1: 2019/07/23(火) 18:24:35.58 ID:F+vsRQRJ
不良A「ちょっと悪いんだけど、金貸してくんない?」
千歌「お、お金はありません」
不良B「じゃあ、その手に持ってるパンはなに? 購買でパンが買えたなら、金を持ってるって証拠だよね。嘘つかなくて分かるよ」
千歌「そのパンを買うのに使ったので、もうありません」
不良C「なに、私らのこと舐めてんの? だったら一度痛い目にあわなきゃ分からないよね」
千歌(だ、誰か…)
果南「おい!!」
千歌「お、お金はありません」
不良B「じゃあ、その手に持ってるパンはなに? 購買でパンが買えたなら、金を持ってるって証拠だよね。嘘つかなくて分かるよ」
千歌「そのパンを買うのに使ったので、もうありません」
不良C「なに、私らのこと舐めてんの? だったら一度痛い目にあわなきゃ分からないよね」
千歌(だ、誰か…)
果南「おい!!」
2: 2019/07/23(火) 18:38:27.16 ID:F+vsRQRJ
不良A「あぁん?」
果南「何やってるんだ、お前ら!千歌を放せ!!」
千歌「果南ちゃんっ!」
不良B「ゲッ、ヤバ、松浦だ!?」
不良C「淡島の青鬼だ!?」
不良B「お、おい、ズラかろう」
不良A「いいのかよ?まだ、こいつから金を?」
不良C「いいからズラかろう。淡島の青鬼は喧嘩が強過ぎて、私らじゃ敵わないって!」
不良A「チッ、くっそぅ!」
スタスタスタスタスタスタスタ
果南「何やってるんだ、お前ら!千歌を放せ!!」
千歌「果南ちゃんっ!」
不良B「ゲッ、ヤバ、松浦だ!?」
不良C「淡島の青鬼だ!?」
不良B「お、おい、ズラかろう」
不良A「いいのかよ?まだ、こいつから金を?」
不良C「いいからズラかろう。淡島の青鬼は喧嘩が強過ぎて、私らじゃ敵わないって!」
不良A「チッ、くっそぅ!」
スタスタスタスタスタスタスタ
4: 2019/07/23(火) 18:44:22.54 ID:F+vsRQRJ
果南「千歌、大丈夫?怪我はない?」
千歌「う、うん。ありがとう、果南ちゃん」
果南「お礼はいいさ。千歌が無事ならそれでよし」
千歌「それとごめんね。助けてもらって…」
果南「こら、もう何も言わなくてもいいよ。歳は違えど、幼馴染だろ。気にしない気にしない」
千歌「果南ちゃん…」
果南「じゃあ、私は行くから。またな、千歌」
千歌「うん」
千歌「…」
千歌「う、うん。ありがとう、果南ちゃん」
果南「お礼はいいさ。千歌が無事ならそれでよし」
千歌「それとごめんね。助けてもらって…」
果南「こら、もう何も言わなくてもいいよ。歳は違えど、幼馴染だろ。気にしない気にしない」
千歌「果南ちゃん…」
果南「じゃあ、私は行くから。またな、千歌」
千歌「うん」
千歌「…」
5: 2019/07/23(火) 18:49:04.62 ID:F+vsRQRJ
千歌(………)
ちか…ちゃん
千歌(…)
ちかちゃん……
千歌(…)
曜「千歌ちゃん!!」
千歌「ハッ!な、なに、曜ちゃん?」
曜「なに、じゃないよ。どうしたの、ボッーとして?」
千歌「あ、うん。ちょっと考え事を」
曜「考え事?もしかして、今日、お昼が遅くなったことと関係あるの?」
千歌「えっ?」
曜「だって、パンを買ったきり中々戻ってこなくて、やっと戻って来たと思ったからずっとうわの空だったし、何か関係があるかなって思って」
千歌「あ、うん。実はね…」
ちか…ちゃん
千歌(…)
ちかちゃん……
千歌(…)
曜「千歌ちゃん!!」
千歌「ハッ!な、なに、曜ちゃん?」
曜「なに、じゃないよ。どうしたの、ボッーとして?」
千歌「あ、うん。ちょっと考え事を」
