250: 2020/12/16(水) 21:53:02.07 ID:/3ouo5lO
>>120 せつ菜ちゃんを好きになりたい
歩夢(かわいくて、かっこよくて、優しくて…それでいてどこか放っておけないせつ菜ちゃん)
歩夢(……せつ菜ちゃんの気持ちに応えたい)
歩夢(侑ちゃんにしがみつく自分をやめて…せつ菜ちゃんのことを好きになりたい)
歩夢(せつ菜ちゃんに感じた劣等感は、全部憧れの裏返し…だから…)
歩夢(私はきっと、せつ菜ちゃんを好きになる)
歩夢(かわいくて、かっこよくて、優しくて…それでいてどこか放っておけないせつ菜ちゃん)
歩夢(……せつ菜ちゃんの気持ちに応えたい)
歩夢(侑ちゃんにしがみつく自分をやめて…せつ菜ちゃんのことを好きになりたい)
歩夢(せつ菜ちゃんに感じた劣等感は、全部憧れの裏返し…だから…)
歩夢(私はきっと、せつ菜ちゃんを好きになる)
251: 2020/12/16(水) 21:57:02.24 ID:/3ouo5lO
歩夢「……侑ちゃん」
歩夢(侑ちゃんの気持ちを知りながら…私は……)
歩夢(怒るよね…傷つくよね……私のこと、嫌いになるよね)ズキズキ
歩夢(……でも)
~~
せつ菜「私は歩夢さんのことが好きです!こ、恋人になりたいと思ってます!なってください!」
せつ菜「なんとなくとか、とりあえずだっていいんです。いつか、好きになってもらえれば……いや」 せつ菜「好きにさせて見せますから」
~~
歩夢(……侑ちゃんに嫌われたくないって理由でせつ菜ちゃんの好きを拒否するなんて…できない…)
歩夢(せつ菜ちゃんには、今の私の気持ちをまっすぐ伝えたい)
歩夢「ごめんね…侑ちゃん…」
歩夢(侑ちゃんの気持ちを知りながら…私は……)
歩夢(怒るよね…傷つくよね……私のこと、嫌いになるよね)ズキズキ
歩夢(……でも)
~~
せつ菜「私は歩夢さんのことが好きです!こ、恋人になりたいと思ってます!なってください!」
せつ菜「なんとなくとか、とりあえずだっていいんです。いつか、好きになってもらえれば……いや」 せつ菜「好きにさせて見せますから」
~~
歩夢(……侑ちゃんに嫌われたくないって理由でせつ菜ちゃんの好きを拒否するなんて…できない…)
歩夢(せつ菜ちゃんには、今の私の気持ちをまっすぐ伝えたい)
歩夢「ごめんね…侑ちゃん…」
252: 2020/12/16(水) 22:01:01.84 ID:/3ouo5lO
>>251 修正
歩夢「……侑ちゃん」
歩夢(侑ちゃんの気持ちを知りながら…私は……)
歩夢(怒るよね…傷つくよね……私のこと、嫌いになるよね)ズキズキ
歩夢(……でも)
~~
せつ菜「私は歩夢さんのことが好きです!こ、恋人になりたいと思ってます!なってください!」
せつ菜「なんとなくとか、とりあえずだっていいんです。いつか、好きになってもらえれば……いや」
せつ菜「好きにさせて見せますから」
~~
歩夢(……侑ちゃんに嫌われたくないって理由でせつ菜ちゃんの好きを拒否するなんて…できない…)
歩夢(好きにまっすぐだったせつ菜ちゃんには、私もまっすぐな気持ちで向き合いたい)
歩夢「ごめんね…侑ちゃん…」
歩夢「……侑ちゃん」
歩夢(侑ちゃんの気持ちを知りながら…私は……)
歩夢(怒るよね…傷つくよね……私のこと、嫌いになるよね)ズキズキ
歩夢(……でも)
~~
せつ菜「私は歩夢さんのことが好きです!こ、恋人になりたいと思ってます!なってください!」
せつ菜「なんとなくとか、とりあえずだっていいんです。いつか、好きになってもらえれば……いや」
せつ菜「好きにさせて見せますから」
~~
歩夢(……侑ちゃんに嫌われたくないって理由でせつ菜ちゃんの好きを拒否するなんて…できない…)
歩夢(好きにまっすぐだったせつ菜ちゃんには、私もまっすぐな気持ちで向き合いたい)
歩夢「ごめんね…侑ちゃん…」
253: 2020/12/16(水) 22:30:36.88 ID:/3ouo5lO
公園
せつ菜「……」
『今日、夜に時間あるかな?』
『お返事させてほしいです』
せつ菜「……」ス-...ハ-...
『わかりました!』
『この前の公園まで行きますね!』
せつ菜「……」
歩夢「あ、せつ菜ちゃん!」
せつ菜「っ!あ、歩夢さん」
歩夢「早いね、今日も待たせちゃってごめんね?」
せつ菜「い、いえ!全然!」
歩夢「……」
歩夢「あの、せつ菜ちゃん」
せつ菜「……!」
せつ菜「……」
『今日、夜に時間あるかな?』
『お返事させてほしいです』
せつ菜「……」ス-...ハ-...
