為に同好会の皆でケーキを作ったんだぜ」
エマ「美味しく食べてほしいなぁ、って思いを込めて作ったんだよ♪」
栞子「本当ですか!」
エマ「うん、この箱の中に入ってるんだぁ」
彼方「じゃあ早速オープン!」ガバッ
ナンモナイ
栞子「おや?」
彼方「あれ? ケーキは?」ワクワク
エマ「大変だぁ! ケーキが見当たらないよ!」ワクワク
栞子「……」ポロッ
彼方「!?」
栞子「わ、わたし……け、ケーキをぉ、作ってくれだっでぇ……聞いでぇ……ヌズガクの皆でぇ……」ポロポロ
栞子「ずっご、楽しみ……楽しみにして、たのにぃ……」ポロポロ
彼方「うお……」
エマ「な、泣かないで栞子ちゃん!! ケーキあるから! ちゃんとあるから!!」
エマ「美味しく食べてほしいなぁ、って思いを込めて作ったんだよ♪」
栞子「本当ですか!」
エマ「うん、この箱の中に入ってるんだぁ」
彼方「じゃあ早速オープン!」ガバッ
ナンモナイ
栞子「おや?」
彼方「あれ? ケーキは?」ワクワク
エマ「大変だぁ! ケーキが見当たらないよ!」ワクワク
栞子「……」ポロッ
彼方「!?」
栞子「わ、わたし……け、ケーキをぉ、作ってくれだっでぇ……聞いでぇ……ヌズガクの皆でぇ……」ポロポロ
栞子「ずっご、楽しみ……楽しみにして、たのにぃ……」ポロポロ
彼方「うお……」
エマ「な、泣かないで栞子ちゃん!! ケーキあるから! ちゃんとあるから!!」
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22: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:21:06 ID:???Sd
栞子「本当ですか?」モミッ
エマ「んっ♡!?」
栞子「ケーキ、あるんですか?」モミモミ
エマ「あの? なんで私のおっぱ……」
栞子「ケーキぃ」ポロポロ
エマ「ご、ごめんね。すぐに出すからね!」
栞子「泣き止む強い栞子ちゃんです」ニコニコ
エマ「う、うん……」
彼方「えっとね……『ケーキさん、ケーキさん』」
エマ「『私の前に出てきておくれ』!」ポンッ
🍰 ポムッ
栞子「おおっ! 豪華なケーキです!」キャッキャ
エマ「んっ♡!?」
栞子「ケーキ、あるんですか?」モミモミ
エマ「あの? なんで私のおっぱ……」
栞子「ケーキぃ」ポロポロ
エマ「ご、ごめんね。すぐに出すからね!」
栞子「泣き止む強い栞子ちゃんです」ニコニコ
エマ「う、うん……」
彼方「えっとね……『ケーキさん、ケーキさん』」
エマ「『私の前に出てきておくれ』!」ポンッ
🍰 ポムッ
栞子「おおっ! 豪華なケーキです!」キャッキャ
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23: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:24:10 ID:???Sd
栞子「もしゃもしゃしおしお」パクパク
彼方「ふふっ、美味しい?」
栞子「美味しいです!」
かすみ「……」
歩夢「かすみちゃん?」
かすみ「なんだかしお子の様子、おかしくないですか?」
歩夢「セクハラのこと? いつものことだと思うけど。昨日も寝てる彼方さんの口に射〇してたし」
かすみ「いえ、そんなことはどうでもいいんです。なんというか……驚いてないんですよ全然」
歩夢「うーん……確かに少し不自然な気はしたけど」
かすみ「まるで最初から全部知ってるような……」
彼方「ふふっ、美味しい?」
栞子「美味しいです!」
かすみ「……」
歩夢「かすみちゃん?」
かすみ「なんだかしお子の様子、おかしくないですか?」
歩夢「セクハラのこと? いつものことだと思うけど。昨日も寝てる彼方さんの口に射〇してたし」
かすみ「いえ、そんなことはどうでもいいんです。なんというか……驚いてないんですよ全然」
歩夢「うーん……確かに少し不自然な気はしたけど」
かすみ「まるで最初から全部知ってるような……」
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26: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:29:07 ID:???Sd
しずく「ちょっとトイレに……」
璃奈「私も」
愛「じゃあ愛さんも」
栞子「おやおや、トイレですか。私もついていっちゃいましょうかね」
愛「しおってぃーは覗くから駄目だよ」
璃奈「この前なんて個室に入ってナプキン変えるとこまじまじ見られた。人道にもとる」
栞子「しょんぼりしおしおです……」シコシコ
かすみ「……」
栞子(さて、次はゾンビでしたっけ。驚く演技をちゃんとしませんと)
栞子(せっかくセッティングしてくれたかすみさんに悪いですもん)
栞子(それに……祝ってくれるのは本当に嬉しいですし)
かすみ(トイレに付いていこうとした……やっぱり間違いない!)
