【SS】曜「たまには居酒屋もいいね」梨子「うぇーい!」【ラブライブ!サンシャイン!!】

SS


1: 2018/03/23(金) 00:48:11.53 ID:hS2FkS7w
※酒飲みシリーズ、ようりこは大学生で同棲設定です。



「「かんぱ~い!」」


梨子「――かぁーっ! 疲れた体に染み渡るー!」

曜「おつかれー……って、今日なんか疲れることあったの?」

梨子「いや、気分で言っただけなんだけど」

曜「気分かよっ!」

梨子「いーのいーの、こういうのは気分で言って。久々に外での飲みだし、ちょっとテンション上がるなぁ」

曜「確かにこうやって居酒屋で飲むのは久しぶりだよねー。でもこのお店、初めて入ったよ」

梨子「最近できた居酒屋なんだけど、結構巷では話題になってるよ。焼き鳥がおいしいんだって」

曜「へぇ~、いいね焼き鳥。今日はたくさん食べちゃおうかな~?」

梨子「おっ、曜ちゃん今日はノリがいいね~。じゃあ早速注文をしよっか。……それで、善子ちゃんは頼む??」

善子「……なんで2人がここにいるのよ」

2: 2018/03/23(金) 00:50:49.18 ID:hS2FkS7w
梨子「いやいや、それはこっちのセリフだよ。善子ちゃんこそ、なんでここに? ぼっち飲み?」

善子「ぼっち言うな! ……ぼっちだけど」

曜「あはは……でも本当に偶然だね、善子ちゃんも飲みに来てたなんて」

善子「私は別に飲みに来たわけじゃないんだけど……曜さんたちこそ、どうしたのよ」

梨子「デートです!」

曜「ってわけじゃないからね別に。普通に飲みに来ただけというか……」

善子「要はデートじゃないの……付き合ってるって本当だったのね」

曜「ははは、ま、まぁね……でも本当に偶然だね」

善子「はっ、偶然……? 私とあなた達、必ず再会する運命と知っていたから、さほど驚いてもいないわ……」

曜「ははは、相変わらずだねー……」

梨子「出た! 善子ちゃんの変なヤツ!」

善子「変なヤツ言うな! というか雑! あとヨハネ!」

曜「本当に変わってないなぁ」

4: 2018/03/23(金) 00:56:43.05 ID:hS2FkS7w
曜「そうえいば善子ちゃん、大学生活はどう? 確か花丸ちゃんと一緒のところの大学だよね?」

