2: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:02:36.99 ID:0qDDvclO
鞠莉「曜、ちょっと背中貸して」
曜「いいよー。って、背中?」
鞠莉「安心して、変なことはしないから」
曜「自分からそう言うあたりが既に怪しい…」
鞠莉「こーら、じっとして」
曜「う、うん…ひゃあっ!?」
曜「いいよー。って、背中?」
鞠莉「安心して、変なことはしないから」
曜「自分からそう言うあたりが既に怪しい…」
鞠莉「こーら、じっとして」
曜「う、うん…ひゃあっ!?」
3: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:05:08.39 ID:0qDDvclO
鞠莉「だから、じっとしてってば」
曜「な、なにして…文字書いてるの?」
鞠莉「そう!なんて書くか当ててみて」
曜「う、うん」
鞠莉「ふふーん♪」
曜「なんか、こそばゆい…」
曜「な、なにして…文字書いてるの?」
鞠莉「そう!なんて書くか当ててみて」
曜「う、うん」
鞠莉「ふふーん♪」
曜「なんか、こそばゆい…」
4: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:05:52.99 ID:0qDDvclO
鞠莉「はい、なんて書いたでしょう」
曜「あ、もう終わったの?」
鞠莉「さあさあ、答えは?」
曜「うーん…ダメ、お手上げだよ。何文字書いたかさえわからないし、見当もつかないや」
鞠莉「いきなりノーヒントは難しかったかもね。なら、ヒント付きでもう一回やる?」
曜「やる!」
曜「あ、もう終わったの?」
鞠莉「さあさあ、答えは?」
曜「うーん…ダメ、お手上げだよ。何文字書いたかさえわからないし、見当もつかないや」
鞠莉「いきなりノーヒントは難しかったかもね。なら、ヒント付きでもう一回やる?」
曜「やる!」
5: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:07:09.16 ID:0qDDvclO
鞠莉「そうこなくっちゃ!これから書くのは、カタカナ2文字よ」
曜「カタカナ2文字、了解であります!」
鞠莉「それじゃ、1文字目。いくわね」
曜「んんっ」
鞠莉「動くと余計難しくなるわよ」
曜「指でなぞられると、くすぐったくて…」
曜「カタカナ2文字、了解であります!」
鞠莉「それじゃ、1文字目。いくわね」
曜「んんっ」
鞠莉「動くと余計難しくなるわよ」
曜「指でなぞられると、くすぐったくて…」
6: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:08:09.91 ID:0qDDvclO
鞠莉「感度良好ね」
曜「変な言い方しないの」
鞠莉「え?今の、何か変だった?」
曜「な、なんでもない」
鞠莉「そう?続いて2文字目よ、集中集中」
曜「んーっ…」
曜「変な言い方しないの」
鞠莉「え?今の、何か変だった?」
曜「な、なんでもない」
鞠莉「そう?続いて2文字目よ、集中集中」
曜「んーっ…」
7: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:09:18.97 ID:0qDDvclO
鞠莉「はいっ、終わり。なんて書いたでしょうか」
曜「えっと、2文字目は、多分『シ』だと思う」
鞠莉「おおっ、合ってるわ。1文字目は?」
曜「そこがいまいち自信がなくて。たしか、こういう動きしてたから…あっ、もしかして、『ス』?」
鞠莉「正解!では改めて、答えをどうぞっ!」
曜「スシ!」
曜「えっと、2文字目は、多分『シ』だと思う」
鞠莉「おおっ、合ってるわ。1文字目は?」
曜「そこがいまいち自信がなくて。たしか、こういう動きしてたから…あっ、もしかして、『ス』?」
鞠莉「正解!では改めて、答えをどうぞっ!」
曜「スシ!」
8: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:10:21.13 ID:0qDDvclO