『わかりました!』
『この前の公園まで行きますね!』
せつ菜「……」
歩夢「あ、せつ菜ちゃん!」
せつ菜「っ!あ、歩夢さん」
歩夢「早いね、今日も待たせちゃってごめんね?」
せつ菜「い、いえ!全然!」
歩夢「……」
歩夢「あの、せつ菜ちゃん」
せつ菜「……!」
254: 2020/12/16(水) 22:32:41.90 ID:/3ouo5lO
せつ菜「ま、待ってください…少しだけ時間をくださいっ!」
歩夢「は、はいっ!」
せつ菜「あ、あのですね、そのっ…!」
歩夢「……」
せつ菜「……私が恋人になったらテスト前は絶対に力になります!」
歩夢「……え、え?」
せつ菜「楽しくなれるように頑張りますし!元気がないときは励ましたり…一緒に落ち込んだりします!」
歩夢「え、えと、せつ菜ちゃん…?」
歩夢(……あ、)
歩夢(『自分を恋人にしたときのメリットをアピール!』…)
歩夢「は、はいっ!」
せつ菜「あ、あのですね、そのっ…!」
歩夢「……」
せつ菜「……私が恋人になったらテスト前は絶対に力になります!」
歩夢「……え、え?」
せつ菜「楽しくなれるように頑張りますし!元気がないときは励ましたり…一緒に落ち込んだりします!」
歩夢「え、えと、せつ菜ちゃん…?」
歩夢(……あ、)
歩夢(『自分を恋人にしたときのメリットをアピール!』…)
256: 2020/12/16(水) 22:36:49.47 ID:/3ouo5lO
せつ菜「もちろん誰より優しくしますし、漫画も好きなだけ読んでいいですし、えと、それに、えっと…」
せつ菜「あ…あのお菓子も食べ放題です!!」
歩夢「ふ、ふふっ…」
せつ菜「な、なんで笑うんですか!!」
歩夢「ご、ごめんね、お菓子で釣るのはちょっと予想外で…」
歩夢(……少しだけ、侑ちゃんと重なった)
せつ菜「と、とにかくっ、私は歩夢さんが好きなのでっ、だから…その…絶対悪いようにはしませんからっ!」
歩夢「もう、せつ菜ちゃん悪役みたいになってるよ?」クス
せつ菜「あ…あのお菓子も食べ放題です!!」
歩夢「ふ、ふふっ…」
せつ菜「な、なんで笑うんですか!!」
歩夢「ご、ごめんね、お菓子で釣るのはちょっと予想外で…」
歩夢(……少しだけ、侑ちゃんと重なった)
せつ菜「と、とにかくっ、私は歩夢さんが好きなのでっ、だから…その…絶対悪いようにはしませんからっ!」
歩夢「もう、せつ菜ちゃん悪役みたいになってるよ?」クス
257: 2020/12/16(水) 22:40:03.46 ID:/3ouo5lO
せつ菜「う、ぅ……」
せつ菜「私、かっこ悪いですね…」シュン
歩夢「……」
歩夢「せつ菜ちゃんはずっとかっこよかったよ」
せつ菜「え…」
歩夢「…勘違いして嫌なこと言っちゃったり…人の邪魔をしようとしたり……かっこ悪いのは私」
せつ菜「そ、そんなことっ」
歩夢「そうなの!…でも、せつ菜ちゃんはずっと自分の好きにまっすぐで、それでいて皆にずっと優しかった」
せつ菜「私、かっこ悪いですね…」シュン
歩夢「……」
歩夢「せつ菜ちゃんはずっとかっこよかったよ」
せつ菜「え…」
歩夢「…勘違いして嫌なこと言っちゃったり…人の邪魔をしようとしたり……かっこ悪いのは私」
せつ菜「そ、そんなことっ」
歩夢「そうなの!…でも、せつ菜ちゃんはずっと自分の好きにまっすぐで、それでいて皆にずっと優しかった」
258: 2020/12/16(水) 22:44:26.28 ID:/3ouo5lO
せつ菜「歩夢さん…」
歩夢「だから…だから、ね」
歩夢「……」
歩夢「…ごめんなさい。私は今も…侑ちゃんが好き」
せつ菜「…っ…は、い」ギュ
歩夢「…でも、ね?」
歩夢「一緒に過ごして、せつ菜ちゃんのこと…好きになりたいなって思った」
せつ菜「え…?」
歩夢「これから、きっとせつ菜ちゃんのことを好きになれる……好きにさせてほしいな…って」
せつ菜「え、あ…っ!?」
歩夢「この前言ってくれた言葉が本当なら…せつ菜ちゃんが嫌じゃなければ…」
歩夢「だから…だから、ね」
歩夢「……」
歩夢「…ごめんなさい。私は今も…侑ちゃんが好き」
せつ菜「…っ…は、い」ギュ
歩夢「…でも、ね?」
歩夢「一緒に過ごして、せつ菜ちゃんのこと…好きになりたいなって思った」
せつ菜「え…?」
歩夢「これから、きっとせつ菜ちゃんのことを好きになれる……好きにさせてほしいな…って」
せつ菜「え、あ…っ!?」
歩夢「この前言ってくれた言葉が本当なら…せつ菜ちゃんが嫌じゃなければ…」
259: 2020/12/16(水) 22:45:01.98 ID:/3ouo5lO
歩夢「……私の、恋人になってくれますか?」
260: 2020/12/16(水) 22:48:38.36 ID:/3ouo5lO
せつ菜「…ぁ……」
せつ菜「っ…!…!!」ブワワッ
歩夢「!?…え、わっ、せつ菜ちゃん!?」
せつ菜「…っ!…!!……!」ボロボロ
歩夢「え、え、泣かないで…」オロオロ
せつ菜「…~っ…!...っ…!!」
歩夢「いい、のかな…?…も、もしかして嫌で泣いてる…!?」
せつ菜「!?…!!……っ!」ブンブンッ
歩夢(ど、どっち…!)
歩夢「せ、せつ菜ちゃあん…!」
せつ菜「っ…!…!!」ブワワッ
歩夢「!?…え、わっ、せつ菜ちゃん!?」
せつ菜「…っ!…!!……!」ボロボロ
歩夢「え、え、泣かないで…」オロオロ
せつ菜「…~っ…!...っ…!!」
歩夢「いい、のかな…?…も、もしかして嫌で泣いてる…!?」
せつ菜「!?…!!……っ!」ブンブンッ
歩夢(ど、どっち…!)
