【SS】かすみ「かすみんがママになってあげます‼」【ラブライブ!虹ヶ咲】

かすみん SS


1: 2020/05/05(火) 16:50:15.70 ID:R6eLv4Nm
放課後

ガラッ

かすみ「さぁて、今日も練習頑張ろっと」

かすみ「―あ、エマ先輩来てたんだ」

エマ「すぅ……すぅ……」

かすみ(机に突っ伏して寝てる……珍しいな)

かすみ「ん?エマ先輩が居眠りなんて滅多にない……」

かすみ「これはいたずらをするチャンス‼いしししし」

かすみ「顔に落書きしちゃお、かすみんたら悪い子だなぁ」キュポン

かすみ「起こさないようにそおっと、そぉ~っと」ソローッ

エマ「ん……」モゾモゾ

かすみ「ひっ!?起こしちゃったかな……?」

エマ「んん……うぅ……う~ん、うくっ」

かすみ「なんだかうなされてる?エマ先輩、大丈夫ですかぁ?」

エマ「うぅ……ママ……」ポロポロ

かすみ「ママ?」

エマ「ママぁ……寂しいよ……会いたいよぉ……ひっぐ」

かすみ「え、エマ先輩……」

5: 2020/05/05(火) 16:57:49.90 ID:R6eLv4Nm
かすみ「……」

かすみ(ど、どうしよう。こんな状況じゃとてもじゃないけどいたずらなんて出来ないよ)

エマ「ママぁ……パパぁ……」

かすみ(あの明るくて朗らかなエマ先輩が……)

かすみ(1人で日本に来て家族は遠いスイスにいるんだもんね、そりゃ寂しくてホームシックにもなるよ、ね)

エマ「うぅ……ぐすっ」

かすみ「……」ストン

かすみ「エマ先輩……泣かないでください、私がそばにいますから」サスサス

エマ「ん……ママぁ」ギュウッ

かすみ「うわっ?エマ先輩?」

かすみ(これじゃ動けない……参ったな)

エマ「―すぅ……すぅ……」

かすみ「安心したのかな、寝顔が穏やかになった」

かすみ「起こすのもかわいそうだし、しばらく付き合ってあげるか」ナデナデ

エマ「えへへ……ママぁ~」

10: 2020/05/05(火) 17:06:31.40 ID:R6eLv4Nm
エマ「ん……んん~」ムクリ

エマ「ふわぁ……あれ?かすみちゃん?」

かすみ「お、おはようございます」

エマ「なんでわたし、かすみちゃんにくっついて」

かすみ「私が来た時には机で居眠りしていましたよ」

エマ「あ、そう言えば皆が来るのを待ってる内にウトウトしてきて」

エマ「わたし、いつの間にか眠っちゃってたんだね。あはは」

エマ「でも、どうしてかすみちゃんがそばにいるの?」

かすみ「覚えていないんですか?」

かすみ「エマ先輩、うなされて泣いていたんですよ」

エマ「えっ?わたしが泣いていた?」グシグシ

エマ「本当だ、涙が……」

エマ「やだ、恥ずかしいな。わたしなにか変な寝言とか言ってなかった?」

かすみ「え、えっと……それは……」

かすみ(どうしよう、あの事言っちゃってもいいのかなぁ?)

かすみ「……実は、ですね」

14: 2020/05/05(火) 17:17:18.52 ID:R6eLv4Nm
かすみ「―と、言う訳でして」

エマ「そう、わたしが泣きながらママの名前を呼んで」

エマ「それで心配してかすみちゃんがわたしのそばにいてくれたんだね」

エマ「ありがとう、かすみちゃん」

かすみ「い、いいえ……」

かすみ(いたずらしようとしていたなんて絶対に言えない……!!)