曜「考え事?もしかして、今日、お昼が遅くなったことと関係あるの?」
千歌「えっ?」
曜「だって、パンを買ったきり中々戻ってこなくて、やっと戻って来たと思ったからずっとうわの空だったし、何か関係があるかなって思って」
千歌「あ、うん。実はね…」
11: 2019/07/23(火) 19:01:34.53 ID:F+vsRQRJ
曜「なるほど。パンを買った後すぐ不良に絡まれていたところを果南ちゃんに助けてもらったんだ」
曜「ってか、不良に絡まれたって、千歌ちゃん自身は大丈夫だった?!」
千歌「うん。痛い目にあう前に果南ちゃんが来てくれて、不良たちも果南ちゃんを見た途端その場を去ってくれたから、本当になんともなかったよ」
曜「良かったね。じゃあ、果南ちゃんに感謝しないと」
千歌「もちろん、お礼は言ったよ。果南ちゃんは気にしなくていいって言ってたけど」
曜「でも、本当に凄いよね。喧嘩が強くて、その強さから淡島の青鬼って呼ばれているから、不良たちは果南ちゃんを見ただけで去っていくぐらいだし」
千歌「うん、本当に羨ましいよ。私も、果南ちゃんみたいに強かったら……うぅん、私も果南ちゃんみたいに強くなりたいよ」
曜「あー、だからさっきからうわの空だったんだね…ずっと強くなりたいとか考えてたんだよね?」
千歌「そう、正解だよ。ずっと、果南ちゃんみたいに強くなりたい…どうすればいいのかなって考えてたよ」
千歌「ねぇ、曜ちゃん、どうすればいいと思う?」
曜「う~ん。だったら、いっそのこと果南ちゃんにお願いして、直接教わりながら鍛えてもらうとか?」
千歌「それだよ!!」
曜「ってか、不良に絡まれたって、千歌ちゃん自身は大丈夫だった?!」
千歌「うん。痛い目にあう前に果南ちゃんが来てくれて、不良たちも果南ちゃんを見た途端その場を去ってくれたから、本当になんともなかったよ」
曜「良かったね。じゃあ、果南ちゃんに感謝しないと」
千歌「もちろん、お礼は言ったよ。果南ちゃんは気にしなくていいって言ってたけど」
曜「でも、本当に凄いよね。喧嘩が強くて、その強さから淡島の青鬼って呼ばれているから、不良たちは果南ちゃんを見ただけで去っていくぐらいだし」
千歌「うん、本当に羨ましいよ。私も、果南ちゃんみたいに強かったら……うぅん、私も果南ちゃんみたいに強くなりたいよ」
曜「あー、だからさっきからうわの空だったんだね…ずっと強くなりたいとか考えてたんだよね?」
千歌「そう、正解だよ。ずっと、果南ちゃんみたいに強くなりたい…どうすればいいのかなって考えてたよ」
千歌「ねぇ、曜ちゃん、どうすればいいと思う?」
曜「う~ん。だったら、いっそのこと果南ちゃんにお願いして、直接教わりながら鍛えてもらうとか?」
千歌「それだよ!!」
17: 2019/07/23(火) 19:49:05.28 ID:F+vsRQRJ
果南「で、屋上に呼び出されたから何かと思えば…」
千歌「お願い。私に喧嘩を教えて、直接指導を」
果南「一応聞くけど、どうして?」
千歌「今日果南ちゃんに助けてもらった時、思ったんだ。私も果南ちゃんみたいに強かったら、不良に怯えずに立ち向かえそうだって。それに果南ちゃんの喧嘩の強さに憧れていたから、だから…」
果南「あのさ、千歌。喧嘩は強くなればイイなんてそんなのはありえない」
千歌「えっ?」
果南「むしろ逆だよ。喧嘩は強くなくっていい…むしろ、弱い方がいい」
千歌「でも、果南ちゃんは強いから、不良たちだって」
果南「確かに喧嘩が強ければ不良たちに絡まれる事だってなくなるかもしれない」
千歌「だよね!だから…」
果南「だけど、反面強くなったってイイ事はない。」
