【SS】穂乃果「遺書」

SS


1: 2015/02/11(水) 16:44:37.10 ID:cLcofahw.net
穂乃果「まったく、なんでせっかくの土曜日に押入れの掃除なんて……」ブツクサ

穂乃果「毎日勉学に勤しんで、店番までして……そして掃除もだなんて!」

穂乃果「もしかして穂乃果って結構苦労人!?……はぁ。馬鹿なことしてないで早くやっちゃおう」

穂乃果「んっ?なんだろうこの箱……」パカッ

穂乃果「……え?」

穂乃果「えええええええええっ!?」

穂乃果「たたたた、大変だ!お、おかあさーん!」ドタバタ




3: 2015/02/11(水) 16:47:01.54 ID:cLcofahw.net
穂乃果「お母さん!大変大変大変!」

ほのママ「どうしてのよ慌てて。もしかして押入れからGが出たの?」

穂乃果「ち、違うよ!Gだったらどんなにマシだったか!こ、これを見て!」

ほのママ「あらこれって……」

穂乃果「おと、おと、おと……お父さんの遺言書だよっ!?どうして!?
お父さん死んじゃうの!?やだやだ!絶対ヤダよ!」

ほのママ「コラッ!落ち着くなさい。……どこにしまってあったのかと思ったら押入れにあったのね」

穂乃果「なんでお母さんはそんなに冷静なの!?お父さんが死んじゃうんだよ!」

5: 2015/02/11(水) 16:47:31.80 ID:cLcofahw.net
ほのママ「穂乃果、あなた遺言の意味しってるの?」

穂乃果「も、もちろんだよ!これから死ぬ人が書くお手紙のことでしょ!
な、なんでお父さんが……」ワナワナ

ほのママ「まあニュアンスとしてはあってるんだけど……」

穂乃果「うぅ……こんなことならもっと一緒にお風呂入ってあげればよかった……」

ほのママ「誤解してるところ悪いんだけど、もうそろそろ説明していい?」

穂乃果「ごめんね……ごめ―――ふぇ?」

ほのママ「お父さんはすぐ死ぬわけじゃないわよ」

穂乃果「えっ……?でも遺言が……」

ほのママ「遺言ってのはね、いつか死んでしまった時の為に手紙なのよ」

穂乃果「??」

6: 2015/02/11(水) 16:48:10.87 ID:cLcofahw.net
ほのママ「わが娘ながら……つまり、不慮の事故とかで死んじゃった時用のお手紙なのよ」

穂乃果「じゃ、じゃあお父さんは……」

ほのママ「そんなすぐには死なないわよ」

穂乃果「よ、よかったぁぁぁっ……
もう!驚いちゃったじゃん!なんで遺言なんて書いてあるのさっ」

ほのママ「そりゃあ穂乃果と雪穂の為よ」

穂乃果「穂乃果達の?」

ほのママ「お父さんが死んだ後に二人が喧嘩しないようにってね」

穂乃果「ふぇ?喧嘩?」

ほのママ「遺産とかいろいろあるのよ、どっちがお店を引き継ぐかとかもね」

穂乃果「むっ!そんなことで穂乃果と雪穂は喧嘩なんてしないよっ!」

9: 2015/02/11(水) 16:50:51.47 ID:cLcofahw.net
>>7
全然違う人、ホラーでもなんでもないです

8: 2015/02/11(水) 16:49:01.82 ID:cLcofahw.net
ほのママ「そうだろうとは思うけど……
でもちゃんと親のが取り分を決めといたほうが穂乃果達だって楽でしょう?」