かすみ「―エマ先輩」

かすみ「やっぱり、家族に会えないのは辛い……ですか?」

エマ「……」

エマ「そう、だねぇ……」

エマ「……会えなくなるのを承知で故郷を出て来た、はずだったんだけどね」

エマ「電話や手紙でやり取りもしてるんだけどね」ウルウル

エマ「それでもたまに……無性に家族に会いたくなる時があってさ」ジワァ

エマ「……あ」ポロポロ

エマ「いやだな、かすみちゃんが見ている前なのにどうして……うっ」

エマ「うぐっ、ひぐっ……ごめんかすみちゃん……わたし……」

かすみ「エマ先輩……!!」

ギュウッ

エマ「かすみ……ちゃん?」

18: 2020/05/05(火) 17:29:01.87 ID:R6eLv4Nm
かすみ「家族に会えないんですもん、寂しくなるのは当たり前ですよね」

かすみ「それなのにいつもにこにこ笑ってそんな素振りすら見せなくて」

かすみ「もっと早く、話してくれればよかったのに」

エマ「だって、わたしはお姉さんだから。いつもママに甘えるのも妹弟達がいたから遠慮してて」

エマ「わたしがしっかりしなきゃ皆に心配かけちゃうと思って、だから……!!」

かすみ「わかりましたよ、わかりましたから」ポンポン

かすみ「いいんですよ、もう我慢しなくても」

かすみ「ここには私達しかいません、もしよろしければ私をママだと思って甘えてください」

エマ「……いいの?」

かすみ「もちろん、かすみんがママになってあげます‼」ニコッ

エマ「……ありがとう」コテン

エマ「皆が来るまで、少しだけ……甘えさせて」

エマ「はぁ……かすみちゃんいい匂い、落ち着くなぁ」ポフッ

かすみ「よしよし、私がいますから大丈夫ですよぉ」ナデナデ

21: 2020/05/05(火) 17:37:19.63 ID:R6eLv4Nm
練習後

エマ「かすみちゃん、お疲れ様」

かすみ「エマ先輩こそ、お疲れ様でした」

エマ「……ねぇ、かすみちゃん」

エマ「あのね、よかったらその……」モジモジ

エマ「今日、わたしの寮に来て……くれないかな?」

かすみ「エマ先輩の寮に?」

エマ「うん、なんだかまた甘えたくなっちゃって」

エマ「ダメ……かな?」

かすみ「はうっ」キュゥン

かすみ(な、なんだろうこの気持ち……エマ先輩を放っておけないような……)

かすみ「わかりました、1度家に帰って支度をして行きます」

エマ「ありがとう、ごめんねわがままを言って」

かすみ「いえ、それでエマ先輩の気持ちが少しでも紛れれば」

かすみ「それではまた後で」

エマ「うん、待ってる……から」

29: 2020/05/05(火) 17:51:12.42 ID:R6eLv4Nm
寮 エマの部屋

かすみ「一応着替えは持って来たけど、もしかして今日は泊まる事になるのかな」

かすみ「まぁ、寮からだったら学校にすぐ行けるしいいか」

ピンポーン

エマ「お帰りなさいママ‼」

エマ「会いたかったよ~」ダキッ

エマ「ん~ちゅっちゅっ」チュパチュパ

かすみ「ちょ、エマ先輩!?いきなりなにを」カァァ

かすみ(て言うか『ママ』って、なんか子供っぽくなってるような……)

エマ「うちではいつもやってるでしょ」

エマ「ママもやって~」

かすみ「いや、そんな急に言われても」

エマ「して、くれないの……?」ウルウル

かすみ「はっ!?ま、待ってください」

かすみ「今やりますから泣かないでください」チュッチュッ

エマ「えへへ、ありがと。ママ」ニコッ

かすみ「か、かわいい……」ニヘラ

かすみ(でも、どうしてこんな子供みたいになっちゃったの?)

