【SS】姫乃「す、スイス!?>>3!?」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


1: 2021/04/18(日) 00:22:40.13 ID:kZY2Li69
スイス「うん>>3!!」

3: 2021/04/18(日) 00:24:07.23 ID:ekobghvt
私とデートしてください

5: 2021/04/18(日) 00:29:22.55 ID:kZY2Li69
姫乃「えっ!?エマさん...じゃなかったスイスとデートを!?」

エマ「逆だよ姫乃ちゃん。姫乃ちゃんが姫小路綾乃になっちゃうぐらい逆だよ。わたしの名前はエマだよ」

エマ「そう、デート。あのね、>>8へのチケットがちょうど一枚余っちゃってね」

エマ「誰に聞いても暇じゃないって。果林ちゃんも彼方ちゃんも」

エマ「だから、姫乃ちゃんと一緒に行きたいんだけど、どうかな?」

姫乃「うぅ...スイス、なんて優しい人なんでしょうか?」

姫乃「それに>>8だったら色々な事できるし、いいでしょう、行きます!」

8: 2021/04/18(日) 00:31:58.31 ID:CHNw/BdU
ホグワーツ

14: 2021/04/18(日) 00:36:48.61 ID:fB/nW4zS
姫乃「ホグワーツ一度行ってみたかったんです!」

姫乃「大阪にあるのじゃなくて、今日は本物に行けるんですね!ありがとうスイス!」

エマ「ふふっ、どういたしまして」

姫乃「あれ?ホグワーツってイギリスじゃ...」

姫乃「つまり海を越えて...飛行機に乗らないと」

エマ「ふっふーん、綾乃ちゃんおくれてる!」

エマ「私達が行くのは魔法の学校!当然移動方法も魔法に決まってるでしょ!パスポートも飛行機もいらないよ!」

姫乃「わぁ...これが魔法の乗り物...」

エマ「これはね、>>16って言う名前なの」

姫乃「へぇ...>>16かぁ」

16: 2021/04/18(日) 00:38:15.20 ID:aU4QK1W/
カリンチャン

18: 2021/04/18(日) 00:44:00.52 ID:fB/nW4zS
姫乃「ちょっと待って、スイス今なんて」

エマ「カリンチャンだよ」

姫乃「?」

カリンチャン「ホグワーツまで連れて行けばいいのはこの二人かしら?」

エマ「うん、今日はよろしくね、カリンチャン」

カリンチャン「任せて頂戴」

姫乃「いやいやいや、どう見ても果林さんですよね!」

カリンチャン「果林?誰かしら?」

姫乃「え?え?これ私がおかしいの?」

カリンチャン「二人とも、私に捕まって」

カリンチャン「落ちたら別料金よ」

エマ「はーい」ギュッ

姫乃「捕まるって、ハーネスとかなしで、生身で!?落ちるってなんですかスイス!?」

カリンチャン「あなたさっきからごちゃごちゃうるさいわね。乗るの乗らないの?どっちなの?」

姫乃「は、はい!乗ります!」ギュッ

カリンチャン「じゃあ行くわよ!」

カリンチャン「ウィンガーディアムレビオーサ」ぽわわ

20: 2021/04/18(日) 00:48:53.04 ID:fB/nW4zS
姫乃「はぁ...はぁ...すっごく怖かったですぅ...」

姫乃「あんなビュンビュン、高所を...」

エマ「ふぅ...疲れたねぇ綾乃ちゃん」

姫乃「す、スイスはどうしてそんなにピンピンしてるんですか...?」

エマ「あっ、疲れちゃった?」

エマ「バタービール一杯飲んで、リラックスしよっか」

姫乃「バタービール?あっ...ここは!」

エマ「そう、イギリスのホグワーツ到着だよ!」

姫乃「ここが、ホグワーツ...」

姫乃「....うわっ」どしん

???「どさっと道の真ん中に突っ立てるんじゃないよ」

???「マルフォイ様のローブが汚れてしまったじゃないか、どうしてくれる!」

姫乃「えっ?えっ?」

21: 2021/04/18(日) 00:56:56.49 ID:fB/nW4zS
マルフォイ「おい、そこの東洋人のお前、俺のローブが傷ついたと言ってる!どうしてくれるんだ!」