穂乃果「確かに……」

ほのママ「お母さんやお父さんだっていつ死ぬかわからないから
その時の準備はしないとダメなのよ、残された人の為にもね」

穂乃果「……」

ほのママ「遺言の意味も分からない娘を置いて死ぬわけにもいかないけどね」ニヤニヤ

穂乃果「も、もう!一言余計だよっ」

ほのママ「じゃあ私はこの遺言のことでちょっとお父さんと話があるから。ちゃんと掃除しといてね?」

穂乃果「う、うん……」

10: 2015/02/11(水) 16:51:42.24 ID:cLcofahw.net
~~~~~
その夜

穂乃果「……」ゴロ

穂乃果「……」ゴロゴロ

穂乃果「うーん……」ゴロゴロゴロ

穂乃果「寝れない……」

ほのママ『お母さんやお父さんだっていつ死ぬかわからないから』

穂乃果「……穂乃果もそのうち死んじゃうのかな」

穂乃果「……穂乃果が死んだら、みんなはどうするんだろう。μ'sはどうなっちゃうのかな?」

穂乃果「解散……しちゃうのかな?」

穂乃果「だ、ダメだよっ!せっかくみんな頑張ってるのに解散なんてっ」

穂乃果「でもその時には穂乃果は死んじゃってるし……」

ほのママ『その時の準備はしないとダメなのよ、残された人の為にもね』

穂乃果「……そうだっ!」ガバッ

穂乃果「穂乃果も残しとけばいいんだ……遺言書を!」

穂乃果「そうすれば。穂乃果がいなくなってもμ'sは大丈夫だよね」

穂乃果「早速書かなきゃ!」




13: 2015/02/11(水) 16:53:24.20 ID:cLcofahw.net
穂乃果「えーっと、遺言状だから……っと、あれ?穂乃果が書くのは遺言でいいんだっけ?」

穂乃果「……テレビだとよく遺書ってみるけどそっちなのかな?」

穂乃果「遺言はよく大人が死んじゃった時に使ってるけど、若い子の時は遺書のような……」

穂乃果「うん!確かそうだよねっ。じゃあ大きく遺書って書いて……」カキカイ

穂乃果「内容はお手紙だから拝啓っと……」カキカキ

穂乃果「まずはμ'sのみんな宛てに書かなきゃね、家族にはまた違う日に書こう!」

穂乃果「えーっとリーダーは海未ちゃんに代わってもらって……」カキカキ

穂乃果「みんなへのメッセージを……」カキカキ

穂乃果「うーん……みんなへのメッセージって意外に難しいね……。ちょっと保留にしとこう」

穂乃果「完成っ!うん、これがあれば私が居なくなっても大丈夫だね!」

穂乃果「といけないっ!日付も書くんだっけ?えーっとすぐには死なないだろうし適当でいいよね」

穂乃果「とりあえず書いた日付は三日後くらいでいっか」カキカキ

穂乃果「安心したら眠くなってきちゃったなぁ」

穂乃果「遺書はノートの間にでもはさんどいてっと……よし寝よう!」




15: 2015/02/11(水) 16:54:55.95 ID:cLcofahw.net
次の日 昼

穂乃果「ぐぅ……ぐぅ……」

海未「起きなさいっ!」

絵里「ちょ、ちょっと海未そんなに揺らしたら落ちちゃうわよ!」

海未「昔から穂乃果はこうしないと起きないんです!」

絵里「で、でも……」

海未「しょうがないんですっ」

真姫「何やってんだか……」

海未「何時だと思ってるんですかっ!おーきーなーさいっ!」

穂乃果「うわわっ、あ、朝!?朝なの!?」

海未「ふっ、ようやく起きましたね……」

絵里「おはよう穂乃果、残念ながらもうお昼すぎよ?」

真姫「おはよう。上がらせてもらってるわよ」

穂乃果「お昼!?……って、なんで絵里ちゃん達がいるの!?」

17: 2015/02/11(水) 16:56:24.93 ID:cLcofahw.net
海未「忘れたんですか?今日は穂乃果の家で次のライブの打ち合わせだって
約束してたじゃないですか」

穂乃果「う……そうだったかも……」

真姫「穂乃果ったら相変らずね……」

絵里「いつまでたっても連絡がなかったから、心配になってあがらせてもらったのよ」

穂乃果「それでこの状況ってことだね……」

海未「こんなことだろうと思いました!全く、だから夜更かしするなとあれほどですね……」

穂乃果「うぅ……昨日の夜はやることがあって、ちょっと遅くなっちゃったんだもん……」

海未「何していたんですか?」

穂乃果「ええっと、確か……あれ?なにしてたんだっけ?絵里ちゃん知ってる?」

絵里「えっ?知らないけど……」

20: 2015/02/11(水) 16:58:14.44 ID:cLcofahw.net
穂乃果「うーん……何か大事なことを……」

真姫「それより早くその寝癖直して来たら?打ち合わせができないじゃない」

穂乃果「あっ!そうだった!ちょっと身支度してくるから適当に寛いどいて!」タッタッ

海未「まったく穂乃果は……」

絵里「いいじゃない、穂乃果らしくて」フフッ

真姫「エリーって最近、穂乃果に甘くなってきたわよね」ジトー

絵里「き、気のせいよ!それよりほらっ、机の上にノートもあるし穂乃果も昨夜は勉強してたんじゃない?」パラ

真姫「穂乃果が勉強?ありえないと思うけど……」ペラペラ

海未「あ、ノートから何かが……」ヒョイッ

23: 2015/02/11(水) 17:00:52.95 ID:cLcofahw.net
海未「!!!!!!!!?」

絵里「ん?どうしたの海未、ひどい顔になってるけど……」ヒョイッ

絵里「!!!!!!?」

真姫「どうしたのよ二人とも、カッパにでもあったような顔しちゃって」ヒョッコリ

真姫「!!!!!?」


『―遺書―
拝啓、みんながこの手紙を読んでいるとき、穂乃果は既にこの世にはいないと思います
先立つ不孝をお許しください。
早速ですがμ'sは解散しないでください。リーダーは穂乃果の代わりに海未ちゃんがやってくれると穂乃果も安心です。って遺書って案外書くこともないんだね……。
最後にこんなことになっちゃって本当にごめんね。
穂乃果は海未ちゃんの詩も
ことりちゃんの衣装も
花陽ちゃんのお米も
凛ちゃんの元気さも
真姫ちゃんの歌も
希ちゃんの温かさも
絵里ちゃんの優しいところも
にこちゃんの……?も
みんなみんな大好きだったよ!
だからお願い……私の分までファイトだよっ!
○月○日 高坂穂乃果』

28: 2015/02/11(水) 17:02:40.47 ID:cLcofahw.net
絵里「な……え……こ、これって……」

海未「ほ、ほのか……?」

真姫「な、何よこれ……これって……遺書じゃないっ……」

絵里「……」

海未「……」

真姫「……」

絵里「あ、あははっ。穂乃果なりの冗談よね!」

真姫「そ、そうよ!まったく穂乃果ったら悪質な冗談を……」

海未「果たして本当にそうでしょうか……?」

絵里「え……?」

真姫「ど、どういうことよ!」

海未「穂乃果が冗談でこんなことすると思いますか……?」

32: 2015/02/11(水) 17:04:37.32 ID:cLcofahw.net
真姫「……そういうタイプじゃないわね」

絵里「ま、まって!じゃあこれって本当に……」

海未「……穂乃果の遺書の可能性が高いです」

絵里「な、なんで……?」

真姫「穂乃果に限って自〇なんて嘘よ……信じられないわっ!」

海未「ですがこの字は確かに穂乃果のです……」

真姫「じゃ、じゃあ穂乃果は……」

海未「理由はわかりませんが、命を絶つつもりですね……」

38: 2015/02/11(水) 17:09:46.62 ID:cLcofahw.net
絵里「……」フラッ

海未「絵里!?大丈夫ですか!?しっかりしてください!」

真姫「穂乃果が……?う、嘘……嫌、嫌よ……」ガクガク

海未「真姫まで!」

絵里「穂乃果が……自〇……?嘘…嘘……」

真姫「なんで……穂乃果……?」

海未「っ……!しっかりしてください!」バシッ

真姫「いたっ゛」ヒリ

絵里「わ、私は……」ヒリ

海未「正気に戻ったみたいですね」

42: 2015/02/11(水) 17:12:15.76 ID:cLcofahw.net
絵里「ごめんなさい取り乱しちゃって……」

真姫「私も……」

海未「この状況、仕方がないですよ」

絵里「そうね……でもまさか海未が一番冷静だなんて」

真姫「確かに、一番取り乱しそうだと思ってたわ」

海未「自分でも不思議なんです、でも穂乃果はまだ死んでいない
まだ助けられると思うと、頭がすーっと冷えてきて……」

真姫「穂乃果を助ける……?」

海未「穂乃果が自〇をする前に遺書のことを知れた……つまりは……」

絵里「穂乃果を助けられるってこと!?」

ガララララッ

穂乃果「おまたせー!三人ともっ」

うみえりまき「!?」ビクッ

44: 2015/02/11(水) 17:14:17.75 ID:cLcofahw.net
穂乃果「さてと早速打ち合わせを……」

絵里「ねえ、穂乃果、貴方本当に……」

海未「絵里ッ!」パッ

絵里「ムグゥッ」

真姫「ハッ!……ね、ねえ穂乃果!朝ご飯は食べたの?」

穂乃果「え?まだだけど……」グウウッ

穂乃果「あっ///」

海未「打ち合わせならご飯を食べてきてからでいいですよ」

穂乃果「でもそれじゃあ悪いんじゃ……」

真姫「お腹が空いてたら頭も回らないでしょ?ほらっ、ゆっくり行ってきなさいよ」

絵里「ムグムグ……」

穂乃果「うーん……確かにお腹が空いてたら話し合いもできないよね……
よしいってくるね!」

海未「私たちのことは気にせずゆっくり食べてくださいね!」

真姫「ち、ちゃんと100回は噛みなさいよっ!」

絵里「ふご……」




45: 2015/02/11(水) 17:17:05.61 ID:cLcofahw.net
絵里「……プハッ! 海未!貴方どうして!?」

海未「絵里、冷静になってください。穂乃果に直接言うのは逆効果です」

絵里「えっ?な、なんで……」

真姫「私も海未に賛成よ。遺書まで用意してるのよ?意志は相当固いとみるべきね」

海未「ですね……私たちにばれたとわかったらそのまま暴走して……ってのもありえます」

絵里「ご、ごめんなさい!私そこまで考えないで……穂乃果を止めたくてつい……」

海未「穂乃果を救いたい気持ちは痛いほどわかります……、ですが今は一旦落ち着いて考えましょう」

真姫「そうよ、私達がしっかりしきゃ穂乃果はこのまま……」

47: 2015/02/11(水) 17:18:24.13 ID:cLcofahw.net
絵里「すぅ……はぁ……すぅ……はぁ……」

真姫「エリー……」

絵里「もう大丈夫よ、私たちがやるしかないんだもの。私たちが穂乃果を救わないと!」

海未「その意気です。では、冷静にもう一度遺書を見ましょう」ペラッ

真姫「どこからどう見ても遺書ね」

絵里「穂乃果……本当になんでこんなものを……?」

海未「わかりません、ただわかることはこのままいくと三日後に穂乃果は自〇するということです」

絵里真姫「ゴクリッ」

49: 2015/02/11(水) 17:19:59.15 ID:cLcofahw.net
海未「三日後までに穂乃果の自〇の原因を何とかしなくては……
二人とも何か思い当たることはありますか?」

真姫「ないわ」

絵里「私も……」

海未「そうですよね、穂乃果はずっと普段通りでしたし……。他には……」

真姫「ねえ、三人で考えるよりもみんなに知らせた方がいいんじゃない?」

絵里「そ、そうね!ことりや希なら鋭いし何か感づいてるかもしれないわ!」

海未「本当にそうでしょうか……?」

絵里「え?」

海未「穂乃果の様子おかしことに気が付いているなら
ことりや希なら、既に行動を起こしていてもおかしくないと思います」

真姫「確かにそうね……」

53: 2015/02/11(水) 17:21:37.21 ID:cLcofahw.net
海未「それに、自分が自〇しようとしてることが他メンバーにばれたら
例え救えたとしても穂乃果はきっとつらいはずです」

絵里「穂乃果……」

海未「ですのでなるべく私達三人で穂乃果を止めて、どうしてもの時はメンバーを頼りましょう」

絵里「わかったわ……」

真姫「それで海未、何か止める方法は思いついてるの?」

海未「はい、穂乃果の自〇の原因がわからない以上打てる手はすくないですが……」

絵里「本当なの!?どうやって!どうやって穂乃果を救えばいいの!?」

海未「はい、その方法は……」

54: 2015/02/11(水) 17:22:59.33 ID:cLcofahw.net
~~~~~
一日目真姫
夜 穂乃果の家 風呂場