36: 2020/05/05(火) 18:05:53.04 ID:R6eLv4Nm
かすみ「あ、あの~エマ先輩。どうしちゃったんですか?急に幼くなって」

エマ「―あはは、びっくりした?ごめんね」

エマ「わたし、親に甘えていたのは妹弟達が生まれる前の小さい頃でこんな感じに甘えるのかなって思ったんだけど」

かすみ「そうでしたか、かわいかったからいいですが」

かすみ「むしろ私といる時はそのように甘えてもらって大いに結構です」

エマ「うふふ、今まで甘えた事ってあまりなかったからこういうのもいいね」

かすみ「それで、これから私はなにをすれば」

エマ「家にいるママみたいにご飯作って欲しいな」

エマ「食材はキッチンにある物を好きに使ってもらっていいから」

かすみ「ご飯、ですか……」

かすみ「わかりました、お口に合うかはわかりませんが作ってみます」

エマ「ママの料理、楽しみだなぁ」

かすみ(最初はママと呼ばれて背中がかゆくなったけど)

かすみ(ママって呼ばれるのも、悪くない……かも)

37: 2020/05/05(火) 18:21:37.77 ID:R6eLv4Nm
かすみ「さて、なにを作ろうか」

かすみ「う~ん……あ、そうだ」

かすみ「私とエマ先輩が好きなあれを使って……」

かすみ「ふんふんふーんふふふん♪」

トントントン……グツグツ……

エマ「……」

エマ「う~ん、自分以外の人が料理をする音を聞くのいつぶりかなぁ」

エマ「かすみちゃんの後ろ姿、本当にママみたい」

エマ(なんだか、故郷にいた頃を思い出すな)

エマ「―あ、あれは」コソコソ

エマ「おいしそうなパンだねぇ~はむっ」

かすみ「あ、こら。つまみ食いしちゃダメですよぉ」

エマ「だってわたしの好きなパンが目に入ったからさ」モグモグ

かすみ「もう……今つまみ食いした分エマ先輩のご飯減らしますからね」

エマ「そ、そんな~」

かすみ「もう少しで出来上がりますから、おとなしく待っていてください」

エマ「はぁ~い……」

エマ(昔もよくおかずをつまみ食いしてママに怒られたっけ、懐かしいな……)

45: 2020/05/05(火) 18:55:06.03 ID:R6eLv4Nm
かすみ「ご飯出来ましたよ~運ぶの手伝ってください」

エマ「は~い、待ってましたぁ」トテトテ

かすみ「はい、このお鍋を持って。熱いので気を付けてくださいね」

エマ「よいしょ」

エマ「いい匂~い、なんだろうこれ~」スンスン

かすみ「エマ先輩も大好きな『アレ』ですよ』



エマ「早く食べようよ~」

かすみ「はいはい、今蓋を開けますね。それっ」パカッ

エマ「これは……なに?シチューのようなグラタンのような」

かすみ「これはかすみんの創作スイス料理、その名も『無敵級シチューグラタン』です!!」

エマ「おぉ~当たったぁ、やっぱりシチューとグラタンだったんだ」

エマ「でも、そのまんまの名前だね」

かすみ「放っておいてください‼」

49: 2020/05/05(火) 19:20:48.94 ID:R6eLv4Nm
かすみ「ここから更においしくなりますよ」スッ

エマ「あ、それは故郷のチーズ」

かすみ「器に料理を取ったらこのチーズを入れて溶かしてください」

かすみ「そしたらかすみん特製イギリスパンのトーストを絡めて」

かすみ「じゃーん、即席のチーズフォンデュにもなりますよ~」

エマ「すご~い、これはいいね~」

かすみ「すごく熱いので火傷しないように冷まして」フーフーッ

エマ「ママ、あ~ん」

かすみ「これは私が食べようと思ってたんですが……しょうがないですね」

かすみ「ほら、あ~ん」スッ

エマ「―あむっ、う~ん!!ホワイトソースとチーズのコクとサクサクのトーストがお口の中で仲良くダンスしてる~とってもボーノ」

エマ「こうして食べさせてもらうともっとおいしい~」

かすみ「あはは、それはよかったです」

かすみ(エマ先輩って意外と甘えん坊なんだな、普段とのギャップがすごい……)