果南「千歌なら分かるよね? 私が昔千歌や曜、ダイヤや鞠莉以外にもたくさんの友達がいたこと…」
千歌「うん、もちろん。果南ちゃん、人気があったもんね」
果南「けど、ある日不良に絡まれて返り討ちにしたのをきっかけに私の噂が流れて、私に挑む不良たちが後をたたなくて、それで返り討ちにし続けていたうちに…」
果南「不良たちから「淡島の青鬼」なんて呼ばれるようになった。不良たちに絡まれる事は無くなったけど、噂や異名を聞いた(千歌や曜、ダイヤや鞠莉以外の)友達はだんだん私から離れていったり、距離を置くようになった」
千歌「あ……!」
千歌「お願い。私に喧嘩を教えて、直接指導を」
果南「一応聞くけど、どうして?」
千歌「今日果南ちゃんに助けてもらった時、思ったんだ。私も果南ちゃんみたいに強かったら、不良に怯えずに立ち向かえそうだって。それに果南ちゃんの喧嘩の強さに憧れていたから、だから…」
果南「あのさ、千歌。喧嘩は強くなればイイなんてそんなのはありえない」
千歌「えっ?」
果南「むしろ逆だよ。喧嘩は強くなくっていい…むしろ、弱い方がいい」
千歌「でも、果南ちゃんは強いから、不良たちだって」
果南「確かに喧嘩が強ければ不良たちに絡まれる事だってなくなるかもしれない」
千歌「だよね!だから…」
果南「だけど、反面強くなったってイイ事はない。」
果南「千歌なら分かるよね? 私が昔千歌や曜、ダイヤや鞠莉以外にもたくさんの友達がいたこと…」
千歌「うん、もちろん。果南ちゃん、人気があったもんね」
果南「けど、ある日不良に絡まれて返り討ちにしたのをきっかけに私の噂が流れて、私に挑む不良たちが後をたたなくて、それで返り討ちにし続けていたうちに…」
果南「不良たちから「淡島の青鬼」なんて呼ばれるようになった。不良たちに絡まれる事は無くなったけど、噂や異名を聞いた(千歌や曜、ダイヤや鞠莉以外の)友達はだんだん私から離れていったり、距離を置くようになった」
千歌「あ……!」
21: 2019/07/23(火) 20:13:27.12 ID:F+vsRQRJ
果南「それに噂とか異名が広まったことで親からも散々怒られたしね。女のに喧嘩するなとか、もっと女らしく振る舞えとか…」
果南「だから、強くならない方がいい、喧嘩もしない方がいい。」
千歌「…」
果南「正直、私は本当に好きで強くなった訳でもなく、好きで喧嘩してる訳じゃない」
果南「強くなっていったのは家業の為を思って体を鍛えたり、家業の時でも体を動かしてるからで、喧嘩をしたのも降りかかる火の粉は払わなければならないって考えたからだよ」
果南「だからこそ、千歌は強くなる必要はないし。それでいて、喧嘩をする必要だってない」
果南「たとえ弱くても、千歌は千歌のままで十分」
千歌「…」
果南「だから、もう私みたいに強くなりたいなんて考えないこと…千歌には私みたいになってほしくないからね」
果南「じゃあ、話はこれでおしまい。私も行くから、またね」スタスタ
千歌「あ、果南ちゃん…」
千歌「……」
果南「だから、強くならない方がいい、喧嘩もしない方がいい。」
千歌「…」
果南「正直、私は本当に好きで強くなった訳でもなく、好きで喧嘩してる訳じゃない」
果南「強くなっていったのは家業の為を思って体を鍛えたり、家業の時でも体を動かしてるからで、喧嘩をしたのも降りかかる火の粉は払わなければならないって考えたからだよ」
果南「だからこそ、千歌は強くなる必要はないし。それでいて、喧嘩をする必要だってない」
果南「たとえ弱くても、千歌は千歌のままで十分」
千歌「…」
果南「だから、もう私みたいに強くなりたいなんて考えないこと…千歌には私みたいになってほしくないからね」