梨子「え、そうだったんだ。大学はどう? 楽しい? やっぱりぼっち?」

善子「ぼっちじゃないし! 曜さん、リリーって酔うとこんな面倒くさいの……?」

曜「うん……いつものことだね。適当に相手してあげてよ」

梨子「ひどい曜ちゃん! 私も一応、善子ちゃんのこと心配してるのよ?」

善子「なんの心配なのよ……まぁ、ぼちぼちな感じでやってるわよ、いつもずら丸とルビィと一緒にいるしね」

曜「そっか、ルビィちゃんも一緒だったのかー。いいなー、楽しそう!」

善子「そうでもないわよ……まったく、ルビィとずら丸ったら、いーっつも私にくっついてきて、ほんっと鬱陶しいったらないんだから」

花丸「どちらかといえば善子ちゃんがオラたちについてきてる感じずら」

梨子「……ずら?」

曜「……ずら?」

花丸「……ずら?」

曜・梨子「「……花丸ちゃん?!」」

5: 2018/03/23(金) 01:03:00.12 ID:hS2FkS7w
花丸「曜ちゃん梨子ちゃん、お久しぶりずら」

梨子「お久しぶり~……じゃなくて、なんで花丸ちゃんがここに?」

花丸「なんでって……ここでバイトしてるずら」

梨子「バイト?」

花丸「そうずら。ほら、ここのお店の制服着てるずら」

曜「ホントだ~、かわいい! よく似合ってるよ!」

花丸「ありがとうございます、ずら。ああ、やっぱクセで治らないずらぁ……」

曜「ふふ、花丸ちゃんも相変わらずだね。久しぶりに会ったけどなんか安心しちゃった」

花丸「えへへ、オラも2人に会えて嬉しいずら。今日は楽しんでいくといいずら~。というわけで注文どうぞ」

梨子「えっとねー……ももとかわとねぎまと……あと生1つ!」

曜「はやっ! もう一杯飲んだの? ペース大丈夫かな……」

梨子「大丈夫大丈夫! あとやきとんも頼んじゃおーっと」

善子「へぇ~、リリーって結構お酒強いのね。ちょっと意外かも」

曜「いや、強くないよ?」

善子「えっ……」

7: 2018/03/23(金) 01:06:16.39 ID:hS2FkS7w
花丸「ではお待ちくださいずら~」

タッタッタッ

曜「……まさか花丸ちゃんがここでバイトしてたとはね。善子ちゃん知ってたの?」

善子「……まぁね」

梨子「よく似合ってたよね~制服……大きかったし、おっぱ――」

曜「言わなくていいから!」

梨子「……ってことは曜ちゃんもばっちり見てたのね? え ち! 浮気者!」

曜「ちがっ……私が見てたのは制服だよ! ここの制服、よく見たらかわいいなって!」

梨子「本当かなぁ……?」

曜「あーあー、こ、ここのお店の制服は着物を意識したデザインなんだねー。ああ! やっぱり制服っていいなぁー!」

梨子「なんかすっごい誤魔化してる感じなんだけど……まぁ曜ちゃんが制服好きなのは相変わらずなんだけどさ……ね、善子ちゃん?」

善子「……ん、そ、そうね……」

梨子「……どしたの善子ちゃん? さっきからなんか考え事してる感じだけど……また変なヤツ?」

善子「違うわよ! その……バイトのこと考えてて」

梨子「バイト? 善子ちゃんもバイトしてるの?」

善子「いや、まだだけど……」

梨子「……?」

善子「実はさ……ずら丸に誘われてんのよね、ここのバイト」

8: 2018/03/23(金) 01:13:07.48 ID:hS2FkS7w
梨子「ふぅん、そうだったんだ。じゃあ今日はその関係でここに?」

善子「そ、今日はちょっと様子見で、この私が働くに相応しい場所なのかどうかを見定めるために、わざわざ来てやったってわけよ」

梨子「へぇーそーなんだ」

善子「……適当に返されると悲しくなるからやめて……」

梨子「でもいいんじゃない、ここのバイト。楽しそうだよ? お店も新しくてきれいだし」

曜「制服もかわいいし!」

善子「確かにそうだけどさ……接客とか? うまくできるか分かんないのよねー」

曜「最初はうまくいかないかもだけど、やっていくうちにできるようになってくるものだよ」

梨子「それはほら、花丸ちゃんに教えてもらいつつやればいいんじゃない?」

善子「それ! そこよ問題は!」

梨子「……はい?」

曜「……何が?」

善子「つーまーりー! このままずら丸に頼りっきりでいいのかってこと!」

梨子「……?」

曜「……どういうこと?」

9: 2018/03/23(金) 01:17:54.15 ID:hS2FkS7w
善子「ほら、私ってさ、高校の頃からだけど……ずら丸とルビィにはすごい助けられてたじゃない?」

梨子「う~ん……まぁ言われてみれば? って感じだけど、どちらかといえば……」

曜「善子ちゃんが助けられているというよりは、3人で助け合ってる感じには見えたけど……」

善子「2人にはそう見えたかもしれないけど……そうだとしても、恐らく私が一番助けられてたと思うわ。迷惑もかけてたと思うし……」

曜「そうは見えなかったよねぇ……?」

梨子「善子ちゃんの考え過ぎじゃない?」

善子「考えすぎだとしても! ……物凄く感謝してるのよ、ずら丸とルビィには」

曜「善子ちゃん……」

善子「それに、今の大学でもよく付き合ってもらってるし……おまけにずら丸にはバイトまで紹介してもらって、もう本当に頼りっぱなしだなーって思って。バイトしたらしたで、またきっとずら丸に助けてられちゃうんじゃないかなって思うし……」

梨子「……」

曜「……」

善子「……なんで黙るのよ」

曜「いや……善子ちゃん、こういう時はすっごい真面目になるよなーと思って」

梨子「うん……すっごい素直っていうか……」

善子「こっちは一応真剣なんですけど! ……悪かったわね、普段素直じゃなくて」

曜「ははは……でもさ、私はそんなに気にすることないんじゃないかなーって思うんだよね」

善子「えぇ? なんでそう思うのよ?」

曜「んー、私の場合で言うと、なんだけど……」

善子「……」

12: 2018/03/23(金) 01:24:12.87 ID:hS2FkS7w
曜「私はさ……どっちかといえば助ける側でね、ほら今は梨子ちゃんと一緒に住んでるじゃない? そうするとね、料理はほぼ毎日私が作ったり、お酒飲んだ後の後始末とかも私がやったり……」

善子「……」

曜「洗濯なんかも最近は私がメインだし、その他もあって……あれ、なんか思い出すとちょっとムカついてきたかも」

善子「リリー……あなたって人は……」

梨子「えっ?! なんかごめん……」

曜「でもさ、私も結構梨子ちゃんに頼ってるところがあってさ」

善子「……曜さんが?」

曜「うん……梨子ちゃんが私に頼ってる分、私も梨子ちゃんに頼ってやろう、って感じでいいかなって思ってるんだ」

善子「話だけ聞くとリリーが頼ってばかりに聞こえるけど……」

梨子「ぎくっ……」

曜「ははは……まぁつまりはさ、友達同士助けたり、助けられたりだと思うんだ。今は助けられる側だとしても……助ける側になる時が来るんじゃないかな」

善子「私がずら丸を……助ける?」

曜「うん、善子ちゃんが花丸ちゃんに頼ることもあれば、きっと花丸ちゃんが逆に頼りたいこともあるんだと思うんだ。それを一緒に働く中で、見つけていってもいいんじゃないかな?」

善子「頼りたいこと、あるのかしら……私なんかに……」

梨子「……あーもう! しゃらくさいわねー!」

善子「!?!?」

曜「梨子ちゃん!?」

14: 2018/03/23(金) 01:32:04.87 ID:hS2FkS7w
善子「な、何よいきなり! びっくりするじゃないの!」

梨子「あのさ……善子ちゃんに1つ確認したいんだけど」

善子「……何よ?」

梨子「……善子ちゃんは花丸ちゃんと一緒にバイトしたいの? したくないの?」

善子「えっ……」

梨子「……どっち?」

善子「それは……その……」

梨子「……あーもうはっきりしなさい! したいの? したくないの?」

善子「そ、そりゃあもちろん一緒にやりたいに決まってるじゃないの!」

梨子「じゃあやればいいじゃない! いまさら遠慮することなんてないでしょ!」

善子「それはそうかもしれないけど……でも、それが良くないことなんじゃないかっていう話で……」

梨子「素直じゃないなぁ善子ちゃんは……好きな人と一緒にいたい、何かやりたいっていうのは、当たり前のことじゃない!」

善子「は、はぁぁ!?」

15: 2018/03/23(金) 01:38:35.74 ID:hS2FkS7w
善子「ちょ……リリーは何を言って……!」

梨子「やっぱりさ、好きな人とは一緒にいたいものじゃない? 私の場合は曜ちゃんなんだけど、やっぱり一緒に何かしたいなぁとか、いたいなぁって思うのは自然のことだと思うの。善子ちゃん風に言うなら……『これが自然の理なのよ』的な?」