かすみ(どんな人でも、甘えたい気持ちを持っているんだな)

かすみ(よーし、もっとお世話してあげよ。うふふ)

53: 2020/05/05(火) 19:37:46.03 ID:R6eLv4Nm
エマ「はぁ、お腹いっぱい」

かすみ「すごい……お鍋いっぱいに作ったのに全部なくなっちゃった」

エマ「おいしくて止まらなくなっちゃった」

かすみ「私の倍以上食べていましたもんね、やっぱり体格の差でしょうか」

エマ「ごちそうさま、洗い物はわたしがやるからママは休んで」

かすみ「ではお言葉に甘えて、お願いします」



エマ「ママ、デザート食べない?」

かすみ「デザート、ですか?入るかなぁ……」

エマ「デザートは別腹って言うでしょ。これ、前の日に作ってたんだ」スッ

かすみ「わぁ、かわいいタルトですねぇ」

エマ「プチチーズタルト、ママの好物なんだ。よく一緒に作ってたよ」

かすみ「満腹と言いつつこれはつい手が伸びてしまいますね」パクッ

かすみ「―あぁ~さっぱりした甘さでいいですねぇ、小さいから何個でもいけそう」モグモグ

エマ「うんうん、ご飯の後にこれを食べるのがいつも楽しみだったんだよね」モグモグ

かすみ(エマ先輩、こんな風に故郷の家族と過ごしていたんだ)

かすみ(私も家族と一緒にいるみたいで楽しいな)

57: 2020/05/05(火) 19:57:38.15 ID:R6eLv4Nm
エマ「ふぁ……あ~あ」

エマ「なんだか眠くなってきちゃったなぁ」ウトウト

かすみ「おや、そのまま寝てはいけませんよ」

かすみ「お風呂に入ってから寝ましょうかね」

エマ「うん、お風呂入ってから……」

エマ「ママ、一緒に入ろ」クイクイ

かすみ「やれやれ、今日は家に帰れそうにありませんね」

かすみ「着替えを持って来て正解でした」



ザパァ~ン

エマ「ふ~気持ちいい~」

かすみ「流石に2人一緒に入ると窮屈ですね……」

エマ「わたしの家のお風呂も小さくてさ」

エマ「こうやって皆でくっついて入っていたよ」

エマ「よくママが抱っこしてくれていたんだ、こんな風に」ムギュッ

かすみ「うわっ、苦しいですよ」シロクロ

エマ「ママもぎゅう~ってして」

かすみ「はいはい、ぎゅう~」ギュウッ

かすみ(これは大きな子供ですねぇ)

