1: (らっかせい) 2022/01/01(土) 11:33:05.33 ID:65vceggc
遥「今回は既製品にしようって言ったのにっ!」
彼方「だ、だって~」
彼方「新年あけて初めて遥ちゃんの口に入るものが他人の作ったお料理なんて……私……私……っ!」
遥「大げさだよ~」
遥「そもそも、一番最初に口に入るのは既製品の飲み物だよ?」
彼方「はっ」
遥「もぅっ……お正月くらいお姉ちゃんにゆっくりして欲しいから既製品にしようって言ったのに」
遥「いつも通り作っちゃうなんて」
遥「しかも、手作りだってばれないようにこんな朝早くから」
遥「お姉ちゃんが美味しいもの選ぶからって言ってたのを鵜呑みにしなければよかった……」プンスカ
彼方「だって……」
彼方「遥ちゃんの可愛い舌が他人に染まるって思ったら吐き気がして……」
遥「気持ちは分かるけど、体を大切にして欲しいな」
彼方「ごめんね」
遥「ううん。良いよ」
遥「お姉ちゃんの作るおせち美味しいもん」
遥「だから、一緒に作ろ?」
彼方「遥ちゃんっ」
彼方「だ、だって~」
彼方「新年あけて初めて遥ちゃんの口に入るものが他人の作ったお料理なんて……私……私……っ!」
遥「大げさだよ~」
遥「そもそも、一番最初に口に入るのは既製品の飲み物だよ?」
彼方「はっ」
遥「もぅっ……お正月くらいお姉ちゃんにゆっくりして欲しいから既製品にしようって言ったのに」
遥「いつも通り作っちゃうなんて」
遥「しかも、手作りだってばれないようにこんな朝早くから」
遥「お姉ちゃんが美味しいもの選ぶからって言ってたのを鵜呑みにしなければよかった……」プンスカ
彼方「だって……」
彼方「遥ちゃんの可愛い舌が他人に染まるって思ったら吐き気がして……」
遥「気持ちは分かるけど、体を大切にして欲しいな」
彼方「ごめんね」
遥「ううん。良いよ」
遥「お姉ちゃんの作るおせち美味しいもん」
遥「だから、一緒に作ろ?」
彼方「遥ちゃんっ」
2: (らっかせい) 2022/01/01(土) 11:41:46.79 ID:65vceggc
近江母「……」
近江母「……ん」
近江母「……」
近江母「……お母さんが作ろうかって言ったのに」
遥「お姉ちゃんが作った方が美味しいもん」
近江母「!」
彼方「遥ちゃんは私が育てるのっ」
近江母「仲がいいのは良いことだと思うけれど……良すぎない?」
近江母「それとも、あれ? お母さん嫌われてる?」
遥「そんなことないよ」
彼方「ね~?」
遥「ねっ」
彼方「遥ちゃんの3分の1くらい好きだよ」
遥「お姉ちゃんの3分の1くらい好き」
近江母「好かれてるってことだけは間違いないのね……」ホロリ
遥「冗談だよ。お母さんも好き」
彼方「うんうん。でも、お母さんだっていっつも頑張ってくれてるからお正月くらいは休んでもらいたいなって」
遥「その気持ちを持てるのに、どうして分かってくれなかったのかなぁ」
彼方「うっ」
近江母「……ん」
近江母「……」
近江母「……お母さんが作ろうかって言ったのに」
遥「お姉ちゃんが作った方が美味しいもん」
近江母「!」
彼方「遥ちゃんは私が育てるのっ」
近江母「仲がいいのは良いことだと思うけれど……良すぎない?」
近江母「それとも、あれ? お母さん嫌われてる?」
遥「そんなことないよ」
彼方「ね~?」
遥「ねっ」
彼方「遥ちゃんの3分の1くらい好きだよ」
遥「お姉ちゃんの3分の1くらい好き」
近江母「好かれてるってことだけは間違いないのね……」ホロリ
遥「冗談だよ。お母さんも好き」
彼方「うんうん。でも、お母さんだっていっつも頑張ってくれてるからお正月くらいは休んでもらいたいなって」
遥「その気持ちを持てるのに、どうして分かってくれなかったのかなぁ」
彼方「うっ」
5: (らっかせい) 2022/01/01(土) 11:47:59.82 ID:65vceggc
遥「えへへっ」ギュッ
彼方「わっ、危ないよ~」
遥「手を止めるのと私が離れるのどっちがいい?」
彼方「ふぐぅ……」
遥「冗談だよっ」チュッ
彼方「えへ~」チュッ
近江母「……」
近江母「お母さん、なんて初夢を見てるのかしら……娘二人が頬にキスし合ってるわ……」