善子「”風”言うな”風”! いやその前に! ”好きな人”ってどういうことよ!」

梨子「え? だって善子ちゃん、花丸ちゃんのこと大好きでしょ?」

善子「っっ!? べ、別に好きとかそういうのじゃ、なくて……」

梨子「……友達としての意味で」

善子「もももももちろんとと友達としてに決まってるじゃない!」

花丸「オラがどうかしたずら?」

善子「どわああああずらまるぅぅぅっ!」

花丸「わぁっ! び、びっくりしたずら」

梨子「善子ちゃん、動揺しすぎじゃない?」

善子「あ、アンタのせいでしょうが!」

17: 2018/03/23(金) 01:42:09.28 ID:hS2FkS7w
花丸「それで、オラの話してたずら?」

梨子「そうそう、善子ちゃんが花丸ちゃんこと好きだっていう話」

花丸「えっ……///」

善子「ちちち違うわよ! ここのバイトの話、バ・イ・ト!」

花丸「あっ……ああ、その話ずらね。あっ、それで今日はここに来てくれたずら?」

善子「き、今日は……まぁ偵察みたいなもんよ。どんなお店かなー、ぐらいには思ってたし……なかなかいいお店じゃない」

花丸「本当? じゃあ、ここでバイトする気になった?」

善子「……それはまだ考え中」

花丸「えぇ~? 善子ちゃん、一緒にバイトしようよ~……」

善子「こ、こっちにもいろいろ考えがあんのよ!」

梨子「……」ニヤニヤ

曜「……」ニヤニヤ

善子「……何ニヤニヤしてんのよ2人とも」

梨子「いやだって……ねぇ?」

曜「……素直じゃないなぁって」

花丸「どういうことずら?」

善子「んあーっ! どうもしないわよーっ!」

18: 2018/03/23(金) 01:50:17.23 ID:hS2FkS7w
花丸「い、いったい何が善子ちゃんに起きてるずら……?」

善子「何でもない! てかあんた、なんでいきなり来たのよ!」

花丸「あっ、そうだった、頼まれたものを持ってきたんだったずら……はい、生1つとウーロン茶1つ」

梨子「ありがとー花丸ちゃん……ってウーロン茶? 曜ちゃん?」

曜「いや違うけど……善子ちゃん?」

善子「……そうだけど」

梨子「ウーロン茶ぁ? ウーロンハイの間違いじゃないの?」

善子「……悪かったわね」

花丸「善子ちゃんは、酔うととんでもないことになるずら」

善子「ちょ! ずら丸……!」

曜「とんでもないことってどういうこと? いやに含みのある言い方だね……」

花丸「うん……一度だけ一緒に飲んだことあるけど……それはそれは、場の空気が重くなったずら。だから他に人がいるときは、飲まないことを推奨するずら」

善子「思い出したくないんだからやめてよ……あれこそまさに黒歴史だわ」

20: 2018/03/23(金) 01:52:53.68 ID:hS2FkS7w
曜「場の空気が重くなるね……余計気になる。でもちょっと意外かな、何となくだけど、飲めるイメージはあったから」