かすみ「しお子、ちょっと」
栞子「しお?」
璃奈「私も」
愛「じゃあ愛さんも」
栞子「おやおや、トイレですか。私もついていっちゃいましょうかね」
愛「しおってぃーは覗くから駄目だよ」
璃奈「この前なんて個室に入ってナプキン変えるとこまじまじ見られた。人道にもとる」
栞子「しょんぼりしおしおです……」シコシコ
かすみ「……」
栞子(さて、次はゾンビでしたっけ。驚く演技をちゃんとしませんと)
栞子(せっかくセッティングしてくれたかすみさんに悪いですもん)
栞子(それに……祝ってくれるのは本当に嬉しいですし)
かすみ(トイレに付いていこうとした……やっぱり間違いない!)
かすみ「しお子、ちょっと」
栞子「しお?」
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28: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:34:35 ID:???Sd
かすみ「あの……もしかしてなんだけど」
栞子「はい?」
かすみ「これから先、何が起こるか知ってたりする……?」
栞子「!? い、いえ! 私は何も知りません!!」
栞子「本当ですよ! 天地神明イナ川に誓っていいです!」
かすみ「じー」
栞子「うう……」
かすみ「じろじろ」
栞子「うるさい口は塞いじゃいますよ」チュッ
かすみ「!?」
栞子「私は本当に何も知りません……信じてください……」
侑(折角の誕生日なのに隅っこで拷問ごっこしてる……?)
かすみ「分かりました、信じますよぉ」
栞子「ありがとうございます、かすみさん」ニコッ
かすみ(疑惑が確信に変わりましたねぇ……)
かすみ(やっぱりしお子は全てを『知って』いるッ!!)
栞子「はい?」
かすみ「これから先、何が起こるか知ってたりする……?」
栞子「!? い、いえ! 私は何も知りません!!」
栞子「本当ですよ! 天地神明イナ川に誓っていいです!」
かすみ「じー」
栞子「うう……」
かすみ「じろじろ」
栞子「うるさい口は塞いじゃいますよ」チュッ
かすみ「!?」
栞子「私は本当に何も知りません……信じてください……」
侑(折角の誕生日なのに隅っこで拷問ごっこしてる……?)
かすみ「分かりました、信じますよぉ」
栞子「ありがとうございます、かすみさん」ニコッ
かすみ(疑惑が確信に変わりましたねぇ……)
かすみ(やっぱりしお子は全てを『知って』いるッ!!)
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29: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:39:28 ID:???Sd
かすみ「歩夢先輩、やはりしお子は全部知ってるみたいです」
歩夢「ええっ!? もしかして朝の会話を聞かれてたとか!?」
かすみ「いえ……それでは説明の付かない点が一つありました」
歩夢「つまり……?」
かすみ「ええ、しお子は……」
かすみ「恐らくタイムリープしています」
歩夢「エエー?!」
かすみ「だから今から起こることを知っていた……そうとしか考えられません」
歩夢「つまりこの栞子ちゃんは未来から来た栞子ちゃんってこと!?」
歩夢「ええっ!? もしかして朝の会話を聞かれてたとか!?」
かすみ「いえ……それでは説明の付かない点が一つありました」
歩夢「つまり……?」
かすみ「ええ、しお子は……」
かすみ「恐らくタイムリープしています」
歩夢「エエー?!」
かすみ「だから今から起こることを知っていた……そうとしか考えられません」
歩夢「つまりこの栞子ちゃんは未来から来た栞子ちゃんってこと!?」
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30: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:45:52 ID:???Sd
かすみ「はい……そうなるとサプライズは失敗です」
かすみ「だって一度経験したことのあることなんですから」
歩夢「で、でも信じられないよそんなこと」
栞子「もぐもぐ……むっ」
パシッ
栞子(おや危ない、コップが落下するところでした)
歩夢「!!!」
かすみ「見ましたか、歩夢先輩! コップが落下する寸前に受け止めましたよ」
かすみ「未来を知っている……そうとしか思えません!!」
栞子「もぐもぐ」←偶然だしち を出している
かすみ「だって一度経験したことのあることなんですから」
歩夢「で、でも信じられないよそんなこと」
栞子「もぐもぐ……むっ」
パシッ
栞子(おや危ない、コップが落下するところでした)
歩夢「!!!」
かすみ「見ましたか、歩夢先輩! コップが落下する寸前に受け止めましたよ」
かすみ「未来を知っている……そうとしか思えません!!」
栞子「もぐもぐ」←偶然だしち を出している
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31: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:55:49 ID:???Sd
ガラッ
演劇部部長「た、大変だよ皆! 虹ヶ咲にゾンビの大群が現れたんだ!」
侑「ええっ! ゾンビが!?」
栞子「なんと」
演劇部部長「私も噛まれ……うっ、ぐうっ……」
演劇部部長「……」
栞子「ぶ、部長さん?」
演劇部部長「く ぁ」カパァ
生気を失った白い肌に赤緑の無数の線が走る。
白く濁った瞳はどこも見ていない。ただ目の前の肉を、食料を、さながら餓鬼のように飢えた本能で捉えていた。
かぱりと開いた口には牙にも似たものが生え、口内の肉は灰色──もう、それは人の色をしてはいない。
感染者が。
ゾンビが。動き続ける屍が、栞子の前に立っていた。
栞子「ひぇぇぇっ!!!?」
かすみ「うひぃっ!?」
栞子(こっ、こわっ! 怖すぎますよぉ!! これが演劇部の部長の実力ですか……っ!!)