彼方「疲れてるんだよきっと」
彼方「ホラ、もう少し部屋で寝てて良いよ~」
遥「そうそう。連れてってあげる~」
近江母「ありがとう……」
近江母「……」
近江母「って、こらこら」
近江母「駄目でしょ。もうっ」
彼方「わっ、危ないよ~」
遥「手を止めるのと私が離れるのどっちがいい?」
彼方「ふぐぅ……」
遥「冗談だよっ」チュッ
彼方「えへ~」チュッ
近江母「……」
近江母「お母さん、なんて初夢を見てるのかしら……娘二人が頬にキスし合ってるわ……」
彼方「疲れてるんだよきっと」
彼方「ホラ、もう少し部屋で寝てて良いよ~」
遥「そうそう。連れてってあげる~」
近江母「ありがとう……」
近江母「……」
近江母「って、こらこら」
近江母「駄目でしょ。もうっ」
7: (らっかせい) 2022/01/01(土) 11:55:59.99 ID:65vceggc
近江母「貴女達、外でこんなことしてないわよね?」
彼方「ん~……」
遥「スクールアイドルやってるでしょ?」
近江母「ええ」
遥「本来なら、同じ学校のグループでやるようなものなんだけど」
遥「お姉ちゃんのところって、ソロでやってるの」
近江母「そうだったわね。知ってる。あんまり見てあげられてなくてごめんね」
彼方「いいよ~」
彼方「それでね? なら他校とのデュエットもいいんじゃないか~って企画したりしてて」
彼方「彼方ちゃんと遥ちゃんは、近江姉妹で組んでるんだけど」
彼方「……えへへ」
遥「百合営業してるんだよね、実は」ギュッ
近江母「……」
近江母「……そう」
近江母「血は争えないのね」ボソッ
彼方「ん~……」
遥「スクールアイドルやってるでしょ?」
近江母「ええ」
遥「本来なら、同じ学校のグループでやるようなものなんだけど」
遥「お姉ちゃんのところって、ソロでやってるの」
近江母「そうだったわね。知ってる。あんまり見てあげられてなくてごめんね」
彼方「いいよ~」
彼方「それでね? なら他校とのデュエットもいいんじゃないか~って企画したりしてて」
彼方「彼方ちゃんと遥ちゃんは、近江姉妹で組んでるんだけど」
彼方「……えへへ」
遥「百合営業してるんだよね、実は」ギュッ
近江母「……」
近江母「……そう」
近江母「血は争えないのね」ボソッ
10: (らっかせい) 2022/01/01(土) 12:10:48.11 ID:65vceggc
近江母「こほんっ」
近江母「でも、あんまり過激なことはしてないのよね?」
遥「してないよ~」
彼方「SNS開設して遥ちゃんと一緒に自撮り上げたり」
彼方「一つのコップに二本のストロー刺して一緒に飲んだり」
彼方「ぎゅ~って抱き合ったり、手を握ったり」
遥「頬すりすりしたり」
遥「食べさせあったり」
遥「衣装をオソロにしたり……とか」
近江母「なるほどね……」
近江母「そのくらいなら平気かしら……」
遥「エイプリルフールに婚姻届書いて役所に届けたこともあるけど」
近江母「ぶふっ……ごほっ」
彼方「ダメって言われちゃった。えへへ」
近江母「でも、あんまり過激なことはしてないのよね?」
遥「してないよ~」
彼方「SNS開設して遥ちゃんと一緒に自撮り上げたり」
彼方「一つのコップに二本のストロー刺して一緒に飲んだり」
彼方「ぎゅ~って抱き合ったり、手を握ったり」
遥「頬すりすりしたり」
遥「食べさせあったり」
遥「衣装をオソロにしたり……とか」
近江母「なるほどね……」
近江母「そのくらいなら平気かしら……」
遥「エイプリルフールに婚姻届書いて役所に届けたこともあるけど」
近江母「ぶふっ……ごほっ」
彼方「ダメって言われちゃった。えへへ」
11: (らっかせい) 2022/01/01(土) 12:16:01.41 ID:65vceggc
近江母「それで、営業から本気になったりはしてないの?」
彼方「ん~……」
遥「本気かって言われると……どうなんだろう?」
彼方「ね~」
近江母「……」
近江母「つまり、営業じゃなければやらないってことなのね?」
近江母「さっきのも、まだ営業が必要だからしてるってだけで」
遥「さっきのって……頬にちゅってしたやつ?」
近江母「ええ」
遥「あははっ」
遥「あんなの、ただのスキンシップだよ」
