【SS】恋「責任、とってくれますよね……?///」かのん「はい?」【ラブライブ!スーパースター!!】

SS


1: (しまむら) 2021/10/25(月) 20:43:14.71 ID:wlG/tHp/
二話構成です

2: (しまむら) 2021/10/25(月) 20:45:24.50 ID:wlG/tHp/
【1】

恋(最近、かのんさんが私にだけ優しすぎます)

かのん「れ~んちゃん!」ギュッ!

恋「きゃっ!もう、急にどうしたのです?」

かのん「はい、あ~ん!」

恋「へっ?」

かのん「あーん!」ズイッ!

恋「わっ!」

パクッ!

恋「これは……」

かのん「どう?手作りクッキー、挑戦してみたんだ!」

恋「くっきー……」モグモグ

かのん「うん!恋ちゃんの好きなイチゴ味だよ!」

恋(ふーん……)サクサク

3: (しまむら) 2021/10/25(月) 20:47:53.66 ID:wlG/tHp/
かのん「ほら、もうすぐ十月末でハロウィンでしょ?ありあと二人で相談したら、ウチのお店でも何かそれっぽいことやりたいね~って思って」

かのん「せっかくだし手作りのお菓子とか作ってみんなにでも配ろっかな~って思ってたんだけど……どう?ちゃんと食べれるものになってる?」

恋「ええ、まあ……」モグモグ

かのん「そっか、ありがと。あ、今の話ちぃちゃんたちにはまだ内緒だからね!」

恋「えっ?」

恋(内緒……?)

かのん「ふふっ、恋ちゃんだけに特別だよ!」

恋「特別……」

4: (しまむら) 2021/10/25(月) 20:49:29.70 ID:wlG/tHp/
恋「……」

恋(特別、内緒、二人だけの秘密)

恋(それって、つまり、昨日読んだあの漫画の……)


『〇〇ちゃん!』ドンッ!!

『きゃぁ!!///』

『捕まえたよ。もう絶対放さない』

『はゎゎ、壁ドン……///』ドキドキ

『信じて欲しいの。〇〇ちゃんだけは特別。特別な人になりたいの。だから……私だけのものになってよ、〇〇ちゃん』クイッ

『ふぇぇ、それって、つまり……///』

『好きだよ。世界で一番愛してる』

『はわわわわわ……!!?////』


恋(はわわわわわ……!!?////)

5: (しまむら) 2021/10/25(月) 20:51:24.46 ID:wlG/tHp/
恋「ぅ……////」

かのん「?」

恋「ぇ……っ、かのんさんっ!!///」

かのん「なに?」

恋「そのっ……!!先程のはっ!!そっ、そういう意味で、解釈してもよろしいのでしょうか……?///」

かのん「えっ?そういう意味?」

かのん(どういう意味だろ?もしかして……恋ちゃんもお菓子作りやってみたかったのかな?)

恋「ぅぅ……///」プシュー!

かのん「ん~……うん、大丈夫だよ」

恋「ふぇぇ!?///」

かのん「?」

恋「ぁぅ、ぅぅぅ……///」プシューッ!!

かのん「恋ちゃん?顔真っ赤だけど大丈夫??」

恋「うぅぅ……っ、もうっ!!///かのんさんのばかぁ!!天然たらしっ!!///」

かのん「うぇぇ!!?なんで!?どうして!?」

7: (しまむら) 2021/10/25(月) 20:54:14.98 ID:wlG/tHp/
~その夜~

恋「うぅぅ……///」

ゴロン♪

恋「……///」ギュッ

恋(もうっ、急に告白なんてズルすぎますぅ……///)

恋「っ……///」

恋(だって、そんなぁ……///きゅ、急に唇まで奪われて、とっ、特別だなんて言われてしまったら……///)


かのん『恋、好きだ。世界で一番愛してる』クイッ♡


恋(~~っ////)ドキドキ

恋「くぅぅ~////ズルすぎますズルすぎですズルいです~っ!!///これではまるで私がかのんさんにもて遊ばれてるみたいですぅ~っ!!///」ゴロゴロゴロゴロ!!

