【SS】かすみ「G」【ラブライブ！虹ヶ咲】

かすみ「ぎ、ぎゃああああああ」

ガチャ

せつ菜「ど、どうしたんですか？」

かすみ「せ、せつ菜せぇんぱ～い」

せつ菜「はいはい、よしよし。どうしたんですか？」

かすみ「あ、あれ…」

ｶｻｶｻ

せつ菜「あ～」

かすみ「助けて下さい」

せつ菜「ふふっ。ゴキブリが怖いんですか？」

かすみ「せつ菜先輩は怖くないんですか？」

せつ菜「ゴキブリが怖いなんて。可愛いんですね」

かすみ「かすみんが可愛いのは知ってますから。早くなんとかして下さい」

せつ菜「ちなみにゴキブリは全世界に約4000種いると言われています。今目の前にいるのはクロゴキブリで…」

かすみ「そんなのどうでもいいです～」

せつ菜「そうですか」

かすみ「そうです～」

ブーーーーーーーン

せつ菜「あっ、飛んだ」

かすみ「ぎゃああああああああ」

せつ菜「怖がり過ぎでは？」

かすみ「だって飛んだ…ぎゃああああこっち来るぅぅ」

せつ菜「そりゃあ飛びますよ。虫ですもん」

かすみ「なんでそんなに冷静なんですかぁ」

せつ菜「なんでと言われても。よく見てください。カブト虫みたいじゃないですか？」

かすみ「全然違います。角無いし」

せつ菜「メスの…」

かすみ「じゃあカブト虫も嫌いです」

ｶｻｶｻ

かすみ「ぎゃあああああ。こっち来たぁぁぁぁぁぁ」

せつ菜「ふふふっ」

かすみ「なに笑ってんですかぁぁぁ」

せつ菜「あ、すいません」

かすみ「そんなに余裕なら退治して下さいよ」

せつ菜「退治するんですか？」

かすみ「放っておく訳にいかないじゃないですか」

せつ菜「でも一匹退治した所で沢山いるんですよ？」

かすみ「じゃあ校内の全部退治してください」

せつ菜「そんな無茶な」

かすみ「一生のお願いですから」

せつ菜「一生のお願いをこんな所で使っていいんですか？」

かすみ「いいんです。お願いですから早く～」

せつ菜「分かりました。では…」

かすみ「どうしたんですか？」

せつ菜「ティッシュを」

かすみ「もしかしてティッシュで捕まえる気ですか？」

せつ菜「流石に私も素手は…」

かすみ「そうじゃなくて。捕まえるんですか？退治して下さいよ」

せつ菜「それは可哀想じゃないですか？」

かすみ「じゃないです。新聞紙とか丸めてバシッとやって下さい」

せつ菜「でも新聞紙なんてないですよ？」

かすみ「じゃあテキトーなもので」

せつ菜「テキトーな…では…」

かすみ「ぎゃあああああ。それはダメです。かすみんのじゃないですか！！！！」

せつ菜「じゃあ…」

ガチャ

侑「どうしたの？声が外まで…」

かすみ「ゆ、侑しぇんぱーーーーい」ギュッ

侑「あはは。どうしたの？」

せつ菜「あれですよ」

ｶｻｶｻ

侑「あ～……まずいなぁ」

かすみ「先輩も苦手なんですか？」

侑「まあ…得意ではないけど…それよりももうすぐ歩夢が来るから」

せつ菜「歩夢さん苦手なんですか？」

かすみ「得意な人なんていませんよ」

侑「ん～…見たら倒れるかも…」

せつ菜「それ一大事じゃないですか」

侑「そうなんだよ」

かすみ「じゃあ歩夢先輩の為にも早く退治して下さい」

せつ菜「そうですね」

ガチャ

せつ菜「え？」

歩夢「お疲れさ…」

バタン

侑「ごめん。歩夢」

コンコン

