3: 2021/06/09(水) 19:16:40.28 ID:l3RRpwtO
ぼっーと小さな明かりを見ていると、マッチ売りの少女を思い出す。
そう、その少女はマッチの明かりの中に、自分の幸せな夢を浮かべるのだ。
そう、その少女はマッチの明かりの中に、自分の幸せな夢を浮かべるのだ。
4: 2021/06/09(水) 19:17:21.46 ID:l3RRpwtO
一本目の明かり。
希 「穂乃果ちゃんなにしてるの?」
穂乃果 「あ、希ちゃん! 実は花陽ちゃんから折り紙の作り方を教えてもらってね、今は自分一人の力で頑張ってるの!」
希 「そういえば花陽ちゃんは折り紙が得意やったなぁ」
穂乃果 「うーんと、これを折って、ここを押さえるんだっけ?」 ムムム
希 (それにしても折り紙かぁ……)
希 (ウチも昔すごいやってたなぁ。やっぱり一人の時間が多かったからか、黙々と折り紙を折ってた)
希 「穂乃果ちゃんなにしてるの?」
穂乃果 「あ、希ちゃん! 実は花陽ちゃんから折り紙の作り方を教えてもらってね、今は自分一人の力で頑張ってるの!」
希 「そういえば花陽ちゃんは折り紙が得意やったなぁ」
穂乃果 「うーんと、これを折って、ここを押さえるんだっけ?」 ムムム
希 (それにしても折り紙かぁ……)
希 (ウチも昔すごいやってたなぁ。やっぱり一人の時間が多かったからか、黙々と折り紙を折ってた)
5: 2021/06/09(水) 19:18:13.63 ID:l3RRpwtO
穂乃果 「ぐぬぬ……ってあれ? 希ちゃん、そんなじっーと見て、もしかして希ちゃんもやりたいの?」
希 「えっ」
希 (そんなあからさまにジロジロ見てたかな……?/// 少し恥ずかしい///)
穂乃果 「よければ折り紙まだあるし、希ちゃんもやる?」
希 「いいん?」
穂乃果 「もちろん!」 パァァ
希 (って言っても正直折り紙をしていると昔のことを思い出しちゃうから……あまり乗り気ではないんやけど)
穂乃果 「はい! どうぞ!」 ニコッ
希 (この笑顔を見ちゃうと、な)
希 「えっ」
希 (そんなあからさまにジロジロ見てたかな……?/// 少し恥ずかしい///)
穂乃果 「よければ折り紙まだあるし、希ちゃんもやる?」
希 「いいん?」
穂乃果 「もちろん!」 パァァ
希 (って言っても正直折り紙をしていると昔のことを思い出しちゃうから……あまり乗り気ではないんやけど)
穂乃果 「はい! どうぞ!」 ニコッ
希 (この笑顔を見ちゃうと、な)
6: 2021/06/09(水) 19:20:21.99 ID:l3RRpwtO
希 「じゃあ早速……って言うても、ウチ折り紙をやったのってずっと昔やし、うまくできるかどうか」
穂乃果 「じゃあ穂乃果のやるの見ててよ!」
希 「うん、分かった」
穂乃果 「ここをこうして」 オリオリ
希 「ほぅ」
穂乃果 「それでここで少し曲げます」 オリオリ
希 「むむむ」
穂乃果 「それで後一手間かけたら完成なんだけど」 オリオリ
希 「なるほどなぁ」
希 (過程を見とるのに全然分からん)
穂乃果 「じゃあ穂乃果のやるの見ててよ!」
希 「うん、分かった」
穂乃果 「ここをこうして」 オリオリ
希 「ほぅ」
穂乃果 「それでここで少し曲げます」 オリオリ
希 「むむむ」
穂乃果 「それで後一手間かけたら完成なんだけど」 オリオリ
希 「なるほどなぁ」
希 (過程を見とるのに全然分からん)
7: 2021/06/09(水) 19:24:32.07 ID:l3RRpwtO
穂乃果 「ここを折って裏返したら完成なんだけど、何の折り紙か分かる?」
希 「……うーん、分からんなぁ。紙ひこうきとかみたいな単純なものではないようやし」
穂乃果 「正解は……」 オリオリ
穂乃果 「じゃーん! かんむりだよ!」
希 「おおっー! 王様が被るやつやん」
穂乃果 「そしてこれを希ちゃんの頭に乗せて」 ポンッ
希 「へっ?」
穂乃果 「あげちゃうよ! ふふ、希ちゃん似合ってる」 ニコッ
希 「そ、そうかな……///」
穂乃果 「うん!」
希 「……うーん、分からんなぁ。紙ひこうきとかみたいな単純なものではないようやし」
穂乃果 「正解は……」 オリオリ
穂乃果 「じゃーん! かんむりだよ!」
希 「おおっー! 王様が被るやつやん」
穂乃果 「そしてこれを希ちゃんの頭に乗せて」 ポンッ
希 「へっ?」
穂乃果 「あげちゃうよ! ふふ、希ちゃん似合ってる」 ニコッ
希 「そ、そうかな……///」