恋「かっ、かのんさんのせいなんですからねっ!!///ちゃんと責任とってもらわないとっ!!じゃないとまるで私がかのんさんのことが好きすぎる人みたいに

サヤ「お嬢様?お風呂の準備ができましたが」ガチャッ

恋「あっ」

サヤ「……」

恋「……///」

サヤ「……お嬢様?」

恋「なっ、なんでもないです。なんでも……///」

8: (しまむら) 2021/10/25(月) 20:57:14.61 ID:wlG/tHp/
恋「っ……///」カァァ

恋(もうっ、サヤさんにまで舞い上がっているところをみられてしまいました。かのんさんのせいで……///)ヌギヌギ

恋「だいたい全部かのんさんが悪いのです。あんなにも私の心をドキドキさせるのですもの。これではまるで、私がかのんさんのことを……」

恋「私が、かのんさんのことを……」

恋(……)

恋(……好き?)

恋「んなっ!?///」

プシューッ!!

恋「ちちちちちち違いますっ!!///わ、私が女の子のことを好きになるはずなんてないんですっ!!絶対ないですっ!!///それにこれではまるで昨日読んだあの漫画とおんなじになってしまいますっ!!///」

恋「私はレズビ チじゃありませんっ!!女の子を喰い荒らしたりなんてしませんしっ!!///同性の、女の子のことを愛してるなど……」


かのん『好きだよ恋ちゃん。世界で一番愛してる』


恋(~~っ////)

恋「……ってだから違いますってばぁ!!///」

サヤ「お嬢様?そろそろご入浴されたらどうですか?裸でいると風邪ひきますよ?」

9: (しまむら) 2021/10/25(月) 20:59:45.96 ID:wlG/tHp/
~次の日~

恋「うぅぅ……///」

恋(サヤさんには恥ずかしいところを見られるし、遠回しに大声を出し過ぎだと怒られましたし……///)

恋「とっ、とにかく、いったん心をリセットしましょう。変に同性愛者だと思われたって困ります」

恋(平常心、平常心。かのんさんと目が合ったとしてもドキッとしない……)

恋「すぅ~、はぁ~……」

恋「……」

恋(……よし!)

ガチャッ!

恋「こんにちは」

千砂都「うぃっすー!」

すみれ「早いわね。生徒会の仕事は大丈夫なの?」

恋「ええ。あらかた片付けてきてしまいましたので」

すみれ「そっか。さすが恋ね」

恋「ありがとうございます」

恋(ほっ、ちゃんと会話ができました。これで私が実はレズだということは、他の人にはバレないはず……)

恋「ふぅ……」

可可「あ、そういえばこれはかのんから聞いた話なのデスが」

恋「ぶぶーっ!!////」

すみれ「恋?」

10: (しまむら) 2021/10/25(月) 21:01:02.16 ID:wlG/tHp/
恋「はぁっ、はぁっ……////」

可可「どーして可可の話でレンレンが笑うのデスか」

恋「わ、笑ってなど……///」

すみれ「ま、いいわ。続けて?」

可可「はい。なんとなんと、結ヶ丘の購買に新しくレーズ

恋「ぶぶーっ!!///」

すみれ「恋?」

恋「けほっ、けほけほっ!!///」

可可「だからどーして可可の話でレンレンが吹き出したりするのデスか」

恋「だってぇ!!///さっき可可さんが!!レ、レズって……///」

千砂都「レズ?」

12: (しまむら) 2021/10/25(月) 21:02:45.13 ID:wlG/tHp/
可可「可可は購買のレーズンパンの話をしようと思っただけデスが」

恋「ふぇっ!?///」

すみれ「って言うかなんで『レズ』って単語だけでそこまで過剰に反応する必要があるのよ」

千砂都「もしかして、恋ちゃんって、実は実は……」

可可「レズなのですか?」

恋「ふぇぇ!!?////」ドキッ!!

くぅちぃすみ「じーっ……」

恋「は、はぅぅ……////」

14: (しまむら) 2021/10/25(月) 21:05:33.10 ID:wlG/tHp/
~間~

すみれ「かのんに告白されたぁ!?」

千砂都「かのんちゃんに!?」

恋「は、はぃ……///」

可可「おぉ~!なんと!」

すみれ「へぇ~、かのんも隅に置けないわね」

可可「それで?返事はなんと答えたのデスか?」

恋「へ、へんじ!?///」ドキッ!