姫乃「あっ、すみません...なんか英語よくわかんないけど謝っときます!すみません」

マルフォイ「お前、英語も満足に喋れないのか?やっぱりサルじゃないか」

マルフォイ「金を出せ!」

姫乃「へ?」

マルフォイ「金を出せと言っている!」

エマ「ちょっと待って、それ以上は」

マルフォイ「なんだ貴様は?ウィズリーみたいな惨めな赤毛だな。どうせマグルだろ」

エマ「マグルとか関係ないよね今は。姫乃ちゃんも謝ってるんだから許してあげてよ」

マルフォイ「なんだ?こいつの連れ添いか?つけ上がりやがって」

マルフォイ「どうせマグル相手だ。魔法の一つ二つでびびって逃げてくだろう」

マルフォイ「アレスト・モメンタム!(動きよ止まれ!)」

エマ「うわーっ!!」

22: 2021/04/18(日) 00:59:37.62 ID:fB/nW4zS
エマ「なんちゃって」けろり

マルフォイ「き、貴様!マグルの癖に魔法が通用しないだと?」

エマ「ほら、姫乃ちゃんも謝ってるんだから、許して」

マルフォイ「で、でも...」

エマ「許して」

マルフォイ「は、はぃ...そこの東洋人、今日は許してやるからな!」

エマ「はい、この件はこれでおしまい」

姫乃「た、助かったぁ...」

エマ「変な人に絡まれちゃったけど、バタービール飲みに行こう」

姫乃「は、はい...」

23: 2021/04/18(日) 01:01:22.87 ID:fB/nW4zS
姫乃「バタービールといいつつも、香辛料の味がするのですね」

エマ「んー、美味しい」ごくごく

エマ「もう一杯飲みたいけど、割高だからいいや」

エマ「姫乃ちゃん、ホグワーツでどこ行きたい?」

姫乃「じゃあ>>25に行きたいです!」

25: 2021/04/18(日) 01:04:21.94 ID:DV3cVGDD
秘密の部屋

26: 2021/04/18(日) 01:11:14.47 ID:fB/nW4zS
姫乃「わ、私、秘密の部屋に行きたいです」

エマ「秘密の部屋って女子トイレ地下の、おっきな蛇がいる部屋?」

姫乃「はい!」

姫乃(クフフ...秘密の部屋にはバジリスクがいて、バジリスクは目を合わせたものを石化させますぅ)

姫乃(バジリスクに会う前に、私だけ先に帰って、スイスを石化すれば...)

姫乃(果林さんは私のもの)

姫乃(ひーめひめひめwww)

エマ「で、地下一階の女子トイレは...こっち」

姫乃(くふふ、楽しみです!)

27: 2021/04/18(日) 01:15:15.61 ID:fB/nW4zS
姫乃「わぁ...豪勢なトイレ」

エマ「シャー...シャー...シャー!」

トイレ「ゴゴゴゴ!」

姫乃「すごい、スイスってパーセルタングだったんですね!」

エマ「ううん、これは歩夢ちゃんに教えて貰ったの。ほら、歩夢ちゃんって蛇飼ってるから」

姫乃「へ、へぇ...」

エマ「ほら、早く降りるよ」

姫乃「は、はい」

28: 2021/04/18(日) 01:20:31.66 ID:fB/nW4zS
姫乃「うぅ...怖い...」

エマ「大丈夫?」

姫乃「大丈夫です...」

ずずっ...ぴちゃ...ぴちゃ...