穂乃果 「うん!」
8: 2021/06/09(水) 19:26:39.77 ID:l3RRpwtO
希 (なんて良い子なんや、穂乃果ちゃん。ならウチも)
希 「悪いけどもう一個作ってくれん?」
穂乃果 「もう一個? 希ちゃんもっと欲しいんだ~」 ニヤニヤ
希 「まぁそれもそうなんやけど、今度こそは作り方を覚えて、今度はウチが穂乃果ちゃんにプレゼントしたいって思ってな?」 ニコッ
穂乃果 「ほへっ!?///」 カァァ
希 「顔真っ赤やけど熱?」
穂乃果 「う、うるさいよ希ちゃん!!///」
希 「悪いけどもう一個作ってくれん?」
穂乃果 「もう一個? 希ちゃんもっと欲しいんだ~」 ニヤニヤ
希 「まぁそれもそうなんやけど、今度こそは作り方を覚えて、今度はウチが穂乃果ちゃんにプレゼントしたいって思ってな?」 ニコッ
穂乃果 「ほへっ!?///」 カァァ
希 「顔真っ赤やけど熱?」
穂乃果 「う、うるさいよ希ちゃん!!///」
9: 2021/06/09(水) 19:28:44.38 ID:l3RRpwtO
二本目の明かり。
凛 「ここのラーメンは特にメンマが美味しいんだよ!」
希 「たしかに美味しいなぁ」 モグモグ
凛 「お気に入りのお店だから秘密にしたいところだけど……リリホワの絆で特別にゃ!!」
希 「ふふ、ありがとう凛ちゃん。でもリリホワの絆なら海未ちゃんも呼んだらよかったのに」
凛 「海未ちゃんは誘ったんだけど、規則正しい食生活をすべきだって説教されちゃって……」 ショボーン
凛 「ここのラーメンは特にメンマが美味しいんだよ!」
希 「たしかに美味しいなぁ」 モグモグ
凛 「お気に入りのお店だから秘密にしたいところだけど……リリホワの絆で特別にゃ!!」
希 「ふふ、ありがとう凛ちゃん。でもリリホワの絆なら海未ちゃんも呼んだらよかったのに」
凛 「海未ちゃんは誘ったんだけど、規則正しい食生活をすべきだって説教されちゃって……」 ショボーン
10: 2021/06/09(水) 19:30:49.58 ID:l3RRpwtO
希 「それは災難やったなぁ、よしよし」 ナデナデ
凛 「ちょ、希ちゃん!/// 凛を子供扱いしないで!///」
希 「子供扱いなんてしてないけどなぁ」 ナデナデ
凛 「なら頭撫でるのやめてよ!///」
希 「強いて言えば後輩扱いはしとるかも。凛ちゃんは可愛い後輩やからなぁ」 ナデナデ
凛 「うぅ……///」
凛 「ちょ、希ちゃん!/// 凛を子供扱いしないで!///」
希 「子供扱いなんてしてないけどなぁ」 ナデナデ
凛 「なら頭撫でるのやめてよ!///」
希 「強いて言えば後輩扱いはしとるかも。凛ちゃんは可愛い後輩やからなぁ」 ナデナデ
凛 「うぅ……///」
11: 2021/06/09(水) 19:32:57.81 ID:l3RRpwtO
希 「それにしてもここのメンマ本当に美味しいなぁ……甘いメンマってあるんやね。本当に好きな味やなぁ、あっ、凛ちゃんの一個もらお!」 スッ
凛 「にゃぁあぁぁぁ!!? 何するにゃぁぁ!!!!」
希 「美味い、美味い」 モグモグ
凛 「流石の希ちゃんでもこれは許せないにゃ!!!!」 プンプン
希 「さっきまでウチになでなでされて喜んでたくせに、ウチに勝てるん? 凛二等兵?」 ニヤニヤ
凛 「そ、そ、それは言わないでよ!!///」
希 「まぁまぁ、また一緒に来ようよ、ね?」
凛 「約束だよ!!」
希 「もちろん」 ニコッ
凛 「にゃぁあぁぁぁ!!? 何するにゃぁぁ!!!!」
希 「美味い、美味い」 モグモグ
凛 「流石の希ちゃんでもこれは許せないにゃ!!!!」 プンプン
希 「さっきまでウチになでなでされて喜んでたくせに、ウチに勝てるん? 凛二等兵?」 ニヤニヤ
凛 「そ、そ、それは言わないでよ!!///」
希 「まぁまぁ、また一緒に来ようよ、ね?」
凛 「約束だよ!!」
希 「もちろん」 ニコッ
12: 2021/06/09(水) 19:35:11.49 ID:l3RRpwtO
三本目の明かり。
にこ 「……!」
にこ (後ろから何者かの気配……!)
にこ 「誰っ!!!!」
希 「わしわし~~」 モミモミ
にこ 「にごぉぉぉぉおぉぉぉぉーーーーー!!!!」 ドタバタ
希 「うん、やっぱりにこっちのわしわしは昔からやってきたのもあって安心するね」 モミモミ
にこ 「そんなんで安心するな!!」 バッ
希 「あはは、ごめんって」
にこ 「……!」
にこ (後ろから何者かの気配……!)