千砂都「恋ちゃんはかのんちゃんのことが好きなの?」

恋「わっ、私は!!///別に、好きというわけでは……////ただ油断してるとかのんさんの顔がついつい脳裏に浮かんでくるというだけで……///」

千砂都「なるほど~、じゃあ大好きってことだね」

恋「へっ!?///」

すみれ「好きなら思いっきり攻めなさいよ。廊下の曲がり角でいきなりチューしてみるとか」

恋「チュー!?///」


かのん『ん~っ……ほら、奪いに来てよ♡私の唇』チュッ♡


恋「~~っ!!///無理です無理です無理ですぅ!!///破廉恥すぎます~っ!!///」プシューッ!!

可可「レンレンがイチゴみたいになっちゃいマシタ」

15: (しまむら) 2021/10/25(月) 21:08:05.98 ID:wlG/tHp/
恋「ぅぅ……///」

すみれ「両想いならそれくらいトライしなさいよね」

可可「恋愛の基本は当たって砕けろデス!」

千砂都「うんうん!」

恋「で、ですが、その……私はともかく、かのんさんが女の子どうしでの恋愛を許容してくれるかどうかは……////」

千砂都「大丈夫なんじゃない?かのんちゃんって女の子のおパンツとか大好きだし」

恋「んなっ!?///」ガタッ!

すみれ「ああ見えて意外とムッツリなのよね、かのんって」

可可「可可は前にスカートの中身を思いっきりガン見されたことがありマス」

恋「おっ、おぱ……///それって、つまり、どういう……///」ドキドキ

千砂都「ほら、かのんちゃんってヨガのポーズとか結構やってるでしょ?あれってね、実はかのんちゃん、自分の大切なところを見せびらかすのに快感を覚えたことがきっかけでね」

恋「はわわわわ……///」プシュー!

すみれ「ぷっ、人前が苦手とか言っときながらちゃんとやることはやってんのね」

可可「かのんは絶対自分が一番カワイイと思っているタイプデス。そういう人に限って、絶対中身はドスケベで……」

かのん「ん~?呼んだ?」ガラッ!

恋「ひぃっ!?」

可可「かのん!?」ビクッ!

かのん「……」ニコニコ

くぅちぃすみ「……」

17: (しまむら) 2021/10/25(月) 21:10:12.15 ID:wlG/tHp/
くぅちぃすみ「……」

かのん「話、続けてよ」

くぅちぃすみ「……」

かのん「それで?誰がやることやってるドスケベだって?」

くぅちぃすみ「……」

かのん「……」

くぅちぃすみ「……」

ガタッ!!

千砂都「あっ!そういえば今日バイトあるんだった!」

すみれ「私は家の手伝いが!」

可可「可可は特に何もありませんが帰りマス!」

くぅちぃすみ「というわけでお先に失礼しま~す!!!」ピューッ!!

かのん「あっ!?こらっ!!」

恋「って私を置いて逃げないでくださ

かのん「恋ちゃんはだめっ!!」ガシッ!!