遥「特別な気持ちがなくてもするよ~」
彼方「そうそう」
彼方「挨拶挨拶~」
近江母「そ、そうかしら……」
彼方「ん~……」
遥「本気かって言われると……どうなんだろう?」
彼方「ね~」
近江母「……」
近江母「つまり、営業じゃなければやらないってことなのね?」
近江母「さっきのも、まだ営業が必要だからしてるってだけで」
遥「さっきのって……頬にちゅってしたやつ?」
近江母「ええ」
遥「あははっ」
遥「あんなの、ただのスキンシップだよ」
遥「特別な気持ちがなくてもするよ~」
彼方「そうそう」
彼方「挨拶挨拶~」
近江母「そ、そうかしら……」
12: (らっかせい) 2022/01/01(土) 12:22:20.27 ID:65vceggc
近江母「でも、距離が近いわよね?」
彼方「え? うん……」
遥「好きだもん」
遥「そもそも、部屋だって同じだし」
近江母「……言われてみれば」
遥「高校生にもなって姉妹同室なんて相当仲良くないと無理だよってみんな言ってるもん」
遥「でも、私とお姉ちゃんはすっごく仲がいいからベッドが狭くても抱き合って寝てるよ」
彼方「最近、2段目使ってないもんね」
遥「ねっ」
近江母「……」
近江母「ねぇ、一線は超えてないわよね?」
彼方「一線?」
近江母「ほら、あるでしょ?」
近江母「超えたらいけない一線ってやつ」
遥「あ~……」
遥「ん~……でも、ね」
彼方「うん」
彼方「彼方ちゃんも遥ちゃんも女の子だから間違いは起きないから平気だよ」
遥「大丈夫大丈夫」
彼方「え? うん……」
遥「好きだもん」
遥「そもそも、部屋だって同じだし」
近江母「……言われてみれば」
遥「高校生にもなって姉妹同室なんて相当仲良くないと無理だよってみんな言ってるもん」
遥「でも、私とお姉ちゃんはすっごく仲がいいからベッドが狭くても抱き合って寝てるよ」
彼方「最近、2段目使ってないもんね」
遥「ねっ」
近江母「……」
近江母「ねぇ、一線は超えてないわよね?」
彼方「一線?」
近江母「ほら、あるでしょ?」
近江母「超えたらいけない一線ってやつ」
遥「あ~……」
遥「ん~……でも、ね」
彼方「うん」
彼方「彼方ちゃんも遥ちゃんも女の子だから間違いは起きないから平気だよ」
遥「大丈夫大丈夫」
14: (らっかせい) 2022/01/01(土) 12:31:13.65 ID:65vceggc
近江母「……」
近江母「あぁ」
近江母「……ん」
近江母「でも最近では、小原グループ出資のもと天王寺研究所と西木野製薬が共同開発した新薬があるじゃない」
近江母「お母さんの時はなかったけど」
近江母「間違いは……起こり得るわ」
遥「分かってないな~」
遥「そういうのはね、本当に愛し合ってないから起こるんだよ」
遥「相手のことを考えてないから無責任なことしても平気でいられるし」
遥「そうした時のことを考えもしてないの」
遥「でも、私はちゃんと考えてる」
遥「お姉ちゃんがどれだけ頑張ってて、どれだけ大変な思いをしてるか見てきたから、知ってるから」
遥「なにより、世界一愛してるから」
遥「そんな無責任なことは何があってもやらかさない」
遥「……そもそも、第一子は私が生むって決めてるし」
近江母「そう……」
近江母「……ん?」
近江母「あぁ」
近江母「……ん」
近江母「でも最近では、小原グループ出資のもと天王寺研究所と西木野製薬が共同開発した新薬があるじゃない」
近江母「お母さんの時はなかったけど」
近江母「間違いは……起こり得るわ」
遥「分かってないな~」
遥「そういうのはね、本当に愛し合ってないから起こるんだよ」
遥「相手のことを考えてないから無責任なことしても平気でいられるし」
遥「そうした時のことを考えもしてないの」
遥「でも、私はちゃんと考えてる」
遥「お姉ちゃんがどれだけ頑張ってて、どれだけ大変な思いをしてるか見てきたから、知ってるから」
遥「なにより、世界一愛してるから」
遥「そんな無責任なことは何があってもやらかさない」
遥「……そもそも、第一子は私が生むって決めてるし」
近江母「そう……」
近江母「……ん?」
17: (茸) 2022/01/01(土) 12:56:10.80 ID:EtZs6GjV