歩夢「侑ちゃん？どうしたの？どうして閉めるの？」

侑「ごめん歩夢」

コンコン

歩夢「侑ちゃーーん？開けてよ」

ドンドンドン

歩夢「侑ちゃーーん？」

侑「せつ菜ちゃん、かすみちゃん。お願い。私は扉押さえてるから」

せつ菜「任せて下さい」

かすみ「かすみんは無理ですぅ」

せつ菜「さて何か使えそうなものを…」

ｶｻｶｻ ブーーーーーーーン

かすみ「ぎゃあああ。またこっちに来たぁぁ」

侑「ちょ、かすみちゃん！今は抱きつかないで」

ドンドンドン

歩夢「侑ちゃん？何してるの？かすみちゃんも一緒なの？返事してよ」

侑「あ～ごめん。あの…後で話す」

かすみ「今話せばいいじゃないですか？」

侑「ゴキブリって単語聞いただけで大変だよ」

かすみ「えぇ…

歩夢「………言えない事なんだ」

侑「ごめん…」

ギィーーー　ギィーーー

かすみ「え？なんの音ですか？」

侑「さ、さあ？歩夢…何してるの？」

ギィーーー　ギィーーー

かすみ「こ、怖いんですけど…」

せつ菜「あっ！良いものがありました！」

かすみ「本当ですか！！」

せつ菜「はい！ハリセンが！」

かすみ「なんでそんな物が…」

せつ菜「では…行きます！！」

ｶｻｶｻ

せつ菜「せつ菜スカーレット…」

かすみ「そんなのいいですから。早く倒して下さい」

せつ菜「気合の入り方が違うんですけど。では…」

ｶｻｶｻ

スパァーーーーーーン

せつ菜「あっ、外した」

ｶｻｶｻ

せつ菜「このぉ」

スパァーーーーーーン

ｶｻｶｻ

せつ菜「素早い…」

スパァーーーーーーン

ｶｻｶｻ ブーーーーーーーン

かすみ「こ、こっちに飛んできたぁ」

侑「えぇ…」

せつ菜「逃がさない」

スパァーーーーーーン

かすみ「ぐへぇ」

せつ菜「あっ、ごめんなさい」

かすみ「痛ぁぁぁぁ」

侑「大丈夫？」

せつ菜「ごめんなさい。やっぱり飛んでる所を仕留めるのは無理がありました」

かすみ「無理ならやらないで下さい。もうやだ～」

侑「Gはどこに？」

ｶｻｶｻ

せつ菜「あっ、かすみさんの足元…」

かすみ「へ？い、嫌ぁぁぁぁぁぁ」

侑「ちょ、暴れないで」

ガチャ

歩夢「侑ちゃん！！！」

侑「あっ、歩夢…」

歩夢「へ？」

ｶｻｶｻ

歩夢「あっ…い、いやぁぁぁぁぁ」

ドンガラガッチャン

ベチャ

かすみ「いててて…」

歩夢「ん～………」

せつ菜「あっ…かすみさん……」

かすみ「え？」

せつ菜「右手を見ずにそのまま手洗い場まで行ってください」

かすみ「へ？」チラッ

せつ菜「あちゃ…」

かすみ「…………！！！！？」

侑「歩夢…歩夢…？」

歩夢「うぅ…」

侑「歩夢…大丈夫？」

歩夢「侑…ちゃん？」

侑「うん」

歩夢「私…」

侑「何？」

歩夢「悪魔が…」

侑「全部夢だよ」

歩夢「そっか。夢か…良かった…」

侑「うん」

せつ菜「一件落着ですね？」

かすみ「どこがですか！！？

完

初めて遭遇した時はビビったけど遭遇を重ねていくうちに
すぐ思考がKILLに傾くようになったわ

嫌い過ぎて定期的にバルサンしてる

ごきぶりは蚊や蝿と違って基本無害なのになぜヒトは本能的に嫌悪感を抱くのかわからんな

周りから教えられての学習な気がする

散らかってるけどブラックキャップ置いてから数年間一度も見てない