真姫「……」ブクブクブク

真姫(こんなことでいいのかしら)

海未『これから三日間穂乃果の家にローテーションで泊まるんです』

絵里真姫『はあっ!?』

海未『自〇の原因が取り除けないなら、それ以上に穂乃果に自〇したくないと思わせるしかありません』

絵里『つまり三日間穂乃果と仲良く過ごして、自〇を思いとどませるってこと?』

海未『そうなりますね……』

真姫(あの時はついつい乗っちゃったけど……本当にこれでいいのかしら)

真姫(今からでもみんなに……) ガチャッ

56: 2015/02/11(水) 17:24:59.29 ID:cLcofahw.net
穂乃果「真姫ちゃ~ん!お背中流しにきましたっ!」

真姫「えっ?―――ほ、穂乃果っ!?」

穂乃果「穂乃果だよ!えへへ、お背中流しに来ました!」

真姫「そ、そんなの自分で流せるわよ!///」

穂乃果「ダメダメ!お泊りと言ったら背中流しっこは定番だもん!ほらほらっ!」

真姫「い、いいからっ!///」パシッ

穂乃果「あっ……」シュン

真姫「っ……!」

穂乃果「ご、ごめんね!そんなに嫌がるとは思わなくって……」ショボリ

真姫「ち、ちがっ!」

58: 2015/02/11(水) 17:26:14.15 ID:cLcofahw.net
真姫(何やってるのよ私は!これじゃあ思いとどませるどころじゃないじゃない!)

真姫(穂乃果のことが大切じゃないの!?……違うわ、むしろ……)

穂乃果「ごめんね、部屋に戻ってるから……」

真姫(ええい!素直になりなさいよっ!)

真姫「ま、待ちなさいよ!」

穂乃果「えっ?」

真姫「ち、違うわよ、そういうことじゃなくて……と、泊めてもらってるんだから
私が先に穂乃果の背中を流したかったのよ!」

穂乃果「真姫ちゃん……?」

真姫「ほ、ほら!さっさとしなさいよねっ。特別よ!」

穂乃果「うん!ありがとっ」




60: 2015/02/11(水) 17:27:46.37 ID:cLcofahw.net
真姫「どう?私が背中を流してあげるなんて二度とないんだからね」ゴシゴシ

穂乃果「うんっ!ありがとう。とっても気持ちいいよ」

真姫「と、当然でしょ///」

穂乃果「ところで真姫ちゃん、どうして急に家に泊まりたいなんて言い出したの?」

真姫「う゛えっ!?」

穂乃果「嫌だとかじゃないんだよ?真姫ちゃんってあまりそういうタイプに見えなかったから……」

61: 2015/02/11(水) 17:28:35.94 ID:cLcofahw.net
真姫「わ、私だってたまにはそんな気分の時があるのよ!」

穂乃果「ふーん、そうなんだ」

真姫「それに……悔いは残したくないの」

穂乃果「え?」

真姫「……なんでもないわよ!ほらっせっかく泊まりに来たんだし、今日はいっぱい遊ぶわよ」

穂乃果「うん!その前に穂乃果が背中流してあげるねっ」グイッ

真姫「ちょっ!もうちょっとゆっくり触って///」

穂乃果「うわ~、真姫ちゃんのお肌つるつるでもちもちだ!」

真姫「早く流しなさいよっ///」




63: 2015/02/11(水) 17:31:18.10 ID:cLcofahw.net
~夜中~

穂乃果「ぐう……ぐう……」zzz

真姫「遊び疲れて寝ちゃったわね……」

穂乃果「……」zzz

真姫(ねえ、穂乃果?なんで自〇なんてしようと思ったのよ)

真姫(私は、穂乃果に誘われてμ's入って、毎日がとても楽しかったのよ?)

真姫(穂乃果は違ったの……?)ポロッ

真姫「う……ぐすっ……」ポロポロ

64: 2015/02/11(水) 17:32:24.26 ID:cLcofahw.net
穂乃果「……真姫ちゃん、どうしたの?」

真姫「ほの……グスッ……か?」

穂乃果「大丈夫?どこか痛いの?」

真姫「な、なによ……誰のせいだと……」グスッ

穂乃果「えっ?」

真姫「……」グイッ

穂乃果「わわっ!」

真姫「……実は私、抱き枕がないと寝れないの」モギューッ

穂乃果「え?でも合宿の時……」

真姫「いいからっ!おやすみなさいっ」プイッ

穂乃果「あ……う、うん。おやすみ真姫ちゃん」

真姫(勝手にひっぱっといて勝手にどっか行っちゃうなんて……)

真姫(そんなこと、絶対に許さないんだからっ)