梨子「うんうん、禁じられた聖杯(キリッ)……とかいいながら飲んでそう」

花丸「確か初めての時はそんな感じで飲んでたずらね」

善子「本当に禁じられた飲み物になっちゃったけどね……」

花丸「逆にルビィちゃんはすごかったなぁ……人は見かけによらないずら」

曜「あー確かにルビィちゃんはすごかったね……まぁでも、自分が飲めない体質って理解できてるだけでも偉いと思うよ、うん」

梨子「そうそう、自分に合った量のお酒を飲むのがちょうどいいのよ。酒は飲んでも飲まれるなってね」

曜「それを梨子ちゃんが言うな!」チョップ

梨子「あいたっ! ひどい曜ちゃん! 私酔ってないもん!」

善子「……リリーもお酒、弱いのね」

梨子「弱くないもん! まだまだ飲めるもん!」

曜「梨子ちゃん? ほどほどにしないと、ね?」

梨子「ひっ……は、はい……」

善子「曜さん……あなたも大変みたいね」

曜「あ、分かってくれた?」

21: 2018/03/23(金) 01:55:51.07 ID:hS2FkS7w
ガヤガヤ……ガヤガヤ……

曜「――大分混んできたね。なんか慌ただしい感じになってきた」

善子「今日は休みだし、このお店新しいから初見で来る人も多いのよ」

「お姉ちゃん、こっちこっちー」

花丸「は、はい、ただいま~」

曜「……花丸ちゃんも忙しそう。」

善子「……」

梨子「花丸ちゃ~ん、こっちにも来て~」

花丸「ま、待ってずら~……」

曜「梨子ちゃん!?」

梨子「だって注文したいし、まだ飲み足りないし……」

曜「だからってわざわざ花丸ちゃんを呼ぶことは……」

花丸「だ、大丈夫ずら……はぁ、それにしても困ったずら」

曜「どうしたの? 何か問題発生?」

花丸「うん……実は厨房もホールもスタッフが1人ずつ急遽お休みになって、今スタッフが皆てんてこまいなんだ……誰か助けてほしいずら……」

梨子「キッチンだったら曜ちゃん手伝えるんじゃない?」

曜「……え?」

22: 2018/03/23(金) 01:59:13.17 ID:hS2FkS7w
花丸「ごめんね、いきなり無茶言っちゃって……」

曜「いや、私は別にいいけど……てか無茶言ってきたのは梨子ちゃんだけどね。後でみっちり絞っておかなきゃ……」

花丸「本当にごめん! でも正直すっごい助かるずら……よろしくお願いします!」

曜「こうなりゃ乗りかかった船だ! 任せて! ヨーソロー! 」

花丸「さすが曜ちゃん! 頼もしいずら!」



善子「……曜さん、本当にキッチンの手伝いしてる……凄いわね」

梨子「曜ちゃんだもん、何でもできちゃうよ?」

善子「ホント、あの人スペック高過ぎよ……リリーにはもったいないくらいね」

梨子「……それは本当に思うんだよね。曜ちゃんすごすぎて、もう曜ちゃんなしじゃ生きていけない気がする」

善子「どんだけなのよ……でもあれだけ仕事できそうだったら、もしかしてここでバイトしちゃうんじゃない?」

梨子「それは別に構わないよ。曜ちゃんが活躍してると思うと、なんか嬉しいし!」

善子「でも基本夜の勤務になるんじゃない? そうなるとこの時間帯は曜さんと一緒に居られなくなると思うけど」

梨子「それはダメだわ! やっぱダメ!」

善子「心変わりはやっ! ちょっとべったりしすぎじゃないの……?」

梨子「もう身も心も曜ちゃんのものだから……」

善子「お、重いわね……」

23: 2018/03/23(金) 02:03:58.05 ID:hS2FkS7w
梨子「はぁ~……でも曜ちゃんが働きたいって言ったら、私許しちゃうんだろうなぁ……『私が寂しいからやめて!』とは言えないし……やっぱ代わりに善子ちゃんここで働いてよ!」

善子「代わりって……何でそうなるのよ」

梨子「花丸ちゃんの為だと思ってさぁ、いいでしょ?」

善子「い、いや……でも……」

梨子「……私の見たところ、このお店、まだ人は欲しいところだと思うのよね」

善子「そりゃあまぁ新しいお店だし、忙しそうには見えるけど……」

梨子「だから……単純にここで働けばお店の為になるし、ひいては花丸ちゃんの為になると思わない?」

善子「んー……まぁ考えようによってはそうね」

梨子「実際人は足りてなさそうに見えるのよね。だってほら、曜ちゃんだってホールに出るくらい……ってええ?! 曜ちゃんがホール出てる?!」

善子「あ、ホントだ。お客さんの注文取ってるわね……」

梨子「ちょっと、ちょっとこっちにも! こっちにも来て曜ちゃん!」

曜「ちょ、ちょっと待ってて~」

梨子「ま、まさかここで本当にバイトしちゃうの……?」

善子「この世の終わりみたいな顔しないでよ……」

24: 2018/03/23(金) 02:06:43.24 ID:hS2FkS7w
曜「お待たせ―。何かご注文かな?」

梨子「どうして曜ちゃんがホールやってるの?」

曜「ははは……なんか流れでこういうことになっちゃって……でもほら! おかげでこの制服着せてもらったよ! かわいいでしょ!」

梨子「確かにかわいい! 曜ちゃんが!」

曜「いや制服のことだよ! ……嬉しいけどさぁ」

善子「うわー……さりげなくイチャつくわねこの2人は……」

花丸「ごめんね~、こんなことまで手伝ってもらうなんて……」

曜「いいっていいって! こういう仕事、嫌じゃないし、制服もかわいいし! ここでバイトしちゃおっかな~?」

花丸「それはすっごい助かるずら! ぜひ検討をお願いします」

梨子「えっ!? ダメダメ! 絶対ダメ!」

曜「り、梨子ちゃんっ!?」

梨子「曜ちゃんがここでバイト始めたら……毎晩私の介抱は誰がしてくれるのよ!」

曜「……」

善子「……」

花丸「……」

25: 2018/03/23(金) 02:10:10.79 ID:hS2FkS7w
花丸「まぁ梨子ちゃんとは相談してもらうとして……バイトの件はちょっと真面目に考えてほしいずら。曜ちゃんみたいな人材が、ウチには必要ずら」