歩夢「せ、せつ菜ちゃあん…!」
263: 2020/12/16(水) 22:54:02.35 ID:/3ouo5lO
ーーーーー
歩夢(あのあと、やっと喋れるようになったせつ菜ちゃんに「よろしくお願いします」と言われて)
歩夢(……あれはよろしくお願いしますって言ったんだよね…?)
歩夢(…とにかく、私はせつ菜ちゃんと恋人になった)
せつ菜「……」ニコニコ
歩夢「……」
せつ菜「……」ニヤニヤ
歩夢(わ、わかりやすいなぁ…嬉しいけどちょっと恥ずかしい…)
歩夢(あのあと、やっと喋れるようになったせつ菜ちゃんに「よろしくお願いします」と言われて)
歩夢(……あれはよろしくお願いしますって言ったんだよね…?)
歩夢(…とにかく、私はせつ菜ちゃんと恋人になった)
せつ菜「……」ニコニコ
歩夢「……」
せつ菜「……」ニヤニヤ
歩夢(わ、わかりやすいなぁ…嬉しいけどちょっと恥ずかしい…)
264: 2020/12/16(水) 22:58:04.20 ID:/3ouo5lO
せつ菜「……」ルンルン
歩夢「……」
歩夢「え、と……せつ菜ちゃん?」
せつ菜「はいっ!!」ペカ-!
歩夢「あ、あの、駅着いたよ…」
せつ菜「……」
せつ菜「そうですね……」シュン
歩夢「う……」
せつ菜「で、では歩夢さんまた明日!……は、学校も練習も休みでしたね……」ズン...
歩夢「う、うん…また明後日、ね?」
歩夢「……」
歩夢「え、と……せつ菜ちゃん?」
せつ菜「はいっ!!」ペカ-!
歩夢「あ、あの、駅着いたよ…」
せつ菜「……」
せつ菜「そうですね……」シュン
歩夢「う……」
せつ菜「で、では歩夢さんまた明日!……は、学校も練習も休みでしたね……」ズン...
歩夢「う、うん…また明後日、ね?」
265: 2020/12/16(水) 23:00:56.34 ID:/3ouo5lO
せつ菜「っ…う…あ、歩夢さん…!」
歩夢「どうしたの?」
せつ菜「……っ」ギュ...
せつ菜「や、やっぱりなしなら今言ってくださいっ…!」
歩夢「えっ…」
せつ菜「今ならまだ、耐えられますから!……このまま浮かれて帰って、明日考え直されて、月曜日に断られたら」
せつ菜「わ、私はっ…」ウル
歩夢「せ、せつ菜ちゃん…」
歩夢「どうしたの?」
せつ菜「……っ」ギュ...
せつ菜「や、やっぱりなしなら今言ってくださいっ…!」
歩夢「えっ…」
せつ菜「今ならまだ、耐えられますから!……このまま浮かれて帰って、明日考え直されて、月曜日に断られたら」
せつ菜「わ、私はっ…」ウル
歩夢「せ、せつ菜ちゃん…」
266: 2020/12/16(水) 23:05:35.27 ID:/3ouo5lO
歩夢(…不安に決まってるよね。これは、私の責任…)
歩夢「……考え直す時間がなければいいんじゃないかな?」
せつ菜「え…?」
歩夢「私、明日予定ないんだ。せつ菜ちゃんは?」
歩夢(……本当は、やらなくちゃ…言わなくちゃいけないことがあったけど)
せつ菜「…?……!わ、私と遊びましょう!歩夢さん!」
歩夢「うん」ニコ
せつ菜「わ、わぁぁ…」
せつ菜「ゆっ、遊園地と、図書館と映画館と水族館とっ、それからっ」
歩夢「……考え直す時間がなければいいんじゃないかな?」
せつ菜「え…?」
歩夢「私、明日予定ないんだ。せつ菜ちゃんは?」
歩夢(……本当は、やらなくちゃ…言わなくちゃいけないことがあったけど)
せつ菜「…?……!わ、私と遊びましょう!歩夢さん!」
歩夢「うん」ニコ
せつ菜「わ、わぁぁ…」
せつ菜「ゆっ、遊園地と、図書館と映画館と水族館とっ、それからっ」
267: 2020/12/16(水) 23:08:46.76 ID:/3ouo5lO
歩夢「ま、まって、そんなには行けないよ…!」
せつ菜「…!そ、そうですね…ごめんなさい、つい…」
せつ菜「うう、でも、全部行きたいです…」
歩夢(かわいい……本当に楽しみなのがすごく伝わってくる)
歩夢(侑ちゃんも、せつ菜ちゃんのこういうところをきっと…)ズキ
歩夢(っ……)フルフル
せつ菜「歩夢さん!歩夢さん!」
歩夢「なぁに?」
せつ菜「明日は7時集合でいいですか!?」
歩夢「ちょ…ちょっと早いかな……」
せつ菜「…!そ、そうですね…ごめんなさい、つい…」
せつ菜「うう、でも、全部行きたいです…」
歩夢(かわいい……本当に楽しみなのがすごく伝わってくる)
歩夢(侑ちゃんも、せつ菜ちゃんのこういうところをきっと…)ズキ
歩夢(っ……)フルフル
せつ菜「歩夢さん!歩夢さん!」
歩夢「なぁに?」
せつ菜「明日は7時集合でいいですか!?」
歩夢「ちょ…ちょっと早いかな……」
279: 2020/12/17(木) 18:57:51.79 ID:4s/z3iTB
>>267から
駅前
せつ菜「……」ウト...ウト...