演劇部部長「た、大変だよ皆! 虹ヶ咲にゾンビの大群が現れたんだ!」
侑「ええっ! ゾンビが!?」
栞子「なんと」
演劇部部長「私も噛まれ……うっ、ぐうっ……」
演劇部部長「……」
栞子「ぶ、部長さん?」
演劇部部長「く ぁ」カパァ
生気を失った白い肌に赤緑の無数の線が走る。
白く濁った瞳はどこも見ていない。ただ目の前の肉を、食料を、さながら餓鬼のように飢えた本能で捉えていた。
かぱりと開いた口には牙にも似たものが生え、口内の肉は灰色──もう、それは人の色をしてはいない。
感染者が。
ゾンビが。動き続ける屍が、栞子の前に立っていた。
栞子「ひぇぇぇっ!!!?」
かすみ「うひぃっ!?」
栞子(こっ、こわっ! 怖すぎますよぉ!! これが演劇部の部長の実力ですか……っ!!)
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32: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 11:59:51 ID:???Sd
演劇部部長「あ あぁ あ」ユラッ
歩夢「璃奈ちゃんの機械つけてるの!?」ボソッ
かすみ「部長さんは素の演技の筈です」ボソッ
歩夢「す、凄いね演技派って」
栞子「ひえっ、うぇっ!! こ、来ないでください!!」
栞子(偽物だと分かってるのに怖いですー怖いですー!)
演劇部部長「あ がぁ」グバァッ
果林「うわぁぁぁっ!!!」バッ
演劇部部長「えっ?」バタッ
栞子「!?」
かすみ「!?」
果林「に、逃げてっ! 栞子ちゃん逃げてぇっ!!」
演劇部部長「ちょ、果林さん? 演技ですって演技」ボソッ
果林「へっ? ……あっ」
果林(迫真過ぎて演技だってこと忘れてたわ……)
歩夢「璃奈ちゃんの機械つけてるの!?」ボソッ
かすみ「部長さんは素の演技の筈です」ボソッ
歩夢「す、凄いね演技派って」
栞子「ひえっ、うぇっ!! こ、来ないでください!!」
栞子(偽物だと分かってるのに怖いですー怖いですー!)
演劇部部長「あ がぁ」グバァッ
果林「うわぁぁぁっ!!!」バッ
演劇部部長「えっ?」バタッ
栞子「!?」
かすみ「!?」
果林「に、逃げてっ! 栞子ちゃん逃げてぇっ!!」
演劇部部長「ちょ、果林さん? 演技ですって演技」ボソッ
果林「へっ? ……あっ」
果林(迫真過ぎて演技だってこと忘れてたわ……)
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33: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:05:04 ID:???Sd
愛「がおー! ゾンビ愛さんだぞー! ……えっ?」
しずく「う ぁ ……えっ? 部長?」
璃奈「草。璃奈ちゃんボード『ゾンビ』」
果林「あっ、いやこれは……その……」
栞子「ええと……?」
演劇部部長「! う がぁ!」ガブッ
果林「きゃあっ!?」
歩夢「果林さん!!」
演劇部部長(アドリブだよしずく! 舞台に生きるものとしてこのくらい、簡単に巻き返さなきゃね!)
しずく「! が ぁ」ヨロヨロ
栞子「ひぃぃっ!!?」
栞子(しずくさんも滅茶苦茶怖いですぅ!! 演技だって分かってるのに怖すぎますよぉ!!)ビクビクッ
愛「うおー、がおーっ。怖いぞー」
璃奈「噛む噛むえぶりばでー」
栞子(お二人はもう少し演技の勉強を……誕生日が終わったら皆で演技の勉強をしようと提言した方がいいですね)
しずく「う ぁ ……えっ? 部長?」
璃奈「草。璃奈ちゃんボード『ゾンビ』」
果林「あっ、いやこれは……その……」
栞子「ええと……?」
演劇部部長「! う がぁ!」ガブッ
果林「きゃあっ!?」
歩夢「果林さん!!」
演劇部部長(アドリブだよしずく! 舞台に生きるものとしてこのくらい、簡単に巻き返さなきゃね!)
