1: (家) 2019/05/30(木) 00:55:48.65 ID:LmtjDVlR
善子「……」
千歌「ま、確かに部室で2人きりになることとかあんまりないかもねー」
善子「あんまりっていうか、実は初めてじゃないかしら」
善子「アンタと二人きりになるの」
千歌「えー?」
千歌「う~ん、言われてみれば確かに……そう、かも?」
善子「……」
千歌「ま、確かに部室で2人きりになることとかあんまりないかもねー」
善子「あんまりっていうか、実は初めてじゃないかしら」
善子「アンタと二人きりになるの」
千歌「えー?」
千歌「う~ん、言われてみれば確かに……そう、かも?」
善子「……」
2: (家) 2019/05/30(木) 00:59:55.34 ID:LmtjDVlR
千歌「曜ちゃんは水泳部行ってるしー」
千歌「梨子ちゃんは家の用事、鞠莉ちゃんにダイヤさんは理事長とか生徒会長の仕事でしょ」
善子「果南は家の手伝いがあるからって帰ったし、花丸は家族で食事行くってので帰宅」
千歌「ルビィちゃんは風邪なんだよね」
善子「ホント、偶然ね」
善子「アンタと二人きりなんて」
千歌「ねー」
善子「……」
千歌「することないなぁ……」グデー
千歌「梨子ちゃんは家の用事、鞠莉ちゃんにダイヤさんは理事長とか生徒会長の仕事でしょ」
善子「果南は家の手伝いがあるからって帰ったし、花丸は家族で食事行くってので帰宅」
千歌「ルビィちゃんは風邪なんだよね」
善子「ホント、偶然ね」
善子「アンタと二人きりなんて」
千歌「ねー」
善子「……」
千歌「することないなぁ……」グデー
4: (家) 2019/05/30(木) 01:02:57.13 ID:LmtjDVlR
善子「……あ、あのさ」
千歌「ん?」
善子「いや別に……」
千歌「なになに?」
善子「……」プイッ
千歌「……??へんなの」
善子「ぅあっ……えっと……その……」
善子「私、アンタに前から……言いたかった、ことが……」ブツブツ
千歌「え?」
善子「あって……」
千歌「なにー?なんか善子ちゃん何言ってるかよく分かんないよ!普段いっつも声おっきいのに」
善子「こ、声おっきいは余計よ!」
千歌「ん?」
善子「いや別に……」
千歌「なになに?」
善子「……」プイッ
千歌「……??へんなの」
善子「ぅあっ……えっと……その……」
善子「私、アンタに前から……言いたかった、ことが……」ブツブツ
千歌「え?」
善子「あって……」
千歌「なにー?なんか善子ちゃん何言ってるかよく分かんないよ!普段いっつも声おっきいのに」
善子「こ、声おっきいは余計よ!」
7: (家) 2019/05/30(木) 01:05:38.29 ID:LmtjDVlR
千歌「あ、そうそう!そんな感じw」
善子「……ぅあっ……!///」
善子「……」ボリボリボリ
善子(……あ~っ、やっぱムリ……///)
善子「……ねぇ、あのさ」
千歌「んー?」
善子「あ、えっと……その」
善子「……み、みかんって何が美味しいのかしら!?」
千歌「えっ!?」
善子「私ちっとも美味しさが分かんないんだけど!?」
千歌「えぇ!?」
善子「……ぅあっ……!///」
善子「……」ボリボリボリ
善子(……あ~っ、やっぱムリ……///)
善子「……ねぇ、あのさ」
千歌「んー?」
善子「あ、えっと……その」
善子「……み、みかんって何が美味しいのかしら!?」
千歌「えっ!?」
善子「私ちっとも美味しさが分かんないんだけど!?」
千歌「えぇ!?」
8: (家) 2019/05/30(木) 01:08:22.94 ID:LmtjDVlR
善子(あ~……っ!もう、なんでこんなこと言ってるのよ、私!)
