【SS】かのん「可可ちゃんは甘え上手」【ラブライブ!虹ヶ咲】

SS


1:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:14:20.29 ID:One37ENK
かのくぅ(クーカー)

3:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:15:34.00 ID:QSsfhit6
かのん「コーヒー淹れるけど、可可ちゃんも何か飲む?」

可可「ではミルクティーを、とびっきりの甘々で!」

かのん「はーい、待っててね」

可可「ふふっ、楽しみデス!ん?くんくん…」

4:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:16:35.45 ID:7aWEAQz+
かのん「どうかした?」

可可「なんだか、キャラメルのような甘い香りが」

かのん「気付いた?今日はね、フレーバーコーヒーにしてみたんだ」

可可「フレーバーコーヒー?フレーバーティーの、コーヒー版ですか?」

5:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:18:08.94 ID:LxbLWzZJ
かのん「そうそう。コーヒーに香りがプラスしてあって、色々なフレーバーを楽しめるんだよ」

可可「確かに、いつもとは違った特別感がありマスね」

かのん「私のお気に入りだよ。よければ試してみる?」

可可「ぜひぜひ!」

6:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:19:15.05 ID:lXIn0644
かのん「はい、どうぞ。熱いから気をつけてね」

可可「わぁ、とっても甘い良い香り!いただきまーす!」

かのん「あっ、お砂糖とミルクがまだ――」

可可「んぐぅっ!?」

7:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:20:12.18 ID:jf0VgNFY
かのん「あー、遅かったか」

可可「に、苦い!苦いデス~!」

かのん「そりゃそうだよ。香り付きとはいえ、実質的にはブラックコーヒーなんだから」

可可「うぇぇ、香りと味とが、こんなにもかけ離れているとは…」

8:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:21:23.25 ID:/yFGriyC
かのん「わかるわかる。私も初めて飲んだとき、ちょっとびっくりした覚えがあるなー」

可可「ううっ…かのんに、かのんに騙されマシタ~!」

かのん「いやいや、騙してないって。可可ちゃんの早とちりでしょ」

可可「とろけるような甘い香りで誘いこんで、可可を罠にかけたのデス!」

9:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:22:34.04 ID:6Fi88y/W
かのん「そんな人聞きの悪いことしないってば」

可可「そうでしょうか。自覚がないようですが、かのんにはそういうところがありマス」

かのん「えっ、もしかして私、意地悪だった?」

可可「そういうことではありません」

11:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:23:53.38 ID:VtC58ra4
かのん「じゃあ、どういう?」

可可「いいですか?かのんはとっても可愛いデス」

かのん「…うん?」

可可「かのんを見ていると、胸の奥がキラキラ~、ほわほわ~っとして、幸せな気分になれます」

12:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:25:35.62 ID:sD337RJf
かのん「えっと、急に褒められてびっくりだけど、つまり?」

可可「つまり!そんなかのんに、可可はすっかり心を奪われてしまったということデス!」

かのん「はぁ」

可可「胸がときめくこの気持ち…ああ、まさしく愛デス!」

13:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:26:32.22 ID:8SuYdXut
かのん「そうやって各方面が誤解するような言い方しないの」

可可「むぅ、誤解では無いデスのに」

かのん「はいはい。待ってて、口直しのミルクティー、すぐ作って来るから」

可可「いえ、可可、これがいいデス」

かのん「いいの?」

可可「ハイ、そのかわり」

14:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:27:54.97 ID:8Q65bXR6
かのん「とびっきり甘々で、でしょ」

可可「正解デス!最高に美味しくお願いシマス!」

かのん「りょーかい!ついでに私の分も作っちゃおうっと。キャラメルの他にはチョコとバニラがあるんだけど、どれがいいと思う?」

可可「その中でなら、チョコで決まりデス!」

15:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:32:23.86 ID:McEu8++F
――――――――

かのん「お待たせ、可可ちゃん好みに仕上げたよ。お砂糖は気持ち多めで、ミルクは逆に控えめ。これなら、味とフレーバーの両方を最大限に楽しめると思うよ」

可可「おおっ、行き届いた技術と気配り。さすがプロ!」

かのん「あはは、プロは言い過ぎかな。お口に合うといいけど」

可可「試してみましょう。改めて、いただきます!んんっ」

かのん「どうかな?」

可可「ん~、美味しい!コーヒーの香ばしさとキャラメルの甘い香りが広がって、とても心地よい美味しさデス!」

16:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:35:27.59 ID:rcncTdBa
かのん「よかった!これを機に、気に入ってもらえると嬉しいな」