曜「まぁ前向きに検討してみるよ」

梨子「曜ちゃんっ……!?」

花丸「よしっ! あとは善子ちゃんも一緒に働いてくれたら、オラはもっと嬉しいずら~」

善子「え、私も?」

花丸「うんうんっ、どうかな?」

善子「え、ええと……私は……」

花丸「うんうんっ♪」

善子「えー、あー……で、でも曜さんがいたら、もうそれで事が済んじゃいそうよねー、曜さん何でもできるし……」

曜「……」

梨子「……あー」

花丸「……善子ちゃん、全然分かってくれてないずらね……」

善子「えっ、いや、あのこれは……」

花丸「……行こ、曜ちゃん。まだまだ頼みたい仕事が残ってるずら」

曜「え、ちょ、ちょっと花丸ちゃん……?」


梨子「あーあー、花丸ちゃん怒っちゃったー」

善子「……やめてよ……自分でも分かってるんだから……」

梨子「うーん、これは曜ちゃん並みのヘタレさかもしれない」

善子「何かその評価は嫌なんだけど……」

27: 2018/03/23(金) 02:13:15.46 ID:hS2FkS7w
花丸「ぶつぶつ……まったく、善子ちゃんは……ぶつぶつ……」

曜「まぁまぁ花丸ちゃん、落ち着いて……」

花丸「だって……だってだって……ぷぅ……」

曜「こういう花丸ちゃん、初めて見たよ……」

花丸「オラはただ……善子ちゃんと、一緒にバイト出来たら楽しいなって思ってただで、だからバイトも誘ってみたんだけど……」

曜「……だけど?」

花丸「……なんか、押しつけがましかったかなぁって」

曜「そんなことないよ。友達と一緒に何かを一緒にやりたいっていうのは、当然のことだと思うし。善子ちゃんが素直じゃないだけだって!」

花丸「……そうなの?」

曜「そうそう! 善子ちゃんだって、きっと一緒にやってみたいはずだよ!」

花丸「そうかなぁ……実際、本当に嫌だったらどうしよう……」

曜「……実はさっき善子ちゃんと話してたんだけどさ……」

花丸「……え?」

29: 2018/03/23(金) 02:17:28.28 ID:hS2FkS7w
花丸「――善子ちゃん、そんなこと考えてたんだ……」

曜「うん……善子ちゃんも善子ちゃんなりに、花丸ちゃんのこと考えてたみたい」

花丸「そっか……なのにオラ、大人げなかったずら……」

曜「大丈夫大丈夫、さっきも言ったけど、善子ちゃんもきっと花丸ちゃんと一緒に頑張ってみたいと思ってるはずだよ。素直になれてないだけだって」

花丸「うーん、でも……」

曜「善子ちゃんと一緒にバイトするのは嫌?」

花丸「そんなことはないずら! 一緒に……一緒にやりたいずら……」

曜「私もちょっとフォローしてみるから、ね?」

花丸「……うんっ。オラ、ちゃんと善子ちゃんに伝えるずら。善子ちゃんと一緒に頑張りたい、って」

曜「うんうんっ、それがいいよ!」

花丸「えへへ、ありがとう曜ちゃん。頑張るずら!」


梨子「はぁ~、善子ちゃんも素直じゃないよね。正直に、花丸ちゃんと一緒に働きたい! って言えばいいのに」

善子「本人を目の前にするとなかなかそうもいかないのよ……悪かったわね」

梨子「そこはほら、堕天使の力で何とかしようよ」

善子「……一応真面目な話だし、今はそういうのなし」

梨子「じゃあ勢いでなんとか!」

善子「勢いって何よ!」

梨子「お酒の力を使えば何とかなる!」

善子「どういうことよ!」

梨子「ほら、その……こういう時は酔った勢いに任せればいいのよ!」

善子「はぁぁ?」

30: 2018/03/23(金) 02:20:16.36 ID:hS2FkS7w
梨子「いや割と本気でさ、酔った勢いで言っちゃうのって結構アリだと思うのよね、うん」