しずく「! が ぁ」ヨロヨロ
栞子「ひぃぃっ!!?」
栞子(しずくさんも滅茶苦茶怖いですぅ!! 演技だって分かってるのに怖すぎますよぉ!!)ビクビクッ
愛「うおー、がおーっ。怖いぞー」
璃奈「噛む噛むえぶりばでー」
栞子(お二人はもう少し演技の勉強を……誕生日が終わったら皆で演技の勉強をしようと提言した方がいいですね)
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34: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:09:31 ID:???Sd
栞子「怖イナー怖イナー」ポロポロ
しずく「ぐ ぁ」パクッ
栞子「ひゃっ!」
しずく「🩵」カミカミ
栞子「ひぃぃぃ……」
しずく「🩵」ペロペロ
栞子「んっ💚 あっ、んん……💚」ビンビン
「うっおー、くっあー!」
「ゾンビー!」
「ばあーっ!!」
栞子(かすみさんのクラスの友達……となるとここから)
しずく「!」バッ
演劇部部長「!」バッ
栞子(ダンスですね)
カーミカザリーツヨクー♪ ムスビーナオシテー♪
栞子「おぉ……スリラーみたいですね」
ランジュ「ええっ!?」
ミア「栞子が全部知ってるっていうのかい?」
かすみ「はい!」
しずく「ぐ ぁ」パクッ
栞子「ひゃっ!」
しずく「🩵」カミカミ
栞子「ひぃぃぃ……」
しずく「🩵」ペロペロ
栞子「んっ💚 あっ、んん……💚」ビンビン
「うっおー、くっあー!」
「ゾンビー!」
「ばあーっ!!」
栞子(かすみさんのクラスの友達……となるとここから)
しずく「!」バッ
演劇部部長「!」バッ
栞子(ダンスですね)
カーミカザリーツヨクー♪ ムスビーナオシテー♪
栞子「おぉ……スリラーみたいですね」
ランジュ「ええっ!?」
ミア「栞子が全部知ってるっていうのかい?」
かすみ「はい!」
0
35: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:15:06 ID:???Sd
ランジュ「けど……なんでタイムリープ?」
かすみ「歩夢先輩にも言っていないキスをされたからです!」
ミア「キスを?」
かすみ「実はかすみん……帰り道にしお子に告白しようと思ってて」
ランジュ「えっ……」
ミア「……」
かすみ「キスをしてから伝えようと思ってたんです。きっとそれを知ってて、あのタイミングでキスをしてきたんですよぉ」
かすみ「だからお二人には怪盗リバース以外のサプライズを……ランジュ先輩?」
ランジュ「あ……い、いえ。なんでもないラ」
かすみ「……?」
ランジュ(かすみが栞子に告白……。そうよね、きっと栞子だってかすみのことが好きだもの)
ランジュ(ランジュに告白されるより、かすみに告白されて……付き合う方が栞子も幸せよね。あーあ……パーティーが終わったらプレゼントを渡して、告白して……そう思ってたのになぁ)
ミア「……ランジュ」
かすみ「歩夢先輩にも言っていないキスをされたからです!」
ミア「キスを?」
かすみ「実はかすみん……帰り道にしお子に告白しようと思ってて」
ランジュ「えっ……」
ミア「……」
かすみ「キスをしてから伝えようと思ってたんです。きっとそれを知ってて、あのタイミングでキスをしてきたんですよぉ」
かすみ「だからお二人には怪盗リバース以外のサプライズを……ランジュ先輩?」
ランジュ「あ……い、いえ。なんでもないラ」
かすみ「……?」
ランジュ(かすみが栞子に告白……。そうよね、きっと栞子だってかすみのことが好きだもの)
ランジュ(ランジュに告白されるより、かすみに告白されて……付き合う方が栞子も幸せよね。あーあ……パーティーが終わったらプレゼントを渡して、告白して……そう思ってたのになぁ)
ミア「……ランジュ」
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36: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:17:58 ID:???Sd
かすみ「それでですねぇ、ダンスの間にサプライズを考えて……」
ミア「大丈夫、サプライズはもう考えついたよ」
ランジュ「ミア?」
かすみ「本当ですか! 期待してますよぉ!」
せつ菜「かすみさん!! 私達の出し物なんですけど……!!」
かすみ「はいはーい!」
ランジュ「……はぁ。ね、ねぇミア。どんなサプライズを思い付いたの?」
ミア「ランジュはこれでいいのかい?」
ランジュ「え……?」
ミア「ボクにずっと相談してただろ?」
ミア「どんなプレゼントをあげればいいか、どうやって告白すればいいか、栞子は自分のことが好きか、なんて」
ランジュ「……」
ミア「身を引く気なんだろ?」
ミア「大丈夫、サプライズはもう考えついたよ」
ランジュ「ミア?」
かすみ「本当ですか! 期待してますよぉ!」
せつ菜「かすみさん!! 私達の出し物なんですけど……!!」
かすみ「はいはーい!」
ランジュ「……はぁ。ね、ねぇミア。どんなサプライズを思い付いたの?」
ミア「ランジュはこれでいいのかい?」
ランジュ「え……?」
ミア「ボクにずっと相談してただろ?」