にこ 「誰っ!!!!」
希 「わしわし~~」 モミモミ
にこ 「にごぉぉぉぉおぉぉぉぉーーーーー!!!!」 ドタバタ
希 「うん、やっぱりにこっちのわしわしは昔からやってきたのもあって安心するね」 モミモミ
にこ 「そんなんで安心するな!!」 バッ
希 「あはは、ごめんって」
14: 2021/06/09(水) 19:37:46.81 ID:l3RRpwtO
にこ 「もう本当希は昔から変わってないんだから」
希 「そんなに褒められても……///」
にこ 「褒めてない!!!!」
希 「それにしてもにこっち、みんな屋上にいるのになんで一人で部室で黄昏てるん? ついわしわししちゃったやん」
にこ 「ついわしわしする意味が分からないけど……別に黄昏てなんかないわよ。考え事してただけ」
希 「ふーん、考え事?」
にこ 「そうよ! まああんたには関係ないけどね」
希 「そんなに褒められても……///」
にこ 「褒めてない!!!!」
希 「それにしてもにこっち、みんな屋上にいるのになんで一人で部室で黄昏てるん? ついわしわししちゃったやん」
にこ 「ついわしわしする意味が分からないけど……別に黄昏てなんかないわよ。考え事してただけ」
希 「ふーん、考え事?」
にこ 「そうよ! まああんたには関係ないけどね」
15: 2021/06/09(水) 19:39:52.66 ID:l3RRpwtO
希 「……」
にこ 「……」
希 「昔のこと?」
にこ 「!」
希 「やっぱりまだ気にしてるんやね。昔のこと」
にこ 「……悪い?」
希 「いや……。まぁウチも似たようなもんやからね」
にこ 「お互いに傷を抱えてるってことね」
希 「そうやね。でも傷は癒せるものでもある」
にこ 「……」
希 「昔のこと?」
にこ 「!」
希 「やっぱりまだ気にしてるんやね。昔のこと」
にこ 「……悪い?」
希 「いや……。まぁウチも似たようなもんやからね」
にこ 「お互いに傷を抱えてるってことね」
希 「そうやね。でも傷は癒せるものでもある」
16: 2021/06/09(水) 19:42:13.03 ID:l3RRpwtO
にこ 「……」
希 「……変わってないこともたくさんあるけど、変わったこともたくさんある。良くも悪くも、今は昔の自分を認めてあげても良いんやない? ありがとう、お疲れ様って」
にこ 「……余計なお世話よ」
希 「それに過去も悪いことばかりやないよ? 昔からウチら親友やん?」 ニコッ
にこ 「……そうね」
希 「にこっちは相変わらず素直やないなぁ」
にこ 「うっさい!!!!」
希 「……変わってないこともたくさんあるけど、変わったこともたくさんある。良くも悪くも、今は昔の自分を認めてあげても良いんやない? ありがとう、お疲れ様って」
にこ 「……余計なお世話よ」
希 「それに過去も悪いことばかりやないよ? 昔からウチら親友やん?」 ニコッ
にこ 「……そうね」
希 「にこっちは相変わらず素直やないなぁ」
にこ 「うっさい!!!!」
17: 2021/06/09(水) 19:44:21.69 ID:l3RRpwtO
四本目の明かり。
ことり 「ふんふーん♪ ふんふん♪」 カキカキ
希 「へぇー、お絵かき?」 ヒョコ
ことり 「っ!? って希ちゃん!?」
希 「そんなに焦るん? ちょっとウチ落ち込むなぁ」
ことり 「あ、いや、そ、そんなつもりはなくて!」 アセアセ
希 「ふふ、知っとるよ」
ことり 「もう、希ちゃんの意地悪!!」 プンプン
ことり 「ふんふーん♪ ふんふん♪」 カキカキ
希 「へぇー、お絵かき?」 ヒョコ
ことり 「っ!? って希ちゃん!?」
希 「そんなに焦るん? ちょっとウチ落ち込むなぁ」
ことり 「あ、いや、そ、そんなつもりはなくて!」 アセアセ
希 「ふふ、知っとるよ」
ことり 「もう、希ちゃんの意地悪!!」 プンプン
18: 2021/06/09(水) 19:46:33.74 ID:l3RRpwtO
希 「それでそのお絵かきは……穂乃果ちゃんと海未ちゃんか」
ことり 「うん……。衣装を考えてたんだけどついつい遊んじゃった」
希 「本当に三人は仲良しやねぇ。羨ましいなぁ」
ことり 「……私は希ちゃんのこと大切に思ってるよ?」
希 「ふふ、知っとるよ、ありがとうことりちゃん。でもそういうことじゃなくて、昔からずっと一緒にいる親友というか……ほらウチ、転勤族やったから」
ことり 「希ちゃん……」
ことり 「うん……。衣装を考えてたんだけどついつい遊んじゃった」
希 「本当に三人は仲良しやねぇ。羨ましいなぁ」
ことり 「……私は希ちゃんのこと大切に思ってるよ?」
希 「ふふ、知っとるよ、ありがとうことりちゃん。でもそういうことじゃなくて、昔からずっと一緒にいる親友というか……ほらウチ、転勤族やったから」
ことり 「希ちゃん……」
19: 2021/06/09(水) 19:49:53.27 ID:l3RRpwtO
希 「だから幼馴染みとかつい羨ましくなっちゃったんよ。まあ言ってもしょうがないんやけどね」
ことり 「そんなことない!」
希 「へ?」
ことり 「ちょっと待ってて」 カキカキ
希 「?」
ことり 「えーと、ここをこうして」 カキカキ