善子「何なのよそれ……っていうかそもそも、お酒は飲み物としてあんまり好きじゃないのよね……ビールとか、特に」

梨子「じゃあ甘いのは? サワー系だと普通に甘いのとかあるよ、カル〇スサワーとか」

善子「だったらカル〇スソーダ飲むわよ」

梨子「あとサワーじゃないけど、カ〇ーアミルクとか!」

善子「……ちょっとかっこいい名前じゃない、何のお酒なの?」

梨子「コーヒーのお酒とミルクを混ぜたカクテルだね。全然お酒飲んでる感じがしないことで有名」

善子「どういうこと?」

梨子「飲んでみれば分かるって。なんか話してたら飲みたくなっちゃった、とりあえず2つ頼んじゃうね」

善子「え、ちょ、ちょっとリリー!」



梨子「――はい、というわけでこれがカ〇ーアミルク」

善子「……見た目は全然お酒っぽくないわね、本当にコーヒーみたいな色」

梨子「まぁとにかく飲んでみてよ」

善子「う、うん……も、もうこうなったら飲んでみるけど……」

善子「…………」

善子「……あっま」

31: 2018/03/23(金) 02:24:26.42 ID:hS2FkS7w
善子「あっま! これ、お酒なの?」

梨子「そうだよ? 全然お酒の感じしないでしょ?」

善子「確かにそうね……あんまりお酒の感じはしない……」

梨子「そう、だからどんどん飲んじゃうんだよねー、これ。私もハマってた時はすごい飲んでたよ」

善子「へぇ~、リリーは色んなお酒飲んでるのね」

梨子「まぁ、お酒は大好きだからねっ!」

善子「……それで曜さんに迷惑かけてるんじゃないの」

梨子「き、今日はほどほどにしてるから大丈夫……」

善子「なーんかいつも言ってそうなセリフね~」

梨子「ぎくっ……そ、それよりもさ! 善子ちゃん、いけそうな感じしない?」

善子「う、うーん……分からないけど……前にビール飲んでダウンした時よりは、いい感じかもしれない」

梨子「じゃあこのまま飲んで、その勢いで花丸ちゃんへの告白、行ってみよー!」

善子「おー! ……って! 告白じゃないから!」

梨子「おっ、なんかノってきたね!」

善子「ええーい……こうなりゃヤケよ! もう一杯頼むわ!」

梨子「いえーーーい!」

32: 2018/03/23(金) 02:28:37.73 ID:hS2FkS7w
曜「ふぃ~、結構疲れたぁ~」

花丸「曜ちゃんお疲れ様! 今日は本当にありがとう、すっごい助かったずら!」

曜「えへへ、どうしたしまして。結構な数のメニューをこなした気がするなぁ」

花丸「相当すごかったよ……店長も驚いていたずら。本当にうちに欲しい人材ずら……真面目に、バイトは検討してほしいずら」

曜「うん、まぁちょっと考えてみるよ」

花丸「ふふ、よろしくお願いします。さっ、今日はオラももう上がりの時間だから、善子ちゃんと梨子ちゃんと一緒に帰るずら~」

曜「そうだね。……梨子ちゃん、飲み過ぎてないといいけど」

花丸「ん? ……あ、お金のことなら大丈夫だよ。当然、サービスするずら」

曜「ああ、そっちのこともあるけど……」

花丸「……?」

曜「梨子ちゃん、いつもお酒飲み過ぎて面倒くさいことになるから……善子ちゃん、変な絡まれ方してないかな?」

花丸「それは……ちょっと心配だね」

曜「それで最後にはぶっ倒れて、私が介抱してあげるのがいつもの流れなんだ……まったく、手のかかる同居人だよ」

花丸「……でも曜ちゃん、嫌そうではないずら?」

曜「……まぁそういうのも、私は好きだからね」

花丸「へぇ~……なんか羨ましいずら」

曜「……何が?」

花丸「大事にされてる梨子ちゃんのことずら。曜ちゃんは、梨子ちゃんが大好きなんだね~」

曜「……///」

花丸「ささ、それじゃあ早く2人のところへ戻ろうか。愛しの梨子ちゃんも待ってることだろうし」

曜「は、花丸ちゃんもからかうようになったねぇ~……」

花丸「オラも成長したんだよ、曜ちゃん」

34: 2018/03/23(金) 02:33:00.83 ID:hS2FkS7w
梨子「――うぇ……飲み過ぎちゃった……さすがはカルー〇ミルク、まるでお酒の感じがしなかったよ……また曜ちゃんに怒られちゃうかも」

善子「……ブツブツ、ブツブツ……」

梨子「……おーい」

善子「……ブツブツ、ブツブツ……私なんて……私なんて……」

梨子「お、おーい……! さっきからずっとブツブツ言ってるけど、大丈夫、善子ちゃん?」

善子「……大丈夫? 大丈夫かって……? ……さぁ、そんなの私も分からないわ……」

梨子「えっと……何かのとんち?」

善子「分からない……私が何なのか、分からない……分からない……」

梨子「……善子ちゃん、めっちゃネガティブモードになってる……酔うとこうなるってことかしら……」

善子「分からない……なぜ私はここに……分からない……」

梨子「……大丈夫かな、死にたい、とか言いださないかな……」

善子「……鬱だ……」

梨子「……なんか私も暗い気分になってきそう」

35: 2018/03/23(金) 02:38:22.02 ID:hS2FkS7w
曜「2人とも、ただいま~……って、ん?」

善子「…………鬱だわ……」

梨子「えぅっ、うぅっ、ひぐっ……ひっく……」

善子「はぁ……どうせ私なんて……私なんて……」

梨子「うぅっ……曜ちゃん……曜ちゃぁん……」

曜「えっと……どういう状況なの、かな?」

花丸「ああーっ! 善子ちゃんがお酒飲んでるずら!」

曜「えっ、善子ちゃんが? お酒は飲まないんじゃ……」

花丸「……これはカルー〇ミルクずらね」

曜「うわー、それっていつの間にかいっぱい飲んじゃうタイプのお酒じゃん……相当飲んだんだな」

花丸「善子ちゃんの超ネガティブモードも発動してしまったずら……酔うとこうなるずら」

曜「とんでもないことってこれのことか……」

梨子「ひっく……曜、ちゃぁぁん……」

曜「うわぁっ!? り、梨子ちゃん!? ……なんで泣いてるの?」

梨子「うぇぇぇん……曜ちゃん……捨てないでぇ……!」

曜「えぇ……?」

36: 2018/03/23(金) 02:41:09.42 ID:hS2FkS7w
梨子「うっ……曜ちゃ……うぅっ……」

曜「捨てるって……どういうこと?」

梨子「だって曜ちゃん、ここでバイトするんでしょ? それで私との時間を徐々に減らしていって……」

曜「まぁ……減るかもしれないけど」

梨子「そしてお金をためて、1人で暮らす準備をして……」

曜「……ん?」

梨子「そして最終的には私を置いてどこかへ……うわぁぁぁぁ!」

曜「ええ!? なんでそんな方向に!? 考えすぎでしょ!」

梨子「だって……私、曜ちゃんに迷惑かけてばっかだし……そろそろ鬱陶しいのかなって……」

曜「いやまぁ迷惑は確かにかけられてるかもだけどさ……」

梨子「ほらやっぱりいいいいいい!」

曜「わーごめんごめん! ごめんってばー!」

花丸「おそらく梨子ちゃんは、善子ちゃんが放つ負のオーラにやられてしまったずら……」

曜「負のオーラ?」

善子「ごめんなさい……ごめんなさい……」

梨子「許して……許してぇ……!」

曜「……なるほど、善子ちゃんに同調しちゃってるってことか」

花丸「早く正気に戻らせるずら! ほら善子ちゃん、しっかり! 善子ちゃん!」

善子「……ずら、丸……?」

38: 2018/03/23(金) 02:46:15.00 ID:hS2FkS7w
善子「……ごめんなさい」

花丸「なんで謝るの? 別に善子ちゃん、何も悪いことしてないずら」

善子「悪いこと、してるわよ……いつもあなた達に迷惑をかけて……バイトまで、気にかけてもらって……」

花丸「そんなこと……全然、気にすることではないずら」

善子「本当、ごめんなさい……ダメよね、私って……」

花丸「ダメじゃないずら!」

善子「……え?」

花丸「ダメじゃないずら!」

善子「だから……え?」

花丸「ダメじゃないよ! オラだって、善子ちゃんにはいろいろ迷惑かけたり頼ったりするし……全然、おかしいことではないずら! 友達同士、頼ったり頼られたり、ずら」

善子「ずら丸……」

花丸「むしろ……もっと善子ちゃんにはオラを頼ってほしいと思ってるずら。そういう性分だから、仕方ないずら」

善子「……でも……やっぱり……」

花丸「……あーもう! 善子ちゃんの分からずやー!」パシーン!