鞠莉「エグザクトリー!正解者に拍手ー!」
曜「やったー!って、なんでスシ?」
鞠莉「昨日テレビで回転寿司特集をやっててね、それがずっと頭から離れなくて」
曜「は、はぁ」
鞠莉「そんなわけで、今日はなんだかお寿司が食べたい気分なの。ね、一緒に行かない?」
曜「うーん、誘ってくれるのは嬉しいんだけど…」
曜「やったー!って、なんでスシ?」
鞠莉「昨日テレビで回転寿司特集をやっててね、それがずっと頭から離れなくて」
曜「は、はぁ」
鞠莉「そんなわけで、今日はなんだかお寿司が食べたい気分なの。ね、一緒に行かない?」
曜「うーん、誘ってくれるのは嬉しいんだけど…」
9: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:11:07.29 ID:0qDDvclO
鞠莉「気が乗らない?」
曜「いやほら、生魚が苦手な私と一緒じゃ、鞠莉ちゃんがお寿司を楽しめないかもって」
鞠莉「そうかしら。玉子とか、海苔巻きとか、生魚を使わないお寿司も多いし、それこそ曜が大好きなハンバーグもあるんでしょ?」
曜「まあ、確かに。家族でたまに行くけど、食べるものが無くて困っちゃったってことはないね」
鞠莉「それに知ってるのよ、回転寿司にはお寿司だけじゃなくて、ラーメンやスイーツまで取り揃えてるってこと」
曜「おおっ。鞠莉ちゃんからそういう話を聞くのって、なんか意外」
曜「いやほら、生魚が苦手な私と一緒じゃ、鞠莉ちゃんがお寿司を楽しめないかもって」
鞠莉「そうかしら。玉子とか、海苔巻きとか、生魚を使わないお寿司も多いし、それこそ曜が大好きなハンバーグもあるんでしょ?」
曜「まあ、確かに。家族でたまに行くけど、食べるものが無くて困っちゃったってことはないね」
鞠莉「それに知ってるのよ、回転寿司にはお寿司だけじゃなくて、ラーメンやスイーツまで取り揃えてるってこと」
曜「おおっ。鞠莉ちゃんからそういう話を聞くのって、なんか意外」
10: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:12:05.46 ID:0qDDvclO
鞠莉「お寿司の枠にとらわれないラインナップ、まさにエンターテインメントだわ!曜と行ったら、きっと楽しいだろうなって」
曜「!」
鞠莉「一緒に行きましょ、ね?」
曜「…うんっ!私でよければ、お供するであります!」
鞠莉「そうこなくっちゃ!じゃあ、今日の練習後はよろしくね」
曜「えっ、今日なの?」
曜「!」
鞠莉「一緒に行きましょ、ね?」
曜「…うんっ!私でよければ、お供するであります!」
鞠莉「そうこなくっちゃ!じゃあ、今日の練習後はよろしくね」
曜「えっ、今日なの?」
11: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:12:50.58 ID:0qDDvclO
鞠莉「言ったでしょ、昨日から頭を離れないって。このワクワクを思いっきり解放したいのデース!」
曜「そっか、そうだね。思い立ったが吉日、だもんね!」
鞠莉「そういうこと!」
曜「よーし!何気に私も回転寿司は久々だし、今日は練習頑張って、美味しいのをいっぱい食べるぞー!」
鞠莉「おーっ!」
『スシ』
曜「そっか、そうだね。思い立ったが吉日、だもんね!」
鞠莉「そういうこと!」
曜「よーし!何気に私も回転寿司は久々だし、今日は練習頑張って、美味しいのをいっぱい食べるぞー!」
鞠莉「おーっ!」
『スシ』
12: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:13:34.17 ID:0qDDvclO
……………………………………
鞠莉「曜ー、背中貸して」
曜「ん、またやるの?」
鞠莉「この前やったとき、結構楽しかったからね。ってことで失礼」
曜「わっ」
鞠莉「ふふっ、うりうり」
曜「ちょ、本当に書いてる?」
鞠莉「書いてる書いてる」
鞠莉「曜ー、背中貸して」