かすみ「いい子、いい子ですね」ナデナデ

エマ「ふふっ、くすぐった~い」キャッキャッ

65: 2020/05/05(火) 20:48:26.67 ID:R6eLv4Nm
エマ「あぁ~楽しかったぁ」ホカホカ

かすみ「つい長湯してしまいましたね、ちょっとのぼせたかも……」

エマ「誰かと一緒にお風呂入るの久し振りだったからはしゃいじゃった」

かすみ「湯冷めしない内に髪を乾かさないといけませんね」



ブオォーッ

エマ「わっぷ!?」バサッ

かすみ「ご、ごめんなさい。大丈夫ですか?」

エマ「ううん、いいよ。平気」

かすみ「人の髪を乾かすのって思った以上に難しいなぁ」ブオォー

かすみ「エマ先輩は三つ編みをほどくと結構髪長いし、大変ですね」ブオォー

エマ「でもこうやって乾かしてもらうといいね、自分とはまたやり方が違うから面白いよ」

かすみ「そう言っていただけると……」ジーッ

かすみ「―エマ先輩の髪って、キレイですね」

エマ「そうかな?あまり褒めてもらった事ないから嬉しいな」

かすみ「かすみんの次にキレイな髪です、自信を持っていいですよ」ブオォー

エマ「あはは、やっぱりママには敵わないなぁ」

エマ「う~ん、気持ちいい~」

かすみ「だんだんコツが掴めてきましたよ、お母さんもこうやって覚えていったんですねぇ」ブオォー

かすみ「―こんなもんかな、どうですかね」

エマ「うん、バッチリ乾いてるよ。流石ママ」

かすみ「ふふん、もっと褒めるがいいです」ドヤァ

67: 2020/05/05(火) 21:01:05.99 ID:R6eLv4Nm
かすみ「では、明日も学校がある事ですしそろそろ寝ますか」

エマ「うん、今日はママと一緒に寝られる~」

かすみ「寝る前にトイレ行かなくて大丈夫ですか?」

エマ「むっ、そこは子供扱いしなくてもいいんじゃないかな」

かすみ「あ、失礼しました。私はいつも寝る前に行ってるので」

かすみ「ちょっと行ってきますね」




かすみ「それじゃ、電気を消しますね。おやすみなさい」

エマ「待って、真っ暗じゃわたし寝られないの。豆電球だけ点けて、お願い」

かすみ「そうですか、まぁ豆電球くらいならいいか」カチッ

かすみ「では、おやすみなさい」

エマ「おやすみ、ママ」ムギュウ~ッ

かすみ(結局寝る時もこうしてくっつく……私潰されないかなぁ)

エマ「―すぅ……すぅ……」

かすみ「もう寝ちゃった、彼方先輩並みだな」

かすみ(寝顔は本当に無邪気な子供そのものですねエマ先輩)

かすみ「ふわ……私も寝よ」

69: 2020/05/05(火) 21:11:57.87 ID:R6eLv4Nm
エマ「ねぇ……ねぇちょっとママ……」チョンチョン

かすみ「ん……エマ先輩?どうしたんですかぁ?」

エマ「……トイレ」

かすみ「は?」

エマ「トイレ……行きたいの、付いて来て」

かすみ「トイレなんてすぐそこじゃないですか」

エマ「おばけが出たらどうするの!?1人じゃ怖いよ、お願いママぁ」

かすみ(もしかして、子供になりきったあまり『赤ちゃん返り』したのかな?)