希 (何か絵を描いてるみたいやけど……やっぱりことりちゃんは絵が素敵やなぁ)
希 (ってこれってまさか)
ことり 「そんなことない!」
希 「へ?」
ことり 「ちょっと待ってて」 カキカキ
希 「?」
ことり 「えーと、ここをこうして」 カキカキ
希 (何か絵を描いてるみたいやけど……やっぱりことりちゃんは絵が素敵やなぁ)
希 (ってこれってまさか)
20: 2021/06/09(水) 19:53:16.77 ID:l3RRpwtO
ことり 「はい! ことりと希ちゃんのツーショット!」 ニコッ
希 「これまた意外なプレゼントやね」
ことり 「あっ! 一応言っておくけど気を使って描いたわけじゃなくて本当に大切だと思ってるよ? だって」 ゴソゴソ
希 (バッグの中を漁ってる? もしかしてクッキーでもくれるんかな? あんまりリアクションできなかったけど、実はこの絵だけで十分なくらい嬉しいんやけど)
ことり 「ほら見て! こういうお絵かき、度々しちゃうんだ」 ニコッ
希 「!」
希 「これまた意外なプレゼントやね」
ことり 「あっ! 一応言っておくけど気を使って描いたわけじゃなくて本当に大切だと思ってるよ? だって」 ゴソゴソ
希 (バッグの中を漁ってる? もしかしてクッキーでもくれるんかな? あんまりリアクションできなかったけど、実はこの絵だけで十分なくらい嬉しいんやけど)
ことり 「ほら見て! こういうお絵かき、度々しちゃうんだ」 ニコッ
希 「!」
21: 2021/06/09(水) 19:56:42.92 ID:l3RRpwtO
希 (幼馴染み三人だけの絵じゃなく、凛ちゃんとのツーショットや、にこっちとのツーショット、ウチも含めてμ'sみんなとのツーショット絵がこんなにたくさん……)
ことり 「一緒にいる時間の長さってすごく大切なんだと思う。でも今は短くても、これからずっと仲良くできれば、すごく長くなると思うんだ」
希 「ことりちゃん……!」
ことり 「これからもよろしくね♪ 希ちゃん♪」
希 「もちろん! これからも仲良くしてな、ことりちゃん!」 ニコッ
ことり 「一緒にいる時間の長さってすごく大切なんだと思う。でも今は短くても、これからずっと仲良くできれば、すごく長くなると思うんだ」
希 「ことりちゃん……!」
ことり 「これからもよろしくね♪ 希ちゃん♪」
希 「もちろん! これからも仲良くしてな、ことりちゃん!」 ニコッ
22: 2021/06/09(水) 19:59:59.93 ID:l3RRpwtO
五本目の明かり。
真姫 「……」
希 「……」 カメラカマエ
真姫 「……言っておくけど、私は本を読んでるだけで、面白いことなんか起きないわよ?」
希 「知っとるよ」
真姫 「ならなんでカメラを回すのよ……」
希 「別に映像って面白いから撮るってものだけじゃないと思うんよ。何気ない日常を撮ったりもいいなぁって」
真姫 「そう……」
希 「うん」
真姫 「……」
希 「……」 カメラカマエ
真姫 「……言っておくけど、私は本を読んでるだけで、面白いことなんか起きないわよ?」
希 「知っとるよ」
真姫 「ならなんでカメラを回すのよ……」
希 「別に映像って面白いから撮るってものだけじゃないと思うんよ。何気ない日常を撮ったりもいいなぁって」
真姫 「そう……」
希 「うん」
23: 2021/06/09(水) 20:03:25.46 ID:l3RRpwtO
真姫 「……」
希 「……」
真姫 「希って寂しがり屋よね」
希 「えっ?」
真姫 「なんていうか、なんとなくだけど」
希 「真姫ちゃんらしくない解答やね」
真姫 「うーん、うまく言葉にできないのよ」
希 「なるほどなぁ」
真姫 「とりあえずカメラは恥ずかしいからやめてほしいんだけど……」
希 「真姫ちゃん、こんな可愛いんやからカメラに収めないと損かなって」
真姫 「ヴェェ!/// 可愛いってどういうことよ!///」 カァァ
希 「……」
真姫 「希って寂しがり屋よね」
希 「えっ?」
真姫 「なんていうか、なんとなくだけど」
希 「真姫ちゃんらしくない解答やね」
真姫 「うーん、うまく言葉にできないのよ」
希 「なるほどなぁ」
真姫 「とりあえずカメラは恥ずかしいからやめてほしいんだけど……」
希 「真姫ちゃん、こんな可愛いんやからカメラに収めないと損かなって」
真姫 「ヴェェ!/// 可愛いってどういうことよ!///」 カァァ
24: 2021/06/09(水) 20:06:29.60 ID:l3RRpwtO
希 「そのままの意味やけど」
真姫 「……っ///」
希 「顔がトマトみたいに赤いなぁ……どうしたん?」 ニヤニヤ
真姫 「うぅ……///」
真姫 (これは確信犯ね……!!)
真姫 「あのねぇ……」 ゴゴゴゴゴ
希 「あれ……もしかして怒ってる?」
真姫 「怒ってないからこっちに来て、東條希さん??」 ゴゴゴゴゴ
希 「やっぱり怒ってるやん!! 逃げるが勝ち!!」 タタタタ
真姫 「ま、待ちなさいーーー!!」
真姫 「……っ///」
希 「顔がトマトみたいに赤いなぁ……どうしたん?」 ニヤニヤ
真姫 「うぅ……///」
真姫 (これは確信犯ね……!!)
