【SS】千歌「日常」【ラブライブ！サンシャイン!!】

月曜日
　

千歌「だぁ〜遅刻だ〜遅刻〜」

梨子「やっと来た」

曜「あはは。おはよ〜千歌ちゃん」

花丸「おはようズラ〜」

千歌「も〜梨子ちゃん何で起してくれないの！」

梨子「何でって言われても」

果南「梨子ちゃんもすっかり千歌のお世話係だね」

梨子「え…やだ…その係」

千歌「そんな事言わないでよ〜」
　

曜「昨日夜更かししちゃった？」

千歌「そうなの〜。μ'sの動画見てたらさ〜」

ルビィ「何の動画見てたんですか？」

千歌「ユメノトビラだよ！」

ルビィ「UTXの？」

千歌「そうそう！」

善子「流石に詳しいわね」

花丸「ルビィちゃん大好きだもんね」

ルビィ「うん。私も毎晩見ちゃうんだ」

千歌「だよね〜」

梨子「でも、寝坊はしないもんね？」

ルビィ「あはは」

千歌「すいませんでしたー」
　

ガチャ

鞠莉「シャイニー」

ダイヤ「あら！千歌さん来たんですね」

千歌「あはは…すいません」

果南「で？どうだったの？許可降りた？」

鞠莉「もちろん！首を縦に振らせてあげたわ」

ダイヤ「言い方。快く許可して貰いました」

千歌「って事は！ライブ開催決定だね！」

ダイヤ「はい！」

千歌「うーーーー！やったーーー！頑張るぞーー」

梨子「明日は寝坊しない様にね」

千歌「わ、分かってるよ」

あははは〜。
　

火曜日
　

千歌「果南ちゃん。ホチキス取って〜」

果南「はいよ」

千歌「ありがとう」

曜「ここどうしようか？」

ルビィ「もうちょっと短くした方が動きやすくなるんじゃないかな？」

曜「だね〜」

千歌「あれ？そう言えば梨子ちゃんは？」

曜「そう言えば」

花丸「梨子ちゃんなら買い出しに行ってるズラ」

千歌「買い出し？」　

花丸「今日は少し遅くなるだろうかなって。甘いものを買って来てくれるズラ〜」
　

善子「太るわよ」

花丸「心配御無用ズラ〜」

果南「その時は私が特別ダイエットメニューを考えてあげるよ」

千歌「それは地獄だね」

ガチャ
　　　
鞠莉「あ〜疲れた〜」

曜「あっ！鞠莉ちゃんお疲れ〜」　

果南「どうだった？」　

鞠莉「何とかなりそう」

千歌「ごめんね。鞠莉ちゃんばっかりに任せちゃって」

鞠莉「平気よ。それぞれ役割があるんだから」
　

千歌「うん。そうだね」

鞠莉「そうよ〜」

梨子「あの…鞠莉さん…ドアの前に立たれると入れない…」

鞠莉「あら？梨子〜どこ行ってたの？」

梨子「買い出しに……」

花丸「梨子ちゃん待ってたズラ〜」
　

鞠莉「何で買い出しに？」

梨子「今日は遅くなると思って」

鞠莉「言ってくれれば私が帰りに買って来たのに」

梨子「いつ帰ってくるか分からなかったから」

鞠莉「それで梨子が」

梨子「ジャンケンだとまた善子ちゃんになっちゃうからね」

善子「そ、そんなの分からないじゃない！って言うかヨハネ！」

曜「優しいね〜梨子ちゃんは」

千歌「私にももっと優しくして欲しい〜」

梨子「充分優しくしてると思うけど。アイスあげないよ」

千歌「あっ、ウソウソ。嘘ですー。優しいです」

梨子「分かればよろしい」

あははは〜。
　

水曜日
　

千歌「ん〜…」

曜「進捗はどう？」

千歌「全然…何も思い浮かばないよー」

曜「そっか。梨子ちゃんの方も…」

梨子「うん。だいぶ難航してる」

千歌「あはは…これが産みの苦しみってやつかぁ…」

花丸「千歌ちゃん。マル達に出来る事ある？」

千歌「そうだな〜。じゃあ、一緒に考えてくれる？」　