曜「ん、またやるの?」
鞠莉「この前やったとき、結構楽しかったからね。ってことで失礼」
曜「わっ」
鞠莉「ふふっ、うりうり」
曜「ちょ、本当に書いてる?」
鞠莉「書いてる書いてる」
13: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:14:22.85 ID:0qDDvclO
曜「いやいや、絶対書いてないでしょ。背中のあっちこっちを指でぐりぐりしてるだけで」
鞠莉「ちゃんと書いてるって。文字じゃなくて、点だけどね」
曜「ええ、そんなのアリなの、うひゃっ!?」
鞠莉「わお、ナイス反応!」
曜「も、もうっ、真面目に…きゃあっ!」
鞠莉「あらあら、可愛い声ね♪」
鞠莉「ちゃんと書いてるって。文字じゃなくて、点だけどね」
曜「ええ、そんなのアリなの、うひゃっ!?」
鞠莉「わお、ナイス反応!」
曜「も、もうっ、真面目に…きゃあっ!」
鞠莉「あらあら、可愛い声ね♪」
14: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:15:05.70 ID:0qDDvclO
曜「ま、鞠莉ちゃ、ひゃっ!?」
鞠莉「そっかー。曜はここが弱いのかー」
曜「や、やめてよ、んあっ!」
鞠莉「ふふっ、感度良好ね。ここまで近づけば、もはやマリーからは逃げられないのデース!」
曜「ひゃはは!く、くすぐったい、これダメだって、あはははっ!」
――――――――
善子「どうして部室に入らないの?」
ルビィ「えっと、お邪魔しちゃ悪いかなって」
『ぐりぐり』
鞠莉「そっかー。曜はここが弱いのかー」
曜「や、やめてよ、んあっ!」
鞠莉「ふふっ、感度良好ね。ここまで近づけば、もはやマリーからは逃げられないのデース!」
曜「ひゃはは!く、くすぐったい、これダメだって、あはははっ!」
――――――――
善子「どうして部室に入らないの?」
ルビィ「えっと、お邪魔しちゃ悪いかなって」
『ぐりぐり』
15: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:16:04.51 ID:0qDDvclO
……………………………………
曜「…はぁ」
鞠莉「曜」
曜「あっ…鞠莉ちゃん。どうしたの?」
鞠莉「背中、いい?」
曜「うん、いいよ」
鞠莉「ありがと。では…ハグっ」
曜「わっ」
曜「…はぁ」
鞠莉「曜」
曜「あっ…鞠莉ちゃん。どうしたの?」
鞠莉「背中、いい?」
曜「うん、いいよ」
鞠莉「ありがと。では…ハグっ」
曜「わっ」
16: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:16:54.74 ID:0qDDvclO
鞠莉「からの、ぎゅっとね」
曜「…いつもみたいに、何か書くんじゃないの?」
鞠莉「今日はお預けよ。なんだか、背中が寂しそうだったから」
曜「鞠莉ちゃん…」
鞠莉「書くのはまた今度してあげる。だから今は、もう少しこのまま抱きしめさせて」
曜「…鞠莉ちゃん…私、わたしっ…!」
鞠莉「いいのよ、いいの」
『小さな背中』
曜「…いつもみたいに、何か書くんじゃないの?」
鞠莉「今日はお預けよ。なんだか、背中が寂しそうだったから」
曜「鞠莉ちゃん…」
鞠莉「書くのはまた今度してあげる。だから今は、もう少しこのまま抱きしめさせて」
曜「…鞠莉ちゃん…私、わたしっ…!」
鞠莉「いいのよ、いいの」
『小さな背中』
17: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:17:44.30 ID:0qDDvclO
……………………………………
鞠莉「曜、いいかしら?」
曜「背中に文字クイズのお時間だね」
鞠莉「あら、よくわかったわね」
曜「毎日のようにやってれば、そりゃあね」
鞠莉「話が早くて助かるわ。では、さっそく出題よ」
曜「どんとこいだよ!」
鞠莉「曜、いいかしら?」
曜「背中に文字クイズのお時間だね」
鞠莉「あら、よくわかったわね」
