4: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:07:26.55 ID:kEbFDwuS
短めのをいくつか書きました。
散歩しながら思いついたのとかなので、雑な部分もあるかもしれませんがすみません。
リエラはまだアニメ見れてないのでないです。
ごめんなさい。
散歩しながら思いついたのとかなので、雑な部分もあるかもしれませんがすみません。
リエラはまだアニメ見れてないのでないです。
ごめんなさい。
5: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:07:49.41 ID:kEbFDwuS
梨子「お散歩」
千歌「ねぇねぇ、梨子ちゃん」
千歌「桜がキレイだねっ!」
梨子「うん、そうだね」
梨子「桜もだけど…夕日もまんまるでキレイだね」
千歌「ほんとだっ」
千歌「さすが梨子ちゃん!視野が広い!!」
梨子「ふふっ」
千歌「どしたの?」
梨子「ううん…ありがとうね、千歌ちゃん」
千歌「??」
千歌「なんのこと?」
梨子「うーん、なんだろうね?」
千歌「ねぇねぇ、梨子ちゃん」
千歌「桜がキレイだねっ!」
梨子「うん、そうだね」
梨子「桜もだけど…夕日もまんまるでキレイだね」
千歌「ほんとだっ」
千歌「さすが梨子ちゃん!視野が広い!!」
梨子「ふふっ」
千歌「どしたの?」
梨子「ううん…ありがとうね、千歌ちゃん」
千歌「??」
千歌「なんのこと?」
梨子「うーん、なんだろうね?」
6: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:08:08.62 ID:kEbFDwuS
千歌「梨子ちゃん、ごまかしたー」
梨子「そんなことないよ」
梨子「ただ、なんとなく…そう伝えたかったのっ」
梨子「恥ずかしいからこのお話は終わりっ」
千歌「じゃあ、私の話ね?」
千歌「梨子ちゃんいつもありがとう」
梨子「もうっ、ずるいんだからっ」
千歌「えへへー」
ありふれた毎日だけれど、夕日のオレンジと桜のピンクでなんとなく特別な気がしたの。
今だけは2人みたいで。
とてもとても大事な人へ。
愛しい想いをこめて「ありがとう」。
おしまい。
梨子「そんなことないよ」
梨子「ただ、なんとなく…そう伝えたかったのっ」
梨子「恥ずかしいからこのお話は終わりっ」
千歌「じゃあ、私の話ね?」
千歌「梨子ちゃんいつもありがとう」
梨子「もうっ、ずるいんだからっ」
千歌「えへへー」
ありふれた毎日だけれど、夕日のオレンジと桜のピンクでなんとなく特別な気がしたの。
今だけは2人みたいで。
とてもとても大事な人へ。
愛しい想いをこめて「ありがとう」。
おしまい。
7: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:08:38.46 ID:kEbFDwuS
鞠莉「夜更かしさんの招待状」
鞠莉「かっなーん!まだまだ夜は長いわよー?」
果南「えぇー、もういい時間じゃん、そろそろ寝ようよー」
果南「ほら、ダイヤだって…」
ダイヤ「…スゥ…」
鞠莉「No!!ダイヤまだ寝ちゃダメよ!」
ダイヤ「もう…眠いですわ…」
鞠莉「ノンノン!ほらドリンク飲んで」
果南「あっ…」
ダイヤ「…っっ!お酒じゃないですかっ!」
鞠莉「いいじゃない、みんな成人したんだからっ」
鞠莉「かっなーん!まだまだ夜は長いわよー?」
果南「えぇー、もういい時間じゃん、そろそろ寝ようよー」
果南「ほら、ダイヤだって…」
ダイヤ「…スゥ…」
鞠莉「No!!ダイヤまだ寝ちゃダメよ!」
ダイヤ「もう…眠いですわ…」
鞠莉「ノンノン!ほらドリンク飲んで」
果南「あっ…」
ダイヤ「…っっ!お酒じゃないですかっ!」
鞠莉「いいじゃない、みんな成人したんだからっ」
8: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:09:12.81 ID:kEbFDwuS
ダイヤ「そういうことじゃなくて…まぁ、いいですわ…それより、もう遅い時間ですわ、早く寝ましょう」
果南「そうだよ、あんまり夜更かしは良くないよ?」
鞠莉「何言ってるの!マリーに夜更かしを覚えさせたのは2人でしょ?」
果南「なんのことやら…」
ダイヤ「鞠莉さんを連れ出したことなんてさっぱり記憶にございませんわ」
鞠莉「白状してるじゃない」
果南「ダイヤ何言ってるのさ…」
ダイヤ「あ…」
果南「ダイヤの案外ドジなとこはずっとこのままかなん?」
ダイヤ「ちがっ!大体果南さんだってとぼけかたが下手くそですわ!」
果南「ダイヤみたいにボロは出してないもーん」
ダイヤ「ぐぬぬ…」
果南「そうだよ、あんまり夜更かしは良くないよ?」
鞠莉「何言ってるの!マリーに夜更かしを覚えさせたのは2人でしょ?」
果南「なんのことやら…」
ダイヤ「鞠莉さんを連れ出したことなんてさっぱり記憶にございませんわ」
鞠莉「白状してるじゃない」
果南「ダイヤ何言ってるのさ…」
ダイヤ「あ…」
果南「ダイヤの案外ドジなとこはずっとこのままかなん?」
ダイヤ「ちがっ!大体果南さんだってとぼけかたが下手くそですわ!」
果南「ダイヤみたいにボロは出してないもーん」
ダイヤ「ぐぬぬ…」
9: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:09:59.03 ID:kEbFDwuS
----
果南「そろそろ大人も寝た時間かな?」
ダイヤ「ベッドに入って結構経ったので寝てるんじゃないでしょうか」
鞠莉「ほんとに外出ちゃうの?」
果南「大丈夫だよ、鞠莉」
果南「私とダイヤが付いてる」
果南「それにちょっと外覗くだけだからさ」
ダイヤ「本当に覗くだけですからね」
ダイヤ「子どもだけなんですから」
鞠莉「うんっ!少しドキドキするけど楽しみ!」
幼い子どものほんの少しのいたずら心。
「夜更かし」なんて言葉に誘われて。
「いちにぃーの…さん!!!」
みんなで一歩を踏み出した。
果南「そろそろ大人も寝た時間かな?」
ダイヤ「ベッドに入って結構経ったので寝てるんじゃないでしょうか」
鞠莉「ほんとに外出ちゃうの?」
果南「大丈夫だよ、鞠莉」
果南「私とダイヤが付いてる」
果南「それにちょっと外覗くだけだからさ」
ダイヤ「本当に覗くだけですからね」
ダイヤ「子どもだけなんですから」
鞠莉「うんっ!少しドキドキするけど楽しみ!」
幼い子どものほんの少しのいたずら心。
「夜更かし」なんて言葉に誘われて。
「いちにぃーの…さん!!!」
みんなで一歩を踏み出した。
10: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:10:30.41 ID:kEbFDwuS
鞠莉「綺麗!」
ダイヤ「景色もいつもと違って見えますね」
果南「ほらほら、星も綺麗だよ!」
夜更かしの魔法かな?
いつもの町が灯りで色づいて、キラキラ星が町を包む。
鞠莉「夜空って、思っていたより明るいね」
果南「…たしかにっ!」
ダイヤ「色々なキラキラがありますものね」
果南「お星様からこっちを見てもキラキラしてるかな?」
鞠莉「きっとしてるよ!」
鞠莉「私たちだってキラキラだもんっ」
ダイヤ「良くわかりませんが…きっとそうですね」
ダイヤ「ずっとこの3人なら」
果南「えへへっ、そうだねっ!」ギュッ
鞠莉・ダイヤ「きゃっ…」
ダイヤ「景色もいつもと違って見えますね」
果南「ほらほら、星も綺麗だよ!」
夜更かしの魔法かな?
