【SS】花陽「進路」

SS


1: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:07:19.46 ID:H/YEZM+7
μ'sがラブライブで優勝してから半年。穂乃果は新たな壁にぶち当たっていた。

凛「穂乃果ちゃん元気ないね」

穂乃果「うぅ…」

凛「大丈夫?」

穂乃果「うぅ…」

凛「うぅ…しか言わなよ」

穂乃果「毎日…毎日…勉強勉強!もう嫌だぁぁぁぁ」

真姫「受験生なんだから当たり前でしょ」
 

2: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:17:06.19 ID:H/YEZM+7
穂乃果「絵里ちゃん達は全然余裕そうだったじゃん!卒業間際まで部活やってたじゃん!」

真姫「見えない所でちゃんとやってたのよ。絵里も希も」

凛「二人とも生徒会やってたしね」

穂乃果「私だってやってるよ!ラブライブで優勝してさ生徒会長までやってだんだよ?てっきり推薦貰えると思ってたのに」

海未「考えが甘いんですよ」

ことり「あはは」

穂乃果「海未ちゃん…帰ったんじゃなかったの」

海未「あなたが部室に遊びに行くのが見えたので」

穂乃果「うっ…凛ちゃん達の様子を見に来ただけだよ」

海未「さあ、邪魔してないで帰りますよ」
 
4: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:20:42.32 ID:H/YEZM+7
穂乃果「嫌だ…帰りたくない」

真姫「帰りなさいよ」

穂乃果「真姫ちゃんの意地悪。凛ちゃんと花陽ちゃんは私に居て欲しいよね?」

凛「凛も帰った方がいいと思うよ」

花陽「うん…」

穂乃果「うぅ…二人まで…」

海未「ほら!早く」

穂乃果「もう私の味方は誰も居ないんだぁぁぁ」
 
7: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:23:22.73 ID:H/YEZM+7
真姫「本当に勉強したくないのね」

穂乃果「余裕ぶってるけど三人だった来年こうなるんだからね?」

真姫「ならないわよ。ちゃんと毎日勉強してるし。進路だってある程度決まってるし」

穂乃果「え?もう?」

海未「普通は二年生の段階である程度決めてるんですよ。穂乃果以外は」

穂乃果「そうなの?」

ことり「私は…ほら?」

穂乃果「そ、そうだね」
 
9: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:28:00.59 ID:H/YEZM+7
海未「真姫はやはり医学部ですか?」

真姫「そうね。⚪︎⚪︎大学の医学部かな」

穂乃果「え?⚪︎⚪︎大学?嘘でしょ?音ノ木坂から?」

真姫「別に高校は関係ないでしょ」

穂乃果「そうだけど…ほぇぇ」

凛「そう言う穂乃果ちゃんだって××大学受けるんでしょ?凄いよね?絵里ちゃんと同じ大学なんて」

穂乃果「だって…絵里ちゃんがのせるんだもん…穂乃果なら出来るとか言ってさ」
 
11: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:32:40.30 ID:H/YEZM+7
凛「その気になっちゃうんだからやっぱり流石だよね〜」

穂乃果「えへへ〜」

海未「たぶん褒められてないですよ」

真姫「絵里に勉強教えて貰ってるんでしょ?」

穂乃果「うん。ほぼ毎日教えて貰ってるよ」

凛「絵里ちゃんも結構暇なんだね」 

穂乃果「そうみたい。大学生って暇みたい」

ことり「そんな事はないと思うけどな」

海未「絵里に怒られますよ」
 
12: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:36:11.18 ID:H/YEZM+7
凛「凛も絵里ちゃんにお願いしようかなぁ。優しく教えてくれそうだし」

穂乃果「結構スパルタだよ〜」

凛「それは穂乃果ちゃんが相手だからだよ。凛にはいつも優しいもん」

穂乃果「そんな事は…って言うか凛ちゃんは進路考えてないでしょ?」

凛「そんな事ないよ。一応考えてるよ」

穂乃果「え?そうなの?」

海未「意外ですね」
 
13: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:43:22.39 ID:H/YEZM+7
凛「うん。漠然としてるけどやっぱりスポーツに携わりたいなって思ってるんだ」

海未「じゃあ体育大学とかですか?」

凛「うん。教員免許とか取れるみたいだしトレーナーとかの道に進んでもいいかなぁって」

穂乃果「本当にちゃんと考えてるんだ…」

凛「人生の事だもん。それかオリンピックに出るのも良いかなって」

穂乃果「な、なるほど…」

ことり「凄いね…」 

海未「凛は大物になりそうですね…」
 
14: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:49:29.44 ID:H/YEZM+7
穂乃果「……花陽ちゃんは何も考えてないでしょ?」