姫乃「ひぃっ!」

姫乃「ば、バジリスク...」

エマ「水のように優しく?」

姫乃「花のように激しくって違います!」

姫乃「スイス、先歩いてくれませんか...?」

エマ「いいよ」

姫乃(さて、スイスを先頭に立たせました)

姫乃(このまま、後退り、後退り...)

ずずっ...ピチャッ

姫乃(う、後ろから音がする!?)

姫乃「!?!?!!」

29: 2021/04/18(日) 01:25:32.32 ID:fB/nW4zS
バジリスク「...!!」

姫乃「ぎゃぁああああ!」

エマ「姫乃ちゃん!」

エマ「姫乃ちゃん、落ち着いて!」

姫乃「バジリスクですぅ!私姿見ちゃいました!見ちゃいました!固まっちゃう!石になっちゃう!」

エマ「だから姫乃ちゃん落ち着いて」

エマ「スクールアイドルに魔法は通用しないんだよ」

姫乃「...へ?」

エマ「だから姫乃ちゃんも私も石になってないでしょ?」

姫乃「本当だ...石になってない」

エマ「それにバジリスクちゃんだっていい子なんだから」

エマ「よしよし~」

バジリスク「♡♡」

姫乃「なんでしょうこの光景...例のあの人が見たらひっくり返りそうです...」

エマ「バジリスクちゃん驚かせてごめんね、ありがとう。バイバイ!」

バジリスク「...!」尻尾フリフリ

31: 2021/04/18(日) 01:27:40.21 ID:fB/nW4zS
姫乃(ぐぬぬ...失敗してしまいました...)

姫乃(っていうか何?スクールアイドルは魔法が効かない!?)

姫乃(マジで!?)

エマ「姫乃ちゃん、姫乃ちゃん、次はここ行きたいんだけど」

姫乃「はぁ...>>32ですか...」

32: 2021/04/18(日) 01:32:03.19 ID:8Rdp1Uz3
アズカバン

46: 2021/04/19(月) 00:14:45.42 ID:dp90Dro3
姫乃「アズカバン!?」

エマ「うんアズカバン」

姫乃「アズカバンって、あの、北海の監獄!」

姫乃「なんでそんなところにスイスは行きたいんですか?」

エマ「うーん、昔私にちょっかい出してきた口りコン魔法使い(笑)が収容されててね」

エマ「今どうしてるのかなぁって」

姫乃「そんなふらっとした気持ちで言っていい場所かはわかりませんが、アズカバンには興味があります」

エマ「ほんと!じゃあ行こっか」

48: 2021/04/19(月) 00:21:11.52 ID:dp90Dro3
姫乃「アズカバンは北海のどこか、つまりノルウェーの方まで行かないと行けないんですよね?移動はまた果林さんに乗って?」

エマ「北海のあたりはそうだなぁ...日本生まれの姫乃ちゃんにとっては少し寒いかも。厚着した方がいいよ」

エマ「それで、次はヒッポグリフに乗ってくから安心して」

姫乃「ヒッポグリフ...うわぁおっきな怪物ですぅ」

姫乃「体は馬、背中に羽が生えてて...」

姫乃「顔は...って果林さん!?」

ヒッポグリフカリンチャン「何か問題でも?」

姫乃「大ありです!この世界の移動方法はもっとファンシーなものであって...例えば空飛ぶ箒とか自動車とか!!」

姫乃「なんでハグリットの飼ってるヒッポグリフじゃなくて果林さんなんですか!!」

ヒッポグリフカリンチャン「世の中には知らない方が良いこともあるのよ」ドヤア

姫乃「ドヤ顔で言わないでください!」

49: 2021/04/19(月) 00:26:21.86 ID:dp90Dro3
エマ「姫乃ちゃん、そろそろしないと時間になっちゃうから、早く乗って」

姫乃「ちょっと不服ですけど、お金のためなら仕方ない...ポンド下落してるし...」

ヒッポグリフカリンチャン「それじゃあ行くわよ!それっ!」バサバサ

エマ「ひゃー、気持ちいいね!」

姫乃「そういえば、さっきスイスが言ってた事って...」

エマ「気になる?」

姫乃「少し...」

50: 2021/04/19(月) 00:34:53.58 ID:dp90Dro3
エマ「知ってる?男の人はある条件を30歳まで満たして居ると魔法使いになっちゃうんだって!」