可可「早くもお気に入りデス!ああ、スイートな香りと味とがようやく一致しマシタ」

かのん「お砂糖の大事さがわかるよね」

可可「ですです!」

17:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:36:32.93 ID:msmLjnHP
かのん(それにしても)

可可『かのんに、かのんに騙されマシタ~!』

かのん(さっきの可可ちゃん、すごく可愛かったな。本人に言ったら怒られそうだけど、ちょっと涙目で、一生懸命で)

可可『どうして逃げるんですか?私はあなたとスクールアイドルがしたいだけなのに!一緒にスクールアイドルをやりましょうよ~!(中国語)』

19:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:38:15.55 ID:WcxdkLcw
かのん(思い返せば、可可ちゃんと初めて出逢って、スクールアイドルに誘ってくれたときも、そうだったっけ)

可可「かのん、なんだか嬉しそうデス」

かのん「あ、わかっちゃう?」

可可「かのんのこと、よく見てますので!」

20:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:39:27.59 ID:g6Vb1JjJ
かのん(そうだよね。可可ちゃんは、いつだって私のことをよく見てくれてるんだ)

可可「かのんかのん。可可、チョコフレーバーも気になります」

かのん「そう言うと思って、こっちもお砂糖入れてあるよ」

可可「素晴らしい先読み!では早速――んーっ、こっちも美味しい!まるでスイーツのようで、やはりこちらを選んで正解デシタ!」

21:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:40:16.45 ID:g6Vb1JjJ
かのん(ころころ変わる表情に、いつだって目が離せない。可愛いなぁ)

可可「こうしていると、なんだかほっこりしますね」

かのん「ふふっ、本当にね」

かのん(私もね、二人で過ごすこの時間が、一番大好きなんだ)

22:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:41:25.32 ID:Z1hwZPgn
……………………………………

可可「うう…かのんー…ぱたり」

かのん「わわっ、可可ちゃん?」

可可「もうダメです、可可は限界デス…」

かのん「こんなにフラフラになって…どうしたの、何があったの?」

23:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:42:07.16 ID:R68c0w5O
可可「もっと…」

かのん「え?」

可可「もっと、ぎゅってしてクダサイ…」

かのん「こ、こう?」

24:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:43:23.07 ID:yiC4RHXI
可可「はぅぅ…」

かのん(大丈夫かな、疲れ果ててるみたいだけど…)

可可「ああ、心と体にわたるしみ…♪」

かのん(でも、今はなんだか嬉しそう)

26:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:44:34.88 ID:HYY0lvZb
――――――――

可可「ありがとうございます!おかげですっかり元気になりマシタ!」

かのん「そうみたいだね。さっきまで立ってるのがやっとって感じだったけど、一体なんだったの?」

可可「ああ、それはデスね」

かのん「うん」

27:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:45:33.16 ID:ZN10hxu8
可可「ずばり、かのん不足デス」

かのん「はい?」

可可「かのん不足デス。かのんと触れ合えないことによる、心身への深刻な影響のことデス」

かのん「ああ、うん…?」

28:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:46:44.18 ID:TRD32bcC
可可「危ないところでしたが、かのんに抱きしめてもらったおかげで、このとおりすっかり元気を取り戻しマシタ!」

かのん「ええっと…よくわからないけど、そういうことなんだね?」

可可「ハイ!かのんは可可の元気の源ですから!」

かのん「相変わらず調子いいんだから」

29:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:47:58.23 ID:TAW2YwwR
可可「調子は良好、気分も上々デスー!」

かのん「ふふっ、元気の源かぁ」

可可「ん、どしました?」

かのん「ううん、なんでも」

30:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:49:02.70 ID:TAW2YwwR
可可「気になります、教えてクダサイ」

かのん「なんでもないよ」

可可「そうは聞こえませんデシタよ」

かのん「本当になんでもないって。ほら、もう行かないと遅刻しちゃうよ」

31:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:49:48.60 ID:TAW2YwwR
可可「あっ、かのん!」

かのん「可可ちゃんも、早く早く!」

可可「待って、待ってクダサイ~!」

私の元気の源も、きっと可可ちゃんだから――

かのん「えへへっ、なんてね!」



終わり

32:◆2XUM89JJWNIX (もんじゃ) 2021/11/08(月) 20:50:21.30 ID:TAW2YwwR
甘え上手な可可ちゃんのかのくぅでした。

宣伝となり恐縮ですが、下記はかのくぅの過去作です。よろしければ併せてお願いします。

かのん「可可ちゃんと秋の日々」
https://fate.2ch.net/test/read.cgi/lovelive/1635247701/

ありがとうございました。

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1636370060/

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