果南「じゃあ、話はこれでおしまい。私も行くから、またね」スタスタ
千歌「あ、果南ちゃん…」
千歌「……」
22: 2019/07/23(火) 20:26:47.63 ID:F+vsRQRJ
~その夜 千歌の部屋~
千歌「まさか、果南ちゃんが強さで悩みを抱えていたなんて…。喧嘩は強いし、異名で恐れられて不良に絡まれる心配もないってメリットもあるけど、反面色々なデメリットもあるんだね」
千歌「不良に絡まれたこと、果南ちゃんを見たことで強くなりたいって思ったけど、果南ちゃんの強さの悩みを聞いたら……」
千歌「うぅん…それでも、それでも……強くなりたいよ、やっぱり」
千歌「またいつ不良とか嫌な目にあっても立ち向かえる程の強さが欲しいよ」
千歌「確かに果南ちゃんは…
果南(回想)『たとえ弱くても、千歌は千歌のままで十分』
千歌「って、言っていたけど。けど、本当に強くなりたいよ。じゃなきゃ、変わらない…進めなくなっちゃうよ!」
千歌「まさか、果南ちゃんが強さで悩みを抱えていたなんて…。喧嘩は強いし、異名で恐れられて不良に絡まれる心配もないってメリットもあるけど、反面色々なデメリットもあるんだね」
千歌「不良に絡まれたこと、果南ちゃんを見たことで強くなりたいって思ったけど、果南ちゃんの強さの悩みを聞いたら……」
千歌「うぅん…それでも、それでも……強くなりたいよ、やっぱり」
千歌「またいつ不良とか嫌な目にあっても立ち向かえる程の強さが欲しいよ」
千歌「確かに果南ちゃんは…
果南(回想)『たとえ弱くても、千歌は千歌のままで十分』
千歌「って、言っていたけど。けど、本当に強くなりたいよ。じゃなきゃ、変わらない…進めなくなっちゃうよ!」
23: 2019/07/23(火) 20:43:19.70 ID:F+vsRQRJ
~翌朝~
千歌「やっぱり、もう一回果南ちゃんにお願いして…」スタスタ
ザワザワ
千歌「んっ、なんだろう?校門の前に人だかりが?」
千歌「どうしたの?」
曜「あ、千歌ちゃん、ヨーソロー。…って、言ってる場合じゃなかった」
曜「聞いてよ。実は今朝、県外から来た不良グループが学校に乗り込んできて」
千歌「えっ!?」
曜「どうやらその不良グループのお目当ては果南ちゃんらしいんだ」
千歌「ど、どういうこと!?」
曜「なんでも、淡島で果南ちゃんに返り討ちにされた不良が、元々県外の不良グループに属していて、仲間がやられた事を知ったその不良グループがわざわざ果南ちゃんに仕返しにきたって訳だよ」
千歌「えええぇぇーーーっ!!?」
曜「おかげで学校は不良グループに溢れていて、誰も学校の中に入れず、この状態。」
千歌「果南ちゃんはどうしたのっ?!」
曜「果南ちゃんは、自分のせいでこうなったから、一人でケジメを付けたいって行っちゃったよ…。多分、学校の中じゃなくて、不良グループが外にたむろしてたから、校舎裏あたりにいると思うよ」
千歌「じゃあ、警察はどうなの?」
曜「今、鞠莉ちゃんとダイヤさんが呼びに行ってる。電話よりも近くの交番に駆け込んだ方が早いって言って…」
千歌「そうなると、ずっとここで待っていないといけない状態ってこと!?」
曜「そうなるね。けど、警察はまだかな…?ちゃんと来るのかな?」
千歌「やっぱり、もう一回果南ちゃんにお願いして…」スタスタ
ザワザワ
千歌「んっ、なんだろう?校門の前に人だかりが?」
千歌「どうしたの?」
曜「あ、千歌ちゃん、ヨーソロー。…って、言ってる場合じゃなかった」
曜「聞いてよ。実は今朝、県外から来た不良グループが学校に乗り込んできて」
千歌「えっ!?」
曜「どうやらその不良グループのお目当ては果南ちゃんらしいんだ」