いつもの町が灯りで色づいて、キラキラ星が町を包む。
鞠莉「夜空って、思っていたより明るいね」
果南「…たしかにっ!」
ダイヤ「色々なキラキラがありますものね」
果南「お星様からこっちを見てもキラキラしてるかな?」
鞠莉「きっとしてるよ!」
鞠莉「私たちだってキラキラだもんっ」
ダイヤ「良くわかりませんが…きっとそうですね」
ダイヤ「ずっとこの3人なら」
果南「えへへっ、そうだねっ!」ギュッ
鞠莉・ダイヤ「きゃっ…」
12: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:12:25.35 ID:kEbFDwuS
冷たい夜風で肌寒くたって、こうやって3人寄り添えば暖かい。
幸せなぬくもりを知ったんだ。
鞠莉「あ…」
果南「どうしたの?」
鞠莉「見つかった…」
ダイヤ「え?」
果南「大人も寝てるって…」
ダイヤ「とにかく、近づいてきますわよ?」
鞠莉「言い訳!考えないと!」
鞠莉「その1!」
ダイヤ「えっと…正直に謝るとか…」
鞠莉「その2!」
果南「星が綺麗だったから!」
ダイヤ・果南「その3!」
鞠莉「夜更かしさんからの招待状!」
幸せなぬくもりを知ったんだ。
鞠莉「あ…」
果南「どうしたの?」
鞠莉「見つかった…」
ダイヤ「え?」
果南「大人も寝てるって…」
ダイヤ「とにかく、近づいてきますわよ?」
鞠莉「言い訳!考えないと!」
鞠莉「その1!」
ダイヤ「えっと…正直に謝るとか…」
鞠莉「その2!」
果南「星が綺麗だったから!」
ダイヤ・果南「その3!」
鞠莉「夜更かしさんからの招待状!」
13: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:14:36.80 ID:kEbFDwuS
----
鞠莉「ふふっ…」
果南「何笑ってんの?」
ダイヤ「酔いましたか?」
鞠莉「ううん、夜更かしさんが来たなぁって」
たっぷり怒られたあの日だって大切な宝物。
もっともっと幸せな時間を一緒に過ごしたいのは…
一緒に過ごした幸せな時間を知っているから。
おしまい。
鞠莉「ふふっ…」
果南「何笑ってんの?」
ダイヤ「酔いましたか?」
鞠莉「ううん、夜更かしさんが来たなぁって」
たっぷり怒られたあの日だって大切な宝物。
もっともっと幸せな時間を一緒に過ごしたいのは…
一緒に過ごした幸せな時間を知っているから。
おしまい。
14: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:16:46.22 ID:kEbFDwuS
歩夢「Brand」
気づいてた。
知らないふりをしていた。
私の大好きな人は、私の大切な友人のものだって。
このまま何も言わないでと願うけれど……。
数秒後には、私の恋は終わる。
ずっと一緒にいたって、さよならは一瞬。
私の全ての努力は貴女のためだったのに。
私には何も残らない。
気づいてた。
知らないふりをしていた。
私の大好きな人は、私の大切な友人のものだって。
このまま何も言わないでと願うけれど……。
数秒後には、私の恋は終わる。
ずっと一緒にいたって、さよならは一瞬。
私の全ての努力は貴女のためだったのに。
私には何も残らない。
16: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:18:40.36 ID:kEbFDwuS
——
果林「歩夢?」
歩夢「……」
果林「歩夢!」
歩夢「わっ!果林さん!」
果林「どうかしたの?」
歩夢「いえ、特には……はい」
果林「私には話しにくいかしら?」
歩夢「あ、いや、そんなことは……」
果林「無理しなくてもいいわよ?」
果林「前ここで初めて会った時はあゆぴょん♪してたけど、今はあゆぴょん……って感じだもの」
歩夢「私のテンションをそれで表現するのやめていただけますか?」
果林「ふふ、やっとこっち向いた」
歩夢「あ……すみません、私」
果林「いいのよ」
果林「歩夢?」
歩夢「……」
果林「歩夢!」
歩夢「わっ!果林さん!」
果林「どうかしたの?」
歩夢「いえ、特には……はい」
果林「私には話しにくいかしら?」
歩夢「あ、いや、そんなことは……」
果林「無理しなくてもいいわよ?」
果林「前ここで初めて会った時はあゆぴょん♪してたけど、今はあゆぴょん……って感じだもの」
歩夢「私のテンションをそれで表現するのやめていただけますか?」
果林「ふふ、やっとこっち向いた」
歩夢「あ……すみません、私」
果林「いいのよ」
17: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:20:06.48 ID:kEbFDwuS
果林「だけど……歩夢に目の腫れは似合わないわね」
果林「はい、どうぞ」
歩夢「めがね……」
果林「レンズは抜いてあるから大丈夫よ、伊達メガネだからね」
歩夢「ありがとう……ございます」
果林「それじゃぁね?」
歩夢「…え?」
歩夢「何も聞かないんですか?」
果林「歩夢は聞いてほしい?」
果林「歩夢が望むならどれだけだってお話したいわね」
果林「何時間でも何日でも何年でもね?」
歩夢「大げさですよ」
果林「大げさなんかじゃないわ」
果林「歩夢は誰もが手を伸ばしたくなるような素敵な子よ?」
歩夢「……嘘です」
果林「はい、どうぞ」
歩夢「めがね……」
果林「レンズは抜いてあるから大丈夫よ、伊達メガネだからね」
歩夢「ありがとう……ございます」
果林「それじゃぁね?」
歩夢「…え?」
歩夢「何も聞かないんですか?」
果林「歩夢は聞いてほしい?」
果林「歩夢が望むならどれだけだってお話したいわね」
果林「何時間でも何日でも何年でもね?」
歩夢「大げさですよ」
果林「大げさなんかじゃないわ」
果林「歩夢は誰もが手を伸ばしたくなるような素敵な子よ?」
歩夢「……嘘です」
18: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:20:37.02 ID:kEbFDwuS
果林「嘘なんかじゃないわ」
歩夢「だったら…」
歩夢「だったら!なんで!!」
歩夢「どうして…どうして…私じゃないの!?」
歩夢「私達の日々も知らないのに!この前会ったばかりなのに!」
歩夢「どうして…」
果林「それでも好きなのね?」
歩夢「…………」コクリ
歩夢「大好き…2人とも」
歩夢「どっちも大切」
歩夢「だから、幸せになってほしい」
歩夢「だけど…悲しいよ」
歩夢「でも、こんな風に思っちゃう自分が嫌…」
果林「やっぱり歩夢は綺麗な子ね」
歩夢「え?」
歩夢「だったら…」
歩夢「だったら!なんで!!」
歩夢「どうして…どうして…私じゃないの!?」
歩夢「私達の日々も知らないのに!この前会ったばかりなのに!」
歩夢「どうして…」
果林「それでも好きなのね?」
歩夢「…………」コクリ
歩夢「大好き…2人とも」
歩夢「どっちも大切」
歩夢「だから、幸せになってほしい」
歩夢「だけど…悲しいよ」
歩夢「でも、こんな風に思っちゃう自分が嫌…」
果林「やっぱり歩夢は綺麗な子ね」
歩夢「え?」
19: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:21:44.57 ID:kEbFDwuS
果林「優しくて人の幸せを願える素敵でとても心が綺麗な子」
歩夢「…そんなこと」
果林「でも…自分の価値は自分で決めないとね?」
果林「長い…とても長い間絡まっていた赤い糸は切れてしまって…」
果林「歩夢に何がある?」
歩夢「…そう、だから、私には…何も…」
果林「歩夢は立派に咲いてるわ」
果林「いつだってね」
歩夢「私は…」
歩夢「あの子がいないと私は…私には何も…価値なんて…綺麗になんて咲けない」
果林「それが本当に歩夢の価値?」
果林「歩夢にとってあの子の隣ってだけがステータス?」
果林「隣にいるという見栄ばかり気にするの?」
果林「歩夢はもっと本質の綺麗を磨いてきたでしょう?」
歩夢「本質…?」
歩夢「果林さんはいつだってどんなところも綺麗だからそういうことが…」
果林「私のダメなところ歩夢はたくさん知っているでしょう?」
歩夢「…そんなこと」
果林「でも…自分の価値は自分で決めないとね?」
果林「長い…とても長い間絡まっていた赤い糸は切れてしまって…」
果林「歩夢に何がある?」
歩夢「…そう、だから、私には…何も…」
果林「歩夢は立派に咲いてるわ」
果林「いつだってね」
歩夢「私は…」
歩夢「あの子がいないと私は…私には何も…価値なんて…綺麗になんて咲けない」
果林「それが本当に歩夢の価値?」
果林「歩夢にとってあの子の隣ってだけがステータス?」
果林「隣にいるという見栄ばかり気にするの?」
果林「歩夢はもっと本質の綺麗を磨いてきたでしょう?」
歩夢「本質…?」
歩夢「果林さんはいつだってどんなところも綺麗だからそういうことが…」
果林「私のダメなところ歩夢はたくさん知っているでしょう?」
20: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:22:29.40 ID:kEbFDwuS
果林「メッキが剥がれたとしても、私には私の良さが、味わいがあるわ」
果林「歩夢だってそうでしょう?」
果林「あの子の隣にいることだけが本当に歩夢の価値かしら?」
歩夢「…………」
歩夢「…変われますか?」
歩夢「私は新しくなれますか?」
果林「歩夢が誰よりも幸せになること」
果林「見違えるほどに美しく咲いてやればいいのよ」
歩夢「ふふ、なんだか当てつけみたい」
果林「何かを変えたいならそれくらいでいいのよ、シンプルでいいの」
果林「このメガネだって、私達以外の誰にも解らない意味があるようにね」
果林「1つ変われたでしょう?」
歩夢「ふふ、そうですね」
果林「歩夢だってそうでしょう?」
果林「あの子の隣にいることだけが本当に歩夢の価値かしら?」
歩夢「…………」
歩夢「…変われますか?」
歩夢「私は新しくなれますか?」
果林「歩夢が誰よりも幸せになること」
果林「見違えるほどに美しく咲いてやればいいのよ」
歩夢「ふふ、なんだか当てつけみたい」