67: 2015/02/11(水) 17:35:26.92 ID:cLcofahw.net
~~~~~
二日目 絵里
夜 穂乃果の部屋

穂乃果「え、絵里ちゃん。ちょっと暑いよ!///」

絵里「そう?私は暖かいけど……それよりもここ間違ってるわよ」ギュッ

穂乃果「うへぇ……本当だ」

絵里「簡単な計算ミスよ、ここをこうやってね」ギューッ

穂乃果「え、絵里ちゃん……勉強見てくれるのは嬉しいけどさ……///」

絵里「んー?どうしたの?」

穂乃果「な、なんで穂乃果に後ろから抱きつきながらなのかなって思って///」

絵里「穂乃果はなんでだと思う?」

穂乃果「わからないから聞いてるんだよっ!」

71: 2015/02/11(水) 17:39:48.86 ID:cLcofahw.net
絵里「じゃあダメね、わかるまで離さないわよ」ギューッ

穂乃果「うぅ……さすがに恥ずかしくて勉強どころじゃないよっ!」

絵里「駄目よ、ちゃんと勉強はしなきゃ。将来困るわよ?」

穂乃果「ふぇ?将来?」

絵里「大学入試とかで困るわよ、穂乃果には輝かしい未来があるんだもの
ちゃんと考えて行動しないとダメなのよ」ギュ

穂乃果「うーん、穂乃果将来とか考えたことなかったなぁ……」

絵里「っ……!やりたいこととか、何かないの?」

穂乃果「特にないかな……ほら!穂乃果って今を生きるタイプだからさっ」

絵里「だ、だめよっ!」ギューーッ

73: 2015/02/11(水) 17:41:06.80 ID:cLcofahw.net
穂乃果「え、絵里ちゃん?」

絵里「ご、ごめんなさい……。驚いたわよね……」

穂乃果「え、えへへ。ちょっとびっくりしちゃった」

絵里「私はもっと穂乃果に将来のことを考えてもらいたくて……つい……」

穂乃果「穂乃果の将来まで考えてくれるなんて……絵里ちゃんは優しいね!」

絵里「私はただ……穂乃果に……」ギュッ

穂乃果「でも急にやりたいことって言われても……あ!そうだ!」

絵里「どうしたの!?やりたいこと見つかったの!?」

穂乃果「じゃあ大きくなったら一緒にロシアにいこうよ!」

絵里「ロシアに……?」

77: 2015/02/11(水) 17:44:07.90 ID:cLcofahw.net
穂乃果「うん!ロシアって寒くて雪が降っててボルシチで、とってもすごいんでしょ?
だから絵里ちゃん一緒に行こうよっ!」

絵里「一緒にロシア……?」

穂乃果「穂乃果だけだとロシア語わからなくて迷子になりそうだし……
絵里ちゃんとならお母さんたちも安心しそうだし!ね、お願いっ!」

絵里「ええ!いいわよ!約束!約束よ!?」

穂乃果「う、うん……約束だね!」

絵里「嘘ついたらハリセンボン……いいえ、万本ね!絶対約束よ!」

穂乃果「う、うん!」

絵里「やった……やったわ……これで穂乃果は……」ボソボソ



穂乃果「まさか絵里ちゃんがここまで食いついてくるとは思わなかったなぁ……」




80: 2015/02/11(水) 17:48:25.12 ID:cLcofahw.net
夜中 

絵里「やったわ!穂乃果の自〇を止められた!私やったのよっ!」

絵里「これで穂乃果は三日後も無事!ハッピーエンドねっ!」




絵里『……本当に?』

絵里「だ、誰!?」

絵里『本当にそう思ってるのかしら?』

絵里「な、何よ……!だって穂乃果は約束してくれたのよ!?」

絵里『……自〇する直前まで悩み一つ相談してくれなかった穂乃果の約束?
信じるつもりなの?』

絵里「だ、だって針万本だって……」

82: 2015/02/11(水) 17:49:59.02 ID:cLcofahw.net
絵里『もうわかってるんでしょう?体よくあしらわれただけだって』

絵里「ち、違う……穂乃果は本当に……」

絵里『認めれば?私じゃ穂乃果を助けられないってね』

絵里「嫌……私は穂乃果を……穂乃果を……」ポロッ

絵里「穂乃果を……」ポロポロ

絵里「い、嫌……穂乃果っ!穂乃果……」ポロポロ

『大丈夫だよ、傍に居るから』

絵里「な、何……?」

『だから泣かないで』

絵里「この声…」

『穂乃果がついててあげるからね』

絵里(暖かい……穂乃果……?)




83: 2015/02/11(水) 17:50:58.68 ID:cLcofahw.net




絵里「穂乃……果……」zzz

穂乃果「……」ナデナデ

絵里「……」zzz

穂乃果「ふぅ、落ち着いたかな?」ナデナデ

穂乃果「絵里ちゃん、うなされてたけどどうしたんだろう……?」

穂乃果「不安だからもうちょっとだけ撫でてあげよう、ファイトだよっ絵里ちゃん」ナデナデ

84: 2015/02/11(水) 17:51:25.19 ID:cLcofahw.net
(ご飯食べてくる)

98: 2015/02/11(水) 18:31:36.67 ID:cLcofahw.net
~~~~~
三日目 海未
夕方 台所

穂乃果「お饅頭作りで大切なのは心!」

海未「よいしょ……よいしょ……」

穂乃果「一個ずつちゃんと想いを込めて餡子をいれてあげるんだよっ」

海未「は、はい!」

穂乃果「じゃあ『おいしくな~れ!うみうみきゅんっ!』って言いながら入れてあげようか」

海未「な、なんですかそれはっ!」

穂乃果「美味しくなる御まじないだよっ、ほら早く早く!」

海未「べ、別に想いを込めるだけなら声を出す必要なんてないはずですっ!」

穂乃果「ダメダメ!声を出すと気合が入るってよく言うでしょ?それと同じだよ!」

海未「むぅ……」

99: 2015/02/11(水) 18:33:15.06 ID:cLcofahw.net
穂乃果「それに今は穂乃果が先生なんだよ?」

海未「し、しかし!」

穂乃果「海未ちゃんからお饅頭作りを教えて欲しいって
言いだしたんだから!ちゃんと先生の言うことは聞かなきゃね」ニヤニヤ

海未「わ、わかりましたよ……一度だけですからね……」

穂乃果「じゃあスタートっ!」

海未「お、おいしくな、な~れ!うううみ。うみきゅんっ!!!!!///」

海未「ど、どうですかっ!ちゃんとやりましたよ!?」

穂乃果「……」パシャッ

海未「……パシャ?」

穂乃果「あとはこれをみんなに送ってっと……」ピッピッ

海未「な、ナナななにしてるんですかっ!?」

穂乃果「いやね、可愛かったからみんなにも見てもらおうと」

海未「そ、そういうことじゃありませんっ!穂乃果っ!」

穂乃果「う、海未ちゃんが怒った!?今穂乃果は先生だよ!」

海未「そんなことはもう知りませんっ、穂乃果ー!」

穂乃果「う、うわあああっ」




100: 2015/02/11(水) 18:34:18.13 ID:cLcofahw.net
~数十分後~

海未「やっぱり自分で作ったお饅頭は美味しいですね」モグモグ

穂乃果「うぅ……蒸しあがるまで正座させられてたせいでまだ足が痛い……」

海未「自業自得です」ニッコリ

穂乃果「反省してます……」シュン

海未「もぐもぐ……美味しいのですがやはり形がちょっといびつですね……」

穂乃果「そうかな?初めてにしては上手だと思うよ?」

海未「やはり穂乃果との比べると不出来さが目立ってしまいます……」

穂乃果「えへへ、穂乃果は昔からお父さんに教えてもらってたから!」

海未「同じ材料のはずなのに、味だって穂乃果の方美味しいですし」

101: 2015/02/11(水) 18:35:59.76 ID:cLcofahw.net
穂乃果「色々とちょっとしたコツがあるからねっ
……まあお父さんの味にはまだまだ程遠いんだけど」テヘヘ

海未「でも、私は穂乃果の御饅頭も穂むらのと同じくらい大好きですよ?」

穂乃果「えっ?……あ、ははは///急に褒められると照れちゃうよ!」

海未「心の底から思います、もっともっと穂乃果の作ったお饅頭を食べたいって……」

穂乃果「え?まだまだいっぱいあるし好きなだけ食べていいよ?」

海未「そういうことじゃありません。
……穂乃果、私の為にこれからもずっとお饅頭を作ってくれませんか?」

穂乃果「え?うーん……」

103: 2015/02/11(水) 18:38:02.63 ID:cLcofahw.net
海未「……」ドキドキ

穂乃果「それは駄目かな?」

海未「な、なぜですか!?」

穂乃果「だって海未ちゃんは穂むらの一番の御得意さんだもん、穂乃果が海未ちゃんに作ってあげたらお店潰れちゃうよ」エヘヘ

海未「そう……ですか……」

海未(穂乃果……貴方は本当に……いなくなってしまうのですか?)