千歌「ど、どういうこと!?」
曜「なんでも、淡島で果南ちゃんに返り討ちにされた不良が、元々県外の不良グループに属していて、仲間がやられた事を知ったその不良グループがわざわざ果南ちゃんに仕返しにきたって訳だよ」
千歌「えええぇぇーーーっ!!?」
曜「おかげで学校は不良グループに溢れていて、誰も学校の中に入れず、この状態。」
千歌「果南ちゃんはどうしたのっ?!」
曜「果南ちゃんは、自分のせいでこうなったから、一人でケジメを付けたいって行っちゃったよ…。多分、学校の中じゃなくて、不良グループが外にたむろしてたから、校舎裏あたりにいると思うよ」
千歌「じゃあ、警察はどうなの?」
曜「今、鞠莉ちゃんとダイヤさんが呼びに行ってる。電話よりも近くの交番に駆け込んだ方が早いって言って…」
千歌「そうなると、ずっとここで待っていないといけない状態ってこと!?」
曜「そうなるね。けど、警察はまだかな…?ちゃんと来るのかな?」
24: 2019/07/23(火) 20:56:14.31 ID:F+vsRQRJ
千歌「……」
曜「千歌ちゃん、どうしたの?急に黙り込んで?」
千歌「曜ちゃん…」
曜「なに?」
千歌「私、果南ちゃんの所に行ってくるよ」
曜「えっ!」
千歌「警察を待つのもいいかもしれないけど、時間が掛かるようなら待ってられないよ」
曜「ちょっ、千歌ちゃん、本気?!」
千歌「本気だよ。果南ちゃんが自分の責任だって一人で向かったなら、心配だよ。幼馴染として」
曜「や、止めた方がいいよ。千歌ちゃんが行ったって絶対に…」
千歌「うん、無理かもしれない。けど、何もできないからって言って、ただジッとしてちゃ何も変わらないよ!」
曜「千歌ちゃん…」
千歌「とにかく、行ってくるから!」ダッ
曜「あっ!?」
曜「千歌ちゃん、どうしたの?急に黙り込んで?」
千歌「曜ちゃん…」
曜「なに?」
千歌「私、果南ちゃんの所に行ってくるよ」
曜「えっ!」
千歌「警察を待つのもいいかもしれないけど、時間が掛かるようなら待ってられないよ」
曜「ちょっ、千歌ちゃん、本気?!」
千歌「本気だよ。果南ちゃんが自分の責任だって一人で向かったなら、心配だよ。幼馴染として」
曜「や、止めた方がいいよ。千歌ちゃんが行ったって絶対に…」
千歌「うん、無理かもしれない。けど、何もできないからって言って、ただジッとしてちゃ何も変わらないよ!」
曜「千歌ちゃん…」
千歌「とにかく、行ってくるから!」ダッ
曜「あっ!?」
25: 2019/07/23(火) 21:05:39.23 ID:F+vsRQRJ
~校舎裏~
果南「うおりゃ!」バキッ
果南「とりゃあ!」ベキッ
果南「はあぁーー」ドゴッ
リーダー「へぇー、よくここまでの人数を倒せたもんだ。流石は淡島の青鬼と呼ばれるだけの事はあるよ」
果南「はぁはぁ…」
リーダー「けど、それももう限界のようだな」
果南「まだだ。後はリーダーのお前と後ろの二人をやれば!」
リーダー「無駄な足掻きみせてごらんよ」ビュン
果南「なっ、パンチの速度が早い!?」
ヒョイ、スパッ
果南「くっ。なんとか避けれたけど、頬を掠った…」ツゥーー
リーダー「いいねぇ♪さて、お次は蹴りでも」
千歌「果南ちゃん!」
果南「うおりゃ!」バキッ
果南「とりゃあ!」ベキッ
果南「はあぁーー」ドゴッ
リーダー「へぇー、よくここまでの人数を倒せたもんだ。流石は淡島の青鬼と呼ばれるだけの事はあるよ」
果南「はぁはぁ…」
リーダー「けど、それももう限界のようだな」
果南「まだだ。後はリーダーのお前と後ろの二人をやれば!」
リーダー「無駄な足掻きみせてごらんよ」ビュン
