2:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:00:59.35 ID:RGTWczZB
お昼休み、校内
果林 テクテク…
璃奈「果林さん」
果林「あら、璃奈ちゃん。こんにちは」
璃奈「こんにちは。璃奈ちゃんボード『ぺこり』」
果林「一人なの?」
璃奈「うん。お昼ごはん食べ終わったから、その、…散歩しようと思って」
果林「そう。健康的でいいわね」
果林 テクテク…
璃奈「果林さん」
果林「あら、璃奈ちゃん。こんにちは」
璃奈「こんにちは。璃奈ちゃんボード『ぺこり』」
果林「一人なの?」
璃奈「うん。お昼ごはん食べ終わったから、その、…散歩しようと思って」
果林「そう。健康的でいいわね」
3:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:02:06.01 ID:RGTWczZB
璃奈「どこに行くの?ついていってもいい?」
果林「いいけど、図書室に行くだけだから楽しいかわからないわよ」
璃奈「いい。図書室は静かで落ち着くから好き」
果林「そう。それなら一緒に行きましょうか」テク…
璃奈「うん」トトト
果林「いいけど、図書室に行くだけだから楽しいかわからないわよ」
璃奈「いい。図書室は静かで落ち着くから好き」
果林「そう。それなら一緒に行きましょうか」テク…
璃奈「うん」トトト
4:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:03:17.67 ID:RGTWczZB
璃奈「こっちの方が近いから、こっちから行こう」クイ
果林「え、そう?でも図書室って…」
璃奈「そっちからだと完全に遠回りになる」
果林「そうだったかしら。璃奈ちゃんがそっちから行きたいのなら、そうしましょ」クル
璃奈「うん」
果林「え、そう?でも図書室って…」
璃奈「そっちからだと完全に遠回りになる」
果林「そうだったかしら。璃奈ちゃんがそっちから行きたいのなら、そうしましょ」クル
璃奈「うん」
5:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:04:34.25 ID:RGTWczZB
果林 テクテク…
璃奈 テクテク…
果林「午前中はなんの授業があったの?」
璃奈「基板制作の実習で三時間使った」
果林「へえ、基板ってなに?」
璃奈 テクテク…
果林「午前中はなんの授業があったの?」
璃奈「基板制作の実習で三時間使った」
果林「へえ、基板ってなに?」
7:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:05:55.37 ID:RGTWczZB
璃奈「ぜ」
──璃奈「絶縁体の板に銅箔と抵抗素で構成した電子回路を……」
璃奈「……パソコンの部品」
果林「そうなの。そういうの、璃奈ちゃんの得意分野なのよね」
璃奈「うん、得意」
──璃奈「絶縁体の板に銅箔と抵抗素で構成した電子回路を……」
璃奈「……パソコンの部品」
果林「そうなの。そういうの、璃奈ちゃんの得意分野なのよね」
璃奈「うん、得意」
8:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:07:21.97 ID:RGTWczZB
璃奈「授業ではあんまり特殊なパーツを使わせてくれないから、汎用性は高いけど有用性が低いやつしか作れない」
璃奈「ちょっと物足りない。璃奈ちゃんボード『しょんぼり』」
果林「ああ、わかるわ。私も被服実習なんかのとき、先生が用意してくださった生地だと大抵物足りないのよね」
璃奈「仕方ないとはいえ、作りたいものを作れないともどかしくて、イヤ」
果林「持ち込み申請はしないの?」
璃奈「ちょっと物足りない。璃奈ちゃんボード『しょんぼり』」
果林「ああ、わかるわ。私も被服実習なんかのとき、先生が用意してくださった生地だと大抵物足りないのよね」
璃奈「仕方ないとはいえ、作りたいものを作れないともどかしくて、イヤ」
果林「持ち込み申請はしないの?」
9:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:08:53.15 ID:RGTWczZB
璃奈「持ち込み申請?」
果林「ええ。うちの科だと、自前で生地とか素材を持ち込みたかったら事前に申請しておいて、実習で使っていいことになってるのよ」
璃奈「羨ましい」
果林「情報処理学科だとないのかしら。あ、私もそれができるようになったの二年生からだったかも…ごめんなさい、科によって違うのかもしれないわ」
璃奈「ううん、愛さんに聞いてみる」
果林「ええ。うちの科だと、自前で生地とか素材を持ち込みたかったら事前に申請しておいて、実習で使っていいことになってるのよ」