歩夢(翌日、集合場所には今にも目蓋が落ちそうなせつ菜ちゃんが立っていた)
歩夢(……予想通りでちょっと笑ってしまったけど、それでも10分以上前に来ているのはせつ菜ちゃんらしい)
せつ菜「……」カクッ
歩夢「せつ菜ちゃーん、お待たせ!」
せつ菜「…っ!あ、歩夢さん!よ、よかった…!」
歩夢「よかった?」
せつ菜「あ、いえ、その…」グシグシ
歩夢「ふふ、眠そうだね?」
駅前
せつ菜「……」ウト...ウト...
歩夢(翌日、集合場所には今にも目蓋が落ちそうなせつ菜ちゃんが立っていた)
歩夢(……予想通りでちょっと笑ってしまったけど、それでも10分以上前に来ているのはせつ菜ちゃんらしい)
せつ菜「……」カクッ
歩夢「せつ菜ちゃーん、お待たせ!」
せつ菜「…っ!あ、歩夢さん!よ、よかった…!」
歩夢「よかった?」
せつ菜「あ、いえ、その…」グシグシ
歩夢「ふふ、眠そうだね?」
280: 2020/12/17(木) 19:00:26.38 ID:4s/z3iTB
せつ菜「うう…昨日は全然寝付けなくて…楽しみで…」
歩夢(……この子と一緒にいると自惚れ屋になっちゃうかも)
せつ菜「……眠れないままうとうとしていたら、さっきのことは全部私の夢だったんじゃないかと思って」
歩夢「…!」
せつ菜「今日も歩夢さんと約束なんかしてなくて…誰も来なかったらどうしよう、なんて」
歩夢「……せつ菜ちゃんっ」
せつ菜「あ、ご、ごめんなさい!余計なことを…」
歩夢「私も楽しみだったよ。今日、たくさん遊ぼうね!」
せつ菜「…!はい!!」
歩夢(……この子と一緒にいると自惚れ屋になっちゃうかも)
せつ菜「……眠れないままうとうとしていたら、さっきのことは全部私の夢だったんじゃないかと思って」
歩夢「…!」
せつ菜「今日も歩夢さんと約束なんかしてなくて…誰も来なかったらどうしよう、なんて」
歩夢「……せつ菜ちゃんっ」
せつ菜「あ、ご、ごめんなさい!余計なことを…」
歩夢「私も楽しみだったよ。今日、たくさん遊ぼうね!」
せつ菜「…!はい!!」
281: 2020/12/17(木) 19:02:45.00 ID:4s/z3iTB
歩夢(そう意気込んで向かった先は映画館で)
歩夢(……せつ菜ちゃんが昨日予約してくれてたんだけど、まあ、その、これも予想通りの結果に…)
歩夢「…せつ菜ちゃーん……」
せつ菜「……はっ!?」パチッ
歩夢「…立てる?」クス
せつ菜「えっ?…あっ!?…あぁぁ……」
せつ菜「やってしまいました……!」ガク
歩夢(落ち込んでいるせつ菜ちゃんはまだまだ眠そうで、心配でつい今日は帰ろうか?って言ったら)
せつ菜「……!」ウル
歩夢「え、えっと…」
歩夢(今にも泣きそうな顔になってしまったので、お昼ご飯を食べた後はカラオケに行くことにした)
歩夢(……せつ菜ちゃんが昨日予約してくれてたんだけど、まあ、その、これも予想通りの結果に…)
歩夢「…せつ菜ちゃーん……」
せつ菜「……はっ!?」パチッ
歩夢「…立てる?」クス
せつ菜「えっ?…あっ!?…あぁぁ……」
せつ菜「やってしまいました……!」ガク
歩夢(落ち込んでいるせつ菜ちゃんはまだまだ眠そうで、心配でつい今日は帰ろうか?って言ったら)
せつ菜「……!」ウル
歩夢「え、えっと…」
歩夢(今にも泣きそうな顔になってしまったので、お昼ご飯を食べた後はカラオケに行くことにした)
282: 2020/12/17(木) 19:04:15.88 ID:4s/z3iTB
歩夢(せつ菜ちゃんは一瞬元気になって何曲か歌ってくれたんだけど……)
せつ菜「……」スヤスヤ
歩夢「……電池切れかな」
歩夢(寝顔は幼いってよく言うけど…せつ菜ちゃんは反対)
歩夢(いつもの満開の笑顔と違って、こうして目と口を閉じた顔は大人びて見える)
歩夢「美人さんだなぁ…」
せつ菜「……」ス-ス-
歩夢「……」ナデナデ
せつ菜「……」スヤスヤ
歩夢「……電池切れかな」
歩夢(寝顔は幼いってよく言うけど…せつ菜ちゃんは反対)
歩夢(いつもの満開の笑顔と違って、こうして目と口を閉じた顔は大人びて見える)
歩夢「美人さんだなぁ…」
せつ菜「……」ス-ス-
歩夢「……」ナデナデ
283: 2020/12/17(木) 19:05:38.69 ID:4s/z3iTB
-----
せつ菜「……」ズン...
歩夢「せ、せつ菜ちゃん、私全然平気だから…ね?」
せつ菜「すみません……今日一日中ほとんど寝てばかり、なんて…」
せつ菜「ごめんなさい……」
歩夢(せつ菜ちゃんのこんなに小さい声初めて聞いたかも…)
歩夢「そんなに落ち込まないで?ね?」
せつ菜「……」コク
歩夢(う、うーん……あ、そうだ!)
歩夢「せつ菜ちゃんっ、写真撮らない?」
せつ菜「……写真…ですか?」
歩夢「うん!」
せつ菜「……」ズン...
歩夢「せ、せつ菜ちゃん、私全然平気だから…ね?」
せつ菜「すみません……今日一日中ほとんど寝てばかり、なんて…」
せつ菜「ごめんなさい……」
歩夢(せつ菜ちゃんのこんなに小さい声初めて聞いたかも…)
歩夢「そんなに落ち込まないで?ね?」
せつ菜「……」コク
歩夢(う、うーん……あ、そうだ!)