真姫 「あのねぇ……」 ゴゴゴゴゴ
希 「あれ……もしかして怒ってる?」
真姫 「怒ってないからこっちに来て、東條希さん??」 ゴゴゴゴゴ
希 「やっぱり怒ってるやん!! 逃げるが勝ち!!」 タタタタ
真姫 「ま、待ちなさいーーー!!」
25: 2021/06/09(水) 20:09:37.94 ID:l3RRpwtO
六本目の明かり。
花陽 「そしてこのスクールアイドルなんですけど!」
希 「うんうん」
花陽 「なんとプロレスラーみたいに覆面で活動してて正体不明なんです!」
希 「結構なんでもありやねぇ」
花陽 「しかもこのリーダーと副リーダーは、プロレスでいうと正義役と悪役で、何回も乱闘騒ぎを起こしてて、でもそんな二人がライブでは一緒に可愛く踊ってるのが最高で」
希 「ギャップ萌えにしても、他になかったんかな」
花陽 「そしてこのスクールアイドルなんですけど!」
希 「うんうん」
花陽 「なんとプロレスラーみたいに覆面で活動してて正体不明なんです!」
希 「結構なんでもありやねぇ」
花陽 「しかもこのリーダーと副リーダーは、プロレスでいうと正義役と悪役で、何回も乱闘騒ぎを起こしてて、でもそんな二人がライブでは一緒に可愛く踊ってるのが最高で」
希 「ギャップ萌えにしても、他になかったんかな」
26: 2021/06/09(水) 20:13:01.89 ID:l3RRpwtO
花陽 「それでしかも三人目の子が」
希 「うんうん」
キンコンカンコーン
花陽 「ってもうこんな時間!?」
希 「あちゃー、気付いたら外真っ暗やん。えりちにあとで怒られるなぁ」
花陽 「……ごめんなさい、希ちゃん。私いつもアイドルのことになると夢中で話しちゃって」
希 「いやいや別に謝らないで良いんよ。だってウチも花陽ちゃんの話すごく楽しみにしてるから。スクールアイドルの勉強にもなるし」
花陽 「ありがとう希ちゃん……でも本当に嫌だったらちゃんと言ってね?」
希 「うんうん」
キンコンカンコーン
花陽 「ってもうこんな時間!?」
希 「あちゃー、気付いたら外真っ暗やん。えりちにあとで怒られるなぁ」
花陽 「……ごめんなさい、希ちゃん。私いつもアイドルのことになると夢中で話しちゃって」
希 「いやいや別に謝らないで良いんよ。だってウチも花陽ちゃんの話すごく楽しみにしてるから。スクールアイドルの勉強にもなるし」
花陽 「ありがとう希ちゃん……でも本当に嫌だったらちゃんと言ってね?」
27: 2021/06/09(水) 20:16:23.03 ID:l3RRpwtO
希 「もちろんウチが忙しかったりしたらちゃんと断るよ? でも時間があるときはやっぱり花陽ちゃんの話を聞きたいんよ」 ニコッ
花陽 「希ちゃん……!」 ウルウル
希 「逆に花陽ちゃんはウチでいいん? にこっちの方がスクールアイドルの話は盛り上がると思うけど」
花陽 「にこちゃんともよく話しますよ? でもアイドルの話でこんなに話せるのは、実はにこちゃんと希ちゃんだけなんです」
希 「へ? ウチ、あんまりアイドルは詳しくないよ?」
花陽 「そうなんですけど……希ちゃんはすごく話してて安心するというか……にこちゃん以外でアイドルについて話そうとすると、最初に浮かぶのが希ちゃんなんです!」
花陽 「希ちゃん……!」 ウルウル
希 「逆に花陽ちゃんはウチでいいん? にこっちの方がスクールアイドルの話は盛り上がると思うけど」
花陽 「にこちゃんともよく話しますよ? でもアイドルの話でこんなに話せるのは、実はにこちゃんと希ちゃんだけなんです」
希 「へ? ウチ、あんまりアイドルは詳しくないよ?」
花陽 「そうなんですけど……希ちゃんはすごく話してて安心するというか……にこちゃん以外でアイドルについて話そうとすると、最初に浮かぶのが希ちゃんなんです!」
28: 2021/06/09(水) 20:21:42.50 ID:l3RRpwtO
希 「……そっかぁ。なんだか嬉しいなぁ。でも凛ちゃんも花陽ちゃんの話聞きたいらしいし、今度は凛ちゃんも誘おうか」
花陽 「えっ!? 凛ちゃんもアイドルの話を!?」
希 「そうなんよ。なんだか花陽ちゃんが取られるのが怖いんやって」
花陽 「もう凛ちゃん……///」 カァァ
希 (やっぱり仲良しって良いなぁ) ニコニコ
花陽 「じゃあ今度は三人で話しましょう! 希ちゃん!」
希 「もちろん!」
希 (でもその仲良しの中に、いまはウチもいる。それはすごく幸せなことやね……!)
花陽 「えっ!? 凛ちゃんもアイドルの話を!?」
希 「そうなんよ。なんだか花陽ちゃんが取られるのが怖いんやって」
花陽 「もう凛ちゃん……///」 カァァ
希 (やっぱり仲良しって良いなぁ) ニコニコ
花陽 「じゃあ今度は三人で話しましょう! 希ちゃん!」
希 「もちろん!」
希 (でもその仲良しの中に、いまはウチもいる。それはすごく幸せなことやね……!)