璃奈「羨ましい」
果林「情報処理学科だとないのかしら。あ、私もそれができるようになったの二年生からだったかも…ごめんなさい、科によって違うのかもしれないわ」
璃奈「ううん、愛さんに聞いてみる」
11:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:10:24.10 ID:RGTWczZB
果林「うん、それがいいかもね」
璃奈「ありがとう」
果林「いいわよ、これくらい。私の方が二年も長くニジガクにいるんだもの、たまには後輩の役に立たないとね」
璃奈「果林さん、いつも頼りになるよ」
果林「そう?」
璃奈「ありがとう」
果林「いいわよ、これくらい。私の方が二年も長くニジガクにいるんだもの、たまには後輩の役に立たないとね」
璃奈「果林さん、いつも頼りになるよ」
果林「そう?」
13:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:11:55.22 ID:RGTWczZB
璃奈「柔軟のやり方とか、姿勢の正し方とか、教えてくれる」
果林「私は普段からやってることだもの。みんなのスクールアイドル活動の手助けになればって、お節介みたいなものよ」
璃奈「そんなことない。教え方もわかりやすいし、できないときもずっと付き合ってくれるから」
璃奈「果林さん、すき」
果林「…うふふ、ありがとう。私も璃奈ちゃんのこと好きよ」ニコ
果林「私は普段からやってることだもの。みんなのスクールアイドル活動の手助けになればって、お節介みたいなものよ」
璃奈「そんなことない。教え方もわかりやすいし、できないときもずっと付き合ってくれるから」
璃奈「果林さん、すき」
果林「…うふふ、ありがとう。私も璃奈ちゃんのこと好きよ」ニコ
14:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:14:27.25 ID:RGTWczZB
果林 キラ…
璃奈「髪飾り、してるの?」
果林「ん?ああこれ、昔撮影で使ってそのまま貰ったものなんだけど、昨日部屋を片付けてたら見つけてね。懐かしくなって着けてきちゃったの」
果林「変じゃないかしら」
璃奈「ううん、似合ってる。二つでセットなんだ」
果林「そうなのよ。可愛いけど、普段こういうの着け慣れてないからか、これだけでも頭が重い感じがしちゃうわね」
璃奈「そうなんだ…」
璃奈「髪飾り、してるの?」
果林「ん?ああこれ、昔撮影で使ってそのまま貰ったものなんだけど、昨日部屋を片付けてたら見つけてね。懐かしくなって着けてきちゃったの」
果林「変じゃないかしら」
璃奈「ううん、似合ってる。二つでセットなんだ」
果林「そうなのよ。可愛いけど、普段こういうの着け慣れてないからか、これだけでも頭が重い感じがしちゃうわね」
璃奈「そうなんだ…」
15:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:16:28.46 ID:RGTWczZB
図書室
璃奈「果林さん、なんの本を借りにきたの?」
果林「ドレープについて調べたくてね」
璃奈「ドレープ?」
果林「わかりやすく言うと『ひだ』よ。ロングスカートなんかって、下の方がたるんだみたいにひらひらするでしょう。あれを上手に演出するには、布地の量とか使い方を計算する必要があるのよ」
果林「ネットよりも、やっぱりこういうのは本で見た方がわかりやすいし頭に入るのよね」
璃奈「果林さん、なんの本を借りにきたの?」
果林「ドレープについて調べたくてね」
璃奈「ドレープ?」
果林「わかりやすく言うと『ひだ』よ。ロングスカートなんかって、下の方がたるんだみたいにひらひらするでしょう。あれを上手に演出するには、布地の量とか使い方を計算する必要があるのよ」
果林「ネットよりも、やっぱりこういうのは本で見た方がわかりやすいし頭に入るのよね」
16:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:18:30.47 ID:RGTWczZB
璃奈「私も手伝う。どんな本を探したらいい?」
果林「そう?それじゃ、スカートのパターン、とかっていうタイトルの本があったら教えてくれる?」
璃奈「わかった。あっち見てくる」テテテ…
果林「……」ジ
果林 (璃奈ちゃん、最近よく話しかけてくれるのよね。可愛い後輩になつかれるのって嬉しいものだわ)
果林「私はこっちの棚から探そうっと…」
果林「そう?それじゃ、スカートのパターン、とかっていうタイトルの本があったら教えてくれる?」
璃奈「わかった。あっち見てくる」テテテ…
果林「……」ジ
果林 (璃奈ちゃん、最近よく話しかけてくれるのよね。可愛い後輩になつかれるのって嬉しいものだわ)
果林「私はこっちの棚から探そうっと…」
18:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:20:32.15 ID:RGTWczZB
本の山 ドサドサドサドサ……
果林「」
璃奈「『スカート』と『パターン』のどっちもタイトルに含まれた本は三冊しかなかったけど、冒頭6ページ目までの傾向と頻出ワードから考えて、この辺りの本もたぶん似たようなことが書いてあると思って持ってきた。実際、こっちの本はだいたい目次の第三章から第五章辺りまでに『スカートのパターン』か『ドレープ』って言葉が入ってる。あとは…」
果林「なかなか戻ってこないと思ったら、そう、こんなにたくさん探してくれていたのね…」
璃奈「ここまで参考冊数が見つかればもっと探せるけど、図書室では最大十冊しか借りられないから、ここまでにした」
果林「そ、そうねえ…」
果林「」
璃奈「『スカート』と『パターン』のどっちもタイトルに含まれた本は三冊しかなかったけど、冒頭6ページ目までの傾向と頻出ワードから考えて、この辺りの本もたぶん似たようなことが書いてあると思って持ってきた。実際、こっちの本はだいたい目次の第三章から第五章辺りまでに『スカートのパターン』か『ドレープ』って言葉が入ってる。あとは…」
果林「なかなか戻ってこないと思ったら、そう、こんなにたくさん探してくれていたのね…」
璃奈「ここまで参考冊数が見つかればもっと探せるけど、図書室では最大十冊しか借りられないから、ここまでにした」
果林「そ、そうねえ…」
19:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:22:34.04 ID:RGTWczZB
璃奈「…私、やりすぎた、かな」
璃奈「迷惑だった…?」シュン…
果林「………そんなはずないでしょう」ポン
果林「私なんか同じだけの時間をかけても二冊しか見つけられなかったのよ。璃奈ちゃんがたくさん見つけてきてくれたおかげで、欲しい情報が載っている本を選んで借りられるわ」
果林「ありがとう」
璃奈「…………うん。璃奈ちゃんボード『てれてれ』」
璃奈「迷惑だった…?」シュン…
果林「………そんなはずないでしょう」ポン
果林「私なんか同じだけの時間をかけても二冊しか見つけられなかったのよ。璃奈ちゃんがたくさん見つけてきてくれたおかげで、欲しい情報が載っている本を選んで借りられるわ」
果林「ありがとう」
璃奈「…………うん。璃奈ちゃんボード『てれてれ』」
20:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:24:35.60 ID:RGTWczZB
果林「さて。それじゃ、ついでにもう少し手伝ってもらってもいい?この中から私好みの本をいくつかピックアップしたいのよ」
璃奈「もちろん。任せて」
果林「どっちかというと絵よりも写真で載っていて、出来上がりのシルエットと布取りが細かく説明されている方が──」
璃奈「それならこの本とこの本、あと確か…これは写真が多くて、特にこれは写真ごとに索引がついてる。説明の傾向は──」
果林「あ、この本すごくいいわね。こんな感じで『しぼり』について書かれている本って、この中にあるかしら」
璃奈「待って、探す。『しぼり』、『しぼり』………」
璃奈「もちろん。任せて」
果林「どっちかというと絵よりも写真で載っていて、出来上がりのシルエットと布取りが細かく説明されている方が──」
璃奈「それならこの本とこの本、あと確か…これは写真が多くて、特にこれは写真ごとに索引がついてる。説明の傾向は──」
果林「あ、この本すごくいいわね。こんな感じで『しぼり』について書かれている本って、この中にあるかしら」
璃奈「待って、探す。『しぼり』、『しぼり』………」
21:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:26:35.94 ID:RGTWczZB
果林「……うん、バッチリ!この四冊でかなり捗りそうだわ。ありがとう璃奈ちゃん」
璃奈「役に立ててよかった。これ、私が棚に戻しておくから、果林さんは借りる手続きしてしていいよ」
果林「なにからなにまで悪いわね。それならお言葉に甘えちゃおうかな」ガタ…
璃奈「いってらっしゃい。………」
──果林「………そんなはずないでしょう」ポン
璃奈「……」///
璃奈「役に立ててよかった。これ、私が棚に戻しておくから、果林さんは借りる手続きしてしていいよ」
果林「なにからなにまで悪いわね。それならお言葉に甘えちゃおうかな」ガタ…
璃奈「いってらっしゃい。………」
──果林「………そんなはずないでしょう」ポン
璃奈「……」///
22:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:28:37.19 ID:RGTWczZB