果林「何かを変えたいならそれくらいでいいのよ、シンプルでいいの」
果林「このメガネだって、私達以外の誰にも解らない意味があるようにね」
果林「1つ変われたでしょう?」
歩夢「ふふ、そうですね」
21: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:23:40.93 ID:kEbFDwuS
歩夢「きっとこの想いは想えば想うほど、悩めば悩むほど、断ち切れないから」
歩夢「きっと忘れられない、ずっと大切だけれど…今、心の奥へ整理する」
歩夢「ありがとう…」
歩夢「果林さんもありがとうございました」
歩夢「おかげで気持ちの整理がつきました」
果林「ふふ、それなら良かったわ」
果林「それじゃ、またね?」
歩夢「はい、ありがとうございました!」
本当は気づいてた。
だって、恋が終わることは私が終わる訳じゃないから。
それでも、見えないふりがしたかったんだ。
そうすれば、楽だから。
ありがとう。
大好きだよ。
どうか幸せに。
私はもっと幸せになってみせる。
私には私の価値があるから。
もう、新しい私になれたから。
歩夢「きっと忘れられない、ずっと大切だけれど…今、心の奥へ整理する」
歩夢「ありがとう…」
歩夢「果林さんもありがとうございました」
歩夢「おかげで気持ちの整理がつきました」
果林「ふふ、それなら良かったわ」
果林「それじゃ、またね?」
歩夢「はい、ありがとうございました!」
本当は気づいてた。
だって、恋が終わることは私が終わる訳じゃないから。
それでも、見えないふりがしたかったんだ。
そうすれば、楽だから。
ありがとう。
大好きだよ。
どうか幸せに。
私はもっと幸せになってみせる。
私には私の価値があるから。
もう、新しい私になれたから。
23: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:25:18.37 ID:kEbFDwuS
果林「そうだ、歩夢」
果林「誰でも手を伸ばすようなって言ったけど、お誘い第一号はもう届いてるからね?」
果林「じゃ、またね」
歩夢「……へ?」
おしまい。
果林「誰でも手を伸ばすようなって言ったけど、お誘い第一号はもう届いてるからね?」
果林「じゃ、またね」
歩夢「……へ?」
おしまい。
25: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:27:43.34 ID:kEbFDwuS
侑「風が強い」
侑「うーん、困った」
侑「風があまりにも強い」
侑「困ったなぁ…」
歩夢「困ったなぁ…じゃありません」
侑「あ、歩夢ありがと」
歩夢「次はないからね」
侑「うん、気をつける」
侑「あ」
歩夢「侑ちゃん?」
侑「いや、そっとやればいけるんじゃないかなーって」
歩夢「いけなかったね」
侑「そうだね」
侑「うーん、困った」
侑「風があまりにも強い」
侑「困ったなぁ…」
歩夢「困ったなぁ…じゃありません」
侑「あ、歩夢ありがと」
歩夢「次はないからね」
侑「うん、気をつける」
侑「あ」
歩夢「侑ちゃん?」
侑「いや、そっとやればいけるんじゃないかなーって」
歩夢「いけなかったね」
侑「そうだね」
26: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:29:23.73 ID:kEbFDwuS
歩夢「……」
侑「……」
侑「歩夢?」
歩夢「次はないって言ったでしょ?」
侑「あー、ほら!」
侑「歩夢ならいけるかなって!」
歩夢「誰がやっても一緒だから」
歩夢「いい加減諦めて?」
侑「いや、ほら、歩夢の愛的な何かで…」
歩夢「何かって?」
侑「……」
歩夢「はぁ…」
侑「…赤い糸…とか?」
歩夢「それは縫い付けて欲しいってこと?」
侑「それはそれで困るなぁ…」
歩夢「それなら諦めて普通に着てよね、ジャージ」
おしまい。
侑「……」
侑「歩夢?」
歩夢「次はないって言ったでしょ?」
侑「あー、ほら!」
侑「歩夢ならいけるかなって!」
歩夢「誰がやっても一緒だから」
歩夢「いい加減諦めて?」
侑「いや、ほら、歩夢の愛的な何かで…」
歩夢「何かって?」
侑「……」
歩夢「はぁ…」
侑「…赤い糸…とか?」
歩夢「それは縫い付けて欲しいってこと?」
侑「それはそれで困るなぁ…」
歩夢「それなら諦めて普通に着てよね、ジャージ」
おしまい。
27: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:29:55.07 ID:kEbFDwuS
曜「風船みたいにふわふわと」
ちか「ねぇ!あなたのおなまえは?」
よう「よう…だよ」
よう「あなたのおなまえもおしえて?」
ちか「ちかはねー、ちか!だよっ!」
ちか「ねぇ!あなたのおなまえは?」
よう「よう…だよ」
よう「あなたのおなまえもおしえて?」
ちか「ちかはねー、ちか!だよっ!」
28: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:32:30.83 ID:kEbFDwuS
----
夢を見た。
小さな頃の夢。
風船なんか手に持って、赤色の風船をふわふわさせながら、「ずっと一緒にいようね」なんて。
でも、その赤い風船は2人の手を離れてしまって…
慌てて飛び起きた。
曜「夢…かぁ…」
曜「やば!千歌ちゃんと約束してたんだった!」
曜「もしもし!ごめんすぐ行くから!」
夢を見た。
小さな頃の夢。
風船なんか手に持って、赤色の風船をふわふわさせながら、「ずっと一緒にいようね」なんて。
でも、その赤い風船は2人の手を離れてしまって…
慌てて飛び起きた。
曜「夢…かぁ…」
曜「やば!千歌ちゃんと約束してたんだった!」
曜「もしもし!ごめんすぐ行くから!」
29: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:35:33.52 ID:kEbFDwuS
----
千歌「たくさん買い物しちゃったね」
曜「千歌ちゃんの服見にきたんじゃなかったっけ?」
千歌「私も買ったでしょ?」
曜「でも、千歌ちゃんが見てって頼んできたじゃん」
曜「それなのに、私の方が見てる時間が長くなっちゃってたし…」
千歌「いいの!遅れた罰ね」
曜「罰…って、むしろ逆なような…」
千歌「いいのっ!ほら、あっという間に暗くなっちゃうんだから早く帰ろ?」
何歩か先で振り返って笑う。
そんな貴女の影が夕焼けに伸びる。
曜「大人になっちゃったなぁ…」
千歌「うん?何か言った?」
曜「ううん、何でもないよ?」
曜「帰ろっか?」
もうあの日の私達ではいられない。
ただ、夢を見ていたかったのに。
千歌「たくさん買い物しちゃったね」
曜「千歌ちゃんの服見にきたんじゃなかったっけ?」
千歌「私も買ったでしょ?」
曜「でも、千歌ちゃんが見てって頼んできたじゃん」
曜「それなのに、私の方が見てる時間が長くなっちゃってたし…」
千歌「いいの!遅れた罰ね」
曜「罰…って、むしろ逆なような…」
千歌「いいのっ!ほら、あっという間に暗くなっちゃうんだから早く帰ろ?」
何歩か先で振り返って笑う。
そんな貴女の影が夕焼けに伸びる。
曜「大人になっちゃったなぁ…」
千歌「うん?何か言った?」
曜「ううん、何でもないよ?」
曜「帰ろっか?」
もうあの日の私達ではいられない。
ただ、夢を見ていたかったのに。
30: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:38:07.29 ID:kEbFDwuS
分かってる。
そんなの御伽だって。
子供でいられないことも。
もう知ってしまったんだ。
千歌「曜ちゃん?」
千歌「遅いよー!はやくはやくー!!」
夕陽に照らされた髪が風に靡く。
あの日よりずっと魅力的な笑顔に見惚れてしまう。
きっと、私達のか細い糸を手繰り寄せようとも…。
誰が貴女の手を取ったって、貴女はそうやって花を咲かせるのかな。
そっか。
私の夢は空に消える。
あの日の風船みたいにふわふわと。
さみしいな。
おしまい。
そんなの御伽だって。
子供でいられないことも。
もう知ってしまったんだ。
千歌「曜ちゃん?」
千歌「遅いよー!はやくはやくー!!」
夕陽に照らされた髪が風に靡く。
あの日よりずっと魅力的な笑顔に見惚れてしまう。
きっと、私達のか細い糸を手繰り寄せようとも…。
誰が貴女の手を取ったって、貴女はそうやって花を咲かせるのかな。
そっか。
私の夢は空に消える。
あの日の風船みたいにふわふわと。
さみしいな。
おしまい。
31: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:40:14.63 ID:kEbFDwuS
穂乃果「絵里ちゃんのうそつき」
絵里「穂乃果!」
穂乃果「絵里ちゃん!」
絵里「ごめんなさいね、急に呼び出したりして」
穂乃果「ううん、大丈夫だよ?」
絵里「雪穂ちゃんからも聞いてると思うんだけど…」
穂乃果「亜里沙ちゃんのこと?」
絵里「そうそう、ごめんなさいね?」
穂乃果「ううん、大丈夫だよ!」
穂乃果「可愛い妹が1人増えたみたいなもんだし!」
絵里「お願いだから、亜里沙にぐうたらなとこ移さないでね」
穂乃果「うぐっ…大丈夫…大丈夫…だと、思うよ?」
絵里「穂乃果がしっかりすればいいだけでしょ?」
絵里「大体もう受験生なんだから……」
絵里「穂乃果!」
穂乃果「絵里ちゃん!」
絵里「ごめんなさいね、急に呼び出したりして」
穂乃果「ううん、大丈夫だよ?」
絵里「雪穂ちゃんからも聞いてると思うんだけど…」
穂乃果「亜里沙ちゃんのこと?」
絵里「そうそう、ごめんなさいね?」
穂乃果「ううん、大丈夫だよ!」
穂乃果「可愛い妹が1人増えたみたいなもんだし!」
絵里「お願いだから、亜里沙にぐうたらなとこ移さないでね」
穂乃果「うぐっ…大丈夫…大丈夫…だと、思うよ?」
絵里「穂乃果がしっかりすればいいだけでしょ?」
絵里「大体もう受験生なんだから……」
32: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:41:41.13 ID:kEbFDwuS