花陽「えぇ…酷い…私だってちゃんと考えてるよぉ」

穂乃果「そうなの?」

花陽「うん。一応△△大学に行こうかなって」

海未「吉祥寺の方の大学ですよね?」

花陽「うん」

穂乃果「なんか理由あるの?」
 
15: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:51:56.75 ID:H/YEZM+7
花陽「吉祥寺駅の近くに美味しい定食屋さんがあるんだけどね」

穂乃果「ん?定食屋?」

花陽「うん。△△大学の生徒だと半額になるんだ。しかもご飯大盛り無料なの」

穂乃果「あぁ……なるほど…」 

海未「それが…理由ですか?」
 
16: (しうまい) 2022/02/03(木) 22:57:14.19 ID:H/YEZM+7
花陽「それだけじゃないよ。吉祥寺ってね、他にも美味しいご飯屋さんがいっぱいあるんだ。学生の街って言われるくらいだし価格設定も良心的だし」 

海未「大学と言うよりも…街で選んだって事ですよね?」

真姫「驚くでしょ?」

穂乃果「私の方がまともじゃない?」

花陽「真面目に考えてるんだけど…」
 
19: (しうまい) 2022/02/03(木) 23:02:08.54 ID:H/YEZM+7
海未「学部とかは…」

花陽「経済学部だよ」

海未「経済学部?」

穂乃果「花陽ちゃんが経済学部…意外だなぁ」

花陽「あっ、経済学部って言っても農業経済学を学ぼうと思ってるんだ」

穂乃果「農業経済学?」
 
20: (しうまい) 2022/02/03(木) 23:10:36.99 ID:H/YEZM+7
花陽「うん。農家の人達のサポートをしたいんだ」

穂乃果「なるほど」

花陽「うん。農家の人達が一生懸命に育てたお米や野菜をちゃんとみんなの元に届ける為にはどうすればいいんだろうって考えたの。そしたら、やっぱり市場経済システムを研究しする事が大事なんじゃないかって」

穂乃果「はあ…何を言ってるか分からないけど真剣なんだね」
 
21: (しうまい) 2022/02/03(木) 23:14:39.08 ID:H/YEZM+7
花陽「真剣だよ。それにね、日本のお米を世界に届けたいって野望もあるの」

穂乃果「野望…」

凛「かよちん凄いよね〜」

真姫「オリンピックも凄いけど」

花陽「海外の発展途上地域の農業開発の支援も出来たらなぁって。そうなると勉強する事いっぱいなんだけどね。えへへ」
 
22: (しうまい) 2022/02/03(木) 23:17:08.90 ID:H/YEZM+7
穂乃果「あれ…なんか…私…あれ?自分が情けなくなって来た…」

花陽「え?穂乃果ちゃん?」

穂乃果「絵里ちゃんにのせられて何となく大学決めて…やりたい事も特に無いし…どうしよう…」

真姫「別にいいんじゃない?」

穂乃果「それはどう言う意味?私が情けなくてもいいって事?」
 
23: (しうまい) 2022/02/03(木) 23:22:41.08 ID:H/YEZM+7
真姫「そうじゃないわよ。卑屈ね」

穂乃果「卑屈にもなるよ」

真姫「別にやりたい事が決まってる人の方が少ないんじゃない?私だって親が医者だからって理由だし。大学に行ってそれを探せばいいじゃない」

穂乃果「大学で…そっか。大学で探せばいいのか」

真姫「そうよ。焦って決めたって仕方ないわ」
 
24: (しうまい) 2022/02/03(木) 23:22:41.68 ID:H/YEZM+7
真姫「そうじゃないわよ。卑屈ね」

穂乃果「卑屈にもなるよ」

真姫「別にやりたい事が決まってる人の方が少ないんじゃない?私だって親が医者だからって理由だし。大学に行ってそれを探せばいいじゃない」

穂乃果「大学で…そっか。大学で探せばいいのか」

真姫「そうよ。焦って決めたって仕方ないわ」
 
25: (しうまい) 2022/02/03(木) 23:23:51.81 ID:H/YEZM+7
穂乃果「そうだよね。焦ったって仕方ないよね」

真姫「そうよ」

海未「いや…少し焦って下さい。今のままだと落ちますから」

穂乃果「なっ…」

真姫「あっ、そうね」
 
26: (しうまい) 2022/02/03(木) 23:24:08.70 ID:H/YEZM+7
おわり
 

引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1643893639/

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