彼方「あれ? 第一子は彼方ちゃんが産むんじゃ……」
遥「経済的自立を考えて私が先で2年後くらいにお姉ちゃんが産むって話だったはずだよ」
彼方「そうだっけ」
遥「も~お姉ちゃんってばそんなに子供欲しいの?」
サスサス…
彼方「あっ……」ピクンッ
近江母「……待って待って」
遥「大丈夫、初夢だから」
近江母「色々な意味で大丈夫じゃないわ!」
近江母「落ち着きなさい、ね?」
遥「むぅ……」
彼方「昨日の夜も煩悩108回イキ地獄で彼方ちゃん疲れてるし……」
遥「そうだね」チュッ
近江母「……」
近江母「……ちょっと、一線どころじゃないんじゃない?」
遥「経済的自立を考えて私が先で2年後くらいにお姉ちゃんが産むって話だったはずだよ」
彼方「そうだっけ」
遥「も~お姉ちゃんってばそんなに子供欲しいの?」
サスサス…
彼方「あっ……」ピクンッ
近江母「……待って待って」
遥「大丈夫、初夢だから」
近江母「色々な意味で大丈夫じゃないわ!」
近江母「落ち着きなさい、ね?」
遥「むぅ……」
彼方「昨日の夜も煩悩108回イキ地獄で彼方ちゃん疲れてるし……」
遥「そうだね」チュッ
近江母「……」
近江母「……ちょっと、一線どころじゃないんじゃない?」
19: (茸) 2022/01/01(土) 13:24:52.96 ID:EtZs6GjV
彼方「え~姉妹なら普通だよ」
遥「ね~」
近江母「……」
近江母「お母さんの頃とは変わったのね……」
近江母「お母さんの頃は、ABCのBまでって決まってたの」
遥「ABC?」
彼方「歌手の人?」
近江母「違う違う」
近江母「恋のABCって言って、キスからえ ちまでを表してたの」
近江母「Bはペッティング」
近江母「お母さんの時代はそこまでだったわ」
遥「ね~」
近江母「……」
近江母「お母さんの頃とは変わったのね……」
近江母「お母さんの頃は、ABCのBまでって決まってたの」
遥「ABC?」
彼方「歌手の人?」
近江母「違う違う」
近江母「恋のABCって言って、キスからえ ちまでを表してたの」
近江母「Bはペッティング」
近江母「お母さんの時代はそこまでだったわ」
26: (茸) 2022/01/01(土) 14:56:55.42 ID:EtZs6GjV
近江母「でも、かなとはるは違うのね」
近江母「お母さんの遥か先を行ってる……」
近江母「……」
近江母「……そんなお母さんに言ってあげられることなんて、何もないわ」
近江母「……あ」
近江母「するなら声は抑えてね」
彼方「大丈夫だよ~」
彼方「キスしながらなら声は殆んど出せないもん」
遥「も~お姉ちゃんってば」ギュッ
彼方「えへへっ」
彼方「一生懸命だもんね~」
近江母「お母さんの遥か先を行ってる……」
近江母「……」
近江母「……そんなお母さんに言ってあげられることなんて、何もないわ」
近江母「……あ」
近江母「するなら声は抑えてね」
彼方「大丈夫だよ~」
彼方「キスしながらなら声は殆んど出せないもん」
遥「も~お姉ちゃんってば」ギュッ
彼方「えへへっ」
彼方「一生懸命だもんね~」
27: (茸) 2022/01/01(土) 16:03:29.65 ID:EtZs6GjV
彼方「だからね、お母さん」
彼方「私……遥ちゃんと添い遂げたい」
近江母「!」
彼方「そしていつかおせちじゃなくてこどもをつく――」
近江母「分かったわ」
近江母「2人の意思は」
近江母「だけど、世間はそう簡単には許しはしないわ」
遥「大丈夫だよ」
遥「そのために、百合営業をしてるんだから」
近江母「なっ……」
遥「お母さんの時とは時代が違うんだよ」
遥「百合営業で匂わせ」
遥「うっすらと容認する空気を作り出し」
遥「そして、発表した時に知ってた。むしろ今更? っていう流れに持っていくの」
彼方「もうすでに、早く結婚しろってファンの声が上がってるくらいなんだから」
近江母「ふざけて言ってるだけじゃ……」
彼方「だから慎重に積み重ねてるんだよね~」
彼方「私……遥ちゃんと添い遂げたい」
近江母「!」
彼方「そしていつかおせちじゃなくてこどもをつく――」
近江母「分かったわ」
近江母「2人の意思は」