穂乃果「ちょっと絵里ちゃん!」
絵里「ふふ、ごめんね?意地悪だった?」
穂乃果「私しっかりしてるもん!」
絵里「そうね、よーく知ってるわよ」
絵里「だから、信頼してるの」
穂乃果「絵里ちゃん…なんだか照れちゃうな」
絵里「ふふ、それでも本当のことだもの、嘘はつけないわ」
穂乃果「もう!いいから!」
穂乃果「用事はなんなの?」
絵里「あら、もう少しからかっていたかったのだけれど」
穂乃果「絵里ちゃん?」
絵里「ごめんごめん」
絵里「ふふ、ごめんね?意地悪だった?」
穂乃果「私しっかりしてるもん!」
絵里「そうね、よーく知ってるわよ」
絵里「だから、信頼してるの」
穂乃果「絵里ちゃん…なんだか照れちゃうな」
絵里「ふふ、それでも本当のことだもの、嘘はつけないわ」
穂乃果「もう!いいから!」
穂乃果「用事はなんなの?」
絵里「あら、もう少しからかっていたかったのだけれど」
穂乃果「絵里ちゃん?」
絵里「ごめんごめん」
33: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:42:34.06 ID:kEbFDwuS
穂乃果「絵里ちゃんがしばらくロシアに戻るんだっけ?」
絵里「えぇ、そんなに長くはならないんだけどね」
穂乃果「どうして急に?」
絵里「バレエのコンクールに出ようと思って…」
穂乃果「えっ!?また始めてたの?」
絵里「ううん、少しだけで…本格的なって訳じゃないんだけど…」
絵里「ただ、あの時と今とでどう変わるかな、今なら何が見えるかなって、それだけ」
絵里「だから、今回の1回きりで、練習もしっかりできたわけじゃないし…1番を目指してってわけでも…」
絵里「だから…」
穂乃果「絵里ちゃん?」
絵里「……」
穂乃果「うそつき」
絵里「…私は別に…」
絵里「えぇ、そんなに長くはならないんだけどね」
穂乃果「どうして急に?」
絵里「バレエのコンクールに出ようと思って…」
穂乃果「えっ!?また始めてたの?」
絵里「ううん、少しだけで…本格的なって訳じゃないんだけど…」
絵里「ただ、あの時と今とでどう変わるかな、今なら何が見えるかなって、それだけ」
絵里「だから、今回の1回きりで、練習もしっかりできたわけじゃないし…1番を目指してってわけでも…」
絵里「だから…」
穂乃果「絵里ちゃん?」
絵里「……」
穂乃果「うそつき」
絵里「…私は別に…」
34: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:44:07.84 ID:kEbFDwuS
穂乃果「ダメだよ?わかってるでしょ?」
穂乃果「私はさ、絵里ちゃんがバレエ再挑戦しようとしてたとか、どれだけやってたかってのは知らないけど」
穂乃果「たとえ、今度の1度だけだとしても、自分に嘘ついちゃダメ」
絵里「うん…」
穂乃果「絵里ちゃんも今言ってたでしょ?頑張って得られるものがあるならさ、失敗したっていいじゃん!」
穂乃果「きっとそんなの大したことないし、前向いてまた歩けばいいんだよ!」
穂乃果「絵里ちゃんが頑張ってることを1番知ってるのは絵里ちゃんだよ?」
穂乃果「ね?」
絵里「穂乃果、ありがとう」
絵里「ふふ、私どこかで昔のことで弱気になってたのかも」
穂乃果「そうだよー、こういうのいつもなら絵里ちゃんがやってくれてたでしょ?」
絵里「その役目は穂乃果に引き継いだみたいね」
穂乃果「私はさ、絵里ちゃんがバレエ再挑戦しようとしてたとか、どれだけやってたかってのは知らないけど」
穂乃果「たとえ、今度の1度だけだとしても、自分に嘘ついちゃダメ」
絵里「うん…」
穂乃果「絵里ちゃんも今言ってたでしょ?頑張って得られるものがあるならさ、失敗したっていいじゃん!」
穂乃果「きっとそんなの大したことないし、前向いてまた歩けばいいんだよ!」
穂乃果「絵里ちゃんが頑張ってることを1番知ってるのは絵里ちゃんだよ?」
穂乃果「ね?」
絵里「穂乃果、ありがとう」
絵里「ふふ、私どこかで昔のことで弱気になってたのかも」
穂乃果「そうだよー、こういうのいつもなら絵里ちゃんがやってくれてたでしょ?」
絵里「その役目は穂乃果に引き継いだみたいね」
35: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:44:48.43 ID:kEbFDwuS
絵里「心のどこかで穂乃果にそう言ってほしくて相談したのかも」
穂乃果「ふふふ、いつでも頼ってよね!」
絵里「えぇ、頼りにしてるわ、本当に」
絵里「ありがとうね、穂乃果」
穂乃果「どういたしまして、絵里ちゃん」
暖かな眩しい日差しに誘われて、私の不安なんか簡単に溶けてしまった。
きっと心の中で求めてた、そんな自分がどこか可笑しくて。
大丈夫。
頑張れなんて自分にエールを。
きっと、みんなも応援してくれてるから。
さぁ、行こう。
おしまい。
穂乃果「ふふふ、いつでも頼ってよね!」
絵里「えぇ、頼りにしてるわ、本当に」
絵里「ありがとうね、穂乃果」
穂乃果「どういたしまして、絵里ちゃん」
暖かな眩しい日差しに誘われて、私の不安なんか簡単に溶けてしまった。
きっと心の中で求めてた、そんな自分がどこか可笑しくて。
大丈夫。
頑張れなんて自分にエールを。
きっと、みんなも応援してくれてるから。
さぁ、行こう。
おしまい。
36: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:46:32.85 ID:kEbFDwuS
璃奈「てへぺろ」
かすみ「りな子!りな子!待って!まだ!お願い!」
璃奈「待たない」
しずく「どうしたの?かすみさん?」
しずく「部室の外まで聞こえてたよ」
かすみ「しず子〜!りな子がいじめるの」
璃奈「別にいじめてない」
しずく「で、なに?オセロ?」
しずく「白が…璃奈さんよね?話の流れ的に」
璃奈「勝ちは確実」
璃奈「璃奈ちゃんボード『ビクトリー!』」ブイッ
かすみ「りな子!りな子!待って!まだ!お願い!」
璃奈「待たない」
しずく「どうしたの?かすみさん?」
しずく「部室の外まで聞こえてたよ」
かすみ「しず子〜!りな子がいじめるの」
璃奈「別にいじめてない」
しずく「で、なに?オセロ?」
しずく「白が…璃奈さんよね?話の流れ的に」
璃奈「勝ちは確実」
璃奈「璃奈ちゃんボード『ビクトリー!』」ブイッ
37: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:47:58.26 ID:kEbFDwuS
かすみ「りな子よ〜く考えてみて!」
かすみ「オセロ全部白にして世界が平和になると思う?」
しずく「何を意味の分からないことを…」
璃奈「はっ…私はもしかして世界を独占しようと…」
かすみ「そう!だから考え直そう、りな子!」
かすみ「まだやり直せるよ」
璃奈「かすみちゃん…」
璃奈「私、間違ってたのかも…」
しずく「ちょっとちょっとなんで流されそうになってるの?」
かすみ「うんうん、りな子!」
かすみ「分かってくれれば…」
璃奈「えい」
かすみ「あ゛〜!」
かすみ「オセロ全部白にして世界が平和になると思う?」
しずく「何を意味の分からないことを…」
璃奈「はっ…私はもしかして世界を独占しようと…」
かすみ「そう!だから考え直そう、りな子!」
かすみ「まだやり直せるよ」
璃奈「かすみちゃん…」
璃奈「私、間違ってたのかも…」
しずく「ちょっとちょっとなんで流されそうになってるの?」
かすみ「うんうん、りな子!」
かすみ「分かってくれれば…」
璃奈「えい」
かすみ「あ゛〜!」
38: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:49:09.75 ID:kEbFDwuS
璃奈「完勝」
しずく「中々見ないね、全部ひっくり返ってるの」
かすみ「くやしい〜!」
かすみ「こんなはずじゃなかったのに!あのとき…」
かすみ「とにかく次は絶対勝つんだから!」
璃奈「楽しみに待ってる」
かすみ「特訓してくる!うわーん!」
しずく「ちょっと!これから練習だよ!?」
璃奈「大丈夫」
璃奈「あの涙だっていつかどこかの空で虹になる」
璃奈「かすみちゃんは強くなるよ」
しずく「何の話!?」
璃奈「璃奈ちゃんボード『てへぺろ』」
おしまい。
しずく「中々見ないね、全部ひっくり返ってるの」
かすみ「くやしい〜!」
かすみ「こんなはずじゃなかったのに!あのとき…」
かすみ「とにかく次は絶対勝つんだから!」
璃奈「楽しみに待ってる」
かすみ「特訓してくる!うわーん!」
しずく「ちょっと!これから練習だよ!?」
璃奈「大丈夫」
璃奈「あの涙だっていつかどこかの空で虹になる」
璃奈「かすみちゃんは強くなるよ」
しずく「何の話!?」
璃奈「璃奈ちゃんボード『てへぺろ』」
おしまい。
39: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:50:46.03 ID:kEbFDwuS
エマ「恋をしたのは私から、お別れだって…」
恋をしたのは私。
貴女に会いに行くのも私から。
エマ「果林ちゃん?入ってもいい?」
果林「えぇ、どうぞ」
エマ「ねぇ、もうすぐ卒業だね」
果林「そう、ね」
エマ「私がお手伝いしなくても部屋片付いたね」
果林「そうね」
エマ「私は…」
エマ「…………」
果林「どうかした?」
エマ「ううん、なんでもないよ」
恋をしたのは私。
貴女に会いに行くのも私から。
エマ「果林ちゃん?入ってもいい?」
果林「えぇ、どうぞ」
エマ「ねぇ、もうすぐ卒業だね」
果林「そう、ね」
エマ「私がお手伝いしなくても部屋片付いたね」
果林「そうね」
エマ「私は…」
エマ「…………」
果林「どうかした?」
エマ「ううん、なんでもないよ」
41: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:52:17.21 ID:kEbFDwuS
言葉にしなくても伝わるなんてきっとほとんどが嘘で、言葉にしなくちゃ伝わらない。
でも、伝えられない。
私は待っていてもいいの?