ミア「どんなプレゼントをあげればいいか、どうやって告白すればいいか、栞子は自分のことが好きか、なんて」
ランジュ「……」
ミア「身を引く気なんだろ?」
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37: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:23:36 ID:???Sd
ランジュ「だって……かすみは素敵でかわいい女の子よ?」
ランジュ「栞子はランジュよりもかすみの方が好きだわ。だって、ランジュでは見抜きをしてくれないもの」
ランジュ「ランジュがどれだけスケベ・アピールをしても栞子は反応してくれない……告白だって最初から無理な話だったのよ。だからランジュはこれでいいラ。仲のいい友人でいいのよ」
ミア「いいわけないだろ?」
ランジュ「!」
ミア「あのな、ランジュ。はっきり言っておくよ」
ミア「一度しか言わないからよーく聞いておいて。ランジュは魅力的な女の子だ」
ランジュ「ミア……」
ミア「少なくともボクにとってはね! 確かに子犬ちゃんはかわいいかもしれない、けれどランジュだってかわいいじゃないか」
ミア「ランジュに告白されて嬉しくない女はいないよ。キミの側で、ずっとキミのことを見てきたボクが言うんだ。間違いないよ」
ミア「だから……サプライズの内容は、これで決まりだよ」
ランジュ「ミア……もしかして、ランジュのこと……」
ミア「さっ、ダンスが終わるよ。行ってきなよランジュ」
ミア「ボクはここで見守ってるからさ」
ランジュ「栞子はランジュよりもかすみの方が好きだわ。だって、ランジュでは見抜きをしてくれないもの」
ランジュ「ランジュがどれだけスケベ・アピールをしても栞子は反応してくれない……告白だって最初から無理な話だったのよ。だからランジュはこれでいいラ。仲のいい友人でいいのよ」
ミア「いいわけないだろ?」
ランジュ「!」
ミア「あのな、ランジュ。はっきり言っておくよ」
ミア「一度しか言わないからよーく聞いておいて。ランジュは魅力的な女の子だ」
ランジュ「ミア……」
ミア「少なくともボクにとってはね! 確かに子犬ちゃんはかわいいかもしれない、けれどランジュだってかわいいじゃないか」
ミア「ランジュに告白されて嬉しくない女はいないよ。キミの側で、ずっとキミのことを見てきたボクが言うんだ。間違いないよ」
ミア「だから……サプライズの内容は、これで決まりだよ」
ランジュ「ミア……もしかして、ランジュのこと……」
ミア「さっ、ダンスが終わるよ。行ってきなよランジュ」
ミア「ボクはここで見守ってるからさ」
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39: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:29:05 ID:???Sd
ツヨクムスビナオシテ ムスンデイク カミカザリツヨクムスビナオシテ♪
ジャーンッ♪
栞子「ぱちぱちしおしお」パチパチ
愛「それっ、かかれーっ!!」
ワーッ
栞子「わわっ!?」
愛「しおってぃー誕生日おめでとーっ! 好き好きちゅっちゅ♡」チュッチュ
しずく「誕生日おめでとう、栞子さん🩵」チュッチュ
璃奈「栞子ちゃん、すき」チュッチュ
「えーっ? なにこれ?」
「まさかち ?」
「ちっちゃー♡ 子どもみたーい♡」
栞子「ふぇぇ……皆さんありがとうございます」モミクチャ
栞子(次は……ええと、ミアさんとランジュの宝探しごっこでしたか)
ジャーンッ♪
栞子「ぱちぱちしおしお」パチパチ
愛「それっ、かかれーっ!!」
ワーッ
栞子「わわっ!?」
愛「しおってぃー誕生日おめでとーっ! 好き好きちゅっちゅ♡」チュッチュ
しずく「誕生日おめでとう、栞子さん🩵」チュッチュ
璃奈「栞子ちゃん、すき」チュッチュ
「えーっ? なにこれ?」
「まさかち ?」
「ちっちゃー♡ 子どもみたーい♡」
栞子「ふぇぇ……皆さんありがとうございます」モミクチャ
栞子(次は……ええと、ミアさんとランジュの宝探しごっこでしたか)
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40: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:38:13 ID:???Sd
ランジュ「栞子……」
栞子「はい?」
栞子(おや? 段取りと違うような……?)
ランジュ「これ、誕生日プレゼント。皆で買ったのよ」
栞子「え!?」
ランジュ「……」
栞子「あ、ありがとうございます……おお! 新しい髪留めですね!」
ランジュ「栞子に似合うと思ったのよ、その色。付けてみて」
栞子「はい。……どうですか?」シオリンッ
ランジュ「きゃあっ! やっぱりすっごく可愛いわ!」ダキッ
栞子「ふふっ、ありがとうございます」
かすみ「ぐぬぬ……」
ミア「子犬ちゃん、ステイだ。サプライズはここからだよ」
かすみ「子犬ちゃんじゃないです!」
ランジュ「それで……これがランジュからのプレゼント」
栞子「はい?」
栞子(おや? 段取りと違うような……?)