千歌「善子ちゃん……それって」ゴゴゴ
善子「……!?え、え?」
千歌「千歌にぶっ〇される覚悟はあるということなのかな?」
善子「……!!!!!?」
千歌「……」
千歌「ねえ」
千歌「みかん……disったね」
善子「いやいやいや!!disってないdisってない!」ブンブン
善子「私は美味しさが分かんないって言うだけ!それだけ!」
千歌「善子ちゃん……それって」ゴゴゴ
善子「……!?え、え?」
千歌「千歌にぶっ〇される覚悟はあるということなのかな?」
善子「……!!!!!?」
千歌「……」
千歌「ねえ」
千歌「みかん……disったね」
善子「いやいやいや!!disってないdisってない!」ブンブン
善子「私は美味しさが分かんないって言うだけ!それだけ!」
9: (家) 2019/05/30(木) 01:11:50.09 ID:LmtjDVlR
千歌「……」
善子「だ、だから……みかんのスペシャリストである千歌に美味しさを教えて欲しいっていうか……」
千歌「なぁ~んだ!そうだったんだ!」パアア
善子(あ、チョロい……)
千歌「もー、てっきり善子ちゃんがみかんの化身である私に喧嘩を売ってきたのかと思ったよ!びっくりした!」
善子(こいつ自分のことみかんの化身だと思ってるんだ……)
千歌「なるほどなるほど、善子ちゃんはみかんの美味しさが知りたいんだね。確かに善子ちゃんのプロフィール、嫌いな食べ物は『みかん』だけど……」
善子「え、えぇ……」
千歌「いつまでも嫌いなままじゃ損してるもんね!いいよ!千歌がみかんの美味しさ、1から10までとくと教えてあげるよ!」
善子(死ぬほどどうでもいい……)
善子「だ、だから……みかんのスペシャリストである千歌に美味しさを教えて欲しいっていうか……」
千歌「なぁ~んだ!そうだったんだ!」パアア
善子(あ、チョロい……)
千歌「もー、てっきり善子ちゃんがみかんの化身である私に喧嘩を売ってきたのかと思ったよ!びっくりした!」
善子(こいつ自分のことみかんの化身だと思ってるんだ……)
千歌「なるほどなるほど、善子ちゃんはみかんの美味しさが知りたいんだね。確かに善子ちゃんのプロフィール、嫌いな食べ物は『みかん』だけど……」
善子「え、えぇ……」
千歌「いつまでも嫌いなままじゃ損してるもんね!いいよ!千歌がみかんの美味しさ、1から10までとくと教えてあげるよ!」
善子(死ぬほどどうでもいい……)
10: (家) 2019/05/30(木) 01:14:46.87 ID:LmtjDVlR
千歌「でねー、みかんの美味しさっていうのは、かくかくしかじかでー」ペラペラ
善子「はぁ、はあ……」
善子(……)
善子(千歌と二人きりになることなんて本当に、そうそうない……)
善子(取り立てて二人きりでLINEしたりとかもしないし……)
善子(でも、私はずっと、千歌に伝えたいことがあった……)
善子(今日こうやって二人きりになったのは本当に偶然だけど、でもこの機会を逃したら……次はいつ伝えられるか)
善子(……)
善子(伝えられるときに、伝えなきゃね)
善子「はぁ、はあ……」
善子(……)
善子(千歌と二人きりになることなんて本当に、そうそうない……)
善子(取り立てて二人きりでLINEしたりとかもしないし……)
善子(でも、私はずっと、千歌に伝えたいことがあった……)
善子(今日こうやって二人きりになったのは本当に偶然だけど、でもこの機会を逃したら……次はいつ伝えられるか)
善子(……)
善子(伝えられるときに、伝えなきゃね)
11: (家) 2019/05/30(木) 01:18:23.33 ID:LmtjDVlR
善子「ねえ!!」
千歌「で~、沼津のみかんっていうのは~…………ってうわっ!!?」
千歌「な、なに~?どうしたの善子ちゃん、急に大きな声出して……」
千歌「なんか今日の善子ちゃん様子変だよ?具合悪いの?」
善子「……ヨハネよ」
千歌「あ、うん。ヨハネちゃん、具合悪いの?保健室いく?」
善子「ねえ、千歌」
千歌「ほえ?」
善子「私が今こうやって、皆の前でヨハネって言えるのは、どうしてだと思う?」
千歌「さあ……善子ちゃんが中二病だから?」
善子「そうじゃなくてー!///」
千歌「で~、沼津のみかんっていうのは~…………ってうわっ!!?」
千歌「な、なに~?どうしたの善子ちゃん、急に大きな声出して……」
千歌「なんか今日の善子ちゃん様子変だよ?具合悪いの?」
善子「……ヨハネよ」
千歌「あ、うん。ヨハネちゃん、具合悪いの?保健室いく?」
善子「ねえ、千歌」
千歌「ほえ?」
善子「私が今こうやって、皆の前でヨハネって言えるのは、どうしてだと思う?」
千歌「さあ……善子ちゃんが中二病だから?」
善子「そうじゃなくてー!///」
12: (家) 2019/05/30(木) 01:22:20.21 ID:LmtjDVlR
善子「……う、受け入れてくれる人が……いるからよ……(小声)」
千歌「?」
善子「だからね、その……皆、ずら丸とかルビィとか。リリィに曜に、3年生の皆も。それに……アンタも」
千歌「??Aqoursの皆?」