曜「毎日のようにやってれば、そりゃあね」
鞠莉「話が早くて助かるわ。では、さっそく出題よ」
曜「どんとこいだよ!」
18: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:18:31.97 ID:0qDDvclO
鞠莉「今回はひねり技はなし。オーソドックスにやっていくわ」
曜「なおさら外せないね。何文字?」
鞠莉「それを言ったらわかっちゃいそうだから、英単語とだけ」
曜「うむむ、英語かぁ…」
鞠莉「大丈夫よ、誰でも知ってる単語だから」
曜「んー、それなら。あっ、筆記体は無しだよ」
鞠莉「はいはい。じゃ、始めるわよ」
曜「なおさら外せないね。何文字?」
鞠莉「それを言ったらわかっちゃいそうだから、英単語とだけ」
曜「うむむ、英語かぁ…」
鞠莉「大丈夫よ、誰でも知ってる単語だから」
曜「んー、それなら。あっ、筆記体は無しだよ」
鞠莉「はいはい。じゃ、始めるわよ」
19: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:19:30.95 ID:0qDDvclO
曜「ん、これは…」
鞠莉「わかった?少し簡単過ぎたかしら」
曜「流石にわかるよ。答えはY、O、UでYOU、『曜』!私の名前!」
鞠莉「なるほど。答えは『曜』。それでいいのね?」
曜「もちろん!今回は自信ありだよ!」
鞠莉「…残念!渡辺選手、惜しくも不正解っ!」
鞠莉「わかった?少し簡単過ぎたかしら」
曜「流石にわかるよ。答えはY、O、UでYOU、『曜』!私の名前!」
鞠莉「なるほど。答えは『曜』。それでいいのね?」
曜「もちろん!今回は自信ありだよ!」
鞠莉「…残念!渡辺選手、惜しくも不正解っ!」
20: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:20:16.95 ID:0qDDvclO
曜「うええっ、違うの!?」
鞠莉「かなり近かったけどね。Y、O、Uまではあってたわ」
曜「そこまであってて、いったい何が違ったの?」
鞠莉「それはね、読み方よ」
曜「読み方?あっ、まさか!」
鞠莉「気付いたみたいね。私が書いたY、O、Uは『曜』ではなく、二人称を表す『You』でしたー。この勝負、マリーの一本勝ちっ!」
鞠莉「かなり近かったけどね。Y、O、Uまではあってたわ」
曜「そこまであってて、いったい何が違ったの?」
鞠莉「それはね、読み方よ」
曜「読み方?あっ、まさか!」
鞠莉「気付いたみたいね。私が書いたY、O、Uは『曜』ではなく、二人称を表す『You』でしたー。この勝負、マリーの一本勝ちっ!」
21: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:21:24.14 ID:0qDDvclO
曜「異議!異議あり!」
鞠莉「異議は認めまセーン、申し立ては却下デース」
曜「初めから答えを差し替えるつもりだったんでしょ、私が『曜』って言えば『You』に、『You』って答えたら『曜』に!」
鞠莉「さあて、なんのことデース?」
曜「くっ、あくまでもシラを切り通すつもりだね」
鞠莉「シラを切るなんて、人聞きが悪い。そんなひどいこと、マリーしないデース」
鞠莉「異議は認めまセーン、申し立ては却下デース」
曜「初めから答えを差し替えるつもりだったんでしょ、私が『曜』って言えば『You』に、『You』って答えたら『曜』に!」
鞠莉「さあて、なんのことデース?」
曜「くっ、あくまでもシラを切り通すつもりだね」
鞠莉「シラを切るなんて、人聞きが悪い。そんなひどいこと、マリーしないデース」
22: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:22:15.40 ID:0qDDvclO
曜「ぐぬぬ、そっちがその気なら…とうっ!」
鞠莉「きゃっ!?」
曜「背中をとった!からの、わしわし、かっこ見習い版かっことじー!」
鞠莉「わっ、わわっ、ひゃあっ!」