諦めないといけないの?
果林ちゃんからは約束してくれないの?
エマ「ご飯食べにいかない?」
果林「もう、そんな時間なのね」
エマ「果林ちゃんボーッとしてたらダメだよ?」
果林「そんなつもりはないんだけど…」
果林「最近はなんだか時間が早く過ぎるのよね」
でも、伝えられない。
私は待っていてもいいの?
諦めないといけないの?
果林ちゃんからは約束してくれないの?
エマ「ご飯食べにいかない?」
果林「もう、そんな時間なのね」
エマ「果林ちゃんボーッとしてたらダメだよ?」
果林「そんなつもりはないんだけど…」
果林「最近はなんだか時間が早く過ぎるのよね」
42: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:55:09.30 ID:kEbFDwuS
エマ「ふふ、みんなより早くおばあさんにならないでよね?」
果林「なるわけないでしょ?」
果林「みんなと一緒…みんなと一緒にまだまだ成長…しないと」
エマ「そうだね」
私はそこに含まれてるのかな?
もちろん答えなんて返ってこないけど、自分の中で聞いてみる。
果林ちゃんが大好きで、大好きだけれど。
私が愛した分だけの愛が果林ちゃんから返ってくるとは限らないから。
今歩くこの道が一方通行じゃなければ、ここに戻ってこられるのに。
果林「なるわけないでしょ?」
果林「みんなと一緒…みんなと一緒にまだまだ成長…しないと」
エマ「そうだね」
私はそこに含まれてるのかな?
もちろん答えなんて返ってこないけど、自分の中で聞いてみる。
果林ちゃんが大好きで、大好きだけれど。
私が愛した分だけの愛が果林ちゃんから返ってくるとは限らないから。
今歩くこの道が一方通行じゃなければ、ここに戻ってこられるのに。
43: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 21:57:39.19 ID:kEbFDwuS
----
鏡に映る自分の顔が昨日よりも疲れてる気がする。
本当はもっと会いたい。
でも、さよならが怖い。
それでも、時間は止まらない。
お別れが迫る。
エマ「みんな気をつかってくれなくてもよかったのにね」
果林「ふふっ、みんな優しいからね」
エマ「ちゃんとお別れが言えて良かったよ」
エマ「それにいつだってまた会えるしね」
果林「そうね、便利な世の中になったものね」
いつもより綺麗な服でいつもより綺麗な靴でいつもより笑顔でいれるように。
ここが、私達の終点でも。
鏡に映る自分の顔が昨日よりも疲れてる気がする。
本当はもっと会いたい。
でも、さよならが怖い。
それでも、時間は止まらない。
お別れが迫る。
エマ「みんな気をつかってくれなくてもよかったのにね」
果林「ふふっ、みんな優しいからね」
エマ「ちゃんとお別れが言えて良かったよ」
エマ「それにいつだってまた会えるしね」
果林「そうね、便利な世の中になったものね」
いつもより綺麗な服でいつもより綺麗な靴でいつもより笑顔でいれるように。
ここが、私達の終点でも。
44: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:00:36.89 ID:kEbFDwuS
エマ「果林ちゃん」
果林「うん…」
エマ「……」
もう少し。お願い。
貴女が躊躇うその言葉。
あと10秒、5秒でもいいから、待って欲しい。
まだ好きでいたい。
もっと一緒にいたい。
大好きなのに。
エマ「…そろそろ行くね?」
エマ「飛行機…時間だから…」
果林「うん…」
エマ「……」
もう少し。お願い。
貴女が躊躇うその言葉。
あと10秒、5秒でもいいから、待って欲しい。
まだ好きでいたい。
もっと一緒にいたい。
大好きなのに。
エマ「…そろそろ行くね?」
エマ「飛行機…時間だから…」
45: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:02:40.82 ID:kEbFDwuS
果林「そうね、エマの家族にもよろしく伝えておいてね?」
エマ「うん、みんなのこといっぱいいっぱいお話するね」
エマ「果林ちゃんのこともいっぱい…いっぱい!」
果林「ふふ、ありがとう」
果林「ほら、もう行かないと、ね?」
エマ「うん、果林ちゃん…」
エマ「……ありがとう」
エマ「さようならっ…」
果林「えぇ、さようなら」
空港の改札を通って、エマの背中が小さくなる。
まだ…。
まだ、エマが見えなくなるまでは笑顔で見送ろう。
笑顔で、いなくちゃ…。
エマ「うん、みんなのこといっぱいいっぱいお話するね」
エマ「果林ちゃんのこともいっぱい…いっぱい!」
果林「ふふ、ありがとう」
果林「ほら、もう行かないと、ね?」
エマ「うん、果林ちゃん…」
エマ「……ありがとう」
エマ「さようならっ…」
果林「えぇ、さようなら」
空港の改札を通って、エマの背中が小さくなる。
まだ…。
まだ、エマが見えなくなるまでは笑顔で見送ろう。
笑顔で、いなくちゃ…。
46: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:06:22.05 ID:kEbFDwuS
床が鳴る。
涙が落ちた音か私が走り出した音か分からないけれど。
私にはダメみたいだ。
伝えなくちゃ。
果林「エマ!」
エマ「果林ちゃん…?」
果林「私から会いにいくから!」
果林「必ず!!」
エマ「うん!待ってる!!」
おしまい。
涙が落ちた音か私が走り出した音か分からないけれど。
私にはダメみたいだ。
伝えなくちゃ。
果林「エマ!」
エマ「果林ちゃん…?」
果林「私から会いにいくから!」
果林「必ず!!」
エマ「うん!待ってる!!」
おしまい。
47: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:08:12.45 ID:kEbFDwuS
千歌「くるくるくるくる…」
千歌「じゃじゃーん!」
千歌「見て見て!」
千歌「我が家にも時代の最先端が来ちゃいましたー」
果南「千歌が近くて見えないよ」
千歌「あ…ごめんごめん」
千歌「ほらほら、羽ないやつ!」
果南「あー、あったねそういうの」
千歌「かっこいいでしょ!」
千歌「近未来って感じでしょ?」
果南「なんで千歌が偉そうなのさ…」
千歌「じゃじゃーん!」
千歌「見て見て!」
千歌「我が家にも時代の最先端が来ちゃいましたー」
果南「千歌が近くて見えないよ」
千歌「あ…ごめんごめん」
千歌「ほらほら、羽ないやつ!」
果南「あー、あったねそういうの」
千歌「かっこいいでしょ!」
千歌「近未来って感じでしょ?」
果南「なんで千歌が偉そうなのさ…」
48: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:09:06.09 ID:kEbFDwuS
果南「まぁ、かっこいいと思うけどさ」
千歌「ほらほら、こんな風に腕を通してもー?」
千歌「平気なんだよ!」
果南「まぁ、そりゃあね」
千歌「でもねー、あれができないのがちょっと寂しいかな…」
果南「あれって?」
千歌「あ゛ぁ゛〜…ってやつ」
果南「ふふ、よくやってたよね千歌」
千歌「果南ちゃんだってやってたじゃん!」
果南「えー、そうだっけー?」
千歌「果南ちゃんに教えてもらったもん!」
果南「うーん、そうだった気もするけど…」
千歌「そうなの!」
千歌「ほらほら、こんな風に腕を通してもー?」
千歌「平気なんだよ!」
果南「まぁ、そりゃあね」
千歌「でもねー、あれができないのがちょっと寂しいかな…」
果南「あれって?」
千歌「あ゛ぁ゛〜…ってやつ」
果南「ふふ、よくやってたよね千歌」
千歌「果南ちゃんだってやってたじゃん!」
果南「えー、そうだっけー?」
千歌「果南ちゃんに教えてもらったもん!」
果南「うーん、そうだった気もするけど…」
千歌「そうなの!」
49: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:10:03.52 ID:kEbFDwuS
果南「はいはい、そうだったね」
千歌「覚えてるくせに」
果南「また今度見に行かせてね」
千歌「うん!いつでも来てね!」
果南「いつでもは難しいけど…それじゃ、そろそろ切るね」
千歌「えぇー、もう!?」
果南「ごめんね、もうそろそろ家出なくちゃいけないから」
果南「また今度たくさん話そうね」
千歌「ぶー…」
千歌「覚えてるくせに」
果南「また今度見に行かせてね」
千歌「うん!いつでも来てね!」
果南「いつでもは難しいけど…それじゃ、そろそろ切るね」
千歌「えぇー、もう!?」
果南「ごめんね、もうそろそろ家出なくちゃいけないから」
果南「また今度たくさん話そうね」
千歌「ぶー…」
50: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:12:29.77 ID:kEbFDwuS
果南「拗ねないの」
果南「それじゃまたね」
千歌「うん、ばいばい」
千歌「……」
千歌「あぁー…」
千歌「……暑いな」
くるくるくるくる、もう扇風機は回らない。
果南ちゃんも隣にいない。
それでも夏はくるんだね。
千歌「あーあ、果南ちゃんの作ったかき氷が食べたいなぁ…」
おしまい。
果南「それじゃまたね」
千歌「うん、ばいばい」
千歌「……」
千歌「あぁー…」
千歌「……暑いな」
くるくるくるくる、もう扇風機は回らない。