恋「ひぃっ!!?」

かのん「……」

恋「あっ、ああ……」プルプル

18: (しまむら) 2021/10/25(月) 21:12:15.56 ID:wlG/tHp/
かのん「……」

恋「あっ……」ピクピク

かのん「……恋ちゃん?」

恋「ひぃぃ!?」

かのん「さっきみんなで、何を楽しくお話してたのかなぁ……?」ニコニコ

恋「いっ、言えません。それだけは、絶対……///」

かのん「……」

恋「……」

かのん「……ふーん、そっか。恋ちゃんって、陰口とかを言うような悪い子だったんだ」

恋「ふぇっ!?」

かのん「そっか、そっか。恋ちゃんってそういう子だったんだ。ふーん」

かのん「私、そんなに内緒にされちゃったら、恋ちゃんのこと嫌いになっちゃうかもなぁ。ふ~ん……」

恋「あ、あぅぅ……」

19: (SIM) 2021/10/25(月) 21:15:07.95 ID:B0yaI+4f
………
……


かのん「恋ちゃんのことが好き?私が?」

恋「そっ、そうですっ!!その話をしてたんですっ!!///」

かのん「どうして?」

恋「どうしてって、昨日かのんさんの方から言ってきたじゃないですか!!///」

かのん「えっ?」

恋「私のことが特別だと!!私のことが大好きだって!!///」

かのん「あぁ……」

恋「うっ、うぅぅ……////」

かのん「ふ~ん、そっかぁ。へぇ~……」

恋「っ……///」カァァッ

20: (SIM) 2021/10/25(月) 21:17:36.92 ID:B0yaI+4f
かのん「あ、そういえばさ。そのことで恋ちゃんに言おうと思ってたんだけどさ」

恋「へっ!?///」

かのん「ん~、どこに仕舞ったっけなぁ~……」ガサガサ

恋(も、もしや……!?これが噂の『付き合ってください!』という、魔法の言葉……///)ドキドキ

かのん「あ、あった!はい、これ。昨日言ってたお菓子作りのレシピだよ」

恋「……えっ?」

かのん「昨日恋ちゃん、お菓子作りやってみたいって言ってたでしょ?だからありあに頼んでレシピ書いてきてもらったんだ~」

かのん「はい、恋ちゃんにあげるね」

恋「はぁ……」

かのん「……」

恋「……」

恋(うぅぅ……せめて、せめて好きの一言くらいは言ってもらえると思ってたのに……)

かのん「……ねえ、恋ちゃん?」

恋「なんですかっ?」ツンッ

かのん「びっくりした?」

恋「えっ?」

かのん「だって恋ちゃん、告白されるって勘違いしてたでしょ?」

恋「ふ、ふぇぇ!!?///」ドキッ!!

21: (SIM) 2021/10/25(月) 21:19:22.85 ID:B0yaI+4f
かのん「違うの?」

恋「違いますっ!!///私はそんな下らない妄想をして突っ走ってなど!!」

かのん「じゃあ好きって言ってあげないけど?」

恋「うぇぇ!!?///」

かのん「いいの?」

恋「い、いや、それは……///」

恋「うぅぅ……///」

かのん「もうっ、好きって言って欲しいなら素直にそう言いなよ。強がることじゃないと思うけどなぁ~」

恋「ぅ……///」

かのん「ほ~ら、恋ちゃん?」

恋「ぅぅ……っ!!もうっ!!///かのんさんだけズルいですっ!!///」

かのん「えっ?」

恋「イジワルすぎですっ!!私のこと弄ばないでくださいっ!!///」

かのん「ふーん、そんなこと言っちゃうんだ。じゃあもう恋ちゃんに二度と優しくしてあげないよ?」

恋「はぅぅ!!?///」

かのん「……」

恋「ぅぅ……////」ウルウル

かのん「素直になりなよ。ほんとは恋ちゃんはどうしたいの?」

恋「ゎ、私は……///」

かのん「ほーら。もう強がらなくていいんだよ?」ギュッ

恋「ぅぅ……////」

………
……

22: (SIM) 2021/10/25(月) 21:22:40.27 ID:B0yaI+4f
かのん「……」ギュッ

恋「っ……///」

かのん「……」ナデナデ

恋「……///」

かのん「……はい、今日の分はこれでおしまい!」

恋「ふぇっ!?み、短すぎますっ!!///」

かのん「そう?もう10分間もなでなでしてあげたよ」

恋「まだ10分しか経ってないですっ!!///」

かのん「えぇ~?」

恋「もうっ!!素直にお願いしたらなんでも叶えてくれると言ったのはかのんさんですっ!!早く私のことをちゃんと満足させてくださいっ!!///」

かのん「ん~、もうっ、しょうがないなぁ……」ナデナデ

恋「……っ///」

かのん「……」

恋「ぅぅ……///」

かのん(まぁ、恋ちゃんが幸せそうならそれでいっか……)ナデナデ

恋「……///」

恋(ふぇぇ、幸せ過ぎて死んでしまうそうですぅ……////)

恋「ぅぅぅ………////」



このあとめちゃくちゃ世話してもらった

23: (SIM) 2021/10/25(月) 21:24:57.35 ID:B0yaI+4f
【2】

かのん「恋ちゃんってさ、いつも敬語使ってるよね」

恋「えっ?」

かのん「ほら、私を呼ぶときも『かのんちゃん』とかじゃなくて『かのんさん』って呼ぶじゃん?」

恋「はい。昔からの癖みたいなもので」

かのん「そっか、ふ~ん……」

恋「……?」

かのん「……」

恋「かのんさん……?」

かのん「……えいっ!」ギュッ!