花丸「うん。任せるズラ〜」

曜「じゃあ、ルビィちゃんは私と一緒に衣装を作るの手伝ってね」

ルビィ「うん」
　

善子「じゃあ私はリリーの…」

梨子「え……」

善子「な、なによ！！！」

梨子「いや…だって…善子ちゃん…音楽の経験は…」

善子「無いけど」

梨子「だよね」

善子「大丈夫よ！私を誰だと思ってるの？」

梨子「善子ちゃん」

花丸「津島善子ちゃんズラ」

善子「ヨハネよ！！！」
　

梨子「じゃあ…堕天使さんに少し手伝って貰おうかな」

善子「ふふっ。任せなさい」

ガチャ

鞠莉「進捗の方はどう？」

千歌「あっ、鞠莉ちゃん」

梨子「どうもこうも…いつも通り難航してます」

鞠莉「そう。こっちの方もね。なかなか自治会の人がオッケーしてくれなくて」

千歌「そうなの？」

鞠莉「どうしても日程がね。もう少し煮詰める必要があるわね」
　

千歌「うーーーー」

曜「ち、千歌ちゃん？」

梨子「ど、どうしたの？」

千歌「これぞ…」

梨子「これぞ？」

千歌「ライブ前だって感じがするね！」

梨子「………ふふっ。結構まだ余裕ね」

千歌「もちろん！毎日楽しみで楽しみで仕方ないよ」

鞠莉「そうね。最高のライブにする為にも頑張りましょう」

おーーーー！！
　

木曜日
　

ガチャ

千歌「あぁ…疲れたぁ…」

曜「お帰り、千歌ちゃん」

千歌「ただいま」

花丸「千歌ちゃんお腹空いてない？」

千歌「空いてる〜」

花丸「はい。のっぽパン」

千歌「ありがとー。花丸ちゃんの方は順調？」

花丸「ん〜50%くらいかなぁ」

千歌「そっかぁ」
　

梨子「それで…打ち合わせの方はどうだったの？」

千歌「なんとか土曜日で手を打って貰ったよ」

ルビィ「日曜日はダメだったの？」

千歌「日曜日はやっぱり地元の人達が使用するみたいだから」

梨子「土曜日に使わせて貰えるだけでもありがたいと思わなきゃね」

千歌「そうだね」

善子「あっ！」

千歌「どうしたの？」

善子「もうすぐ19時」

千歌「え〜もうそんな時間？」

花丸「どおりでお腹が空く訳ズラ」

善子「ズラ丸はいつもでしょ」
　

千歌「今日はもう帰ろうか」

曜「そうだね。根を詰め過ぎても良く無いしね」

千歌「よしっ！今日は終わり！撤収！明日から練習も再開しなきゃいけないから今日はグッスリ寝て下さい」

はーい

梨子「千歌ちゃん大丈夫？」

千歌「え？大丈夫大丈夫！」

梨子「帰って作詞の続きするんでしょ？」

千歌「うん。平気だよ。花丸ちゃんに丸投げって訳にもいかないし。梨子ちゃんだって帰って続きでしょ？」

梨子「そうだけど…私は…」

千歌「さっ、帰ろ」

梨子「…うん」
　

金曜日
　

曜「あれ？千歌ちゃんは？」

梨子「朝、起きれなかったみたい。無理に起こしても…ね？」

曜「そうだね」

ルビィ「疲れてるのかなぁ」

梨子「でしょうね。毎日遅くまで部屋の灯りが付いてるし」

花丸「そうなんだ…千歌ちゃん…大丈夫かな」
　

ガチャ

千歌「……ごめん。寝坊しちゃった」

曜「おはよう。千歌ちゃん」

梨子「大丈夫？疲れが溜まってるなら今日は休んでも良いのよ？」

千歌「大丈夫だよ。貴重な練習出来る日だし。それに午後から生徒会の人達と話しなきゃだし」

梨子「それくらい代わりに私が出るわよ」

曜「そうだよ千歌ちゃん」

千歌「……でも、私リーダーだし」
　

梨子「この部は千歌ちゃん一人の物じゃないのよ。ライブも、みんなで作るんでしょ？何も千歌ちゃんだけの為に言ってるんじゃないの。ライブを成功させたいから言ってるのよ」