近江母「だけど、世間はそう簡単には許しはしないわ」
遥「大丈夫だよ」
遥「そのために、百合営業をしてるんだから」
近江母「なっ……」
遥「お母さんの時とは時代が違うんだよ」
遥「百合営業で匂わせ」
遥「うっすらと容認する空気を作り出し」
遥「そして、発表した時に知ってた。むしろ今更? っていう流れに持っていくの」
彼方「もうすでに、早く結婚しろってファンの声が上がってるくらいなんだから」
近江母「ふざけて言ってるだけじゃ……」
彼方「だから慎重に積み重ねてるんだよね~」
28: (茸) 2022/01/01(土) 16:42:51.74 ID:EtZs6GjV
彼方「これは年単位の計画だよ~」
遥「ね~」
遥「気の長い話だけど、夢のためだもん」
遥「頑張るよ」
近江母「……そうなのね」
近江母「……」
近江母「姉妹で、同性で……」
近江母「……」
近江母「男の子と恋愛する気は無いの?」
遥「え……」
彼方「無理……」
近江母「……そんな、絶望的な顔しなくても良いじゃない」
遥「お姉ちゃんっ初詣行こ初詣!」
遥「厄払いしなきゃ!」
彼方「男の子との恋愛なんてとんでもないっ」
彼方「いこいこ!」
遥「ね~」
遥「気の長い話だけど、夢のためだもん」
遥「頑張るよ」
近江母「……そうなのね」
近江母「……」
近江母「姉妹で、同性で……」
近江母「……」
近江母「男の子と恋愛する気は無いの?」
遥「え……」
彼方「無理……」
近江母「……そんな、絶望的な顔しなくても良いじゃない」
遥「お姉ちゃんっ初詣行こ初詣!」
遥「厄払いしなきゃ!」
彼方「男の子との恋愛なんてとんでもないっ」
彼方「いこいこ!」
29: (茸) 2022/01/01(土) 16:52:17.80 ID:EtZs6GjV
近江母「まったくもう……」
近江母「……」
近江母「……!」
近江母「ちょっと、かな! はる!」
近江母「おせちはどうするの!?」
遥「えへへっ」
彼方「先におせち作らなきゃ」
彼方「遥ちゃん味見して~」スッ
遥「あ~んっ」
イチャイチャ…
イチャイチャ…
近江母「……営業、ねぇ」
近江母「……」スッスッ
近江母「……」
近江母「近江姉妹は……」
近江母「……あっ」
近江母「かな! はる! え ちな声外に漏れてるじゃない!!」
近江母「ネットで噂になってるわよ!」
彼方「!!」
遥「!!」
近江母「……」
近江母「……!」
近江母「ちょっと、かな! はる!」
近江母「おせちはどうするの!?」
遥「えへへっ」
彼方「先におせち作らなきゃ」
彼方「遥ちゃん味見して~」スッ
遥「あ~んっ」
イチャイチャ…
イチャイチャ…
近江母「……営業、ねぇ」
近江母「……」スッスッ
近江母「……」
近江母「近江姉妹は……」
近江母「……あっ」
近江母「かな! はる! え ちな声外に漏れてるじゃない!!」
近江母「ネットで噂になってるわよ!」
彼方「!!」
遥「!!」
37: (らっかせい) 2022/01/01(土) 19:58:26.36 ID:65vceggc
近江母「除夜の鐘をかき消す初夜の声。108の突きは団地を煩悩の渦に巻き込んでいく……って」
彼方「あ~……」
遥「あれ? 私とお姉ちゃん合わせて116回のはずなんだけど……」
近江母「そこは問題じゃなくて……」
近江母「2人は声を抑えてるつもりでも、聞こえちゃってるのよ」
近江母「生活してて分かるでしょ? お隣さんのお風呂もトイレも全部聞こえてきちゃうくらいだって」
彼方「……うん」
遥「で、でもちゃんと抑えてたよっ」
遥「なのに、除夜の鐘をかき消すって言うのは……」
彼方「それは誇張かもしれないけど」
彼方「ほら、静まり返ってるから聞こえちゃうんじゃないかな」
遥「……」
遥「うぅ……」
遥「お姉ちゃんっ」
彼方「うん、引っ越そう」
彼方「満足にえ ちできないお家なんて、出てってやるっ」
近江母「……こらこら、判断が早いって」
彼方「あ~……」
遥「あれ? 私とお姉ちゃん合わせて116回のはずなんだけど……」
近江母「そこは問題じゃなくて……」
近江母「2人は声を抑えてるつもりでも、聞こえちゃってるのよ」
近江母「生活してて分かるでしょ? お隣さんのお風呂もトイレも全部聞こえてきちゃうくらいだって」