歩夢「せつ菜ちゃんっ、写真撮らない?」
せつ菜「……写真…ですか?」
歩夢「うん!」
284: 2020/12/17(木) 19:07:48.14 ID:4s/z3iTB
せつ菜「え、い、いいんですか?」キラキラ
歩夢「!」
歩夢(嬉しそう…せつ菜ちゃん写真撮るの好きだったんだ)
歩夢「もちろん!」
せつ菜「あ、ありがとうございます!」タタッ
歩夢「え?なんで離れ…」
せつ菜「……」スッ
せつ菜「…………」パシャ-パシャ-パシャ-パシャ-
歩夢「!?」
歩夢「!」
歩夢(嬉しそう…せつ菜ちゃん写真撮るの好きだったんだ)
歩夢「もちろん!」
せつ菜「あ、ありがとうございます!」タタッ
歩夢「え?なんで離れ…」
せつ菜「……」スッ
せつ菜「…………」パシャ-パシャ-パシャ-パシャ-
歩夢「!?」
285: 2020/12/17(木) 19:09:04.13 ID:4s/z3iTB
歩夢「ちょ、ちょっと待って!?何撮ってるの!?」
せつ菜「えっ歩夢さんを…」
歩夢「も、もう!私一人撮っても仕方ないでしょ?」
せつ菜「…?あっ背景ですか?そうですね…確かにもっと…」
歩夢「そ、そうじゃなくて…こっち来て?」クイ
せつ菜「わっ…!?」ドキ
歩夢「こうやって二人で撮るの。せつ菜ちゃん笑って?いくよー」パシャ
せつ菜「…!…!」ドキドキ
せつ菜「えっ歩夢さんを…」
歩夢「も、もう!私一人撮っても仕方ないでしょ?」
せつ菜「…?あっ背景ですか?そうですね…確かにもっと…」
歩夢「そ、そうじゃなくて…こっち来て?」クイ
せつ菜「わっ…!?」ドキ
歩夢「こうやって二人で撮るの。せつ菜ちゃん笑って?いくよー」パシャ
せつ菜「…!…!」ドキドキ
286: 2020/12/17(木) 19:12:50.06 ID:4s/z3iTB
歩夢「んー……せつ菜ちゃんやっぱり元気出ない?笑顔が…」
せつ菜「い、いえ、そういうわけでは…」ドキドキ
歩夢「それならいいんだけど…もう平気?」
せつ菜「……」ス-ハ-
せつ菜「…いつまでも落ち込んでいたらだめですね!心配させてすみません!」
歩夢「うん!大丈夫だよ」ニコ
せつ菜「では次の場所に『♪~♪♪~♪』…あ……」
歩夢「?…電話出なくていいの?」
せつ菜「……出ます」ピッ
せつ菜「い、いえ、そういうわけでは…」ドキドキ
歩夢「それならいいんだけど…もう平気?」
せつ菜「……」ス-ハ-
せつ菜「…いつまでも落ち込んでいたらだめですね!心配させてすみません!」
歩夢「うん!大丈夫だよ」ニコ
せつ菜「では次の場所に『♪~♪♪~♪』…あ……」
歩夢「?…電話出なくていいの?」
せつ菜「……出ます」ピッ
287: 2020/12/17(木) 19:14:56.86 ID:4s/z3iTB
せつ菜「……はい、もしもし」
『あ、菜々?あなた今日すぐ帰ってくるって言ったわよね?』
せつ菜「…すみません」
『あんなにふらついてたのに、ほんの少しって言うから行かせたのよ?何時間経ってると思ってるの』
せつ菜「も、もう大丈夫ですからっ!今歩夢さんといて…」
『……すぐに帰ってきなさい』
せつ菜「そ、そんな」
『約束が守れないの?』
せつ菜「……はい、わかりました…」ピ
『あ、菜々?あなた今日すぐ帰ってくるって言ったわよね?』
せつ菜「…すみません」
『あんなにふらついてたのに、ほんの少しって言うから行かせたのよ?何時間経ってると思ってるの』
せつ菜「も、もう大丈夫ですからっ!今歩夢さんといて…」
『……すぐに帰ってきなさい』
せつ菜「そ、そんな」
『約束が守れないの?』
せつ菜「……はい、わかりました…」ピ
288: 2020/12/17(木) 19:20:49.68 ID:4s/z3iTB
歩夢「…せつ菜ちゃん」
せつ菜「……お待たせしました!行きましょうか!」
歩夢「せつ菜ちゃん、帰らなくていいの?」
せつ菜「…っ、聞こえてました、か」
歩夢「ううん…でもそうかなって」
せつ菜「も、もう本当に体調も良いですしっ」
せつ菜「私、今日まだ…何も……」
歩夢「お母さん心配しちゃうよ?それに…」
せつ菜「…?」
歩夢「また、いつでもお出かけしよう?」ニコ
せつ菜「……お待たせしました!行きましょうか!」
歩夢「せつ菜ちゃん、帰らなくていいの?」
せつ菜「…っ、聞こえてました、か」
歩夢「ううん…でもそうかなって」
せつ菜「も、もう本当に体調も良いですしっ」
せつ菜「私、今日まだ…何も……」
歩夢「お母さん心配しちゃうよ?それに…」
せつ菜「…?」
歩夢「また、いつでもお出かけしよう?」ニコ
290: 2020/12/17(木) 19:44:45.36 ID:4s/z3iTB
せつ菜「あ……」
せつ菜「…はい!また…またっ!出かけましょう!」
ーーーーー
せつ菜「送っていただいてありがとうございました!」
歩夢「電車で寝ちゃだめだよー?」
せつ菜「ほ、ほんの数分ですから…!」
歩夢(今日は私が見送る側になって…せつ菜ちゃんは何度も何度も振り返っては、嬉しそうな顔をした)
『家に着きました!ありがとうございました!』
歩夢「私も着いたよ、と…」
せつ菜「…はい!また…またっ!出かけましょう!」
ーーーーー
せつ菜「送っていただいてありがとうございました!」
歩夢「電車で寝ちゃだめだよー?」
せつ菜「ほ、ほんの数分ですから…!」
歩夢(今日は私が見送る側になって…せつ菜ちゃんは何度も何度も振り返っては、嬉しそうな顔をした)
『家に着きました!ありがとうございました!』
歩夢「私も着いたよ、と…」
291: 2020/12/17(木) 19:45:51.73 ID:4s/z3iTB
歩夢(ふふ…さっき撮った写真のせつ菜ちゃん、ちょっと面白い顔…)
歩夢(…送ってあげよ)スッスッ
歩夢「……」
歩夢(こうやって…楽しいことばかりしちゃだめ…)
歩夢(私にはまだ、やらなくちゃいけないことが残ってる)
歩夢(……)ギュッ...