29: 2021/06/09(水) 20:29:15.07 ID:l3RRpwtO
七本目の明かり。
希 「あっ、海未ちゃん!」
海未 「希ですか……今部室に向かってる最中ですか?」
希 「うん。海未ちゃんも?」
海未 「はい。少し穂乃果たちと喋り過ぎて遅刻してしまいましたが……しかも当の穂乃果とことりは私を置いてダッシュで行ってしまいましたし……」
希 「まぁ、いいやん? だってそのおかげで部室に行くまで二人で話せるんやから」
海未 「ふふ、それもそうですね」
希 「あっ、海未ちゃん!」
海未 「希ですか……今部室に向かってる最中ですか?」
希 「うん。海未ちゃんも?」
海未 「はい。少し穂乃果たちと喋り過ぎて遅刻してしまいましたが……しかも当の穂乃果とことりは私を置いてダッシュで行ってしまいましたし……」
希 「まぁ、いいやん? だってそのおかげで部室に行くまで二人で話せるんやから」
海未 「ふふ、それもそうですね」
31: 2021/06/09(水) 20:33:59.94 ID:l3RRpwtO
希 「って海未ちゃんが頭に付けてるのって」
海未 「あ、これは穂乃果からもらったんですよ。どうです? 素敵な花の折り紙でしょ?」
希 「なんていうか親バカ加減に磨きがかかってるなぁ……」
海未 「親バカというより幼馴染みバカですが……」
希 「ただ、それなら実はウチも」 ニシシ
海未 「はい?」
希 「じゃーん! かんむり! これ穂乃果ちゃんにもらったんよ? しかも二個!」
海未 「なっ!?」
海未 「あ、これは穂乃果からもらったんですよ。どうです? 素敵な花の折り紙でしょ?」
希 「なんていうか親バカ加減に磨きがかかってるなぁ……」
海未 「親バカというより幼馴染みバカですが……」
希 「ただ、それなら実はウチも」 ニシシ
海未 「はい?」
希 「じゃーん! かんむり! これ穂乃果ちゃんにもらったんよ? しかも二個!」
海未 「なっ!?」
32: 2021/06/09(水) 20:37:20.76 ID:l3RRpwtO
希 「頭に付けたらめっちゃ似合うやろ? 穂乃果ちゃんも似合ってるって言ってくれたんよ」
海未 「そ、そんな……穂乃果が私とことり以外に……」 ガクガク
希 「穂乃果ちゃんはみんなの穂乃果ちゃんやからね♪」
海未 「で、で、でも! 見てください!! これはことりが私のためだけに描いてくれた素敵な絵です!! ことりと私のツーショットですよ!?」
希 「ウチもことりちゃんとのツーショットの絵、描いてもらってるんよ、ほら!」 サッ
海未 「なななななななな……!?」
希 「ことりちゃんもみんなのことりちゃんやからね♪」
海未 「そ、そんな……穂乃果が私とことり以外に……」 ガクガク
希 「穂乃果ちゃんはみんなの穂乃果ちゃんやからね♪」
海未 「で、で、でも! 見てください!! これはことりが私のためだけに描いてくれた素敵な絵です!! ことりと私のツーショットですよ!?」
希 「ウチもことりちゃんとのツーショットの絵、描いてもらってるんよ、ほら!」 サッ
海未 「なななななななな……!?」
希 「ことりちゃんもみんなのことりちゃんやからね♪」
33: 2021/06/09(水) 20:45:45.18 ID:l3RRpwtO
海未 「そ、そ、それでも!!!!」
海未 「私の穂乃果とことりは渡しませんから!!!!」
希 「……」
海未 「……はっ!?」
希 「しかもこんなところに都合良くレコーダーが」
『私の穂乃果とことりは渡しませんから!!!!』
海未 「……///」 プルプル
希 「早速二人に見せに行こうかな」
海未 「ま、待ちなさい!! 希ぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーー!!!!」
海未 「私の穂乃果とことりは渡しませんから!!!!」
希 「……」
海未 「……はっ!?」
希 「しかもこんなところに都合良くレコーダーが」
『私の穂乃果とことりは渡しませんから!!!!』
海未 「……///」 プルプル
希 「早速二人に見せに行こうかな」
海未 「ま、待ちなさい!! 希ぃぃぃぃぃぃぃぃーーーーー!!!!」
35: 2021/06/09(水) 23:47:45.43 ID:l3RRpwtO
八本目の明かり。
あれは三年生になるほんの少し前のこと。
絵里 「……希、なにしてるの?」
希 「タロット占いをしとるんよ」
絵里 「タロット占い? ふふ、何か良い結果でも出た?」
希 「うーん、この音ノ木坂学院で大変なことが起こるかも」
絵里 「ええっ!?」
希 「でもそれ以上に素敵な、新しい出会いが待ってるとも示唆されてるなぁ」
絵里 「なによそれ」
あれは三年生になるほんの少し前のこと。
絵里 「……希、なにしてるの?」
希 「タロット占いをしとるんよ」
絵里 「タロット占い? ふふ、何か良い結果でも出た?」
希 「うーん、この音ノ木坂学院で大変なことが起こるかも」
絵里 「ええっ!?」
希 「でもそれ以上に素敵な、新しい出会いが待ってるとも示唆されてるなぁ」
絵里 「なによそれ」
36: 2021/06/09(水) 23:49:03.34 ID:l3RRpwtO
希 「いやまぁ占いやからなぁ……ウチにもうまく説明できん」
絵里 「うーん、この学校に大変なことが起こるっていうのが気になるわね」
希 「後者は気にならないん?」
絵里 「後者? ええっと、素敵な新しい出会いのこと?」
希 「うん」
絵里 「私は別に気にならないわね。希は興味があるの?」