善子「そ」
善子「私はね、中学ではずーっと、堕天使でやってきたの」
善子「高校入って、そんなのはもうやめだって思って」
善子「でもなんだかそれがとても寂しくって。……私は最初不登校だったじゃない?」
千歌「うん、そうだったよね」
善子「あれはね」
善子「皆の前でついつい堕天使やっちゃって……恥ずかしかったから学校に来れなかったっていうのもあったけど」
善子「でもそれ以上に、『堕天使である自分を手放した寂しさ』に耐えられる気がしなかったから……」
善子「だから、学校になんて来たくなくなっていたのよ」
千歌「?」
善子「だからね、その……皆、ずら丸とかルビィとか。リリィに曜に、3年生の皆も。それに……アンタも」
千歌「??Aqoursの皆?」
善子「そ」
善子「私はね、中学ではずーっと、堕天使でやってきたの」
善子「高校入って、そんなのはもうやめだって思って」
善子「でもなんだかそれがとても寂しくって。……私は最初不登校だったじゃない?」
千歌「うん、そうだったよね」
善子「あれはね」
善子「皆の前でついつい堕天使やっちゃって……恥ずかしかったから学校に来れなかったっていうのもあったけど」
善子「でもそれ以上に、『堕天使である自分を手放した寂しさ』に耐えられる気がしなかったから……」
善子「だから、学校になんて来たくなくなっていたのよ」
13: (家) 2019/05/30(木) 01:25:48.31 ID:LmtjDVlR
善子「受け入れられるわけないんてないって思ってた」
千歌「……」
善子「だって私ですら、手放そうとしたのよ?堕天使」
善子「でもね」
善子「アンタはそんな私のことを認めてくれた」
千歌「……善子ちゃん…………」
善子「アンタがAqoursに手を差し伸べてくれたから……今、私は皆といれる」
善子「……」
善子「私にとっての始まりは、全部アンタだったのよ」
千歌「え、えへへ……そんな……」
善子「だからずっと言いたかった。……アンタに」
善子「ありがとう」
千歌「……」
善子「だって私ですら、手放そうとしたのよ?堕天使」
善子「でもね」
善子「アンタはそんな私のことを認めてくれた」
千歌「……善子ちゃん…………」
善子「アンタがAqoursに手を差し伸べてくれたから……今、私は皆といれる」
善子「……」
善子「私にとっての始まりは、全部アンタだったのよ」
千歌「え、えへへ……そんな……」
善子「だからずっと言いたかった。……アンタに」
善子「ありがとう」
14: (家) 2019/05/30(木) 01:28:36.06 ID:LmtjDVlR
善子「……」
善子「……!!///」
善子「……ん、そんだけ。だから」
千歌「……」ニコニコ
善子「は、早く忘れなさいよね!///」
千歌「んー?なにをー?」ニヤニヤ
善子「今のこと全部よっ!///」
千歌「さあー?千歌物覚えいいから、しばらく忘れないかもー?」ニヤニヤ
善子「ア、アンタねえ……!」
千歌「あ、この足音……曜ちゃん部活から帰って来てるよ!w」
善子「なにー!?アンタ曜とかに言ったらタダじゃおかないんだからね!」
善子「……!!///」
善子「……ん、そんだけ。だから」
千歌「……」ニコニコ
善子「は、早く忘れなさいよね!///」
千歌「んー?なにをー?」ニヤニヤ
善子「今のこと全部よっ!///」
千歌「さあー?千歌物覚えいいから、しばらく忘れないかもー?」ニヤニヤ
善子「ア、アンタねえ……!」
千歌「あ、この足音……曜ちゃん部活から帰って来てるよ!w」
善子「なにー!?アンタ曜とかに言ったらタダじゃおかないんだからね!」
15: (家) 2019/05/30(木) 01:31:26.97 ID:LmtjDVlR
ガチャッ
曜「ヨーソロー!ただいま部活から帰還したであります!」
千歌「あ、曜ちゃんおつかれー」
善子「ん、おつかれ。部活大変ね」
曜「……??なんか千歌ちゃんほっぺた赤いよ?」
千歌「えへへ、善子ちゃんにつねられちゃって……」
善子「ふんっ」
曜「なになにー?喧嘩ー?w」
善子「そんなんじゃないわよ、別に」プイッ
千歌「へへへ」
千歌「……あ、そうだ善子ちゃん」
善子「ん?」
千歌「みかん、食べる?」
千歌「意外と美味しいかもよ」
善子「……」
善子「もらうっ」
曜「ヨーソロー!ただいま部活から帰還したであります!」
千歌「あ、曜ちゃんおつかれー」
善子「ん、おつかれ。部活大変ね」
曜「……??なんか千歌ちゃんほっぺた赤いよ?」
千歌「えへへ、善子ちゃんにつねられちゃって……」
善子「ふんっ」
曜「なになにー?喧嘩ー?w」
善子「そんなんじゃないわよ、別に」プイッ
千歌「へへへ」
千歌「……あ、そうだ善子ちゃん」
善子「ん?」
千歌「みかん、食べる?」
千歌「意外と美味しいかもよ」
善子「……」
善子「もらうっ」
16: (家) 2019/05/30(木) 01:31:39.42 ID:LmtjDVlR
おしまい
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1559145348/