【SS】恋「そういえば昔、学校で相合傘の落書きが流行っていましたね」【ラブライブ！スーパースター!!】

恋(まぁ、あの頃私は座ってただ周りの子達が書いているのを眺めていただけでしたが)

恋(今は誰も居ませんし、こっそり描いてみますか)

恋(えっと...どうやって書くんでしたっけ)
　

恋(確か──傘を書いて、てっぺんにハートマークを付けてたような気がします)ｷｭｯ

ｷｭｯｷｭｯ

恋(確かこんな感じでした。それで傘の下に二人の名前を書いていたような)

恋(うーん。誰の名前を書きましょうか。まずは私の名前にしましょうか...葉月恋...ともう片方は....あっ)

恋(すみれさん、また練習で被ってる帽子を持って帰るの忘れましたね)

恋(そうだ、すみれさんの名前でも書きますか...)ｷｭｯｷｭｯ
　

恋(ふぅ、書けました。初めてのラクガキでちょっぴりドキドキしましたが案外楽しいですね...)

恋(ところで、この相合傘には一体どんな意味が込められているのでしょうか)

恋(いえ...きっと意味などはないのでしょうね。所詮は子供の描いたラクガキですから)
　

ガチャッ

すみれ「おはよ」

恋「あ、おはようございます！すみれさんっ」ﾆｺｯ

すみれ「ちょっと聞いてよ～、今日の占いで私の星座最下位で──ん、何よこれ」

恋「相合傘です」

すみれ「そんなこと分かってるわよ。何で傘の下に私と恋の名前が...さてはスクールアイドル部の誰かさんがふざけて書いたのね」

恋「それ私が描いたんです」

すみれ「....え」
　

恋「私が書きました」

すみれ「これを貴女が？」

恋「はい...どうでしょうか」

すみれ「どうって言われても...」

すみれ(え、何？私告白されてるの？)

恋「あの、もしかして(相合傘)知らなかったのですか？」

すみれ「知るわけないでしょ」

すみれ(私の事が好きだったとか、大体そんな素振り一度だって見せたことないじゃない...)
　

恋「そうだったんですね...」ｼｭﾝ

恋(すみれさんの学校では流行らなかったのでしょうか...)

すみれ(なんでそんな残念そうにしてるのよ。アピールしてくれなきゃ気付くわけないでしょうに)

すみれ「けど....そう、なんだ。恋が私の事を好きだなんて──」

恋「すみれさん？」

すみれ「ごめん、私ちょっと、、、飲み物買ってくる」ﾀｯ

恋「え、あ....行ってしまいました」

恋「もっと相合傘についてお話ししたかったのに...」ｼｭﾝ
　

ｶﾞﾗｯ

かのん「おはようー」

恋「おはようございますかのんさん」

かのん「さっきすみれちゃんが耳真っ赤にして階段降りてったけど何かあったの？」

恋「飲み物を買いに行くと言ってました」

かのん「にしては随分飛ばしてたなぁ、余程喉が渇いてたのかなぁ」
　

かのん「あれ？」

かのん、相合傘を発見

恋「どうしました？...あぁその相合傘はですね私が書いたんです」ﾆｺｯ

かのん「恋ちゃんが！？」

かのん(もしかしてこれが関係してるのかな...)
　

かのん(恋ちゃんが相合傘ですみれちゃんに想いを伝えたんだけど、あまりの急な出来事にすみれちゃんは恥ずかしくて逃げ出しちゃったって所かな)

かのん(せっかく恋ちゃんが告白したのにそれじゃああんまりだよ...なんとかしてこの告白を成功させてあげたい)

かのん「恋ちゃんっ」手ｷﾞｭｯ

恋「なんです？」

かのん「私、恋ちゃんの事応援するからね！」

恋「....？」

恋(何を言ってるんでしょう)
　

かのん「さてと、他の人に見られるのは色々とまずいからこの相合傘消しちゃおうね」

恋「そうですね、こんなラクガキさっさと消してしまいましょう」

かのん「っ！ラクガキだなんて言っちゃダメだよ！もっと自分に自信持って！！」

恋「...？....？？」
　

ʃt(c◜･ ᴗ ･)・・・
　

ストレッチ中

すみれ「....」ﾁﾗｯ

恋「んしょ...んしょ...」

すみれ「....」ｼﾞｯ

恋「すみれさん？どうかしましたか」

すみれ「ううん、なんでもないっ」

恋「...？」

かのん(当然ギクシャクしちゃうよね...だってすみれちゃん、恋ちゃんの愛の告白から逃げ出しちゃったんだもん。なんとかしなくちゃ)
　

かのん「はーいじゃあ今度は二人組作ってストレッチね～」

すみれ「可可、今日も一緒にやるわよ」

可可「仕方ないデスね」

すみれ「はぁ？なんで上からなの？」

かのん(ダメっ！今回ばかりはすみれちゃんは恋ちゃんと組むべきなの！)
　