ランジュ「これ、誕生日プレゼント。皆で買ったのよ」
栞子「え!?」
ランジュ「……」
栞子「あ、ありがとうございます……おお! 新しい髪留めですね!」
ランジュ「栞子に似合うと思ったのよ、その色。付けてみて」
栞子「はい。……どうですか?」シオリンッ
ランジュ「きゃあっ! やっぱりすっごく可愛いわ!」ダキッ
栞子「ふふっ、ありがとうございます」
かすみ「ぐぬぬ……」
ミア「子犬ちゃん、ステイだ。サプライズはここからだよ」
かすみ「子犬ちゃんじゃないです!」
ランジュ「それで……これがランジュからのプレゼント」
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41: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:42:48 ID:???Sd
栞子「……これは?」
ランジュ「翡翠のネックレス」
ランジュ「栞子の色だ、と思ったのよ」
栞子「ありがとうございます、こんな高価なものを……」
ランジュ「そこまで高くないわよ。彼方の食費3ヶ月分くらい」
彼方「へぇ、3000円くらいかぁ」
しずく「今度からお昼は彼方さんの分もお弁当作ってきますね」
彼方「本当? しずくちゃんはやっぱり彼方ちゃんの嫁だぜー」スリスリ
しずく「🩵」
ランジュ「それで、それで……ね」
ミア「……」
栞子「ランジュ……?」
ランジュ「ランジュは……栞子のことが、好き、なの」
ランジュ「翡翠のネックレス」
ランジュ「栞子の色だ、と思ったのよ」
栞子「ありがとうございます、こんな高価なものを……」
ランジュ「そこまで高くないわよ。彼方の食費3ヶ月分くらい」
彼方「へぇ、3000円くらいかぁ」
しずく「今度からお昼は彼方さんの分もお弁当作ってきますね」
彼方「本当? しずくちゃんはやっぱり彼方ちゃんの嫁だぜー」スリスリ
しずく「🩵」
ランジュ「それで、それで……ね」
ミア「……」
栞子「ランジュ……?」
ランジュ「ランジュは……栞子のことが、好き、なの」
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42: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:47:56 ID:???Sd
かすみ「んなっ!!」
栞子「……あ、あはは。それがサプライズですか?」
栞子「びっくりしましたよ。私もランジュのことが好きですよ、大事な友達ですから」
ランジュ「違うの」
ランジュ「違うのよ……ランジュは、栞子と恋人になりたいの」
栞子「……」
ランジュ「昔から……ずっと、ずっと好きだったのよ」
ランジュ「ごめん、なさい……栞子は、ランジュのことを愛してないなんて分かってるのに」ポロポロ
ランジュ「ランジュに告白されても嬉しくなんてないの、分かってるのに。ごめんなさい……」ポロポロ
栞子「顔を上げてください、ランジュ」
ランジュ「……」
栞子「ランジュに告白されて、嬉しくないわけがありませんよ。ランジュが私のこと、好きでいてくれて……本当に嬉しいです」
ランジュ「栞子……」
栞子「けれど……ごめんなさい」
栞子「……あ、あはは。それがサプライズですか?」
栞子「びっくりしましたよ。私もランジュのことが好きですよ、大事な友達ですから」
ランジュ「違うの」
ランジュ「違うのよ……ランジュは、栞子と恋人になりたいの」
栞子「……」
ランジュ「昔から……ずっと、ずっと好きだったのよ」
ランジュ「ごめん、なさい……栞子は、ランジュのことを愛してないなんて分かってるのに」ポロポロ
ランジュ「ランジュに告白されても嬉しくなんてないの、分かってるのに。ごめんなさい……」ポロポロ
栞子「顔を上げてください、ランジュ」
ランジュ「……」
栞子「ランジュに告白されて、嬉しくないわけがありませんよ。ランジュが私のこと、好きでいてくれて……本当に嬉しいです」
ランジュ「栞子……」
栞子「けれど……ごめんなさい」
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43: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:51:30 ID:???Sd
ランジュ「……っ」
栞子「私……好きな人がいるんです」
ランジュ「それは、この同好会にいる子?」
栞子「……秘密です。でも、だから。ランジュとは……付き合えません」
栞子「寝てる彼方さんの口に射〇するのをライフワークにしてるような私のこと、愛してくれて……本当に、ありがとうございます」
彼方「!!!???」
彼方「……」
彼方(タンパク質は貴重だし……まぁ……許すか……)
ランジュ「……」ポロッ
ランジュ「しっかりフッてくれてありがとう、栞子! 将来、ランジュと付き合っておけばよかったって後悔しても知らないわよ?」
栞子「後悔させてくださいよ。楽しみにしてますので」
ランジュ「うん、うん……」ポロッ
ランジュ「っ……」ダッ
ミア「ランジュ!」ダッ
栞子「私……好きな人がいるんです」
ランジュ「それは、この同好会にいる子?」
栞子「……秘密です。でも、だから。ランジュとは……付き合えません」
栞子「寝てる彼方さんの口に射〇するのをライフワークにしてるような私のこと、愛してくれて……本当に、ありがとうございます」
彼方「!!!???」
彼方「……」
彼方(タンパク質は貴重だし……まぁ……許すか……)
ランジュ「……」ポロッ
ランジュ「しっかりフッてくれてありがとう、栞子! 将来、ランジュと付き合っておけばよかったって後悔しても知らないわよ?」
栞子「後悔させてくださいよ。楽しみにしてますので」
ランジュ「うん、うん……」ポロッ
ランジュ「っ……」ダッ
ミア「ランジュ!」ダッ
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44: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 12:56:49 ID:???Sd
ランジュ「うっ……ううっ……」
ミア「ランジュ!」
ランジュ「見ないで……こんな顔、誰にも見られたくない……」
ミア「……どんなランジュでもボクは受け入れるよ」
ミア「ボクはランジュのことが好きだから」
ランジュ「うう……ミアぁ……!」
ミア「貸してあげるよ。大したことない胸だけどさ」
ランジュ「う……」ギュッ
ランジュ「ああ……うあぁぁぁーん!!」ポロポロ
ミア「……」ボッキ
ミア(大丈夫だよ、ランジュ。ボクはキミの側に居続けるから。キミがボクに振り向いてくれないとしても、ね)
ミア(愛してるよ、ランジュ)
ミア『またコンクールに落ちた! なんでだよ! クソックソッ!! ボクは天才なのに……天才のはずなのに!! なんだよ……ボクに何か用か?』
ランジュ『あなたミアっていうのね? 素敵な曲じゃない! ランジュと一緒に来なさい!』
ミア『はぁ……?』
ミア(テイラー家の落ちこぼれだったボクを見出してくれた、ボクの太陽)
ミア「ランジュ!」
ランジュ「見ないで……こんな顔、誰にも見られたくない……」
ミア「……どんなランジュでもボクは受け入れるよ」
ミア「ボクはランジュのことが好きだから」
ランジュ「うう……ミアぁ……!」
ミア「貸してあげるよ。大したことない胸だけどさ」
ランジュ「う……」ギュッ
ランジュ「ああ……うあぁぁぁーん!!」ポロポロ
ミア「……」ボッキ
ミア(大丈夫だよ、ランジュ。ボクはキミの側に居続けるから。キミがボクに振り向いてくれないとしても、ね)
ミア(愛してるよ、ランジュ)
ミア『またコンクールに落ちた! なんでだよ! クソックソッ!! ボクは天才なのに……天才のはずなのに!! なんだよ……ボクに何か用か?』
ランジュ『あなたミアっていうのね? 素敵な曲じゃない! ランジュと一緒に来なさい!』
ミア『はぁ……?』
ミア(テイラー家の落ちこぼれだったボクを見出してくれた、ボクの太陽)
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45: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 13:02:41 ID:???Sd
栞子「……」シコシコ
ドヨンド
かすみ「さ、さぁ! 気を取り直して!」
歩夢「う、うん!」
かすみ(ランジュ先輩のせいですっごい空気になっちゃいましたよぉ! サプライズが過ぎますって!!)