彼方「……うん」
遥「で、でもちゃんと抑えてたよっ」
遥「なのに、除夜の鐘をかき消すって言うのは……」
彼方「それは誇張かもしれないけど」
彼方「ほら、静まり返ってるから聞こえちゃうんじゃないかな」
遥「……」
遥「うぅ……」
遥「お姉ちゃんっ」
彼方「うん、引っ越そう」
彼方「満足にえ ちできないお家なんて、出てってやるっ」
近江母「……こらこら、判断が早いって」
41: (らっかせい) 2022/01/01(土) 21:08:56.37 ID:65vceggc
遥「お母さんは娘のえ ちな声が周りに聞かれてても良いの?」
近江母「それは良くないけど」
遥「なら引っ越した方が良いって思わない?」
近江母「……え ちなことを控えるって考えには至らないの?」
遥「だって、ホテル代嵩むし……」
近江母「家で控えてって話じゃなくて……」
彼方「ホテルは軽い休憩でも大体4000円くらい」
彼方「月30日って考えれば、12万円もかかるし、ちゃんとした部屋借りた方が良くないかな?」
近江母「控える気!」
彼方「家賃は自分で払うからっ」
近江母「落ち着きなさいって」
近江母「ね?」
彼方「遥ちゃんとしたいのっ」ギュッ
遥「お母さん……ルーティンは崩すべきじゃないと思う」
近江母「かつてないほど真剣な顔で言わないで」
近江母「それは良くないけど」
遥「なら引っ越した方が良いって思わない?」
近江母「……え ちなことを控えるって考えには至らないの?」
遥「だって、ホテル代嵩むし……」
近江母「家で控えてって話じゃなくて……」
彼方「ホテルは軽い休憩でも大体4000円くらい」
彼方「月30日って考えれば、12万円もかかるし、ちゃんとした部屋借りた方が良くないかな?」
近江母「控える気!」
彼方「家賃は自分で払うからっ」
近江母「落ち着きなさいって」
近江母「ね?」
彼方「遥ちゃんとしたいのっ」ギュッ
遥「お母さん……ルーティンは崩すべきじゃないと思う」
近江母「かつてないほど真剣な顔で言わないで」
42: (らっかせい) 2022/01/01(土) 21:51:08.88 ID:65vceggc
遥「お姉ちゃんとのことはいつだって真剣だもん」
遥「もし嫌なら、お母さんはこのままこっちにいても良いよ?」
彼方「出来たら家族で一緒にいたいけど」
彼方「お母さんが嫌なら……いずれ孫に会いに来てくれれば……」
近江母「だから気が早いって」
近江母「冷静になって、かな、はる」
近江母「たかだかエ チするために引越しをするって言うのはあんまりじゃない?」
彼方「死活問題だし……」
遥「命にかかわるから……」
近江母「え ちに命預けるのは止めなさい」
彼方「じゃぁ、高校卒業とともにどこか探そうと思ってたから、そこに遥ちゃんと一緒に住もうと思います」
近江母「じゃぁって」
彼方「私、遥ちゃんがいなかったら干乾びて死んじゃう」
遥「私も、お姉ちゃんがいなかったら飢えて死んじゃう」
近江母「もう……貴女達ってば」
近江母「……」
近江母「せめてかなが卒業するまでは我慢しなさい」
近江母「そうしたら、好きにしていいから」
遥「もし嫌なら、お母さんはこのままこっちにいても良いよ?」
彼方「出来たら家族で一緒にいたいけど」
彼方「お母さんが嫌なら……いずれ孫に会いに来てくれれば……」
近江母「だから気が早いって」
近江母「冷静になって、かな、はる」
近江母「たかだかエ チするために引越しをするって言うのはあんまりじゃない?」
彼方「死活問題だし……」
遥「命にかかわるから……」
近江母「え ちに命預けるのは止めなさい」
彼方「じゃぁ、高校卒業とともにどこか探そうと思ってたから、そこに遥ちゃんと一緒に住もうと思います」
近江母「じゃぁって」
彼方「私、遥ちゃんがいなかったら干乾びて死んじゃう」
遥「私も、お姉ちゃんがいなかったら飢えて死んじゃう」
近江母「もう……貴女達ってば」
近江母「……」
近江母「せめてかなが卒業するまでは我慢しなさい」
近江母「そうしたら、好きにしていいから」
43: (らっかせい) 2022/01/01(土) 22:05:42.82 ID:65vceggc