希 「ウチは興味あるよ、新しい出会い。三年になったらすごく楽しいことが起きる気がするんよ」
絵里 「うーん、この学校に大変なことが起こるっていうのが気になるわね」
希 「後者は気にならないん?」
絵里 「後者? ええっと、素敵な新しい出会いのこと?」
希 「うん」
絵里 「私は別に気にならないわね。希は興味があるの?」
希 「ウチは興味あるよ、新しい出会い。三年になったらすごく楽しいことが起きる気がするんよ」
37: 2021/06/09(水) 23:51:02.03 ID:l3RRpwtO
絵里 「……」
希 「えりち?」
絵里 「希には私がいるじゃない」 ボソッ
希 「? いま、えりちなんて……?」
絵里 「別になんでもないわよ!///」
希 (なんてな。普通に聞こえてるで、えりち。でも、新しい出会いはウチには必要ないんよ……本当に必要なのは)
絵里 「そうだ! 希! 帰りにカフェに行きましょ?」
希 「そうやねぇ。ブラックコーヒーでも頼もうか」
絵里 「ちょ……私がブラックコーヒー飲めないの知ってて、からかってるでしょ!? 希!!」
希 「えりち?」
絵里 「希には私がいるじゃない」 ボソッ
希 「? いま、えりちなんて……?」
絵里 「別になんでもないわよ!///」
希 (なんてな。普通に聞こえてるで、えりち。でも、新しい出会いはウチには必要ないんよ……本当に必要なのは)
絵里 「そうだ! 希! 帰りにカフェに行きましょ?」
希 「そうやねぇ。ブラックコーヒーでも頼もうか」
絵里 「ちょ……私がブラックコーヒー飲めないの知ってて、からかってるでしょ!? 希!!」
38: 2021/06/09(水) 23:52:20.00 ID:l3RRpwtO
希 (本当に必要なのはえりちの方。今でもたくさん笑うけど、少しぎこちない。ウチ以外には冷たいまま……だからえりちには素敵な新しい出会いが必要なんよ)
希 (それで、もし、ウチから離れていってしまっても……えりちが幸せになれるなら)
絵里 「まぁどちらにせよ、三年生になっても変わらず希と過ごせるならすごく楽しみね。これからもよろしくね♪ 希」
希 「ふふ、えりちは可愛いなぁ」
絵里 「なっ!?/// からかわないでよ希!///」
希 (三年生になっても変わらず二人一緒か……そうだったら良いなぁ。そしてえりちにとって、本当に素敵な出会いがあっても、ウチを頭の片隅にでも置いてくれたら……なんてね)
希 (少し寂しいなぁ)
希 「まぁこれからも仲良くいこうやん、えりち」
絵里 「ええ、もちろんよ」 ニコッ
希 (それで、もし、ウチから離れていってしまっても……えりちが幸せになれるなら)
絵里 「まぁどちらにせよ、三年生になっても変わらず希と過ごせるならすごく楽しみね。これからもよろしくね♪ 希」
希 「ふふ、えりちは可愛いなぁ」
絵里 「なっ!?/// からかわないでよ希!///」
希 (三年生になっても変わらず二人一緒か……そうだったら良いなぁ。そしてえりちにとって、本当に素敵な出会いがあっても、ウチを頭の片隅にでも置いてくれたら……なんてね)
希 (少し寂しいなぁ)
希 「まぁこれからも仲良くいこうやん、えりち」
絵里 「ええ、もちろんよ」 ニコッ
39: 2021/06/09(水) 23:53:13.41 ID:l3RRpwtO
今からこのマッチの明かりは消える。
マッチ売りの少女は素敵な幻想に、心奪われながら静かに眠っていく。
ウチもこの明かりが消えたらどうなるんだろう……そんな不安が確かにあった。
マッチ売りの少女は素敵な幻想に、心奪われながら静かに眠っていく。
ウチもこの明かりが消えたらどうなるんだろう……そんな不安が確かにあった。
40: 2021/06/09(水) 23:54:27.69 ID:l3RRpwtO
「どうしたの希? 明かりを消さないの?」
希 「へっ?」
絵里 「ぼっーとしてるけど……早く明かりを消さないと大変なことになっちゃうわよ?」
穂乃果 「そうだ! まだ言い忘れてたよね!」
そうだ。思い出した。
すっかり物思いにふけてたけど、この明かりはマッチの明かりなんかじゃない。
だから明かりが消えても大丈夫。マッチの明かりが消えても、ろうそくの火が消えても、全然大丈夫。だって、幻に縋らなくてもウチには、こんな素敵なみんながいるから……。
μ's 「「誕生日おめでとう! 希ちゃん!!」」
希 「みんな……」 ポロポロ
希 「へっ?」
絵里 「ぼっーとしてるけど……早く明かりを消さないと大変なことになっちゃうわよ?」
穂乃果 「そうだ! まだ言い忘れてたよね!」
そうだ。思い出した。
すっかり物思いにふけてたけど、この明かりはマッチの明かりなんかじゃない。
だから明かりが消えても大丈夫。マッチの明かりが消えても、ろうそくの火が消えても、全然大丈夫。だって、幻に縋らなくてもウチには、こんな素敵なみんながいるから……。
μ's 「「誕生日おめでとう! 希ちゃん!!」」
希 「みんな……」 ポロポロ
41: 2021/06/10(木) 00:09:04.07 ID:2einZvMK
にこ 「ほら早くろうそくの火を消しなさいよ。垂れてケーキが汚れちゃうじゃない」
凛 「希ちゃんが主役なんだから希ちゃんのペースで任せた方がいいよ、にこちゃんは空気読めないにゃ」
にこ 「ぬぁんですって!?」
穂乃果 「あれ? ろうそく八本しか立ってないじゃん! 希ちゃんは十八歳だよ?」
海未 「先程言ったでしょ、穂乃果。十八本はケーキにさすには多すぎるから、一桁目の八の数だけにしようと」
穂乃果 「そうだったっけ?」
真姫 「一応、予備、十本分用意してるけどね」