エマ「生来の魔法使いじゃない人でも、稀に魔法が使える人いるけど、それと同じなんだって」

姫乃「へ、へぇ...それとスイスになんの関係が...」

エマ「確か10歳の頃だったかなぁ...」

エマ「その例の魔法使いが人間界で騒ぎを起こしたの」

エマ「その内容が...」

エマ「姿表しっていう瞬間移動の魔法を使って、女の子の下着姿やお風呂を覗き見て...」

エマ「ほんっとゲス野郎だよね。人間界では姿表しがあまり制限されてないからってさ」

エマ「それでね、手を出した口りコンはこの世界的にもポリコレ的にもアウトなの」

エマ「魔法界でも刑罰が厳しいから一発でアズカバン送りってわけ」

エマ「まぁ、ゲス野郎の最後としては相応しい場所だよね」

姫乃「す、スイス人変わってません?」

51: 2021/04/19(月) 00:39:49.73 ID:dp90Dro3
ヒッポグリフカリンチャン「さて、着いたわよ。ここが北海の監獄、アズカバン」

エマ「カリンチャン、ありがとう。道に迷わないでえらいえらい」

ヒッポグリフカリンチャン「空には道がないんだから当然迷わないわよ。二点しかないんだから」

エマ「そっかぁ。はい、これお代」

ヒッポグリフカリンチャン「毎度あり!」

姫乃「ここがアズカバン...」

姫乃「暗くて、寒くて...濃い黒い霧がたくさんかかってます...」

姫乃「ぶるぶる。見てるだけで身震いが...」

エマ「看守さんに中を案内してもらえるみたい。行こう」

姫乃「は、はい」

52: 2021/04/19(月) 00:50:58.46 ID:dp90Dro3
看守「...ここが最後の場所です」

看守「ここでは古の魔法使いが、人間や魔法使いを拷問にかけ、人体実験を行なっていた場所だとか...」

姫乃「...ひえっ」

看守「現在では拷問器具は取っ払われて、部屋だけ残っていますが、どうにも雰囲気というものがよくありませんね」

エマ「うーらーめーしーやー」

姫乃「ひぃっ!」

エマ「ふふっ、姫乃ちゃん驚いてくれた!」

姫乃「ってスイス、驚かさないで!」

看守「あはは」

看守「ふぅ...」

看守「表面的に案内できるのはここまでです。あとはディメンター(吸魂鬼)と呼ばれる奴らの監視化なので、これ以上は自己責任になります」

エマ「はい。理解しています。この先には私一人で行かせてもらいます」

エマ「姫乃ちゃん、ちょっと待っててね」

姫乃「スイス、一人で行くのですか?」

エマ「これは私なりのケジメだから...」

姫乃「...わかりました」

看守「どうぞこちらで私と一緒にお待ちしていましょう」

看守「赤毛のお嬢さんはスクールアイドルです。ディメンターもへっちゃらでしょう」

53: 2021/04/19(月) 01:01:09.23 ID:dp90Dro3
おじさん「あぅ...う...」

エマ「おじさん、エマだよ、わかる?」

おじさん「うぅ...」

エマ「おじさん、おじさん...!」

エマ(小児犯罪者が収監されてるなんて真っ赤な嘘)

エマ(本当は例のあの人のレジスタンスだった私のおじさんが収監されてるから)

エマ(アズカバンは収容されたが最後...段々と発狂して行って、最後には...)