歩夢(…送ってあげよ)スッスッ
歩夢「……」
歩夢(こうやって…楽しいことばかりしちゃだめ…)
歩夢(私にはまだ、やらなくちゃいけないことが残ってる)
歩夢(……)ギュッ...
292: 2020/12/17(木) 19:51:14.28 ID:4s/z3iTB
『侑ちゃん、お話があるの』
『明日、練習が終わったら教室に来てくれる?』
歩夢「……」
ガララッ
歩夢「っ……!」
侑「あ、歩夢!お待たせ」ニコ
歩夢「…ううん」
侑「話があるなんて言うからびっくりしちゃったよ。告白でもされるのかーって」
歩夢「……」
侑「…え?ま、まさか本当に…」
『明日、練習が終わったら教室に来てくれる?』
歩夢「……」
ガララッ
歩夢「っ……!」
侑「あ、歩夢!お待たせ」ニコ
歩夢「…ううん」
侑「話があるなんて言うからびっくりしちゃったよ。告白でもされるのかーって」
歩夢「……」
侑「…え?ま、まさか本当に…」
293: 2020/12/17(木) 20:02:16.71 ID:4s/z3iTB
歩夢(……言いたくない…嫌われたくない…悲しんでほしくない)
歩夢(なら…いつか侑ちゃんが気づくまで知らない顔をし続けるの?)
歩夢(侑ちゃんの気持ちを知っていて……そんなこと、できない…)
歩夢「……」ギュ...
歩夢「……せつ菜ちゃんにね、告白されたの」
侑「ぁ、え……」
歩夢「……」
侑「……え、断ったんだよ、ね…?」
歩夢(なら…いつか侑ちゃんが気づくまで知らない顔をし続けるの?)
歩夢(侑ちゃんの気持ちを知っていて……そんなこと、できない…)
歩夢「……」ギュ...
歩夢「……せつ菜ちゃんにね、告白されたの」
侑「ぁ、え……」
歩夢「……」
侑「……え、断ったんだよ、ね…?」
294: 2020/12/17(木) 20:05:42.09 ID:4s/z3iTB
歩夢「……」フルフル
侑「え、ぁ……そんな…」
歩夢「……」ズキズキ
侑「私の…私のほうが……!」
歩夢「……ご、めん…なさい」
歩夢(ごめんね…侑ちゃん、ごめんなさい…!)
歩夢(だけど…)
歩夢「……これから、」
歩夢「これからっ…せつ菜ちゃんのこと、侑ちゃんより…好きになる、から」
歩夢(侑ちゃんの想いより……侑ちゃんへの、想いより…せつ菜ちゃんのことを)
侑「え、ぁ……そんな…」
歩夢「……」ズキズキ
侑「私の…私のほうが……!」
歩夢「……ご、めん…なさい」
歩夢(ごめんね…侑ちゃん、ごめんなさい…!)