曜「攻撃は最大の防御なり!鞠莉ちゃんは仕掛ける側でいることが多いだけに、実は不意の接近戦が弱点ってことは織り込み済みだよ!」
鞠莉「よ、曜、やんっ!」
鞠莉「きゃっ!?」
曜「背中をとった!からの、わしわし、かっこ見習い版かっことじー!」
鞠莉「わっ、わわっ、ひゃあっ!」
曜「攻撃は最大の防御なり!鞠莉ちゃんは仕掛ける側でいることが多いだけに、実は不意の接近戦が弱点ってことは織り込み済みだよ!」
鞠莉「よ、曜、やんっ!」
23: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:23:19.53 ID:0qDDvclO
曜「いい反応だね。感度良好、だっけ?」
鞠莉「こ、こらっ、いい加減に、んんんっ!」
曜「変な声出さないの。それこそ人に聞かれたら、誤解されちゃうよ」
鞠莉「な、なら、そのくすぐりをすぐにやめ、きゃあっ!」
曜「ヨーソロー!」
鞠莉「ひゃ、あはははははっ!」
鞠莉「こ、こらっ、いい加減に、んんんっ!」
曜「変な声出さないの。それこそ人に聞かれたら、誤解されちゃうよ」
鞠莉「な、なら、そのくすぐりをすぐにやめ、きゃあっ!」
曜「ヨーソロー!」
鞠莉「ひゃ、あはははははっ!」
24: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:24:00.39 ID:0qDDvclO
――――――――
◆部室前
「うりうりー」「ひゃああっ」
善子「またやってる。これはちょっと入りにくいわね」
花丸「いわゆるお楽しみ中、ずら」
善子「ずら丸…間違ってはいないけど、すごい言い方するのね」
花丸「仲良きことは美しきかな。ね、ルビィちゃん」
ルビィ「ねー」
『逆襲ヨーソロー』
◆部室前
「うりうりー」「ひゃああっ」
善子「またやってる。これはちょっと入りにくいわね」
花丸「いわゆるお楽しみ中、ずら」
善子「ずら丸…間違ってはいないけど、すごい言い方するのね」
花丸「仲良きことは美しきかな。ね、ルビィちゃん」
ルビィ「ねー」
『逆襲ヨーソロー』
25: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:24:36.85 ID:0qDDvclO
……………………………………
鞠莉「曜、せーなか」
曜「はいはい、どうぞ」
鞠莉「では失礼。今日のは難しいわよ、曜に当てることができるかしら」
曜「望むところっ!…え、これ本当に文字?」
鞠莉「もちろん」
曜「そうなの?線の量が凄くて、さっぱりわかんない…」
鞠莉「曜、せーなか」
曜「はいはい、どうぞ」
鞠莉「では失礼。今日のは難しいわよ、曜に当てることができるかしら」
曜「望むところっ!…え、これ本当に文字?」
鞠莉「もちろん」
曜「そうなの?線の量が凄くて、さっぱりわかんない…」
26: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:25:13.94 ID:0qDDvclO
鞠莉「なら大ヒント。私の大好きなものよ」
曜「えっ!」
鞠莉「ふふっ、もうわかったでしょ…あら?」
曜「あぅ…」
鞠莉「曜?どうしたの、急にもじもじし始めて」
曜「だって、大好きってそんな…いきなり言うんだもん…」
曜「えっ!」
鞠莉「ふふっ、もうわかったでしょ…あら?」
曜「あぅ…」
鞠莉「曜?どうしたの、急にもじもじし始めて」
曜「だって、大好きってそんな…いきなり言うんだもん…」
27: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:27:21.22 ID:0qDDvclO
鞠莉「ん?」
曜「えへへ、照れちゃうであります…」
鞠莉「んん?私、檸檬って書いたんだけど…」
曜「ふふっ。大好き、だって」
鞠莉「聞こえてない…ま、いっか。なんだか嬉しそうだし、からかうネタも増えそうだし♪」
『檸檬』(曜ちゃんの想定『渡辺曜』)
曜「えへへ、照れちゃうであります…」
鞠莉「んん?私、檸檬って書いたんだけど…」