恋「わあっ!?///」

24: (SIM) 2021/10/25(月) 21:26:57.86 ID:B0yaI+4f
かのん「えへへ、捕まえた♪」

恋「なっ、何をするのですっ!///かのんさ……」

かのん「かのん、でいい」

恋「ふぇぇ!?///」

かのん「かのん、って呼んでよ。二人っきりの時くらい」

恋「そ、それは……///」

かのん「……」

恋「っ………///か、かのん……さん///」

かのん「ふ~ん……」ツンッ!

かのん「ちゃんと名前で呼んでくれるまで答えないから」

恋「そ、そんなぁ……」

かのん「……」プイッ!

恋「うぅ、あぅぅ……////」

かのん「……」

25: (SIM) 2021/10/25(月) 21:28:03.77 ID:B0yaI+4f
~その夜~

恋「っ……////」

サヤ「お嬢様?どうかなさいましたか?」

恋「サヤさん……あのっ!少々相談したいことがあるのですが……///」

サヤ「相談?」

恋「はい。それも『恋』に関する内容の……」

サヤ「はぁ。恋愛相談ですか」

26: (SIM) 2021/10/25(月) 21:30:43.90 ID:B0yaI+4f
恋「あ、あのっ……///これは私の友達の友達に関する相談なのですが」

サヤ「はい」

恋「実は、その友達の友達に、すっ、好きな人が出来たみたいで……」

サヤ「はぁ。ですがお嬢様に好きな人がいることは前々から把握をしておりました」

恋「だから友達の友達の話ですっ!!///」

サヤ「すみません、口が滑りました。続けてください」

恋「それで、その、好きな人に『私のことを名前で呼んで欲しい』とお願いされて……」

サヤ「なるほど……」

恋「ですが、その……///」

サヤ「……?」

恋「だって、私は他人のことを呼び捨てにした経験というものがあまりなくて……」

サヤ「なるほど……」

27: (SIM) 2021/10/25(月) 21:32:50.29 ID:B0yaI+4f
恋「ですから、どうしたら自然に名前で呼び合えるようになれるかを、教えて欲しいのです……///あくまで私の友達の友達の話ですが」

サヤ「そうですか。けど、恋様のようにそこまで強く意識する必要もないように感じますよ」

恋「えっ?」

サヤ「女子同士でも名前で呼び合う関係性というのは、お嬢様のご想像以上に世の中に広く浸透していると思います。そこまで気負う必要はないのではないでしょうか?」

恋(女子同士で、名前を呼び合う関係性……)


かのん『私たちって女の子どうしだし、キスくらいは普通だよね。ねっ、れん~っ♡♡』

ギュッ♡

恋『はわ、はわわわわ……!!!////』


恋「はわ、はわわわわ……!!!////」プシューッ!!

サヤ「あのー、お嬢様。決して変な意味ではないので早く現実に戻ってきて下さいませ」

28: (こんにゃく) 2021/10/25(月) 21:35:03.07 ID:CemppYuI
サヤ「でしたら、お友達で練習をしてみるというのはどうですか?」

恋「練習?」

サヤ「はい。そうですね、例えば……ご学友の、澁谷様とか」

恋「んなっ!?///」


恋『し、澁谷さん。少し練習を……///』

かのん『ふ~ん、そっか♡』

恋『ひっ!?///』

かのん『ざーこざーこ。恋ちゃんの意気地なしっ♡♡』


恋「~~っ////」プシューッ!!

サヤ「そうですね、一度澁谷様に相談してみるというのは

恋「もうっ!!///どうしてそこでかのんさんの名前を出しちゃうのですっ!!///サヤさんってほんっと空気読めませんよね!!?///」

サヤ「えっ?」

恋「私の気持ちもわかってくださいっ!!///サヤさんのばかぁ!!あんぽんたんっ!!///」プクーッ!!