侑「実はね、栞子ちゃんの為に曲を作ってきたんだ」
栞子「おお!」
栞子(流石にここは変更出来なかったみたいですね。楽しみです!)
歩夢「頑張って歌うからね、栞子ちゃん」
栞子「はい! ありがとうございます!」
せつ菜「準備バッチリです!!!」
果林「ふふっ、行くわよ!」スッ
キラメクヤエバノー♪ カワイイアナタヘー♪
栞子「すごいです! すごいです!」
ドヨンド
かすみ「さ、さぁ! 気を取り直して!」
歩夢「う、うん!」
かすみ(ランジュ先輩のせいですっごい空気になっちゃいましたよぉ! サプライズが過ぎますって!!)
侑「実はね、栞子ちゃんの為に曲を作ってきたんだ」
栞子「おお!」
栞子(流石にここは変更出来なかったみたいですね。楽しみです!)
歩夢「頑張って歌うからね、栞子ちゃん」
栞子「はい! ありがとうございます!」
せつ菜「準備バッチリです!!!」
果林「ふふっ、行くわよ!」スッ
キラメクヤエバノー♪ カワイイアナタヘー♪
栞子「すごいです! すごいです!」
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46: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 13:10:39 ID:???Sd
ジャーンッ♪
栞子「ぱちぱち!」シオリコッ
侑「どうだった?」
栞子「はい、とってもとってもかわいい曲で……本当に素敵な時間でした!」
侑「この曲、Ltubeに載せちゃってもいい? 栞子ちゃんの誕生日ソングだけど、皆にも聞いてほしいなぁって」
※再生数による利益は近江家の食費に使われる
栞子「勿論です! ファンの皆さんにも聞いてほしいですから!」
侑「うん!」
歩夢「喜んでもらえてよかったよ♪」
栞子「しかし、何故果林さんはそんなドスケベな衣装を? 裸より工 では?」
果林(逆バニー)「あら、こういうのは嫌い?」
栞子「大好きですよ」チンチンシコシコ
せつ菜「うおおおおおっ!! 私も逆バニー着たいです!!!! 全人類をシコらせたいですねぇぇぇぇっ!!!!!」
侑「せつ菜ちゃんの逆バニーなんてときめきすぎて皆死んじゃうYO!」
果林「あら、私はそうでもないの?」
侑「果林さんは逆バニー着てそうなビ チ感に溢れてるんで別に……元々ショタのち ぽ食い荒らしてそうな顔してるんで」
果林「あ"ぁ!?」
栞子「ぱちぱち!」シオリコッ
侑「どうだった?」
栞子「はい、とってもとってもかわいい曲で……本当に素敵な時間でした!」
侑「この曲、Ltubeに載せちゃってもいい? 栞子ちゃんの誕生日ソングだけど、皆にも聞いてほしいなぁって」
※再生数による利益は近江家の食費に使われる
栞子「勿論です! ファンの皆さんにも聞いてほしいですから!」
侑「うん!」
歩夢「喜んでもらえてよかったよ♪」
栞子「しかし、何故果林さんはそんなドスケベな衣装を? 裸より工 では?」
果林(逆バニー)「あら、こういうのは嫌い?」
栞子「大好きですよ」チンチンシコシコ
せつ菜「うおおおおおっ!! 私も逆バニー着たいです!!!! 全人類をシコらせたいですねぇぇぇぇっ!!!!!」
侑「せつ菜ちゃんの逆バニーなんてときめきすぎて皆死んじゃうYO!」
果林「あら、私はそうでもないの?」
侑「果林さんは逆バニー着てそうなビ チ感に溢れてるんで別に……元々ショタのち ぽ食い荒らしてそうな顔してるんで」
果林「あ"ぁ!?」
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47: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 13:22:35 ID:???Sd
かすみ「これでサプライズ誕生日パーティーは終わりっ! 誕生日おめでとー、しお子!」パチパチ
栞子「ありがとうございます、本当に楽しかったです」ニコッ
かすみ「じゃあ最後に……かすみんと一緒に手を繋いで帰ろっ」
栞子「はい。では皆さん、今日はありがとうございました」バイシオ
侑「うん! また明日ね栞子ちゃん!」
愛「ばいばいしおってぃー!」
しずく「🩵」
彼方「そういえばランジュちゃん達は?」
璃奈「トイレからパンッパンッて肉と肉がぶつかる音がしたから放置してる。璃奈ちゃんボード『性欲の獣』」
彼方「へへっ、そっか」
栞子「ありがとうございます、本当に楽しかったです」ニコッ
かすみ「じゃあ最後に……かすみんと一緒に手を繋いで帰ろっ」
栞子「はい。では皆さん、今日はありがとうございました」バイシオ
侑「うん! また明日ね栞子ちゃん!」
愛「ばいばいしおってぃー!」