ことり 「ことりの作ったクッキーもたくさんあるから希ちゃん楽しんでね♪」
花陽 「部屋の飾り付けは穂乃果ちゃんと一緒に折り紙でたくさん作ったんです!」
凛 「希ちゃんが主役なんだから希ちゃんのペースで任せた方がいいよ、にこちゃんは空気読めないにゃ」
にこ 「ぬぁんですって!?」
穂乃果 「あれ? ろうそく八本しか立ってないじゃん! 希ちゃんは十八歳だよ?」
海未 「先程言ったでしょ、穂乃果。十八本はケーキにさすには多すぎるから、一桁目の八の数だけにしようと」
穂乃果 「そうだったっけ?」
真姫 「一応、予備、十本分用意してるけどね」
ことり 「ことりの作ったクッキーもたくさんあるから希ちゃん楽しんでね♪」
花陽 「部屋の飾り付けは穂乃果ちゃんと一緒に折り紙でたくさん作ったんです!」
42: 2021/06/10(木) 00:11:09.49 ID:2einZvMK
涙でぼんやりしてるけど、みんなが優しく微笑んでくれてることは分かる。
このろうそくの火は、まるでマッチ売りの少女のマッチのように、昔の愛しい思い出をウチに思い出させてくれた。
でもあの物語と違うことは、明かりの火が消えても、みんながそばにいてくれること。なくならないことだ。
希 「いやもうちょっと本数増やそうかな」
海未 「えっ!? ……主役の希が言うのなら仕方ありませんね」
にこ 「でもこのケーキに十八本もさせる?」
このろうそくの火は、まるでマッチ売りの少女のマッチのように、昔の愛しい思い出をウチに思い出させてくれた。
でもあの物語と違うことは、明かりの火が消えても、みんながそばにいてくれること。なくならないことだ。
希 「いやもうちょっと本数増やそうかな」
海未 「えっ!? ……主役の希が言うのなら仕方ありませんね」
にこ 「でもこのケーキに十八本もさせる?」
43: 2021/06/10(木) 00:15:11.65 ID:2einZvMK
希 「そんなにたくさんは必要ないよ。あっ真姫ちゃん、予備の一本ウチにちょうだい」
真姫 「一本でいいの?」
希 「うん!!」
絵里 「……ふふ、希ったら、また何か企んでるの?」 クスッ
希 「……別に難しいことやないよ? でもウチにとってはとても大切なことだから」
結局みんなと出会っても、えりちとは離れることはなかったし、この出会いはウチにも必要な出会いやったみたいやね。
やっぱりμ'sはこの九人やないと!
希 「ウチを入れて九本や!」 ニコッ
おわり
真姫 「一本でいいの?」
希 「うん!!」
絵里 「……ふふ、希ったら、また何か企んでるの?」 クスッ
希 「……別に難しいことやないよ? でもウチにとってはとても大切なことだから」
結局みんなと出会っても、えりちとは離れることはなかったし、この出会いはウチにも必要な出会いやったみたいやね。
やっぱりμ'sはこの九人やないと!
希 「ウチを入れて九本や!」 ニコッ
おわり
44: 2021/06/10(木) 00:22:21.91 ID:2einZvMK
ありがとうございました。
誕生日ssなのに日付を越えてしまいました、申し訳ないです。
改めて希ちゃんお誕生日おめでとうございます!!
それこそマッチの火のように、幸せは消えてしまう恐怖に襲われがちです。でも幸せは逃げずにちゃんとそこにいてくれる、そんな思いを込めて書かせてもらいました。
ちなみに真姫ちゃんのくだりは、こちらの過去作のセルフオマージュになってます。
希 「ウチのビデオカメラ」
前作
璃奈 「令和って元号カッコいい、好き」 愛 「ほう」
前々作
海未 「手が離れなくなる催眠術? はは、そんなの」
誕生日ssなのに日付を越えてしまいました、申し訳ないです。
改めて希ちゃんお誕生日おめでとうございます!!
それこそマッチの火のように、幸せは消えてしまう恐怖に襲われがちです。でも幸せは逃げずにちゃんとそこにいてくれる、そんな思いを込めて書かせてもらいました。
ちなみに真姫ちゃんのくだりは、こちらの過去作のセルフオマージュになってます。
希 「ウチのビデオカメラ」
【SS】希 「ウチのビデオカメラ」【ラブライブ!】
4: 2021/02/27(土) 00:28:42.62 ID:SpepzCa0
ポチッと押してみる。 穂乃果 『あれ? 希ちゃんまたカメラで撮ってるの?』 『ふふ、そうなんよ。でもあんまり気...
前作
璃奈 「令和って元号カッコいい、好き」 愛 「ほう」
【SS】璃奈 「令和って元号カッコいい、好き」 愛 「ほう」【ラブライブ!虹ヶ咲】
それから愛さんは全力で頑張った。
常に成績はトップクラスを修め、
カシャ カシャ
カシャ カシャ
愛 「次の元号は……」
カシャ カシャ
カシャ カシャ
前々作
海未 「手が離れなくなる催眠術? はは、そんなの」
【SS】海未 「手が離れなくなる催眠術? はは、そんなの」【ラブライブ!】
海未 「離れなくなってしまいましたーーーーー!?」 グググ
穂乃果 「ね? すごいでしょ?」
海未 「なぜ!? 絶対に効かないと思ってたのに!」
穂乃果 「そういう人ほど引っかかるんだよ」 クスッ
46: 2021/06/10(木) 00:55:38.00 ID:1IK97OhS
ええやん
45: 2021/06/10(木) 00:32:56.16 ID:NIR/Ihqd
乙
タイトルからして不穏やったけど上手くまとめてくれた
よかったです
タイトルからして不穏やったけど上手くまとめてくれた
よかったです
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1623233653/