穂乃果「わわっ!そんなに落ち込まないでしょっ!」

海未(そんな……穂乃果……)

穂乃果「た、たまにだったら作ってあげるからさ!―――もしもーし?海未ちゃん聞いてる?」




104: 2015/02/11(水) 18:41:34.88 ID:cLcofahw.net
夜中 穂乃果の部屋

穂乃果「じゃあお休み海未ちゃんっ」

海未「おやすみなさい穂乃果……」



穂乃果「……ねえ海未ちゃん起きてる?」ゴソゴソ

海未「……はい、起きてますよ」

穂乃果「今日は楽しかったね
御饅頭だけじゃなくご飯作ったり、一緒にお風呂入ったりさ」

海未「はい、私も本当に楽しかったです……本当に」

穂乃果「今日だけじゃなくてね、ここ数日すっごく楽しかったんだよ!
みんなが泊りにくれたからさ」

海未「……真姫と絵里も来たみたいですね」

穂乃果「うん!とっても楽しかった!でね、三人とも……もしかして何かあったの?」

海未「……」

106: 2015/02/11(水) 18:43:06.51 ID:cLcofahw.net
穂乃果「さすがにおかしいって気づくよ、穂乃果だってバカじゃないもん」

海未「……」

穂乃果「何かあるんだったら穂乃果に……」

海未「……すみません、そっちのベットにいっていいですか?」

穂乃果「え?」

海未「たまには一緒に寝ましょうよ、昔みたいに」

穂乃果「う、うん」




107: 2015/02/11(水) 18:44:27.27 ID:cLcofahw.net
海未「懐かしいですね、昔はこうしてよく一緒に寝ました」

穂乃果「……うん、中学生くらいまでかな?」

海未「ええ、さすがにあの頃と違って今だと少しぎゅうぎゅうですね」

穂乃果「……本当にどうしたの?いつもは一緒に寝ようって言っても嫌がるのにさ」

海未「……」

穂乃果「海未ちゃんだけじゃないよ、真姫ちゃんや絵里ちゃんだっていつもと違う」

穂乃果「もしかして穂乃果の知らないところで何かあった?」

海未「……手、握っていいですか?」

穂乃果「海未ちゃん?」

海未「……」ギュッ

穂乃果「え?ええっ?」

海未「握りたくなっちゃったんです、ダメですか?」

穂乃果「だ、ダメじゃなけどさ……」

110: 2015/02/11(水) 18:46:33.41 ID:cLcofahw.net
海未「そうですよね、穂乃果だっていつも誰かに抱き着いたりしてますしね」