歩夢(だけど…)
歩夢「……これから、」
歩夢「これからっ…せつ菜ちゃんのこと、侑ちゃんより…好きになる、から」
歩夢(侑ちゃんの想いより……侑ちゃんへの、想いより…せつ菜ちゃんのことを)
295: 2020/12/17(木) 20:07:02.77 ID:4s/z3iTB
侑「私、より……」
侑「……は、はは。歩夢にそんなこと言われる日が来るなんて…」
歩夢「……」ズキズキ
侑「…ずっとそばにいると思って…ずっと自分の気持ちを勘違いしてた私が悪い、ね」
歩夢「…?侑ちゃん…?」
侑「ねえ、私にもさせてよ…言わせてよ」
歩夢「な、にを…」
侑「…」
侑「……は、はは。歩夢にそんなこと言われる日が来るなんて…」
歩夢「……」ズキズキ
侑「…ずっとそばにいると思って…ずっと自分の気持ちを勘違いしてた私が悪い、ね」
歩夢「…?侑ちゃん…?」
侑「ねえ、私にもさせてよ…言わせてよ」
歩夢「な、にを…」
侑「…」
296: 2020/12/17(木) 20:09:38.47 ID:4s/z3iTB
侑「好きだよ、歩夢」
299: 2020/12/17(木) 20:11:58.19 ID:4s/z3iTB
歩夢「……ぇ…?」
歩夢「……ぅ、そ…」
侑「ごめん、今更……だけど、」
歩夢「侑ちゃんがっ…侑ちゃんが好きなのは、せつ菜ちゃんでしょ…?」
侑「……私も、そう思ってた」
歩夢「え…?」
歩夢「……ぅ、そ…」
侑「ごめん、今更……だけど、」
歩夢「侑ちゃんがっ…侑ちゃんが好きなのは、せつ菜ちゃんでしょ…?」
侑「……私も、そう思ってた」
歩夢「え…?」
301: 2020/12/17(木) 20:18:00.68 ID:4s/z3iTB
侑「せつ菜ちゃんが歩夢を見てるのに気づいて、そのときすっごくモヤモヤして…」
侑「二人で楽しそうだと気が気じゃなくてさ。ああ、私は歩夢が羨ましいんだって思った」
歩夢「そう、でしょ…?だって侑ちゃん、私に聞いたあとせつ菜ちゃんのところに行って…」
侑「うん…でも、違ったんだ。せつ菜ちゃんも大好きな友達だけど…私が取られたくないのは歩夢だった」
侑「笑っちゃうよね。一緒にいすぎて、近すぎて…全然気がつかなかった」
歩夢「そん、な……」
侑「気づいた時にはせつ菜ちゃんと歩夢、すごく仲良くなっててさ?」
侑「焦って…せつ菜ちゃんから歩夢を遠ざけることばっかり考えてた」
侑「……酷いよね」
歩夢(……同じだ、私と)
侑「二人で楽しそうだと気が気じゃなくてさ。ああ、私は歩夢が羨ましいんだって思った」
歩夢「そう、でしょ…?だって侑ちゃん、私に聞いたあとせつ菜ちゃんのところに行って…」
侑「うん…でも、違ったんだ。せつ菜ちゃんも大好きな友達だけど…私が取られたくないのは歩夢だった」
侑「笑っちゃうよね。一緒にいすぎて、近すぎて…全然気がつかなかった」
歩夢「そん、な……」
侑「気づいた時にはせつ菜ちゃんと歩夢、すごく仲良くなっててさ?」
侑「焦って…せつ菜ちゃんから歩夢を遠ざけることばっかり考えてた」
侑「……酷いよね」
歩夢(……同じだ、私と)
304: 2020/12/17(木) 20:26:32.65 ID:4s/z3iTB
侑「…嫌な思いをさせて、ごめん。こんなことしても何もならないってわかってたのに…」
歩夢「侑ちゃん…」
侑「でも…でもっ…!歩夢が他の人の恋人になるなんてやっぱり嫌だよ…!」
歩夢「っ…!でも、私はっ…」
侑「嫌だ…聞きたくないっ…!」ギュウッ
歩夢「侑ちゃんっ!?あっ…!」グラ
歩夢(っ、受け止めきれない…侑ちゃんが危ないっ…!)ギュッ... ドタッ
歩夢「いた、た……侑ちゃん、大丈夫!?」
侑「……」
侑「これも、勘違いだったのかと思ったけど…」
歩夢「え…?」
歩夢「侑ちゃん…」
侑「でも…でもっ…!歩夢が他の人の恋人になるなんてやっぱり嫌だよ…!」
歩夢「っ…!でも、私はっ…」
侑「嫌だ…聞きたくないっ…!」ギュウッ
歩夢「侑ちゃんっ!?あっ…!」グラ
歩夢(っ、受け止めきれない…侑ちゃんが危ないっ…!)ギュッ... ドタッ
歩夢「いた、た……侑ちゃん、大丈夫!?」
侑「……」
侑「これも、勘違いだったのかと思ったけど…」
歩夢「え…?」
305: 2020/12/17(木) 20:28:49.60 ID:4s/z3iTB
侑「歩夢は…私のこと、今も好きだよね」
歩夢「っ!?」
侑「歩夢、昔から結構凄いことしてくる割に私が怪我しないようにしてくれるよね…今だって…」
歩夢「ゆ、侑ちゃん…」
侑「ねえ…お願い、歩夢…!遅くなっちゃったのは何度でも謝るから…」
侑「私のことが好きなら、私の恋人になってよ…!」ギュ
歩夢「ぅ…、私はっ…私はもう…!」
歩夢(せつ菜ちゃんが…せつ菜ちゃんと……!)
歩夢「っ!?」
侑「歩夢、昔から結構凄いことしてくる割に私が怪我しないようにしてくれるよね…今だって…」
歩夢「ゆ、侑ちゃん…」
侑「ねえ…お願い、歩夢…!遅くなっちゃったのは何度でも謝るから…」
侑「私のことが好きなら、私の恋人になってよ…!」ギュ
歩夢「ぅ…、私はっ…私はもう…!」
歩夢(せつ菜ちゃんが…せつ菜ちゃんと……!)
306: 2020/12/17(木) 20:34:03.40 ID:4s/z3iTB
侑「…嫌だ、嫌だよ…!」ポロ...ポロ...