善子「!?!?」

39: 2018/03/23(金) 02:50:30.82 ID:hS2FkS7w
善子「ずら……まる……?」

花丸「……」

善子「あ、あの……ずら――」

花丸「オラは!」

善子「っ!?」

花丸「オラは……! ただ……ただ善子ちゃんと一緒に、いろんなことできたらいいなって、思ってるだけずら! 絶対、それが楽しいに決まってるって自信があるずら!」

善子「ず、ずら丸……お、落ち着いて……周りの人が見てる……」

花丸「これが落ち着けるわけないずら! 善子ちゃんは鈍すぎるずら!」パシーン! パシーン!

ナンダーケンカカー?
チワゲンカー?

花丸「ずらっ! ずらっ! ずらっ!」

善子「いたっ! 痛いから! わ、分かった、分かったから!」

花丸「ずら……本当に分かってくれた?」

善子「ええ……私も、あんたと一緒に何かやるの……その、嫌いじゃないから。……しょうがないから、付き合ってあげるわよ!」

花丸「本当? やったずらー!」

善子「はぁ……まったく、手のかかるリトルデーモンなんだから……」

花丸「手がかかるのは善子ちゃんの方ずら」

善子「ふっ……まぁ、それでもいいわ。……とりあえず今は、休ませて……」

花丸「……善子ちゃん?」

善子「……ありが……と――」バタン

花丸「善子ちゃんっ!?」

40: 2018/03/23(金) 02:54:02.63 ID:hS2FkS7w
善子「…………」

花丸「……善子ちゃん、寝ちゃったみたい……さすがにおんぶすると重いずらね……」

曜「こっちも……梨子ちゃん、泣き疲れて寝ちゃったよ」

梨子「……むにゃむにゃ……」

曜「……はは、良い顔して寝てるや」

花丸「ふふ、善子ちゃんも……まったく、困ったさんずらね……」

善子「…………」ヒリヒリ

花丸「……さすがにちょっとやりすぎたかな?」

曜「ははは……結構盛大なビンタだったね」

花丸「周りの人に見られてたし……起きたら謝らないと……」

曜「でも花丸ちゃん、大丈夫? そのまま善子ちゃん送ってくの?」

花丸「うーん、とりあえず今日はオラの家に連れてくずら……こうなったのはオラにも責任があるし……」

曜「そっか……じゃあ気を付けてね。今日はどうもありがとう」

花丸「曜ちゃんも、今日はいろいろとありがとう。梨子ちゃんにもよろしく言っておいてね」

曜「うん、それじゃあね」

41: 2018/03/23(金) 02:55:47.95 ID:hS2FkS7w
曜「はぁ……はぁ……さすがにちょっとキツくなってきたかな、おぶって歩くのは……」

梨子「……んん……あ、あれ……?」

曜「あ、梨子ちゃん……起きた?」

梨子「曜ちゃん……? なんで私おんぶされて……」

曜「……いつも通り梨子ちゃんが潰れて、今帰り道なんだよ」

梨子「えっ、あの……ごめんっ! お、降りるから……」

曜「あーいいよいいよ、このままで。梨子ちゃん、まだふらふらだろうし、このまま家までおぶってく。もうちょっとだしね」

梨子「うん……ありがと……でも、重いでしょ、私」

曜「うーん……さっきまでずっと食べてばっかりだったし、それで重たいのかなー?」

梨子「……」

曜「ごご、ごめんっ! 冗談だから……」

梨子「……ごめんなさい」

曜「え……?」

42: 2018/03/23(金) 02:59:32.36 ID:hS2FkS7w
梨子「……ごめんなさい、いつも迷惑ばっかりかけて……」

曜「どうしたの急に?」

梨子「だって……今日も飲み過ぎてこの有様だし……もう、本当に申し訳なくて……」

曜「……今更だよ、梨子ちゃん」

梨子「うぅっ……すみません……」

曜「あはは、別に怒ってるわけじゃないよ。もう慣れちゃったというか……」

梨子「慣れるくらい迷惑かけてごめんなさい……」

曜「うわっ、なんかすごいネガティブ……さっきの善子ちゃんの影響がまだ残ってるのかな?」

梨子「うぅ……だって……だってぇ……」

曜「……あのさ、梨子ちゃん」

梨子「……なに?」

曜「私はさ……梨子ちゃんが好きなんだよ」

梨子「……ふぇ?」

43: 2018/03/23(金) 03:02:54.79 ID:hS2FkS7w
梨子「いや、あの……えっと……いきなり……?」

曜「だ、だからその……迷惑かけられてるっていうのは本当のことかもしれないけどさ……でもさ! 梨子ちゃんにはもっと私を頼ってほしいし、迷惑かけてもらってもいいと思ってる」

梨子「えと……え?」

曜「だから……その……好きな人には……頼ってほしいって言ってるの。それに……梨子ちゃんのダメなところも含めて、全部含めて梨子ちゃんのこと好きだからさ……捨てたりなんか、しないよ?」