エマ「おじさん、私スクールアイドルになったんだよ...」

エマ「例のあの人に負けないから!スクールアイドルは魔法が効かないの!だからね」

おじさん「あぅ...」

エマ「だからね、待っててね!」

54: 2021/04/19(月) 01:05:13.18 ID:dp90Dro3
エマ「ごめんね、姫乃ちゃん、待った?」

姫乃「全くですよ!遅すぎますぅ!」

看守「おやまぁ、赤毛のお嬢さん、芯のお強い方で」

エマ「看守さん、今日はありがとうございました!」

看守「いえいえ、お二人はこれからホグワーツに戻られるのですか?」

エマ「はい!ホグワーツに戻って>>55に行きます」

姫乃「>>55!私行きたかったんですぅ!」

55: 2021/04/19(月) 01:17:08.70 ID:JRMlwavN
禁じられた森

61: 2021/04/20(火) 00:22:10.15 ID:yDxG/OY6
エマ「てな訳で禁じられた森にやってきたよ」

フクロウ「ホウホウ」

姫乃「うわぁ...暗くて、きみが悪い」

姫乃「でもしっとりとしてて、ちょっと好奇心をくすぐられます」

エマ「わかる?しっとりとしててワクワクするよね!」

エマ「あっ、姫乃ちゃん見て、ユニコーン!」

姫乃「ユニコーン?お台場に飾られてるのではなく?」

エマ「違う違う!ロボットじゃなくて、生物のユニコーンだよ!」

ユニコーン「ヒヒーン」

姫乃「あっ、ちょっと私は遠慮しておきます」

エマ「?」

62: 2021/04/20(火) 00:27:35.64 ID:yDxG/OY6
エマ「でもほら、幻獣に会えたんだからピースピースのセルフィーだよ」

ユニコーン「ヒヒン」パシャ

エマ「わー、ユニコーンさんも笑顔」

姫乃「わ、私はその...」

姫乃「ユニコーンはちょっと」

姫乃「遠慮しておきます」

エマ「そっかぁ。残念」

ユニコーン「ヒヒン(どうせなら背中乗る?)」

エマ「ユニコーンさん背中乗らせてくれるの?いいの?」

エマ「わー、馬に乗るのも久しぶりだなぁ。スイスにいた頃は鞍ありで乗ってたけど、そのまま乗るのって難しいんだよなぁ」

ユニコーン「ひっひっひん!(美人さんに乗ってもらって俺も嬉しい)」

エマ「わー、視界が高い」

エマ「ユニコーンさん、満足満足」

ユニコーン「ヒヒン」

64: 2021/04/20(火) 00:32:47.83 ID:yDxG/OY6
エマ「ユニコーンさんバイバイ~」

姫乃「さ、さようなら~」

姫乃(ふぅ...伝承じゃその角で腹を裂かれるとかなんとか聞いてたけど、優しい性格の個体に会えたみたいで...)

パカラッパカラッ

姫乃「...ん?」

姫乃「スイス、さっきユニコーンはどこに行きましたか?」

エマ「あっちの方向だよ」

姫乃「あっち...別の方向から蹄の音がします」

姫乃「まさか、別のユニコーンが私を襲いに!」

姫乃「ぎゃー!!」

エマ「ひ、姫乃ちゃん、そっちは危ないよ!」

66: 2021/04/20(火) 00:36:46.35 ID:yDxG/OY6
パカラッパカラッ

姫乃「うぎゃ~!」

パカラッパカラッ

姫乃「ひぃ!」

姫乃「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

パカラッパカラッ

???「君、そっちへ行ってはいけない!」

姫乃「へ?喋った?」

フィレンツェ「私はケンタウロスのフィレンツェ」

フィレンツェ「君、そっちへ行ってはいけないよ」

姫乃「け、ケンタウロス?」

67: 2021/04/20(火) 00:39:54.77 ID:yDxG/OY6
エマ「おーい、待ってよぉ!」

エマ「はぁ、はぁ...姫乃ちゃん足早すぎ!」

フィレンツェ「君も人間じゃないか、どうして禁じられた森に?」

エマ「わわっ、ケンタウロスさんだ!」

姫乃「あっ、スイス、この人が私を追いかけていたみたいで...」

フィレンツェ「追いかけていたも何も、人間がここにいてはいけない!」

フィレンツェ「帰り道を教えてあげるから早く出るんだ!」

エマ「でも私まだここに!」

フィレンツェ「でもじゃない!ここには恐ろしいものがたくさんいるんだ!」

エマ「は、はぃ」

69: 2021/04/20(火) 00:44:06.60 ID:yDxG/OY6
フィレンツェ「いいかい、この先大きなオークの木がある。その下の看板通りに進めばいいさ」