曜「ふふっ。大好き、だって」
鞠莉「聞こえてない…ま、いっか。なんだか嬉しそうだし、からかうネタも増えそうだし♪」
『檸檬』(曜ちゃんの想定『渡辺曜』)
28: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:28:28.94 ID:0qDDvclO
……………………………………
鞠莉「曜、そのままね」
曜「はーい。そろそろ来ると思ってたよ」
鞠莉「なら好都合ね。それじゃさっそく」
曜「ん…ね、文字を書いてるんだよね?」
鞠莉「ええ。どうして?」
曜「やたらと線が多いから。最近、画数すごくない?」
鞠莉「曜、そのままね」
曜「はーい。そろそろ来ると思ってたよ」
鞠莉「なら好都合ね。それじゃさっそく」
曜「ん…ね、文字を書いてるんだよね?」
鞠莉「ええ。どうして?」
曜「やたらと線が多いから。最近、画数すごくない?」
29: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:29:09.43 ID:0qDDvclO
鞠莉「難易度はベリーハードね。でも、曜ならわかるはず。はい、答えは?」
曜「んー…難しいから、もう一回書いて」
鞠莉「いいわよ」
曜「ふふっ」
鞠莉「くすぐったかった?」
曜「ううん、違うよ」
曜「んー…難しいから、もう一回書いて」
鞠莉「いいわよ」
曜「ふふっ」
鞠莉「くすぐったかった?」
曜「ううん、違うよ」
30: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:30:13.79 ID:0qDDvclO
鞠莉「そう?」
曜「そうそう。ふふっ」
好きな人に、好きな人の名前を書かれるって不思議だな。
鞠莉「おかしな曜ね。はい、答えは?」
曜「うーん、もう一回」
鞠莉「また?」
曜「ほんの少し、あとちょっとでわかりそうなんだけど、決め手にかけるんだもん」
鞠莉「しょうがないですねぇ。なら、ゆっくり書くから、そろそろ当ててね」
曜「はーい。えへへっ」
『鞠莉』
曜「そうそう。ふふっ」
好きな人に、好きな人の名前を書かれるって不思議だな。
鞠莉「おかしな曜ね。はい、答えは?」
曜「うーん、もう一回」
鞠莉「また?」
曜「ほんの少し、あとちょっとでわかりそうなんだけど、決め手にかけるんだもん」
鞠莉「しょうがないですねぇ。なら、ゆっくり書くから、そろそろ当ててね」
曜「はーい。えへへっ」
『鞠莉』
31: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:32:23.07 ID:0qDDvclO
……………………………………
鞠莉「曜、今いい?」
曜「ちょっと待ってて、すぐ仕上げちゃうから――よし、お待たせ。いつもの、だよね」
鞠莉「イエス!お背中レンタルのお時間デース」
曜「お互いすっかり日課だよね。今日はどんな感じ?」
鞠莉「ん、カタカナの予定だったんだけど、漢字の方がよかった?」
曜「ああ、そっちの『かんじ』じゃなくて、どんな様子かなって」
鞠莉「ああ。ふふっ、日本語って面白いわね」
鞠莉「曜、今いい?」
曜「ちょっと待ってて、すぐ仕上げちゃうから――よし、お待たせ。いつもの、だよね」
鞠莉「イエス!お背中レンタルのお時間デース」
曜「お互いすっかり日課だよね。今日はどんな感じ?」
鞠莉「ん、カタカナの予定だったんだけど、漢字の方がよかった?」
曜「ああ、そっちの『かんじ』じゃなくて、どんな様子かなって」
鞠莉「ああ。ふふっ、日本語って面白いわね」
32: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:33:15.29 ID:0qDDvclO
曜「英語もね。以前の『曜』と『You』には、してやられたよ」
鞠莉「気取った言い方しちゃって。出題はカタカナで、2文字よ」
曜「あれ、今日はヒントが多いね」
鞠莉「当ててほしいからね。いくわよ」
曜「はーい」