図書室を後にして…
果林「いい時間になっちゃったわね。璃奈ちゃん、午後の授業は?」
璃奈「教室だから急がなくても平気。間に合う」
果林「そう。なんの授業なの?」
璃奈「物理」
果林「情報処理学科だと、物理がいち科目としてあるのね。私の科だと理科のいち単元として三ヶ月くらいやって終わったのよ」
果林「いい時間になっちゃったわね。璃奈ちゃん、午後の授業は?」
璃奈「教室だから急がなくても平気。間に合う」
果林「そう。なんの授業なの?」
璃奈「物理」
果林「情報処理学科だと、物理がいち科目としてあるのね。私の科だと理科のいち単元として三ヶ月くらいやって終わったのよ」
23:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:31:38.75 ID:RGTWczZB
璃奈「ライフデザイン学科は歴史が細かく分かれてるって聞いた」
果林「そうね。衣服や食事の歴史は各国や地域の文化と密接に関わっているものだから、社会科目の歴史とはちょっと異なる視点で学ぶのよ」
璃奈「衣服の歴史。おもしろそう」
果林「あら、興味ある?ふふ。とっつきやすい部分を、今度レクチャーしてあげるわ。璃奈ちゃんも物理で面白い部分があったら聞かせてちょうだい。………あんまり小難しくないところをね」
璃奈「わかった」コクン
果林「そうね。衣服や食事の歴史は各国や地域の文化と密接に関わっているものだから、社会科目の歴史とはちょっと異なる視点で学ぶのよ」
璃奈「衣服の歴史。おもしろそう」
果林「あら、興味ある?ふふ。とっつきやすい部分を、今度レクチャーしてあげるわ。璃奈ちゃんも物理で面白い部分があったら聞かせてちょうだい。………あんまり小難しくないところをね」
璃奈「わかった」コクン
24:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:34:40.69 ID:RGTWczZB
璃奈「それ、抱えていくの?」
果林「え?」っ本と
果林「そうね、一冊か二冊のつもりだったから手ぶらで来ちゃったのよ。ま、これくらいたいした重さでもないから平気」
璃奈「でも、両手が塞がってたらいざってとき危ない」
璃奈「これ、使って」っトートバッグ
果林「え?」っ本と
果林「そうね、一冊か二冊のつもりだったから手ぶらで来ちゃったのよ。ま、これくらいたいした重さでもないから平気」
璃奈「でも、両手が塞がってたらいざってとき危ない」
璃奈「これ、使って」っトートバッグ
25:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:37:42.14 ID:RGTWczZB
果林「いいの?」
璃奈「いい。今はなにも入ってないから」
果林「なにも入れてないのに持ち歩くほどお気に入りってことでしょう」
璃奈「…かすみちゃんとしずくちゃんと、お揃いで買った」
果林「そうよね。彼方とエマと、お揃いで可愛いわねなんてよく話してるのよ」
璃奈「いい。今はなにも入ってないから」
果林「なにも入れてないのに持ち歩くほどお気に入りってことでしょう」
璃奈「…かすみちゃんとしずくちゃんと、お揃いで買った」
果林「そうよね。彼方とエマと、お揃いで可愛いわねなんてよく話してるのよ」
26:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:40:43.20 ID:RGTWczZB
璃奈「放課後か、明日にでも返してくれたらいい。使って」
果林「…なんだかもう、今日は璃奈ちゃんのお世話になりっ放しだわ。ありがとう、大切に使うわね」ゴソ
璃奈「うん、………」
果林「うふふ、サイズもぴったり。おかげで楽ちんになっちゃった♪」
果林「璃奈ちゃん、一階の自販機に売ってるヨーグルトのやつ好きでしょう?お礼に放課後買っていくから──」
璃奈「果林さん」クイ…
果林「…なんだかもう、今日は璃奈ちゃんのお世話になりっ放しだわ。ありがとう、大切に使うわね」ゴソ
璃奈「うん、………」
果林「うふふ、サイズもぴったり。おかげで楽ちんになっちゃった♪」
果林「璃奈ちゃん、一階の自販機に売ってるヨーグルトのやつ好きでしょう?お礼に放課後買っていくから──」
璃奈「果林さん」クイ…
27:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:43:44.17 ID:RGTWczZB
果林「ん、なあに?」
璃奈「…」
果林「…」
璃奈「……」モジ
果林「……」
璃奈「そのバッグ、使ってる間、ひ、人質。欲しい」
果林「…人質……?」
璃奈「…」
果林「…」
璃奈「……」モジ
果林「……」
璃奈「そのバッグ、使ってる間、ひ、人質。欲しい」
果林「…人質……?」
29:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:46:45.68 ID:RGTWczZB
璃奈「バッグ、返してくれるまで、」
璃奈「……それ、片方、預かり、たい」スッ
果林「え?それって、これ?」
髪飾り キラ…
璃奈 コクン…
璃奈「……それ、片方、預かり、たい」スッ
果林「え?それって、これ?」
髪飾り キラ…
璃奈 コクン…
30:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:49:47.77 ID:RGTWczZB
果林「……」
璃奈「………っ」モジ…
果林「…ふふ、そうね。璃奈ちゃんの大切なものを使わせてもらうんだもの。私もなにかを預けておかないと、フェアじゃないわよね」
璃奈「!」
果林「二つでセットだけど、一つでもじゅうぶん可愛いのよ」チャラ…
果林「じっとしてて。着けてあげるから」ソッ…
璃奈「………っ」モジ…
果林「…ふふ、そうね。璃奈ちゃんの大切なものを使わせてもらうんだもの。私もなにかを預けておかないと、フェアじゃないわよね」
璃奈「!」
果林「二つでセットだけど、一つでもじゅうぶん可愛いのよ」チャラ…
果林「じっとしてて。着けてあげるから」ソッ…
31:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:52:48.59 ID:RGTWczZB
果林「はい、できた」
璃奈「……!」
果林「とっても似合うわよ、璃奈ちゃん。可愛いわ」
璃奈「…ありがとう」
果林「こちらこそ。頭に着いてるのが一つ減って、ようやく少し軽くなったもの」
果林「これで放課後まで頑張れそうよ」ニコッ
璃奈「……!」
果林「とっても似合うわよ、璃奈ちゃん。可愛いわ」
璃奈「…ありがとう」
果林「こちらこそ。頭に着いてるのが一つ減って、ようやく少し軽くなったもの」
果林「これで放課後まで頑張れそうよ」ニコッ
32:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:55:49.86 ID:RGTWczZB
果林「おっと、そろそろ行かないとさすがに遅刻しちゃいそうね」
璃奈「うん。また、後で」
果林「ええ。また後でね、璃奈ちゃん」
璃奈「…果林さん」
果林「なに?」
璃奈「…そのバッグ、明日じゃなくても、いいよ。返すの」
璃奈「うん。また、後で」
果林「ええ。また後でね、璃奈ちゃん」
璃奈「…果林さん」
果林「なに?」
璃奈「…そのバッグ、明日じゃなくても、いいよ。返すの」
33:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 10:58:51.21 ID:RGTWczZB
果林「あら、そう?うーん…そうねえ」
果林「…ううん、これはちゃんとすぐに返すわ。璃奈ちゃん達の大切なお揃いのバッグだもの。私が使ってちゃ悪いから」フルフル
璃奈「そう…」
果林「だから」
果林「今度、私達は私達でお揃いのアクセサリーを買いにいきましょうね」ナデ
璃奈「…!」パァ
璃奈「うんっ…!璃奈ちゃんボード『やったぁ♪』」
終わり
果林「…ううん、これはちゃんとすぐに返すわ。璃奈ちゃん達の大切なお揃いのバッグだもの。私が使ってちゃ悪いから」フルフル
璃奈「そう…」
果林「だから」
果林「今度、私達は私達でお揃いのアクセサリーを買いにいきましょうね」ナデ
璃奈「…!」パァ
璃奈「うんっ…!璃奈ちゃんボード『やったぁ♪』」
終わり
35:ぬし ◆z9ftktNqPQ (星の眠る深淵) 2021/08/09(月) 11:01:53.47 ID:RGTWczZB
お付き合いいただきありがとうございました
また、最後になりましたがスレ立て代行ありがとうございました
書込み規制に加えて連投規制まで強めでイヤになりますね、早く解けてほしいものです
また、最後になりましたがスレ立て代行ありがとうございました
書込み規制に加えて連投規制まで強めでイヤになりますね、早く解けてほしいものです
34: (光) 2021/08/09(月) 11:01:36.18 ID:UbIWhsAF
優しい世界
36: (茸) 2021/08/09(月) 11:08:56.44 ID:vTQtHKjV
発明りなりーばっかだからこういうの助かる
先輩を支え後輩を可愛がる関係が素晴らしい
先輩を支え後輩を可愛がる関係が素晴らしい
38: (もんじゃ) 2021/08/09(月) 11:53:40.18 ID:NUPUzrpA
乙
ほのぼのしてて良きSSだった
ほのぼのしてて良きSSだった
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1628470681/