エマ「はーい」

姫乃「はーい」

フィレンツェ「それじゃあ」パカラッパカラッ

姫乃「....」

姫乃「魔法界にもいい人はたくさんいるんですね」

姫乃「今回は叱られちゃったけど...」

エマ「うん...」

エマ「あっ、おっきなオークの木だ...」

エマ「フィレンツェさんは看板通りに進めって言ってたけど...」

姫乃「看板が折れてますね...」

姫乃「どっちに進もう...」

エマ「うーん、右がいいと思う。迷っても、またフィレンツェさんが見つけてくれると思うし」

姫乃「そうですね...」

70: 2021/04/20(火) 00:51:04.56 ID:yDxG/OY6
姫乃「暗いですぅ...まだ森から出ません」

エマ「暗くて、なんだかさっきよりもどんよりした所に出ちゃったね」

カサカサ...カサカサ

エマ「あっ、あそこ窪地になってるし、ちっちゃな洞窟が見えるよ」

姫乃「窪地?なんでそんなにスイスはテンション上がってるんですか?」

エマ「いざとなったら造営ができて、あそこで夜を過ごせる!」

姫乃「ってこの森から出れてないじゃないですか!一泊するなんて!」

カサカサカサカサ

姫乃「カサカサ言ってますし!ほら!」

姫乃「ん?カサカサ?」

姫乃「...」地面を見る

姫乃「ひっ!大きな蜘蛛!」

エマ「あー!貴重なタンパク質!」

姫乃「貴重なタンパク質じゃないですスイス!そこら中に!うじゃうじゃ!」

姫乃「...!!!!」

72: 2021/04/20(火) 00:57:22.80 ID:yDxG/OY6
巨大蜘蛛アラゴグ「こんな夜明け前に獲物が2匹」

姫乃「ひっ、ひぃ!」

巨大蜘蛛アラゴグ「ハグリットからの差し入れか?いや、彼は人間が大好きだからそんな事はあるまい」

巨大蜘蛛アラゴグ「さすれば流浪の者という訳か...食ってもいいだろう」

エマ「わー、でっかいタンパク質の塊!」

姫乃「こ、この際までそんな呑気な!!」

姫乃「ひっ!」

エマ「どうしたの?」

姫乃「上っ!上っ!」

子犬サイズの子蜘蛛達「たら~」

エマ「姫乃ちゃん、これって、もしかしてやばい?」

姫乃「もしかしなくてもやばいです!スイス逃げますよ!!」

エマ・姫乃「うぎゃ~」

巨大蜘蛛アラゴグ「ものども、逃すな!」

蜘蛛達「カサカサ!」

73: 2021/04/20(火) 01:03:23.14 ID:yDxG/OY6
蜘蛛達「シャー!シャー!」

姫乃「うぅ...後は崖、目の前には蜘蛛」

エマ「知ってる!これって灯台下暗しって慣用句使うんだよね?」

姫乃「違います!風前の灯火です!絶対絶命です!」

エマ「...ちらっ」

姫乃「スイス!こんな時まで何時計確認してるんですか?」

姫乃「死亡推定時刻ですか?」

エマ「違うよ!姫乃ちゃん、絶対助かるから、この崖から飛び降りよう」

姫乃「頭おかしいんじゃない?」

エマ「つべこべ言ってる暇はないよ!」

蜘蛛「シャー!ガバッ!」

エマ「いまだっ!飛び降りて!」ぴょん

姫乃「うぅ!」ぴょん

74: 2021/04/20(火) 01:08:57.03 ID:yDxG/OY6
姫乃「おかーさーん!」どこっ

姫乃「あれっ?痛くない?」

エマ「ふふっ、ありがとう、カリンチャン」

カリンチャン「全く、二人とも無茶するわね。私が迎えに来なければ、あなた達蜘蛛に食べられてたわよ」

姫乃「う、浮いてる...」

カリンチャン「箒と魔法で私がキャッチしたの」