穂乃果「た、たまにだよ!そんないつもってほどじゃないもんっ」

海未「そうですか?毎日のように私やことりに抱き着いている気もしますが」

穂乃果「うぅ……そうかなあ?」

海未「ふふっ、でも穂乃果がすぐ人に抱き着く理由が、今ならわかる気がします」ギュッ

海未「こうやって手を握るととても暖かいんです、穂乃果が隣にいるって実感できます」

穂乃果「う、海未ちゃん……///」

海未「穂乃果……」ギュゥゥッ

穂乃果「う、海未ちゃんちょっと痛いよ……」

112: 2015/02/11(水) 18:48:54.79 ID:cLcofahw.net
海未「う……い、いやです……」ポロッ

穂乃果「どうしたの!?な、なんで泣いてるの!?」

海未「いなく……いなくならないでくださいよぉ、穂乃果ぁ……」ポロポロ

穂乃果「う、海未ちゃん!?穂乃果がいなくなるって……どういうこと!?」

海未「嫌です……穂乃果が居てくれなきゃ……嫌なんです……」

穂乃果「ど、どういうことなの?穂乃果ならここにいるよ!」

海未「お願いします……何でもしますから私とずっと一緒に居てください……」

海未「ピーマンだって私が食べます、宿題だって私のを映していいですから……
穂乃果が居ないなんて嫌なんです……」

116: 2015/02/11(水) 18:58:24.44 ID:cLcofahw.net
穂乃果「海未ちゃんっ!」ギューッ

海未「ほのかぁ……」ボロ

穂乃果「落ち着いて海未ちゃん、穂乃果はここにいるから」ポンポン

海未「いやです……これからもずっといてくれないと……」ポロポロ

穂乃果「大丈夫だから、ね?ほら泣き止んで」サスサス

海未「ほの……か……」

穂乃果「不安になっちゃったのかな?大丈夫、寝たら忘れられるよ」イイコイイコ

海未「ほの……」

穂乃果「穂乃果もね、最近とっても不安なことがあったんだけど
一晩寝たら忘れちゃったんだ!だから大丈夫だよ」サスサス

海未「ほ……」zzz

穂乃果「うんうん、やっぱり海未ちゃんは寝つきがいいね」

穂乃果「それにしても穂乃果が居なくなるなんて急にどうしたんだろう……?」

穂乃果「も、もしかして海未ちゃん寝ぼけちゃってたのかな……」

穂乃果「……今晩のことは忘れてあげるのが親友としての優しさだよねっ」

117: 2015/02/11(水) 18:59:25.76 ID:cLcofahw.net




~最終日~


穂乃果「おはよう海未ちゃん!起きたんだね」

海未「あ……おはようございます……、穂乃果の方が早かったんですか……?」

穂乃果「そうみたい、珍しいこともあるものだねっ」

海未「……穂乃果、あの……昨日の夜のことは」

穂乃果「大丈夫!穂乃果は何も聞いてないから!それより朝ごはん食べにいこっ!」

海未「あっ……は、はい!」

120: 2015/02/11(水) 19:08:28.41 ID:cLcofahw.net
~~~~~
学校 昼休み

真姫「それで、穂乃果の様子はどうなの?」

海未「普段通り……ですね」

絵里「私たちの作戦は成功したのかしら……?」

真姫「やるだけのことはやったけど……正直自信がないわね」

海未「ええ、後は穂乃果を信じるだけです……ですが、みすみす穂乃果に
自〇させる気はありません。そうですよね?」

真姫「愚問ね」

絵里「もちろんよ」

122: 2015/02/11(水) 19:20:09.73 ID:cLcofahw.net
海未「最悪の場合は力づくで止めましょう」

真姫「ええ、考えたくもないことだけど、ママに急患が入るかもしれないって伝えてあるわ
何かあった時の準備は大丈夫よ」

海未「それだけは避けなくてはいけませんが、備えは必要ですね」

絵里「私はこれ……」カチャ

海未「これは……穂乃果の遺書の写真ですか?」

絵里「もしもの時はみんなの協力が必要でしょう?その時にこれを見せればスムーズだと思ったの」

真姫「なるほど、さすがエリーね」

海未「盲点でした……助かります」

125: 2015/02/11(水) 19:22:36.51 ID:cLcofahw.net
絵里「たまには上級生らしいところを見せないとね、それより今穂乃果は大丈夫なの?」

海未「ことりと一緒にお昼を食べている頃でしょう」

真姫「抜かりはないってことね」

絵里「今日穂乃果を一人にさせるわけにはいかないものね」

海未「はい、ですがもうそろそろ戻りましょうか
ことり一人では穂乃果が強硬手段に出た時止められません」

絵里「そうね」

海未「……絶対に穂乃果を死なせたりなんてしませんよ」

絵里真姫「……」コクリ




128: 2015/02/11(水) 19:26:20.94 ID:cLcofahw.net
海未「戻りました」

ことり「海未ちゃんおかえり~。あれ真姫ちゃんと絵里ちゃんも?」

真姫「こんにちはことり、今日はここでお昼を取ることにするわ」

絵里「……?」キョロキョロ

ことり「ちょうどよかったぁ、一人だと思って寂しかったの」

海未「ひと……り……?」

絵里「ねえ……穂乃果は!?穂乃果が居ないわ!」

真姫「ことり!?穂乃果は一緒じゃないの!?」

ことり「え?穂乃果ちゃんなら食欲がないって言ってどこか行っちゃったけど……」

絵里「あ……あ……」

真姫「そ、そんな……」

132: 2015/02/11(水) 19:30:44.00 ID:cLcofahw.net
ことり「穂乃果ちゃんが食欲ないなんて珍しいよね、明日は雨かなぁ?」

真姫「何のんきなこと言ってるのよ!一大事なのよっ!?」

ことり「えっ?」

ガヤガヤ イチダイジ? ナニカアッタノカナ? マタカイサン?

海未「っ……!ことり、まずは部室に行きましょう」

絵里「そんな時間はないわ!早く穂乃果を見つけなきゃっ!」

海未「冷静になってください!ためらいもあるはずです
すぐに実行したりはしないはずです」

絵里「で、でも!」

海未「でもじゃありませんっ、穂乃果を助けたいなら冷静になるべきです!」

絵里「……!」

ことり「えっ?え?ええ?」

真姫「他のメンバーにも大至急部室に来るように連絡しといたわよっ!」

海未「ナイスです真姫!」

ことり「ど、どうしたの?穂乃果ちゃんの食欲不振に何か問題あるの……?」

海未「話は部室で!急ぎますよっ!」




133: 2015/02/11(水) 19:32:38.11 ID:cLcofahw.net
~部室~

海未「みんな集まってますね?」

希「一体どうしたん?」

ことり「私も急に引っ張られて……」

にこ「そうよっ、にこだって暇じゃないのよ?これでくだらない用だったら怒るわよ?」

凛「あれ、にこちゃんは最初から一人で部室にいたよね?」

花陽「り、凛ちゃん!」

にこ「ち、違うわよ!にこは部室でこれからの方針について検討してたのよ!」

凛「怪しいにゃ~」

真姫「そこっ!漫才は後よ!今はそれよりもっ」

海未「絵里、あの写真を」

絵里「わかったわ……みんな、落ち着いてこれを見て」スッ

5人「?」ドレドレ

5人「ええええええええええ!?」




135: 2015/02/11(水) 19:34:45.45 ID:cLcofahw.net
にこ「ど、どどどどどういうことよこれ!説明しなさいっ!」

凛「こ、これってあれだよね!?自〇する人が書く……」

ことり「穂乃果ちゃん?穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃんっ!?」

花陽「う、うそ……穂乃果ちゃんが?」

希「み、みんな落ち着いて……、これは本当に穂乃果ちゃんが書いた奴なん?」

海未「これが穂乃果の筆跡であることは私とことりが証明します」

ことり「間違いないよ……穂乃果ちゃんの字……」ワナワナ

希「そんな……」

真姫「そして落ち着いて書いてある日付を見て欲しいの」

5人「!!!!?」

136: 2015/02/11(水) 19:36:40.33 ID:cLcofahw.net
凛「か、かよ〇〇〇れってさ……」

花陽「う、うん……今日……だよね?」

希「今穂乃果ちゃんって……どこにおるの……?」

ことり「!!!!!」ガタッ

海未「ことり!?」

ことり「わ、私探してくるっ!」

バタンッ

にこ「ま、待ちなさい!もし穂乃果がその気なら一人で行っても止められるかなんて!」スタッ

海未「にこっ!」

にこ「私も行くわ!早くあのバカを見つけなきゃ……」

海未「何かあったら連絡してください!」

にこ「わかったわ!」

バタンッ

139: 2015/02/11(水) 19:42:19.37 ID:cLcofahw.net
希「色々聞きたいこともあるけど、今はそれどころやないみたいやね」

絵里「ごめんなさい黙ってて……」

希「謝るのはあと、それより今は穂乃果ちゃん探しにいこ!」

絵里「え、ええ!」

海未「希!2階の捜索をお願いします」

希「穂乃果ちゃんが校舎から出てる可能性は?」

海未「下駄箱は確認済みです!」

希「なら校舎に居る可能性が高いってことやね……了解!」

海未「私と凛は一階から順に、真姫と花陽は三階をお願いします!」

海未「見つけられなかった場合も、数十分後にまた落ち合いましょう」

真姫花陽「はいっ」




140: 2015/02/11(水) 19:46:02.33 ID:cLcofahw.net
~数十分後~

海未「はぁ……はぁ……だ、誰か穂乃果を発見できた人は!?」

8人「……」

絵里「ほ、穂乃果……まさかもう……」ウルッ

ことり「そ、そんな……穂乃果ちゃん……穂乃果ちゃんっ!」グスッ

希「まだ騒ぎになってないしその可能性は低いんやないかな……」ハァハァ

にこ「あのバカ……本当にどこにいるのよっ……」

凛「早く見つけなきゃ!もう一回一回りして来ようよ!」

花陽「う、うん!」

海未「そうですね……こうなったら体力の続く限り走り回るしか……」

ミカ「おっ、いたいた。おーい」

141: 2015/02/11(水) 19:47:42.07 ID:cLcofahw.net
海未「ミカ……そうだ!穂乃果を!穂乃果を見ませんでしたか!?」

ミカ「穂乃果ならさっき屋上に歩いてったのを誰か見たらしいよ?」

花陽「屋上って……本当に……」

ことり「屋上!?さ、最初に見に行ったときは穂乃果ちゃんいなかったよ……?」

絵里「き、きっと行き違いになったのよ!」

にこ「っ……急いで向かうわよ!」

希「せやね!」

ミカ「ねえ。みんなが尋常じゃない勢いで穂乃果を探し回ってるって話題になってるよ?
何かあったの?」

海未「す、すみません!話は後でしますっ!情報ありがとうございました!」タッタッタ

142: 2015/02/11(水) 19:48:51.96 ID:cLcofahw.net
~~~~~
~ちょっと前~

穂乃果「うぅ……寝不足で食欲がわかない……」フラフラ

穂乃果「もう!ここ最近みんな泊まりすぎなんだよっ」

穂乃果「みんな寝るとき穂乃果を抱き枕として使うんだもん」プンプン

穂乃果「こんな時に限って保健室も空いてないなんてね……」

穂乃果「あ、そうだ。屋上で眠ろう……」

穂乃果「天気もいいし案外ベッドで寝るより疲れが取れるかも!」

穂乃果「よし、屋上に出発だよ!」

<ホノカチャアアアアアアアンッ

穂乃果「あれ?ことりちゃんの声が聞こえたような……?気のせいだよね」

穂乃果「それより早く屋上で寝ようっ」トコトコ

<ホノカァァァッ!