彼方「お母さん……!」
近江母「お母さんもね、しちゃいけない恋をしていた時期があったわ」
近江母「お父さんもお母さんも厳しいわけではなかったけど……とても普通じゃなかったし」
近江母「どちらかと言えば忌避されるような恋だった」
近江母「両親にも、親友にも、先生にも」
近江母「誰にも言えるようなことじゃなかった」
近江母「でも……隠し通すのに限界はあって」
近江母「バレて……」
近江母「……」
近江母「お母さんの時は、味方してくれるような人はいなかった」
近江母「でも、だからこそ2人の味方で居たいって思うの」
遥「お母さん……」
近江母「お母さんは、咎めたりしないわ」
近江母「お母さんもね、しちゃいけない恋をしていた時期があったわ」
近江母「お父さんもお母さんも厳しいわけではなかったけど……とても普通じゃなかったし」
近江母「どちらかと言えば忌避されるような恋だった」
近江母「両親にも、親友にも、先生にも」
近江母「誰にも言えるようなことじゃなかった」
近江母「でも……隠し通すのに限界はあって」
近江母「バレて……」
近江母「……」
近江母「お母さんの時は、味方してくれるような人はいなかった」
近江母「でも、だからこそ2人の味方で居たいって思うの」
遥「お母さん……」
近江母「お母さんは、咎めたりしないわ」
44: (らっかせい) 2022/01/01(土) 22:25:52.38 ID:65vceggc
彼方「分かった……我慢する」
遥「うん。あともう少しだけだし……」
近江母「分かってくれて嬉しいわ」
彼方「週7日を週6日にしようね」
遥「うんっ。あと口枷買って声出にくくしようよ」
彼方「防音材も買ってみようかな。璃奈ちゃんが詳しいし聞いてみる」
近江母「……ん?」
彼方「エ チしない1日使ってお部屋探し一緒にしよ」
彼方「お部屋探しデート」
遥「するする~っ」ギュッ
遥「良いお部屋探そうね」
遥「何なら、私もバイトするからちょっといいお部屋にしよ?」
彼方「遥ちゃんにバイトはさせたくないなぁ……変なお客さん寄ってきそう」
遥「そんなこと言ったらお姉ちゃんにもお仕事して欲しくないよっ」
彼方「遥ちゃんっ」ギュッ
遥「お姉ちゃんっ」ギュッ
かなはる「すきっ」
遥「うん。あともう少しだけだし……」
近江母「分かってくれて嬉しいわ」
彼方「週7日を週6日にしようね」
遥「うんっ。あと口枷買って声出にくくしようよ」
彼方「防音材も買ってみようかな。璃奈ちゃんが詳しいし聞いてみる」
近江母「……ん?」
彼方「エ チしない1日使ってお部屋探し一緒にしよ」
彼方「お部屋探しデート」
遥「するする~っ」ギュッ
遥「良いお部屋探そうね」
遥「何なら、私もバイトするからちょっといいお部屋にしよ?」
彼方「遥ちゃんにバイトはさせたくないなぁ……変なお客さん寄ってきそう」
遥「そんなこと言ったらお姉ちゃんにもお仕事して欲しくないよっ」
彼方「遥ちゃんっ」ギュッ
遥「お姉ちゃんっ」ギュッ
かなはる「すきっ」
45: (らっかせい) 2022/01/01(土) 22:42:48.58 ID:65vceggc
イチャイチャ……
近江母「……」
ちゅっちゅっ
近江母「……」
ぎゅ~っ
遥「お姉ちゃんっ早く亀戸天神社に行こうよ」
遥「安産祈願しにいこっ」
彼方「そうだねぇ」
近江母「……おせち食べてからね」
遥「あ、うんっ」
近江母「……」
近江母「……安産祈願?」
近江母「……」
ちゅっちゅっ
近江母「……」
ぎゅ~っ
遥「お姉ちゃんっ早く亀戸天神社に行こうよ」
遥「安産祈願しにいこっ」
彼方「そうだねぇ」
近江母「……おせち食べてからね」
遥「あ、うんっ」
近江母「……」
近江母「……安産祈願?」
46: (らっかせい) 2022/01/01(土) 22:58:59.49 ID:65vceggc
近江母「我慢する気ないでしょ」
彼方「え~あるよ~」
遥「ね~」ギュッ
ちゅっちゅっ
近江母「……」
近江母「……かな、はる」
近江母「お部屋、別けようか」
近江母「お母さんの部屋空けてあげるから、2人は別の部屋にしましょ」
彼方「えぇっ!?」
遥「そんなっ!?」
近江母「だって貴女達節度がないんだもの!」