果南ちゃんも隣にいない。
それでも夏はくるんだね。
千歌「あーあ、果南ちゃんの作ったかき氷が食べたいなぁ…」
おしまい。
51: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:15:21.88 ID:kEbFDwuS
侑「嬉しいような寂しいような」
侑「歩夢、わたあめ食べようわたあめ!」
歩夢「ふふ、侑ちゃん焦らなくてもお店は逃げないよ」
侑「うぅー、そりゃそうだけど…」
歩夢「それに、急いで行ってはぐれたら大変でしょ?」
侑「もう!子ども扱いして!」
侑「でも、まぁそうだね」
侑「ゆっくり一緒に回ろうね」
歩夢「うん、そうだね」
侑「お姉さん、わたあめ…1つ!」
侑「で、いいよね?」
歩夢「侑ちゃんはまだまだ食べなくちゃだもんね?」
侑「ちょっと、私だけ食い意地張ってるみたいじゃん」
侑「あ、ありがとうございます」
侑「歩夢、わたあめ食べようわたあめ!」
歩夢「ふふ、侑ちゃん焦らなくてもお店は逃げないよ」
侑「うぅー、そりゃそうだけど…」
歩夢「それに、急いで行ってはぐれたら大変でしょ?」
侑「もう!子ども扱いして!」
侑「でも、まぁそうだね」
侑「ゆっくり一緒に回ろうね」
歩夢「うん、そうだね」
侑「お姉さん、わたあめ…1つ!」
侑「で、いいよね?」
歩夢「侑ちゃんはまだまだ食べなくちゃだもんね?」
侑「ちょっと、私だけ食い意地張ってるみたいじゃん」
侑「あ、ありがとうございます」
52: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:16:13.51 ID:kEbFDwuS
侑「そんなこと言う歩夢にはわたあめ分けてあげません!」
歩夢「別にいいけど、それで侑ちゃん他のもの食べられるの?」
侑「う…食べれるし!」
歩夢「ほんと?昔からいつもすぐお腹いっぱいになって、来年こそもっと食べようねって…」
侑「それって、昔のことでしょ?」
侑「私だって成長して大きくなったもんね!」
歩夢「大きく…?」
侑「伸びたの!背!」
歩夢「ふふ、ごめんね?」
歩夢「侑ちゃん、わたあめちょうだい?」
侑「む、仕方ない…あーん」
歩夢「ふふ、甘くて美味しい」
侑「だね、次どこ見て回ろうか…」
歩夢「別にいいけど、それで侑ちゃん他のもの食べられるの?」
侑「う…食べれるし!」
歩夢「ほんと?昔からいつもすぐお腹いっぱいになって、来年こそもっと食べようねって…」
侑「それって、昔のことでしょ?」
侑「私だって成長して大きくなったもんね!」
歩夢「大きく…?」
侑「伸びたの!背!」
歩夢「ふふ、ごめんね?」
歩夢「侑ちゃん、わたあめちょうだい?」
侑「む、仕方ない…あーん」
歩夢「ふふ、甘くて美味しい」
侑「だね、次どこ見て回ろうか…」
53: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:17:02.46 ID:kEbFDwuS
「歩夢さーん!」
歩夢「ん?」
「写真撮ってもらってもいいですか?」
歩夢「あ、えっと…」
侑「いいよ、行ってあげて?」
侑「ファンの子たちでしょ?」
歩夢「でも…ごめんね、すぐ戻るから」
侑「はぁ…歩夢も人気者になったねー…」
侑「……大好きなスクールアイドルの浴衣姿だもんね」
侑「そりゃ、私だって写真ぐらい撮ってもらいたくなる…うん…」
愛「ゆうゆー!」
愛「何しょげてんの?」
歩夢「ん?」
「写真撮ってもらってもいいですか?」
歩夢「あ、えっと…」
侑「いいよ、行ってあげて?」
侑「ファンの子たちでしょ?」
歩夢「でも…ごめんね、すぐ戻るから」
侑「はぁ…歩夢も人気者になったねー…」
侑「……大好きなスクールアイドルの浴衣姿だもんね」
侑「そりゃ、私だって写真ぐらい撮ってもらいたくなる…うん…」
愛「ゆうゆー!」
愛「何しょげてんの?」
54: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:18:14.04 ID:kEbFDwuS
侑「愛ちゃん?」
侑「夏祭りでも出張?」
愛「そ、ゆうゆもどう?サービスしとくよ?」
侑「ん、それならもらおうかな」
愛「はーい!ありがとうございます!」
愛「で、なんで落ち込んでたの?」
侑「え?別に落ち込んでなんか…」
愛「そう?愛さんには元気ないように見えたけど?」
侑「うーん、元気というか、嬉しいんだけど寂しいような?」
愛「なにそれ、複雑だね」
侑「そ、複雑なの」
愛「歩夢のこと?」
侑「え?なんで?」
愛「だって、歩夢と一緒って言ってたのに一緒にいないし…」
愛「歩夢はそこで囲まれてるしね」
侑「愛ちゃん、名探偵だね」
侑「夏祭りでも出張?」
愛「そ、ゆうゆもどう?サービスしとくよ?」
侑「ん、それならもらおうかな」
愛「はーい!ありがとうございます!」
愛「で、なんで落ち込んでたの?」
侑「え?別に落ち込んでなんか…」
愛「そう?愛さんには元気ないように見えたけど?」
侑「うーん、元気というか、嬉しいんだけど寂しいような?」
愛「なにそれ、複雑だね」
侑「そ、複雑なの」
愛「歩夢のこと?」
侑「え?なんで?」
愛「だって、歩夢と一緒って言ってたのに一緒にいないし…」
愛「歩夢はそこで囲まれてるしね」
侑「愛ちゃん、名探偵だね」
55: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:19:16.54 ID:kEbFDwuS
侑「歩夢ってずっと隣にいてくれて、傲慢だけどさ、ずっといてくれるものだと思ってて」
侑「いつだって歩夢の1番は私だと思ってたんだけど…」
侑「ファンの子たちに囲まれてる歩夢を見て、すっごく嬉しいんだけど、寂しい自分がいて…」
侑「素直に喜んであげられない自分がちょっと残念で…」
愛「でも、人ってそういうものでしょ?」
侑「分かってはいるんだけどね」
侑「なんだか不思議な気持ち」
侑「嬉しくて寂しい…そんな気持ち」
愛「うんうん」
愛「愛さんもりなりーが誰かと楽しそうにお話してたらそう思うこともあったかな」
愛「すっごく!これ以上ないくらいハッピーな気持ちだけど、心のどこかで少し寂しかったり…」
愛「傲慢で強欲な部分がね?」
侑「愛ちゃんでもそういうことあるんだね」
愛「誰だってあると思うけどね」
侑「いつだって歩夢の1番は私だと思ってたんだけど…」
侑「ファンの子たちに囲まれてる歩夢を見て、すっごく嬉しいんだけど、寂しい自分がいて…」
侑「素直に喜んであげられない自分がちょっと残念で…」
愛「でも、人ってそういうものでしょ?」
侑「分かってはいるんだけどね」
侑「なんだか不思議な気持ち」
侑「嬉しくて寂しい…そんな気持ち」
愛「うんうん」
愛「愛さんもりなりーが誰かと楽しそうにお話してたらそう思うこともあったかな」
愛「すっごく!これ以上ないくらいハッピーな気持ちだけど、心のどこかで少し寂しかったり…」
愛「傲慢で強欲な部分がね?」
侑「愛ちゃんでもそういうことあるんだね」
愛「誰だってあると思うけどね」
56: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:20:49.22 ID:kEbFDwuS
愛「あ、はい、おまたせ」
侑「うん、ありがとう」
侑「いただきます」
侑「あつっ…」
愛「大丈夫?」
侑「うん、平気」
侑「そっか、これも1つの失恋だったりして」
愛「お、詩的な感じ?」
侑「失恋なんてしたことないけどね」
侑「別に恋心があったわけじゃないけど、嬉しくて寂しいこの気持ちは…」
侑「それで歩夢との関係が変わるわけでもないけどね」
侑「そんな気分かも」
歩夢「侑ちゃーん!」
歩夢「あ、愛ちゃんも」
歩夢「もう!すぐ済むのに勝手に動かないでよね!」
侑「うん、ありがとう」
侑「いただきます」
侑「あつっ…」
愛「大丈夫?」
侑「うん、平気」
侑「そっか、これも1つの失恋だったりして」
愛「お、詩的な感じ?」
侑「失恋なんてしたことないけどね」
侑「別に恋心があったわけじゃないけど、嬉しくて寂しいこの気持ちは…」
侑「それで歩夢との関係が変わるわけでもないけどね」
侑「そんな気分かも」
歩夢「侑ちゃーん!」
歩夢「あ、愛ちゃんも」
歩夢「もう!すぐ済むのに勝手に動かないでよね!」
57: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:23:14.48 ID:kEbFDwuS
侑「ごめんごめん」
愛「歩夢も食べる?」
歩夢「うん、是非!」
歩夢「愛ちゃんが作るもんじゃ食べたいな」
愛「まいどありー」
歩夢「で、何話してたの?」
侑「え?いやー、別に」
侑「うん、歩夢いつもありがとね」
歩夢「え?なになに?」
歩夢「愛ちゃん?」
愛「ふふ、愛さんもありがとね」
歩夢「もうなんなの!2人して!」
侑「ふふ、秘密だよ」
そう、嬉しいような寂しいようなこの気持ちは…歩夢には秘密。
きっと、私にはとても大切な思いだから。
おしまい。
愛「歩夢も食べる?」
歩夢「うん、是非!」
歩夢「愛ちゃんが作るもんじゃ食べたいな」
愛「まいどありー」
歩夢「で、何話してたの?」
侑「え?いやー、別に」
侑「うん、歩夢いつもありがとね」
歩夢「え?なになに?」
歩夢「愛ちゃん?」
愛「ふふ、愛さんもありがとね」
歩夢「もうなんなの!2人して!」
侑「ふふ、秘密だよ」