カリンチャン「ほら、改めて箒に座って」

姫乃「は、はい」

姫乃「スイスはこの事を知ってて?」

エマ「うん、定時になったら場所を問わずカリンチャンが迎えに来てくれるサービスがあってね、それを利用したの!」

エマ「さっきは危なかったね、死ぬ所だった」ケロッ

姫乃「そんなケロッと言わないでください!本当に命の危機だったんですから!」

カリンチャン「ちょっと、箒の上で騒がないで!」

姫乃「す、すみません」

75: 2021/04/20(火) 01:13:53.19 ID:yDxG/OY6
姫乃(ホグワーツ旅行の最後の最後で、箒に乗って空を飛ぶ。ようやく魔法使いらしい事できたな...)

カリンチャン「あら、3人も乗ってるからかしら?ちょっと箒のスピードが遅いわね」

カリンチャン「まあ5人乗っても平気って言ってたし、ゆっくり飛行しましょう」

エマ「わぁ...なんて綺麗なんだろう」

姫乃「わぁ!」

カリンチャン「あれはロンドンね、あっちにあるのが首相官邸とエリザベス女王の邸宅よ」

姫乃「夜空もいいですが、人間の作り出した光も素敵ですね」

カリンチャン「そうね...今日は姿を消す魔法も使って、もうちょっと低く飛んでみましょう」スイー

エマ「本当!」

カリンチャン「えぇ、サービスよ」

76: 2021/04/20(火) 01:18:58.05 ID:yDxG/OY6
姫乃「着いた!」

エマ「ん~!やっぱり日本は醤油のにおいがする!」

姫乃「それどう意味ですかスイス?」

カリンチャン「それじゃあまたの利用を期待しているわ。旅行は家に帰るまでが旅行よ。気をつけて」

カリンチャン「さようなら」?

エマ姫乃「さようなら」?

姫乃「今日は楽しかったです!」

エマ「私も!」

エマ「またホグワーツ旅行しようね!」

姫乃「はい!」

姫乃「そ、それでなんですけど、スイス...」

エマ「ん?」

姫乃「スイスの事名前で呼んでもいいですか?」

エマ「もちろん!」

姫乃「エ、エマさん!」

エマ「なーに日本ちゃん?」

姫乃「え~、ちょっとぉ!」

エマ「ふふっ、冗談だよ姫乃ちゃん」

姫乃「あはは」

エマ「うふふ」


おしまい

77: 2021/04/20(火) 01:21:00.36 ID:yDxG/OY6
ハリーポッターは不死鳥の騎士団まで小説で読んでいたので、ちょっとだけ知識があり、役立ちました

よくわからない安価SSにお付き合い頂きありがとうございます

79: 2021/04/20(火) 01:22:49.27 ID:smYW0GtJ

何だろう、面白いけど不思議な後読感

80: 2021/04/20(火) 01:35:41.43 ID:XQNbujRY
面白かった
いい安価裁きというかいいハリポタSSだった

81: 2021/04/20(火) 02:33:31.58 ID:TbyJQ3ZY

色んなシリーズのハリポタを思い出して懐かしくなったわ

83: 2021/04/20(火) 09:24:24.33 ID:+bKOCygW
乙をするのだポッター

82: 2021/04/20(火) 07:22:53.69 ID:81FyyuON

まさかハリポタssになるとはな

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1618672960/

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