146: 2015/02/11(水) 19:52:17.11 ID:cLcofahw.net
~現在~

穂乃果「失敗したなぁ……制服なのに屋上で寝れるわけないじゃん」

穂乃果「これならまだ教室で寝てた方がましだったよ……」

穂乃果「でも……んーっ!」ノビノビ

穂乃果「こうやって外の風景を見てるだけで疲れがとれる、そんな気がするね!」

穂乃果「あー、平和だなぁ……」ノホホン




147: 2015/02/11(水) 19:56:34.27 ID:cLcofahw.net
~一方その頃~

にこ「もう!なんでこの階段こんなに長いのよっ!」

希「はぁ……はぁ……うちらも走りっぱなしやからね……」

凛「足の感覚がないよ……」

花陽「で、でも急がないと穂乃果ちゃんがっ……」ゼハゼハァ

真姫「もうちょっと……急ぐわよ……」ゼハゼハ

にこ「っ……このまま死ぬなんてさせないわっ……!」

希「にこっち……」

にこ「あいつ、にこのところだけ、白紙だったのよ……
にこの良さわからせるまで、死なせるわけにはいかないわよっ……」グスッ

絵里「にこ……あなた……」

にこ「ええい!あとちょっとよ!急ぐわよっ!」

ことり「穂乃果……ちゃん……!」

海未(穂乃果、みんなあなたのために必死になって走り回ってるんですよ?)

海未(貴方の周りにはこんなにもあなたを慕ってくれてる人がいるんですよ?)

海未(お願いです……だから無事でいてください……穂乃果)

149: 2015/02/11(水) 20:02:48.25 ID:cLcofahw.net




穂乃果「ふぁぁっ……眠いのに制服が汚れちゃうから寝られない……」

穂乃果「これが昔授業で習ったヤマアラシのジレンマってやつなのかな?」

穂乃果「ホノアラシのジレンマだね……」

穂乃果「ふぁぁっ」ノビノビ

穂乃果「それにしても、いい天気だなぁ……」

ドタバタドタバタ

穂乃果「うん?」

ガチャッ

海未「穂乃果っ!」

絵里「穂乃果!」

凛「穂乃果ちゃん!」

にこ「バカ穂乃果!」

希「穂乃果ちゃん……」

花陽「ほ、穂乃果ちゃん!」

真姫「穂乃果……っ」

ことり「穂乃果ちゃんっ!」

152: 2015/02/11(水) 20:04:46.45 ID:cLcofahw.net
穂乃果「び、びっくりした!?どうしたのみんな?」

にこ「穂乃果っ!あんた何しようとしてるのよ!バカ!大バカ!」ギューッ

穂乃果「にこちゃん!?」

にこ「あんたはこれからにこの良さを知らなきゃいけないのよっ!
死んでる暇なんてないのよ……!」グスッグスッ

穂乃果「え?」

凛「穂乃果ちゃああああああんっ!」ギューッ

穂乃果「り、凛ちゃん!?」

凛「凛はもっと穂乃果ちゃんと一緒に歌うたいし踊りたいよ!
だから考え直そうよ……っ!」

穂乃果「か、考え直す?」

157: 2015/02/11(水) 20:13:14.75 ID:cLcofahw.net
花陽「穂乃果ちゃんっ!」ギューッ

穂乃果「は、花陽ちゃん?」

花陽「つらいこといっぱいあるのはわかります……!私もそうだから……
でもそんな時はご飯を食べるといいんですっ!」

穂乃果「は、はい?」

花陽「だからまたご飯一緒に食べにいこよっ……
まああの定食屋に二人で……」ポロ

穂乃果「も、もちろんいいけど……」

希「穂乃果ちゃん……」ギュッ

穂乃果「の、希ちゃんまで……」

希「ごめんな……ウチ穂乃果ちゃんのことなんも気づいてあげられなくて」

穂乃果「穂乃果のこと?」

希「だからって死なないで……、つらいことがあるならウチに相談しよ?
二人で一緒に悩んでいけばええやん……」

穂乃果「う、うーん?」

160: 2015/02/11(水) 20:17:58.82 ID:cLcofahw.net
ことり「穂乃果ちゃん……」

穂乃果「ことりちゃん?あれ、ことりちゃんは抱きつかな……」バシンッ

穂乃果「えっ……?」ヒリヒリ

ことり「なんで……なんで話してくれなかったの!?」

穂乃果「え……?え?」ヒリヒリ

ことり「穂乃果ちゃん前に私の留学の時そういったよね?
なら……なんで今回は私にちゃんと話してくれなかったの!?」

穂乃果(えっ?え?ええ?穂乃果何かしちゃったの!?)

ことり「私じゃそんなに頼りないかな……私穂乃果ちゃんを助ける為だったらどんなことだって頑張るよ……?」

穂乃果(穂乃果を助ける……?ど、どういうこと?)

161: 2015/02/11(水) 20:20:16.97 ID:cLcofahw.net
ことり「だって、今まで穂乃果ちゃんは私のこと助けれくれたもん
だから今度は私が恩返ししたいの!」

穂乃果(お、恩返し……?)

ことり「だから、自〇なんてしないでよ……一緒に頑張ろうよ……
私を……私たちを置いていかないでよっ!」モギューッ

穂乃果「じ、自〇!?」

ことり「穂乃果ちゃん……穂乃果ちゃんっ……ぐっす……」ポロポロ

5人「ぐっす……ぐす……」ギューッ

穂乃果「ま、待ってよ……何この状況……?」

163: 2015/02/11(水) 20:22:25.38 ID:cLcofahw.net
真姫「まだわからないの?みんな穂乃果のことが好きなのよっ!」

穂乃果「す、好き?それなら穂乃果だってみんなのこと大好きだよ!」

真姫「なら!……ならなんで私たちに黙って自〇しようとしたのよ……っ」

穂乃果「さ、さっきからその自〇って……?」

真姫「いい加減にしなさいよっ!」ポロポロ

穂乃果「ま、真姫ちゃん!?」

真姫「私だって穂乃果の力になりたいのよ!」ポロポロ

穂乃果「え、ええ?」

真姫「それなのに全部一人で抱え込んで……自〇だなんて……許せないわよ!」ポロポロ

真姫「私だって穂乃果と一緒に歩きたいのよっ!
だからお願い……これから先も一緒に歩かせてよ……。自〇なんてしないで……」モギューッ

166: 2015/02/11(水) 20:24:03.56 ID:cLcofahw.net
穂乃果「だからどういうこと……?自〇って……」

絵里「穂乃果……もういいの、もう一人で抱え込む必要なんてないのよ……?」

穂乃果「絵里ちゃん……穂乃果本当にわからなくて……」

絵里「……ごめんなさいね、これ勝手に見ちゃったのよ」ピッ

穂乃果「そ、それって……!」

絵里「穂乃果の遺書よっ!こんなもの書いて……!本当に……本当にっ!」

穂乃果「そ、それちがっ……むぎゅっ」

167: 2015/02/11(水) 20:25:55.72 ID:cLcofahw.net
絵里「一緒にロシア行くって約束したじゃない!」モギューッ

穂乃果「もごもごっ……」

絵里「穂乃果の嘘つき!針万本の増すって……ぐすっ……言ったじゃない!」ポロポロ

穂乃果(絵里ちゃんの胸が顔に当てられて喋れない……)

絵里「万でダメなら億なんだからっ……ぐず……それでも駄目なら……
だめなら……うわぁぁぁんっ……」ポロポロ

穂乃果「もごむご!?」

絵里「だめ……死んじゃだめよっ……針なんて飲まなくていい……
だからお願い……死なないでよぉ……」モギューッ

穂乃果(死なないけど……このままだと息ができなくて……)バタバタ

174: 2015/02/11(水) 20:37:15.78 ID:cLcofahw.net
海未「……穂乃果」

穂乃果(海未ちゃん!)