サヤ(うっわ。なんで高校生のガキにここまで言われなきゃいけないんだろ。次の休みに労基にでも駆け込んでやろっかな)

恋「うっ、うぅぅぅ~っ!!////」プクーッ!!!

29: (こんにゃく) 2021/10/25(月) 21:36:20.69 ID:CemppYuI
~次の日~

恋「っ……///」

恋(無理です無理です無理です~っ!!////名前呼びだなんてそんなの絶対に無理ですっ!!恥ずかしすぎます~っ!!///)

恋「もうっ!!///かのんさんってばやっぱり意地悪です!!絶対私を困らせようとわざと

ペラッ

恋「きゃぁ!」

ペチッ!

恋「いたっ!あ、あぅぅ……」

恋(ポスター?澁谷かのんさんの……)

恋「……」

30: (こんにゃく) 2021/10/25(月) 21:37:48.39 ID:CemppYuI
ドンッ!

恋「かのん!」

クイッ(エア)

恋「好きです。世界で一番愛しています」

恋「私のものになりなさい、かのん」

ポスター「」

恋「……」

ポスター「」

恋「……ふふっ、完璧ですね」

恋「なーんだ。名前呼びなんて全然大したことはないのですね。これくらいだったら本物のかのんさんにだって」

かのん「えっ?呼んだ?」ヒョコッ!

恋「わああああ!!!?////」

31: (こんにゃく) 2021/10/25(月) 21:39:01.08 ID:CemppYuI
かのん「恋ちゃん?そんなところで何してるの?」

恋「ああああ!!そっ、それは……!!!////」

かのん「あれ?それ、私のポスターだよね?」

恋「ひぃっ!?///」

かのん「そっか、ふ~ん……」

恋「ぅぅ……///」

かのん「……」

恋「っ……////」

かのん「……恋ちゃん?」

恋「ひゃぃ!!///」

ダァン!!

恋「きゃぁっ!!///」

かのん「……」

恋「かっ、かのんさん……?///」

かのん「ねえ、こういうことやって欲しかったんでしょ?」

恋「ふぇぇ!!?///」

32: (こんにゃく) 2021/10/25(月) 21:40:49.36 ID:CemppYuI
恋「か、かのんさ……////」

かのん「恋、好きだ。世界で一番愛してる」

恋「はわわわわ!!?////」

かのん「目をそらさないで。私だけを見ててよ、恋」

恋「だ、ダメですっ。そんなことされたら、ますます、好きになって……////」

かのん「……」ジッ

恋「ぅっ、あぅぅぅ………////」ドキドキ

かのん「……」

恋「~~っ!!/////」

かのん「……」

恋「うう~っ……////かっ、かの

かのん「はい、おしまい!///」

恋「うぇぇ!!?///」

かのん「ごめんね恋ちゃん。そろそろ授業始まっちゃうし、続きはまた今度……」

恋「っ……///」

ギュッ!

かのん「えっ?」

恋「……///」ビタッ!!

かのん「ちょっ、恋ちゃん!?」

33: (こんにゃく) 2021/10/25(月) 21:41:51.87 ID:CemppYuI
恋「……///」カァァッ!

かのん「れ、恋ちゃん!!放してよーっ!!授業に遅れちゃうっ!!」

恋「……///」ビタッ!!

かのん「恋ちゃーん!!」

恋「ぅぅぅ……///」プシューッ!!

ななみ「なにしてるの?」

ここの「見世物?」

ななみ「ラブラブだね」

かのん「違うよっ!!そういうわけじゃないもん!!///」

やえ「授業始まっちゃうよ?」

かのん「知ってるよーっ!!ほら恋ちゃん!!」

恋「っ……///」ギュッ

かのん「廊下で抱き合ってるなんて変な人だよーっ!!///解放してっ!!私が悪かったからぁ~!!」

恋「……///」

かのん「うぅぅ、恋ちゃ~ん!!!////」

恋(イヤです。絶対放さないもん……!!////)プクーッ!!



このあと二人で怒られた

34: (こんにゃく) 2021/10/25(月) 21:42:55.91 ID:CemppYuI
終わりです。お読みいただきありがとうございました。

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1635162194/

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