梨子「……」カーッ

曜「あ、あのっ……わ、私だって梨子ちゃんに迷惑かけてることあるだろうし……こういうのは頼ったり、頼られたりだよ。大船にのったつもりで来い、ヨーソロー!」

梨子「……」

曜「あ……最後のはちょっと勢いだから……気にしないで、はは……」

梨子「……ふふっ」

曜「……お?」

梨子「あははっ……曜ちゃん、優しすぎ」

曜「……ええ?」

梨子「もう……優しすぎて大好きって言ってるの!」

曜「ええっ?! な、なんで怒るのさー?」

梨子「怒ってないよ、もう! 嬉しすぎるの!」

曜「えぇ……まぁ、元気になったならいいか……」

梨子「……曜ちゃん」

曜「……ん?」

梨子「……ありがとう。本当に大好き」

曜「それは……どういたしまして」

44: 2018/03/23(金) 03:05:30.65 ID:hS2FkS7w
梨子「でもさ……曜ちゃんが私に頼ることとかあるの?」

曜「そりゃあもちろんあるよ、いろいろとね?」

梨子「……いろいろって、どんな?」

曜「うーん……それはまだ内緒です」

梨子「……すっごい気になるんですけど」

曜「それは追々明かしていくとして……今は隣に居てくれるだけでも、嬉しいかな?」

梨子「……言われなくてもそうするつもり」

曜「あはは、そっか……そりゃありがたいや」

梨子「でも……いつか必ず教えてね。私だって、曜ちゃんの為になりたいから」

曜「うん、いずれね。――あ、もうすぐ家だ……もうひと踏ん張り、と」

梨子「えー……もうすぐ着いちゃうのか……」

曜「え? なんで?」

梨子「だって……家着いたら、もう曜ちゃんの背中を堪能できないじゃない」

曜「堪能って何だよ……」

梨子「ねぇ、ちょっと遠回りしてこうよ」

曜「えぇー……さすがに重たいから早く帰りたいよ……」

梨子「今重たいって言った―! 重たいって言った―!」ポカポカ

曜「ご、ごめんっ! ごめんってばー! 頭叩くなー!」

45: 2018/03/23(金) 03:08:29.91 ID:hS2FkS7w
梨子「……そういえば曜ちゃん……バイトの件、どうするの?」

曜「ん? ああ、バイトね……ちょっと考え中だったりする」

梨子「なんで? 曜ちゃんにピッタリじゃない、あそこ?」

曜「うーん……でもなぁ……」

梨子「何か不満点でも?」

曜「……梨子ちゃんを1人にしちゃうしなぁ」

梨子「曜ちゃん……」

曜「1人にすると何か不安でさ……ほら、梨子ちゃんのことじゃん? 私に隠れてお酒とか飲みまくっちゃいそうだし、その後散らかしっぱなしにしそうだし……」

梨子「そっちの心配!? ひ、1人でも大丈夫だもん! ……多分」

曜「えへへ、冗談冗談。……でも、2人の時間が減るのはちょっと寂しいかなって……」

梨子「……私は別に、平気だよ?」

曜「さっきは私に泣きついてたクセに?」

梨子「そ、そのことは忘れてよー!」

曜「あはは、すごい泣き顔だったなぁ……あっ、そうだ! じゃあ梨子ちゃんも一緒にあそこでバイトしようよ! どうかな?」

梨子「えっ、私も? うまくできるかなぁ……?」

曜「大丈夫だよ、梨子ちゃんなら。……それにさ」

梨子「……?」

曜「いざという時は、この曜ちゃんを頼っていいんだからね?」

梨子「……じゃあ、いっぱい頼っちゃおうかな?」

曜「うむ、困ったときはこの渡辺船長にお任せあれ、だよ!」

梨子「ふふ、頼もしくてかわいい船長さんだね」

曜「じゃあとりあえず、我らの拠点に向かって、全速前進ヨーソロー!」ダッシュ

梨子「わわっ!? 曜ちゃんっ、あんまり揺らさないで……気持ちわるいー!」

46: 2018/03/23(金) 03:10:21.51 ID:hS2FkS7w
おしまいです、ありがとうございました
久々すぎて設定なり色々すみません……

カルー〇ミルクは魔のお酒です

47: 2018/03/23(金) 03:12:08.32 ID:HLdg6EIf
乙乙!
今回もよかった!

49: 2018/03/23(金) 03:17:43.11 ID:vT3p79g1
ようりこ酒飲みシリーズ大好き
9人全員で集まって飲んでるところとか見たいわ

53: 2018/03/23(金) 06:30:34.31 ID:3NX6KtS4
ようりこ+よしまるって珍しいな
泣き上戸な梨子ちゃんも可愛ええな
個人的にはむしろ怒り上戸のイメージあったから

54: 2018/03/23(金) 08:08:03.07 ID:Ud4W+Q5T

55: 2018/03/23(金) 09:01:37.09 ID:BShqO/Sp
いい子なよっちゃんが可愛かった
ようりこいいぞ!おつ!

56: 2018/03/23(金) 10:13:00.33 ID:Z4XTZ90k
このシリーズすき

57: 2018/03/23(金) 13:01:51.19 ID:cbv9uPtG
よしまるも可愛かった

61: 2018/03/23(金) 14:42:59.60 ID:/qervYS1
`¶cリ˘ヮ˚)| あっま

66: 2018/03/23(金) 23:38:16.88 ID:AMqGbO5a
>>61
かわいい

63: 2018/03/23(金) 22:59:18.36 ID:fekN6chU
乙乙
このシリーズ好き

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1521733691/

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