近江母「お母さんと話してる間もずっと体を寄せ合って……」
近江母「このままじゃ駄目よ。少し距離を置きなさい」
彼方「……成績が落ちてもいいの?」
遥「留年しちゃうかも……」
近江母「……」
近江母「提案しただけで絶望した顔しちゃって……」
近江母「もうっ……本当に落ちそうね」
彼方「恋に落ちてるからね~」
近江母「はいはい」
彼方「え~あるよ~」
遥「ね~」ギュッ
ちゅっちゅっ
近江母「……」
近江母「……かな、はる」
近江母「お部屋、別けようか」
近江母「お母さんの部屋空けてあげるから、2人は別の部屋にしましょ」
彼方「えぇっ!?」
遥「そんなっ!?」
近江母「だって貴女達節度がないんだもの!」
近江母「お母さんと話してる間もずっと体を寄せ合って……」
近江母「このままじゃ駄目よ。少し距離を置きなさい」
彼方「……成績が落ちてもいいの?」
遥「留年しちゃうかも……」
近江母「……」
近江母「提案しただけで絶望した顔しちゃって……」
近江母「もうっ……本当に落ちそうね」
彼方「恋に落ちてるからね~」
近江母「はいはい」
47: (らっかせい) 2022/01/01(土) 23:18:46.58 ID:65vceggc
近江母「良いわ」
近江母「今後、学年でしっかりと高い成績を残せている間は目を瞑るわ」
近江母「ただし、成績が落ちたら卒業までは離すからね」
近江母「お母さんは本気よ」
近江母「嫌がらせで言ってるわけじゃないんだからね」
彼方「うん」
遥「分かってる」
遥「……お母さんも欲求不満なんだよね」
近江母「何もわかってないじゃない……!」
彼方「彼方ちゃん達見てて羨ましいんだよね」
近江母「……ちょっとだけ」
近江母「ちょっとよ。ちょっと……」
彼方「……お母さん」ギュッ
遥「あけおめ……する?」ボソッ
近江母「……」
近江母「!」
近江母「し、しないっ!」タタタッ
近江母「今後、学年でしっかりと高い成績を残せている間は目を瞑るわ」
近江母「ただし、成績が落ちたら卒業までは離すからね」
近江母「お母さんは本気よ」
近江母「嫌がらせで言ってるわけじゃないんだからね」
彼方「うん」
遥「分かってる」
遥「……お母さんも欲求不満なんだよね」
近江母「何もわかってないじゃない……!」
彼方「彼方ちゃん達見てて羨ましいんだよね」
近江母「……ちょっとだけ」
近江母「ちょっとよ。ちょっと……」
彼方「……お母さん」ギュッ
遥「あけおめ……する?」ボソッ
近江母「……」
近江母「!」
近江母「し、しないっ!」タタタッ
48: (らっかせい) 2022/01/01(土) 23:23:50.46 ID:65vceggc
彼方「……」
彼方「あ~あ。遥ちゃんが驚かせるから」
遥「えへへっ」
遥「だって……」
ギュッ
遥「お姉ちゃんと引き離そうとするんだもん」
彼方「遥ちゃん……」
遥「お姉ちゃん」
遥「今年もたくさん……たっくさん、一緒にいようね」
遥「大変なこととかもいっぱいあるかもしれないけど」
遥「一緒に、乗り越えていこう」
彼方「うん」
彼方「……遥ちゃん、大好き」
遥「私もお姉ちゃんのこと大好き」
彼方「……」
遥「……」
彼方「……ところであけおめするって何?」
遥「えへへ……」
遥「あとで、シてあげるっ」
彼方「あ~あ。遥ちゃんが驚かせるから」
遥「えへへっ」
遥「だって……」
ギュッ
遥「お姉ちゃんと引き離そうとするんだもん」
彼方「遥ちゃん……」
遥「お姉ちゃん」
遥「今年もたくさん……たっくさん、一緒にいようね」
遥「大変なこととかもいっぱいあるかもしれないけど」
遥「一緒に、乗り越えていこう」
彼方「うん」
彼方「……遥ちゃん、大好き」
遥「私もお姉ちゃんのこと大好き」
彼方「……」
遥「……」
彼方「……ところであけおめするって何?」
遥「えへへ……」
遥「あとで、シてあげるっ」
49: (らっかせい) 2022/01/01(土) 23:24:57.00 ID:65vceggc
2人は幸せな元旦を過ごして終了
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1641004385/