ルビィ「うん。梨子ちゃんの言う通り」

花丸「スクールアイドルは身体が資本ズラ」

千歌「みんな…」

曜「千歌ちゃん。無理せず休んで。明日から頑張ろう」

千歌「うん。ありがとう」
　

土曜日
　

千歌「お陰様で体力回復しました」

ルビィ「一日で大丈夫だった？」

千歌「うん。もう元気モリモリ〜」

曜「いつもの千歌ちゃんだ」

千歌「そう言えば梨子ちゃんは？」

曜「あれ？トイレかな？」

千歌「そっか。衣装の方は順調？」

曜「まあね。ルビィちゃんも手伝ってくれるし。ね？」

ルビィ「うん」
　

曜「千歌ちゃんは？」

千歌「ぼちぼちかなぁ」

曜「そっか」

千歌「うん」

ガチャ

梨子「ふぅ…」

千歌「あっ、梨子ちゃん！トイレ？」

梨子「え？あっ、ううん」
　

千歌「ふ〜ん」

梨子「さっきそこで生徒会の人にあったんだけどね」

千歌「うん。生徒会の人って…どんな人だっけ？」

梨子「どんな人って…」

ルビィ「忘れちゃったの？」

千歌「うん。あはは。ド忘れしちゃった」

梨子「ド忘れって…休みボケ？」

千歌「かなぁ」

梨子「これは先が思いやられるわ」
　

日曜日
　

千歌「梨子ちゃん曲出来た？」

梨子「ごめん。まだ」

曜「千歌ちゃんはもう終わったの？」

千歌「いや…まだなんだよねぇ」

曜「そっか」

梨子「そろそろ基礎練習も再開しなくちゃね」

千歌「そうだね。あ〜忙しいなぁ。何でこんなに忙しいのかなぁ」

曜「ライブ前はいつもこんなもんだよね」

千歌「そうだっけ？こんなに忙しかったっけなぁ…」

曜「だって曲作って振り付け考えて演出考えて。自治会や学校と打ち合わせして。やる事沢山だもん」

千歌「あのさ…なんかおかしくない？」

曜「おかしい？」

梨子「何もおかしい事なんてないよ」
　

千歌「そうかなぁ。なんか違和感あるんだよなぁ」

梨子「変な事言うのやめてよ。心配になるから」

曜「千歌ちゃん疲れてるんだよ。きっと」

千歌「この間ちゃんと休んだんだけどなぁ」

曜「足りなかったんじゃない？」

梨子「そうね。休みなんかいくらあっても足りないものね。ライブが終わったら同好会の活動も少し抑えましょう」

千歌「え〜」

梨子「え〜じゃないの。身体が資本なんだから」

千歌「うん。…あれ？それなんか前も言われた気がする」

梨子「何度でも言うわよ。無理だけはしない！分かった？」

千歌「は〜い」
　

月曜日
　

千歌「曜ちゃん」

曜「何？」

千歌「毎日楽しい？」

曜「うん。毎日楽しいよ。どうして？」

千歌「ううん。別に」

曜「え？何？気になるよ」

千歌「いやね。スクールアイドル始めて良かったって。曜ちゃんが毎日楽しいなら」

曜「そっか。千歌ちゃんは毎日楽しい？」

千歌「楽しいよ」
　

曜「じゃあ、私もスクールアイドル始めて良かった」

千歌「うん。毎日楽しい。楽しいはずなんだけどなぁ」

曜「え？」

千歌「ううん。なんでもない」

曜「え〜変な千歌ちゃん」

千歌「曜ちゃん」

曜「何？千歌ちゃん」
　

千歌「ずっと一緒に居てね」

曜「え？うん…もちろん」

千歌「約束だよ」

曜「約束！」

千歌「えへへ」

曜「え？何…千歌ちゃん？」

千歌「え？」

曜「泣いてるの？」

千歌「え？えっ！！？」

曜「どうしたの？」
　

千歌「分からない」

曜「大丈夫…千歌ちゃん」

千歌「うん。平気」

曜「本当に？」

千歌「本当だよ」

曜「そっか…」

千歌「うん。ごめんね急に。疲れてるのかな」

曜「今日はもう終わりにしようか」

千歌「………ダメ」

曜「え？」

千歌「行かないで…曜ちゃん」
　

火曜日
　

おわり