しずく「🩵」
彼方「そういえばランジュちゃん達は?」
璃奈「トイレからパンッパンッて肉と肉がぶつかる音がしたから放置してる。璃奈ちゃんボード『性欲の獣』」
彼方「へへっ、そっか」
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48: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 13:24:49 ID:???Sd
─────
かすみ「それでねぇ、その時りな子が肛門にドリルを……」
栞子「ふふっ、面白いですね」
栞子「……」
かすみ「ん? しお子?」
栞子「すいません、最後まで黙っていようと思ったんですが……」
かすみ「!」
栞子「ここまでよくしてもらって、騙すようで心苦しいです。実は……」
かすみ「分かってるよしお子」
栞子「……」
かすみ「しお子は……タイムリープしてるんでしょ!?」
栞子「はぁ!?」
かすみ「えっ?」
かすみ「それでねぇ、その時りな子が肛門にドリルを……」
栞子「ふふっ、面白いですね」
栞子「……」
かすみ「ん? しお子?」
栞子「すいません、最後まで黙っていようと思ったんですが……」
かすみ「!」
栞子「ここまでよくしてもらって、騙すようで心苦しいです。実は……」
かすみ「分かってるよしお子」
栞子「……」
かすみ「しお子は……タイムリープしてるんでしょ!?」
栞子「はぁ!?」
かすみ「えっ?」
0
49: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 13:27:56 ID:???Sd
イナイナシオシオ
栞子「というわけです」
かすみ「あの時の話聞いてたの?」
栞子「はい……申し訳ありません。しかし何故タイムリープなどと」
かすみ「だってあの時キスされたから……かすみんがキスしようとしてたの、知ってるのかと思って」
栞子「キスを?」
かすみ「あっ! な、なんでもない!」
栞子「……」
かすみ「うう……じ、実はかすみんもしお子に告白しようと思ってて……それで、キスをしようと……」
栞子「そうだったんですか……」
栞子「というわけです」
かすみ「あの時の話聞いてたの?」
栞子「はい……申し訳ありません。しかし何故タイムリープなどと」
かすみ「だってあの時キスされたから……かすみんがキスしようとしてたの、知ってるのかと思って」
栞子「キスを?」
かすみ「あっ! な、なんでもない!」
栞子「……」
かすみ「うう……じ、実はかすみんもしお子に告白しようと思ってて……それで、キスをしようと……」
栞子「そうだったんですか……」
0
50: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 13:30:12 ID:???Sd
栞子「……タイムリープっての、あながち間違いではないかもしれませんね」
かすみ「えっ?」
チュッ
かすみ「ひゃっ!?」
栞子「だって、私には見えてますもん」
栞子「かすみさんと──楽しく過ごす未来が」
かすみ「しお子……んもーっ!!」ギュッ
栞子「あははっ!」
こうして二人は付き合った。
三日後に栞子が愛と浮気セ したことがバレて破局した。
誕生日おめでとう三船栞子。あとイナ川。
終わり
かすみ「えっ?」
チュッ
かすみ「ひゃっ!?」
栞子「だって、私には見えてますもん」
栞子「かすみさんと──楽しく過ごす未来が」
かすみ「しお子……んもーっ!!」ギュッ
栞子「あははっ!」
こうして二人は付き合った。
三日後に栞子が愛と浮気セ したことがバレて破局した。
誕生日おめでとう三船栞子。あとイナ川。
終わり
0
51: ◆YU9qWBOu★ 2025/10/05(日) 13:31:19 ID:???Sd
序盤はほのぼの誕生日SSを目指したのでこれはほのぼの誕生日SSだと思います
栞子ちゃんとイナ川誕生日おめでとう
栞子ちゃんとイナ川誕生日おめでとう
0
52: ◆podqM2C4★ 2025/10/05(日) 13:32:12 ID:???MM
ᶘイ^⇁^ナ乙
しおかすのような何か
しおかすのような何か
0
56: ◆hhGbeph4★ 2025/10/05(日) 18:31:23 ID:???00
しおっしおっ
0
53: ◆QBZ5fi0s★ 2025/10/05(日) 14:50:23 ID:???00
余りにも急展開にゃ
面白かった
面白かった
引用元: https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/11224/1759624519/