背中に意識を集中させる。鞠莉ちゃんはゆっくりと、しっかりと指で直線を描いていく。
えーと、この動き、1文字目は『ス』だ。続く2文字目は――
曜「…あっ」
鞠莉「気取った言い方しちゃって。出題はカタカナで、2文字よ」
曜「あれ、今日はヒントが多いね」
鞠莉「当ててほしいからね。いくわよ」
曜「はーい」
背中に意識を集中させる。鞠莉ちゃんはゆっくりと、しっかりと指で直線を描いていく。
えーと、この動き、1文字目は『ス』だ。続く2文字目は――
曜「…あっ」
33: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:33:55.60 ID:0qDDvclO
鞠莉「わかった?」
曜「うん、けどさ」
これって、アレだよね。
鞠莉「なら大きな声で答えを、どうぞっ!」
どうしよう。ええい、言ってしまえ。
私は鞠莉ちゃんの方を振り向いた。
曜「スキ!」
鞠莉「私も!」
答えるやいなや、鞠莉ちゃんが腕を広げて胸元に飛び込んでくる。私はハグでぎゅっと迎え入れた。
曜「うん、けどさ」
これって、アレだよね。
鞠莉「なら大きな声で答えを、どうぞっ!」
どうしよう。ええい、言ってしまえ。
私は鞠莉ちゃんの方を振り向いた。
曜「スキ!」
鞠莉「私も!」
答えるやいなや、鞠莉ちゃんが腕を広げて胸元に飛び込んでくる。私はハグでぎゅっと迎え入れた。
34: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:37:01.73 ID:0qDDvclO
鞠莉「曜っ!」
曜「鞠莉ちゃん!」
お互いを抱きしめあうハグは優しくて、心も体もあったかくなる。それぞれの名前を呼びながら、私たちは視線が交わるたびに笑い合った。
鞠莉「曜、曜っ」
嬉しそうな顔しちゃって。本当に可愛い。
なんだかとっても愛おしい。
鞠莉「あ、言ってなかったけど、今の『スキ』、録音したから♪」
曜「ええっ!?」
たじろぐ私をよそに、鞠莉ちゃんは「毎日聞いちゃおう」「アラームや着信にセットしようかしら」と追い討ちをかけてくる。
もちろん、最高のスマイルと一緒に、だ。
曜「もう…鞠莉ちゃんには敵わないなぁ」
今日も今日とて、一本取られたのは私の方だったみたい。
『スキ』
終わり
曜「鞠莉ちゃん!」
お互いを抱きしめあうハグは優しくて、心も体もあったかくなる。それぞれの名前を呼びながら、私たちは視線が交わるたびに笑い合った。
鞠莉「曜、曜っ」
嬉しそうな顔しちゃって。本当に可愛い。
なんだかとっても愛おしい。
鞠莉「あ、言ってなかったけど、今の『スキ』、録音したから♪」
曜「ええっ!?」
たじろぐ私をよそに、鞠莉ちゃんは「毎日聞いちゃおう」「アラームや着信にセットしようかしら」と追い討ちをかけてくる。
もちろん、最高のスマイルと一緒に、だ。
曜「もう…鞠莉ちゃんには敵わないなぁ」
今日も今日とて、一本取られたのは私の方だったみたい。
『スキ』
終わり
35: (らっかせい) 2020/08/30(日) 11:37:39.90 ID:0qDDvclO
全弾撃ち尽くしました。指で背中に文字を書くようまりでした。
↓は前に書いたものです。よろしければ併せてお願いします。
鞠莉「夏の日は白く流れるように」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1596887119/
ありがとうございました。
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鞠莉「夏の日は白く流れるように」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1596887119/
ありがとうございました。
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引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1598752926/