そう、嬉しいような寂しいようなこの気持ちは…歩夢には秘密。
きっと、私にはとても大切な思いだから。
おしまい。
58: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:27:23.79 ID:kEbFDwuS
千歌「長い坂道」
これが最後のホームルーム。
いつもは待ち侘びたチャイムの音も今日は鳴らないでほしい。
挨拶が終わってチャイムが鳴って…。
魔法が解けた気がした。
千歌「……」
曜「千歌ちゃん?」
千歌「……」
曜「ちーかーちゃん!」
千歌「わ!曜ちゃん!どしたの?」
曜「どうしたの?じゃないよ」
曜「あっち、行くんでしょ?」
千歌「あ、そうだったそうだった」
これが最後のホームルーム。
いつもは待ち侘びたチャイムの音も今日は鳴らないでほしい。
挨拶が終わってチャイムが鳴って…。
魔法が解けた気がした。
千歌「……」
曜「千歌ちゃん?」
千歌「……」
曜「ちーかーちゃん!」
千歌「わ!曜ちゃん!どしたの?」
曜「どうしたの?じゃないよ」
曜「あっち、行くんでしょ?」
千歌「あ、そうだったそうだった」
59: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:31:03.48 ID:kEbFDwuS
曜「何、ボーッとしてるのさ」
千歌「ごめんごめん」
千歌「梨子ちゃんは?」
梨子「ここにいるわよ?」
千歌「わっ!驚かせないでよ…」
梨子「だって堂々と後ろ回っても気づかないんだもの」
曜「そうそう」
曜「さっさと荷物片付けて行くよ?」
梨子「早くしないと、みんな待っててくれるんだから」
千歌「そう…そうなんだけどね?」
千歌「片付けたくないようなー…ね?」
梨子「うん…そうだね」
千歌「でも、遅れちゃうもんね!」
千歌「2人とも!早く行くよ!」
曜「ちょっと!千歌ちゃんを待ってたのに!」
千歌「あはは、まぁまぁいいじゃん!」
勉強はやっぱり好きにはなれなかったけど、それでもまだノートを開いていたかった。
ノートに書いた落書きをずっと眺めていたかった。
千歌「ごめんごめん」
千歌「梨子ちゃんは?」
梨子「ここにいるわよ?」
千歌「わっ!驚かせないでよ…」
梨子「だって堂々と後ろ回っても気づかないんだもの」
曜「そうそう」
曜「さっさと荷物片付けて行くよ?」
梨子「早くしないと、みんな待っててくれるんだから」
千歌「そう…そうなんだけどね?」
千歌「片付けたくないようなー…ね?」
梨子「うん…そうだね」
千歌「でも、遅れちゃうもんね!」
千歌「2人とも!早く行くよ!」
曜「ちょっと!千歌ちゃんを待ってたのに!」
千歌「あはは、まぁまぁいいじゃん!」
勉強はやっぱり好きにはなれなかったけど、それでもまだノートを開いていたかった。
ノートに書いた落書きをずっと眺めていたかった。
60: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:33:40.02 ID:kEbFDwuS
----
千歌「久しぶりだね」
曜「こっちの方が長いはずなのに、なんだかずっと昔みたい」
千歌「そうだね」
梨子「私は2人よりも1年少ないから、なんだか羨ましいな」
千歌「梨子ちゃんは梨子ちゃんで母校が更に増えるもんね」
曜「でも、こういうのは年数じゃないでしょ?」
梨子「そうだね、ずっと付け回されたことまだ覚えてる」
千歌「あはは、その節はどうも…」
曜「千歌ちゃん一生懸命だったから」
梨子「ふふ、でも今はそれにとても感謝してる」
千歌「こちらこそだよ!」
千歌「みんなで練習したとか、話し合いしたとかそんなのもとても大事な思い出だけど…」
千歌「久しぶりだね」
曜「こっちの方が長いはずなのに、なんだかずっと昔みたい」
千歌「そうだね」
梨子「私は2人よりも1年少ないから、なんだか羨ましいな」
千歌「梨子ちゃんは梨子ちゃんで母校が更に増えるもんね」
曜「でも、こういうのは年数じゃないでしょ?」
梨子「そうだね、ずっと付け回されたことまだ覚えてる」
千歌「あはは、その節はどうも…」
曜「千歌ちゃん一生懸命だったから」
梨子「ふふ、でも今はそれにとても感謝してる」
千歌「こちらこそだよ!」
千歌「みんなで練習したとか、話し合いしたとかそんなのもとても大事な思い出だけど…」
61: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:36:17.79 ID:kEbFDwuS
千歌「あの中庭でのんびり退屈にしてた時間がとても…うん、なんだろ…」
千歌「大好き?恋しい?愛おしい?」
千歌「そんな感じ」
曜「何もしないでいいのかな?なんて思ってたけどね」
曜「くだらない会話も些細な言い合いだって大切だよ」
梨子「色んな思い出が詰まってるね」
梨子「何にも考えないで弾いたピアノ、それに合わせた千歌ちゃんと曜ちゃんの戯けた歌声も」
梨子「今はずっと聞いていたい」
千歌「…うん」
もう手入れのされていない窓を覗いて、思いを馳せる。
あの日々がついこないだのような…ずっと昔のことのような。
千歌「大好き?恋しい?愛おしい?」
千歌「そんな感じ」
曜「何もしないでいいのかな?なんて思ってたけどね」
曜「くだらない会話も些細な言い合いだって大切だよ」
梨子「色んな思い出が詰まってるね」
梨子「何にも考えないで弾いたピアノ、それに合わせた千歌ちゃんと曜ちゃんの戯けた歌声も」
梨子「今はずっと聞いていたい」
千歌「…うん」
もう手入れのされていない窓を覗いて、思いを馳せる。
あの日々がついこないだのような…ずっと昔のことのような。
62: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:40:15.01 ID:kEbFDwuS
千歌「…すっかり夕方になっちゃったね」
曜「そうだね、きっとみんな待ってる」
梨子「わざわざ遠くから戻って来てくれてるみたいだしね」
千歌「うん、そうだね」
千歌「懐かしい校舎にもお別れ!」
あの日、曜ちゃんと一緒に歩いた坂道。
今は、曜ちゃんと梨子ちゃんと3人で歩く。
思い出はいつから色褪せるのかな。
それでもきっとなくさない。
曜「そうだね、きっとみんな待ってる」
梨子「わざわざ遠くから戻って来てくれてるみたいだしね」
千歌「うん、そうだね」
千歌「懐かしい校舎にもお別れ!」
あの日、曜ちゃんと一緒に歩いた坂道。
今は、曜ちゃんと梨子ちゃんと3人で歩く。
思い出はいつから色褪せるのかな。
それでもきっとなくさない。
63: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:44:42.38 ID:kEbFDwuS
華やかな舞台も、悔しい思いも、笑いあった退屈も。
大切な宝物。
たくさんもらった分失う悲しみもあるけれど、きっと幸せだった証だから。
胸を張ってこの坂道を歩こう。
優しい夕焼けが赤く腫れた瞼を隠す。
長い長い坂道が今日はとても嬉しい。
曜ちゃんと梨子ちゃんとの最後の帰り道がほんの少し長くなるから。
おしまい。
大切な宝物。
たくさんもらった分失う悲しみもあるけれど、きっと幸せだった証だから。
胸を張ってこの坂道を歩こう。
優しい夕焼けが赤く腫れた瞼を隠す。
長い長い坂道が今日はとても嬉しい。
曜ちゃんと梨子ちゃんとの最後の帰り道がほんの少し長くなるから。
おしまい。
64: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:47:32.89 ID:kEbFDwuS
千歌「深夜1時、貴女と見る空は明るくて」
千歌「ふぅ…疲れたぁ…」
ダイヤ「こっちのセリフですわ」
千歌「あはは…面目ない…」
ダイヤ「迷ったなら迷ったと素直に言ってくださればいいのに」
千歌「かっこつけたかったんだよー」
ダイヤ「その結果、かっこつかなくなりましたけどね」
千歌「そこを動くな!まで言われたもんね」
ダイヤ「貴女に言ったんですがね!」
ダイヤ「はぁ…まぁ、いいです」
ダイヤ「とりあえず、遅くなりましたがここが私のお家です」
千歌「おぉー!お邪魔します!」
ダイヤ「飲み物でもお出ししますので、ひとまず寛いでいてください」
千歌「はーい!」
千歌「ふぅ…疲れたぁ…」
ダイヤ「こっちのセリフですわ」
千歌「あはは…面目ない…」
ダイヤ「迷ったなら迷ったと素直に言ってくださればいいのに」
千歌「かっこつけたかったんだよー」
ダイヤ「その結果、かっこつかなくなりましたけどね」
千歌「そこを動くな!まで言われたもんね」
ダイヤ「貴女に言ったんですがね!」
ダイヤ「はぁ…まぁ、いいです」
ダイヤ「とりあえず、遅くなりましたがここが私のお家です」
千歌「おぉー!お邪魔します!」
ダイヤ「飲み物でもお出ししますので、ひとまず寛いでいてください」
千歌「はーい!」
65: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:50:14.67 ID:kEbFDwuS
----
ダイヤ「お待たせしました…?」
ダイヤ「何してるんです?」
千歌「いやー、どんなお部屋なのかなーと」
ダイヤ「そんなにウロウロしなくとも一目で分かるでしょうに」
千歌「細かいところまで知っておかないといけないでしょ?」
ダイヤ「いえ、そんなことはありませんが…」
千歌「あるの!」