侑「私はずっと…歩夢がやだって言うこと、しなかったよ…?覚えてるでしょ…?」
歩夢「ぁ…う…」
~~~~~
歩夢「侑ちゃん、帰ろう?」
侑「うん!あ、歩夢今日うちで宿題やらない?」
歩夢「もー、また何か溜めたんでしょ」
侑「えへへ…ばれた?」
歩夢「もうすぐ高校生になるんだから、侑ちゃんも……」
「あ、あの!高咲さん!」
侑「私はずっと…歩夢がやだって言うこと、しなかったよ…?覚えてるでしょ…?」
歩夢「ぁ…う…」
~~~~~
歩夢「侑ちゃん、帰ろう?」
侑「うん!あ、歩夢今日うちで宿題やらない?」
歩夢「もー、また何か溜めたんでしょ」
侑「えへへ…ばれた?」
歩夢「もうすぐ高校生になるんだから、侑ちゃんも……」
「あ、あの!高咲さん!」
307: 2020/12/17(木) 20:36:23.84 ID:4s/z3iTB
侑「?なにー?」
「あ、あの…っ!ちょっとお話ししたいことが…!」ガチガチ
歩夢「っ…!」
侑「…?……あ!そ、そうだった!ごめんごめん!」
「う、ううん!平気…」ホッ
侑「ごめん歩夢、今日連絡もらってたんだった!先帰っててくれる?」
歩夢「……」
侑「歩夢…?」
歩夢「……侑ちゃんは、早く宿題しなくちゃいけないんでしょ?」
「あ、あの…っ!ちょっとお話ししたいことが…!」ガチガチ
歩夢「っ…!」
侑「…?……あ!そ、そうだった!ごめんごめん!」
「う、ううん!平気…」ホッ
侑「ごめん歩夢、今日連絡もらってたんだった!先帰っててくれる?」
歩夢「……」
侑「歩夢…?」
歩夢「……侑ちゃんは、早く宿題しなくちゃいけないんでしょ?」
308: 2020/12/17(木) 20:37:52.93 ID:4s/z3iTB
「う、上原さん…その、少しだから」
侑「え、えーっと…歩夢、こう言ってるし…先に…」
歩夢「……行っちゃやだ」ボソ
侑「!」
歩夢「……ううん、なんでもない」
歩夢「…待ってるね」ニコ
侑「……」
侑「……ごめん」
侑「え、えーっと…歩夢、こう言ってるし…先に…」
歩夢「……行っちゃやだ」ボソ
侑「!」
歩夢「……ううん、なんでもない」
歩夢「…待ってるね」ニコ
侑「……」
侑「……ごめん」
309: 2020/12/17(木) 20:39:41.03 ID:4s/z3iTB
「…あ、じゃ、じゃあ…」
侑「あの、ほんとごめん!また今度でいいかな?」
歩夢「…え」
「え…?で、でも、」
侑「もう本当にごめん!私がすっかり忘れてたのが良くなかったよね……今度また聞くからさ、ね?」
「あ……う、うん」
「……いや、もう、うん…大丈夫」グス
侑「えっ」
「……じゃあね!」タタタッ
侑「あの、ほんとごめん!また今度でいいかな?」
歩夢「…え」
「え…?で、でも、」
侑「もう本当にごめん!私がすっかり忘れてたのが良くなかったよね……今度また聞くからさ、ね?」
「あ……う、うん」
「……いや、もう、うん…大丈夫」グス
侑「えっ」
「……じゃあね!」タタタッ
310: 2020/12/17(木) 20:41:59.12 ID:4s/z3iTB
侑「あっ…あ~怒っちゃったかなぁ…怒ったよなぁ……」
歩夢「侑ちゃん、なんで…」
侑「なんでって…歩夢がいやって言うから」
歩夢「……っ!」ギュッ
侑「わっ、歩夢!?」
歩夢「ごめんね、侑ちゃん…ありがとう…」ギュウ
侑「もう、怒ってたら一緒に謝ってよ?」
歩夢「うん…うん…」ギュウゥ
~~~~~
歩夢「侑ちゃん、なんで…」
侑「なんでって…歩夢がいやって言うから」
歩夢「……っ!」ギュッ
侑「わっ、歩夢!?」
歩夢「ごめんね、侑ちゃん…ありがとう…」ギュウ
侑「もう、怒ってたら一緒に謝ってよ?」
歩夢「うん…うん…」ギュウゥ
~~~~~
312: 2020/12/17(木) 21:10:17.11 ID:4s/z3iTB
歩夢「……覚えてる、よ…忘れるわけないよ…」
侑「なら…なら、歩夢も私の言うこと、聞いてよぉ…!」ポロポロ
歩夢「っ…!う…ぅ……」ギュウゥ...
歩夢(侑ちゃん…いつも一緒にいた、大好きな幼馴染み)
歩夢(その侑ちゃんが私のことを好きだって…私と恋人になりたいって……泣きじゃくってる)
歩夢(ずっと…ずっとずっと、そう言ってほしかった)
歩夢(その言葉が、気持ちが、欲しくて欲しくてたまらなかった)
歩夢(今……決意も、約束も、あの笑顔も…全部犠牲にして、)
歩夢(私が頷けば…手に入る)
侑「なら…なら、歩夢も私の言うこと、聞いてよぉ…!」ポロポロ
歩夢「っ…!う…ぅ……」ギュウゥ...
歩夢(侑ちゃん…いつも一緒にいた、大好きな幼馴染み)
歩夢(その侑ちゃんが私のことを好きだって…私と恋人になりたいって……泣きじゃくってる)
歩夢(ずっと…ずっとずっと、そう言ってほしかった)
歩夢(その言葉が、気持ちが、欲しくて欲しくてたまらなかった)
歩夢(今……決意も、約束も、あの笑顔も…全部犠牲にして、)
歩夢(私が頷けば…手に入る)
313: 2020/12/17(木) 21:13:24.27 ID:4s/z3iTB
歩夢「私、は……」
3-1.せつ菜ちゃんを裏切りたくない
3-2.侑ちゃんしかいらない
3-1.せつ菜ちゃんを裏切りたくない
3-2.侑ちゃんしかいらない
314: 2020/12/17(木) 21:13:41.90 ID:4s/z3iTB
どっちも書き終わってるので先に見たいほうでお願いします
315: 2020/12/17(木) 21:14:43.50 ID:8hWEcFNM
3-1
317: 2020/12/17(木) 21:15:38.23 ID:mUzG7pT/
3-2
318: 2020/12/17(木) 21:15:44.61 ID:0zdU8edd
3-1
319: 2020/12/17(木) 21:17:01.60 ID:utViV7Qc
最後の最後にせっつーの幸せな雰囲気が見たいから3-2
320: 2020/12/17(木) 21:21:02.59 ID:kzE16pXX
3-2
321: 2020/12/17(木) 21:31:42.34 ID:KwvB9RKF
3-2