果南「なっ、パンチの速度が早い!?」
ヒョイ、スパッ
果南「くっ。なんとか避けれたけど、頬を掠った…」ツゥーー
リーダー「いいねぇ♪さて、お次は蹴りでも」
千歌「果南ちゃん!」
26: 2019/07/23(火) 21:12:29.49 ID:F+vsRQRJ
リーダー「!」
果南「!……千歌、なんでここにっ!?」
千歌「もちろん、果南ちゃんが心配で!」
果南「し、心配って。それより、ここに来ちゃ危ない。早くここから…」
リーダー「ふぅ~ん。なんだか分からないけど、淡島の青鬼の知り合いが来たって訳か…。なら♪」ニヤリ
果南「!」
リーダー「おい、お前ら、その女を抑え 」
不良D「へい、リーダー」ガシッ
不良E「おら、大人しくしとけ」ガシッ
千歌「っ!!?」
果南「!……千歌、なんでここにっ!?」
千歌「もちろん、果南ちゃんが心配で!」
果南「し、心配って。それより、ここに来ちゃ危ない。早くここから…」
リーダー「ふぅ~ん。なんだか分からないけど、淡島の青鬼の知り合いが来たって訳か…。なら♪」ニヤリ
果南「!」
リーダー「おい、お前ら、その女を抑え 」
不良D「へい、リーダー」ガシッ
不良E「おら、大人しくしとけ」ガシッ
千歌「っ!!?」
28: 2019/07/23(火) 21:29:57.15 ID:F+vsRQRJ
果南「千歌っ!!?」
リーダー「あーはっはっは」
果南「おい、千歌をどうするつもりだ?」
リーダー「どうもしないよ。ただ、人質になってもらうだけ」
千歌「えっ?」グイッ
不良E「だから、大人しくしてろっての!」グッ
果南「人質って、お前…」
リーダー「もし、抵抗したら、部下に命令して今抑えてる女に危害を加えるからな。分かったか?」
果南「くっ…仕方ない」
千歌「果南ちゃん、ダメだよ!言うこと聞いちゃ、私は大丈夫だから!?」
果南「千歌、お前を傷付ける訳にはいかないだろ。だから、私が守る。これぐらい平気さ」
千歌「か、果南ちゃん…」
リーダー「そらよ!」バキッ
果南「ぐっ!!」
リーダー「うおりゃっ!」ボコッ
果南「がはっ!!」
リーダー「あーはっはっは」
果南「おい、千歌をどうするつもりだ?」
リーダー「どうもしないよ。ただ、人質になってもらうだけ」
千歌「えっ?」グイッ
不良E「だから、大人しくしてろっての!」グッ
果南「人質って、お前…」
リーダー「もし、抵抗したら、部下に命令して今抑えてる女に危害を加えるからな。分かったか?」
果南「くっ…仕方ない」
千歌「果南ちゃん、ダメだよ!言うこと聞いちゃ、私は大丈夫だから!?」
果南「千歌、お前を傷付ける訳にはいかないだろ。だから、私が守る。これぐらい平気さ」
千歌「か、果南ちゃん…」
リーダー「そらよ!」バキッ
果南「ぐっ!!」
リーダー「うおりゃっ!」ボコッ
果南「がはっ!!」
29: 2019/07/23(火) 21:35:41.83 ID:F+vsRQRJ
リーダー「おらおらおらっ!」バキドゴベキボコバコッ
果南「がぁぁっ!!」
千歌「果南ちゃんっ!!?」ジタバタ
不良D「ジッとしてろ!」グッ
不良E「動くな!」グッ
千歌「うぅ……」
千歌(わ、私が、私が心配するあまり曜ちゃんの制止を振り切ってここまで来たばかりに、果南ちゃんが!)
千歌(強くければ、私が強ければ今頃は…。でも……)
千歌(その前に果南ちゃんの足を引っ張るのはもっと嫌だ!!)キッ
果南「がぁぁっ!!」
千歌「果南ちゃんっ!!?」ジタバタ
不良D「ジッとしてろ!」グッ
不良E「動くな!」グッ
千歌「うぅ……」
千歌(わ、私が、私が心配するあまり曜ちゃんの制止を振り切ってここまで来たばかりに、果南ちゃんが!)