ダイヤ「まぁ、とにかく座ってください」
千歌「はーい」
ダイヤ「ひとまず、大学合格おめでとうございます」
千歌「うん!ありがとう!」
千歌「約束果たせてホントに良かった!」
ダイヤ「そうですね、私も嬉しいです」
ダイヤ「お待たせしました…?」
ダイヤ「何してるんです?」
千歌「いやー、どんなお部屋なのかなーと」
ダイヤ「そんなにウロウロしなくとも一目で分かるでしょうに」
千歌「細かいところまで知っておかないといけないでしょ?」
ダイヤ「いえ、そんなことはありませんが…」
千歌「あるの!」
ダイヤ「まぁ、とにかく座ってください」
千歌「はーい」
ダイヤ「ひとまず、大学合格おめでとうございます」
千歌「うん!ありがとう!」
千歌「約束果たせてホントに良かった!」
ダイヤ「そうですね、私も嬉しいです」
66: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:51:18.16 ID:kEbFDwuS
ダイヤ「とはいえ、まだ高校生ですから、飲み終わったら早く寝て無事に帰って頂かないと」
千歌「えぇー!もう寝るの?」
ダイヤ「あまり夜更かししてはいけないでしょう?」
千歌「やだやだー!久しぶりに会えたんだからいっぱいお話したい!」
ダイヤ「それは…私もそうですが…」
ダイヤ「少しだけですからね?」
千歌「えへへ、やった」
千歌「それにしても、やっぱりというか、ダイヤちゃんのお部屋綺麗だね」
ダイヤ「ありがとうございます」
千歌「うんうん、これなら安心だね」
ダイヤ「なんのことだか…」
千歌「えぇー!もう寝るの?」
ダイヤ「あまり夜更かししてはいけないでしょう?」
千歌「やだやだー!久しぶりに会えたんだからいっぱいお話したい!」
ダイヤ「それは…私もそうですが…」
ダイヤ「少しだけですからね?」
千歌「えへへ、やった」
千歌「それにしても、やっぱりというか、ダイヤちゃんのお部屋綺麗だね」
ダイヤ「ありがとうございます」
千歌「うんうん、これなら安心だね」
ダイヤ「なんのことだか…」
67: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:52:40.04 ID:kEbFDwuS
千歌「でもでも、食卓とかも欲しいよね?」
ダイヤ「まぁ、あれば便利かもしれませんが…」
千歌「これは言っても仕方ないけど、キッチンとかももう少し広いといいなぁ」
ダイヤ「お家の広さに慣れてると中々狭いかもしれませんね」
千歌「それとそれと!ソファも欲しいなー」
ダイヤ「物が増えそうなお家ですね」
ダイヤ「ソファがあるからといってそこでダラダラしないように」
千歌「しないってば!」
ダイヤ「大学合格がゴールではありませんからね」
千歌「はーい…」
ダイヤ「まぁ、まだ少し先のお話ですがね」
ダイヤ「…一緒にいられる分お互いに高め合えるといいですね」
千歌「うんっ!一緒だもんね!」
千歌「あ!それからね?」
ダイヤ「まぁ、あれば便利かもしれませんが…」
千歌「これは言っても仕方ないけど、キッチンとかももう少し広いといいなぁ」
ダイヤ「お家の広さに慣れてると中々狭いかもしれませんね」
千歌「それとそれと!ソファも欲しいなー」
ダイヤ「物が増えそうなお家ですね」
ダイヤ「ソファがあるからといってそこでダラダラしないように」
千歌「しないってば!」
ダイヤ「大学合格がゴールではありませんからね」
千歌「はーい…」
ダイヤ「まぁ、まだ少し先のお話ですがね」
ダイヤ「…一緒にいられる分お互いに高め合えるといいですね」
千歌「うんっ!一緒だもんね!」
千歌「あ!それからね?」
68: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:53:26.99 ID:kEbFDwuS
ダイヤ「まだお部屋の計画ですか?」
千歌「これが最後!」
千歌「えっとね?…あのー…ベッドは1つでいいかな…って」
ダイヤ「当たり前でしょう」
千歌「え?…」
千歌「当たり前…なの?」
千歌「や、やっぱり、ダイヤちゃんの方が、お、大人だね?」
ダイヤ「は?」
千歌「え?」
ダイヤ「確かにあと1年足らずで大人と言えるかもしれませんが…」
千歌「そういうことじゃなくって!」
千歌「…一緒に…寝てくれるの?」
ダイヤ「は?」
ダイヤ「寝るのはバラバラです」
千歌「え?でもでも、ベッドは1つって…」
ダイヤ「貴女の部屋なんだからそれはそうでしょう」
千歌「えー、一緒に住まないの!?」
千歌「これが最後!」
千歌「えっとね?…あのー…ベッドは1つでいいかな…って」
ダイヤ「当たり前でしょう」
千歌「え?…」
千歌「当たり前…なの?」
千歌「や、やっぱり、ダイヤちゃんの方が、お、大人だね?」
ダイヤ「は?」
千歌「え?」
ダイヤ「確かにあと1年足らずで大人と言えるかもしれませんが…」
千歌「そういうことじゃなくって!」
千歌「…一緒に…寝てくれるの?」
ダイヤ「は?」
ダイヤ「寝るのはバラバラです」
千歌「え?でもでも、ベッドは1つって…」
ダイヤ「貴女の部屋なんだからそれはそうでしょう」
千歌「えー、一緒に住まないの!?」
69: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:54:06.68 ID:kEbFDwuS
ダイヤ「なるほど」
ダイヤ「もちろん別々です」
千歌「なんでなんで、いいじゃん!」
ダイヤ「ダメです」
千歌「ダイヤちゃんのケチー!」
ダイヤ「あ、こら!」
ダイヤ「まったく…」
ダイヤ「ベランダに逃げたって仕方ないでしょうに」
ダイヤ「もちろん別々です」
千歌「なんでなんで、いいじゃん!」
ダイヤ「ダメです」
千歌「ダイヤちゃんのケチー!」
ダイヤ「あ、こら!」
ダイヤ「まったく…」
ダイヤ「ベランダに逃げたって仕方ないでしょうに」
70: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:54:44.63 ID:kEbFDwuS
千歌「……」
千歌「ねぇねぇ、ダイヤちゃん?」
ダイヤ「どうしました?」
千歌「こっちは星見えないね」
ダイヤ「…そうですわね」
千歌「なのに、空が明るい…」
千歌「もう夜中なのにね」
千歌「なんだか違う世界みたい…」
ダイヤ「……」
ダイヤ「私も不安でした」
ダイヤ「ずっと一緒だった家族、大好きな友人、見慣れた町を離れることは、不安でとても寂しかった」
ダイヤ「それでも、私達は繋がっていると信じて」
千歌「ねぇねぇ、ダイヤちゃん?」
ダイヤ「どうしました?」
千歌「こっちは星見えないね」
ダイヤ「…そうですわね」
千歌「なのに、空が明るい…」
千歌「もう夜中なのにね」
千歌「なんだか違う世界みたい…」
ダイヤ「……」
ダイヤ「私も不安でした」
ダイヤ「ずっと一緒だった家族、大好きな友人、見慣れた町を離れることは、不安でとても寂しかった」
ダイヤ「それでも、私達は繋がっていると信じて」
71: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:56:02.13 ID:kEbFDwuS
ダイヤ「どれだけ離れていたって心は繋がっていると教えてもらったから」
千歌「ダイヤちゃん…」
ダイヤ「それに私達はきっと幸せです」
ダイヤ「ほら、こうやって…」
ダイヤ「心だけじゃない、手も繋げる」
千歌「うんっ!」
ダイヤ「それも貴女が頑張ってくれたおかげです」
千歌「ありがと、ダイヤちゃん」
ダイヤ「こちらこそ、追いかけて来てくれてありがとうございます」
ダイヤ「やっぱり一緒にはまだ住めないですが、いつかきっと…ね?」
ダイヤ「大好きですよ、千歌ちゃん」
おしまい。
千歌「ダイヤちゃん…」
ダイヤ「それに私達はきっと幸せです」
ダイヤ「ほら、こうやって…」
ダイヤ「心だけじゃない、手も繋げる」
千歌「うんっ!」
ダイヤ「それも貴女が頑張ってくれたおかげです」
千歌「ありがと、ダイヤちゃん」
ダイヤ「こちらこそ、追いかけて来てくれてありがとうございます」
ダイヤ「やっぱり一緒にはまだ住めないですが、いつかきっと…ね?」
ダイヤ「大好きですよ、千歌ちゃん」
おしまい。
73: (奈良漬け) 2021/09/10(金) 22:57:18.55 ID:kEbFDwuS
おしまいです。
多いのと思ったより長くなったので冗長になってしまいました。
すみません。
1つでも見て頂ければ幸いです。
多いのと思ったより長くなったので冗長になってしまいました。
すみません。
1つでも見て頂ければ幸いです。
74: (SB-iPhone) 2021/09/10(金) 22:59:37.52 ID:c3IX9kqt
乙。雰囲気いいね
72: (SIM) 2021/09/10(金) 22:57:12.95 ID:NBoALeKC
詩的で良き
75: (光) 2021/09/10(金) 23:16:40.71 ID:1oLZwH7l
素敵な雰囲気
76: (もんじゃ) 2021/09/10(金) 23:50:56.83 ID:z8mZY678
千歌と果南のやつ好き
79: (もんじゃ) 2021/09/11(土) 01:35:08.60 ID:Vvr2KflW
ゆうぽむあいとようちかりこの好き
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1631275370/