かのん「可可ちゃん！今日は私と組も！！」ｼｭﾊﾞﾊﾞｯ

可可「いいデスよ～」

すみれ「いや、たかがストレッチでかのんはなんでそんなに熱入ってるの」

かのん「別にいいじゃん！！それより可可ちゃんあっちでストレッチやろ！」

可可「という訳でククはかのんと組みマス」

すみれ「そう..まぁいっか」

かのん「よし...これですみれちゃんは恋ちゃんと組むことになるはず」


千砂都「恋ちゃ～ん一緒にストレッチやろ～」

かのん「いけないっ！！」ｼｭﾊﾞﾊﾞｯ
　

恋「はい──」

かのん「ちぃちゃん私と組もうよ！！」

可可「エ...かのん！ククと組むって言ったばかりデスよ！？」

千砂都「そうだよ。かのんちゃんは可可ちゃんと組むんじゃないの？」

かのん「ち、ちぃちゃんは私よりも恋ちゃんの方が大事なの！？(暴論)」

千砂都「どしたのいきなり」

かのん「今日は三人でストレッチやろうよ！ね！ね！」

千砂都「なんでそんなに必死なのか分かんないけどいいよ...」

かのん「やったぁちぃちゃんこっちおいで～！」

千砂都「なんか今日のかのんちゃん様子が変」

可可「同感デス」
　

恋「そうなると私はすみれさんとですね」

すみれ「う、うん...」


かのん「よっしゃ！計算通り！」ｶﾞｯﾂﾎﾟｰｽﾞ

可可「で、三人でストレッチって何するんデスか？」

かのん「ピラミッドでしょ～次に扇」

千砂都「体育祭控えてる？」
　

すみれ「恋、さっきは急に外に出てしまってごめんなさい」

恋「いいんですよ、余程喉が渇いていたのですね」

すみれ「別に喉が渇いてた訳じゃ...」

すみれ「....」
　

すみれ「あ、あのさ。恋っていつから私のこと意識してたの？」

恋「...そうですね、意識し始めたのは生徒会長選挙の頃になりますかね」

すみれ「そうなんだ...」

恋「あの頃のすみれさんはすっごく目立ってました」

すみれ「あれでも本気で生徒会長目指してたのよ」

恋「ふふ」
　

すみれ「ねぇ...この後二人っきりになりたいんだけど。時間あるかしら」

恋「えぇ、大丈夫ですよ。何か困り事ですか？」

すみれ「今朝の話の続きがしたいのよ」

恋「あっ、相合傘の件ですね」

すみれ「ッ～//」
　

すみれ「そ、そうよ....相合傘の件」

恋「嬉しいです。すみれさんの方から話してくださるんですね」

すみれ「だって私...逃げるように部室を後にしちゃったから申し訳なくて」

すみれ「私ね...あのあと色々考えたのよ」

すみれ「それでもう答えは出したから」

恋「そうですか」

すみれ「恋だってこれ以上話を先伸ばしにされるのは嫌でしょ？」

恋「いいえ、私はいつでも待てますよ(相合傘の話)」

すみれ「そう」

すみれ(本気なのね)
　

恋「今でもいいですよ」

すみれ「今！？それはダメ！皆が見てるじゃない！」

恋「？ そんなに恥ずかしいことなのですか？」

すみれ「恥ずかしいに決まってるでしょ(皆の前で告白の返事)。逆にどうして恋は平然としていられるのよ...」

恋「そうですね...この日をずっと憧れていましたから(相合傘(ラクガキ)をお友達と作ったりお話するの)」

すみれ「思ったよりも大胆なのね貴女」

恋「？？？」
　

すみれ「分かったわ...じゃあ今ここで言うから」

恋「嬉しいです！」


すみれ「ちょっと...そんなにはしゃがないでよ...」

すみれ「.....」

すみれ「えっと....」

すみれ「告白の返事はね...OKよ」

すみれ「私...人とお付き合いするの初めてだから色々と不慣れなところあるけど。。。これからよろしく...,ね///」


恋「....」

恋「....？」
　

恋「...あの、これ何の話ですか？」

すみれ「何って...あなた、今朝告白してくれたじゃない」

恋「告白？」

すみれ「もうっ！一から全部説明しなくちゃいけないの！？」

すみれ「あなた、今朝の相合傘で私の名前書いてたわよね！？」

恋「はい、書きました」

すみれ「それって私の事がラブ的な意味で好きだから書いたのよね？」

恋「...？違いますけど」

すみれ「はぁっ！？」
　

恋「たまたますみれさんの帽子を部室で見つけたので書きました」

すみれ「意味が分からないんだけど...なら隣に自分(恋)の名前を書いたのはどうして？」

恋「相合傘ってそういうものなのですよね」

恋「二人の名前を書いてその上に傘を付けるのが相合傘と聞いているのですが...もしかして私は間違えて覚えてしまっていたのですか？」

すみれ「....」

すみれ「ねぇ。相合傘の意味分かってる？」

恋「それが分からなくて、後ですみれさんに聞こうと思っていたんです」

恋「すみれさん、このマークは一体何を意味しているのですか？」



すみれ「.....」
　

恋「相合傘に二人の名前を書くとその人達両思いになるおまじない...///」

すみれ「やっぱりあなた分かっていなかったのね...」

恋「うぅ、分かっていたらこんなことしませんでした！///」

すみれ「分かってる。恋はそういうのしない子よね」

恋「うぅ....恥ずかしすぎて顔が熱いですぅ///」
　

すみれ「よしよし、今日のことは綺麗さっぱり忘れなさい」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

恋「早く忘れたいです...///」


かのん「恋ちゃんが忘れても私は忘れないよ」

すみれ「何よいきなり」

かのん「すみれちゃんが恋ちゃんを受け入れたこと」

すみれ「ちょ///それは忘れなさい！一秒でも早く！///」

かのん「無理だよ！相合傘を使った告白なんて前代未聞だもん！！」


千砂都「これ何の話？」

可可「痴情のもつれ？」
　

おわり
　

ええやん
　

すみれん可愛いし暴走するかのんおもろかった
乙！
　

すみれん素晴らしい
　

恋ちゃん🥰🥰🥰🥰
　

責任とって付き合えレンレン
　

ふむふむ
素晴らしいです
　

₍₍⁽⁽ʃt(c◜^ ᴗ ^)₎₎⁾⁾
　

素晴らしいすみれんスレ
いっちゃんたすかる
　

癒された