千歌(強くければ、私が強ければ今頃は…。でも……)
千歌(その前に果南ちゃんの足を引っ張るのはもっと嫌だ!!)キッ
30: 2019/07/23(火) 21:41:00.69 ID:F+vsRQRJ
千歌「ぐぅぅ!」バッ
不良D「だから、ジッと…」
ガブッ
不良D「ぐっ」
不良D「いてえええぇぇーーーっ!?」
リーダー「っ!?」
果南「っ!?」
千歌「はぁはぁ」
不良E「こ、こいつ…」
千歌「うわああぁーーー!!」ダッ
ゴッ
不良E「ぐえっ!?」
ドサッ
リーダー「なっ、人質が抵抗しただと!?」
果南「千…歌…?」ボロッ
千歌「果南ちゃん、私は本当に大丈夫だから。だから、立って…立ってよ!!」
果南「っ!」
不良D「だから、ジッと…」
ガブッ
不良D「ぐっ」
不良D「いてえええぇぇーーーっ!?」
リーダー「っ!?」
果南「っ!?」
千歌「はぁはぁ」
不良E「こ、こいつ…」
千歌「うわああぁーーー!!」ダッ
ゴッ
不良E「ぐえっ!?」
ドサッ
リーダー「なっ、人質が抵抗しただと!?」
果南「千…歌…?」ボロッ
千歌「果南ちゃん、私は本当に大丈夫だから。だから、立って…立ってよ!!」
果南「っ!」
31: 2019/07/23(火) 21:45:42.58 ID:F+vsRQRJ
リーダー「チッ。おい、何してる、お前ら!抑えなくてもいいから、今度は殴れ」
不良D・E「「へ、へい!!」」
不良D「無駄な抵抗しやがって!」バッ
不良E「痛い目みろ!」バッ
千歌「ひっ!?」
ヒュン
ドコバキッ
千歌「………あれ?」
リーダー「…!、なん、だと」
不良D・E「「」」
果南「…」
千歌「か、果南ちゃん…」
不良D・E「「へ、へい!!」」
不良D「無駄な抵抗しやがって!」バッ
不良E「痛い目みろ!」バッ
千歌「ひっ!?」
ヒュン
ドコバキッ
千歌「………あれ?」
リーダー「…!、なん、だと」
不良D・E「「」」
果南「…」
千歌「か、果南ちゃん…」
32: 2019/07/23(火) 21:55:19.92 ID:F+vsRQRJ
果南「千歌。人質になりながらも良く抵抗したよ」
果南「まぁ、千歌を抑えてた二人は今、私が倒したけどさ…」
千歌「果南ちゃん、ごめん。私のせいで」
果南「謝らなくてもいいよ。千歌が無事ならそれでいい」
千歌「…果南ちゃん」
リーダー「な、なんだ今の速さは!? 私の目でも見えなかった!!」
果南「そうだ。おい!」
リーダー「んっ、な、なによ…?」
果南「不意とはいえ、私の大事な幼馴染を人質に取りやがって。」ポキポキ
果南「この代償は高くつくぞ!!!」ギロッ
リーダー「ひぃっ!?」ゾッ
リーダー「に、逃げろぉ果南「遅い、遅すぎるよ」ガシッ
リーダー「な、またあっという間に距離を詰めて!?」
果南「覚悟っ!!」
ドコバキボコメキドスゴッ
リーダー「ぎゃあああああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
果南「まぁ、千歌を抑えてた二人は今、私が倒したけどさ…」
千歌「果南ちゃん、ごめん。私のせいで」
果南「謝らなくてもいいよ。千歌が無事ならそれでいい」
千歌「…果南ちゃん」
リーダー「な、なんだ今の速さは!? 私の目でも見えなかった!!」
果南「そうだ。おい!」
リーダー「んっ、な、なによ…?」
果南「不意とはいえ、私の大事な幼馴染を人質に取りやがって。」ポキポキ
果南「この代償は高くつくぞ!!!」ギロッ
リーダー「ひぃっ!?」ゾッ
リーダー「に、逃げろぉ果南「遅い、遅すぎるよ」ガシッ
リーダー「な、またあっという間に距離を詰めて!?」
果南「覚悟っ!!」