かすみ「わかりましたよもう……」ムクリ




エマ「ママ?そこにいるよね、ママ?」

かすみ「いますよ、いますから心配しないで」

エマ「―えへへ、ごめんなさい」ガチャ

かすみ「だからあれほどトイレは大丈夫ですかって言ったのに」

エマ「いつもは起きないんだけど今日はなぜか急に行きたくなっちゃって」バシャバシャ ジャーッ

エマ「おまたせ、もうひと眠りしよ」

かすみ「今度は起こさないでくださいよ……」

71: 2020/05/05(火) 21:31:03.65 ID:R6eLv4Nm
かすみ「……ん」

かすみ「んん~ふわぁ~」チラッ

かすみ「まだ5時半……早く目が覚めたな」

かすみ「―あれ、エマ先輩」

エマ「あ、おはようかすみちゃん。早起きだね」

かすみ「おはようございます、―って、ママって呼ばないんですか?」

エマ「ふふ、昨日いっぱい甘えたからしばらくは大丈夫だよ」

かすみ「しばらく、と言う事はまた甘えたくなると言う事ですね」

エマ「てへ、バレちゃったかぁ」

エマ「かすみちゃんのおかげで昨日は故郷のママと一緒にいたような気分になれたよ」

エマ「家族に会えなくて寂しいなんて言ったけど、わたしにはかすみちゃんや同好会の皆がいる」

エマ「故郷から離れたニッポンにいてもわたしは1人じゃないって気付いた」

エマ「それを教えてくれたのはかすみちゃん」

エマ「ずっとわたしのそばにいてくれてありがとう」

エマ「これからも、改めてよろしくね」

かすみ「エマ先輩……」

かすみ「はい、私の方こそよろしくお願いします」

エマ「たまにはかすみちゃんも、わたしに甘えてもいいんだよ」

かすみ「か、かすみんはもう大人ですけど!?」

かすみ「……でも、たまに甘えたくなる時があります」

かすみ「その時は……甘えさせてください」

エマ「あはは、お互い甘え甘やかして行こうね」

72: 2020/05/05(火) 21:47:26.96 ID:R6eLv4Nm
エマ「朝ご飯も食べたし、このまま一緒に学校に行こうか」

かすみ「学校に着くまでに誰かに見られないといいですけど……」



果林「あら、エマにかすみちゃん」

エマ「おはよう果林ちゃん、璃奈ちゃん」

璃奈「珍しい組み合わせ、どうして寮の方から2人一緒に来たの?」

かすみ「げっ?果林先輩にりな子……」

エマ「実は昨日かすみちゃんが泊まりに来てさ」

エマ「ママになってもらってたんだよ。ね、かすみちゃん」

かすみ「ちょ!?エマ先輩」

果林「え?ママですって?」

璃奈「聞き捨てならないセリフ、詳しい話は署で聞かせてもらおうか。璃奈ちゃんボード『コッペパン食うか?』」

果林「私も気になるわね……昨日はエマに甘えゲフンゲフン会えなかったし」

璃奈「さぁ……」ジリジリ

果林「なにをしてたのか教えなさい」ジリジリ

かすみ「あわわわわ……」

かすみ「エマ先輩!!助けてくださ~い!!」

エマ「わたし、もしかしてマズイ事言っちゃった?」キョトン

75: 2020/05/05(火) 22:11:31.69 ID:R6eLv4Nm
かすみ「りな子、ホットケーキ焼けたよ」

璃奈「ありがとう、それじゃさっそく」

璃奈「あーん」

かすみ「やっぱりこうなるんだ……」

かすみ「はい、あーん」スッ

璃奈「―はむっ、うん……かすみちゃんに食べさせてもらうのも悪くない」モグモグ

璃奈「同い年の娘に母性を見出だすとは思わなかった」

璃奈「かすみちゃん、おかわり」ズイッ

かすみ「まさかりな子の面倒まで見る事になるなんて……」



果林「かすみちゃん‼」ガバッ

かすみ「うわぁっ!?いきなりなにするんですか!?」

果林「はぁ、エマの言った通りかすみちゃんの胸は落ち着くわね」スリスリ

果林「私の頭も撫でてちょうだい」

かすみ「わ、わかりました……」ナデナデ

果林「あぁ~気持ちいいわぁ、かすみちゃんに甘えるのもアリね」ウットリ

かすみ「なんでこんな事に……」

かすみ「もう、しょうがないなぁ」

かすみ「こうなったらかすみんママがまとめてかわいがってあげますよぉ‼」ヤケクソ

かすみ「いい子ですね果林先輩~」ギュウ~

果林「ああぁ~ママぁ~」

76: 2020/05/05(火) 22:16:13.59 ID:R6eLv4Nm
終わりです。以前書いたSSのコメントにかすみんにバブみを感じるとあったのでかすみんママの需要はあるのかなと思って書いてみました。最後まで読んでいただきありがとうございました。

78: 2020/05/05(火) 22:19:09.12 ID:V/j45/k2
ママネタはやりまくるずら

79: 2020/05/05(火) 22:20:33.31 ID:Wjp69OT7
果林さんの威厳はボロボロ

81: 2020/05/05(火) 22:27:21.59 ID:4rR2F6SI
果林ぱいせんがみんなの赤ちゃんになるSSはよ

84: 2020/05/05(火) 22:29:22.88 ID:lKWppkHH
かすみんママってすげえわ

90: 2020/05/05(火) 23:35:05.24 ID:sh+ot3xp
あなたは最高です!おつ

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1588665015/

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