海未「わかりましたか?貴方はこんなにも人に愛されてるんですよ」

穂乃果「もご……」

海未「そして私も……貴方のことが大好きなんですよ……?」

穂乃果「もごもご……」

海未「穂乃果だから死なないで……お願いですから……」

海未「穂乃果が死んでしまったら、私はどうすればいいんですか……?」

穂乃果(だ、だから死なないのに……)

海未「今までずっと穂乃果の面倒を見てきたんですよ?
もう穂乃果なしの生活なんて考えられません……」

海未「穂乃果が居ないならいっそとも思いました……」

穂乃果(そ、それは駄目だよ……!)

海未「ですがあんな遺書を残されたら、私は後を追うこともできません……
本当に穂乃果は人の気持ちを考えないで突っ走ってしまうんですから……」

176: 2015/02/11(水) 20:42:29.78 ID:cLcofahw.net
穂乃果「……」

海未「だから死なないでください!私と一緒に居てください!
私にまたお饅頭を作ってくださいっ!」モギューッ

穂乃果「ぷ、ぷはっ……う、海未ちゃん……」

海未「穂乃果ぁっ!」ポロポロ

穂乃果「み、みんな……?」

8人「ぐすっ……ぐっ……」

穂乃果「……うっ」

8人「穂乃果ぁ(ちゃん)……」

穂乃果「……あ、あのね……確かに遺書は書いたけど別に自〇する気ないんだよね」

8人「……」

穂乃果「あは……あはははっ?」

8人「……え?」

穂乃果「か、勘違いみたいな……?」

8人「…………」

8人「はあああああああああっ!?」




177: 2015/02/11(水) 20:43:25.40 ID:cLcofahw.net
穂乃果(その後、みんなに遺書を書いた経緯を話した)

真姫「つ、つまり遺書と遺言を間違えたってこと……?」

穂乃果「恥ずかしながら……」シュン

絵里「じゃ、じゃあ自〇する気は……?」

穂乃果「毛ほどにもございません……」

ことり「よかった……よかったよぉ……」モギューッ

穂乃果「なんか色々心配かけちゃったみたいで……授業もサボりになっちゃったし
……ごめんね」

海未「ほ、本当ですっ!大体遺書と遺言を間違えるなんて……」ワナワナ

穂乃果「うぅ……でも勝手に見たのはそっちだしさ……」

海未「確かにそうですが……すみませんでした……」

178: 2015/02/11(水) 20:44:28.89 ID:cLcofahw.net
穂乃果「あっ!穂乃果も変な場所に置いといたのが悪いし気にしないでね!」ナデナデ

海未「はい……」

真姫「はぁ……大体私は穂乃果が自〇なんておかしいと思ったのよ」

海未「ま、真姫!?裏切るんですかっ!?」

真姫「別に?ただ私が穂乃果が死ぬわけないって本当は思ってただけよ」フンッ

海未「なっ……!そ、それなら私だって本当は!」

絵里「もう何言ってるのよ、二人とも慌てまくりだったじゃない?」フフッ

海未「絵里にいわれたくないですっ!」

真姫「エリーに言われたくないわよっ!」

絵里「な、なによ……!」

179: 2015/02/11(水) 20:45:45.67 ID:cLcofahw.net
穂乃果「まあまあ、三人とも穂乃果の家に泊まった時のことは内緒にしといてあげるからさっ」

うみまきえり「///」

ことり「え!?なにがあったの!?ねえねえ、穂乃果ちゃん私にだけ教えてっ」

穂乃果「え~?知りたいの?どうしようかな……」チラッ

真姫「ちょっと穂乃果!絶対に言っちゃダメだからね!」

海未「そ、そうです!」

絵里「私は別にいいけどね」フフン

真姫「ちょっとエリー!」

絵里「私は別にそんな恥ずかしがることもしてないしね
もしかして二人は、何かやましいことでもしたのかしら?」フフン

海未真姫「ぐぬぬ……」

穂乃果(あれ?そうだっけ……?)

180: 2015/02/11(水) 20:47:51.40 ID:cLcofahw.net
<ギャーギャー
<ガヤガヤ

にこ「はぁ……まったくなんだったのよ……どっと疲れたわ……」

希「にこっちったらガチ泣きやったもんなぁ?」ニヤニヤ

にこ「ち、違うわよ!あれはにこの良さを理解してないことに対してのね――」モグモゴ

希「はいはい、いいからいいから」ニヤ

にこ「く、くぅ……っ」

凛「なんだか安心したらお腹が空いてきたにゃ……」

花陽「そういえば私達お昼まだだったもんね……」

凛「もう授業始まっちゃってるし放課後までお預けかな……」

希「せやね……あ、それなら放課後みんなでご飯でも食べにいこか?
もちろんお代はあの三人で♪」

にこ「へぇー、中々の名案ね」

花陽「で、でも悪いんじゃ……」

凛「凛は行きたいにゃー!」

にこ「花陽も遠慮しないでいいわよ、大変な目にあったんだからこれくらいは当然よ」

花陽「そ、そうかな……なら私も……」

希「なら決定やね!」

にこ「まったく、本当にやれやれな昼休みだったわね」

182: 2015/02/11(水) 20:50:13.78 ID:cLcofahw.net
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夜 穂乃果の部屋

穂乃果「ふぅ……今日は波乱の一日だったよ……」

穂乃果「みんなには悪いことしちゃったけど……でもとっても嬉しかったな」

穂乃果「っと!こんなこと考えちゃ駄目だよねっ」

穂乃果「そういえば三人のおごりのらーめんは美味しかったな~ 
トッピング全部乗せとか初めてしちゃった!」ペラッ

穂乃果「あっ……これ穂乃果の書いた遺書だ……」

穂乃果「……えいっ!」クシャクシャ

穂乃果「シュート!」ポイッ

ゴミ箱「……」ガサッ

穂乃果「うんっ、明日もいいことありそう!」



穂乃果(遺書……じゃないや。遺言なんてもういらないよね)

穂乃果(だって穂乃果は何があっても死んじゃうわけには行かないんだもん)

穂乃果(みんなが笑顔でいられるように穂乃果は生き続けないとねっ!)


おしまい

189: 2015/02/11(水) 20:52:27.75 ID:cLcofahw.net
なんか思い浮かんで書きました。支援ありがとうございました

196: 2015/02/11(水) 20:57:03.72 ID:MuOoFCKp.net
乙!!
ひさびさの良スレ

197: 2015/02/11(水) 20:57:04.40 ID:0XhoR75J.net
乙乙
読みやすくて何より面白かった
もう一回通しで読んでくる

204: 2015/02/11(水) 20:59:42.39 ID:TBP2l+mY.net
ホノケイアの人かああ
道理でめっちゃファンです、これからも頑張ってください、ずっと応援してます

205: 2015/02/11(水) 21:00:17.74 ID:JBbaqq0d.net
面白かったー!
素人じゃないのかな

207: 2015/02/11(水) 21:03:06.87 ID:H9+V/jYn.net
ほのわんの人じゃん!
よかった!

212: 2015/02/11(水) 21:10:26.30 ID:tmAo4Uft.net
素晴らっ!

213: 2015/02/11(水) 21:10:41.08 ID:Gdp4LfNa.net
ホノケイアだったか
面白かった乙!

引用元: http://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1423640677/

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