ドコバキボコメキドスゴッ
リーダー「ぎゃあああああああぁぁぁーーーーーーーーーーーーーっ!!!」
35: 2019/07/23(火) 22:34:02.56 ID:F+vsRQRJ
その後、警察が到着し、校舎裏に駆け付けた。不良グループのリーダーは重傷、部下全員は気絶しており、そのまま連行された。
また、果南ちゃんは私の身を守る為にやった、ということでリーダーに重傷を負わせた件はその場で不問になったという。
千歌「果南ちゃん…」
果南「なに?」
千歌「心配して駆け付けたのに、足引っ張った挙句助けてもらって……本当にごめんね」
果南「だーかーら、千歌は気にしなくていいって。元々あいつらは私に仕返しに来ただけで、千歌は運悪く巻き込まれた。それだけだよ」
千歌「はぁ、やっぱり果南ちゃんは強いや。それに比べて私なんて……」
果南「……そんなことはないよ」
千歌「えっ?」
果南「私を心配するあまり無茶だと分かっていながらも向かおうとしたこと、人質になりながらも抵抗したこと……その度胸と勇気」
果南「その二つがあるだけでも強いよ」
千歌「…」
果南「いい強さ、見せてもらったよ♪」ニコリ
千歌「っ!」
また、果南ちゃんは私の身を守る為にやった、ということでリーダーに重傷を負わせた件はその場で不問になったという。
千歌「果南ちゃん…」
果南「なに?」
千歌「心配して駆け付けたのに、足引っ張った挙句助けてもらって……本当にごめんね」
果南「だーかーら、千歌は気にしなくていいって。元々あいつらは私に仕返しに来ただけで、千歌は運悪く巻き込まれた。それだけだよ」
千歌「はぁ、やっぱり果南ちゃんは強いや。それに比べて私なんて……」
果南「……そんなことはないよ」
千歌「えっ?」
果南「私を心配するあまり無茶だと分かっていながらも向かおうとしたこと、人質になりながらも抵抗したこと……その度胸と勇気」
果南「その二つがあるだけでも強いよ」
千歌「…」
果南「いい強さ、見せてもらったよ♪」ニコリ
千歌「っ!」
38: 2019/07/23(火) 22:38:53.93 ID:F+vsRQRJ
千歌「…」
果南「んっ、どうした?」
千歌「果南ちゃん、私…喧嘩じゃなくて、精神面じゃ強くなれる?」
果南「もう、さっき言っただろ。千歌は度胸と勇気がある…精神じゃ十分強いって。」
果南「だから、精神はもっと強くなれるさ」
千歌「うん。私、頑張るよ。精神面をもっともっと強くする…うぅん、強くなるんだ!!」
そう、私はなる。精神面の方で強くなる。
おしまい
果南「んっ、どうした?」
千歌「果南ちゃん、私…喧嘩じゃなくて、精神面じゃ強くなれる?」
果南「もう、さっき言っただろ。千歌は度胸と勇気がある…精神じゃ十分強いって。」
果南「だから、精神はもっと強くなれるさ」
千歌「うん。私、頑張るよ。精神面をもっともっと強くする…うぅん、強くなるんだ!!」
そう、私はなる。精神面の方で強くなる。
おしまい
40: 2019/07/23(火) 23:11:54.57 ID:9tEB+tB5
黒澤組とホテルオハラはヤバイぞ。
43: 2019/07/24(水) 04:02:16.28 ID:YFulxtMw
おつ
果南ちゃんカッコいいな
果南ちゃんカッコいいな
44: 2019/07/24(水) 07:58:08.74 ID:w5mis9Do
なあ内浦の赤鬼もいるんだろ?
46: 2019/07/24(水) 09:22:05.29 ID:a6YW1O09
ルビィちゃんかな?
引用元: https://nozomi.2ch.sc/test/read.cgi/lovelive/1563873875/